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甘い生活/弓月光

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著者: 弓月光
巻数: 39巻

弓月光の新刊
甘い生活の新刊

最新刊『甘い生活 39



甘い生活の既刊

名前発売年月
甘い生活 1 1990-12
甘い生活 2 1991-04
甘い生活 3 1991-09
甘い生活 4 1992-02
甘い生活 5 1992-07
甘い生活 6 1993-01
甘い生活 7 1993-06
甘い生活 8 1994-01
甘い生活 9 1994-09
甘い生活 10 1995-05
甘い生活 11 1995-12
甘い生活 12 1996-07
甘い生活 13 1997-02
甘い生活 14 1997-09
甘い生活 15 1998-03
甘い生活 16 1998-11
甘い生活 17 1999-05
甘い生活 18 1999-12
甘い生活 19 2000-09
甘い生活 20 2001-06
甘い生活 21 2001-12
甘い生活 22 2002-06
甘い生活 23 2002-11
甘い生活 24 2003-04
甘い生活 25 2003-10
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甘い生活』(あまいせいかつ)は、弓月光による日本の漫画作品。『ビジネスジャンプ』(集英社)にて、1990年11号より連載中。単行本は38巻まで発売されている(2010年7月現在)。33巻はフィギュア付特装版も同時発売された。

概要

『ビジネスジャンプ』(BJ、集英社)誌上において、1990年11号より20年以上に渡り連載が続けられており、『BJ』で最長の長寿作品である。コミックスはヤングジャンプコミックスビージャン(YJC・BJ)より発売され通算38巻に及ぶ(2010年7月現在)。他のコミックスと比較すると、連載年数に対しコミックスの巻数が少ないが、これは月2回の連載の上、1回あたりのページ数も減ってきている事による物である(1巻には8話、30巻には12話収録されている)。17年半で400回を超えているが、ストーリー上では弓香の誕生日26、27歳の話もあり、時間としては3年。他の長期連載作品同様に、作中の時間の流れとは別に現実の時間の流れがあるため、テレフォンカードからワンセグ携帯まで時代の変遷を知ることが出来る作品。

大手下着メーカーのピクシー(Pixy)を舞台に、ランジェリーに対する天才的な才能を持つ江戸伸介による下着、もしくはそれに類するものの開発話が、様々に癖のある依頼主などを交えた伸介と若宮弓香とのラブコメとして描かれていく。伸介と弓香のラブコメという主軸はあるものの、開発する下着毎に話は比較的独立しており、連続性のある中編の集合体となっている。

ランジェリーを題材としており、さらに弓月が元少女漫画家であった事もあり、『BJ』連載の青年漫画ながら女性の読者も少なくない。

あらすじ

※編分けは便宜上ここで作成した物であり、正式な物ではない。

※単行本収録巻数、伸介の開発した下着を併記。

ピクシー入社編

  • 1~3巻
  • OL向け下着
    ピクシーの地下10階、資料課で3年間バイトを続けていた江戸伸介は、ある朝、会社の前で初めて若宮弓香を見る。そのプロポーションと下着の着こなしは、江戸伸介の理想の体型だった。若宮弓香は会長の第二秘書だった。資料課に誤送されてきた、本来会長の元に届くはずであったズロースを届けに上がる途中、会長と出会い、その下着に対する確かな眼力を買われ、入社する事となった。しかし、仕事は与えられず、自分でやれそうな事を探せとの指示を受ける。そこで伸介が考えたのは、女性社員への下着の支給であった。これで確かな実績を残した伸介は、社内の重役会議に参加する事となり、ひょんな事から下着のデザイン対決を行う事となり、OL向けの下着のデザインに取りかかる。

ドミナ衣装編

  • 3~4巻
  • 下着風のロックコンサート衣装
    ピクシーが冠スポンサーを務め、世界的なロック歌手ドミナを招待したが、彼女の衣装が紛失してしまう。そこでOL向け下着で確かな実績を残した伸介に衣装デザインの白羽の矢が立ったが、彼には「セクシーさ」という概念が全く理解出来ていなかった……。

