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癒しの葉/紫堂恭子

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著者: 紫堂恭子
巻数: 8巻

紫堂恭子の新刊
癒しの葉の新刊

最新刊『癒しの葉 第8巻


出版社: 角川書店
シリーズ: あすかコミックスDX


癒しの葉の既刊

名前発売年月
癒しの葉 第1巻 1998-04
癒しの葉 第2巻 1998-06
癒しの葉 第3巻 1999-02
癒しの葉 第4巻 1999-04
癒しの葉 第5巻 1999-09
癒しの葉 第6巻 2000-02
癒しの葉 第7巻 2000-07
癒しの葉 第8巻 2000-12

癒しの葉』(いやしのは)は、紫堂恭子による日本の少女漫画作品。角川書店の『月刊ASUKAファンタジーDX』に1997年より2000年まで連載された。コミックスは全8巻、文庫本全4巻。

あらすじ

聖地と呼ばれるフローンズ島から、持ち出し禁止とされている「癒しの葉」を携えて俗界に渡った聖者サナトールを護衛するため、ドミナトール王国・アビゴール連邦国・エクシア共和国・フルゴール6都市連合の4国から1人ずつ、計4人の護衛役がサナトールと同行することになった。ドミナトール出身のユーリグは王国代表としてサナトールの下へ赴くが、聖者の一行には、母国の宿敵であるアビゴールの青年セレスの姿もあった。

登場人物

ユーリグ・グラディウス
主人公。ドミナトール王国オクシオン出身の兵士。サナトールの護衛の1人。髪も服も黒く、身長が仲間の中で突出して高い。軍隊生活が長く、横にならず目を瞑らなくても眠れる。剣術に優れ、敵に対しても独特のゆとりを失わず、考えるより先に身体が動く熱血タイプだが、素直で涙脆く、恋愛には鈍感。物語が進むにつれ、ドミナトール王の庶子であることが判明する。次期国王となる異母兄のオルフェ王子を慕っていたが、兄の尋常ならざる行動に対し、徐々に疑惑を抱くようになる。愛馬の名はウィンタード。
セレス・エレサール・オルヴィア
アビゴール連邦国の族長の息子。オルヴィア州出身。サナトールの護衛の1人。幼い頃、対立していたオルグ一族に襲われた際、母が乱暴された末に自害する姿を目撃し、また自身の胸にも「裁きの手」と呼ばれる追放者の烙印を刻まれた。そのため、当初はセレス・アラストールと名乗り、アビゴール連邦では「復讐の女神」と称されていた。女性のように綺麗な容姿をしているが、性格は繊細で極端に神経質。敵国の人間のユーリグには特に警戒を露にし、全く心を開かなかったが、次第にユーリグ達の情に触れ、最後には唯一無二の親友となっていく。愛馬の名はアルバ。
リュセル・オーリン
エクシア共和国の内務大臣の息子。首都コーンスロー出身。サナトールの護衛の1人。穏やかな性格で人当たりもよく、国情や考え方の違いから衝突し易い同行者達の仲裁役を、一手に引き受けている。旅の途中で出会ったフィリニオンに淡い恋心を抱くものの、想い合うセレスと彼女の幸福を願い、2人の未来を祝福する。
アジン・アクババ
フルゴール連邦のアクババ市長の息子。次期市長。サナトールの護衛の1人。ユーリグに「まんじゅう」と称されるほどふくよかに太っているが、豊満な肉体の素晴らしさを常日頃自慢し、誇りに思っている。値切りの天才。菓子に限らず料理全般、糖分過多の品ばかり好んで食べる無類の甘党。
サナトール
強い決意を抱き、癒しの葉を携えて聖地フローンズ島から中立都市クロスに渡った聖者。本名はトウハ・ガイ。神秘の存在とされる聖者を頼り、奇跡の力を求めて集った人々に、自分自身の問題と向き合い乗り越えることの大切さを教える。クロスの総督とは悪友。
クレメンティア・ダルシス
中立地帯クロスの総督ゴドフリーの令嬢。愛称クレア。癒しの葉と呼ばれる奇跡の力を持つ「クロスの聖女」と呼ばれているが、本人は幼い頃に力を失っており、取り戻せないことを悩んでいる。婚約者であるクロス副総督のローラン・グレンとは、感情の疎通が上手くいかず、言うべきことを口に出せない自分にもどかしい思いを抱える。ユーリグと出会い、彼の明朗で頼もしい性格と真摯な言動に次第に心惹かれ、愛するようになった。
フィリニオン・オルグ
セレスの家と代々争ってきたオルグ家の娘。愛称フィニ。一族の者達を殺したセレスに復讐を誓っていた。後に、自分の父がセレスやセレスの母にした残酷な仕打ちを知り、セレスと和解。最終的には、血筋の諍いの念を断ち切り、セレスと婚約する。
ローラン・グレン
他人にも自分にも厳しい、クロスの副総督。口には出さないもののクレアを愛しているが、想いを表す術を知らない。自分と異なり、クレアに自然に優しく接することができ、彼女の愛を得たユーリグが気に入らず、良い感情を抱いていない。父親に優しくされたことがないという寂しさもあり、弱さが生み出す影の民(エレメンタル)を引き寄せた。
オルフェ
ドミナトール王国の第一王子で、次期国王。ユーリグの異母兄。幼い頃から国王の父と正室の母の愛情を受けずに育ったため、ユーリグや父に対して歪んだ愛情を持ち、周囲にも権力を盾に横暴な行いを強いる。ユーリグの友人となったセレスを傷つけるなど、憎いユーリグを間接的に追い詰めていく。いつからか、母親に似た影の民に苛まれるようになり、解決方法を探していた。

既刊一覧

ASUKA COMICS DX 角川書店(発売日はweb KADOKAWAより)

  1. はた迷惑な護衛たち 1998年4月6日(1998年4月3日発売) ISBN 4-04-852922-6
  2. 悩めるこりない人々 1998年6月1日(1998年5月28日発売) ISBN 4-04-852942-0
  3. エレメンタル・上陸 1998年12月1日(1998年12月1日発売) ISBN 4-04-853029-1
  4. 刻まれた見えない傷 1999年4月8日(1999年4月5日発売) ISBN 4-04-853076-3
  5. 信じる者は救われぬ? 1999年9月1日(1999年8月30日発売) ISBN 4-04-853118-2
  6. 私に似ている魔物 2000年2月21日(2000年1月28日発売) ISBN 4-04-853176-X
  7. 夜明け前の深い闇 2000年7月1日(2000年6月29日発売) ISBN 4-04-853223-5
  8. 迷いながら行こう 2000年12月1日(2000年11月29日発売) ISBN 4-04-853288-X

ホーム社漫画文庫 ホーム社

  1. 2009年2月23日 ISBN 978-4-8342-7441-7
  2. 2009年2月23日 ISBN 978-4-8342-7442-4
  3. 2009年4月22日 ISBN 978-4-8342-7444-8
  4. 2009年4月22日 ISBN 978-4-8342-7445-5

脚注

外部リンク