潜水艦スーパー99/松本零士
著者: 松本零士
巻数: 1巻
最新刊『潜水艦スーパー99 第1巻』
『潜水艦スーパー99』(せんすいかんスーパーナインナイン)は、松本零士による漫画作品。『冒険王』(秋田書店)において、1964年11月号から1965年12月号まで連載された。単行本は全2巻。2003年にはテレビアニメ化された。
概要
用語
- ヘルメット党
- 世界征服をたくらむ秘密結社。ナチスドイツとの関係が示唆されている。本部は日本海溝のさらに地下にある。潜水艦隊や潜水空母、水爆弾道ミサイル、陸軍などを保有。本部基地には人工的に強力な潮流を発生させ味方の潜水艦を急速に収容する施設(敵からは消えたように見える)がある。本部基地の自爆装置も水爆で、爆発したら放射能が海底高速水道で世界中に広まってしまう。党員は数万人で国籍はさまざまだが、ヘチ曰く「ヘルメット党が新しい祖国」。
- 秘密室
- 本部基地の一番下にある。海底下2千メートル。ヘチ以外は入れない。ゼス人との通信機が設置してある。
- 海底高速水道
- ヘチがアウトバーンを参考にして全世界に作った海底トンネル網。ヘルメット党本部から世界各地にのびている。このトンネルを使って潜水艦隊や陸軍部隊を世界同時に送り込み奇襲しようと考えた。ヘルメット党本部降伏後は潜水貨物船などの航路として平和利用される予定。
- X-003(エックス-)
- ヘルメット党本部からのびる海底水路のひとつ。他の水路は海底とほぼ並行に掘られているが、これだけは30度位の角度で地下へ掘り進んでいる。行き先も秘密にされている。実は地底海につながっていた。
- 地底海
- ヒマラヤ山脈の3万メートル下にある広大な空洞に存在する海。チロザウルスやラムホリンクスが生息。ゼス人が文明を築いている。
- 地底海人ゼス
- 地底海で独自の科学文明を築いている人間。水中活動に適応しているが空気中での活動にも支障はない模様。首にエラを持ち、手足には水かき。皮膚は緑色の粘液でおおわれていて、ウナギやドジョウの粘液と同じ役割を果たす。この粘液は地上の人間には生臭い異臭として感じられる。長い地底生活で人口が減りつつあり、地上の人間のように太陽のもとで生きたいと望んでいる。ヘチはゼス人を地上に連れ出すのに必要という名目で、自身の世界征服に協力させていた。王政で皇帝陛下は争いより平和を求める方針らしい。ヘチの死後は交渉が始まることが示唆される。沖博士は、人間の祖先に当たる生物が地底海に入り込み、地上と地下で互いの存在を知らずに別々に進化したと仮説を立てた。ヘチがどういう経緯で彼等の存在を知ったのかは不明。
- 九九式ライフル
- 沖五郎は第二次大戦で九九式短小銃を使用し、何度も命を救われた。戦後になって苦労して入手し、スポーツ用に改造して愛用していた。くろしおで日本海溝に潜行する前にススムに託す。
- L動力機関(エル-)
- 沖博士が開発した新動力源。スーパー99のエンジンに使われている。原子力よりも強力だが放射能は出ないクリーンエネルギー。燃料の補給無しに半永久的に稼働する。くわしい原理は語られていない。
漫画
あらすじ
沖博士と沖五郎は日本海溝調査のため、深海調査艇で潜行する。だがヘルメット党の工作員によって調査艇は故障させられており、生死不明になってしまった。しかし二人はヘルメット党の存在を予期しており、潜水艦スーパー99を秘密裏に建造。後事を次男のススムに託していた。乗員が集められ、99とヘルメット党の潜水艦隊との戦いが始まる。
漫画版登場人物
99関係者
- 沖 ススム(おき - )
- 漫画版主人公。沖博士の息子で五郎の弟。父と兄から潜水艦スーパー99と九九式ライフルを託され、ヘルメット党と戦う。沖博士の残した手紙の指示で、99の全機能はススム一人しか知らされていない。戦闘アドバイサーとして99に乗り込み、自身も修理艇や対潜ジェット機を操縦したり九九式ライフルで戦う。
- 沖 五郎(おき ごろう)
- 沖博士の息子でススムの兄。沖博士の右腕的存在。第二次世界大戦で南方の戦線を転戦。その際、九九式小銃に何度も命を救われた。ススムに自分の九九式ライフルを託し、父と共に「くろしお」で潜行。ヘルメット党に拉致された後は海底トンネルの工事で強制労働させられる。スーパー100の量産が始まると博士と共に協力するふりをして謀略をはりめぐらした。
