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絶叫学級/いしかわえみ

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著者: いしかわえみ
巻数: 全1巻

いしかわえみの新刊
絶叫学級の新刊

最新刊『絶叫学級 20


絶叫学級』(ぜっきょうがっきゅう)は、いしかわえみによる日本のホラー漫画作品。『りぼん』2008年10月号から2015年3月号まで連載された

日常生活に潜む落とし穴を、狂気や恐怖を交えて描くオムニバス作品。話数は「〇時間目」と表記するが、番外編は「課外授業」と別の表記を使っている。

2014年(平成26年)度第59回小学館漫画賞(児童向け部門)受賞作

現在は新シリーズ『絶叫学級 転生』(ぜっきょうがっきゅう てんせい)を『りぼん』2015年7月号より連載中。話数の表記は「授業〇」で、カウントも1から数え直している。

登場人物

黄泉(よみ)
本作唯一のレギュラー登場人物で、下半身の無い少女の幽霊。読者を恐怖と狂気の世界へ案内する、本作の語り部的な存在(ストーリーテラー)。複数の影らしき物を引き連れており、話やカットによっては髪をセットさせたり、お菓子を一緒に食べたりしている。
本編10話・11話(単行本3巻収録)でその正体が判明、本名は「秋元 優美あきもと ゆみ)」。生前いじめにあっており、家庭科室をガス爆発させ、いじめの主犯格だった少女を道連れにして壮絶な死を遂げている。遺体の下半身は爆発で吹き飛んだことにより見つからず、その後は下半身が消失した幽霊として学校に潜んでいたが、祠に封印されていた「黄泉」という名の神に吸収される形で意識を乗っ取られ、以降は自身を「黄泉」と名乗り、恐怖の世界の案内人となった。
前述の黄泉の過去が明かされた回を除けば基本的に物語に直接関わる事は無いが、本編4話(単行本2巻収録)では女学生を脅かそうとするもクッキーを貰った事によりそれを止めており、本編23話・24話(単行本6巻収録)、本編34・35話(単行本9巻収録)、本編58・59話(単行本16巻収録)、課外授業(単行本8巻収録)、本編70・71話(単行本19巻収録)でも作中で姿を見せて物語に関わっている。
パラレルワールドを題材にした男女逆転の話(単行本10巻収録)では黄泉と同じ姿をした少年の霊が登場しており彼がオチを締めた。なお、彼も後に度々登場し、その際は「黄泉男(よみお)」と名乗っている。
単行本書き下ろし漫画「絶叫4コマ劇場」では13巻・15巻・16巻で黄泉(オリジナル)と共演しており、黄泉(オリジナル)のことを「姉さん」と呼んでいる。なお、下半身は存在する模様。

書誌情報

単行本

  • いしかわえみ 『絶叫学級』 集英社 〈りぼんマスコットコミックス〉、全20巻
    1. 2009年1月15日発売、ISBN 978-4-08-856864-5
      • 黒いプロフィール(『りぼん』2008年7月号)
      • 海が呼んでる(『りぼんスペシャル』2007年夏休み大増刊号)
    2. 2009年5月15日発売、ISBN 978-4-08-856887-4
    3. 2009年10月15日発売、ISBN 978-4-08-867016-4
    4. 2010年3月15日発売、ISBN 978-4-08-867043-0
    5. 2010年7月15日発売、ISBN 978-4-08-867064-5
    6. 2010年11月15日発売、ISBN 978-4-08-867084-3
    7. 2011年2月15日発売、ISBN 978-4-08-867098-0
    8. 2011年6月15日発売、ISBN 978-4-08-867124-6
    9. 2011年10月14日発売、ISBN 978-4-08-867146-8
    10. 2012年2月15日発売、ISBN 978-4-08-867175-8  
    11. 2012年5月15日発売、ISBN 978-4-08-867200-7
    12. 2012年10月15日発売、ISBN 978-4-08-867226-7
    13. 2013年2月15日発売、ISBN 978-4-08-867250-2
    14. 2013年6月14日発売、ISBN 978-4-08-867274-8
    15. 2013年7月12日発売、ISBN 978-4-08-867276-2
    16. 2013年11月15日発売、ISBN 978-4-08-867296-0
    17. 2014年2月14日発売、ISBN 978-4-08-867313-4
    18. 2014年6月13日発売、ISBN 978-4-08-867325-7
    19. 2014年10月15日発売、ISBN 978-4-08-867341-7
    20. 2015年3月13日発売、『りぼん』2014年11月号 - 2015年3月号、ISBN 978-4-08-867358-5
      • 絶叫学級 特別編(『りぼんスペシャル ミント』2014年9月夏の大増刊号)
      • 絶叫ごあいさつ(描きおろし)
  • いしかわえみ 『絶叫学級 転生』 集英社 〈りぼんマスコットコミックス〉、既刊6巻(2017年10月25日現在)
    1. 2015年10月23日発売、『りぼん』2015年7月号 - 10月号、ISBN 978-4-08-867392-9
      • うしろの光子(ひかるこ)ちゃん 特別編(『りぼんスペシャル バニラ』2014年8月夏の大増刊号)
    2. 2016年3月25日発売、『りぼん』2015年11月号 - 2016年3月号、ISBN 978-4-08-867409-4
      • 粟立つ夜-絶叫学級 Another story-(『りぼん』2015年4月号 - 6月号)
    3. 2016年8月25日発売、『りぼん』2016年4月号 - 2016年8月号、ISBN 978-4-08-867427-8
      • 絶叫学級 転生 特別編(『りぼんスペシャル』2016年4月春の大増刊号)
      • 絶叫4コマ劇場(描きおろし)
    4. 2017年1月25日発売、『りぼん』2016年9月号 - 12月号、ISBN 978-4-08-867442-1
      • 絶叫学級 転生 特別編 怪談のテープ起こし すれちがうもの(原作:三津田信三、漫画:いしかわえみ、『りぼんスペシャルミント』2016年9月夏の大増刊号)
    5. 2017年6月23日発売、『りぼん』2017年1月号 - 5月号、ISBN 978-4-08-867464-3
    6. 2017年10月25日発売、『りぼん』2017年6月号 - 10月号、ISBN 978-4-08-867477-3

