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未来日記/えすのサカエ

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著者: えすのサカエ
巻数: 10巻

えすのサカエの新刊
未来日記の新刊

最新刊『未来日記 10



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

piaisai このwebマンガの表現スゴイな・・・未来日記思い出した http://bit.ly/9CWfK8

未来日記の既刊

名前発売年月
未来日記 9 2009-11
未来日記 10 2010-03

未来日記』(みらいにっき)は、えすのサカエによる日本の漫画作品。『月刊少年エース』(角川書店)にて、2006年3月号から連載中。単行本は10巻まで発売されている。2008年第32回講談社漫画賞では少年部門の候補作にノミネートされた。単行本の累計発行部数は200万部を超える単行本8巻帯より

あらすじ

周囲に関わろうとせず"傍観者"であることを望む中学2年生の少年・天野雪輝は、見聞きした全てを携帯電話の日記に付けていた。友人と呼べるのは、時空王デウス・エクス・マキナと彼の小間使い・ムルムルだけである。もっとも、これらは雪輝の空想のはずだった。ところがある日、自分がまだ体験していないはずの未来が日記に書かれるようになる。それは空想のはずのデウスの仕業だったのだ。未来を知ることで調子に乗り、有頂天になる雪輝。しかしその後、同じように未来日記を持つ人間が自分を含め12人いることと、その12人による次期時空王の座をかけた殺し合いのサバイバルゲームが開かれていることを知る。1stとなった雪輝はクラスメイトの我妻由乃が同じく未来日記所有者の2ndであること、自分に対する異常な偏愛を持ったストーカーであることを知る。彼女の協力を経て、連続殺人犯である日記所有者3rd火山高夫に殺される予知(DEAD END)を覆し撃退するが、この奇跡を超える奇跡により、雪輝は、他の日記所有者から命を狙われる事になる。そして、雪輝は、由乃や他の日記所有者、クラスメイトや警察官西島の協力を受けながら、この殺人ゲームに立ち向かっていく。

登場人物

=== 未来日記所有者 === 物語は時空王に選ばれた12人の未来日記の所有者同士のサバイバルゲームである。各人物には序数がつけられており、作中で所有者同士が互いを呼ぶ場合などで、その序数そのままや「○番目の所有者」などと表現される。未来日記を所有しはじめた順番だと推測できるが、作中では明記されていない。

天野雪輝(あまの ゆきてる) - 1st

所有未来日記:無差別日記
本作の主人公。市立桜見中学校に通う2年の少年。自分の空想の存在だったはずのデウスのゲームに巻き込まれ、未来日記所持者同士の殺し合いに身を投じることになる。火山との戦いで殺される予知(DEAD END)を覆し、逆に相手を殺し返す奇跡を超える奇跡を見せたため、以降他の未来日記所有者達から真っ先に狙われることとなる。神の座には興味がなく、ただ生き残ることが目的だったが、和解した父が11thにより殺されたことをきっかけとして由乃と共に神を目指す。
元々寂しがり屋で、傷つくことを怖れて傍観者に徹する臆病な性格。かなりの泣き虫らしく、すぐに涙ぐむことが多いが、未来日記所有者と戦っていく内、勇敢さを発揮する事も多くなっていく。欠点として調子に乗る傾向があることと、あまり他人を疑う事がないため、他の未来日記所有者に騙されやすいところがある。
趣味は日記をつける事とダーツをする事。ダーツは普段から携帯しており、「未来日記を破壊されれば死」というルールがある未来日記所有者との戦闘で使用することも多い。そのため、相手が所有する未来日記をダーツで破壊することも少なくはない。現在、両親が離婚したため、母親に引き取られている。だが、母は滅多に帰ってこないため一人でいることが多い。
彼が所持する携帯電話「無差別日記」は、自分を中心とした周囲の未来を無差別に予知する能力がある。元々は趣味として雪輝の見た物を日記に書いていた物がデウスの力により変化したもの。全日記中最多の情報量を持つが、普段から雪輝が傍観者でいようとしたため、自分自身のことが一切書かれていないという欠陥がある。また、あくまで雪輝主観の情報に依存するため、雪輝が間違った情報を把握した場合は間違った情報のままの未来が表示されてしまう。
我妻由乃に対しては、三巻時点ではまだ恋愛感情を抱くまでには至らず、彼女がストーキングしていた事実とその得体の知れない印象から心情は複雑である。しかし理由はともあれ彼女が自分を想ってくれている事実と献身的に自分を護ろうとしてくれている事は理解しており、彼女の窮地には身を挺して助けに来るような状況も多い。なお、由乃とは別に、中学一年の時にクラスメートだった若葉萌絵に惚れていた。10th(月島狩人)との交戦の際、成り行きで仕方なかったとはいえ由乃と正式な「恋人」となった。だが、後に4th(来須圭悟)との交戦中に「好きだ」と告白する。
みねねの無差別テロが原因で中学が閉校したため、市立梅里中学校へ転入。そこで日野日向や野々坂まおと友達になっている。
7th撃破と同時期に母が(過失的ではあるが)父に殺害され,その父も11thの部下によって殺害された事から、『神になって両親(及び所有者の戦いによる犠牲者)を生き返らせる』決心をする。この決心以降、敵の殺害や無関係の人々を巻き込む作戦を実行する等かなり過激な性格になっている。
『月刊少年エース』2007年5月号に掲載された「花子と寓話の未来日記」では、由乃のストーカーぶりについて相談するため作者の前作「花子と寓話のテラー」に登場する亜想探偵事務所へ赴く。