呪いのコルセット編

  • 4~5巻
  • ガードル
    ひょんな事から下着泥棒であり、コレクターの倉元と知り合った伸介は、16世紀のカトリーヌ・ド・メディチ由来の呪いのコルセットを見せてもらう事となった。嫌がる弓香に半ば無理矢理コルセットを着せると、あまりの気持ち良さから弓香の表情はうつろになり、妖艶な魅力を振りまく事となった。しかし、その気持ち良さ故、コルセットを決して脱ごうとしない弓香は日に日にやつれていく事になる。弓香を救うため、伸介は呪いのコルセット以上に気持ちいい下着を作る事を決意する。

生理用ショーツ編

  • 5~6巻
  • 生理用ショーツ
    ふとした事をきっかけに、ナプキンと専用ショーツを手に取る事となった伸介の、「ナプキンとショーツをはじめからセットで作ればいいのに」という素朴な感想から、生理用ショーツ開発プロジェクトが誕生。天保製薬と共同で開発する事となったが、派遣されてきたのはなんと弓香の元彼氏太田原だった。伸介が体型を良くする為にとTバックにこだわるために、プロジェクトは難航する事になる。

桂千波編

  • 6~8巻
  • ハイティーン向け下着(成長するブラジャー)
    駅で見事に下着を着こなしている桂千波を見て、伸介は無意識のうちに福島の温泉まで彼女を追いかけてきてしまう。そして彼女からインスピレーションを受け、ハイティーン用の下着の作成に取りかかる事となる。伸介、弓香、伸介の下着と伸介に惚れ込んでしまった千波の三角関係が絡み合う。

失われた思春期編

  • 8~9巻
  • なし
    伸介にセクシーさや華やかさという物を理解させる為と、安岡は弓香にストリップを習う事を提案する。特訓の成果もあり、弓香は肉体的な刺激無しに伸介を勃起させる事に成功する。目的を果たしたかに見えたが、今度は弓香を見るだけで勃起してしまう様になり、彼女を避ける様になってしまう。

テニスウェア編

  • 9巻
  • カーボンケブラーをカップに使用したブラジャー、テニスウェア(スコート込みのオールインワンビスチェ)
    立花小夜は近々デビュー予定の期待の新人テニスプレイヤーであったが、急激な胸の成長により、特注のスポーツブラが必要となり、伸介に依頼する事となる。レズビアンの彼女は弓香に一目惚れし、伸介との間で奇妙な三角関係が生まれる。

美也との結婚編

  • 9~10巻
  • なし
    立花のウェアとデビュー戦の成功、そしてピクシー初となる個人ブランド『Ed』の誕生を祝う宴会で泥酔した伸介。目が覚めるとホテルのベッドに裸で寝ていた。そして隣には美也が同じく裸でおり、その口の中には縮れた毛が残っていた。「女性と何かあったら責任を取れ」という母の言いつけを守るため、伸介は弓香の目の前で美也に結婚を申し込む。親への報告の為、美也との里帰りに、何故か弓香もついていく事に……。

スーパーモデル編

  • 10~13巻
  • 新作発表会向けモデル
    ランジェリーコレクション発表会でEdを大々的にアピールするため、会長はスーパーモデルを使う事を指示する。この不可能を可能とする為、伸介がその力で直接口説くべく、弓香と2人でフランスへと出張に旅立つ事となった。無事にスーパーモデル達との契約を終え、帰国した2人だったが、日昇グループで社長による社内クーデターが起こっており、会長は行方不明となっていた。

カメラマン菊池編

  • 13巻
  • なし
    人気カメラマン菊池は新作発表会での弓香の姿を見、彼女にヌード撮影のモデルとなる事を依頼。手段を選ばず弓香を落とそうと躍起になる。少しの焼きもちも焼いてくれない伸介の態度に、ついに弓香は撮影を決意するが……。

