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波打際のむろみさん/名島啓二

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著者: 名島啓二
巻数: 6巻

名島啓二の新刊
波打際のむろみさんの新刊

最新刊『波打際のむろみさん 6


出版社: 講談社
シリーズ: 少年マガジンKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

nightmare_echo 【定期】 ボカロ UTAU 実況 けいおん! 遊戯王 ポケモン スマブラ とび森 イナイレ 毛探偵 セブドラ ぷよぷよ ひぐらしのなく頃に 未来日記 波打際のむろみさん 惡ノ華 タイバ二 東方 PDA DIVA #好きな物あったらRT #RTした人全員フォローする #相互希望
OKR_moji_bot おくら様曰く、波打際のむろみさんを購入するのは九州男児の義務らしいです。
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波打際のむろみさん』(なみうちぎわのむろみさん)は、名島啓二による日本の漫画作品である。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2009年8号から12号まで短期集中で連載したのち、同年33号より同誌にて正式に連載が開始された。単行本は2010年9月現在、2巻まで刊行されている。

短期集中連載当初、本作は短期集中連載用の作品として、正式な連載にはならないだろうと作者は考えていた。しかし、予想に反して正式な連載となったことで、それまで作者が連載していた『聖☆ピスタチオ学園』の方が休載となっている。