我妻由乃(がさい ゆの) - 2nd

所有未来日記:雪輝日記
本作のヒロイン。雪輝と同じクラスメイトの少女。美人で成績も良く皆の憧れであるが、実は雪輝に惚れているストーカー。火山から雪輝を守るために共闘したことをきっかけに行動するようになる。美坂児童養護施設の出身であり、我妻潮夫妻に養女として引き取られるまでは家族がいなかった。神の座には興味がなく、ただ雪輝と一緒にいたいとしか思っていない。また、「DEAD END」以外の現在唯一のENDである「HAPPY END。」が彼女の未来日記に表示されている。
雪輝のためなら躊躇無く全てを犠牲にする行動を取る事が多いが、彼以外には無関心。また雪輝に近づく女性に対しては敵と見なし殺そうとする(実際、椿や日向など雪輝を利用する敵の場合が多い)。雪輝曰く「感情起伏の"スイッチ"が入ると常軌を逸した言動を取る。」特に雪輝の身に危険が迫ったり、自分の思い通りにならない事があるとよく起こる。普段は雪輝を「ユッキー」という愛称で呼んでいる(学校では他人行儀で「雪輝君」と呼んでいる)。
雪輝との出会いは1年前で、「将来の夢」のアンケートに何を書けばいいのか分からず、放課後の教室に居残っていた時に知り合う。そこで同じく居残っていた雪輝の「家族みんなで星を見に行きたい」という彼の両親の離婚によって叶わぬ夢を肯定し、彼と「家族」として星を見に行くため「私が未来のお嫁さんになってあげる」と言った事が好意に繋がっている。雪輝の母親とは意気投合し、彼女から親公認カップルとみなされたが、仮に雪輝の母が自分との仲を認めなかった場合、姑にあたる彼女も殺すつもりだったと思われる行動をとっている。
家事全般は上手。両親は「海外に出張して」いる故2人とも不在で、自宅は電気が止められている。自宅の一室に3つの死体が転がっており、デウスによると雪輝が死体を目撃することは因果律の崩壊する出来事らしい。実際はこの死体のうち2つが海外に出張していることになっている両親である。残る3つ目の死体の正体は不明。そのため、彼女が母親のことを思い浮かべたとき、家の死体の事を思い浮かべていた。そのことに関してか、精神的に非常に脆く不安定らしい。このため自分自身が追い込まれた際、無意識のうちに由乃に都合のいいように記憶が改竄される。
彼女が所有する携帯電話「雪輝日記」は、雪輝の未来を10分おきに記録する能力を持つ。非常に限定的な内容ただしあくまで由乃が書くはずだった内容を記すので、書けない状態になるDEAD END等の告知は普通に行われる。だが、その有効範囲はその特性上恐らく無限であり、雪輝の「無差別日記」と組むことで「完全予知」が可能となる。ただし逆に考えれば「雪輝日記」は上記の性質上、雪輝にとって最大の敵ともなる存在である(現に雪輝は彼女から逃げ切る事が出来なかった)。なお、日記中の雪輝は少々美化され過ぎる傾向がある。
雪輝同様、他の日記所有者と比較するとこれといった超常的能力は持たないものの知力・身体能力ともに非常に高い。状況を的確に分析・把握する洞察力と躊躇しない行動力で他の所有者たちにも実力を認められている。また、礼佑戦において座禅のようなポーズを組み、「豊穣礼佑」になりきったかのように彼の心理を読むなど謎の特技を併せ持つ。
彼女が雪輝を一方的に助けている印象を受けがちだが、実際は火山やみねねとの戦闘のように雪輝をサポートする側に回る事もある。一方で椿に捕まって御目方教の信者達に陵辱されかけた時や、礼佑の改造スタンガンを喰らって毒ガスを吸いかけた時など由乃が窮地に陥った際、雪輝に助けられる事もある。この事からも「未来日記」自体の相性を除外しても良いコンビであると言える。
みねねの無差別テロの影響で、彼女も雪輝と同じく市立梅里中学へ転入する。だが、雪輝とクラスが離れたことや雪輝が「友達」と仲良くする姿を見て心底クラスメイトへの殺意を燃やしている。
秋瀬或によって我妻邸に存在した三体目の身元不明死体が“本物の我妻由乃”であることが暴かれ、これまで「我妻由乃」だと思われていた彼女自身が“得体の知れない我妻由乃の偽物”であることが明かされた。しかし、我妻銀行大金庫の網膜認証のロックを解除できるなど、偽者であること以外に、何らかの秘密を抱えている。
上述の通りヤンデレキャラである。女の子らしく、可愛らしい一面を見せる一方で病的なまでに雪輝を愛しているため、雪輝から告白された後、雪輝が自分だけを見るようにするため監禁したこともある。
『月刊少年エース』2007年5月号に掲載された「花子と寓話の未来日記」では、前作「花子と寓話のテラー」の主要人物の亜想大介・平沼カナエ・花子らに寓話扱いされてしまう。なお、えすの検定によると「(なぜか)本作の主人公」であるらしい。

火山高夫(ひやま たかお) - 3rd

所有未来日記:殺人日記
世間を騒がせている連続通り魔事件の犯人。その正体は市立桜見中学校の教師で、雪輝と由乃のクラスにおける英語担任をしている人物。
彼が所持する携帯電話「殺人日記」は、自分が起こす未来の殺人の状況を記録する能力を持つ。事前に犯行方法とその結果が分かるようになったため、完全なる殺人計画書とも言える。全身に防弾・対爆仕様の黒いコートを纏って、大型ナイフを武器にしている。
最近成績が急に良くなったなど、劇的な変化が見られる雪輝を未来日記所持者と判断し襲ってくる。だが由乃の協力もあり、日記をダーツで壊されて消滅する。
なお、素顔公開前に消滅した為、マスクを外した素顔は不明。PSPゲーム「未来日記-13人目の日記所有者-」で素顔が明らかになる。
雪輝と戦う前にみねねと交戦していた。

