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爆走戦記メタルウォーカー/青木たかお

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著者: 青木たかお
巻数: 1巻

青木たかおの新刊
爆走戦記メタルウォーカーの新刊

最新刊『爆走戦記メタルウォーカー


出版社: 小学館
シリーズ: てんとう虫コミックス


爆走戦記メタルウォーカー(ばくそうせんきメタルウォーカー)は、1998年にカプコンから発売された携帯育成ゲームである。1999年には『月刊コロコロコミック』で漫画化し、同年にゲームボーイとゲームボーイカラーの共通ソフトが発売された。

概要

たまごっちやデジタルモンスターなどといった携帯育成ゲームの流行の中、カプコンが企画し発売した万歩計タイプの液晶電子ゲームである。これまでのものと違い二つの画面を持っており、育成画面とマップ画面が存在する。歩いてマップを移動することにより敵と遭遇し戦闘をしたり、コアを手に入れ機体を強化したりすることが目的である。デジタルモンスターのように接続端子による通信対戦が可能である。また、企画や設定と試作品だけではあるが、敵であるメタルバスターを育成するものも存在する。カクカクした機体にモノアイが特徴的な様々な戦闘用ロボットを開発していくミリタリー風の世界観を持ったシリーズである。公式イラストはロックマンシリーズなどで知られるコマキシンスケが担当している。

メタルウォーカー

メタルウォーカーはコアと呼ばれる金属を装填することによって様々な姿に変形する戦闘用ロボットである。 また、各機体には型式番号が付けられている。

コア
コアはランドコア、マリンコア、スカイコアの三種類存在し、それらを幾つか装填することにより、より強力なロボットへと強化される。それらの組み合わせにより様々な形態へとなる。
タイプ
ランドタイプ、マリンタイプ、スカイタイプという三つのタイプが存在し、それぞれ攻撃力、防御力、素早さのバランスが異なる。

それぞれ、L、M、Sと省略して書くこともできる。

成長段階
装填していない状態を初期型と呼び、一つ装填した状態を小型、二つ装填した状態を中型、三つ装填した状態を大型と呼ぶ。

また、同じコアを三つ装備した状態でスペシャルコアという金属を装填すると、最終形態である特型へとなる。

パラメータ
攻撃力、防御力、素早さの3つがあり、タイプごとに初期値のバランスが異なる。
ランドタイプは攻撃力が一番高く、他の2つが同数値である。
マリンタイプは防御力が一番高く、素早さが一番低い。
スカイタイプは素早さが一番高く、防御力が一番低い。

派生作品

漫画

『月刊コロコロコミック』にて掲載。作画は青木たかお。元々前後編の短編として連載予定だったため、かなりの急展開であった。単行本全1巻。

あらすじ

時は21世紀末、鞍馬鉄斗(くらまてっと)は父と共に新種の金属である「コア」を使用したロボットである、メタルウォーカーの研究の為に連れられて引っ越す事になる。その旅路の途中でメタルバスターと呼ばれる凶悪なロボットに襲われ、父と離ればなれになってしまう。鉄斗は父の開発したメタルウォーカーであるメタボールと共に、父を捜す旅に出る。

