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桃組プラス戦記/左近堂絵里

共有

著者: 左近堂絵里
巻数: 9巻

左近堂絵里の新刊
桃組プラス戦記の新刊

最新刊『桃組プラス戦記 第9巻


出版社: 角川書店
シリーズ: あすかコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

sobanekoHxH RT @pricaferea: 【桃組プラス戦記×カフェリア情報】 大人気漫画「桃組プラス戦記」カフェリアの詳細をお知らせ致します! 先生描き下ろしの限定グッズや、原作イラストのグッズなど景品・カフェリアでしか読めないオリジナルストーリーも盛り沢山
reki0309 RT @ComicNewtype: 【祝・「桃組」トレンド入り】「桃組プラス戦記」のサイン会が決定! 詳細はこちら→https://t.co/3p0D7UznQS また6/23には最新刊18巻発売とコラボカフェが開催!https://t.co/0OsYYcZsiO 「桃組」最…
nashinome 【定期ポスト】好きな漫画は、黒子のバスケ/ハイキュー!!/今日から㋮のつく自由業/フルーツバスケット/心霊探偵八雲/ZONE-00/トリニティ・ブラッド/サムライドライブ/裏僕/桃組プラス戦記/学園アリス などASUKA連載作品のほとんどが好物。 当てはまる方はふぉろーみー。
gekkan_asuka 【お詫び】2012年3月24日に発売されたコミックス「桃組プラス戦記」第10巻と、月刊ASUKA2012年5月号・6月号の3冊連動で実施いたしました、「別Ver.カバー抽選2000名様プレゼント」の賞品ですが、諸事情により制作と発送が遅れております旨、
the4reviewer RT @the4_ch: ♥11/24発売♥月刊 Asuka (アスカ) 2013年 01月号:好評連載中『1001』杉崎ゆきる、『桃組プラス戦記』左近堂絵里、『ピンクとグレー』藤崎みお、『確率捜査官 御子柴岳人』マジコ!、『身代わり伯爵と秘密の日記』柴田五十鈴 http ...

桃組プラス戦記』(ももぐみぷらすせんき)は左近堂絵里による日本の漫画作品。『月刊Asuka』(角川書店)にて2005年5号から連載開始。単行本は2010年3月現在、8巻まで刊行。

日本童話の体裁をとった学園アクションもありの人情コメディ漫画である。『月刊Asuka』2006年8・9月号と11月号からはドラマCD応募者全員サ-ビス・通販がスタートした。

あらすじ

謎の超マンモス学校・私立愛譚学園(しりつあいたんがくえん)に転校してきたトラブル吸引体質の桃園祐喜(ももぞのゆうき)は、転校早々、日本昔話「桃太郎」の生まれ変わりだと告げられる。しかも前世で退治した鬼の呪いをとかなければ18歳までに死んでしまうという事実が発覚する。18歳までにすべての鬼の呪いを解き、自らの幸せを取り戻すことを決意する。

