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江戸前の旬/九十九森 さとう輝 九十九森さとう輝 ...

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著者: 九十九森 さとう輝 九十九森さとう輝 九十九森、さとう輝
巻数: 62巻

九十九森の新刊
さとう輝の新刊
九十九森さとう輝の新刊
九十九森、さとう輝の新刊
江戸前の旬の新刊

最新刊『江戸前の旬 62


出版社: 日本文芸社
シリーズ: ニチブンコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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horindobaba セクシャルハンターライオット・ゆうやみ特攻隊・南Q阿伝・グレイトフルデッド・さんかれあ・悪の華等の講談社、シリウス・別冊マガジンコミック。銀牙伝説WEEDオリオン・江戸前の旬・歴女ガイドねね・ボン蔵等の日本文芸社、にちぶんコミック。
nagoya_lover 漫画ゴラクで連載している「おひとり旅」は、男の一人旅ガイドにいいね。「食の軍師」という漫画では「尾北」というお店の、18000円の鰻重が紹介されてた。「江戸前の旬」は魚に詳しくなれる。蒲原の桜エビとか紹介されてたね。
jpYellowSand 江戸前の旬(71) (ニチブンコミックス) 九十九森 さとう輝 http://t.co/HKGJlIhxZB #Amazon #Book

江戸前の旬』(えどまえのしゅん)は、九十九森原作、さとう輝劇画の日本の漫画。週刊漫画ゴラク(日本文芸社)にて1999年より連載中。タイトルロゴには『江戸前の旬』の上に「銀座柳寿司三代目」とある初期は「銀シャリpartⅡ」。2009年2月13日発売号で連載500回を迎える。

あらすじ

主人公・柳葉旬は銀座の寿司店「柳寿司」の三代目として父親・鱒之介の跡を継ぐため、寿司職人になるための修行を積んでいる。さまざまな人との関わりを通じて、旬は成長していく。