来須圭悟(くるす けいご) - 4th

所有未来日記:捜査日記
通り魔事件容疑者の火山を追っていた警察官。役職は課長。殺人ゲームを見過ごせないため、最初に皆に狙われた雪輝を保護すると言った。みねねとの戦闘後、雪輝と由乃と共に共同戦線「未来同盟」を結成する。
彼が所持する携帯電話「捜査日記」は、未来の自分の捜査状況が記録される能力を持つ。これにより起こる事件を事前に知ることができる。その特性上、得られるのは当人が所属する桜見署の管轄内の情報に限られるが、デウスにより所有者全員が桜見市内に配置されているため非常に有効となっている。網羅する範囲は「千里眼日記」に次いで広いと思われる。だが雪輝など、事件を起こさない人間には無効という欠点がある。また、捜査権限が無い場合は当然予知は出来ない。
「未来同盟」結成後は、雪輝たちと行動しサポートをしていたが、敵であるはずのみねねと取引で携帯のメールアドレスを交換し、みねねに情報をリークさせるなど意図不明の行動を取る。また、雪輝が由乃の自宅の扉を開けた事で因果律が崩壊した直後、「捜査日記」を見て焦りを見せていた。
彼には妻と息子が一人いるが、重病の息子の余命が3ヶ月しかないと言われたため、息子を助けるために神になろうとする。結果、神になる意思がない雪輝と由乃と未来同盟を解消し敵対することになる。その際、雪輝たちを陥れ、狩人殺しの犯人に仕立て上げた。桜見市民病院で雪輝たちを追い詰めたが雪輝の銃弾により重傷を負い、さらにみねねの供述により自分に捜査権限が外されたことで未来日記が無力化され敗北。みねねに何かを託した後、自分の日記を壊し、雪輝に激励を送りながら消滅する。なお、この時のために用意しておいた真相のファイルにより、自分の冤罪ということで雪輝は無罪となっている。

豊穣礼佑(ほうじょう れいすけ) - 5th

所有未来日記:はいぱーびじょんだいありー
雪輝の母「天野礼亜」の会社の同僚の息子。雪輝達と椿,平坂の戦いの際に御目方教の信者だった両親が死亡したため、雪輝の家で預かる事になった。雪輝や由乃、雪輝の母からは「れい君」と呼ばれる。いつも両手に人形をつけている。
雪輝と由乃は礼佑にとって両親の仇だが、彼の両親は不仲で彼にも冷たかったため、その件に関して雪輝と由乃に対する恨みは殆ど抱いていない。むしろ好意を持っており、親身に接してくれる雪輝の母にも懐く。そのため、気絶した雪輝の母を戦闘に巻き込まない配慮もした。しかしエリート志向と子供ゆえの残酷さも持ち合わせており、遊び感覚で雪輝と由乃を殺そうとする。
彼が所持する絵日記「はいぱーびじょんだいありー」は、一日に朝・昼・夜の3度のみ未来が記録される能力を持つ。他の日記とは違い手書きの絵とはいえ映像が映し出されるのも特徴である。この性質上、逐一未来が記録される他の未来日記よりも情報量が少ないため、最弱の日記だと言われている。だが、青酸ガスやスタンガンなどの小道具を使用したり、3歳か4歳程度の子供とは思えないほどに卓越した知略によって雪輝と由乃を追い詰めるなど、未来日記抜きでも侮れない実力を持つ。
青酸ガスのトラップを仕掛けて雪輝を瀕死に追い詰め、由乃に対して解毒剤をかけたゲームを挑む。一時は由乃を追い詰めるが、命を省みない雪輝の助太刀もあり、由乃に日記ごと包丁で刺される。その後、解毒剤を由乃に渡し、彼女がいずれ雪輝と殺し合う事になると予言。自分に勝った由乃が最後に勝利する事を願って消滅する。
雪輝たちに会う前にみねねとも出会っている。その際、駄目な両親だったが本当は甘えたかったことなどが語られている。なお、雪輝たちと交戦した時に使用した小道具の数々は、みねねが彼に人形を返すために、先回りして用意したものである。
3巻おまけ漫画では、ムルムルから未来日記所有者に選ばれた際、彼女に「宇宙人に会わせるのならゲームに参加する」という条件を出し、デウスの皿を使ったUFOで宇宙へ行っている。

春日野椿(かすがの つばき) - 6th

所有未来日記:千里眼日記
新興宗教「御目方教」の教祖。信者達には“御目方様”と呼ばれている。普段は座敷牢にいる。生まれつきの弱視(左目)で右目は髪で隠れていたり閉じていたりすることが多い。自らのDEAD ENDの運命から逃れるため、二度もDEADENDフラグを潰してきた雪輝と手を組む。
彼女が所持する巻物「千里眼日記」は、1000人を超える信者達や客人の報告により"遠く"離れたものの未来が記録される能力を持つ。未来の「報告」の予知という性質上、日記に書かれていることは主に現在の事象だと考えられる。広範囲のことを知ることができるが、その内容はあくまで他人からの報告であり自身の目で視た出来事ではないため、内部からの情報操作や情報攪乱には弱い。そのため、催眠術を使用する平坂が天敵となる。
他者を掌握する術を心得ており、平坂の催眠術によって混乱する信者達を一喝し、正気に帰らせる等をしている。
実は礼佑の両親も彼女の御目方教の信者であったが、所有者の戦いに巻き込まれて死亡。
前教祖だった両親が死んで以来、信者たちから度々陵辱を受けていた。母親の形見の手毬を心の支えにするも紛失し、「こんな世界は無くていい」と思うようになり、世界を滅ぼすために神の座を狙う。
天敵である平坂の撃破後、本性を表し、本来の目的である雪輝、由乃、来須を一網打尽にするために雪輝を裏切る。弱った由乃を捕獲し、彼女を囮に雪輝を殺そうとするが、平坂が行った情報攪乱の応用を雪輝に用いられ、ダーツで日記を破壊されて消滅する。

