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極悪がんぼ/東風孝広 田島隆

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著者: 東風孝広 田島隆
巻数: 16巻

東風孝広の新刊
田島隆の新刊
極悪がんぼの新刊

最新刊『極悪がんぼ 第16巻


出版社: 講談社
シリーズ: イブニングKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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極悪がんぼ』(ごくあくがんぼ)は、原作:田島隆、作画:東風孝広による日本の漫画作品。講談社の雑誌『イブニング』にて2001年創刊号から2009年15号まで連載された。同誌の2009年21号より続編『激昂がんぼ』が連載されている。単行本は全16巻。

概要

同作者が『モーニング』にて連載している『カバチタレ!』が弱者を法律で救う熱血行政書士の物語であるのに対し、本作は学歴も資格も無い弱者の主人公・神崎が法律の裏をかく事件屋、秦探偵事務所に入所し立身出世を夢見て働く物語である。なお『カバチタレ!』の登場人物もしばしば端役で登場する。

当初は一話完結の話が多く、ギャグ的な表現もところどころに散りばめられていたが、途中から『カバチタレ!』と同様に1つの事件を数話で描く話が多くなり、さらに金子が事務所を離れてからはほぼ一本のストーリーが続くような形となっている。また、人物の心理描写については『カバチタレ!』よりも深く描かれることが多い。

