HOME > コミック > 空手小公子小日向海流

空手小公子小日向海流/馬場康誌

共有

著者: 馬場康誌
巻数: 34巻

馬場康誌の新刊
空手小公子小日向海流の新刊

最新刊『空手小公子小日向海流 34


出版社: 講談社
シリーズ: ヤングマガジンKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

eBookjapan 【ヤンマガ特集】オープン!「頭文字D」「バジリスク」「暴想処女」「山風短」「空手小公子小日向海流」など人気コミック1巻99円!「サイコメトラー」「砂の栄冠」「監獄学園」など連載中の人気コミックも一挙リリース☆ヤンマガ系ポイント増量!http://t.co/fhokepV1
you_amayarih_2 空手小公子小日向海流 50 馬場康誌 500話でぴったし完!って、なんも終わってないんですけど…館長は\ガッソリ~ン/されて復活してないし、暗躍組もとくに何もしてないし、なにより武藤は全然戦ってねーじゃねーか!次回作も続きっぽくなるわけだし、今度はサクサク進めてね。 #manga
you_amayarih_2 空手小公子小日向海流 48 馬場康誌 ボクシング強すぎやないかい!しかもハンデ背負ってこれとは…それとも単に鳴海が規格外に強いだけなのか?まぁ世界取れそうだったわけだしなぁ。それでも的確に手を打っている濱田はやっぱ凄腕だわ。もっと濱田自身の試合が見たかった。 #manga
aniseiyu コミック情報:「2012/10/05 空手小公子小日向海流 50 (ヤングマガジンコミックス)」がアマゾンでタイトルが変更になりました。http://t.co/K3rJB6yN #馬場康誌 #amazon #comic #comics #コミック #マンガ #漫画
you_amayarih_2 空手小公子小日向海流 47 馬場康誌 ペドロとかいたっけか。総合とかないから寝技がスポット当たらないよなぁ。BJJじゃ強かったりするのか?他のやつらは活躍してるのにね…トップボクサーがキックに転向しても普通勝てないよね。鳴海の強さははチャンピオンレベルだよなぁ。 #manga

空手小公子小日向海流の既刊

名前発売年月
空手小公子小日向海流 1 2000-07
空手小公子小日向海流 2 2000-10
空手小公子小日向海流 3 2000-12
空手小公子小日向海流 4 2001-04
空手小公子小日向海流 5 2001-08
空手小公子小日向海流 6 2001-11
空手小公子小日向海流 7 2002-03
空手小公子小日向海流 第8巻 2002-06
空手小公子小日向海流 第9巻 2002-10
空手小公子小日向海流 第10巻 2002-12
空手小公子小日向海流 第11巻 2003-03
空手小公子小日向海流 第12巻 2003-06
空手小公子小日向海流 第13巻 2003-09
空手小公子小日向海流 第14巻 2003-12
空手小公子小日向海流 第15巻 2004-03
空手小公子小日向海流 第16巻 2004-06
空手小公子小日向海流 第17巻 2004-10
空手小公子小日向海流 第18巻 2004-12
空手小公子小日向海流 第19巻 2005-04
空手小公子小日向海流 第20巻 2005-07
空手小公子小日向海流 第21巻 2005-11
空手小公子小日向海流 第22巻 2006-01
空手小公子小日向海流 第23巻 2006-05
空手小公子小日向海流 第24巻 2006-09
空手小公子小日向海流 第25巻 2006-11
1   

空手小公子 小日向海流』(からてしょうこうし こひなたみのる)は、「週刊ヤングマガジン」に連載中の馬場康誌の漫画作品である。

あらすじ、章題

東京都K市郊外にある名門体育大学、嶺南大学。体操部の先輩からいじめを受けていた小日向海流のところに第二空手部の武藤竜二が助けに来たことをきっかけに小日向は空手の魅力に惹かれていき、空手の道にのめり込んでいく。

第一章『百武会風雲内乱編』
体操部から第二空手部に移り、空手を習い始めた小日向海流が校内で発生する抗争やイベントに巻き込まれていく…。
第二章『夏季合宿疾風怒涛編』
第二空手部恒例の恐怖の沖縄合宿で様々な出来事が発生し…。
第三章『鏑木流空手乱世死闘編』
鏑木流の全国大会、海流が出場する軽量級は他流派から前年度王者・濱田カオルやリュウ・オオスギが出て熱戦となる。また、重量級では講壇会館の和泉の差し金でK・O・Sファイターの里見雅廣やジェラール・ベルトランが出場し、武藤と死闘を繰り広げる。武藤の運命は…。
第四章『新世代若武者奮迅編』
全国大会後、武藤は安仁屋宗八に誘われて海外武者修行の旅に出た。その後、総裁が詐欺事件で捕まり、鏑木流は大幅な規模縮小を余儀なくされる。その煽りを受けて嶺南大学の部も第二空手部から鏑木流空手同好会へと格下げされ、居所だった道場を百武会に召し上げられてしまう。そして全国大会から一年後、部員達は工夫と団結力で活動を続けていた。鏑木流の全国大会がなくなったため試合は他流試合メインに移行、さらに主将の南が引退・卒業し、三年となった小日向や間宮、葉山の活躍を描く。

用語説明

嶺南大学(れいなんだいがく)
東京都K市近郊にあり、俗にスポーツ一流偏差値四流と呼ばれる体育大学。校内には100を超えるスポーツサークルがあり、学生寮も四つはある。学科は体育学部、文学部がある。体育学部は試験で名前さえ書けば、受かるという。
百武会(ひゃくぶかい)
武道系のサークルをまとめる執行部。執行役員は成績が優秀な部の主将から選ばれ、部費なども決定する権限も持っていて、退部者などの手続きをも扱う。サッカーや野球などのスポーツサークルをまとめるのは体育会連合と言う。
鏑木流空手(かぶらぎりゅうからて)
鏑木重蔵が創始した実践空手。顔面打撃や、肘打ちなどが許されており、格闘技専門誌の中でもマイナーな流派だがその過激さからカルトなファンもいる。
K・O・S(キング・オブ・ストライカーズ)
講壇会館館長・和泉光章が主催する格闘技イベント。
講壇会館(こうだんかいかん)
和泉光章が総裁を務めるマンモス道場。空手だけにとどまらず、ムエタイやボクシングといった専門トレーナーも数多くいる。