登場人物

登場人物は、全員初期は顎が強調された厳つい顔つきだったが、物語が進むにつれて、すっきりとした顔立ちになっている。

柳葉家

家族は、魚に因んだ名前が多い。江戸っ子下町人情が残る店。銀座四丁目にある【柳寿司】を経営している。なお、東京や神奈川に【柳寿司】が実在するが、本編の【柳寿司】とは無関係。源治と直哉は柳葉家の血筋ではないが、鱒之介の同門であるために家族待遇となっているため、柳葉家に含める。
柳葉 旬(やなぎば しゅん)
本編の主人公。物語開始時の第1話(1999年3月発表)では20歳と明記されている。2000年に描かれた話で成人式を迎える描写があるが、早生まれと仮定すると場合によっては成人式は21歳の可能性がある。銀座北高等学校卒業生。四人兄妹の末っ子だが、父・鱒之介が病に倒れたことをきっかけに、実家のすし屋「柳寿司」の三代目を継ぐべく、鱒之介、深川の親方、松ヶ根の親方に師事、寿司職人としての修行を始める。特に、深川の親方と松ヶ根の親方にとっては、最後の弟子となった。仕事にストイックなあまり自分の恋愛に対しては不器用ですれ違いなども多かったが、後に藍子と結婚した。仕事以外の趣味は釣り。たとえ相手が自分より年やキャリアが下でも、これまで培ってきた技術を惜しみなく伝授するなどの懐の深い面もある。客のために、江戸前に無い寿司ダネを握る事もある。河豚調理師の資格を取るため、お店の営業と並行しながら姉の真子の夫である哲也の下で修行し、試験に臨んだ。
柳葉 鱒之介(やなぎば ますのすけ)
旬の父。「柳寿司」二代目。「魚を扱う者は魚に生かされている。」「しっかりとした技・舌・心を持って握ったモノは、客の心を打つ事が出来る。それは、土台を支える江戸前の技があったればこそ。」と言う思いから、江戸前の心を重んじていて、客の前では江戸弁をしゃべることがある。若い頃は、江戸前に無い寿司ダネも客に頼まれて握った事がある。そのため、旬が江戸前に無い寿司ダネを握っているのを黙認する事もある。旬が高校3年生の時に病に倒れて(「銀シャリ!!」)以来、右半身が不自由になっており、長時間寿司を握り続けたりすると右手が震える症状がでることがあり、月に一回通院している。後述のスピンオフ作品「寿司魂」では20歳(1964年の物語開始時)の鱒之介が主人公であり、後に本作で与田良二郎が語った武勇伝も数多く残している。なお本作では2002年に鱒之介の還暦祝い(実:58歳)が行われており、生年にズレが生じている。1949年に制定された年齢のとなえ方に関する法律以前の数え年の可能性もある息子には厳しいが、娘や孫には甘い。柳寿司に来店し、一度でも交流した事がある客は、幾年過ぎても忘れない。最近では、藍子の食あたりの吐き気を妊娠の吐き気と勘違いするなど、そそっかしさも見られるようになっている。
柳葉 君江(やなぎば きみえ)
旬の母。長野県出身。旬が小学校6年生の時に死去。母君江の十三回忌は2001年(平成13年)の話で描写された。単純に計算すると母の死は1990年で、22歳の旬は10歳(小学4年生)となり矛盾が生じるが、旬が1979年の早生まれと仮定すると、旬の6年生の期間は90年4月~91年3月までとなるため、可能性は無くはない。穏やかな性格。結婚前は銀座のデパートで働いていた。父親は開業医。旬を妊娠した時、既に子供を産める体ではなかったが、「この子は神様からの贈り物。」と旬を産んだ。しかし、其の事がきっかけで真子の結婚式の時まで君江の両親は旬を逆恨みしていたが、後に旬の優しさと君江直伝の旬の笹寿司に感動し、己の過ちを認め心の中で旬に謝罪した。
柳葉 鱚一郎(やなぎば きいちろう)
柳葉家長男。1968年9月25日生まれ。母の死は父がしっかり看病しなかったせいだと反発し、商社マンとなった。しかし皮肉にも食品開発部に配され、家業と向き合うこととなった。後に父とは和解している。ちらし寿司をカップに入れたカップちらしを開発し、食品開発部部長となった。また、銀座に社命で創作寿司の店を開店。大盛況となる。嘗て、鱒之介が運動会に出る自分たちのために巻物を作っていた事に感動し、旬に教えを請い、巻物を特訓した。その想いは、息子の誠にしっかりと伝わっていた。
柳葉 佳菜子(やなぎば かなこ)
鱚一郎の妻。旬の義姉。神奈川県の三浦出身。
柳葉 誠(やなぎば まこと)
鱚一郎の長男。旬の甥。海苔が縁で東堂会長の孫である春彦と友達になる。また、友達の相談に良くのるなど懐は深い。七五三の時に鱒之介と鱚一郎が仲違いしていたため、お祝いをしていなかった。しかし、恵と祐樹の七五三の時に、母である佳奈子の実家の風習に倣い、鱒之介が贈った立派な着物を着て七五三を祝われた。また、受験勉強を頑張った結果、志望校に合格した。
柳葉 恵(やなぎば めぐみ)
鱚一郎の長女。旬の姪。
柳葉 鮭児(やなぎば けいじ)
柳葉家次男。放浪癖があり長いこと一つ所にいられない性格。18歳の時から家を離れて、大道芸をしたり偽薬を売ったりしながら世界中を回っているが、たまに家に帰ってくる(確認できるところでは母・君江の十三回忌(夢に君江が出てきた)と妹・真子の結婚式(リムジンで登場)、そして旬の結婚式(風呂上がりを泥棒と勘違いした藍子にモップでど突かれた。その後、圭斗たちと協力して旬と藍子のドッキリ披露宴を企画した))。眉毛の形が兄妹で唯一鱒之介似である。現在は、長野で車エビの養殖に従事している模様。
酒井 真子(さかい まこ=旧姓・柳葉)
柳葉家長女。旬より3歳年上。料理雑誌の編集者だったが、日本料理人の酒井哲也と結婚し退職、店を手伝う。後に祐樹という息子をもうける。君江の両親には、結婚式の時に着用した白無垢姿を「35年前の君江の花嫁姿を見ているようだ。」と評された。旬と藍子の結納の時は、柳葉家の人間として出席した。
柳葉 鮃蔵(やなぎば へいぞう)
鱒之介の父親。旬の祖父。太平洋戦争中、米軍の捕虜になっていたが、昭和21年、日本に帰国し、東京・有楽町の寿司屋横丁に、「柳寿司」を開店。昭和39年、銀座に移転した。鱒之介と源治に魚に感謝する事と江戸前の寿司職人の心意気(「寿司屋が出す寿司は客の人生の一こまを彩っている。せめて、その一こまを最高の瞬間に輝かせるのが江戸前の寿司職人の仕事。故に、涙を笑顔に変えるだけの手間を惜しまずに努力する事。」と「一番大切なのは、子供は親の背中を見て育つ。だから、子供が誇りに思える仕事をしろ。言葉や物を与えるより親の生き様を見せる方が百の言葉より子供には通じる。」)を叩き込んだ。戦前は「巽寿司」で修行していた。「寿司魂」にも登場しているが、「江戸前の旬」が「寿司魂」の続編だと仮定すると、幾つかの齟齬が見られる。源治の回想に出てきた祖父鮃蔵と3歳の旬が一緒にいる。誠に鱒之介が、鱚一郎が生まれた時に鱒之介が鮃蔵から聞かされた話をしている。しかし、本編では少なくとも旬が3歳の頃までは生きているが、「寿司魂」では昭和41年(1966年)突然の死を遂げる。
柳葉 藍子(やなぎば あいこ=旧姓・朝岡)
第37巻「マトウダイ」にて初登場。築地場外市場に店を構える「朝岡水産」の娘で、見かけは綺麗だがガラッパチで煮ても焼いても食えないキャラクターから「金魚」の異名も。紆余曲折を経て旬のプロポーズを受諾、結婚した。初めて柳寿司を手伝った際に、真子から渡された君江の着物姿をヒラマサに、「着物姿が君江にそっくり。」と評された。「旬の役に立ちたい。」と「義父(鱒之介)に美味しいフグチリを食べさせたい。」という思いから、柳寿司での女将の職務の傍ら、旬や弟の一郎と共に哲也の下で、河豚調理師の修業を始め、試験に臨んだ。受験後に妊娠三ヶ月である事が判明した。
第37巻「マトウダイ」と第47巻「江戸前の旬特別編 築地の金魚」は、旬と藍子が初めて出会い、藍子が柳寿司で出されたマトウダイの握りに感動する作品だが、ストーリー展開が多少違っている。
源治(げんじ)
鱒之介の同門。旬が3歳の時に柳寿司から独立したと作中で語られる。2003年頃の話で、勤めていた店の経営方針が変わったことを嘆いて包丁を返しに来るが、鱒之介に江戸前の心を諭され、寿司職人として生きる決意を新たにする。
佐原 直哉(さはら なおや)
源治の独立直前に柳寿司に入門し、鱒之介の下で厳しい職人修行を積んだ。旬が小学校低学年の時に母親の病気のため地元小樽へ帰り、現在は小樽寿司屋通りで「直寿司」を経営する。真子の結婚式と旬の結婚式で家族待遇として呼ばれた。

