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海月姫/東村アキコ

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著者: 東村アキコ
巻数: 9巻

東村アキコの新刊
海月姫の新刊

最新刊『海月姫 9



¥ 463 - 在庫あり。
2012-03-13発売(在庫あり。)
amazon売上ランキング: 149722位 出版社: 講談社
シリーズ: キスKC


海月姫の既刊

名前発売年月
海月姫 1 2009-03
海月姫 2 2009-07
海月姫 3 2009-11
海月姫 4 2010-03
海月姫 5 2010-08
海月姫 6 2010-11
海月姫 7 2011-04
海月姫 8 2011-09
海月姫 9 2012-03

海月姫』(くらげひめ)は、東村アキコによる日本の漫画作品。

『Kiss』(講談社)にて2008年21号より連載されている。2010年8月現在既刊5巻。累計80万部を突破している。

第34回(平成22年度)講談社漫画賞少女部門受賞。テレビアニメ化され2010年10月よりフジテレビ『ノイタミナ』枠で放送中。

あらすじ

クラゲオタクの月海が住むのは風呂・トイレ共同、男子禁制の古いアパート・天水館(あまみずかん)。住人は皆腐女子本作における腐女子とは本来の意味での腐女子ではなく、近年用いられるようになった「流行のファッション・恋愛など一般女性の関心事とされる事物に関心を持たず、己の趣味のみに没頭するオタク女性」を指す。でニート、オシャレ人間は天敵、人生に男を必要としない…そんな彼女たちは自分たちを“尼〜ず”と呼び、楽しいながらもぬるま湯のような生活を送っていた。

ある日、月海はペットショップで誤った飼育をされ死にかけているクラゲに気づき、店員に報せようとするが、うまく説明できずに追い返されてしまう。すると、たまたま通りかかった美女が月海に代わってクラゲを助けてくれた。月海は深く感謝するが、その美女は、実は近所に住む政治家一族の「息子」で、蔵之介という名の女装の男性だった。

天水館や月海を気に入った蔵之介は、男性であることを隠しながらその後も遊びに来て、コンプレックスの塊である月海を綺麗にすることに楽しみを見い出すようになる。月海は慣れないおしゃれに戸惑うばかりだが、蔵之助の兄のと出会い、はじめての「恋」に振り回され始める。

そんな中、土地再開発による天水館取り壊しの危機が訪れる。大切な場所を失うかもしれないというのに相変わらず自己主張のできない尼~ずを、蔵之介は「泣き寝入りかよ!」と一喝、買収に来た稲荷に対し「立ち退く気はない、我々が天水館を買い取ってオーナーになる」と宣言したが…

登場人物

天水館の住人(尼〜ず)