主要登場人物

嶺南大学鏑木流空手同好会(旧第二空手部)

小日向海流(こひなた みのる)
本作の主人公。嶺南大学体育学科3年。北海道上磯郡出身。身長172cm 体重67kg。血液型はO型。初段。
一年生の頃、体操部に所属しオリンピックを目指していたが、先輩のいじめが原因で退部し、武藤の影響で第二空手部で鏑木流空手を始める。部の先輩であった武藤竜二、伊吹謙悟、タイのムエタイのウェルター級チャンピオン、サーマート・シリントゥーを目標としている。体育会系らしく、全力を尽くす相手には試合後に爽やかな態度を見せる反面、試合態度に不真面目さを見せる相手には、かなり攻撃的になる面がある。その性格が災いして、強かな相手にはずるずるとペースを握られ、真面目な相手には後先考えず消耗の激しい真っ向勝負を挑んでしまう。
体操で培った足腰のバネや空間認識力が強みで、特に蹴り技に抜群の冴えを見せる。得意技は胴廻し回転蹴り。
「海流(みのる)」を「かいりゅう」と読まれるなど、特徴的な名前が誤読・誤記を招くことがしばしばあり、初段に昇段した際にも黒帯の刺繍を『小向海流』とされてへこんでいた。
格闘技の事しか頭にないのか三崎七奈の好意に対して気づいていないが、伊吹謙悟とたまたま二人きりだった所を見て誤解して慌てたり、彼女の応援で立ち直ったりしている。やがて、彼女がアメリカに行く話を聞いた際に想いを自覚し、それを伝えている。
K・O・Sドミネーターに出場しムエタイ王者・ジャンニ=スカンダラッキー相手に善戦するも後一歩の所で敗北した。後に講壇会館館長 和泉光章の姪のミシェール和泉の立ち上げた新ブランド『GENESIS』興行に出場を決める。決勝に進出し、先輩の南と対決するが、敗北する。
武藤竜二(むとう りゅうじ)
神奈川県川崎市出身。身長188cm 体重114kg。血液型はB型。弐段。
海流を空手の道に引き込んだ張本人。海流より2歳年上。無類のケンカ好きで、夜な夜な学内を徘徊しては、格闘技系の部活に所属する学生にケンカをふっかけていた。第25回全日本カラテオープントーナメントの優勝者。
鏑木流全国大会の決勝戦で講壇会館の里見雅廣に敗戦してからは人類最強を目指し、海外に武者修行の旅に出ていたが、K・O・Sのトップファイター・高砂との公開スパーリング、K・O・S-ドミネーター-出場のために帰国していた。
日本人離れした体格とパワーに恵まれ、剥き出しの闘争本能は世界を知る里見ですら警戒した。得意技は肘打ち。付き合っている彼女は黄遥華。
K・O・Sドミネーターでは、世界9冠王・ジェラルド=ロップマンに得意の肘打ちで派手なKO勝利を見せた。その後、再び海外へ。
南広樹(みなみ ひろき)
埼玉県狭山市出身。身長180cm 体重75kg。血液型はA型。第二空手部第39代主将。参段。
空手の伝統を重んじており、ケンカを好む武藤とは対照的な性格。結構お調子者で人当たりがよく、口も上手い。海流やペドロ、才蔵を入部させたのもこの口八丁によるものである。揉め事を好まず、問題が起こればプライドを全く感じさせない土下座で全てをうやむやにしようとするが、本質的には責任感が強く、海流が勝手に始めた喧嘩や騒動にも純粋に助けに出向いており、延藤希が有限会社イスカンダルで襲われた際に果敢に助けている。しかし、部員たちが目的のために過激な行動力に溢れ、時に倫理や道徳を無視している面子でもあり、後輩にはあまり人望はない。合コン好きで時々参加していたりしたが、女運が悪くボロボロに捨てられたり、相手にされなかった。極度の痔持ち。
武藤とは過去に三度戦い、全勝をおさめているが、実は武藤が金的攻撃をして反則負けになっただけ。様々なセコイ小技を繰り出してドロ試合の帝王と呼ばれている。ドロ試合の影に隠れているが、ディフェンスだけなら伊吹も自分より上と認めており、創始者の鏑木重蔵から高評価を経て、副総裁の立花曰く「鏑木の最終兵器」と認められている。マイ・ペンライの指導の下、少林寺拳法の八方目の特訓により眼力が鍛えられ見渡せる範囲が大きいが欠点としてフェイントに掛かり易い。対小日向戦では常人より抜きん出た「絶対の覚悟」を開眼する。
就職活動に失敗し、秋田光晴の下で鏑木流空手の指導員(月給2万5000円)を勤める一方で、中華料理店のアルバイトをして糊口をしのいでいる。ひょんな手違いから、海流と同じトーナメントにノミネートされ、出場を決意する。マイ・ペンライ(鏑木重蔵)の指導と作戦の下、決勝まで進出し、海流と対戦。海流の全力を受け止め、潜在能力を見届けてから、KOで勝利する。その実績と経験、鏑木重蔵からの推薦もあり、鏑木流空手・南道場を開く。今は延藤希と付き合っている。得意技は下段回し蹴り、トンファー、城壁防御と呼ばれるディフェンス。肘打ち。
伊吹謙悟(いぶき けんご)
文学部中退。東京都世田谷区出身。身長185cm 体重75kg。血液型はA型。弐段。
鏑木流中量級王者の経歴を持ち、現在はキックボクシングのUKKF.スーパーウェルター級王者となった。目標は兄を倒したムエタイ戦士で中量級世界最強と言われるサーマート・シリントゥを倒す事。その目標のため2年生の途中で大学を中退、講壇会館に移籍して和泉光章のバックアップを獲得し、オランダで修行している。空手家から転向したキックボクサーであり当然打撃に長けるが、ペドロのレイプ魔騒動の際にペドロ相手に四つ組んだ状態で押し負けなかった体幹部の強靭さも強さの秘密。古風な稽古を好み、濱田からは「痛い武道オタク」と認知されているがその特訓の成果によりトップクラスのキックコントロールを誇る。本来はサウスポーである。
少年時代は明るく表情豊かだったが、兄がサーマートに倒されてからは強くなる事に全てを注ぎ、あまり表情を出さず、無愛想な性格になった。当初は海流の事を無意識に兄と重ねている事もあって敵視していたが組み手をする中で海流をライバルと認める。また表情も幾分柔らかくなっている。
得意技は蹴りと左ジャブ。在学中は少年空手の指導員のバイトをし、優しい表情を向け、子供相手に暴力を振るった相手には容赦ない姿を見せていた。
間宮聖二(まみや せいじ)
体育学科3年。東京都国分寺市出身。身長159cm 体重55kg 血液型はA型。第二空手部改め鏑木流空手同好会40代主将。初段。