登場人物

桃太郎メンバー

桃園 祐喜(ももぞの ゆうき/ドラマCD役:皆川純子)
愛譚学園高等部普通科1年16歳。この物語の主人公で日本昔話「桃太郎」のモデルになった退鬼師の生まれ変わり。
7匹の鬼にかけられてしまった呪いにより、あらゆる災厄を引き寄せてしまう「超」がつくほどのトラブル吸引体質。この体質のせいで、彼の傍にいた人間にも被害が及び、疫病神とも言われてしまっていた。そのせいで友達を作ることに諦めを持っていたが、雪代たちとの出会いによって、体質改善し、友達を作るべく呪いの解くことに努力する。
今までに生まれ変わった「桃太郎」たちの中で早くに目が覚醒し、初代以来、「桃太郎」の役者がすべて揃う。
前世で退治した7匹の鬼の呪いをとかなければ18歳までに死んでしまう。現在は紅、裏葉、宵藍、桔梗を攻略したため、残りの鬼は3匹。現在は体質もある程度治りかけている。今(コミックス4巻時点)までで判明しているのは飛んできた野球ボールに当たらなくなること。
覚醒具は「鬼美弾護」。本来は刀の形をしているのだが、現代の桃太郎(=祐喜)にあわせて、現代の日用品(中にはそうに見えないものもあるが)の姿をしている。最初は学校の購買部に売られている100円のシャーペンの形をしており、こうもり傘、魔女っ子ステッキ、そして一辺5cmの立方体の箱へと変貌を遂げた。
今のところ覚醒しているのは(分かっている範囲で)「視覚」と「聴覚」。
雉乃木 雪代(きじのき ゆきしろ/ドラマCD役:後藤沙緒里)
愛譚学園高等部国文科1年16歳。獣基の紅一点。桃太郎の3匹のお供の一人・雉(きじ)のモデルとなった人物の子孫。
3人の中で一番獣基としての血が濃く、それゆえに最初に覚醒する。祐喜を最初に発見したのも彼女である。幼い頃に覚醒したため、桃太郎のために強くなるといってリレーで一等賞を取ったり、桃太郎の劇を見ると感動したりと、健気(?)に桃太郎一筋であった。3人の獣基達は幼馴染で、幼稚舎の頃から一緒であった。よく鼻血を吹く。美少女が台無し。
祐喜が転校してくるまでは自宅通学をしていたらしいが、祐喜を追って学生寮に入ったらしい。
(とり)の覚醒具・螺鈿(らでん)を持つ。普段は後ろ頭につけている。
高猿寺 咲羽(こうえんじ さわ/ドラマCD役:寺島拓篤)
愛譚学園高等部体育科1年16歳。桃太郎の3匹のお供の一人・猿(さる)のモデルとなった人物の子孫。桃園裕喜のいとこ。
3人の中で2番目に覚醒し、一番攻撃力が高い。犬猿の仲という諺にある通り、雅彦とはあまり仲がよくない(というか一方的に酷い扱いをしているように見られる)。
ケンカっ早い性格をしているが、3基の中では祐喜を呼び捨てにしたり、祐喜に呪いの解除を前向きに考えさせたりと友達思い。ただ、自分の家庭事情はあまり話さず、長いこと家に帰っていないらしい(3基の中でも元から学生寮だった)。祐喜とは実の従兄弟関係にあり、叔父は祐喜の担任である高円寺先生である。姫こと桜子とは強化合宿の際に鬼ごっこ、バーベキュー等で凄まじい戦いを繰り広げた。中等部3年の頃は、髪が腰辺りまであった。そして、よく覚醒具を付けて喧嘩をしていた(第1巻番外編より)。
(さる)の覚醒具・紅蓮(ぐれん)を持つ。
犬飼 雅彦(いぬかい まさひこ/ドラマCD役:岸尾だいすけ)
愛譚学園高等部理数科1年16歳。桃太郎の3匹のお供の一人・戌(いぬ)のモデルとなった人物の子孫。
3人の中で最後(咲羽より2日遅れ)に覚醒する。丁寧な物腰だが、祐喜のこととなると我が身を投げ打ってでも彼を守ろうとする。戌の戌たる性質なのか、彼の能力は少々ビジュアル面が台無しになることが多い。3基の中ではいじられ役だが、本人はあまり気にしてない(むしろいぢめられては喜ぶ性格らしい)。こんな性格のため、出番の割りにインパクトが薄い、と単行本第1巻の描き下ろしネタは全部彼のことが書かれている。3基の中では唯一自宅通学(本当は寮に入りたいらしいが、家を出ることができない小心者)。
(いぬ)の覚醒具・牙厳(がげん)を持つ。
川原 涼一(かわはら りょういち/ドラマCD役:緑川光)
愛譚学園高等部家政科2年17歳。桃太郎のお婆さんの生まれ変わり。
どこでどうなってしまったのか、性別が逆転して生まれ変わってしまい、それゆえ物腰もどことなく女性っぽくなっている(彼はれっきとした男性である)。祐喜にとっては前世の養母にあたる(男性だが)。
現代最高峰の縫い物のプロ、「細工縫術師」であり、家政科の先生の一番弟子。ものすごいスピードで縫い物を仕上げてしまう。姫こと桜子が尊敬している先輩の一人。体育祭ではついに幻の術を発動した。
柴浦 清子(しばうら きよこ/ドラマCD役:生天目仁美)
愛譚学園高等部農業科2年17歳。桃太郎のお爺さんの生まれ変わり。
涼一と同じく、どこでどうなってしまったのか性別逆転している。見た目は美少女、しかし口調や行動等は男前。ゴツイ男子生徒の多い農業科を率いている女子生徒。祐喜にとっては前世の養父にあたるため、「じいさん」と呼ばれている。
涼一と同じく、桜子が尊敬している先輩。涼一とは現世でも恋人同士らしい(体育祭では夫婦と断言していた)。
農業科全員が育てた野菜を呼び捨てにせず「トマトちゃん」などと称しており、農業科生徒がトマトを育てようと提案した時、「夢が小せえぞバカヤロウ!今回はジューシィなメロンちゃんでいくぜ!!」と発言。やはり彼女も生粋の農業科である。
鬼美(きび/ドラマCD役:遊佐浩二)
桃太郎が持っている覚醒具鬼美弾護(きびだんご)」の的存在。この剣は桃太郎のために成長する。鬼の呪いを解いたことで覚醒具の形も変わるが、元の姿に戻る事も出来る。シャーペンの姿の時に具現化して学ランを着ていた事から、性別は男性かと思われる。口調はどことなく京都弁。ちなみに祐喜の前に姿を現した時に初めて発した言葉は「お…おなかすいたあ…」。
最初は購買部に販売されている100円の普通のシャープペンの姿をしており、緑鬼の呪いを解いて300円のこうもり傘へ、青鬼の呪いを解いて1000円の魔女っ子的なステッキ、紫鬼の呪いを解いて一辺5cmの立方体へと変化した。
前の桃太郎の生まれ変わりから打ち直され、16年後にようやく姿を見せる。
シャープペンのときは詰襟、こうもり傘のときは吸血鬼風、ステッキのときは魔女っ娘風と服装や髪型も変わっていく。魔女っ子の姿は気に入っているらしい。