倉下月海(くらした つきみ)
声 - 花澤香菜
18歳。クラゲおたく。イラストレーターを目指して鹿児島から上京。インターネットのコミュニティサイトで知り合った友達に誘われて天水館へ入居した。
幼い頃、母(声 - 皆口裕子)と一緒にお姫様のドレスのようなクラゲを見て以来、クラゲが大好きになった。タコクラゲのクララ(ペット)を溺愛しており、部屋はクラゲの写真と共に自作の絵がたくさん飾られている。
普段はメガネに三つ編みのさえない外見。蔵之介にメイクやスタイリングを施されると清楚なお嬢様風になるのだが、自分に自信がなく、積極的に着飾りたいという欲求もない。自信のなさから、おしゃれな人や異性の前ではおどおどした態度になり、他人の言動を曲解することも。
蔵之介の兄である修に恋をしているが、自分を卑下するあまりなかなか気持ちを認められない。
母親は故人で、生前「クラゲのようなウエディングドレスを作ってあげる」と月海に約束していた。それを知った蔵之介の主導でクラゲをモチーフとしたドレスを作ることに。おしゃれやファッションには疎いが、一度イメージが浮かぶと人柄が一変して(覚醒モード)クリエイター気質の才能を発揮する。
千絵子(ちえこ)
声 - 斉藤貴美子
尼〜ずの一人。天水館の管理人である母親がペ・ヨンジュンを追って度々韓国へ行ってしまうため、管理人代行を務める。尼~ずの中では比較的しっかりとした性格。
着物好きの和装マニア。市松人形を収集しており、集めた人形全てに名前を付けて可愛がっている。和裁が得意で裁縫の速度がとても速く、クラゲのドレス作りではその腕を振るっている。蔵之介には比較的協力的である。
まやや
声 - 岡村明美
尼〜ずの一人。団塊ジュニア世代。三国志おたく。身の回りのものや人間を三国志の登場人物に当てはめる「当てはめトーク」は一度始まるとなかなか止まらない。NHK『みんなのうた』の後に放送していた三国志の人形劇を見て三国志に傾倒し始めた。漢王朝の復興を願っている。
やたらと勢いがあり、奇声や両手を掲げた挙動が目立つが、事件が起こると率先して活躍する・・・かというと、あまり役に立たない。身長170センチ、実は立ち姿が綺麗。
ばんば
声 - くまいもとこ
尼〜ずの一人。鉄道マニア。天然パーマで、アフロヘアのような髪型。うるう年の2月29日生まれであり、「4年に1回の誕生日だからまだ8歳」と自称しているので、計算上、32~35歳の間であると思われる。
『廃線跡を歩く』という番組を見て鉄道趣味に目覚めた。都電荒川線のレトロ車両を見るとつい乗ってしまう。
落ち着いたテンションでいることが多く、尼〜ずの仲間が困っているときに助け舟を出すこともある。まややと仲がよく、一緒に買い物に行ったりする。
ジジ
声 - 能登麻美子
尼〜ずの一人。枯れ専(油っ気の抜けた枯れた中高年男性を好む嗜好)で執事カフェや、枯れた男性ウォッチングのため名曲喫茶に入り浸る。
個性の強い尼~ずの中ではかなり地味で蔵之介に「影の薄い人」と言われたが、ばんばとまややが裁縫で役に立たないのに比べまともな戦力となるので、クラゲのドレス作りで出番が多くなる。
目白樹音(めじろ じゅおん)
天水館4号室の住人。売れっ子のボーイズラブ漫画家。対人恐怖症で夜行性のため他の住人たちも滅多に会うことがなく、会話は全て用件を書いたメモをドアの隙間から出し入れする筆談で行われる。締め切り前には住人たちがアシスタントとなり仕事を手伝うが、その指示なども全てドアの隙間から行う(単行本第5巻時点でその容姿は不明、連載分での人物紹介欄も画像に「?」がついている)。
クララ
声 - 諸星すみれ
月海のペットのタコクラゲ。雨水館のフロアの水槽で飼育されている。ペットショップで無造作にミズクラゲと同居させられ、命の危険にあっていた所を月海と蔵之介に救われた。二人の出会いのきっかけとなった存在。
水槽や人工海水など、その飼育に月海は相当な費用を負担している模様。クラゲ故特別に何をするわけでもないが、月海の心の支えになっている。
月海は擬人化したクララのイラストを描き、それを基にした縫いぐるみも作成しており、それが月海のセンスが蔵之介の目に留まる切っ掛けともなっている。
擬人化したクララは本作のマスコットキャラとして作品中の解説などを行っている。

鯉淵家とその縁故者

鯉淵蔵之介(こいぶち くらのすけ)
声 - 斎賀みつき
ペットショップでクラゲを助けた気の強い美女…と思いきや、実は女装をした男性。自他共に認める美少年で、女装した姿は誰もが見惚れるほど。
父親が大物政治家、伯父が総理大臣という政治家一族。しかし、母親と引き離されたことに反発し政治家にだけはなりたくないと考えており、女装することで政治家にふさわしくないと思われようとしている。また、ファッション界で生きたいという夢も持っている。
本業は大学生。以前はクラブで深夜まで遊んだり知り合いのおしゃれな女の子たちのファッション相談に乗っていたが、それらと全く違うタイプの月海と出会い、着飾らせていくうちに、原石を磨く楽しさに目覚めた。そうして月海と接しているうちに、特別な感情が芽生え始める。
天水館は男子禁制なので、月海以外の尼〜ずには男である事を隠しており、「男として育てられた『蔵子』」と名乗っている。オシャレ人間を天敵とする尼〜ずからは最初はよく思われていなかったが、高い食事をおごるなど食欲に訴える懐柔を行い取り入った。天水地区の開発に携わる稲荷を敵視したり、一緒に(半ば無理やり)クラゲのドレス作りを行ったりして、現在では尼〜ずを友達と公言するほどになっている。
月海の母親のクラゲのドレスの話を聞き月海と共に「クラゲのドレス」作りを始め、これで自らのファッション業界への夢を叶え、その利益で取り壊しの危機にさらされている天水館を買い取ろうと考えている。
鯉淵修(こいぶち しゅう)
声 - 諏訪部順一
蔵之介の異母兄。30歳、父親の政治秘書を務めている。かなり真面目で堅物だが、弟思いの優しい兄。
子供の頃に父と蔵之介の母リナとの情事を目撃して以来、女性が苦手になってしまった。三郎太曰く「今流行りの中年童貞」。
蔵之介にメイクアップされた月海に一目惚れ。普段女性には全く興味を示さないにもかかわらず、月海に対してはすぐに赤面したり、純情な反応を示す。しかし、普段の上下ジャージ・ノーメイク・おさげ髪の月海と出会っても同一人物であることに気付かない。
鯉淵 慶一郎(こいぶち けいいちろう)
声 - 麦人
修・蔵之介の父親。民自党最大派閥鯉淵派を率いる。蔵之介の女装趣味を一族の恥だと思っておいる。修に一方的に付きまとう稲荷を修の恋人だと勘違いし、お抱え運転手の花森に「二人をしっかりとくっつけろ」と命令する。
コーヒー好きで、ドレス作りのために鯉淵邸を訪れた千絵子やジジに手ずから淹れたモカマタリを振る舞い、感じよくもてなした。女好き。
根岸 三郎太(ねぎし さぶろうた)
声 - 千葉繁
総理大臣。鯉淵の妻の兄で、修・蔵之介兄弟の伯父に当たる人物。公の場ではしっかりとした振る舞いだが、プライベートではオヤジギャグをかましたり、甥の修を“シュウシュウ”と呼んだり、“ぴょえ?”“カワユス”などと言う非常にお茶目な人。女装した蔵之介も難なく受け入れ、携帯に保存した画像を「姪っ子」だと言って他人に見せたりもしている。
支持率が1桁台になってもあっけらかんとしている。失言が多い点が支持率低下の一因であるが、物事を上手くまとめた発言も多く周囲の評価は「やれば出来る人」。
花森(はなもり)
声 - 子安武人
鯉淵家の運転手で、修とは幼なじみ。愛車のベンツを溺愛しており、暇さえあればピカピカに磨いている。一見寡黙だが「ベンツを傷つける」「部品を買ってもいい」などと条件を出すと何でもぺらぺらと喋ってしまう困った人。貝アレルギーで、食べるとじんましんが出る。