家系がら剣道一筋だったが、武藤の試合を見て空手の魅力に惹かれ、空手の道を歩む。剣道の腕は一流で、全国大会でも準優勝している。剣道部主将の間宮貴一は兄。登場当初は温厚な人柄だったが、時々毒舌を言ったり、彼女がいる南や海流に対して僻んで不吉な事を呟くなど、次第に兄に似たドス黒い人格を覗かせるようになる。憎まれ役となってでも部員を引っ張っていく統率力が認められ、南から主将に指名される。金髪好きで当初留学生のアリョーシャにアピールしていた。実家は間宮建設という会社を経営しており、実は御曹司である。現在マンションに一人暮らしをしているが、学生の一人暮らしには不相応なほど豪華。
得意技はアッパー(秘剣(拳) 夜霞)
葉山健太郎(はやま けんたろう)
体育学科3年。神奈川県横浜市出身。身長174cm 体重64kg。血液型はAB型。初段。
第二空手部きってのお調子者。臆病だが、それゆえに本能的に相手の次の攻撃が予測できる、草食動物並みに高い危機察知能力が備わっている。褒められると際限無く伸びる天才肌。組み手は苦手であるが型は得意中の得意。今付き合っている彼女は赤峰梨夏。
得意技はディフェンス全般、立花スペシャル(ただの、カウンター攻撃。)
ペドロ・バルボーザ
体育学科3年。ブラジル サンパウロ出身。身長190cm 体重103kg。血液型はAB型。
見た目は温厚な留学生の柔道部員、だがその正体は、夜な夜な覆面をかぶり大学構内で男子学生だけを狙っていたゲイのレイプ魔であり、その事実に柔道部を退部。フリーになっていたところ、南に買われ、第二空手部に入部した。ブラジリアン柔術の紫帯、かつ武藤の蹴りを耐える耐久力など実力は本物。試合で直接活躍するシーンは少ないが総合ルールで挑んだ対士龍館戦では絞め技・関節技コーチ・トレーナーとして大いに活躍した。美少年好きで、今でも海流を虎視眈々と狙っている。
得意技は柔術の寝技全般でレスリング技術も高い。
霞才蔵(かすみ さいぞう)(本名・高倉広志)
長野県上水内郡出身。身長174cm 体重70kg。血液型はA型。
祖父 高倉哲山から忍術を習っていた高倉流忍術の正統後継者。嶺南大学の忍術部の最後の首領だったが、忍術部が廃部となった際のいざこざの中で南にスカウトされ第二空手部に入部。以来、南の事を「殿」と呼び慕っている。非常にアホで、かつ時代錯誤。対戦相手に関する諜報活動が得意。現在はアダルトビデオの制作をしている有限会社イスカンダルに所属している。妹は薙刀部主将の高倉晶子。非常に妹思いだが、時に異常で過剰なまでの感情を表す時があり、晶子に疎ましがられている。
得意技は寝技、高倉流忍術(磁光真空拳(片膝を地面に付けての金的への正拳突き。世界忍者戦ジライヤの磁光真空剣のパロディ)、火遁魔風破(大道芸のように液体発火薬を利用して火を噴く。カルロス戦では、グローブ内に仕込んでいた)など)。しかし、試合では当然、反則なので、これが原因で団体戦を(士龍館側も道場を担保にしており、興行の成功が必須条件だった故に)チーム全体が失格になってしまった。
竹中久(たけなか ひさし)
体育学科2年。東京都西東京市出身。身長173cm 体重63kg。血液型はAB型。
高校時代にボクシング部に所属していたが自分の強さへの過信から幾多の傷害事件を起こしていた、だが昇級審査で小日向と組み手をして敗れてからは小日向の強さ、空手の魅力に惚れて昇級審査から1年後に鏑木流空手同好会に入会した。対士龍館戦では屈辱の秒殺KO負けを喫してしまい、同好会内で一番稽古に励むようになる。小日向を大変慕っており、小日向を贔屓する事もしばしばある、反面後輩には先輩面して接するなど相手によって態度が大きく違う。
現在は自分を倒した今井遊斗を目標に特訓を重ねている。
得意技はパンチの連打、空手の試し割り。最も得意なのは左ボディフック。
赤峰梨夏(あかみね りか)
嶺南大学二年。沖縄県出身。鏑木流空手沖縄支部代表・赤峰一虎の一人娘である。海流らが一年の時の沖縄合宿で初登場(当時は17歳の高校三年生だった)。父に空手の手ほどきを受け、既に黒帯(初段)。
第二空手部の合宿中、夜にこっそり一人で練習をしていた葉山に型を教えてやる。中学生の頃から武藤に憧れていたが、合宿の際に武藤が遥華と付き合っている事を知り失恋。その時にストレス解消のサンドバッグ代わりになってくれた葉山に好意を抱き、後に付き合うように。高校卒業後、上京して嶺南大学に進学し、第二空手部改め鏑木流空手同好会に入部。
ちなみに母親がプロレスラーなのかプロレスには結構詳しく、また田伏準の大ファンでK-O-SGENESISでは海流そっちのけで応援していた。
旭太陽(あさひ たいよう)
嶺南大学一年。名前負けの超格闘技オタク少年、見た目はアニメオタクのようであり、メガネのせいでどんな目をしているかわからない、物静かだがいつも微笑んでいる。存在感が薄く気配がほとんどない。小日向の対戦経歴どころか、葉山の士龍館戦、タケの秒殺まで詳しく知っており、マイナーな試合も裏ルートから調達する。情報を集める事に関してはプロ並で非常に頼りになる。痩せ型で貧弱なので練習にはついていけない。
アリョーシャ・ハリチェンコ
講壇会館の紫帯のニューハーフ。なぜか第二空手部に入部。濱田と(象さんを隠して)付き合っている。
空手の実力は高く、軍でコマンドサンボを経験していたので寝技でもペドロを圧倒するなど侮れない人物。またペドロが(象さん)の事をカオルにばらそうとした時には偶然を装って蹴り飛ばし、実力行使で脅すなどの恐ろしい一面も持つ。
潮一平(うしお いっぺい)
嶺南大学一年。軍艦(?)リーゼント頭のヤンキー、北関東系丸出しで、まともな大学生には見えない。
言葉がなまっていて特徴的、語尾に『〜だっぺ』と付く。格闘技の経験はないが講壇会館空手出身の有望株である川島を頭突き一発で簡単にKOする。また、筋肉はまだ細いが背丈は高くパンチやキックのパワーは竹中を吹っ飛ばすほどかなりのものであり、天性のストライカー。
下っ端だと思っていた竹中に挑み敗北。入部するが小日向の事を「小公子」と呼び捨てにする。
実は七代目「紫皇帝(パープルカイザー)」の特攻隊長であり、初代特攻隊長だった高橋速人の事を尊敬している。
高校時代は有名ラーメン店でバイトしていた上に、調理師免許を持っているため料理(ラーメンやチャーハンなど中華)の客層が変わって店を乗っ取りかけるほどの腕前。
川島陸(かわしま りく)
フルコン空手同好会から鏑木流第二空手部に移籍してきた一年生。講壇会館の紫帯を持ち高校の部で県優勝した事がある有望株(間宮談、ただしその後間宮に名前を間違えられる等印象は希薄)。沖縄合宿で間宮とフルコンルールでの相手や、南の練習相手などを務めているため、力はあると推測される。