一寸法師メンバー

椀野 針也(わんの しんや/ドラマCD役:冬馬由美)
愛譚学園高等部国文科1年16歳。「一寸法師」のモデルになった退鬼師の生まれ変わり。20歳までに3匹の鬼を倒さないとこの先一生背が伸びない(現在の身長は148cm)。裕喜には「一寸」と呼ばれている。国語と古文以外の科目はサッパリ。
祐喜のように獣基はいないが、雪代と同じクラス。赤鬼をクリアした祐喜に近づき、彼の攻略方法を教わる。祐喜とは呪いをかけられた鬼が同じなため、共に共同戦線を張る。お昼のお弁当メンバーにも加わった。
覚醒具針印刃(しんいんじん)の他、天印椀(てんいんわん)天印箸(てんいんばし)を持つ。
京野 桜子(きょうの さくらこ/ドラマCD役:三宅健太)
愛譚学園高等部家政科1年16歳。一寸法師に登場した姫の生まれ変わり。
身長182cmで料理上手だが顔がヤンキーっぽい。でも友人には優しい。椀野が好きな女性。身長の低い椀野は、彼女とつり合う男になりたいという。ケツアゴ。
家政科に在籍しているが、料理は得意だがお裁縫はあまり得意ではないらしい(彼女曰く、針が自分には小さいのだという。また一寸曰く「お料理は天才でお裁縫が壊滅的なだけ」)。持ち主以上に針印刃を持つ姿が似合っている。同じ家政科に在籍している涼一と農業科に在籍している清子を尊敬している。
覚醒具・打出の大槌(うちでのおおづち)を持つ(小槌ではない)。