戦場マルコ & 美神愛(いくさば マルコ & みかみ あい) - 7th

所有未来日記:交換日記
二人組の未来日記所持者。2人とも両親に捨てられた孤児で、かまどに拾われた経緯がある。2人で永遠に生きるために神になろうとする。マルコはリーゼント(本人曰く「天然パーマ」)の男で「カウンター馬鹿」と称される程カウンターに異常にこだわるケンカ好き、愛は投擲が得意な女で、投げナイフを幾本も隠し持っている。かまどの未来日記を使用して孫所有者のふりをしていたが、雪輝たちの懐に入り込んだ瞬間に本性を表す。愛については人よりも敏感で、雪輝と由乃の関係を紛い物の愛だと言っている。
彼らの所有する携帯電話「交換日記」は、2人で互いに観察し続けた未来を記録される能力を持つ。マルコが愛を観察した結果を表示し、愛はマルコを観察した結果を表示するため、お互いを守ると言う点では雪輝と由乃よりも上をいっている。
孫所有者であった時の日記はそれぞれ「常勝無敗ケンカ日記」と「逆ナン日記」。マルコの日記はケンカの際の相手の手を予知し、いかにクロスカウンターを決めるかという一点に絞られた日記で、本人の強さも相まってケンカに置いてはほぼ無敵の能力を誇る。愛の日記は自分が次に逆ナンする男の顔、名前、評価、居場所、そして彼女自身の文章で書かれた批評がリスト化されたもの。その特性から、男の居場所を知ったりするには非常に強い能力を持っていると考えられる。
何故か、愛はかまど,お鈴と共にミスコン荒らしを行っていた。
高坂邸で雪輝と由乃の未来日記を奪い、11thの情報を手に入れるため桜見タワーで雪輝の父・九郎の身柄と引き換えに未来日記を渡す交渉をし、2人をおびき出す事に成功するがブラフを見抜かれ奪い返されてしまう。直後たー君の仕掛けた爆弾が爆発しタワーが崩壊し始める。その後タワーの展望台にて再び対峙し、得意の連携プレーを発揮して由乃を追い詰める。だが雪輝が「弱いから隠れる」と宣言した事(実はこれは策略で、本当は愛のすぐ後ろにいた)に対してマルコが激怒、愛はマルコと引き離された所を狙われ、雪輝のダーツを避けた拍子に由乃に首を切られ瀕死の重傷を負う。そしてさらなるタワーの崩壊が起こり雪輝、由乃、愛の3人が下敷きになるも、マルコの協力もあり脱出。天井の崩落に巻き込まれた時にマルコに鉄骨が刺さっており、愛も失血死した事で望みを失いパラシュートを雪輝たちに渡す。最後は雪輝達の言動と行動の矛盾を指摘し大事な事に気付かせた後、崩落するタワーに巻き込まれて死亡した。

上下かまど(うえした かまど) - 8th

所有未来日記:増殖日記
桜見市内児童養護施設「母の里」の院長を勤める頭部が大きめで、3頭身の女性。(未来日記モザイクのミスコンを見に来たギャラリーの台詞から、体形がディフォルメでは無く,本当に人間離れしているらしい事が判明)多くの子供たちを育てている肝っ玉母さんで面倒見がいい。戦場マルコたちと手を組み、孫所有者たちに指示を送りながら雪輝たちと交戦する。11thによって母の里が解体され雪輝たちと手を組み11thを襲うが、裏切られ施設の子どもたちを全員殺され自身は11thに捕まる。秋瀬によってツインタワービルから救出され身柄を雪輝に引き渡さない条件として秋瀬の日記を孫日記化した。
何故か、お鈴,愛と共にミスコン荒らしを行っていた。
彼女が所持するサーバー「増殖日記」は、サーバーを通して他者に未来日記の力を与える能力を持つ。未来日記を持てる孫所有者はかまどが任意に選べ削除することもできる。また、あくまでも彼女の日記はサーバーなので、孫所有者の日記は予知能力はあるものの携帯電話のアンテナがないところでは使用不能になったり、孫所有者の日記を壊されても所有者およびかまどが消滅することはない。