嶺南大学関係者

三崎七奈(みさき なな)
海流の友人で、体操部のホープ。オリンピック強化選手でもある。
海流に好意を抱いており、彼に近づく女性をことごとく敵視している。しかし、当の海流が格闘技の事しか頭にないため、一向に気づいてもらえていない。
前々から体操で結果を残せなかった場合は、パーソナルトレーナーの勉強をアメリカでする事を考えており、海流への想いも断ち切ろうと考えていた。しかし、海流から想いを伝えられ、奈々が戻ってくるまでにチャンピオンになって、一緒になろうと伝えられ、それを約束する。
黄遥華(こう はるか)
嶺南大学テコンドー部(男女混交)の女主将。学内最強の女性と評判。武藤や南らと同学年のため、現在は卒業している。
里見とは幼馴染で「雅兄」と呼んで慕っていたが、彼が空手の修行のために海外に行って彼女を捨てた事から、空手を嫌っていた。
高校の頃は里見の影響か空手を習っており、テコンドーの下地もあって実力は高かった。
三崎七奈曰く、男運はないらしい。クールで余裕のある大人な女性だがミシェール・和泉が武藤と親しげにしていた際は非常に不機嫌になっていたり、延藤希を挑発して八つ当たりするなど大人気ない一面も持つ。
強くて野性味を持った男性が好みのようで、出会った時から武藤に惹かれ、いつの間にか付き合うようになる。その後、武藤の海外武者修行のため遠距離恋愛となったが、離れている間のおざなりな扱いに業を煮やし、武藤がK・O・Sドミネーターの試合後に再び旅立つ時「ついでに自分も世界最強の女になる」と宣言して一緒についていってしまった。
高倉晶子(たかくら あきこ)
女子薙刀部主将。海流らと同学年の三年生。大人しい性格だが薙刀の実力は本物。なぜか眼鏡をとると手加減が出来なくなる。
高倉流忍術の家の生まれ。子供の頃は彼女もくの一の修行をしていたが、成長するに従って羞恥心が芽生えたせいか、今では忍者の家系であることは他人に隠している。本気で忍者を目指している兄の才蔵の事が悩みの種。だが彼女自身、トラブル解決のために人の弱味を握ろうとするなど、どこか兄と似た思考回路を持っている。
当初は海流に好意を抱いていたが、その後段々と間宮聖二が気になるようになる。
延藤希(えんどう のぞみ)
女子薙刀部の元主将。薙刀では相当の腕前を持つ美女だが、目つきが少々きついのが玉に傷の様子(遥華と喧嘩した際には「三白眼」と罵られている)。その印象のせいか就職活動が上手くいかず、知らずに行ったAV製作会社で女優デビューさせられそうになった所を南に助けられる。以来、南の特訓に付き合わされたりして、やがて恋人同士に。大学卒業後は駅前の喫茶店「イゼルローン」でバイトをしているが、マスターの趣味のためかメイド服を着ている。
祖母の千代は嶺南大学の理事で薙刀部の顧問。
間宮貴一(まみや きいち)
嶺南大学剣道部主将で聖二の実兄。痩身ながら並外れた腕力を持つ。性格は非常に冷徹。目的のためなら弟を半殺しにするのも厭わない。亡き母との約束を守るため聖二を力ずくで剣道の道に戻そうとするが、海流や武藤との決闘に敗れ断念。ちなみに延藤希とは、聖二も含めて幼なじみの関係にある。
田村啓太(たむら けいた)
柔道部主将で、オリンピック代表選手。しかし、第1話で登場早々、いきなり武藤に襲われ、肋骨を折られてあっけなく敗北。
また、運動部男子を狙った強姦事件の犯人がペドロである事に気づいて、彼を退部させようとするが、腕をはずされ、あげくバイブを肛門に突っ込まれた脅迫写真を撮られかけるなど、完全にやられキャラとして定着してしまった。
その後もちょくちょく顔を出しているが、ストーリーにはほとんど食い込んでいない。ブサイクな彼女がおり、「タムタム」と呼ばれている。