海渡家

築地市場の仲卸「海渡」を営んでいる。
海渡 謙介(かいと けんすけ)
当初は柳寿司を小規模店とバカにした態度をとっていたが、旬の職人としての腕を知り態度を改める。現在では旬のいい兄貴分。「嘉志寿司」と「覇王寿司」との抗争では、嘉志寿司のランチのちらしを評価したり、築地市場で李が金にモノを言わせてその日一番のマグロを競り落とそうと企んだ際には、仲間と共に損を覚悟で競り合って阻止するなど、築地市場場内仲卸業者としての矜持を見せた。
海渡 静香(かいと しずか=旧姓・内山(うちやま))
元「魚銀」の主人の娘。謙介の幼なじみ。後に謙介と結婚し魚銀は海渡に吸収合併された。夫の不器用さに、少々呆れ気味。両親は、寿司魂に登場している。
海渡 勇太(かいと ゆうた)
第20巻「端午」に登場。謙介と静香の長男。誕生日は平成15年(2003年)4月29日。名付け親は静香の叔父さん(静香の父親の弟)。

吉沢家

「嘉志寿司」を経営している。以前は、「嘉志寿司」は銀座一の名店と評されていたが、作法にうるさく、特定の客にしか利益を還元していなかった。また、銀座一という看板に胡坐をかき、社長の龍男をはじめ従業員は皆、慢心していた。その事が仇になり、李の「覇王寿司」との抗争ではマスコミや一般客からの風評被害にも悩まされる。この時期に、店を辞めた者も多い。しかし、大吾と「寿司懐石 榊」の従業員だけは屈辱に耐え抜き、新生「嘉志寿司」として頑張っている。
吉沢 大吾(よしざわ だいご)
「柳寿司」と同じ銀座の江戸前寿司店「嘉志(よし)寿司」の四代目(一時期、三代目という設定だったが、単行本第51巻の登場人物紹介では四代目と表記されている。)で、自分より格下(旬は3歳年下でキャリアも大吾より浅い)と思い込んでいる旬にたびたび寿司勝負に引き分ける事に苛立ちを持っていた。しかしそれは自分の驕りから来たものと気付き、7年間京料理の世界で修行に励む。帰京後は嘉志寿司を継がずに母方の榊姓を名乗り「すし懐石 榊」を開き独立。自分の理想とする「一生一品」の寿司を目指すが、未だ澱のように残る旬の存在を消し去るために阿部が仕掛けた寿司勝負で旬と対決するが、その勝負の過程で旬との間に友情が芽生える。登場当時は傲慢で肥満体形なキャラクターだったが京都での修行時にはかなり絞り込まれ、榊姓を名乗るようになった現在では別人のような精悍な姿になっている。「覇王寿司」と嘉志寿司との抗争で、窮地に陥った嘉志寿司を救う為に「榊」を閉店して嘉志寿司に復帰、抗争終結後は正式に「三代目」を父、龍夫から譲られる。嘉志寿司で出していた寿司と、大吾が「榊」で出していた寿司とは全く違うものだったが、父に「榊」での寿司を嘉志寿司の寿司として出す事を許された。「一生一品の寿司」を追い求めていたが、完全に行き詰っていた。しかし、詩織が見つけてきた栃木米「なすひかり」のおかげで一歩前進でき、詩織に感謝するとともに、結婚を申し込み、快諾された。しかし、未だ詩織の家族との溝は埋まっていなかったが、【寿司飯七分にタネ三分】で詩織の両親と兄姉を説得し、無事結婚した。嘉志寿司を経営する傍ら、河豚専門店で親方の下、河豚調理師資格取得のため修業し、試験に臨んだ。
吉沢 詩織(よしざわ しおり=旧姓・三枝)
旬の寿司に魅せられたお金持ちのお嬢様。いつの間にか厳しい修行に裏打ちされた自信を持つ大吾といい関係になった。旬や大吾と接していくうちに、漁師と仲卸業者と寿司屋の関係に理解を深めていく。大吾が「一生一品」の寿司を追い求める過程で行き詰っていた時に、力になりたいと思い栃木米「なすひかり」を見つけ、大吾に渡す。そのおかげで、大吾は「一生一品」の寿司に大きく前進できた。その事に感謝した大吾から結婚を申し込まれ快諾した。しかし、未だに自分の家族の了承を得られていなかったが、大吾の【寿司飯七分にタネ三分】を通しての真摯な態度と祖父の助言で、無事に大吾と結婚した。大吾の河豚調理師試験後、妊娠三ヶ月である事が判明した。
吉沢 龍男(よしざわ たつお)
「嘉志寿司」三代目。「嘉志寿司」を過大評価した事が慢心に繋がり、VIPに出す寿司ダネは自分で調べるが、それ以外は板長の坂本に任せたり、その陰で坂本が私腹を肥やしていたことにも気付けなかった。「覇王寿司」との抗争中に発作を起こし、入院。その後、息子の大吾が築地市場の仲卸業者に愛されている事を知ると、けじめをつけるために、大吾に代を譲り引退した。その後、大吾の結婚式では「息子同士が仲良くなるとは、人生とは皮肉なものだ。」と言い、鱒之介とがっちりとした握手を交わした。「寿司魂」にも登場しているが、そこでは二代目と表記されており、「寿司魂」の続編にあたるのが「江戸前の旬」だとすると、齟齬が見られる。また、この頃は登場初期の大吾に似ていた。

朝岡家

築地市場場外「朝岡水産」を営んでいる。
朝岡 国一郎(あさおか くにいちろう)
藍子、一郎の父。娘にも引き継がれたそそっかしい一面を持つ。一見がさつで礼儀知らずに見えるが、本質は繊細で涙もろい人情家。
朝岡 幸江(あさおか さちえ)
国一郎の妻で藍子と一郎の母。いつも夫と子を温かく見守っている。
朝岡 一郎(あさおか いちろう)
藍子の弟。仕事のできる父や姉にコンプレックスを抱くことも。しかし、鱒之介に、仲卸業者としての矜持を諭され、ふっきれた顔つきで父に教えを請う事を決意する。初めて締めた魚を柳寿司で寿司にしてもらい、朝岡家全員で食べた。その味は、一家そろって涙するほどの美味い味で、一郎は鱒之介に感謝した。その後、藍子が結婚した後はイクラの醤油漬けを看板商品にするなど、築地の仲卸業者として、仕事を楽しむようになる。朝岡水産での仕事の傍ら、姉の藍子と義兄の旬と共に、和食料理屋「さかい」で河豚調理師の資格取得のため修業し、試験に臨んだ。