雨流みねね(うりゅう みねね) - 9th

所有未来日記:逃亡日記
宗教施設・宗教関係者に対するテロ活動を行ってきた筋金入りのテロリスト。8歳の頃、中東を旅行中に宗教紛争に巻き込まれて両親を失った過去を持ち、「神」を憎み犯行を行ってきた。ゲームに勝利して神になる目的は「神」であるデウスを殺す事。目的の為なら躊躇も容赦も全くないが、面倒見がよく女性らしい一面も時折のぞかせる。中東を転々として海外を逃げ回り、今は桜見市に潜伏している。18歳。
彼女が所持する携帯電話「逃亡日記」は、自分の未来の逃走ルートが記録される能力を持つ。安全な逃走経路を知ることができるため捕まえることは困難だが、テロリストである彼女の犯行を記録する来須と、信者1000人によって監視できる椿には簡単に見つけられるため天敵となる。爆破テロと変装が得意で、未来日記所持者との対決にも爆弾類を使用している。
同じ犯罪者である火山を追っていたが、それを打ち倒した雪輝を狙うようになる。雪輝の通っている中学校に大量の爆弾や地雷を設置し、それを使って雪輝を殺そうとするが雪輝と由乃の日記の連携による「完全予知」の前に敗北。雪輝のダーツから携帯を守るために左目を犠牲にして逃亡したものの椿の千里眼日記とは相性が悪かった事、平坂黄泉の策略にかかったことで御目方教に捕まって拷問を受ける。その際、既に失明していたと思われる左目を抉り取られ、それ以降は眼帯を付けている。由乃に関しては「異常」として警戒すると共に力量を認めている。
御目方教での戦闘後、来須圭吾と手錠を外す交換取引としてメルアドを交換する。その後、来須から情報をリークされる。雪輝達が礼佑と交戦した後、来須圭悟の代わりに天野邸へ行き、雪輝に「2nd(由乃)は、お前の最大の“敵”だ」と忠告をした。来須と戦ったときは雪輝側についた。
未来日記モザイクの主人公であり、彼女の視点から未来日記所有者との関わり合いが描かれている。また、来須の部下である西島との交流が多く、変装していた時に一度告白されており、心が揺れたこともある。11thとの戦いの最中に西島にプロポーズされ、戦いが終わった後テロリストを辞め結婚することを承諾する。西島たちと共にツインタワービルの「HOLONⅢ」の破壊に向かうが、クレイモア地雷で右腕を失い、さらに11thの部下の襲撃で西島が殺される。直後、雪輝に助けられるも自分たちを盾に利用した雪輝に激しい怒りを見せた。11thを倒すという彼の言葉に一応の共闘姿勢を見せるが、11thが我妻銀行大金庫に篭城したため、作戦失敗と判断して完全に決別し雪輝に銃を向け追い詰める。後一歩の所まで迫るも雪輝の日記を利用した作戦にハマり敗北、重傷を負い最後は雪輝達に後を託すべく11thの篭る金庫の前で自分の日記を破壊して、心音爆弾を作動させ自爆した。

月島狩人(つきしま かりゅうど) - 10th

所有未来日記:飼育日記
雪輝の友達である日野日向の父親。髭を生やした男性。妻とは離婚して娘とも別居中。病的な愛犬家で、犬には豪勢なフランス料理を振舞う一方、自分はインスタントラーメンを食べている。特にメアリーという小型犬を可愛がっている。その一方で実の娘である日向を利用するなど「人は犬より劣る」という考えを持つ。自分の犬を使用し、未来日記の所有者だと思わしき人物を殺してきた通り魔事件の張本人でもある。
彼が所持する携帯電話「飼育日記」は、彼の愛犬達への命令と遠吠えによる報告を記録する能力を持つ。携帯電話からリーダーである『アルファ』に命令を出し統率を取ることができる。
所有者だと思わしき人物である秋瀬或に狙われたことで、デウスに第三者に自分の未来日記を譲渡しても良いかを提案する。提案を却下されるも無断で日向に日記を譲渡し、或を始末させようとする。最終的には危険視していた来須に追い詰められ、銃で撃たれて死亡する。
日向に対して神になって時間を巻き戻して家族をやり直したいという嘘をついているが、死ぬ間際に家族の写真を見ながら日向に「自分のような悪い人間になるな」と伝えるなど本当に嘘だったかは不明。

ジョン・バックス - 11th

所有未来日記:The watcher
桜見市市長。その立場を利用し、議会で8thが院長を務める桜見市内児童養護施設「母の里」の解体を可決させる。(それに伴い、雪輝及び由乃に正体を知られた。)さらには刺客を使っての雪輝の殺害をも画策する。
彼が所持する携帯電話「The watcher」は、他者の未来日記を覗き見る能力を持つ。その対象はかまどの日記による孫所有者も含まれる。日記所有者の行動を知ることができるが、自身や未来日記を所有していない一般人については他の日記に書かれていない限り予知できない。由乃のように自身の行動が予知されない所有者についても同様。また、椿と同じく他者からの情報を見る日記の為に似た様な弱点があり、雪輝らが自身の日記を改竄して作った偽情報によって攪乱された事がある。
かつてデウスに、神の力を分け与えた未来日記を作る事を持ちかけた張本人であり、いわば未来日記の創造主。彼とデウスはいくつかの未来日記のアーキタイプを試作し周囲を予知する「The radar」、特定対象者を予知する「The searcher」など。それらの挙動を記し「The watcher」を作った。人類の進化を目的としており、桜見市民を未来予知の力で優れた民族へと昇華させる為にかまどを捕らえ、増殖日記と「HOLONⅢ」と呼ばれるコンピューターを接続し全桜見市民を孫所有者にし、彼らの日記を覗き見ることで広範囲の予知を獲得した。
ツインタワービルでの戦いでは我妻銀行大金庫に篭城し高みの見物を決め込むが、網膜スキャンによってロックされ、「ジョン・バックス」「我妻夫妻」「(本物の)我妻由乃」以外には誰にも開ける事が不可能なはずの金庫を由乃に開けられ殺害される。