鬼メンバー

暮内 紅(くれうち こう/ドラマCD役:鳥海浩輔)
愛譚学園高等部芸能学科1年16歳で男。「泣いた赤鬼」の生まれ変わり。青鬼とは幼馴染。ク-ルで無口が売りの芸能科のトップ。
クールに見えるが実はとても優しい鬼で、人間が大好き。芸能学科に入ったのも、人間と友達になりたかったためである。しかし、宵藍が幾度もジャマをしていたため、小・中と合わせて出来た友達は裏葉だけであった。モデルになったのは宵藍の薦め。祐喜にかけられた呪いを最初に解いた鬼で、それ以降は一緒にお昼ご飯を食べたりしている。また、呪いを解いたことにより祐喜を全力で守ると決めている。
一寸法師に登場した鬼の生まれ変わりでもあるため、針也からも狙われており、紅が赤鬼と知った時から毎日首を狙われていた。が、今度は呪いを解く条件を祐喜から教わった針也からは、友達になれと、どちらにせよ追い掛け回されている。
呪いを解く条件(攻略法)は友達になる事。
竜胆 宵藍(りんどう シャオラン)
愛譚学園高等部商業科1年16歳。紅の幼馴染の女の子。「泣いた赤鬼」に登場した「青鬼」の生まれ変わり。優しそうな外見とは裏腹にかなりの理不尽美少女。
彼女は赤鬼である紅が二度と人間に寝返らないように見張る「赤鬼の監視者」。過去に、赤鬼が人間の傍に行くために、青鬼が自分を犠牲にして赤鬼を人間の傍へと行かせるが、他の鬼達からは「仲間を売った」と裏切り者のレッテルを貼られる。しかしその後、人間に裏切られた赤鬼が戻ってきたことにより、青鬼は自分の地位回復のために、赤鬼の監視者を名乗り出る。以後、生まれ変わったすべての代の青鬼は、同じく生まれ変わったすべての代の赤鬼を見張り続けていた。しかし万が一、また寝返ったら、その存在を抹消するということになってしまう。そのため、父親から役目を聞かされた後は、自分が紅を殺さずに済むよう、人と関わりを持たないように、あの手この手でジャマをしてきた。
しかし、宵藍の本当の願いは、紅を鬼側から切り離し、彼を本当に友達と思ってくれる人間の元へ行かせる事。紅を鬼側から切り離した後、紅のいない鬼側にいることは耐えられないために、自分は死ぬつもりだったが、すべてを聞いていた紅と仲直りし、攻略法を「雨の日にカサを貸す事」に変える。
祐喜の呪いを解いたあと、紅と共に同じ道を歩むと決意し、生徒会から除籍する。紅に対しては理不尽な態度を取っているが、愛情の裏返しかと思われる。紅のポスターなどのグッズも集めているらしく、鬼抹テストの際グッズでおびき出され、その後グッズを持って逃亡した。
柳 裏葉(やなぎ うらは/ドラマCD役:沢城みゆき)
愛譚学園高等部声楽科1年16歳で男。紅の友達。緑鬼の生まれ変わり。最年少のボーイ・ソプラノリスト。
幼稚舎で習う「鬼のパンツ」のモデルとされた(と勘違いしている)鬼の生まれ変わりで、幼稚舎でこの歌を知ったときはなんとか忘れようと努力するが、同じく習った祐喜の獣基3人が、毎日時間きっかりに逆撫でするかのごとく歌い始めていたため、忘れるどころかそれは学園中に浸透してしまった。
祐喜が転校してきてから、あの歌を忘れることが自分をクリアするための条件だと提示するが、「鬼のパンツ」ではなく「鬼のスーツ」という歌ならばいいのではないか、という祐喜の機転のもと、祐喜の呪いを解除する。
なお、一寸と同じくらい背が小さいため、一寸に喜ばれたが、ソプラノリストの彼にとって小さいことは声が高く出ることに有利なため、特にコンプレックスとは思っていない。
攻略法(条件)は「鬼のパンツ」の替え歌、「鬼のスーツ」を全校生徒が覚えること。
白峰 涅人(はくほう くりひと)
愛譚学園高等部の生徒会長。おそらくは鬼のリーダーと思われる。鴇羽からは「お兄様」と呼ばれている。プラチナ色の髪と、何処までも響く風のような声が魅力的な学園の人気者。左目の下にホクロが2つある。ドジでちょっと恥ずかしい庇護欲をそそるタイプだが、それが彼の本性なのかは謎。学園に関わる人間全員の顔と名前、学科を暗記しているらしい。
「学園を心から愛しており、その学園を守ることが使命」と言っているが、何処までが本音なのかも判らない計り知れない人物。
樗 桔梗(おうち ききょう)
愛譚学園の芸術学科・漫画専攻の1年。「こぶとりじいさん」のモデルになった紫の牛鬼。牛鬼とは、牛の頭に蜘蛛の胴体を持つ、完璧な武闘派の鬼のこと。実際ひ弱な外見にかかわらず、一寸と桜子を一撃で倒して見せた強者。そして全キャラクターの中で恐らく(現時点で)一番目つきが悪い。
どうやら漫画専攻なだけあって重度のオタクであるらしく、一寸を入院させたのは、買ったばかりのアニメDVDを、彼がぶつかってきたせいで落としてしまったかららしい。「be舞ルリ花」と言うヒロインアニメにご執心で、自分を倒して現実に自分のヒロインとなってくれる人間を捜しているようだ。が、そう言う意味ではまともな感性を持つ祐喜達にとっては、「今までで一番対処の仕方が判らない」タイプ。
クリア条件は、「戦いという『舞』を見せて、自分(紫鬼)をねじ伏せ勝つ」こと。要するにガチンコで勝てば良しということらしい。
彼の実力は咲羽曰く「俺でも危ない」ほどの実力らしくクリアはかなり困難と思われたが、祐喜達は自分たちがヒロインアニメのキャラクターのコスプレをする奇策で臨み、紆余曲折の上クリアに成功する。
撫子 鴇羽(なでしこ ときは)
愛譚学園の専門知識修得科1年の16歳。「大工と鬼六」のモデルになった桜鬼の生まれ変わり。歴代の桃太郎をもっとっも多く殺して来た「桃花乱壊の鬼」。「言霊使い」であるため、攻撃力は低い。獣基が苦手で、咲羽達三人のことを恐がっている。