文庫本

  • いしかわえみ 『絶叫学級 心も凍る!絶叫セレクション』 〈集英社文庫〉、既刊1巻(2017年1月18日現在)
    1. 2017年1月18日発売、ISBN 978-4-08-619656-7
      • 優しいママの家(『りぼんスペシャル』2008年11月秋の大増刊号)
      • 黒猫サーヤ(『りぼんスペシャル』2010年1月冬の大増刊号)
      • ピンポン女(『りぼん』2012年5月号)
      • 勇気アプリ(『Cookie』2012年9月号別冊ふろく『Cookie Horror Show』)
      • 雪女(『りぼんスペシャル』2013年1月冬の大増刊号)
      • 黄泉がえる街(『りぼん』2015年2月号 - 3月号)
      • 文庫版あとがき(描きおろし)

メディアミックス

短編アニメ

テレビ東京系列及び関西地方の独立局の一部で放送されている朝のバラエティ番組『おはスタ』第2部『スーパーライブ』の毎週火曜日にて、2009年に『夢色パティシエール』に続き、本作の紹介コーナーとして、正味3分程度の短編アニメを放送してから、2011年と2012年と2016年の計4回放送された。

全て語り部として黄泉が登場しており(冒頭スタジオのモニターに黄泉が出現する)、黄泉の声を担当したのは榎本温子。

  • 2009年度 - 7月7日から8月11日(全6回)
  • 2011年度 - 6月21日から7月12日(全4回)この時は本作のみ。
  • 2012年度 - 10月23日から11月6日(全3回)テーマ曲「ALICE同罪イノセント」(ALI PROJECT)
  • 2016年度 - 4月26日(全1回)、『絶叫学級 転生』としての初の放送でスタジオパートでは恐怖おハンター ふう子(唯月ふうか)がPRしていた。

VOMIC

集英社ヴォイスコミックステーションサイト『VOMIC』にて、2011年2月15日に配信された。全1話。

声の出演
  • 黄泉 - 石田晴香(AKB48)
  • 白沢杏 - 河西智美(AKB48)
  • 吉野美優 - 仁藤萌乃(AKB48)
  • 学級委員 - 藤江れいな(AKB48)