- 沖 博士(おき はかせ)
- 海洋学者。名は不明。五郎とススムの父。ヘルメット党の存在を知り、沖海洋研究所の地下工場で五郎と共に99を建造。起動用の鍵とマニュアルをススムに託した。自身が作った深海調査艇「くろしお」に五郎と乗り、日本海溝に潜行するがヘルメット党に拉致される。その後はヘルメット党に協力するふりをしながら、さまざまな謀略を行ない、来るべき決戦に備えた。
- 大山(おおやま)
- 一等海佐。海上自衛隊の潜水艦乗り。五郎の親友。スーパー99の艦長になる。
- 古井(ふるい)
- 三等海佐。第二次大戦にも参加した歴戦の潜水艦乗り。ひげ面で隻眼。スーパー99の副長となる。あだ名はタヌキ。いつも元気いっぱいで艦内のムードメーカーであり、外見や言動からは年齢が推しはかれない。ただし、日本海溝の底でススムの修理艇が行方不明になった時は「年寄りの自分が修理艇に乗ればよかったのだ」と号泣している。
- 堀川(ほりかわ)
- 警察署長。ヘルメット党について調査している。
ヘルメット党
- ルドルフ・ヘチ
- ヘルメット党の総統。生まれはドイツだが世界征服をたくらむ今は「世界中が敵」と語る。ヒトラー総統を尊敬している。
- カルカノ少佐
- U-888の艦長。イタリア人。意外と小心者でどこか抜けている。ススムをヘルメット党本部から沖海洋研究所まで運ぶ途中で99と交戦、降伏。以後は沖博士達の計略にいやいや協力させられた。
- ヘルメン
- ヘルメット党の軍医。大きな眼鏡をしていて奥の目は見えない。人を食ったような性格。そのためにU-888が99に拿捕される遠因を作った。以後は沖博士達の計略に協力したらしい。ハイムマンとは知り合いでススムの九九式ライフルを届けようとしていた。
- ワルター・フォン・モーゼル提督
- ヘルメット党海軍潜水艦隊司令長官。ドイツ出身。第二次大戦からの歴戦の老潜水艦乗り。最初に完成したスーパー100の艦長に任ぜられる。誇り高く、したたかな性格。「勝利か、しからずんば死か。だが、間違ったことのためには戦わない」という主義を持つ。ヘチの背後に何者かがいると知ってからは、沖博士達の計略を見て見ぬふりをした。党員からの人望も厚く、ヘルメット党本部で抵抗を続ける兵士達も彼の演説を聞いて戦闘を放棄した。本部降伏後は99に同乗。ヘチとの最終決戦後に「何も知らずヘチに従っていた自分が許せない」と自殺。第二次大戦から愛用していた拳銃を唯一の肉親である弟に渡すようススムに頼んで事切れた。
- クロイツ・H・ハイムマン
- ヘルメット党日本支部長。諜報活動に従事していた。表向きは西ドイツのスピーケル新聞社の極東特派員。だが本物のハイムマンは一年前に事故で死亡しており偽名である。最初は顔も名前も分からぬ謎のダイバーとして登場。なぜかたびたびススムと99の危機を救った。アジトは沖海洋研究所から5キロ離れた変わった形の屋敷。堀川署長が警官隊を突入させたが揺るぎもしなかった。ただし原因不明の津波でアジトは壊滅(後に国連軍の艦隊をヘルメット党が水爆で全滅させたのが原因と判明)。ススムに「ヘチの背後に本当の敵がいる」と告げ「私にはまだやらねばならないことがある」とアクアラングを装備して海中に飛び込んで別れた。趣味でライフルを集めており、ススムが五郎から託された九九式ライフルを欲しがっていた。作中では誰よりも早くゼス人の存在に気付いていたらしく、ススムと99を助けたのもそのためらしい。実はモーゼル提督の弟。
登場メカニック
潜水艦スーパー99
沖博士と沖五郎が秘密裏に建造した戦闘用潜水艦。名前は五郎が愛用する九九式ライフルにちなんでつけられた。司令塔には「SS-99」(SUBMARINE SUPER99)と書かれている。くわしい能力は「ヘルメット党に知られると困るので秘密」とされている。最終決戦後、悪用を防ぐために解体される予定。
諸元(「戦闘によりヘルメット党に分かったもの」とされている)
全長 | 約120m |
---|
全幅 | 約16m |
排水量 | 約12500t |
水中速力 | 60ノット以上 |
水上速力 | 50ノット以上 |
武装
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以下は作中で判明した装備など。
- 魚雷発射管