その他学園にいるキャラクター

高円寺先生(こうえんじせんせい)
祐喜のクラスの担任と同時に、祐喜と咲羽の叔父。実は猿の獣基の血筋の分家生まれ。姉が2人おり、その2人はそれぞれ祐喜と咲羽の母である。生まれ変わりについてももちろん認知している。
機 美鶴(はたみつる)
家政科担当の先生で、涼一の裁縫の師匠。「鶴の恩返し」の鶴の生まれ変わりで、弟子である川原涼一と共に現代最高の縫術師の称号を所持している。その称号に恥じない裁縫術を持ち、凄まじいスピードで縫い物をしていくので生徒がちょっとわからないのが難点。顔は簡略化されたようなデザインである。咲羽の携帯桃太郎の絵本の挿絵のばあさんの顔とそっくり。
暦先生(こよみせんせい)
社会科主任。
円周 率(えんしゅう りつ)
理数科主任。
猛ヶ丘 勇(たけるがおか いさむ)
体育科主任。
華小金井 文子(はなこがねい ふみこ)
国文科主任。
蟹江くん(かにえくん/ドラマCD役:下和田裕貴)
祐喜のクラスの級長を務めている生徒。「サルカニ合戦」のカニの生まれ変わりで、性格は執念深くてねちっこく、猿が大嫌い。運動神経は切れているらしい。
警備委員会に入りたがっているのだが、彼はいわゆる「動物組み」の生まれ変わりのため入会資格はなく、巴さんに勧誘されている祐喜を敵視している。
また、巴と祐喜が親しいことに嫉妬していることから、どうやら巴に憧れていると思われる。
巴 悠歌(ともえ ゆうか/ドラマCD役:茅原実里)
生まれ変わりのことを知らない一般生徒を守る「警備委員会」の副委員長である女子生徒。学科は普通科で、祐喜と同じクラス。彼女もまた生まれ変わりで、前世は平安時代末期の美女武将「巴御前」。前世が退鬼師である祐喜や椀野を警備委員会に勧誘している。学園に侵入者が現れた時はどこからともなくほら貝を取り出し、愛馬「疾風丸」を呼び、颯爽と侵入者の排除に赴く勇ましい人。
此堀ほおち(ここほり ほおち)
雅彦と同じ学科の男子生徒。「花咲か爺さん」に出てきた犬の生まれ変わり。雅彦と同じ「犬属性委員会」というものに入っている(ついでにメガネもしている)。
葛篭しょう(つづら しょう)
生まれ変わり限定の期末テストの司会と実況を務めた男子生徒。「舌切り雀」の雀の生まれ変わりで、獣基の仮面をつけていたことから、恐らく誰かの獣基と思われる。放送部に所属しており、自称「放送部のおしゃべり雀」。実家は旅館を経営している。
羊原こうじ(ひつじはら こうじ)
祐喜と同じクラスの男子生徒で、干支「未」の生まれ変わり。その名の通りに語尾が「~メェエエ」と間延びする。髪がふわふわで雰囲気も柔らかいため、どことなく癒される。
凪(なぎ/ドラマCD役:関俊彦)
愛譚学園の購買部の店長さん。メガネをかけていて、いつも笑顔を絶やすことのない物腰の丁寧な男性。しかし優しげな外見とは裏腹に、愛譚学園の裏の事情も把握しており、覚醒具の販売や修理等も行っている。購買部に訪れるお客様には、たとえどんな方でも、どんな状況であってもツッコまないのがプロの商人というものらしい。咲羽たちが言うには全然老けていないらしい。首元に薔薇の刺青らしきものがある。

国際科

フレイア=アイン
白雪姫」の生まれ変わりで、普段は国際科の生徒のみが行くことができる異世界「ブラックアウト・ワールド」に残っており、惚れっぽい恋愛オンチの同じ学科の生徒たちが連れ込んだ他の学科の生徒たちを元の世界へ帰還させている。異世界は危険なため、常時ミリタリー装備。そのため初めて訪れた祐喜を圧巻させた。普段は小人達とバンド(パンク系)をやっている。
他の姫の生まれ変わりは苦労して王子と結ばれるのに対し、自分はキスひとつだけで王子と結ばれることに疑問を持っている。しかしながら、相手である王子のことはとても大切に思っており、いつも違う女生徒に媒体を渡す彼の考えが読めなかったが、それが自分に会うためだとわかった時は顔を赤らめていた。
名前のフレイアは「炎」の意味で、意味通り勝気で男前な性格。しかしながら恋愛観は少々古く、付き合いの第一歩は交換日記かららしい。
パトリシア=レヴィ
親指姫」の生まれ変わりで、愛称は「パティ」。シンデレラとは幼少期に出会ったときからの友人で、彼女の本名を知る数少ない一人。お供にツバメの獣基がいる。一寸のミニマム加減から媒体(花)を渡すも、ツバメが雪代に負けてしまったために諦める。
物語のヒキガエルに追いかけられて川に流されていたところをシンデレラに助けられる。王子を待つだけではネガティブなのと変わらない、自分から見つけに行こうとシンデレラを前向きにさせた。
ショコラ=レッフェル
シンデレラ」の生まれ変わり。物語通りの不幸っぷりで、少々人間不信気味。しかしながら、同じ物語の生まれ変わりである継母達を10年かけて従えた不屈の精神の持ち主。普段はとてつもなく顔が怖いが、素顔は美少女。家事が得意。脚力もすごい。祐喜に媒体(ガラスの学生靴)を渡した。
祐喜達を巻き込んだ者の中で一番しつこく恋人になれと迫るも、祐喜に「友達になろう」と言われた時は、恋人はいつでも作れるが、友達は一生ものだとして、祐喜と友達になった。その後、最終的には雅彦にターゲットを移すことになった。ちなみに本名は両親と担任以外ではパトリシアと祐喜のみが知る。いつもネズミを連れており、このネズミも普段の彼女と同じ顔をしている。ちなみにこのネズミとは会話が可能らしい。
名前のレッフェルはドイツ語で「スプーン」の意味を持ち、甘さがスプーン1杯分しかないことから由来するが、それどころか素顔がスプーン1杯分しか出なかったことのほうが意味合いが強いらしい。
普段から迫力満点の顔であるためか、体育祭の騎馬戦ではこれを利用し、屈強な農業科騎馬部隊を圧倒する。
エイス
白雪姫に登場する王子の生まれ変わりで、フレイアの恋人。異世界に残り続けるフレイアに会うために毎年媒体(毒リンゴ)を他の学科の女生徒に渡して、共に異世界に渡り、彼女の様子を見ていた。
名前の意味は「氷」だが(ドイツ語表記の「Eis」と思われる)、フレイアに対しては熱い思いを秘めている。
魔女
フレイアの母親にして、西洋のおとぎ話に登場するすべての魔女の生まれ変わり。そして国際科の担任。フレイアが異世界に残り続けることを心配していたが、そもそもの原因は彼女が年齢一桁の娘に「キスした相手と結ばれる」と言ったことが原因。本人は年々美しくなる娘に対して、早く結婚して出ていけと言い募るが、フレイアとの仲は「ケンカするほど仲がいい」という言葉が当てはまる。
人魚姫
人魚姫」の生まれ変わりだが、性別逆転組のために男。咲羽をターゲットにしたが逆に撃退され、祐喜達を連れ戻すためにいろいろ協力させられた。その後、雅彦をターゲットにするも、シンデレラも雅彦をターゲットにしているため、ライバル関係になる。