概要

博多弁を喋る人魚むろみさんと、むろみさんをよく釣り上げてしまう少年向島拓郎を中心に、人と生き物などの間で繰り広げられるギャグコメディ。

登場キャラクター

むろみ
人魚の少女で、本作の主人公。名前の由来は作者の出身地である福岡県を流れる室見川であり、博多弁で喋る。卵生。
泳ぐ速さはマグロ並みであるが黒潮などに勝てずに流され、よく波打ち際に漂着する。価値観などは人間よりも魚に近いが、海水での生活に飽きているため、甘いものが好き。酒も飲むがあまり強くはないため、人間並みに二日酔いする。貝殻状の髪飾りは右が携帯電話(電子マネー機能付き)で、左が小物入れになっている。両腕についている小ひれは金属も切れるほどに鋭い。人魚たちの中でも陸で活動する機会が多いため、はるか昔には立派だった尾ひれが現在は見る影無く擦り切れて小さくなっていることには全く無頓着だが、あまり大きくないバストサイズは気にしていたりする。
宴会芸で「名古屋城」というしゃちほこを真似たポーズやマーライオンなどの持ち芸がある。反応が悪いと「ショットガン」と言って鱗を飛ばすことがある。また淡水でも生息することができるが、その時は河童の格好をする。年齢は不明であるが、イルカの先祖が元彼ということから数千万年以上前(推定年齢8桁以上)から生息していると思われるが、精神年齢的には18歳という。ちなみにそのことがトラウマになっているため、クジラやイルカと言った水棲哺乳類が嫌いである。ちなみに後に元彼が現在は絶滅した魚竜であることが判明した。
明るく豪快な性格だが、一方で大昔に振られたことを根に持ち続けるなど妙に了見が小さかったり、寂しがりな面もある。遊び好きなため荒事は好まないが、知り合いの瀬戸内三白眼三姉妹から一目置かれるほどの血の気と戦闘能力もあるという。ただし、自身が魚類であるため、鳥類や猫などは大の苦手(美味しそうな魚に見られてしまうから)。
歌を歌うと船が難破するらしく、元寇で元の船団が壊滅したのも、むろみが海中でコンサートを開いていたためという。よく漁船の網にかかることがあるが、むろみが網にかかった時は決まって大漁になるため、漁師との関係は良好である。
拓朗に好意を持ち、せがむことがあるが、拓朗からは毎回拒否される(拓朗自身はむろみからの言葉や体に触れられることに対し頬を赤らめることもある)。巨大なイクラを産卵して拓朗に受精をせがんだこともあるが、全力で拒否されている。
駅前のドンキで買い物をしたり、コンビニに行ってビールとつまみを買ったりするなど、陸上生活に完全に適応している。買い物には電子マネーを、陸路の移動にはスケボーを使用している。
向島 拓朗(むこうじま たくろう)
本作のもう1人の主人公
暇さえあればどこでも釣りをしている高校生。釣りの最中にむろみを見つけたり、むろみを釣ったりしてしまう。むろみのボケやネタに振り回され、なんだかんだ言いつつ友達付き合いをしている。むろみに待ち合わせの場所として指定されることがよくあり、釣り中に人外に出逢うのが日課になっている。
釣り好きではあるが、海釣りに向かない餌を使うなど、実際釣りには詳しくないのではないかと作者がコメントしたこともある。作中でよくむろみさんを釣り上げるわりに、大漁だったことはあまりない。
短期集中連載時は名前がなかったが、正式連載時に名前がつけられた。高校で唯一のフィッシング部員であることもこの際に明らかになった。釣りはいつも一人でしているが、学校では普通に男女の友人がいる。学業成績はあまり芳しくないらしい。
川端(かわばた)
川の上流に生息する河童。たまにむろみが川を上って彼のもとへ遊びに行く。名前の由来は福岡市川端。兄が大阪市の瑞龍寺にミイラとして保管されていることから人間不信気味であるが、兄のミイラは丁重に扱われているため複雑な心境である。むろみと仲の良い拓朗に対して因縁をつけていた。医学や薬学にとても詳しく、拓朗を診察したこともある。
ごんぞう
昔からむろみと関わりがあるベテラン漁師。52歳で、孫がいる。30年前、むろみが「およげ!たいやきくん」を歌っているところに出くわし、船が沈んだこともある。
ヤス
ごんぞうの後輩にあたる若手漁師。最近漁に出るようになった青年で、むろみのことは漁に出るまで知らなかった。
リヴァイアさん
むろみの先輩で、お姉さん的な存在の人魚。小倉出身なので北九州弁で喋る。おっとりした物腰だが、性格はむろみ以上に豪放磊落でいいかげん。しかし時折さりげなく気遣うような細やかさも見せる。
正体はリヴァイアサンで、戦闘モード(竜の姿)に変身すると巨大化し、口から火炎も吐く。大昔にはラグナロクに関わり、ムー大陸を滅ぼしたこともある。普段の状態でも雲を吹き飛ばせるほどの力があり、刀で刺した程度は何ともない強靭な身体である(本人曰くルーン文字が刻まれた刀剣での攻撃はダメージを受けるという)。
宝満(ほうまん)
九州の某所にある山奥に住むツチノコ。名前の由来は九州の宝満山から。毎年、むろみと川端に毒キノコの処理を頼んでいる。
イエティ