- 艦首と艦尾に8門ずつ。他にも意外な所に発射管が隠されている。使用する専用魚雷は高速魚雷と表現されている。
- 磁力吸着式時限魚雷
- 敵艦に磁石でくっつき、タイマーで指定した時間を過ぎると爆発する。U-888の拿捕に使用。
- 非常制動魚雷
- 外見は赤く塗装されている。発射管から鎖を伸ばしながら進み、先端が岩などに喰い込む。潮流に流されそうになった際、後部発射管8門から発射して周囲の岩に打ち込み、艦を固定した。宇宙戦艦ヤマトのロケットアンカーのような使われ方をした。
- 対潜ミサイル
- 後部上甲板のVLSから発射される。発射管は少なくとも8×2門以上。弾頭はL動力を爆薬にした強力なもの。発射後、海中から海上へ飛び出して空中を飛行。敵潜の真上からふたたび海中に突入して命中する。
- 機雷投射機
- 船底に2門ある。投射された機雷は海中で設定された深度を保つ。
- 2連装ミサイル砲台
- 司令塔の後部に設置されている。対艦、対空攻撃に使用可能。地底海では敵機と間違えてラムホリンクスを撃ち落とした。作中では使用時に専門の射手(?)が座席に着いていた。そのためか、海中で使用した描写はない。
- 爆雷(?)
- 正式名称不明。投射機が両舷側にある。海上から海中の敵潜に投射した。紡錘形で何らかの推進器を備えている。
- L機関エンジン
- 99式2型LL3を動力として搭載。
- 最大潜航深度
- 2万m以上。地球上のいかなる深海にも潜行可能。
- 放射能探知機
- U-型潜水艦が出す放射能を探知し、位置を正確に割り出せる。
- ソナー攪乱液
- 艦尾から放出し、相手のソナーを妨害する。
- 修理艇
- 円錐形の一人乗り小型潜航艇。司令塔より後部の上甲板より発進。4本の作業アームを持ち、艦の外から損傷を修理する。日本海溝の底でも活動できる。
- 対潜探知機
- T尾翼のジェット機。司令塔前部に格納されている。空から敵潜水艦を見つけるのが役目。水上機ではなく通常の着陸脚を装備。作中では撃墜されてしまったので、どのように99に着艦(もしくは回収)するのか不明。
- 分離機能
- 艦体を輪切りにするような形で8つの部分にバラバラに分離・接続できる。バラバラのままでも各ブロックは航行と攻撃が可能。艦体中程のブロックは側面に魚雷発射管がかくされていた。モーゼル提督のスーパー100に遭遇した時、この機能を使って撃沈されたふりをする。これがヘチにスーパー100の量産を決意させた。
- ゴムボート
- 他の船に移動する時などに使用。なぜか動力はなく、オールを使う。
- 個人用飛行装置
- 人間が背中に背負うように装備して空を飛ぶ。ススムと古井がハイムマンのアジトに乗り込むのに使用。
ヘルメット党
ヘルメット党の潜水艦は本部のある日本海溝の底、1万メートル以上まで潜航できる。
U-型潜水艦(ユーがた)
ヘルメット党の当初の主力潜水艦。動力は原子力だが、原子燃料の燃えカスを海に捨てる構造。大山は「無法者」と評した。スクリューは2軸。スーパー100の量産に当たって資材確保のためにスクラップにされた。残ったのはヘチ専用艦のU-13のみと思われる。
諸元(単行本のコラムより)
全長 | 85m |
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全幅 | 9.5m |
排水量 | 3750t |
水中速力 | 40ノット |
水上速力 | 25ノット以上 |
武装
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(作中で使われなかった兵装もある) |
- 磁気魚雷
- 目標のそばを通っただけで爆発する魚雷。
- V-3号
- 1隻につき2発搭載するアクティブホーミング魚雷。通常の魚雷よりはるかに大きく、艦首に外付けされている専用発射管に収められている。威力も凄まじく、3隻6発でギュヨー(平頂海山)が跡形もなくなった。ヘチ総統からも「むやみに使ってはならぬ」と命令されている。
- ミサイル発射管
- 艦尾上甲板に発射管があり、対艦用ミサイルを斜め上へ向けて発射する。
- 対空ミサイル
- 海中から空中へ飛び出してスーパー99の対潜探知機を撃墜した。艦のどこから発射されるのかは不明。
- 特攻装置
- 艦自体をホーミング魚雷として敵艦に体当たりさせる。
U-0型潜水艦(ユーゼロがた)