用語

愛譚学園(あいたんがくえん)
物語の舞台となる、愛譚市の中央の高台に建設された巨大な学園都市。幼稚舎から大学院まであり、選び抜かれた生徒・教員関係者合わせて1万5000人のマンモス校。様々な学科の校舎や、広大な土地を収容し、なおかつテーマパークやデパートなどの娯楽施設や、生徒の寮までをも完備。各学科のための校舎や、農業地なども有しており、建設には政府すらも協力して数十年前から開発が行われ、16年前に完成となる。様々な人間が在籍しており、数多くの歴史的な人物の生まれ変わりが在籍している。有名人なども在籍しているのだが、雑誌などの取材許可は一切下りず、侵入しようものならば、すぐさま排除が行われるという謎の学校。ただし、この学園内の一般生徒は2タイプの「生まれ変わり」の事を一斉認知していない。
この学園の生徒はみんな順応性が高く、祐喜のクラスの生徒は祐喜の体質を個性だと認めており、彼に来るトラブルも難なくすり抜けている。そして自分達に害がなければ、どんな騒動でも楽しんでいる図太い神経の人たちが多い。
  • 現在判明している学科
    • 普通科
    • 国文科
    • 理数科
    • 体育科
    • 芸能科
    • 工業科
    • 家政科
    • 農業科
    • 商業科
    • 声楽科
    • 社会科
    • 国際科
    • 専門知識修得科
    • 民俗学伝承学科
    • 帝王学科
    • 芸術学科…漫画専攻
専門知識修得科(せんもんちしきしゅうとくか)
通称「専科」。呪術師や薬師の血を引く一族の子が多く所属している学科。普段は何をしているか怪しい学科。雅彦が祐喜のトラブル吸引体質を2時間だけ引き受けた際に訪れる。期末テストの体育科との合同テストでは少々危ない火気なども作っていた。生徒は全員とんがったマスクをつけており、教室の内装も少々変わっている。
民俗学伝承学科(みんぞくがくでんしょうがっか)
愛譚学園でも幻の学科と言われている学科。古来「妖怪」と呼ばれたものたちの子孫が在籍している学科で、期末テスト時期に一部の一般生徒が記憶をなくすという噂は、彼らの期末テストの対象に選ばれたからであった。在籍者が妖怪の子孫だけあって、みんな人間とは少し離れた外見をしている(猫耳、尖った耳など)。
帝王学科
通称「セレブ科」。大会社の息子や華族の令嬢など、身分の高い上流階級出身の生徒が在籍している科。金持ちの生徒だけに、皆口調がすごい。
国際科
その科に属する生徒全員が『西洋のお伽噺』(例:白雪姫、シンデレラなど)の生まれ変わりという謎の学科。
特徴としては、多くの西洋の話に共通する『姫、或いは王子は物語の最後で運命の人に出会って幸せになる』という王道のためか、生徒のほぼ全員が恐ろしく惚れっぽい性格をしている。
愛譚学園を一定期間離れる時期があるらしく、帰ってくるとそれぞれの物語におけるキーアイテム(例えばシンデレラの『ガラスの靴』、白雪姫の『毒リンゴ』など)を他の学科の生徒にわざと拾わせたり受け取らせたりする。そして不可抗力的にそのアイテムを受け取ってしまった生徒を自分の『王子』『姫』に認定してしまうという何とも迷惑な学科。
そのアイテム類は『媒体』と呼ばれ、受け取った生徒は国際科生徒が歌う『歌』によって別世界に飛ばされてしまう。被害を受けた生徒は貰ってしまったアイテムを持ち主の国際科生に返さないかぎり元の世界には帰れない。しかし、『媒体』を持ち主に返すという行為(例:シンデレラにガラスの靴を返す)は、問答無用でカップル成立を意味するという迷惑すぎる仕組みを伴っている。ちなみに毎年度被害者が出ているらしいが、何故毎年毎年相手を選んでいるのかは謎。