天水地区再開発関係者

稲荷(いなり)
声 - 北西純子
天水地区の再開発を計画しているディベロッパー。美人だが、言動が一昔前を想起させる。目的のためには手段を選ばず、再開発計画を成功させるため修と肉体関係を持ったかのように装い、その日の記憶がない修を半ば脅迫する形でつきまとう。作中では稲荷の名から「女狐」とも呼ばれている。

書誌情報

講談社・KISS KC 既刊5巻(2010年8月現在)

  1. 2009年3月13日発売、ISBN 978-4-06-340744-0
  2. 2009年7月13日発売、ISBN 978-4-06-340762-4
  3. 2009年11月13日発売、ISBN 978-4-06-340775-4
  4. 2010年3月12日発売、ISBN 978-4-06-340790-7
  5. 2010年8月10日発売、ISBN 978-4-06-340812-6
  6. 2010年11月26日発売、ISBN 978-4-06-340824-9

テレビアニメ

2010年10月より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送中。

同年8月からはノイタミナ枠前半・後半枠の幕間にて事前番宣を兼ねたミニアニメ版『それ行け!尼〜ず探検隊』が放送された。本編のストーリーとは全く関係なく、ジャングルを探検する尼〜ずたちの冒険記が描かれていた。

スタッフ

  • 監督 - 大森貴弘
  • シリーズ構成 - 花田十輝
  • キャラクターデザイン - 羽山賢二
  • 美術 - 一色美緒
  • 色彩設計 - 歌川律子
  • 撮影 - 田村仁
  • 編集 - 関一彦
  • 音楽 - 吉森信
  • チーフプロデューサー - 山本幸治
  • プロデューサー - 森尻和明、松尾光広、竹枝義典
  • アニメーションプロデューサー - 佐藤由美
  • アニメーションプロデュース - GENCO
  • アニメーション制作 - ブレインズ・ベース
  • 協力 - 新江ノ島水族館
  • 製作 - 海月姫製作委員会(フジテレビジョン、アスミック・エースエンタテインメント、講談社、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、東宝、ジェンコ)

主題歌

オープニングテーマ「ここだけの話」
作詞・作曲 - 橋本絵莉子 / 編曲・歌 - チャットモンチー
エンディングテーマ「きみのキレイに気づいておくれ」
作詞・作曲 - 山口隆 / 編曲・歌 - サンボマスター

各話リスト

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督
第1話セックス・アンド・ザ・アマーズ花田十輝大森貴弘羽山賢二
第2話スキヤキ・ウエスタン・マツサカ寺東克己薮野浩二
第3話魔法をかけられて江夏由結梅本唯伊藤秀樹
第4話水族館で逢いましょう待田堂子古谷田順久岸友洋

放送局

放送地域放送局放送期間放送日時備考
関東広域圏フジテレビ2010年10月14日 - 木曜 24時45分 - 25時15分制作局 ノイタミナ枠第1部 字幕放送
近畿広域圏関西テレビ2010年10月26日 - 火曜 25時35分 - 26時05分アニメわ〜く!第1部 字幕放送
中京広域圏東海テレビ2010年10月28日 - 木曜 26時05分 - 26時35分
山形県さくらんぼテレビ2010年11月13日 - 土曜 25時05分 - 25時35分
日本全域BSフジ2010年11月20日 - 土曜 25時00分 - 25時30分毎月最終週のみ『刀語』放送のため休止。BSデジタル放送
ノイタミナ枠第1部

脚注

外部リンク