ニューハーフ編

  • 14~15巻
  • ニューハーフ用下着
    菊池の招待を受けゲイバーに行った伸介はニューハーフうららと握手をするが、未知との遭遇に体が異常反応し、勃起しながら倒れてしまう。そして手の能力が消えてしまい、デザインも一切浮かばなくなってしまう。未知を既知とする事に解決の糸口がある事を期待し、うららのオーダーメイドの依頼を受けるが、うららの魔の手が伸介に忍び寄る事となる。

日野巴編

  • 15~18巻
  • なし(巴が伸介用のトランクス、褌、ジョッキーブリーフを作成)
    昇造との和解工作の為、急遽留学先から父に呼び出されて帰国した巴は伸介の女版だった。伸介との接触によって性に目覚め、彼に惚れた巴は男物の下着の制作に取りかかる。

女優・佐倉澪編

  • 18~20巻
  • 中年向け補正下着
    女優佐倉澪は伸介の噂を聞き、下着の依頼の為に、昇造と伸介を呼びつける。一緒についていった弓香は映画監督の戸川に会い、女優としてスカウトされる。本人の気持ちは無視して会長の命令で映画出演する事となった弓香は、女優となる為共演する澪の元に内弟子と住み込む事になった。

アメリカン・タイムズ編

  • 20~21巻
  • シルクストッキング
    世界的な情報雑誌アメリカン・タイムスより伸介の私生活をメインとした取材のため、双子の美人姉妹ソフィアとステラがやってきた。下着を着用しない彼女達にも着てもらえるように、伸介はストッキングの開発に着手する。

スキン・クエスト編

  • 21~22巻
  • スキン・クエスト新作の修正品
    ありのままを述べたソフィアの記事を読んだスキン・クエスト社長のマーサは、伸介の引き抜きの為に来日し、工作を開始する。媚薬による錯乱状態でスキン・クエストの新作を破ってしまった伸介は、自身の手で作り直しマーサに許しを請う。しかしマーサは出来の良すぎる現品では商品にならないと、マスプロ化の為にアメリカ本社で手直しする事を要求し、伸介は渡米する事なった。

ファーストレディー編

  • 22~24巻
  • 速く動くと気持ち悪い、淑やかになるコルセット
    突如軍隊に拉致された伸介はアメリカ大統領の前に連れて来られる事となる。そして理想の家族像には快活すぎる婚約者ローラの為に、淑やかになる下着の制作を依頼されることとなった。

赤沢美幸編

  • 24~25巻
  • アトキンソンの作ったソフトを組み込んだ織機を使った全身パンスト
    アメリカから帰国し、家に帰って来た弓香を待っていたのは幼馴染の赤沢美幸。伸介の才能を認めようとしない彼女に、弓香は伸介オーダーメイドの下着を着せる事を提案するが、赤沢は弓香が自分のエステを受けることを条件に了承する。

競泳水着編

  • 25~26巻
  • 競泳用水着(伸介開発の物と、それに美也が改良を加えた物)
    オリンピックの有力金メダル候補、速水潤は年頃の悩みによって練習を拒んでいた。そこで、彼女の指導者達は伸介に泳ぐのが楽しくなる水着を依頼する。

妊婦用下着編

  • 26~30巻
  • 妊婦用ショーツ「ちとせ」
    突如昇造の元を訪れた千登世は、自分が妊娠した事を報告。そして伸介に「赤ちゃんを守って安心して産んで上げられる」妊婦用の下着の作成を依頼する。

秘書対決編

  • 30巻~32巻
  • なし
    秘書サイトのランキングで世界1位になった弓香に対し、それまで日本人の中では1位だった、青江恵子が挑戦状を叩き付ける。全日本秘書協会 (A.J.S.O.) 立ち会いのもと秘書対決が開催される事となる。伸介より弓香中心の章。

女子アナウンサー篇

  • 32巻~34巻
  • 熟睡できる機能下着(寝間着)。キャリアウーマン用下着(以前のもののアレンジ)。
    レポーター榎本里果が、伸介の密着取材に入る。不眠症に悩む彼女は伸介に、気持ち良くなる下着より熟睡できるパジャマの方が嬉しいと訴える。一方、ニュースキャスターでシングルマザーの和泉亜紀の娘・芽衣は、伸介と出会い、母親に再婚相手として勧める。