鏑木流空手

立花宗護(たちばな そうご)
鏑木流の創設時代からの高弟「三羽烏」の一人で鏑木流の副総裁。周囲の反対を押し切って総帥に推薦した重美の不祥事で鏑木流が失墜したことに強い責任を感じており、現在は総帥代行に就任して鏑木流の復興と小日向達の指導に力を入れている。常識人に見えて、意外と目的のために問題行為を伏せる一面がある。
リュウ・オオスギ
元アイドル。当初は鏑木流の軽量級に出場し、予選決勝で海流を判定で降すも、本戦で濱田に敗北を喫してしまう。後に濱田打倒のため、士龍館に所属。海流との再戦では全てを捨て、意識改革した強さをぶつけようとしたが、科学的トレーニングや筋肉増強剤に走った彼はもはや海流の敵ではなかった。敗北後はアイドルをやめ、打倒・海流に向けて伊吹と共にオランダへと旅立つ。
海流に再戦で倒され、原点に戻った後も濱田の事は未だに恨んでいる節があり、伊吹とオランダに渡った時は濱田が出稽古に来た際は意図的に外出したり、寝言で恨み事を呟くことも。
田沼哲史(たぬま さとし)
鏑木流の大会では、武藤に勝ち越している元無差別級王者。己のためではなく他人のために戦う男で、里見と戦った際には勝てずとも、武藤のために勝ちを捨てて右腕を破壊する。嶺南大の後輩の大会時にはコーチ・スパーリングパートナーを買って出る。職業は公務員で、彼の姿は昔の南の理想像らしい。
鏑木重蔵(かぶらぎ じゅうぞう)
鏑木流空手の創始者。講壇会館の後継者争いのゴタゴタを避け、講壇会館から分離独立する形で鏑木流を興す。実は意外と軽い性格であり、フィリピンパブで知り合った女性とフィリピンへ駆け落ちしているが、立花たち三羽烏は鏑木流の恥部を隠すために他の門下生には病没したと伝えている。しかし、その事で和泉は香典を払っているので本格的に葬式を開いた香典詐欺があったらしい。K-O-SGENESISトーナメント前に妻のルビーと喧嘩して家に居辛くなったため、立花の家に転がり込み、居候の宿泊代として南のトレーナーを勤める。
作戦立案能力が高く、自分の弟子の特性を知って相手の弱点を徹底的に突く。講壇会館時代は自分の弟子たちを常勝軍団に磨き上げ、南もK-O-SGENESISを決勝まで押し上げた。
鏑木重美(かぶらぎ しげみ)
元美容師の鏑木流二代目総裁。鏑木重蔵の次男。ナヨナヨした優男で空手の心得も指導力もなく、和泉光章の口車にあっさり乗せられる等かなりのお調子者。後に美容師時代にダイエット詐欺を働いていたことが発覚して逮捕される。出所後は美容師に戻った。
クリストファー・ヤング
アメリカ空軍の曹長で鏑木流空手初段。全国大会ベスト16の実績を持つ。東北弁で喋る。少し前までは喧嘩っぱやいチンピラだったが準々決勝で武藤に負けてからは改心し優しい心の持ち主となった。不良時代にアイリーンという金髪美女と付き合っていた。小日向達を助けるため向かったケビンの闘技場では無駄な喧嘩は避けたいと示したため両足を拳銃で撃ち抜かれた。その後、鏑木流の全国大会に松葉杖姿で応援に来ている。