「がんぼ」とは広島弁で「わんぱく、いたずらっ子、悪ガキ」の意味。

登場人物

神崎守(かんざき まもる)
本作の主人公。8月20日生まれ。秦秘密探偵事務所の一員になるまでは、中卒であるが故に職場を転々とする、うだつの上がらない生活を送っていた。本目湖警備会社に勤めていた時に同じ職場の茸本に誘われカード詐欺を行うが、カードの持ち主に見つかり、盗んだ額を返済する為に金子&冬月により作業船に売り飛ばされる。しかし作業船に向かう途中に金子からもらった名刺を思い出し、秦探偵事務所に救助を依頼。作業船から死に物狂いで脱出し、秦事務所への報酬費を含めた返済をする為に秦事務所で働くことになる。夢はビッグになること
中学生の頃までは普通に暮らす少年だったが、中学3年の時に借金により親に捨てられ、児童養護施設への入所を拒否。中学卒業後は職を転々とする空しい過去を持つ。根は「いい人」で「臆病者」な一面も見せる。職業柄で割り切っても人(ようやく付き合えるようになった彼女や借金苦の親を持つ子供など)を傷つけることに罪悪感を抱く面がある。作中で一度警察に逮捕された経験から警察を恐れている。
茸本が経営する裏ビデオ販売業のミカジメ料を神崎が伊武忍組へ払う事により、裏ビデオ販売業の営業権を茸本から奪う。しばらくは舎弟の古市と共に裏ビデオ販売業を続けるが、事件屋の仕事を古市に手伝わせた際に古市が警察に逮捕されてしまう。その後、逮捕の恐怖からいざというときには罪を被れと言い切り古市との関係は一時最悪になるが、すべてが終わった後、侘びのしるしに裏ビデオ販売業の営業権を譲った後、関係は修復している。
愛車はBMWの3シリーズ(もしくは5シリーズ)に乗っており、たまにターゲットの乗る車をわざとぶつけさせる。近場での移動の際はスクーターに乗っている。コンビニ弁当(カルビ丼が多い)をよく食べている。嫌いな食べ物は椎茸や山菜。喫煙者でマールボロ(赤)を吸っている。髪は金髪で基本的には上下赤スーツを着ているが、数回のみ普段着を着用した事がある。住まいは「もみじ荘」という名の古いアパートで、鍵をかけていない為よく金子が勝手に入ってくる。
作品終盤では紆余曲折を経てハタ事務所から独立し、一匹狼の事件屋として活動。金子の選挙戦では裏選対として行動した。金子もその活躍ぶりを見て神崎に対する認識を改め、選挙で当選した際には秘書として共に政界入りするよう誘ったが、神崎は事件屋として働き続けることを選択し袂を分った(ただし完全に縁を切ったわけではなく、協力関係は続いている)。
『特上カバチ!!』第0話(1巻に収録)にも1コマだけ登場。特別編では『カバチ』シリーズの主人公・田村勝弘と対面する。同時に何度か辛酸を舐めさせられた茸本との関係にケリをつける一環で、かつての自身と同じく作業船作業に売り飛ばすという最高の復讐を施した。
金子千秋(かねこ ちあき)
秦秘密探偵事務所の元所員。事件屋。神崎の先輩にあたる人物。体格が良く暴力的な性格で柄の悪い格好をしている。若い頃に友人の城岡と2人で事件屋をやっていた際に現場で秦光浩と知り合う。秦光浩の実力に感動し秦探偵事務所に入所(しかし城岡は秦光浩を殴った為に入所を断られ、金子と城岡は別々の道を歩む事になる)。
秦探偵事務所に入所してから数々の修羅場を潜り抜けてきたためか容赦が無く、秦探偵事務所のメンバー(神崎や冬月)が余計なこと(ヘマ)をしたり、口答えなどをするとボコボコに殴り、蹴りつけたりと過激な暴行を行う(場合によっては殺人未遂を起こす)。神崎は事務所内の下っ端にあたるため「ボンクラ」「(万年)スカピン」と呼んで見下しているが、度胸からか認めている節がある。神崎を率先して利用するが、何度も神崎を騙している為に手を組んでもあまり信用されていない。一時期ランボルギーニ・カウンタックに乗っていたが、神崎によってニコイチ車に改造されてしまい、交通事故を起こして手放した。
金子の旧友である城岡を巡る件で秦秘密探偵事務所所長・秦光浩と袂を分ち独立したものの、「一度敵対した相手は決して許さず、徹底的に潰す」秦から神崎を刺客に仕立てられ、潰す標的にされた。しかし神崎が「金子を部下として飼いならす」ことを条件にハタ事務所から独立を果たしたため、名目上神崎の部下として神崎事務所所属となることで潰されずに済んだ。
その後尾手盛の思惑で芸南市(モデルは呉市か)の市議会議員選挙に出馬し、尾手盛の働きで市役所の実質的なバックアップを受けた上に神崎の働きもあり見事市議に当選した。これを機に政治家としての道を歩むことを決意し、事件屋からは足を洗っている。
『カバチタレ!』では、大野たち法律屋の敵役として登場している。大野勇とは職業柄で知り合いと同時に敵対関係にあたる。
夏目大作(なつめ だいさく)
秦秘密探偵事務所に勤める事件屋の一人。感情的で粗暴であり、神崎とはウマが合わないことが多い。血の気が多く短気な性格で、仕事面でも少々思考が短絡的で力技な行動をとることが多い。金子同様人脈が豊富で、幾度か神崎に人を紹介したりしている。
『カバチタレ!』でも、敵の補助役としてひょっこり登場。
冬月啓(ふゆつき ひらく)
