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父の暦/谷口ジロー

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著者: 谷口ジロー
巻数: 1巻

谷口ジローの新刊
父の暦の新刊

最新刊『父の暦


父の暦』(ちちのこよみ)は、谷口ジローの漫画作品である。ビッグコミックに1994年4月25日号から10月10日号まで連載され、同年末に単行本として刊行された。谷口の故郷である鳥取県鳥取市を舞台とした初めての作品である。

物語

故郷・鳥取市で暮らしていた父が亡くなった。通夜のために帰省した「私」を故郷の人たちは温かく迎え、父の思い出を語る。「私」の知らなかった父の優しさが語られ、「私」は父に心を閉ざし、父の心の内を知ろうともしなかった過去を悔いる。

おもな登場人物

本名は山下陽一。鳥取県鳥取市出身で鳥取県立鳥取西高等学校卒業。高校卒業後、東京の大学に進学してそのまま東京に就職。現在は都内のデザインスタジオで働く。
本名は山下武。物語冒頭で亡くなり、以後は思い出として語られる。戦後の鳥取で山下理髪店を営んでいたが、鳥取大火で店を焼失。陽一たちの実母・清子とは離婚し、後妻の鶴子と暮らしていた。
本名は山下清子。陽一や春子の実母。父とともに山下理髪店を営んでいたが、鳥取大火後、店の再建に打ち込む父との間に溝が生じ、離婚して倉吉に去る。
伯父
本名は大石大介。「私」の母・清子の兄で鳥取で造り酒屋を営む。武が清子と離婚した後も、何かにつけて一家の面倒を見ていた。
本名は山下春子。主人公・陽一の姉。継母の鶴子を支えて一家を切り盛りしていた。
継母
本名は太田鶴子。鳥取の漁港・賀露の漁師の娘。子供を産めない体になって実家に戻されていた。のちに父と再婚し、陽一や春子に愛情細やかに接する。