今年度被害を受けた生徒は、判っている範囲では祐喜、一寸、雪代の3人。祐喜はシンデレラに『ガラスの学生靴』を、一寸は親指姫に『花』を、雪代は白雪姫の『毒リンゴ』を渡されている。尚、雪代は毒入りであるはずのリンゴをしっかり食べていたが、別に何とも無かった模様。
異世界「ブラックアウト・ワールド」
国際科の生徒たちが支配する裏の世界。それぞれの媒体を渡した相手をこの世界に送り込み、自分たちの恋を成就させるためにいろいろな罠を仕掛けている。
通常生徒たちは普段媒介なしではこの世界に訪れることも残ることもできないが、魔女の実子である白雪姫のみは特例でこの世界に居残ることを許されており、彼女は毎年度媒介を渡された相手を元の世界に送り返している。相手が複数に対し彼女は部下である7人の小人を含む計8人という少数精鋭のため、毎年苦労しているようだ。
生まれ変わり(うまれかわり)
歴史的な著名人や、日本昔話などに出てくる登場人物(のモデルとなった人)、もしくは動物たちを前世に持つ人たちのこと。大まかに分けて2つあり、祐喜や椀野などは「人間組」と呼ばれ、咲羽・雪代・雅彦などの獣基と動物の血を引く者は「動物組」と呼ばれている。ちなみに桃太郎の祖父母のように性別が逆転して生まれた人のことは「男女逆転組」という。
この生まれ変わりについては一般の生徒は認識しておらず、覚醒までに時間がかかるという場合もある(実際に祐喜はリミットまであと2年という時に覚醒する)。
獣基(じゅうき)
生まれ変わりの「動物組」の中でも、主人を持ち、戦う力を持っている者達のことを言う。それぞれの生まれ変わりを模した仮面の覚醒具をもち、幼少期から高い身体能力を持っている。何の動物かによって特出した力を持ち、例えば祐喜の獣基である雪代は「飛行形」、雅彦は「感覚形」と呼ばれる。
彼らは世襲制で、覚醒してからは全力で自分達の主を探し続けるが、ある代は見つけることができず、またある代は見つけても力が及ばずに、鬼の呪いで散ってしまうこともあった。その度に彼らは涙を流し、次の代こそはとより強い血を残すことに専念してきたという。
また、彼ら獣基たちの出生率は大変低く、通常はその家に一人生まれれば良いほうである。その例外が猿の家系とネズミの家系である。
覚醒具(かくせいぐ)
自分が生まれ変わりだと覚醒した時に、購買部の凪から購入する特別な品物。獣基達は仮面の形をした覚醒具で、生まれ変わりはそれぞれの前世に関連する覚醒具を持つ。なかでも高位の覚醒具は力の高さにより、核を具現化させることができる。祐喜の鬼美弾護も、高位の覚醒具の一つ。
獣基達は仮面を被ることで能力を発揮するが、生まれ変わりの覚醒具は能力発動時に形を変える(椀野の覚醒具は発動時には大きな針となる)。
鬼(おに)
桃太郎や一寸法師に出てきた鬼(正確にはそのモデル)のことで、赤鬼の紅や緑鬼の裏葉のこと。様々な色の鬼の生まれ変わりは、その世代に一人しか生まれないため、呪いをかけた鬼は他の誰かにも呪いをかけているということになる。また、彼ら鬼の呪いを解く方法は2種類あり、一つはその鬼ごとに決まった条件をクリアして、鬼に呪いを解くこと。もう一つは鬼自身を殺して呪いを解く事。
彼ら鬼には血のブロックというものがあり、仲間の鬼のことについての情報を提供することはできないようになっている。呪いを解いてほしい本人が気づくと、そのブロックが解かれて、漸く喋れるというものである。
生徒会
鬼の生まれ変わりが委員を務めている生徒会。生徒会室は一般在籍者、及び一般教員が立ち入りを禁じられている海(湖?)のど真ん中に聳え立っている塔。呪いを解いていない鬼達が集い、かつては紅・裏葉・宵藍・桔梗も所属していた。呪いを解除すると、生徒会からは除名となる。
集会の際には白を基調とした生徒会専用制服(バトル・ドレス)を着用している。
強化合宿(きょうかがっしゅく)