酒井家

和食料理屋「さかい」を営んでいる。「さかい」は、以前は、福井の名料亭だった。
酒井 哲也(さかい てつや)
真子が料理雑誌の記者として来店した際に、寿司を手づかみで食したのに感動し、少しずつ惹かれていった。後に、母との葛藤を経て真子と結婚。祐樹をもうける。旬と藍子と一郎に河豚調理師資格取得のための手ほどきをしている。
酒井 真子(さかい まこ=旧姓:柳葉)
哲也の妻で祐樹の母。詳細は、柳葉家参照。
酒井 祐樹(さかい ゆうき)
哲也と真子の長男。2006年12月20日生まれ。誠や恵と一緒に、七五三を祝われた。

寿司職人

森野 石松(もりの いしまつ)
気仙沼「森寿司」職人。気仙沼名物のフカヒレ寿司を得意とする。東都デパート福岡支店で開催された「全国握り寿司祭り」にも登場。
清瀬 鮎美(きよせ あゆみ)
金沢の寿司店「鮨 清瀬」の2代目。気の強い性格とともに父の遺した加賀前寿司を守ろうとする余り、店の応援にやって来た江戸前寿司の職人である旬を毛嫌いしていたが、次第に心を開いていき、好意を持つまでになった。「全国握り寿司祭り」には途中参加の可能性(中村談)を含ませつつも参加できなかったが、旬の結婚式には大吾、森野、中村、達也、太一、灘との寿司職人仲間の一員として参列した。
中村(なかむら)
「鮨 清瀬」の従業員。店の応援にやってきたが鮎美に反発されていた旬に親身になっていた。生真面目で引っ込み思案だが徐々に職人としての自信をつけている。「全国握り寿司祭り」にも登場。
菊川 英二(きくかわ えいじ)
「鮨 清瀬」の看板を狙う菊川水産社長・菊川守彦の弟。商売人の父や兄と違い天才的な職人。加賀前の看板をかけた寿司勝負で中村に敗れる。敗因を装飾過多な事を旬に諭され修行に出る。しかし岡山「すし重」での修行の後、「全国握り寿司祭り」にて再び自分の信条である「足し算」の寿司で旬と勝負する。その後、上海に渡り、李建王の展開する覇王寿司銀座店の板長として、大吾や旬の前に立ちはだかる。しかし、李建王が築地仲買人の反感を買った事を知ると、あっさりと覇王寿司を辞めた。その後、旬のライバルに相応しい存在になる事を目指し、旅に出る。
新見 清次郎(にいみ せいじろう)
「すし清」の親方。通称「深川の親方」とも呼ばれたる、荒くれで有名な築地の男たちが思わず立ち止まって深々とお辞儀をするほどの伝説の寿司職人。目標である鮃蔵が逝去して寿司が握れないほど落ち込んでいた鱒之介を弟子に引き取り、彼に再び寿司の奥深さを教えた(修業の様子は「寿司魂」に描かれている)。また、戦後の闇市が東京に数多く出ていた中で、「寿司屋はまっとうな商売でなくちゃいけねぇ。」という信念を持っていた。2003年時点は米寿(88歳)であり、この頃原因不明の病で両目を失明する。37年前(1966年)51歳、鱒之介が22歳の時点でも彼の尊敬を受けている。旬に「目で魚を見て握っているようじゃ、寿司職人としては半人前。」という教えを授けた。また、この時に自身が生涯かけて追い求めていた理想「寿司と一体になる」を成し得た。今際の際に、約束通り最後の弟子となった旬の”名残りのシンコ”を食べて、旬に感謝しながら、旬・鱒之介・松ヶ根の親方・蔦屋の女将に看取られて逝去した。享年89歳。
松ヶ根の親方(まつがねのおやかた)
深川の親方と並び称される昭和の伝説の寿司職人。鱒之介と旬は、深川の親方と松ヶ根の親方にとって直弟子であり、特に旬は最後の弟子となった。江戸前寿司から関西寿司に転向した寿司職人。鱒之介に押し寿司を教えた。
結城 達也(ゆうき たつや)
鱒之介の兄弟子(ただし鱒之介は既に職人として一本立ちして年も上だったため実質的には弟弟子のようだった)である小樽「鮨 結城」主人・結城 哲(ゆうき てつ)の息子で、旬の下に預けられる。おとなしそうな風貌の陰ではかなり腹黒い性格で旬も手を焼くが、旬の情熱により改心(というより、元々根は悪くないと取れる描写があった)し、後に「鮨 結城」の支店を任されている。真子の結婚式や「全国握り寿司祭り」にも登場。「北の寿司姫」は彼の切り盛りする支店が舞台。父は「寿司魂」にも登場している。
磯山 太一(いそやま たいち)
第40巻「サンマ丼」にて初登場。藍子の伝で、仕事が休みの日に柳寿司を手伝うようになった職人。肥満体。弱気で泣き虫だが実は天才的な腕前を秘めている。当初は魚が捌ければ一人前になれると考えていたが(柳寿司に通っていたのも、すし華で兄弟子たちが自分に雑用しか与えず技術を身につけられないと考えたから。)、旬の魚と客に対する真摯な態度に感服し、旬のような寿司職人になりたいと考えるようになる。宅配寿司店の職人と名乗っていたが、実は新橋の江戸前寿司店「すし華(はな)」の下っ端職人。跡取り息子ら兄弟子達に柳寿司通いがばれてしまいリンチを受け、それに怒って店に出向いた旬も負傷するが、隠居していた親方にその場を救われる。その後、旬が改めて店に挨拶に向かった際、親方の計らいでツケ場に立ち、一同に腕前を認められ、以後は親方と共にツケ場を任されるようになる。旬の「全国握り寿司祭り」による不在時は柳寿司の留守を担った。すし華で働く傍ら、謙介の下で、築地市場の除毒所にて河豚調理師資格取得の修業をし、試験に臨んだ。また、既成概念に捉われず、半夏生の夏蛸や秋刀魚の炙り、鰤の燻製を試すなど素材の新たな美味しさを引き出す事に積極的に挑戦している。
灘 信行(なだ のぶゆき)
「全国握り寿司祭り」編に登場した福岡「玄海」主人。父親が親友の寿司職人・森田(後に灘の師匠となる)と共に東京へ出かけた際、鱒之介の寿司を食べてショックを受け、失意のうちに亡くなったことから、旬を父の敵として狙っていたが、勝負を通じて改心。涼子という妹がいる。後に涼子、森田と共に柳寿司を訪れ、客が喜んでくれる寿司を握る事を目指す。