平坂黄泉(ひらさか よもつ) - 12th

所有未来日記:正義日記
自称・正義のヒーロー。しかし、その正義と悪の概念は「勝った者が正義、負けた者が悪」と歪んでいる。御目方教を直感的に邪悪な教団とみなし、その壊滅を図って潜入する。結果的には予想通りであった。
全盲だが、それを補う超聴力と数人を一気に操る強力な催眠術を持つ。正義の味方のコスプレと称して、烏避けの風船の様なマスクと黒の全身タイツを着用している。この衣装を着るとしゃべり方がカタカナと漢字になる。また、偽者による陽動作戦のシーンから、衣装のスペアは少なくとも4着はある。
目的となっている人物以外は、たとえ日記所有者であろうと正義の味方として助ける。そのため、みねねを椿に比べればテロリストなんて可愛いものだと解放し、雪輝に椿に騙されていると警告もしている。
日記の所有者達の関係をジャンケンに例え、日記や、その所有者の性質・能力からお互いの優劣が存在すると宣言した(例:千里眼日記は逃亡日記に対して強いが、その代わり内部からの情報操作には弱い、等)。
彼が所持するボイスレコーダー「正義日記」は、自身が信じる正義に基づいて倒すべき悪事と守るべき弱者を記録する能力を持つ。そのため、未来に自分が行うべき善行が音声で流れる。
DEADENDフラグが立った後時限爆弾を飲み込み、御目方教の教祖である椿を道連れにして殺そうとするが、雪輝の巻き添えを恐れた由乃に殺される。死に際に自分に勝った由乃を「正義」と称えて爆発する。
潜入捜査のため御目方教に入団するのにみねねを御目方教に引き渡した張本人でもある。
2巻のおまけ漫画によると普段からこの様な格好で過ごしているらしく、不審者として捕まったり、子供から石を投げられたり、強盗に間違えられたりと結構散々な目に遭っている。 また、「正義日記」をムルムルから50円で買っていた。

一般人関連

天野礼亜(あまの れあ)
雪輝の母。ゲーム会社のプログラマー。家にはほとんどいない。1年前に夫(=雪輝の父)の九郎と離婚している。
息子の雪輝は彼女の遠慮しない所を苦手と感じているが、人当たりが良く由乃や礼佑には懐かれていた。なお、雪輝の異変や由乃の本性に気がついておらず、雪輝と由乃の仲を(息子の意思とは無関係に)認めている。
7th戦での桜見タワー崩壊の際に、現場から逃亡しようとした九郎が雪輝たちの事件に関わっていると考え問い詰めようとするが、揉み合いになった拍子にナイフが腹部に刺さり死亡する。
天野九郎(あまの くろう)
雪輝の父。借金が原因で離婚しており、現在その借金は300万にもなる。運動神経は皆無で、その上スケベで若干マゾヒストなところもあるお調子者である。雪輝にとっては「気さくな性格をしている良き父親」であり、一見すればフランクかつ人畜無害そうな人物を装っているが、本性は自分の欲求のためなら息子や妻を省みない下劣な人間。11thに借金を帳消しにしてもらう代わりに雪輝の携帯を破壊しようとしていた。(但し、彼が未来日記を破壊する事で所有者が死ぬ事を知っていた様な描写は無い)
マルコ達との取引の材料として捕らわれるがタワー崩壊の寸前でパラシュートを奪って逃走、降り立った先に元妻である礼亜がいたため揉み合いになり刺してしまう。後に雪輝にそのことを謝罪し、身辺整理を行い自首しようとした矢先に11thの配下に襲われて死亡する。雪輝と由乃によって死体は現在埋めて隠されている。
高坂王子(こうさか おうじ)
桜見中学校の時からの雪輝のクラスメイト。陸上部員。お調子者な性格。なにかと雪輝に嫌がらせをしている。みねねのテロ時に生き残りで、市立梅里中学で雪輝と再会する。家は金持ちだが、本人に言わせると古いだけ。なお、みねねのテロのときは真っ先に雪輝を裏切っている。彼曰く、雪輝と関わるとろくなことがない。
かまどに能力をもらい孫所有者となったが、情報が筒抜けになる恐れがあるため一度壊されている。(後に新しい携帯電話を使って再び孫所有者になっている)孫所有者となった時の日記は自分の輝いていた瞬間を記録する「高坂KING日記」。文章自体は「病気」と称されるほどに自分を美化した子供っぽいものだが、その情報は確かなものであり雪輝のピンチをも救った。
由乃に自分のことばかりで周囲のことが予知できないという欠点を指摘され、再度孫所有者となった時の日記は、自分及びその周囲の人間の輝いていた瞬間を記録する「NEO高坂KING日記」。
日野日向(ひの ひなた)
市立梅里中学のクラスメイト。関西弁で喋る少女。雪輝にとって「初めての友達」となる。未来日記の所持者である月島狩人の実の娘。父の時間を巻き戻して家族をやり直したいと言う言葉を信じて、父から「飼育日記」と犬を譲渡され実際は未来日記の所有者としての権限は日向に譲渡出来ておらず、ただ単純に「飼育日記」を渡しただけである。、父を狙っている或を殺そうとする。雪輝を人質にとって、或に対して「賭け」を仕掛けるが敗北。その後、由乃に追い詰められるが、雪輝の説得で事なきを得る。
雪輝が由乃とともに失踪した際、先の戦いでの詫びや恩返しもあり捜索に参加。また、対8thの配下との戦闘にも参加するが、愛のナイフ投擲にて負傷。しかし、11thとの戦いの時点ではほぼ完治している模様。
後に孫所有者となった時の日記は友達との交流が記される「友情日記」。
野々坂まお(ののさか まお)
市立梅里中学のクラスメイト。日向の友人。趣味は携帯での写真撮影。お嬢様言葉。日向の共犯者であり、事情がわかった上で協力する。最終的に由乃にカッターを突き刺されるが一命を取り留めた。多少ビアンの気があり、日向と一緒に温泉に入れると分かった瞬間目を輝かせたりしていた。
日向同様、秋瀬や高坂と共に雪輝の捜索や8thの配下との戦闘に参加。愛のナイフ投擲にて負傷したが、11thとの戦いの時点では完治している模様。
孫所有者となった時の日記は日向の成長(?)を記録する「ラブラブ日向日記」。
西島真澄(にしじま ますみ)
警察官で来須圭悟の部下。『モザイク』では主要人物。みねねの捜査の際、新人ということでみねねが変装した大嶋夏子と組むことをきっかけに未来日記の事件にかかわるようになる。雪輝と来須の対決では、みねねから一連の事件の真相を聞かされ、来須の捜査権限を外して捜査日記を無効化するのに一役買った。また、未来日記の危険性を危惧し、来須の代わりに雪輝たちに協力する。
モザイクでは夏子に変装していた頃のみねねに告白したことがあるが、後悔はしていない。11thとの戦いの最中にみねねに再度告白し、今度は結婚指輪を贈りプロポーズした。その際みねねが引くくらい強引に結婚を迫りHOLONを破壊し11thを倒せば結婚すると言われ共に行動する事となる。11thの日記を撹乱したり拳銃を使い何度もみねねの窮地を救ったりと活躍したが地雷によって右腕を吹き飛ばされたみねねに駆け寄ろうとした瞬間背後から発砲され彼女の盾となり倒れた。
大嶋夏子(おおしま なつこ)
配属したての新米刑事の女性。しかし、警察に潜り込もうとしたみねねによって殺害されていた。
宮代お鈴(みやしろ おりん)
「母の里」のお手伝いさん。かまどのBLOGの管理もしており、未来日記のことを知っている。実はIQ200の天才児。
何故か、愛,かまどと一緒にミスコン荒らしをしていた。
11th襲撃作戦の際、雪輝・由乃コンビの裏切りにあい死亡した。
孫所有者となった時の日記は「母の里」の子供たち全員の動向を予知する「養護施設日記」。
難波太郎(なんば たろう)
愛称は“たー君”。ぶかぶかの服と帽子をかぶりサングラスをかけている。8thの未来日記の「孫所有者」である一人。マルコ・愛の三人組で行動することが多かった模様。何らかの仕掛けを施し建物を炎上・倒壊などをさせる役割を担う。戦闘には直接参加せず、8thに監視状況を報告している。
お鈴同様、11th襲撃作戦の際、雪輝・由乃コンビの裏切りにあい死亡した。
孫所有者となった時の日記は任意の相手の未来日記の能力をコピーする「コピー日記」。
若葉萌絵(わかば もえ)
雪輝たちが中学1年生だった頃の学級委員長。雪輝から想いを寄せられており文化祭の買い出しの際に彼から気持ちを伝えられたが、その告白を断っている。
我妻潮 & 我妻西果(がさい うしお & がさい さいか)
我妻由乃の両親。エリート銀行家の家系であったが子宝に恵まれず、美坂児童養護施設から由乃を養女に取った。
由乃の行動の細部にまで監視の目を光らせその全てを記録し、規則を破れば檻に閉じ込め食事を与えないなどの行き過ぎたエリート教育(監禁および虐待)を施していたが、由乃が中学一年の頃、その生活に耐えかねた彼女から仕返しされる形で檻に閉じ込められるが、まったく反省せずに由乃を「鬼子」と罵り餓死している。
我妻銀行と言う銀行を経営していた。 因みに、我妻銀行は金庫の大きさから見るにかなり規模が大きい模様。
黒崎(くろさき)
ジョン・バックスの秘書。彼を「市長(メイヤー)」と呼ぶ。常に彼の傍らにおり、戦いの際も自身の日記で撹乱を無力化した。雪輝達の作戦に利用された為、11thによって射殺される。
孫所有者となった時の日記は市長の行動を記録した「秘書日記」。
船津(ふなつ)
御目方教幹部。前教祖だった6thの両親が死んでから、後見人になり教団No.2の権力を持つようになる。12thの催眠術にかかった信者に殺害される。
パラドックスでは、6thの両親を殺したことを自白する。