講壇会館

和泉光章(いずみ こうしょう)
講壇会館館長兼K・O・S総合プロデューサー。強い男をコレクションすることが趣味で、「ダイヤより価値がある」彼らが価値の理解できない連中の手に渡ることを嫌っている。実力のない選手を認めず、真に強い選手のみ認めている。各方面に強いパイプを持っているらしく、K・O・Sで伊吹悟留が亡くなったことを一切公表させなかった。経営者としては試合に集中させるために黄遥華を里見から示談金を渡して引き剥がしたりするなど冷徹な部分を持つ一方で武道家としては気に入った「ダイヤより価値がある」男には非常に目にかけたり、息子のカオルに対しても父親として見守っていたりしている。本人も若い頃に講壇空手全日本選手権大会で優勝経験のある武道家。優勝後、キックデビュー戦で世界王者を破り、WKKAJr.ウェルター級王者に輝き、立花や師である鏑木重蔵の手を借りずに闘いたいと志願し本部へ移籍、しかし次の試合の相手、元ムエタイ王者タナゴーン・アムマラットとの試合で完敗し、それからも連敗を続けリングを去る。このことから「弱い者は強い者に敗れる、その摂理を小細工で曲げてまで弱者を勝利させるのは勝負に対する冒瀆」という偏見を持つ。
濱田馨(はまだ かおる)
講壇会館所属。大阪府出身。身長163cm 体重68kg。
空手、キックボクシング問わず国内軽量級では敵無しのプロ格闘家。打撃のみならず寝技も優れているなど大変強く、小日向のみならずリュウ・オオスギも濱田には敗れている、作中では事実上無敗を守っている。明るくフレンドリーなお調子者の一方で、試合ではえげつなさと好奇心旺盛な性格を併せ持っており、リュウ戦ではリュウ・オオスギを弄び、小日向戦では遊びモード全開で制限時間一杯まで翻弄して試合に勝利。論より才能が抜きん出た、いわゆる天才型の選手だが、その一方で後輩への指導では理論的な指導者としての資質も見せている。しかし、K-O-S本戦を見据え過ぎて一戦一戦を消耗の激しい戦い方をしてしまう海流に、GENESISのトーナメントでは実力任せで具体的な作戦も立てず相手選手の情報を全く集めない、参謀としての素質には疑問がある。タイ料理店の余興試合で、ドス・カオルJr.と言うリングネームを用いて観客を楽しませる事もある。講壇会館館長である和泉光章の子供である。
最強と引退を懸けてサーマートと対戦し、ボロボロになりながら顔面にハイキックを決めたが、壊された身体ではダメージを与えられず、ダウンを奪われてしまう。しかし、勝機の無い体で立ち上がるが、危険な攻撃を封印するサーマートは試合を放棄してしまい、その行為に引退を宣言してしまう。その後は海流や伊吹に後を託し、海流のトレーナーとなる。モデルはシュートボクシング出身で、K-1、総合格闘技、プロレスでも活躍した村浜武洋。
得意技はカオルちゃんシリーズ。
里見雅廣(さとみ まさひろ)
講壇会館所属。大阪府出身。身長185cm 体重105kg。
ヘビー級の第一線で戦ってきた日本最強の空手家、第2回K・O・SGP準優勝と言う経歴を持ち、日本人の中で世界の壁を誰よりも知っている男。鏑木流全国大会に異例の参戦をし、元無差別級王者の田沼哲史に右腕を破壊されながらも撃破、続く決勝戦で武藤と対峙し結果的に判定勝利したが武藤が負傷を押して戦っていた事などから負けだと認めている。黄遥華とは幼馴染みだが昔、黙って海外に行ってからは疎遠となっている。幼少時は凶暴な闘犬を殴って海に沈めるなど、和泉曰く狂犬のような子供でかなりやんちゃであった。
得意技は左レバーブロー、下段廻し蹴り、右上段廻し蹴り。
里見大地(さとみ だいち)
里見雅廣の半分しか血が繋がらない弟で、似ているのは拳のサイズのみらしい。
地味な容姿で、女性と向かい合って話が出来ない純情な性格。
かなりの不器用人間で体も非常に硬いがその体から繰り出される打撃は持ち前のパワーも合わさってヘビー級顔負けの威力を誇る。またかなり打たれ強いため攻撃を喰らっても即座に反撃できる上、不器用なリズムに相手は知らずに打撃がヒットしてしまう。
それらの能力を生かし各上の実力者にも勝ち続け、GENESISでも南戦で作戦に翻弄されつつも圧倒するが、肘打ちで倒される。

士龍館

今井遊斗(いまい ゆうと)
士龍館空手初段。身長185cm 体重70kg。第4回士龍館空手「皇龍杯」軽量級王者。
邪道空手とも蔑まれている総合空手・士龍館のエースであり館長・今井龍斗の息子。他流派の大会を30以上も制覇し、“士龍館が生んだ200戦無敗の天才児”と呼ばれた格闘技の申し子。鏑木流空手の全国大会オープントーナメントでは小日向に敗戦、1年後には対嶺南で竹中を瞬殺するも間宮の根性の前に引き分け、小日向との再戦は叶わなかった。
現在はキックボクシングデビューしており海流を目標に腕を磨いている。
守山浩(もりやま ひろし)
士龍館空手三段、第2回「皇龍杯」軽量級準優勝。身長165cm。津田沼支部所属。
第2回皇龍杯決勝戦で対戦相手を再起不能にしてしまった為に準優勝になってしまった経歴を持つ、また「士龍館のリトルタイソン」の異名を持つ程の豪腕とキレるとルールを無視する凶暴性を秘める、事実対葉山戦でキレて反則を連発した、だが全てかわされてしまいカウンターを受け敗北する。その一方で負けた後葉山の事を認め再戦を誓う潔さも持つ。
押川修一(おしかわ しゅういち)
第1回「皇龍杯」無差別級優勝。身長171cm。杉並支部所属。
冴えない風采で本人も気にしている、だが実力は確かで「士龍館の裏番長」と呼ばれ道場破りを倒す門番として活躍してきた。実は今井遊斗に自分のスタイルを教えている。
地味な外見や表に出てこれなかったせいもあり、大会に出た際には有名になってモテたいという願望も持っている。
相手を正視しないで視界の端で黒目を動かさずに見ると言う特技を持ち、そこから多重フェイント等のトリッキーな攻撃が武器、しかし葉山にその全てを見切られカウンターで二度のダウンを奪われ敗北を喫する。