常連客など

平政(ヒラマサ)
柳葉家とは長い付き合いである柳寿司一番の常連客。基本的には一人で来店するが、時々夫婦そろって来店する事がある。時には厳しくまた優しくアドバイスをし、旬の成長を見守っている。旬は彼を「じっちゃん」と呼び、祖父のように慕っている。銀座の靴店「タイラ靴店」の主人で、他の常連客もご隠居と呼ぶなど近所ではかなりの顔とされている。釣りが趣味。ヒラマサはあだ名で、姓は平(たいら)らしいが本名はめったに出てこない。「寿司魂」にも登場しているが(物語開始時36歳)、容姿が現在とそれほど変わらない。鱒之介には、 鮃蔵のように死ぬ直前までツケ場に立っていてほしいと思っている。また、柳寿司に四代目が生まれ、鱒之介(二代目)と旬(三代目)と共に、ツケ場に立つ姿を見るまでは何があっても絶対に死なないと鱒之介に誓った。小学校卒業と同時に革靴問屋に丁稚奉公に入った。旬と藍子の結婚式では仲人を務めた。また、旬と藍子が子宝に恵まれるようにと、カツブシ入りの小柴産のシャコで願かけもした。
圭斗(けいと)
旬の銀座北高等学校の同級生であり親友。月島西仲通商店街にある【もんじゃハウスMIYAKO】でもんじゃ職人として働いている。旬の結婚式には、大吾や謙介と一緒に披露宴のドッキリを企画したり、司会も務めた。また、幼少の頃に病気で入院した際に、旬に寿司ネタで何を食べたいかと聞かれた際にイクラの軍艦巻きと答えた。それ以来、柳寿司では旬の天然ものを扱う中で唯一イクラだけは一年中冷凍物を使っている。一時期、内装を今風にしたり新メニューを考えたりして客を呼ぼうと考えたが、どれも上手くいかず、自暴自棄になっていた。しかし、「手間暇をかけて食材の旨味を引き出す」ことを念頭に置いて仕事をしている旬に対し、「旨味調味料を使った方が効率的。」という考え方を持ち、互いの意地をかけて玉子焼き勝負をするが、その結果、手間暇をかける事の大切さを痛感する。
頭(かしら)
本名不明。鉄骨鳶一番組の頭。モヒカン。鯛と河豚が大好物。旬の結婚式の時には、お練りをした。江戸っ子気質の豪快な性格。いつも一番の文字が入った半纏を着ている。「寿司魂」にも登場しているが、その時は父親が頭を務める鉄骨鳶一番組の若頭だった。東京タワーと霞が関ビルの建設に携わっている。また、ヒラマサ同様、容姿が現在とそれほど変わっていない。
宇佐美の旦那(うさみのだんな)
工芸和菓子【宇佐美】の親方。余計なものを省く事でより本質的な美しさを引き出せる”引き算”こそが和菓子の美学だという信念を持っている。快気祝いに柳寿司を訪れた際に、石本のお茶の淹れ方に感服し、彼を【宇佐美】に引き取った。弟子に対しては厳しいが、反面、素直に耳を傾ける優しさもある。
宮森 徹(みやもり とおる)
心臓外科医の世界的権威。ペンキ屋だった父の後を継ぐのが嫌で、誰からも尊敬され、且つ、お金も手に入れられるという理由で医者になった。しかし、数年ぶりに再会した父に、自分がいかに鼻持ちならない存在であったかを諭された。柳寿司には、母のために京ちらしを作ってもらおうと来店したのがきっかけで常連客となった。その後、「すし華」の兄弟子たちにリンチを受けた太一や負傷した旬を治療したり、ヒラマサの指を治療したり、藍子の叔母の心臓の病気を完治させたりしている。また、旬と藍子の結婚披露宴にも出席した。現在は、T大の教授となり、他方、白根を弟子にしている模様。2メートル近くの大男。
金子(かねこ)
常連客のサラリーマン。「柳寿司の寿司はいわゆる一流店にも負けない」と信頼しており、接待などにもしばしば利用する。
新井 雅彦(あらい まさひこ)
金子の後輩。典型的な体育会系でお調子者の傾向があり、それでミスをしてしまい金子がフォローすることも多い。一時期北海道の支社に転勤していたが東京本社に戻った。年老いた母親を心配するあまり転勤を拒否しかけたり、ただの軽い風邪で、しかも注射一本で全快したにもかかわらず、無理やり入院させた事がある。その為、マザコンだと言っていた有野に「自分以上。」と評された。しかし、それは母親が41歳の時に自分を産んだ事や自分を大学に行かせるために日雇いや新聞配達の仕事などの苦労をして育ててくれた事を知っていたからであり、誕生日になると感謝の念を込めて母と一緒に過ごしていた。柳寿司に訪れた時に、母を偲んで具も山葵もない、寿司飯を海苔で巻いただけの海苔巻きを食べながら、40歳を過ぎても結婚できなかったことや孫を抱かせてやれなかった事を悔い、号泣していた。しかし、有野や金子の計らいで母が良く食べさせてくれた明日葉を使った寿司を食べ元気を取り戻し、また、それが縁で同じく落ち込んでいた畑野洋子と知り合う。
有野 孝昭(ありの たかあき)
金子の後輩。当初は母親が会社についてくるほどのマザコンだったが、現在は一本立ちして後輩に指導するほどになっている。接待した社長に一度決まりかけた契約を、社長との信頼関係が築いていないため、しっかりとした信頼を得てから契約してほしいと言ったり、協力してくれた旬や金子に素直に感謝するなど、気骨のある人物。
鹿野(しかの)
八木沢たちの上司(課長)。イヤミな性格で食べ物の蘊蓄話が好き。だが意外と部下からは慕われており、助け舟を出されることもしばしば。柳寿司で食べ物の蘊蓄話をしては、キャバクラに意気揚々と出かけていく。しかし、風向きが悪くなると用事を思い出したふりをしたり腹痛を訴えたりして、そそくさと退散してしまう。
八木沢(やぎさわ)
鹿野の部下。鹿野の蘊蓄話に辟易している。しかし、エイプリルフールの時は(それと知らずに)、転勤になると聞いた鹿野のために柳寿司で送別会を行った事もある。三流大学卒で同期からバカにされていたが、上司の話を聞いて発奮し、成績を残した。同じ三流大学卒の綾瀬にその話をして励ます。
綾瀬いずみ(あやせ いずみ)
鹿野や八木沢の会社の新入社員。千葉の銚子出身。三流大学卒の自分の事を研修の時からバカにしていた一流大学卒の同期に煙たがられているが、八木沢たちの励ましを受けて、日々奮闘している。
