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東山道転墜異聞/中村春菊

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著者: 中村春菊
巻数: 2巻

中村春菊の新刊
東山道転墜異聞の新刊

最新刊『東山道転墜異聞 第2巻


出版社: 角川書店
シリーズ: あすかコミックスCLDX


東山道転墜異聞の既刊

名前発売年月
東山道転墜異聞 第1巻 2005-06
東山道転墜異聞 第2巻 2005-07

東山道転墜異聞』(とうざんどうてんついいぶん)は、中村春菊による漫画作品。

1998年、GUSTコミックスで出版され、2005年の中村春菊フェアに伴い角川書店からASUKAコミックスで新装版が出版される。(1巻には読み切りあかいなみだが収録されている。)

御家騒動で国を追われた世間知らずの若君修理と、不器用で乱暴な浪人郡司の恋物語。同じく新装版が発行された月は闇夜に隠るが如くとは部分的にリンクしている。 また、マリンエンタテインメントからドラマCDも発売されている。

登場人物

声優の記述はドラマCDによるもの

松平修理(まつだいら しゅり)
声 - 福山潤

父の急逝により勃発した御家騒動で国を追われた海津藩の若君。16歳。ある日郡司と出会い、行動を共にする。郡司とは何かと衝突しがちだが、命がけで自分を守ってくれる彼に惹かれつつある。世間知らずな為に何かと騒動を起こしやすいが、慣れない長屋暮らしに馴染もうと努力している。平九郎の遺髪を入れた守り袋を大事に持ち歩いている。

立見郡司(たちみ ぐんじ)
声 - 小西克幸
平九郎の弟。22歳。何に於いても優秀な兄と長年比較され続けてコンプレックスを抱いていた。ひょんなことから亡き兄に代わって修理を守ることになるが、世間知らずな一方で何事にも一途に努力する修理に惹かれている。剣の腕は超一流で、海津藩においては兄と並んで槍の平九郎 太刀の郡司とその名を謳われていた。‘人生はバクチだ’が座右の銘。兄と瓜二つでありながら言動は粗野。
熊田勝太郎(くまだ かつたろう)
声 - 中井和哉
郡司に勝つ為に三年間修行の旅に出ていた旧友。通称クマ。修理の継母に掌握された今の海津藩に見切りをつけ、修理を守る為に長屋へ押しかける。‘気は優しくて力持ち’を体現したような人物で、衝突しがちな修理と郡司の緩衝役として日々苦労している。
筧才蔵(かけい さいぞう)
声 - 千葉進歩
吉原の一角にある遊郭筧屋の楼主。修理を色々と手助けする謎多き人物。
立見平九郎(たちみ へいくろう)
声 - 緑川光
第2巻の主人公で、修理の最愛の側近。享年26(推定)。16歳の時に

修理のお目付け役を申し付けられる。ワガママな修理には色々と手を焼くが、その裏側で継母の心無い仕打ちに傷つけられる修理の孤独と淋しさに触れ、心惹かれていく。修理を継母の手の者から逃がす為に殺されたが、直前に自分の死を予感していたらしく、弟に対し遺言めいた言動を仄めかしていた。

何事においても素晴らしいと持て囃される一方、周囲の期待に応えようと優等生を演じることに苦痛を感じ、人に本音を言えない。意外と面の皮が厚い。
服部半蔵(はっとり はんぞう)
平九郎の悪友で、海津藩士。ドラマCDには未登場。生まれたばかりの第一子半十郎を目に入れても痛くないほどに可愛がっている子煩悩。普段は飄々としているが、意外と情に篤い。槍の腕前は平九郎に勝るとも劣らない。服部の字が示すように大昔は忍の家系だったらしく、周囲から度々忍者扱いされているが忍術の類は使えない。

category:やおい漫画