その他の登場人物

安仁屋宗八(あにや そうはち)
琉球古武術を極めたと謳われる拳聖。空手の源流である唐手を競技ではなく武術として伝承している。古武術復興のためアメリカに渡っていた。伝説的な人物となっているが実のところ結構狡賢いところがある。見てくれは小柄で間宮曰く「今にも死にそうなお爺さん」とのことだがボディビルディングによって80を過ぎた老体とは思えない肉体をしている。沖縄中に門弟がいるとのことだが実際、正式な弟子はいない模様。那覇の実家に戻った際に沖縄中の武道家が教えを受けるために向かい、その筋で武藤と組手を行なう。100kg近い武藤の突きにも当たり負けせず、抜ち手、砂かけ、十字受けなどの技で攻防を繰り広げる。組手後は武藤の実力を計らいアメリカへ武者修行として共に渡り、体格と実力を一回りも二回りも上げた。高砂との公開スパーリング、K・O・S-ドミネーター-出場のために武藤と共に帰国した。赤峰一虎、和泉光章などにも先生と呼ばれている。
高橋速人(たかはし はやと)
WWWKA及びK.I.C.K.Kのスーパーウェルター級王者。本名 高橋紀男。元々、喧嘩経験が豊富で才能もあるが、トップクラスの才能には及ばない事は自覚しており努力家でもある。ボクサー顔負けのボクシング技術と強烈なローキックを武器とし、「日本キックボクシングを完成させた男」と呼ばれる選手。また、ルックスの良さとプロ意識の高さも相まって非常に人気が高い。実は茨城の暴走族「紫皇帝(パープルカイザー)」の初代特攻隊長だが、ファンには東京の渋谷生まれで渋谷育ちと公言しているため本人はそのことをひた隠しにしている。K・O・S RAPTORSで敗戦した伊吹に雪辱するため、現在はかつて自分を追い詰めた尾嶋幸典を作戦参謀に迎えた。
モデルはK-1中量級のカリスマ魔裟斗。
ジェラール・ベルトラン
身長191cm 体重120kg。
栄養ドリンク「ビタミンタイガー」のCMにも出演するKOS王者。里見と同じく、和泉光章から武藤を倒すために鏑木流全国大会に送り込まれた刺客。元々は離婚して離れ離れの娘と会いたいために承諾する。全国大会に出場するも、拳が壊れる事を恐れた事あり、パンチが打てず毒キノコの力でトランス状態になった南に敗北。その後和泉光章の力で特例の大会ルール16条を設けさせ、負傷し、棄権した南の代わりに再び畳に上がる。勝つためにパンチを解禁し、武藤を本気で倒しにかかるも接戦の末、武藤の肘打ちを顎にくらい、敗北した。ただし、和泉の計らいによって娘と会う事が許された模様。娘の名前はアネット。以前、世界9冠王ジェラルド・ロップマンと対戦、敗北している。
モデルはK-1ヘビー級で活躍したハードパンチャー、ジェロム・レ・バンナ。
アンドレ・マキンバ
ベルトランの弟子で、ベルトランに泥仕合を仕掛けた南を憎悪し、試合を挑んだ。非常に長いリーチと異常なほどに鍛え抜かれた左足が特徴。相手を近づけさせず、長いリーチを生かして相手を倒す戦い方をする。南の臀部にパンチが当たり痔持ちの南には耐え切れずダウンしてしまったため金的の反則ポイントと予想外の下段廻し蹴りにより引き分け判定となる。
サーマート・シリントゥ (สามารถ สิรินโต)
身長176cm 体重68kg。
16歳でラジャダムナンのムエタイチャンピオンを再起不能にした、その結果強過ぎで世界進出を余儀無くされた天才戦士。中量級の選手でありながら、アメリカやオランダの重量級の選手とも対戦して勝利したり、国・階級を問わず試合を行っており無敗記録を更新し続けている。多くの世界タイトルを保持し、その強さから多くの格闘家から恐れられ、対戦を避けられている。海流を圧倒した濱田カオルでさえ歯が立たず勝つことが出来なかった。K・O・Sの第1回大会で伊吹謙悟の兄・伊吹悟留(享年18)を終始圧倒して終には死に至らしめた。現在はその後悔から、相手の生命やその後の人生に関わるような打撃を封印している。シンサックの発言から上流階級の出身だと思われる。タナゴーン・アムマラットが師匠、流暢な日本語を話す、冷静なポーカーフェイス。名前の由来はサーマート・パヤクァルン
タナゴーン・アムマラット (ธนากร อัมรัตน์)
海流達がよくお世話になるタイ料理店「チョークディー」店長。2階のキックボクシングジムのトレーナーも務めている。サーマートが唯一、先生と呼ぶ人でもあり、事実、選手とその周りを良く見ていたり、サーマートが伊吹悟留を死に至らしめた後などに彼を気遣う優しさを持つ。かつては、王者にもなったムエタイ選手で、選手時代の和泉に勝利している。また時期は不明だが、立花とも闘い、負けている。
チャーンデート・ナンセージム (ชาญเดช น้ำเสยิม)
タナゴーンの生徒で、本国タイでは何十戦もしているプロムエタイ選手。ニックネームはメオ。年齢は12歳。初勝負では、蹴りの研究をしていた海流との勝負では引き分ける。しかし、海流との首相撲の練習では常勝の実力者。外ではお菓子や戦隊モノが好きな年相応の少年である。
チャーンノーイ・チャクラポン (ช้างน้อย จักรพงษ์)
身長172cm 体重65kg。
士龍館主催の大会で伊吹健吾と試合をした元ルンピニーのライト級チャンピオンで、前UKKFスーパーウェルター級王者(作中に直接UKKF世界王者の描写は無いが、士龍館主催の大会時点でUKKF欧州王者だった伊吹が、勝利後世界王者となっていることから、前UKKFスーパーウェルター級王者であり、且つ伊吹との試合がタイトルマッチあったと考えられる)。選手としては、試合直前に喫煙をしたり日頃からあまりトレーニングをしない等不摂生な部分があるが、実力は高くベテランなだけに洞察力もある。伊吹健吾との試合では右腕を潰し苦戦させるもそれ自体が作戦だったため、最終的にサウスポーに切り替えた伊吹に倒される。後に緒方寅治にも倒される。
カルロス・ジライヤ
ブラジリアン柔術黒帯、ムンジアル(ブラジリアン柔術の世界選手権)3連覇。身長168cm 体重70kg。
柔術の世界選手権であるムンジアルを3連覇し、グレイシアン柔術の「天才児」と呼ばれると同時に「狂犬」とも言われている。本名はカルロス・グレイシアン。寝技に秀でるだけでなくストライカーとしても優れパンチや強烈なミドルキックを放つ、寝技に於いても背後を取るのが恐ろしく速く非常に身軽で葉山を跳び付きの変形肩固めで瞬時に極めて見せた。正に打ってよし寝てよしのコンプリートファイターである。