桜井 淳(さくらい じゅん)
真子が結婚前まで勤めていた出版社日文書房勤務。阿部や中津川を担当している。緑内障が完治した祖母の快気祝いを柳寿司でしたり、風邪で入院した阿部から【粥】をテーマにした料理のお題を出されて、ヒントを得るために旬から田麩を教えてもらっていたりする。
東堂(とうどう)
東都デパート会長。以前は納豆売りをしており、柳寿司の納豆巻きに感激して以来、通うようになった。春彦という孫がいる。
山本 鈴音(やまもと すずね)
東都デパート社員。かつてはホステスだったが東堂会長に交渉能力を見込まれ、転職。決して美人とは言えない顔つきだが、文化的な素養は高い。「全国握り寿司祭り」では、企画終了後に東都デパートを退職しようとしたが、東堂会長の計らいにより、引き続き東都デパートで働く事を決意する。東都デパートに20代の女性ファッションフロア新設に伴い、売り子の教育担当を東堂から一任される。福岡県北九州市小倉出身。二卵性双生児の妹、琴音がいる。
淳也(じゅんや)
祖父の代から続く、bar xyzの若きオーナー兼バーテンダー。
佐々本 拓海(ささもと たくみ)
東都デパート社員。再会した小学校の同級生の田口咲と交際するも、彼女の祖母である八千代に色々と難題を出されてしまう。しかし、「絶対に咲と結婚し、幸せにする。」と心に堅く誓っており、八千代の難題にも積極果敢に挑んでいく。「全国握り寿司祭り」を企画。会場での旬の話を通して、江戸前寿司職人の心意気に感動する。
田口 咲(たぐち さき)
佐々本の小学校の同級生で、初恋の相手。八千代の孫。佐々本の真摯な気持ちに惚れ、交際をするようになる。八千代に佐々本との結婚を認めさせようとしている。
田口 八千代(たぐち やちよ)
料亭「京料理 美山」の女将で咲の祖母。旬こそが咲の夫として相応しいと考えていたが、藍子と結婚したため諦めた。佐々本に難題を出し続けるものの、どこかしら佐々本を認めている事を窺わせる描写が多々ある。
池内 正二郎(いけうち しょうじろう)
編集者時代の真子が担当していた食通の大作家。キャラクターは池波正太郎を連想させる。旬と大吾が生涯の好敵手、そして勝負を通じての最高の親友となるきっかけを作った人物。初めて柳寿司に来店した際に、鱒之介の出した【五味五食】の寿司に感動して以来、常連客となる。旬と真子の結婚披露宴にも出席した。
阿部 如雲(あべ じょうん)
女性に人気の「癒しのカリスマ」といわれる画家であり詩人。しかしその作風とはギャップのある風貌で茶目っ気のある人物。毎年、自宅の茶室で翌年の仕事をどの出版社とするかを決めるため、茶会を開き、その場でお題を出して真意を汲み取った編集者とのみ仕事をしている。旬と真子の結婚披露宴にも出席した。
海原 慎太郎(うなばら しんたろう)
祖父の代からの蒔絵師。鈴音とは微妙な関係。蒔絵に魅せられ、その魅力を表したいと思うも十全に発揮できず悩んでいたが、父から「蒔絵は心で描くものだ。物事に感動し、その感動を蒔絵を通して人々に広く伝えたいという想いと木地師と塗師が込めた想いを深く感じ取らねばならない。」との助言を受け、一流の蒔絵師として成長していく。なお、祖父と父は寿司魂にも登場。作中では祖父が叙勲を受賞する事が決まるも、職人の矜持が大事と断っている。鱒之介と君江の結婚の際には、二人のために特別に拵えた蒔絵の調度品を贈った。
坂本 翔子(さかもと しょうこ)
愛称ショッコ。旬とはいい雰囲気になったがあまり仲が進展しなかった。その後結婚し一男をもうける(名前は、旬の人柄に惹かれたという夫により「旬太郎」と命名)。
マイク(まいく)
プロレスラーのようないかつい風貌だが実はアメリカの貿易商。小夜子という着物姿が似合う恋人がいる。小夜子とは十五夜のお月見を共にしたが、その後連絡が取れなくなった事で嫌われたと思っていた。しかし、実際には小夜子がマイクと結婚できるか悩んでいただけだった。大の日本通。旬と藍子の披露宴では、小夜子と共に出席した。アメリカでは“悪魔の魚”と言われているタコが苦手だったが、旬が握ったタコの握り寿司に感動し考えを改める。後に、日本嫌いの母親を、自ら心を開いて説得し、共に柳寿司を訪れた。また、アメリカやフランスなどの仕事上の付き合いのある外国人に寿司と日本文化の素晴らしさを伝えるため、共に柳寿司を訪れる事がある。
じゃこ平(じゃこへい)
たまに柳寿司に訪れる湊家一門会の落語家。キャラクターは林家こぶ平(現・正蔵)を連想させる。旬にすごい顔と言われるほど泣き顔がひどい。旬と藍子の披露宴に出席した。落語【時そば】を稽古した時は、そばとうどんの違いを音だけで演じ分けるため、一日三食全てそばを食べ続けた。その為、久しぶりに柳寿司を訪れた時には、物凄い勢いで旬の握ったすしを食べ続けた。その甲斐もあり、落語は大いに大盛況となった。
与田 良二郎(よた りょうじろう)
鱒之介の幼馴染である良太郎の息子。良太郎は、以前は貸しビル業を営んでいたが、詐欺によって借金を抱え、一家そろって祖母の実家の大分に夜逃げした。しかし、そこにも借金取りが現れ、耐えかねて松の木で首つり自殺をしようとしたが松の枝が折れてしまい、しかも根元から温泉がわき出たため、それを基に、現在は3件の温泉旅館を経営している。良二郎は柳寿司にトイレを借りに来店した後、旬達に上記の話をする。更には、後述のスピンオフ作品【銀シャリ!!】にも描かれている鱒之介の若かりし頃の武勇伝を話した。また、ワインにも詳しく、常連客がワインと寿司のセットでの接待をした際に、色々と知恵を授けた。銀座一丁目に住んでおり、銀座のビジネススクールに通っている。其のビジネススクールに通っている同級生の畑野洋子が里心がついて故郷の八丈島に帰りたいと落ち込んでいた時、八丈島産の明日葉を使った寿司を旬に依頼、元気を取り戻してもらって良い所を見せようとしたが同じく落ち込んでいた新井と洋子が意気投合してしまったため、想いは伝えられなかった。また、現在はソムリエ試験合格のために勉強をしている模様。