時空王関連

デウス・エクス・マキナ
時間と空間の神である時空王。その姿は非常に巨大で仮面のような顔をしている。雪輝の空想した架空の存在であったはずだが、神ならば空想に住むこともできる、ということらしい。世界に刺激を求めてたびたびゲームを開いており、今回の未来日記によるサバイバル・ゲームを主催した。寿命が尽き始めており、体の崩壊が始まっている。ゲームの勝者を「雪輝」に賭けている。
ムルムル
デウスの小間使い。小柄な女の子の姿をしている。これも雪輝が空想した架空の存在のはずだったが、実在している。主食はトウモロコシと餅。ゲームの時間を進めるために、デウスの命令を無視して来須を裏切らせたり、デウスと対等な立場で話したりと謎が多い。ゲームの勝者を「由乃」に賭けている。
本編では出番が少ないが、単行本巻末の「ムルムル先生の裏日記コーナー」では、本編で語られない裏事情についての語り部を担っている。
外伝『未来日記パラドックス』では、由乃の代役を務めた
秋瀬或(あきせ ある)
雪輝のクラスメイトで、世界的な探偵になるという夢を持つ謎の少年。雪輝の身辺について調査しており、彼に興味を抱く。かなり肝の据わった人物で、日向とまおに奪われた『無差別日記』の効果を策略により封殺した。由乃に殺されそうになった際に合気道のような技でいなした場面や人間2人を担いで移動する場面もあることから身体能力もかなり高いようだ。本気か冗談なのかわからないが、雪輝を性的な意味で好きらしい。ちなみに物語中、唯一由乃を「素で引かせた」人。
月島を尾行していた事から彼に未来日記所有者であると疑われ、月島の娘である日向に狙われることになる。月島との戦い後、今度は由乃に事件性を感じ、彼女の身辺を調べている。
由乃と共に失踪した雪輝の捜索、対8thの配下戦の作戦立案など、雪輝のために積極的にサバイバル・ゲームに介入する。また、西島刑事や雨流みねねとも情報の交換・作戦の話し合いなどをしあっている。
11th戦後、デウスが変動し続ける未来を観測するために作った観測者だと正体が明かされデウスに消されかかるも、事前に打っておいた一手で復活。8thの協力で日記所有者の行動を予知する未来日記「探偵日記」を得て、雪輝たちの前に立ち塞がる。
『パラドックス』では主役として雪輝の代役を果たす。