特殊任務用の潜水艦。小型潜航艇を多数搭載しており、敵地に工作員を潜入させる。魚雷などの武装については不明。スクリューは2軸。99の対潜ミサイルに撃沈された。
潜水艦スーパー100
沖博士と沖五郎がヘルメット党に協力するふりをして作った潜水艦。外見は安定翼の形状以外スーパー99と同じ。司令塔には「SS-100」と書かれている。L機関を搭載しスーパー99の改良発展型とされているが、実際には機能が削られていたり自爆装置が仕掛けられていた。最初の一隻がモーゼル提督の指揮でスーパー99を撃沈した(実は偽装)。その後は1000隻が大量生産され、U-型に替わって主力潜水艦となった。これがヘルメット党壊滅のキッカケとなる。
- 魚雷
- 99にむけて発射されるが、沖博士達の細工で自分からよけてしまった。
- 対潜ミサイル
- 99と同様の物と思われる。
- 対空ミサイル
- 対潜ミサイルと同じVLSより発射される。
- 時限爆発装置
- 沖博士達がしかけたもの。これによりヘルメット党の潜水艦隊は全滅した。
潜水空母
超大型潜水艦。艦載ジェット攻撃機は水爆ミサイルを搭載できる。艦首に魚雷発射管らしき物がある。
防水ジェット機
ハイムマンのアジトにあったT尾翼のジェット機。機首に機銃発射口らしき物が6門あり、エンジンは双発らしい。アジトごと津波に飲み込まれたが、防水なので海に沈まなかった。ススムとハイムマンは一時休戦し、このジェット機をイカダの代わりにしてしばらく漂流した。
ゼス
- ゼス人の潜水艦
- ゼス人が独自開発したと思われる潜水艦。動力などは不明。魚雷発射管を装備。船体はリベットが出っ張っており、ススムは「形はすごいのに作りは古くさい」と疑問を持った。
その他
- くろしお
- 沖博士が開発したバチスカーフ。
- 海竜丸
- くろしおを運んだ船。
- おおなみ
- 海竜丸を護衛した船。海上自衛隊所属なのか海上保安庁所属なのかは不明。
- F-104J
- 航空自衛隊のジェット戦闘機。
- K-6(ケーシックス)
- アメリス国のディーゼル式潜水艦。
- アメリカ第八艦隊
- 世界最強と言われている艦隊。司令官はサーモスタット提督。旗艦は原子力空母プテラノドン。排水量98000トン、搭載機600機、海底攻撃用水爆ロケット50発。第八艦隊を主力とする800隻の国連軍はヘルメット党本部攻撃におもむいたが、海底からの水爆ミサイル攻撃で消滅。爆発で津波が発生した。
アニメ
2003年5月からCSスカイパーフェクTVにて放送された、「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」の松本零士が原作・総設定・監修を務めて描くTVアニメ。 監督は「紺碧の艦隊」の又野弘道、脚本・シリーズ構成は「ヤマト」「999」の藤川桂介。 深海を舞台にした海洋アクションながら、「ヤマト」や「999」に繋がるモチーフがある。 OP&EDテーマを水木一郎、堀江美都子が担当している。
あらすじ(アニメ)
西暦20XX年、日本海溝付近で原因不明の海難事故が立て続けに発生した。 政府から極秘の依頼を受けた沖海洋研究所の所長・沖重造と副所長の沖五郎は、深海探査艇で調査を開始するが、謎の潜水艦に襲撃され、行方不明になってしまう。重造の孫であり、五郎の弟でもある沖進は、二人からライフル“SS-99”と地下工場の鍵を渡されていた。研究所に侵入した工作員たちに捕らえられ、地下工場に連れて行かれた進は、そこでこれまで見たこともない超巨大潜水艦を目にする…
アニメ版登場人物
スーパー99
- 沖 進(おき すすむ)
- 声 - 福山潤
- 本編の主人公。浪打高校的一年生でまだ遊びたい盛りだが、IQは父親譲りで高い。両親が早く亡くなったので、祖父と兄に育てられた。二人が行方不明になったを機会に自立心に目覚め、兄にも共通する正義感に火がついた。
- 沖 五郎(おき ごろう)
- 声 - 水島裕
- 沖海洋研究所副所長で、父の死後弟の進の父親代わりを務めながらも、副所長として祖父を助けて働く。正義感旺盛で活力に満ちている。
- 沖 重造(おき じょうぞう)
- 声 - 長克巳
- 海洋学博士。沖海洋研究所の創設者で所長。息子で副所長の一郎が早く海で事故死を遂げてしまった後も生命の起源を追い、やがてそこに秘められた謎に出会う。
- 大山 築(おおやま きづく)
- 声 - 森川智之