その他

李建王(リー・ジェンワン)
上海の覇王グループ代表。日本の大学に通っていた頃、握り寿司を食べて以来寿司の虜になったが、友人とお洒落をして行った憧れの嘉志寿司で自分たちが中国人だと知った板前に侮辱され、嘉志寿司を見返すために、中国に帰国後、上海にて事業を展開し、「上海の寿司王」と呼ばれるまでになった。満を持して、嘉志寿司の目の前に覇王寿司を開店、マスコミを利用して注目を集め、また築地市場で金にモノを言わせて一番のマグロを手に入れようとしたり、仲卸業者を買収して嘉志寿司が風評被害を受けるように仕向けたりなどしたが、謙介達仲卸業者の大吾への加勢、板長を任せていた英二の離反、そして倒壊したビルを手抜き工事をし、そこで得た資金を横流しした事が裏目に出て、中国の警察に逮捕された。

単行本

  • 第1巻 2000年02月09日発行 ISBN 978-4-537-09897-6
  • 第2巻 2000年05月10日発行 ISBN 978-4-537-09916-4
  • 第3巻 2000年08月19日発行 ISBN 978-4-537-09937-9
  • 第4巻 2000年11月18日発行 ISBN 978-4-537-09956-0
  • 第5巻 2001年02月08日発行 ISBN 978-4-537-09976-8
  • 第6巻 2001年04月19日発行 ISBN 978-4-537-09992-8
  • 第7巻 2001年06月18日発行 ISBN 978-4-537-10005-1
  • 第8巻 2001年08月18日発行 ISBN 978-4-537-10020-4
  • 第9巻 2001年10月19日発行 ISBN 978-4-537-10034-1
  • 第10巻 2001年12月19日発行 ISBN 978-4-537-10051-8
  • 第11巻 2002年02月08日発行 ISBN 978-4-537-10061-7
  • 第12巻 2002年04月09日発行 ISBN 978-4-537-10077-8
  • 第13巻 2002年06月07日発行 ISBN 978-4-537-10093-8
  • 第14巻 2002年08月09日発行 ISBN 978-4-537-10109-6
  • 第15巻 2002年10月09日発行 ISBN 978-4-537-10127-0
  • 第16巻 2002年12月09日発行 ISBN 978-4-537-10145-4
  • 第17巻 2003年02月19日発行 ISBN 978-4-537-10171-3
  • 第18巻 2003年05月19日発行 ISBN 978-4-537-10198-0
  • 第19巻 2003年07月19日発行 ISBN 978-4-537-10213-0
  • 第20巻 2003年09月19日発行 ISBN 978-4-537-10229-1
  • 第21巻 2003年11月19日発行 ISBN 978-4-537-10272-7
  • 第22巻 2004年02月09日発行 ISBN 978-4-537-10244-4
  • 第23巻 2004年04月09日発行 ISBN 978-4-537-10289-5
  • 第24巻 2004年07月09日発行 ISBN 978-4-537-10307-6
  • 第25巻 2004年09月09日発行 ISBN 978-4-537-10332-8
  • 第26巻 2004年11月09日発行 ISBN 978-4-537-10351-9
  • 第27巻 2005年01月19日発行 ISBN 978-4-537-10377-9
  • 第28巻 2005年05月19日発行 ISBN 978-4-537-10403-5
  • 第29巻 2005年08月19日発行 ISBN 978-4-537-104301
  • 第30巻 2005年10月19日発行 ISBN 978-4-537-10446-2
  • 第31巻 2005年12月19日発行 ISBN 978-4-537-10464-6
  • 第32巻 2006年03月09日発行 ISBN 978-4-537-10486-8
  • 第33巻 2006年06月09日発行 ISBN 978-4-537-10502-5
  • 第34巻 2006年09月08日発行 ISBN 978-4-537-10531-5
  • 第35巻 2006年11月08日発行 ISBN 4-537-10547-X
  • 第36巻 2007年01月19日発行 ISBN 978-4-53710596-4
  • 第37巻 2007年04月19日発行 ISBN 978-4-537-10636-7
  • 第38巻 2007年07月09日発行 ISBN 978-4-537-10686-2
  • 第39巻 2007年11月09日発行 ISBN 978-4-537-10743-2
  • 第40巻 2008年02月08日発行 ISBN 978-4-537-10788-3
  • 第41巻 2008年04月18日発行 ISBN 978-4-537-10813-2
  • 第42巻 2008年06月19日発行 ISBN 978-4-537-10843-9
  • 第43巻 2008年08月08日発行 ISBN 978-4-537-10859-0
  • 第44巻 2008年10月20日発行 ISBN 978-4-537-10884-2
  • 第45巻 2009年01月09日発行 ISBN 978-4-537-10921-4
  • 第46巻 2009年03月09日発行 ISBN 978-4-537-10940-5
  • 第47巻 2009年05月20日発行 ISBN 978-4-537-10961-0
  • 第48巻 2009年08月19日発行 ISBN 978-4-537-10995-5
  • 第49巻 2009年11月18日発行 ISBN 978-4-537-12524-5
  • 第50巻 2010年01月09日発行 ISBN 978-4-537-12556-6
  • 第51巻 2010年03月10日発行 ISBN 978-4-537-12569-6
  • 第52巻 2010年05月10日発行 ISBN 978-4-537-12596-2
  • 第53巻 2010年08月09日発行 ISBN 978-4-537-12626-6
  • 第54巻 2010年11月08日発行 ISBN 978-4-537-12666-2