実は葉山と同じように相手の攻撃を察知する能力を持ち、また逆に気配のみで相手を察知し攻撃する能力も持つ。
日本のアニメや特撮が大好きであり、身体能力が高い事もありそこにつけ込まれたのか高倉哲山によりブラジリアン忍術の後継者に仕立て上げられ、日々鍛錬を積んでいた。才蔵と試合した際には怒って本性を現した事もあって圧倒するも才蔵によって男及び、才能を摘まれた。
ジャンニ・スカンダラッキー
身長174cm 体重72kg。
フランス出身のキックボクサーでWPKCCスーパーウェルター級・WWKFウェルター級の2タイトル王者。とぼけた顔をしているがムエタイ出身でありタイでも恐れられているかなりの実力者。ある時にはアンドレ・マキンバと対戦し翻弄した末に肋骨を砕いてKO、ある時には濱田カオルと対戦して反則負けをするも濱田に大流血を負わせるなど老獪で巧みな技術を持つ。海流と対戦した時には練習不足で減量失敗するなど練習嫌いさと、通訳の女性相手に飲んだくれるなど不真面目さが目立つ。そのせいか初盤からダウンを奪われ、また右腕を骨折した事やカウンターの胴廻し回転蹴りを喰らった事もあり、負けかけた。タイのプロモーター・ソムチャイの娘・アリスラーと結婚しており立場上の関係から逆らえず小日向戦でやる気の無さから途中で叱責を受けた。
その後、K-O-S中量級世界選手権にフランス代表として出場。小日向戦とは見違えるほど鍛え上げた肉体を披露し、1回戦でオランダ代表のギルバート・ダイクマンと対戦。3Rをフルに使いきり、1発も被弾せず、終始ダイクマンを圧倒。大差の判定勝利を収めた。
モデルは欧州やタイで活躍したキックボクサー、ジャン・スカボロスキー。
ジェラルド・ロップマン
神とも悪魔とも言われる強力な右腕で世界9冠王となったベテランファイター。右腕の由来は少年時代に飛行機事故で重傷を負うも右腕だけが無事だった事から。武藤のデビュー戦の相手。2Rにカメラの前で、ガードした右腕を砕かれ、肘で衝撃の鮮血KOで敗退する。
尾嶋幸典(おじま ゆきのり)
山沢ジム所属。175cm 70kg。
POKFウェルター級1位のキックボクサー。飛び抜けたパワーやスピードは無いが、的確なローキックと膝蹴り、老獪なディフェンス技術、生来の我慢強さを持ち、対戦相手を徹底的に分析して試合運びをコントロールするなど戦術眼も優れており、高橋速人にもその能力を認められ、作戦参謀に迎え入れられるほど。しかし、その地味で完全に勝ちに徹するファイトスタイルからKO勝ちの経験が無く人気も無いためかランキング1位でありながら未だにタイトルマッチの経験が無い。そのファイトスタイルのせいか小日向や高橋の様に人気があったり、アグレッシブな選手との対戦では不利な判定を受けている。ちなみに旭太陽のマイミクでもある。
自らの華の無さを自覚しながらも、キックボクサーとしての自分こそ全てであるとの信念を持っており、心の強さは本物である。
白戸テムル心(しらと-しん)
亀戸ビクトリージム所属。172cm 65kg。
K-O-SGENESIS優勝候補。南の初戦の対戦相手。テムルはモンゴル語で「鉄」を意味する。リング全体を動き回るスピードで南を翻弄する。
1Rは2度のダウンを奪って優勢に進めるが、2Rはポイントを守りに消極的になったために目尻のカットと必殺技を返されてダウンを奪われ、内部事情もあって、セコンドにタオルを入れられる。
それ以降は南を認め、再戦する事を望んでいる。
必殺技は、両手で十字の軌道を描くパンチのコンビネーション「レストインピース」
モデルはK-1などで活躍するモンゴル人キックボクサーのアマラ忍。
田伏 隼(たぶせ じゅん)
プロレスリングNOVA所属。
K-O-SGENESISに参戦したプロレスラー。ファンや観客を大切にし、ファンサービスを欠かさない生粋のプロレスラー。和泉光章に世界クラスの逸材と認められているが、その性格から勝負よりも会場を沸かせる事を優先し、対戦相手を傷付けないようリミッターが掛けられた状態にある。本来は90kgを超える体重だが、K-O-SGENESISに参戦した際には20kg以上減量して参戦している。講壇会館の中量級で優勝した経歴を持ち、また本格的な打撃を打てるなど、格闘家としての実力も高い。K-O-SGENESISの2回戦で海流と接戦を繰り広げ、追い詰めるも海流の予想外の起死回生の胴廻し回転蹴りにより敗北する。モデルはDDTプロレスリングに所属するプロレスラーの飯伏幸太。名前は出ていないが、田伏のセコンドのモデルはタノムサク鳥羽。
シンサック・ソー・キングリバー
現ラジャダムナンスタジアムSライト級王者・現ルンピニースタジアムSライト級王者・現 WMTC Sライト級 ウェルター級王者。
顔面が傷まみれのムエタイファイター。圧倒的なスピードとテクニック、そしてヘビー級の高砂を一撃で倒すパワーは他の選手とは桁違いで、実力はサーマートと肩を並べる。サーマートと違い、KO勝ちを量産する選手として人気が高いが相手を壊すことに躊躇がなく、過去の草試合では対戦相手を何人も殺したという噂を持つ。かなりの守銭奴で出場を頼まれた際にギャラを3倍に釣り上げさせたり、試合自体を金もうけの仕事とみなしている一面がある。また相手に八百長を持ち掛けさせて動揺させるなど目的のためなら手段を選ばない一方、敢えて自分を追い込むギャンブル中毒者で私生活では借金が嵩んでいる。貧困の中で育ったらしくサーマートの事をボンボン呼ばわりにして嫌っている。モデルは元ムエタイ王者のシンサック・ソーシリパン
緒方寅治
POKFウェルター級王者。
打倒ムエタイを目標にしているキックボクサー。実力以外にも渋い容姿でスターの要素を持っているが、ストイックに目標へ挑む姿勢からK-O-Sには興味を抱かず、勧誘を受けても断っている。プロ格闘家が練習の差し支えになるからという理由で力仕事を嫌う中、引っ越し等のガテン系の仕事をこなしている所から体は頑丈である。伊吹謙悟を苦戦させたムエタイファイター、チャーンノイ・チャクラポンを軽く倒しのける程の実力を持つ。モデルはキックボクサーの石井宏樹とシュートボクシングの緒形健一。

関連項目

  • 才賀紀左衛門

外部リンク

th:คุณชายพันธุ์โชะ โคฮินาตะ มิโนรุ