小説版

桑野和明による小説版が集英社みらい文庫のレーベルで刊行されており、いずれも原作のエピソードより各巻の主題に沿った3、4話分をノベライズしている。

絶叫学級 禁断の遊び編

・悪魔のゲーム ・エンドレス鬼ごっこ ・処刑教室 ・生けにえクラブ

  • 2011年6月3日発売、ISBN 978-4-08-321021-1
絶叫学級 暗闇にひそむ大人たち編

・黒猫サーヤ ・優しいママの家 ・ひな人形の家 ・口裂け女

  • 2011年9月5日発売、ISBN 978-4-08-321041-9
絶叫学級 くずれゆく友情編

・傘子さんが来る ・ブラック掲示板 ・黄泉の真実

  • 2012年1月5日発売、ISBN 978-4-08-321066-2
絶叫学級 ゆがんだ願い編

・脳力サプリメント ・金のなる木 ・人魚の国 ・メリーの食卓

  • 2012年6月5日発売、ISBN 978-4-08-321094-5
絶叫学級 ニセモノの親切編

・おそろい学級 ・山の番人 ・仲良し団地 ・善人クラブ

  • 2012年9月5日発売、ISBN 978-4-08-321112-6
絶叫学級 プレゼントの甘いワナ編

・奇跡のソプラノ ・親友チョコレート ・ラストクリスマス ・マリオネットの恋人

  • 2013年2月5日発売、ISBN 978-4-08-321137-9
絶叫学級 いつわりの自分編

・映画「絶叫学級」 ・108人目の卒業生 ・呪毛

  • 2013年6月5日発売、ISBN 978-4-08-321156-0
絶叫学級 ルール違反の罪と罰編

・消滅黒板 ・お魚家族 ・美女の条件 ・おそうじおじさん

  • 2013年10月4日発売、ISBN 978-4-08-321174-4
絶叫学級 終わりのない欲望編

・理科室の友人 ・図書室の魔女 ・真夜中のこたつ ・姉妹ごっこ

  • 2014年2月5日発売、ISBN 978-4-08-321194-2
絶叫学級 悪夢の花園編

・女王様の種 ・黄泉様の言う通り ・美人母娘

  • 2014年6月5日発売、ISBN 978-4-08-321214-7
絶叫学級 いじめの結末編

・案山子先生 ・幽霊トンネル ・丑の刻参り ・トイレの女神様

  • 2014年9月5日発売、ISBN 978-4-08-321230-7
絶叫学級 家族のうらぎり編

・エミリーちゃん家 ・お兄ちゃんと一緒 ・ピンポン女 ・双子物語

  • 2015年1月5日発売、ISBN 978-4-08-321246-8
絶叫学級 不幸を呼ぶ親友編

・ベストフレンド ・雪女 ・黄泉の扉

  • 2015年5月1日発売、ISBN 978-4-08-321260-4
絶叫学級 死を招く都市伝説編

・ベッドの下の女 ・赤いくつの女 ・暗闇の住人 ・黒い募金の女

  • 2015年10月5日発売、ISBN 978-4-08-321288-8
絶叫学級 呪われた初恋編

・ブラッディバレンタイン ・勇気アプリ ・赤い糸 ・フェアリーにお願い

  • 2016年2月5日発売、ISBN 978-4-08-321304-5
絶叫学級 満たされないココロ編

・人間ランク ・動物の国 ・うわさの種 ・神様のブログ

  • 2016年5月27日発売、ISBN 978-4-08-321317-5
絶叫学級 笑顔の裏の本音編

・雨女 ・呪いの絆 ・孤独のランナー ・見えないアイドル

  • 2016年9月23日発売、ISBN 978-4-08-321337-3
絶叫学級 ナイモノねだりの報い編

・性格ガチャポン ・夢をみる少女 ・男の子と女の子 ・本音キャンディー

  • 2017年1月27日発売、ISBN 978-4-08-321355-7
絶叫学級 人気者の正体編

・顔少女 ・ラストホワイトデー ・ミラクルボール ・ポスターの中の少女

  • 2017年5月26日発売、ISBN 978-4-08-321372-4
絶叫学級 いびつな恋愛編

・彼氏♡物語 ・フシギスタンプ ・黄泉時計

  • 2017年8月18日発売、ISBN 978-4-08-321390-8
絶叫学級 つきまとう黒い影編

・ ・ ・ ・

  • 2017年12月22日発売、ISBN 978-4-08-321413-4

実写映画

2013年6月14日公開

キャッチコピーは、『人間が、一番怖い。

ストーリーは原作の「黄泉の真実」と「人間ランク」を中心に再構成されている。

キャスト

  • 荒樹加奈 - 川口春奈
  • 高見沢リオ - 広瀬アリス
  • 香取絵莉花 - 松岡茉優
原作には香取絵莉花に相当するキャラクターは登場しない。監督の佐藤徹也は「松岡茉優で当て書きしたキャラクター」だとコメントしている「松岡茉優の一報入魂」より。
  • 後藤アキラ - 栗原類
  • 保坂まこと - 波瑠
  • 黄泉 - 山本美月
  • 桐谷敦子 - 松本花奈
  • 山本花音 - 小山莉奈
  • 増田彩華 - 池田エライザ

スタッフ

  • 監督 - 佐藤徹也
  • 脚本 - 三浦有為子
  • 原作 - いしかわえみ
  • 音楽 - 塚本サイコ
  • 主題歌 - 新山詩織「Don't Cry」 (ビーイング)
  • 撮影 - 芦澤明子
  • 編集 - 谷川純
  • 製作 - リバプール、集英社、メ〜テレ、東宝
  • 配給 - 東宝映像事業部

脚注

外部リンク