前作およびスピンオフ作品

銀シャリ!!

正式タイトルは「銀座 柳寿司 三代目奮闘記 銀シャリ!!」 1998年9月から1999年1月まで「週刊漫画ゴラク」に連載された、本作のプレストーリー。 鱒之介が病に倒れ、高校3年生の旬が店を継ぐ事を決意し、様々な難問にぶつかりながらほぼ独学で寿司の事を覚えて行く過程が描かれている。単行本は全1巻。Gコミックス「江戸前の旬 スペシャル」では、本作も「江戸前の旬」の1エピソードとして扱われている。

〈江戸前の旬〉特別編 寿司魂

「別冊漫画ゴラク」連載中。旬の父、鱒之介の若き日の修行時代を描く。当初は、東京オリンピック開催前後の昭和39年を舞台とし、後に父鮃蔵との死別や、寿司清での修行、後の妻となる君江との出会い等が描かれる昭和41年以降が舞台となっている。また、「江戸前の旬」の登場人物のうち、ヒラマサや頭たちの若かりし頃も描かれている。

登場人物

ここでは、「寿司魂」にのみ登場する人物を紹介する。その他の人物は「江戸前の旬」登場人物を参照。

柳寿司の女将(やなぎずしのおかみ)
本名不明。鮃蔵の妻、鱒之介の母、君江の義母、旬の祖母。現在の柳寿司の場所は彼女の実家が持っていた土地。寿司屋の女将としての誇りを持っている。
鳴瀬(なるせ)
築地署勤務の「蝮」の異名をとる刑事。
小雪(こゆき)
【芸は売っても身は売らない】が信条の新橋一の小粋な芸妓。実家が貧乏だったため、幼少の頃に新橋の芸者小屋に引き取られた。鱒之介にとって初めての女になった。その後、熱海の大親分に身請された。
拓(たく)
鉄骨鳶一番組の鳶。お調子者だが、鳶職人としての誇りは有る模様。
宗像(むなかた)
君江の最初の婚約者。財閥の御曹司。君江の前では好青年を演じていたが、実際は虎の威を借る狐。君江に鱒之介との婚約を諦めさせるために柳寿司に火を点けさせたり(ヒラマサと良太郎が消火)した。しかし、熱海の大親分に身を退くように脅され諦めた。
熱海の大親分(あたみのおおおやぶん)
宗像の父親の渡世の兄貴の叔父貴。身請けした小雪に頼まれて宗像の鱒之介と君江への嫌がらせを阻止した。

北の寿司姫

「食漫」連載中。結城達也の任されている店が舞台。本作では、「大将」である達也もまた、一職人として修行中の身である点が強調され、研究や精進を続ける姿が描かれる(全くの素人である主人公さくらに対してさえ競争心を持つ事がある)。

登場人物

結城達也については、「江戸前の旬」登場人物を参照。

姫野さくら(ひめのさくら)
北海道最南端の城下町・松前町出身。父親が営む【寿司ひめの】で寿司職人を目指していたが、父親の逝去に伴い結城達也が営む【鮨結城 すすきの分店】で職人修業を始める。どんな困難にもめげずに持ち前の明るい性格と大胆かつ独創性のある発想力で乗り越えていく。
吉田桃子(よしだももこ)
【鮨結城 すすきの分店】の従業員(接客係)。さくらの入店以来、何かと力になっている。現在はさくらをアパートの自分の部屋に同居させている。
田丸(たまる)
【鮨結城 すすきの分店】のNo.2板前。
薫(かおる)
元暴走族のリーダー。七年かけて、ようやく【鮨結城 すすきの分店】のツケ場に立つ事が出来た板前。そのため、入店まもなく頭角を現し始めたさくらに脅威を感じ、何かと因縁を付けてくる。しかし、姑息なやり方は男らしくない、と真正面から正攻法で堂々と勝負を挑む事にしている。
立川(たちかわ)
【鮨結城 すすきの分店】に五年前に入店した板前。田丸が実家の寿司屋を継ぐため【鮨結城 すすきの分店】の退店に伴い後継者としてさくらと海胆の寿司勝負をした。基本的に争いごとを好まない、温和な資格。

単行本

  • 第1巻 2009年12月28日発行 ISBN 978-4-537-12547-4

脚注