登場人物

鞍馬鉄斗(くらまてっと)
本作の主人公。メタボールと共に旅の途中ではぐれた父親の行方を探している、明るく勇気のある少年。当初は旅の同行にメタボールを連れて行くことを嫌悪していたが、苦難を共にする中で相棒と呼べる存在にまで変化した。旅の途中、メタルマスターと化した父・鉄男と再会し、その裏でゼノンが暗躍している事を知るとメタボールと共に単身ゼノンの元へ乗り込み、ゼノンの陰謀を打ち破った。その後、メタルマスターの本拠地である軍事工場の爆発跡で鉄男が見つからなかったのを知り、無事を信じてメタボールと共に旅を続けることを決意する。本編での表記は「クラマ鉄斗」。
メタボール
鉄斗と共に旅をするメタルウォーカー。コアユニットの力で形態を変化する事が可能で、作中ではメタフロッグに進化した(後にバドーの手によってコアが抜き取られメタボールに戻る)。メタルマスターと化した鉄男との戦いで大破し、内部のコアエネルギーを吸収されてしまったが、鉄斗の呼びかけによって逆にエネルギーを奪い取り復活した。ゼノンの陰謀を打ち破った後は鉄斗と再び旅に出る。内部に使用されているパーツの年代からメタルウォーカーが開発されるよりも前に生み出されていた事が発覚したが、本編でその謎が明かされることは無かった。
バドー
コアハンターを自称する少年。極度の守銭奴で、鉄斗から金銭を巻き上げるために恩を売り近付くが、鉄斗が無一文だった為失敗に終わる。コアユニットの力を妄信していたが、鉄斗とメタボールの戦い方を見て考えを改める。以後、コアユニットの貸しと称しては鉄斗の行動に協力するようになった。相棒はメタカイト。
メタカイト
バドーの相棒であるメタルウォーカー。コアユニットの力でメタバニアンに進化した。
ドルフィー
ラスティッドランドの自然を破壊したメタルマスターを追っている少年で、マリナの兄。相棒はメタマリン。祖父であるグリーン博士がメタルマスターによって殺されたことで、メタルマスタークラマに対して憎しみを抱いている。また、同じクラマの名を持つ鉄斗に対しても嫌悪を露にしたが、後に和解した。メタルマスターを倒す為ならばメタマリンを犠牲にする事も厭わない冷酷な性格をしていたが、メタボールに助けられた事で考えを改める。
メタマリン
ドルフィーの相棒であるメタルウォーカー。
マリナ
ドルフィーの妹で、祖父・グリーン博士の遺志を継ぎ、ラスティッドランドの自然を守ろうと考えている少女。コアユニットの力は汚染された水の浄化に使うべきだと考えているが、復讐の為にコアユニットの力を使う事を主張している兄・ドルフィーとは対立している。後に和解。
ホーク博士
鉄斗との通信で現れる老人。メタボールやゼノンの謎を知る数少ない人物で、50年前は島の中心部にてコアの研究を行っていた。ゼノンの名前を聞いた後は再び島に赴き、鉄斗達にゼノンの謎を話した。ドルフィーの祖父・グリーン博士とは大学の同期。
グリーン博士
ドルフィーとマリナの祖父で、コアユニットの力で島の水を浄化する装置の開発者。コアユニットを奪いに来たメタルマスターによって殺害された。
鞍馬鉄男(くらまてつお)
鉄斗の父である大学教授。鉄斗との旅の途中でメタルバスターに襲撃されゼノンに捕らわれる。その後は特殊なバイザー型の洗脳装置を装着させられ、自身をメタルマスタークラマと名乗り、ゼノンの手足となって人間からコアユニットを奪い取る為だけに動くようになった。最終決戦の際には巨大な戦闘マシンに乗り込み鉄斗らと対峙。激闘の末、覚醒したメタボールの一撃によって洗脳装置が半壊し、意識を取り戻した。しかしその後、尚も洗脳装置に残るゼノンの意識によって再び身体の自由を奪われ、崩れ去る工場の中でメタボールと鉄斗を逃がして行方不明となった。本編での表記は「クラマ鉄男」。
ゼノン
50年前にホーク博士達とコアの研究を行い、軍事兵器となるメタルバスターの開発を試みた男性。本作の黒幕。

ビデオゲーム

爆走戦記メタルウォーカー -鋼鉄の友情-
敵に自分の体をぶつけて攻撃する「フリップバトル」という独自のバトルシステムを確立した。人間キャラクターのデザインに漫画版の青木たかおを起用している。

機体一覧

メタルウォーカー

  • 初期型
    • LT-00 メタボール ランドタイプ
  • 小型
    • LT-01 メタフロッグ ランドタイプ
    • MT-01 メタマリン マリンタイプ
    • ST-01 メタカイト スカイタイプ
  • 中型
    • LT-02 メタランチャス ランドタイプ
    • LT-02β メタキャノス ランドタイプ (携帯育成ゲームでは設定とイラストのみで登場しない)
    • LT-03 メタピラー ランドタイプ
    • MT-02 メタラングス マリンタイプ
    • MT-03 メタホバー マリンタイプ
    • ST-02 メタバニアン スカイタイプ
  • 大型
    • LT-04 メタスパイダー ランドタイプ
    • LT-05 メタショルダー ランドタイプ
    • LT-05β メタガンナー ランドタイプ (携帯育成ゲームでは設定とイラストのみで登場しない)
    • LT-06 メタバイカー ランドタイプ
    • LT-07 メタヴィーダス ランドタイプ
    • MT-04 メタダイバー マリンタイプ
    • MT-05 メタガニアン マリンタイプ
    • MT-05β メタクルーザー マリンタイプ (携帯育成ゲームでは設定とイラストのみで登場しない)
    • ST-03 メタジェット スカイタイプ
    • ST-03β メタジャイロ スカイタイプ (携帯育成ゲームでは設定とイラストのみで登場しない)
  • メタハンマー ランドタイプ (ビデオゲームにのみ登場)
  • 特型
    • LT-08 メタウォリアス ランドタイプ
    • MT-06 メタデストロス マリンタイプ
    • ST-04 メタギャラクス スカイタイプ

メタルバスター

型式番号は全てMBで統一されており、初期型から数字を1ずつ上げていく方式。殆どが様々な生物をモチーフとしている。

  • 初期型
    • MB-00 バスタースカル ランドタイプ
  • 小型
  • 中型
    • MB-05 バスターヘリオス スカイタイプ
  • 大型
    • バスターパンサー
    • バスターコング
  • 分類不明
    • バスタースコーピオ(資料不足のため分類不明)
    • バスタートータス(資料不足のため分類不明)

関連項目

  • 月刊コロコロコミック
  • カプコン
  • たまごっち
  • デジタルモンスター
  • てくてくエンジェル
  • ヨーカイザー
  • ダンジョンクエスト