アシスタント篇

  • 34巻~36巻
  • テニスウェア改良版(機能面は伸介、デザインは双葉の合作)
    昇造がEDO部門のデザイナーオーディションを開催。伸介は、姉のアシスタントでついてきた春日双葉に目をつける。伸介と双葉は、それぞれ立花小夜の新しいウェアを作ることに。

痴漢冤罪篇

  • 36巻~
  • なし
    地下鉄の列車内で、伸介は、突然、近くにいた女性に痴漢呼ばわりされる。罠だと感じた美也は、友人の女性弁護士を連れて駆けつけ、わざと大事件にする。アメリカ大統領からの電話により、事件は裁判員裁判のモデルとして実施されることに。弁護側の目論見通り、裁判長や裁判員の多数が女性になった法廷で、女性は伸介の手に抵抗できないことを立証し、無罪を勝ち取る。

登場人物

単行本

  1. 1990年12月13日発売 ISBN 4-08-861871-8
  2. 1991年4月19日発売 ISBN 4-08-861872-6
  3. 1991年9月19日発売 ISBN 4-08-861873-4
  4. 1992年2月19日発売 ISBN 4-08-861874-2
  5. 1992年7月17日発売 ISBN 4-08-861875-0
  6. 1993年1月19日発売 ISBN 4-08-861876-9
  7. 1993年6月18日発売 ISBN 4-08-861877-7
  8. 1994年1月19日発売 ISBN 4-08-861878-5
  9. 1994年9月19日発売 ISBN 4-08-861879-3
  10. 1995年5月19日発売 ISBN 4-08-861880-7
  11. 1995年12月8日発売 ISBN 4-08-875431-X
  12. 1996年7月19日発売 ISBN 4-08-875455-7
  13. 1997年2月19日発売 ISBN 4-08-875456-5
  14. 1997年9月19日発売 ISBN 4-08-875566-9
  15. 1998年3月19日発売 ISBN 4-08-875632-0
  16. 1998年11月19日発売 ISBN 4-08-875725-4
  17. 1999年5月19日発売 ISBN 4-08-875788-2
  18. 1999年12月13日発売 ISBN 4-08-875863-3
  19. 2000年9月19日発売 ISBN 4-08-876066-2
  20. 2001年6月19日発売 ISBN 4-08-876173-1
  21. 2001年12月10日発売 ISBN 4-08-876250-9
  22. 2002年6月19日発売 ISBN 4-08-876314-9
  23. 2002年11月19日発売 ISBN 4-08-876369-6
  24. 2003年4月18日発売 ISBN 4-08-876429-3
  25. 2003年10月17日発売 ISBN 4-08-876516-8
  26. 2004年4月19日発売 ISBN 4-08-876597-4
  27. 2004年9月17日発売 ISBN 4-08-876678-4
  28. 2005年3月18日発売 ISBN 4-08-876775-6
  29. 2005年10月19日発売 ISBN 4-08-876870-1
  30. 2006年5月19日発売 ISBN 4-08-877086-2
  31. 2006年12月19日発売 ISBN 4-08-877192-3
  32. 2007年5月18日発売 ISBN 978-4-08-877266-0
  33. 2007年11月19日発売 ISBN 978-4-08-877355-1
  34. 2008年4月4日発売 ISBN 978-4-08-877431-2
  35. 2008年11月19日発売 ISBN 978-4-08-877550-0
  36. 2009年5月19日発売 ISBN 978-4-08-877650-7
  37. 2009年11月19日発売 ISBN 978-4-08-877764-1
  38. 2010年5月19日発売 ISBN 978-4-08-877860-0

その他

  • 作者がMacintoshユーザのため、作中には連載時の最新マックがよく登場する。

外部リンク

ビジネスジャンプサイト内

その他