秦秘密探偵事務所に勤める事件屋の一人。感情(暴力)的な面がある金子や夏目と違い、かなりの知性的(穏健派)な男。痩せ型の体型で、後ろ髪だけが長く結んでいる。昔は警察官僚の道を歩んでいたらしく、そちらの筋への人ヅテが利いたりする。秦所長に気に入られており、所長が出る際には秘書的な役目に回ることがある。あまり人のいない秦事務所だが、冬月に限っては事務所でパソコンをしている事が多く、神崎が冬月にパソコン関係の事を聞く事がある。広島弁ではなく標準語を主に話す。生命保険の支払いを迫られた神崎に保険金を月10%の利子で貸し付けるという小賢しい一面もあるが、冬月の神崎に対する忠告、助言、脅迫?は結果的には幾度も神崎の危機を救うかプラスになっているのは面白い所である。しかし結果的には秦所長の狂言であった「事務所の監査」前後よりキャラ設定が変わってしまったようで、クールさ、知性は鳴りを潜め、所長の言動に怯え、はるかに格下であったはずの金子に一杯食わされるなど弱体化が著しく、読者の疑問を招く結果となっている。
秦光浩(はた みつひろ)
秦秘密探偵事務所所長。探偵事務所の所長ではあるが、あくまで余技であるらしく、銀行の重役から暴力団の幹部まで広く顔が利く。所員からは莫大な看板料をせしめる他、知人であろうと弱みを握れば罠をしかけてその財産を喰らいつくす冷酷な人物でもあり、特に一度敵対した相手には容赦がない。神崎や金子からは陰で「妖怪ジジイ」と呼ばれる。なお、プロフィールでは「1940年朝鮮済州道生まれ」「1948年来日」とされており、済州島四・三事件が背景にあることが示唆されている。また、パチンコ業者による「遊戯協会」の役員であったり警察の介入に対して公安ではないかと確認するなどの描写が、ストーリーと直接関わらない形で挿入されており、隠されたテーマを暗示している。肩から腹にかけて大きな傷跡がある。
古市和磨(ふるいち かずま)
神崎の舎弟。元々は一度神崎を絶望の淵に落とした茸本の部下として裏ビデオ販売業を行っていた。しかし伊武忍組へのミカジメ料を神崎が払う事により、裏ビデオ販売業の営業権が茸本から神崎に変った事がきっかけで神崎の舎弟となる。
裏ビデオ業界の事には神崎より詳しく、神崎に色々と説明したりもしている。盗撮などの知識も豊富のようである。裏ビデオ販売業が主な仕事だが、時折神崎の依頼で事件屋としての仕事を手伝うようになる。しかし事件屋の仕事を手伝った際に警察に捕まった件で神崎に薄情な対応をされた事が原因で一時期仲が冷えきってしまう。しかし神崎から謝罪があった事や裏ビデオ販売業の営業権&利権を譲渡されるなどの償いを受け、今まで通りに神崎をサポートしている。
神崎の事件屋としての仕事を手伝っている事から秦探偵事務所の所員とも顔見知りである。所員全員の名前を「さん」付けで呼んだり、必ず敬語を使って会話するなど礼儀正しい一面も見せる。また、神崎が悩みに悩んでいることに対してさらりと鋭い一言を放ち、強烈な存在感を示すこともある。
茸本長三(たけもと ちょうぞう)
神崎と同じ本目湖警備会社に勤務していた。高卒のため神崎よりも優遇されることが多い。最初はカード偽造を神崎に持ちかけるがカードの持ち主に見つかってしまい、神崎に責任をかぶせる。その後古市とともに裏ビデオ屋を始めるが伊武忍組に見つかってしまい、神崎に全裸のままロープで縛られたあげく営業権を取られてしまう。その後は競売専門の不動産屋を開業するが資金繰りがショートして神崎に手形詐欺の協力を要請。成功したかのように見えたが、詐欺に使うペーパー会社の取締役を全て同じにしていたために田村と栄田(『カバチタレ!』の登場人物)に追い詰められ、神崎が300万払うことで和解する。それによって遂にキレた神崎の手により、現段階では以前神崎が売り飛ばされた作業船に500万で売り飛ばされたままとなっている。
暮田餅(ぼたもち)
芸南市内で建設業を営む。農地を安く仕入れて農地転用の許可を取り、大規模スーパーなどの用地として高く転売することをたくらみ、神崎に接触。試しに頼んでみた土地について神埼が見事農地転用の許可を取ることに成功したため、より大規模な転用をたくらんだ。
当初は銭畑を使って転用許可を取る目論見だったが、(神崎の意向を汲んだ)尾手盛が転用許可をなかなか出さず資金繰りに行き詰まる。そんな中一方的に選挙資金をせびってくる銭畑に愛想を尽かして神崎・金子陣営に鞍替えし、以後は神崎の有力なスポンサーとなった。
銭畑(ぜにはた)
芸南市議会の議員で、市議会与党の古株。暮田餅の意向を受けて農地転用の許可を得るべく市役所に圧力をかけるが、結果的に尾手盛と対立。尾手盛の実質的なダミーである金子の選挙戦を妨害すべく裏でいろいろと策を巡らすが、結局神崎に返り討ちに遭い妨害は失敗した。逆に神崎からも様々な妨害に遭うが、古株だけあって選挙には無事当選している。市議会では金子と表向き友好関係を保っており、金子を自らの会派に引き込んだ。
尾手盛(おてもり)
芸南市役所の都市計画課長。市内の農地に関する農地転用の実質的な許認可権限を握る責任者であったため、暮田餅の持つ農地の転用に関して一枚噛みたい神崎にカタにはめられる。そこで神崎の意向に従い農地転用の許可を先延ばしにしたところ銭畑と対立してしまう。自らの地位を保つためには自分の息のかかった議員を当選させるしかないと決意した尾手盛は、当初神崎を市議会議員候補に擁立すべく動いたが、諸事情により結局金子を候補に擁立。金子が見事市議に当選したことで、自らの地位を守ることに成功した。

関連項目

  • カバチタレ!
  • ナニワ金融道

※両作品とも世界観を共通としている。