北国の山奥で一人暮らしをしている雪男。世間一般で言われている厳ついイメージとは異なり、小柄かつ中性的で可愛らしい外見なので、未だ人間に発見されてはいない。腕力はかなり強い。性別は不明。
約60年前にウインタースポーツで遊んでいる最中に氷漬けになったむろみを助けて以来友達になり、可愛がられている。クールで口数は少ないが、凝り性な一面があり、むろみとの京都旅行がきっかけで刀剣制作に励むようになる。その特徴や手先の器用さから、リヴァイアさんはドワーフの末裔ではないかと考えていた。また勤勉家で色々な書物を読む。
隅田さん(すみださん)
むろみの友達の人魚。むろみとは飲み仲間で、一緒につるんでは合コンなどに興じているが、酒に対する強さはむろみと同じ程度である。恋多いが、なかなか実らないのが悩み。失恋するとやけ食いに走る。名前の由来ははっきりしないが、東京都を流れる隅田川から来ているものと思われる。
ミズーリさん
海洋生物たちを治療する医師として活躍する人魚。当然、海洋生物に対しては保護の方針であり、海で活動する人間を嫌っている。むろみも時々アルバイトで治療を手伝うことがある。「海域なき医師団」に所属しており、その影響力は侮れぬものらしい。
淡路さん・明石さん・鳴門さん(あわじさん・あかしさん・なるとさん)
瀬戸内海を主な拠点とし、通称「瀬戸内三白眼三姉妹」と呼ばれる人魚たち。心身ともに戦闘的で、リーダー格の淡路は腹筋も割れているマッチョな体格。むろみ以上に海洋哺乳類を嫌っており、鯨や鮫を狩ったり、水没した財宝などをサルベージして金を稼ぐことに血道をあげている。むろみも時々彼女たちの活動を手伝うことがある。
ひいちゃん
むろみと同じく博多弁を話し、むろみを「おねいたん」と呼ぶ妹分的な人魚だが、実の姉妹ではなく近所で育っただけらしい。天真爛漫な性格で、海洋生物たちから人気がある。名前の由来は福岡市を流れる樋井川。少しお節介焼きなところがあり、仲がいい海洋哺乳類をむろみに会わせて関係修復を取り持とうとするが、頑なに拒否される。食性は海藻類を主とするベジタリアンで、魚の類は食べない主義。
富士さん(ふじさん)
むろみの知り合いの人魚。初期は何かとむろみに絡む高飛車キャラであったが、回進むにつれ何かの境域に覚醒する。大昔から憧れだったむろみの尾鰭を擦り切れさせる原因となった陸上世界を逆恨みしており(人魚たちの世界ではひれが立派なことが美人の条件である)、ひれは水中生活に戻れば再生するため、何とかしてむろみの奔放な陸上生活を止めさせようとしているが、拒否されている。しかし内心はむろみに近づけることを喜んでいるフシがあり、持ち前の巨乳をはたかれるツッコミをしっかり受け止めていたりする(多少人間的な価値観を持つむろみは巨乳に嫉妬気味な様子だが、あくまで人魚古来の価値観を持つ富士は無用の長物と考えている)。
こちらも名前の由来ははっきりしないが、静岡県を流れる富士川から来ているものと思われる。
乙姫(おとひめ)
拓朗が通ってる釣具店「ピリオド」の店員。元々は賭博と歓楽の殿堂として海底世界に知られた竜宮城のオーナーだったが、浦島太郎が城を訪問し、陸に戻ったら老齢化してしまったという噂が流れ、興行収入が減っていたところに関東大震災が起こり、城が倒壊したため全財産を失い、地上に落ち延びる(城の再建はかなわず石碑だけが残り、跡地は大手ショッピングモールになったという)。
再起のため融資を申し出た際に散々バカにされたあげく断られた恨みから、人魚への憎悪はとても深い。ただしあくまでも種族に向いた感情であり、個人的にはむろみとの関係は悪くはなかったのだが、噂を信じやすいむろみの性格もあって悪い印象を持たれており、結局仲が悪くなっている。
ハーピー
怪鳥ハルピュイアというギリシャ神話に登場する半人半鳥の化け物。イエティに山で罠に掛かっているところを助けられ、一緒に生活している。また、かぼちゃパンツをはいている。
鳥類のため、むろみが餌に見えてしまう上、さらに三歩歩くと物事を忘れてしまう鳥頭であるため、すぐにむろみに噛み付いてしまい、むろみの天敵となっていた。拓朗に餌付けされた後はむろみを「友達」として見ているが、捕食時と同じぐらい突きまわし、むろみと他の人魚の区別がつかない。
大橋 達人(おおはし たつひと)
作者のマガジンSPECIALでの連載作品『聖☆ピスタチオ学園』からのゲスト出演。海岸の清掃ボランティアをしていたところ、網に掛かっていたむろみを助けた。人間による心ない地球環境破壊を憂いているが、それも自然の摂理と考えるむろみとは意見が対立する場面も。拓朗とは同じクラスのようで、同作と世界観がリンクしていることが見受けられる。同作の千春というキャラも1コマではあるが出演している。

単行本

  • 波打際のむろみさん 1 2010年2月17日発売 ISBN 978-4-06-384258-6
  • 波打際のむろみさん 2 2010年6月17日発売 ISBN 978-4-06-384318-7

関連項目

  • 妖怪
  • 人魚

外部リンク