男一匹ガキ大将/本宮ひろ志
著者: 本宮ひろ志
巻数: 7巻
最新刊『男一匹ガキ大将 7』
twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)
『男一匹ガキ大将』(おとこいっぴきガキだいしょう)は、本宮ひろ志による日本の漫画作品。また、それを原作としたテレビアニメ作品、実写映画作品。
概要
1968年より1973年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載。単行本はジャンプコミックス全20巻、集英社漫画文庫版全20巻、JCDX全12巻、文庫版全7巻。
永井豪の『ハレンチ学園』とともに、少年誌としては後発の『週刊少年ジャンプ』を一躍人気少年誌に押し上げた立役者である。また、人気は作品だけに留まらず、作者である本宮のグラビア特集なども『週刊少年ジャンプ』誌上に掲載され人気を博し、若い女性ファンが本宮の仕事場にまで押しかける事態にまで発展した。
本作に影響を受けた漫画家は多く、車田正美は本作を読み漫画家を志しオマージュ作の『男坂』を執筆。原哲夫は『猛き龍星』が本作のリメイクであると単行本で語っている。
ストーリー
男気のあるガキ大将・戸川万吉(とがわ まんきち)がケンカを通じて次々に子分を増やしていき、ついには日本中の不良を従える総番にまで登りつめ日本を動かす男となるストーリー。
本宮自身は富士裾野での決戦において、万吉が日本一のガキ大将になった時点で連載を終わらせようとしていたのだが、当時人気絶頂だった本作をジャンプ編集部は終わらせることを許さず、無理矢理続きを描かされていたという。当時の担当編集者だった西村繁男は、原稿の最後に書かれていた「完」の文字を独断で修正液をかけて消したと自著で語っている「さらばわが青春の『少年ジャンプ』」(飛鳥新社)p.201。。そのため、1995年に出た文庫版では本宮の「読み返す気になれない」という意向で後半は収録されることはなかった。
後半では原油価格の急騰に抗するため、全国の不良達を率いて中東まで直接原油の買い付けに向かっている。また、万吉と友子が結婚して、子供の億吉が誕生するエピソードもある。
登場人物
「声」はアニメ版の、「演」は映画版の配役
- 戸川万吉(声:富山敬/演:酒井修)
- 万吉の母(声:前田敏子/演:春川ますみ)
- 久保銀次(声:井上真樹夫/演:青山良彦)
- 岡野ゴン太(声:/演:樋浦勉)
- 松川章太郎(声:/演:九段吾郎)
- 網元(林山)(声:/演:早川雄三)
- 岡野友子(声:武藤礼子/演:木下トモコ)
- ラッパ(万吉の子分)(声野沢雅子:/演:冷泉公裕)
- ボサ(声:/演:粟津祐教)
- 源氏(乞食)(声:/演:津川雅彦)
- 水戸正江(声:/演:武智豊子)
- 坊谷津光五郎(声:/演:勝新太郎)
アニメ版
- 1969年9月29日 - 1970年3月28日まで日本テレビ系で放送。全52話。
スタッフ
- 企画:藤井堅祐
- プロデューサー:三島宏夫、高橋修之
- 脚本:吉田進、山崎忠昭
- 演出:若林忠雄、富野喜幸
- 作画監督:金沢比呂司、山崎隆生、坂本次男、坂本三郎
- 作画:谷口守泰 他
- 美術:椋尾篁
- 撮影:若林敬
- 編集:鶴渕友彰
- オーディオ演出:梓欣造
- 音響:小川正城
- 音楽:小山恭弘
- 効果:大平隆義
- 現像:東京現像所
- 録音:番町スタジオ
- 制作:日本テレビ、東京テレビ動画
主題歌
- OP「男一匹ガキ大将」(作詞:森本浩史 作曲・編曲:広瀬健次郎 歌:宍倉正信)
- ED「仲間達の歌」(作詞:森本浩史 作曲・編曲:広瀬健次郎 歌:ザ・トラベラーズ)
放映リスト
映画版
- 1971年3月6日公開
スタッフ
- 監督:村野鉄太郎
- 製作:勝新太郎、伊藤光雄、林万夫
- 企画:加賀義二
- 構成:あづまぜんろく、ふじひでお、はやしまんぷ、ふじひでみ
- 脚本:村野鉄太郎
- 撮影:吉岡康弘
- 美術:渡辺竹三郎
- 編集:渡辺士郎
- 音楽:筒井広志
- 助監督:岡村精
脚注