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続 心に星の輝きを/松葉博

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著者: 松葉博
巻数: 1巻

松葉博の新刊
続 心に星の輝きをの新刊

最新刊『続 心に星の輝きを 1


もっと☆心に星の輝きを』(もっとこころにほしのかがやきを)は、松葉博による日本の漫画作品。

概要

マッグガーデン刊の『月刊コミックブレイド』2002年4月創刊号にて連載開始。2005年6月号で連載終了。エニックス(現スクウェア・エニックス)刊の『月刊ステンシル』で連載されていた『心に星の輝きを』の続編。略称は「ここ星」または「心星」。

単行本は『心に星の輝きを』がステンシルコミックス全2巻(後にブレイドコミックス全2巻)、『もっと☆心に星の輝きを』がブレイドコミックス全8巻。香港、台湾では『星輝映我心』の題で、アメリカでは『More Starlight to Your Heart』のタイトルで翻訳出版された。

内容は日本の平安時代における宮中を舞台とする恋愛漫画。描写は典型的な少女漫画風。

続編

2009年に本作の数年後の話となる続編『心に星の輝きを〜朝露の章〜』が携帯コミックで配信された。2010年3月に『続 心に星の輝きを』のタイトルでマッグガーデンより単行本が発売予定。作品は完結しているが、この単行本は第1巻となっており、今後のシリーズ化が示唆されている。

あらすじ

藤原権大納言の娘・茜は幼馴染の仰に会いたくて偽名を使い、宮中に上がる。しかし、宮中には仰に思いを寄せる姫、かどわかす不埒な輩が…。

登場人物

前作から登場しているキャラクター

初登場時の年齢は前作のもの。一部キャラクターの年齢は本作第6巻の番外編を元に記述。

藤原 茜(ふじわらの あかね)
権大納言忠家の娘。可愛らしい外見とお転婆な性格で知られる。仰を一途に慕っているが、心が幼い為に彼を「一人の男」として見られない。本作では身分を隠して母・明子の女房「」として宮仕えをする(しかし本名は明かしているので、「茜」と呼ばれる事が多い)。宮仕えを始めてからは、精神的にも肉体的にも成長する。初登場時14歳。
初期と『もっと~』で多少性格が異なる。
源 仰(みなもとの あおぎ)
右大将頼次の子。右近少将。真面目な性格で人望が厚い。茜を一人の女性として見ているが、なかなか進展しない。異例のスピードで少将に昇進しているが、良家の生まれでないという身分も2人の進展を阻めている。初登場時16歳。
藤原東雲(ふじわらの しののめ)
忠家の四男、茜の異母兄。頭中将(とうのちゅうじょう)。よく仕事を放って茜に逢いに行ったりして、同僚らを困らせている。茜と仰の仲を見守っている。初登場時18歳。
藤原忠家(ふじわらの ただいえ)
正三位権大納言。茜を良家の妻にしようと奔走するが、茜のお転婆さに頭を悩ませている。茜と仰の仲を認めていないが、仰からのアクションを待っている。初登場時44歳。
明子(あきこ)
忠家の北の方(正室)、茜の母。一貴族の妻でありながら、尚侍の職に付いている。今上帝からの信頼は厚いらしい。忠家とは茜の教育を巡ってよく喧嘩している。茜の他に長男・陽(あきら)、三男・昇(のぼる)を産んでいる。初登場時36歳。
朔(さく)
忠家の側室。東雲の母。お淑やかな性格で、忠家の心情を見透かしている。明子と一緒にいるシーンは無いが、いい関係である模様。東雲の他に次男・明時(あかとき)を産んでいる。年齢は不明。
夕庚(ゆうずつ)
仰の妹。所謂ブラコンで、仰の相手に茜は相応しくないと思っている。初登場時13歳。
源八雲(みなもとの やくも)
右近少曹。仰を慕っている熱血漢。茜を権大納言家の姫と知らずに一目惚れしてしまう。初登場時15歳。
小夜(さよ)
茜に仕える女房。茜と仰の関係を見守る一人。茜の宮仕えに同行する。初登場時19歳。
狭霧(さぎり)
茜に仕える女童。
藤原高月(ふじわらの たかつき)
右大臣の長男。頭の弁。女たらしで、自ら「落とした女人」の自慢話をする事もしばしば。忠家の手引きで、茜をモノにしようとする。猫が大の苦手。
彦星(ひこぼし)
茜が飼っている雄猫。綱で繋がないのが茜のポリシーなので、時々茜の元を離れてどっかへ行ってしまったりする。茜の宮仕えにも同行。

本作より登場のキャラクター

賀茂火球(かもの かきゅう)
陰陽師。東雲の友人。初登場時は「鴨火球」(読みは同じ)と誤植による表記があった。モモンガの七星とムササビの北斗を飼っている。
五月(さつき)
明子の女房。仰のファンである縁から茜と仲良くなり、茜と仰の仲を見守るようになる。15歳。
七夜(ななよ)
桐壺の女房で五月の幼馴染。通名「侍従の君」、通称「なっちゃん」。自分に対するストーカー騒ぎが縁で、茜とも仲良くなる。偶然話しかけてきた八雲に一目惚れする。
藤原 昴(ふじわらの すばる)
右大臣の次男。右近少将。高月の弟。兄同様の女絡みの噂が耐えないが、兄の事が嫌い。茜に興味を持ち、茜と仰の仲を引き裂こうとする。
源 頼次(みなもとの よりつぐ)
右大将。仰、夕庚の父。今上帝の友人。
蝶子(ちょうこ)
中納言の姫君。自分の結婚相手(といってもまだ縁談の段階)である仰に想いを馳せる。仰の使いに化けた昴に茜の悪評を吹き込まれ、茜を憎むようになるが…。
初日(はつひ)
大尼君(おおあまぎみ)。明子の母。女性として成長していく茜を優しく諭す。
春日(かすが)
麗景殿の女房。数多くの貴族と関係を持ち、仰も誘惑しようとするが、仰は靡かなかった。
朝露(あさつゆ)
東雲の妻。生まれつき病弱で実家と疎遠になり、恋人にも裏切られた過去がある。更に前の恋人の子を死産し、心を病んでしまう。
水柾親王(みずまさしんのう)
東宮。今上帝の第三皇子。自分が次期の帝として相応しくないと陰口を叩かれている事に傷ついている。彦星の飼い主である茜と仲良くなり、茜からは「水柾ちゃん」と呼ばれる。仰に少し似た顔立ち。11歳。
織姫(おりひめ)
水柾が飼っている雌猫。主人の目を盗んで彦星と逢引を重ねている。
明けの少将(あけのしょうしょう)、暮れの少将(くれのしょうしょう)
左近少将。宮中のゴシップに詳しい。
今上帝
今上天皇。病気で寝込んでおり、水柾への譲位が近いと噂される。

関連項目

  • 心に星の輝きを
    Category:漫画作品 こ
    Category:月刊ステンシル

外部リンク