休みごとに行われる獣基・生まれ変わり限定の合宿。十二支の名前を持つ12の獣基一族が持ち回りで開催している。獣基と生まれ変わり別々に訓練を行い、生まれ変わり組は基礎中の基礎である「五感」の訓練を行う。2泊3日の合宿であり、最終日には合同訓練などが行われる。祐喜が初参加した時の最終日は「鬼ごっこ」が行われ、祐喜は「視覚」を覚醒させた。
パレード
雪代、咲羽、雅彦の3人が幼い頃から行っているもの。幼稚舎で習った「鬼のパンツ」の歌を毎日5時きっかりに歌って踊りながら行進し、鬼をおびき寄せるというもので、学園では時計代わりに浸透している。効き目はなかったと思われたが、自分のことだと勘違いしている裏葉にだけは効果があった(それでも3人に知られないように紅に止められていたが)。
現在は裏葉のクリア条件のため、「鬼のスーツ」という歌でパレードしている。
立体重量ドッヂボール
体育科名物の特殊なドッヂボール。使うのは普通のソフトボールなどではなくボウリングの球。体育科の人間は普通にこれを片手で投げ合い、取り、ぶつけ合っている。トラブル吸引体質の祐喜の教室に、このボールが飛んできたこともあり。
期末テスト
普通の学校、及び中間テストと違い、独自の路線と内容を持つ学科別のテスト。日程も学科ごとに違い、始まりもバラバラ。なお、複数の学科での合同テストもある。
祐喜が初めて受けた1学期期末テストの内容は以下のとおり。(漫画に描かれたもののみ採用)
普通科・帝王学科合同…創作ダンス』…普通科のペアと帝王学科のペアがそれぞれ『競技ダンス』と『盆踊り』を教え合って(衣装も貸し合う)点数を競う。祐喜のペア相手は巴さん。彼の体質上並の相手に務まらなかった。
体育科・専門知識習得科合同…クラス対抗合戦?』…体育科と、頭にそれぞれ違った点数が書かれた紙を貼った専科の生徒との合戦。専科は発火符とオリジナル火薬の爆弾を付けたものを体育科に投げ、体育科はそれを避けつつ専科の生徒の紙を剥がしにかかる。漫画では咲羽が余裕で100点の紙をゲットした。
国文科・声楽科合同…漢文楽譜制作?』…国文科1名、声楽科1名がペアを組み、漢文の歌を楽譜に直す。裏葉は雪代と組もうとしたが、同じく国文科の一寸にペアを申し込まれ、そのときの『自分と同じく小さい奴』及び『脱・ミクロンズ』発言にブチ切れた。
普通科…家庭科ケーキ作り』…普通科数名のグループが作るケーキで点数を付ける。祐喜のグループは桜子さんに貰ったレシピどおり作ろうとしたが、オーブンが爆発したため似ても似つかぬものになった。タイトルは『ふくれたカニ』。爆発したケーキの外見が怒った蟹江君そっくりだったため。なお、味は良好だった模様。
理数科・芸能科合同…自己アピール?』…理数科一名、芸能科一名がペアを組み、理数科が解いた問題の答えと同じ数字のファッションアイテムを探し出し、芸能科に着せ、芸能科は自分のスター性をアピールするというもの。雅彦は紅とペアを組んでいたが、ベルトの問題のみを間違えてしまうも、紅は自分のプロ根性とカリスマオーラで満点を得る。しかし雅彦は減点だったという。単行本5巻のおまけページにて登場した。
生まれ変わり限定…鬼抹テスト』…読んで字のごとく、鬼を抹殺すると書いて鬼抹テスト。生まれ変わり限定の期末テストは毎回あるが、今回は特別にこの名前が付いたらしい。内容は逆かくれんぼ。本物の鬼である紅・裏葉・宵藍の3人の鬼が何処かに隠れ、生まれ変わり達がそれを探して捕まえるというもの。なお、1学期の生まれ変わり限定期末テストでは、高得点を取った生徒の担任は夏のボーナスがアップすることになっており、そのため生徒のやる気をあるために毎回素晴らしい特典が付く。雪代は以前違うテストで『夏休みの宿題総て免除』というのを貰ったらしい。なお、教師達はボーナス云々の真実を隠し通しているつもりらしいが、生徒達の中で知らない者はもはやいない。