- スーパー99艦長。元々海洋国防隊の現役の潜水艦長であったが、国防省と沖海洋研究所が極秘に行う作戦の実行部隊のリーダーとしてスーパーの艦長に任命された。海を地球に住むすべての者に開放するため、「海洋帝国」の正体を暴き打ち破るために戦う。
- 森木 深雪(もりき みゆき)
- 声 - 堀江美都子
- スーパー99分析士。
- 田貫 虎吉(たぬき とらきち)
- 声 - 中博史
- スーパー99機関長。
海洋帝国
- ヘル・デスバード
- 声 - 沢木郁也
- 海洋帝国の最高指令官を名乗っているが、本当は実質的な最高支配者である。
- ゼ・ストレート
- 声 - 井上喜久子
- 水棲人だが、今はヘル・デスバード総督の秘書をしている。
- ゼ・ストロネストロ
- 声 - 成田剣
- 海洋帝国のシンジケートに勤務する、工作員のチーフとして、すでに航空事故死したロイター通信特派員の名を騙して活動している水棲人。
- ゼ・ストロガー
- 声 - 雪乃五月
- 清楚な美貌の持ち主だが、海洋帝国のシンジケートの一員として、ゼ・ストロネストロの手足として働く水棲人の少女。
- ゼ・ストロン
- 声 - 成瀬誠
- 精悍な容姿を持っていて、海洋帝国のシンジケートの一員として、ゼ・ストロネストロの手足として働く水棲人の少年。
スタッフ
- 原作・総設定・監修 - 松本零士「潜水艦スーパー99」
- 監督 - 又野弘道
- シリーズ構成・脚本 - 藤川桂介
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 嶋津郁雄
- メカニックデザイン - 板橋克己、原田吉朗
- 美術監督 - 土橋誠
- 色彩設定 - 吉田晴絵
- 撮影監督 - 久保和之
- 音響監督 - 早瀬博雪
- 音楽 - 溝淵新一郎
- プロデューサー - 土橋哲也、岡川晃基
- アニメーション制作 - ベガエンタテイメント
- 製作 - AT-X、テレビ東京、ポニーキャニオンエンタープライズ、ムービーテレビジョン、円谷映像、ベガエンタテイメント
主題歌
- オープニングテーマ「セイリング 未来へ」
- 作詞 - 及川眠子 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 亀山耕一郎 / 歌 - 水木一郎
- エンディングテーマ「悲しみは天に還して」
- 作詞・作曲 - 円谷一美 / 編曲 - en avant / 歌 - 堀江美都子
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 深海調査艇(バチスカーフ)、消滅! | 藤川桂介 | 又野弘道 | 嶋津郁雄 | |
2 | 超潜水艦、スクランブル! | しまづ聡行 | 三宅綱太郎 | はっとりますみ | |
3 | 深度一万二千の死闘 | 小林三男 | 高橋昇 | ||
4 | 我、奇襲に成功せり! | 佐久間信計 | 吉田俊司 | 工藤柾輝 | |
5 | 若き戦士の挑戦! | 前田康成 | 白石道太 | 松崎一 | |
6 | ホールドアップ! | 寺本幸代 | 若林淳 | ||
7 | 罠! | しまづ聡行 | 三宅綱太郎 | 嶋津郁雄 | |
8 | 皇帝即位宣言! | 小林三男 | 高橋昇 | ||
9 | 名将の決断! | 吉田俊司 | はっとりますみ | ||
10 | 海洋帝国爆破! | 所俊克 | 下田久人 | 乙幡忠志 | |
11 | さらば、名将! | 寺本幸代 | 若林淳 | ||
12 | 決戦! | 善聡一郎 | 三宅綱太郎 | 高橋昇 | |
13 | 美しい海へ! | 又野弘道 | 吉田俊司 | 嶋津郁雄 |
関連書誌
漫画
- 松本零士 『潜水艦スーパー99』 秋田書店〈サンデーコミックス〉、全2巻
- 1970年3月10日発行
- 1972年10月25日発行
- 松本零士 『潜水艦スーパー99』 秋田書店〈秋田漫画文庫〉、全2巻
- 1992年3月1日発行、ISBN 978-4-2530-1522-6
- 1992年3月1日発行、ISBN 978-4-2530-1523-3
- 松本零士 『潜水艦スーパー99』 秋田書店〈秋田漫画文庫〉、全1巻
- 2002年8月1日発行、ISBN 978-4-2531-7008-6
外部リンク