ゲームのルール

  • 未来日記を与えられた12人で行われ、生き残った最後の一人は時間と空間を統べる"神の座"を得てデウスの後継となれる。
  • 未来日記は、その所有者がそれまで携帯電話などでつけていた、あるいはゲーム開始前にムルムルから渡された日記に『将来日記に書かれるであろう事』が90日先の分まで表示される様になった物。一日経つごとに一日分補充される。『未来』を書き込む時点で持ち主が日記を手放していても、(その『未来』から見て)過去の日記に補充されないと言う事は無い。
  • すべての未来日記所有者は桜見市内にいる。これはデウスが因果律を歪めてそのようにしたため。
  • 未来日記が破壊された場合、未来が破壊されるため所有者は死ぬが、その死に方はどちらかと言うと消滅に近い。
  • 他の所有者が誰であるかの予備情報は無い。未来日記などを頼りに自分で見つける必要がある。
  • 未来日記に書かれた通りの行動をしなかった場合、その事後にそれ以降の日記が書き換わる。他の所有者の行動によっても書き換わる。
  • 所有者の誰かが他の所有者に殺されることが確定した場合、"DEAD END"として書き込まれる。日記の特性に応じて、死ぬ時点や死に方が同時に書き込まれる場合もある。こうなった場合、その未来はほぼ回避不能であり、奇跡でも起こさない限りは回避できない。逆に言えば、万に一つの可能性として回避ができる。
  • ENDの種類は複数あるらしく、現在“HAPPY END。”の存在が由乃の日記によって確認されている。
  • 日記の所有権を他者に譲渡することも含め、ゲームを降りる全ての行為は禁止されている。ただし戦いを放棄したと見なされた場合、デウスの決定により存在を消滅させられる事はある。
  • 日記になったからと言ってそのメディアが本来の機能が失われる訳ではない。例えば、携帯電話が日記になった場合でも通話・メールの利用の他に日記となった『携帯のメモ帳機能』を使う事も可能。『未来』について記述している文章を改竄する事も出来る様だが、日記所有者の行動によって文章が変化した時と違って未来が変わる事は無い。

未来日記モザイク

『エースアサルト』に掲載された外伝。こちらの主人公は雨流みねね。全5話
第1話はみねねの過去とテロを起こす理由と「何故、神になろうとしているのか」という理由が語られた。その後は時系列はばらばらで、本編ではあまり語られなかった他の未来日記所有者との関わりなどもある。

未来日記パラドックス

一話と二話が『エースアサルト』に、アサルト休刊に伴い三話以降が『ヤングエース』に掲載された外伝。主人公は秋瀬或。全5話
ムルムルの不手際が原因で因果律を破壊した関係により由乃の存在が消滅。さらに、由乃がいなかったため、雪輝が火山に殺されてしまう。その時、居合わせた或が火山を倒し、因果律が回復する数日間、雪輝の代わりに或が戦う内容となっている。
秋瀬≒デウスという前提で読むと色々と趣が変わってくる構成となっている。

単行本

  • 1巻 ISBN 4-04-713839-8
  • 2巻 ISBN 4-04-713872-X
  • 3巻 ISBN 4-04-713912-2
  • 4巻 ISBN 4-04-713954-8
  • 5巻 ISBN 4-04-715026-6
  • 6巻 ISBN 4-04-715072-X
  • 7巻 ISBN 4-04-715130-0
  • 8巻 ISBN 4-04-715248-X
  • 9巻 ISBN 4-04-715323-0
  • 10巻 ISBN 4-04-715400-8
  • 未来日記モザイク ISBN 4-04-715129-7
  • 未来日記パラドックス ISBN 4-04-715412-1

アニメ

テレビアニメ

テレビアニメ化予定。

スタッフ

  • 原作:えすのサカエ(月刊少年エース連載/角川コミックス・エース刊)
  • 監督:細田直人
  • 脚本:高山カツヒコ
  • キャラクターデザイン:平山英嗣
  • サブキャラクターデザイン:渡辺るりこ
  • アニメーション制作:アスリード
  • (C)2010えすのサカエ/「未来日記」製作委員会

OVA

2010年12月発売予定(9月9日発売だったが諸事情により延期した)のコミックス第11巻限定版同梱DVDに収録のプレミアムアニメ。本編+特典映像で20分収録予定。価格は、2560円(税別)。

ゲーム

未来日記 -13人目の日記所有者-

角川書店より2010年1月28日発売のPSPゲーム。パラドックスアドベンチャーと題され、作者完全監修でオリジナルストーリーが展開され、作者描き下ろしの新キャラクター13thも登場する。

13th

ゲームオリジナルキャラクター。13人目の日記所有者であるが行動や能力は謎に包まれている。

関連項目

  • 異次元
  • 花子と寓話のテラー

脚注

外部リンク

ko:미래일기

th:บันทึกมรณะ เกมล่าท้าอนาคต