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苺ましまろ/ばらスィー

共有

著者: ばらスィー
巻数: 6巻

ばらスィーの新刊
苺ましまろの新刊

最新刊『苺ましまろ 6


出版社: アスキー
シリーズ: DC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

dikypatomyv 『苺ましまろ』のばらスィー先生がツイッター開始!→心ないファンの言葉がばらスィー先生を傷つけた https://t.co/evMZdYCnL0 https://t.co/h4DuY5Yb0t
2c_an_b 【画像】編集「苺ましまろみたいな漫画書いて」漫画家「おかのした」 https://t.co/Ytk07EqWpm https://t.co/IuEErUQRUe
Flocks_mng 『かわいいは正義』はこの漫画から生まれた...2001年から連載が開始し、世の萌え豚どもに絶対的支持を得ている、苺ましまろ。 「かわいいは、正義!」それが全てだ。-苺ましまろ- | flocks -マンガおすすめサイト- http://flocks.j ##マンガ
Flocks_mng 『かわいいは正義』はこの漫画から生まれた...2001年から連載が開始し、世の萌え豚どもに絶対的支持を得ている、苺ましまろ。 「かわいいは、正義!」それが全てだ。-苺ましまろ- | flocks -マンガおすすめサイト- http://flocks.j ##マンガ
rs2_14 【定期】 *あずまんが大王 *よつばと *苺ましまろ *僕らはみんな河合荘 *GA芸術科アートデザインクラス *みそララ 好きな漫画や読んだことのある 漫画があればRTお願いします。 #RTした人全員フォローする

苺ましまろ』(いちごましまろ)は、ばらスィーによる日本の漫画、およびそれを原作としたアニメ、ゲーム作品。『月刊コミック電撃大王』(メディアワークス)において2001年から連載されているレギュラー扱いではあるが作者都合による休載が非常に多いため、現在では事実上の不定期掲載である。詳細は作者の項目を参照のこと。。2005年7月からテレビアニメが放送されたほか、同年8月にはゲーム化もされた。2007年2月23日から同年4月25日までOVAが全3巻で発売された。2009年1月23日からOVA第2期が発売されている。

キャッチコピーは「かわいいは、正義!」。

日常生活におけるシュールな笑いどころに焦点を当てていることから作品ジャンルはコメディとして一般には認識されているが、女子小学生が話の中心人物に据えられていることや、作者の過去の作品傾向などから、本作を萌え漫画(日本国外においてはlolicon genre)とみなす人々も少なくない。

概要

主な登場人物は11歳から16歳までの女の子5人のみ。一話完結形式で、特になんてことはない普通の日常に見えて実は目一杯シュールな世界を描く。『あずまんが大王』に始まる、気の抜けた笑いを誘う漫画の一つ。ローティーンの女の子の仕草やファッションなどが詳細に描かれている点が特徴的。作中の小学生はランドセルではなく、ショルダーバッグなど普通のバッグで学校に通っている。キャッチコピーの「かわいいは、正義!」は、英語圏でも文法を無視して「Cute is Justice!」と表されることが多い。

水野透子の漫画に『苺ましゅまろ』(松文館刊)という題のものがあるが、本作とは無関係である。

舞台設定

作品の舞台は作者の出身地でもある静岡県浜松市であり、同市に実在する建物・風景(JR浜松駅、佐鳴湖など)がよく描かれ、お祭りなどの地域行事もネタに取り入れられている。アニメ版においても同様で、担当スタッフが現地取材を行っている電撃大王編集部『苺ましまろ完全ビジュアルブック』アスキー・メディアワークス 2006年 60p.。また、原作中の地名表記等から主要登場人物は浜松市中区に居住している設定であることが明らかとなっている。

登場人物の通う学校や作中に登場する地名はいずれも浜松市内に実在していることから、ファンが「聖地巡礼」と称して現地を訪れていたが、地元住民が迷惑を受けているとして電撃大王2006年3月号誌上で「このような行為は控えていただきたくお願い申し上げます」との告知が出された告知文によると学校付近で不審者として警察に職務質問を受けた者もいるという。

登場人物

主要キャラクター

前節の通り主要登場人物は浜松市在住の設定ではあるが、普段はどの人物も遠州弁などの方言は用いず標準語で会話をしている。ただし伊藤千佳・松岡美羽の2人は「ボケとツッコミ」のやりとりにおいては関西弁を話すことが多い。また、一度だけながら美羽が名古屋弁を使うシーンがあった他、連載初期においては会話が全体的に関西弁と標準語が混在した口調で作られていた。

伊藤 伸恵(いとう のぶえ)
声 - 生天目仁美
原作では16歳の高校1年生、アニメ・ゲームでは20歳の短大生(設定年齢の違いは後述)。10月17日生原作4巻における主要キャラクターに対するインタビューでの回答。但し免許証には「昭和61年10月29日」と表記されているほか、アニメで誕生日を祝われる場面では桜が咲いており、またその月の「18日」とされるなど設定に一貫性が無い。。A型。
連載当初は金髪のロングヘアだったが、途中より黒く染め、髪型もセミロングに変化した。千佳、美羽、茉莉からは「お姉ちゃん」、アナからは「お姉様」と呼ばれている。また、時々千佳と美羽から「伸姉」と呼ばれている。
アニメとゲームで年齢が変更されている理由は、喫煙・飲酒・無免許運転原作中では原付免許しか持っていないが何度か普通自動車の運転もしており、「免許取ったの?」と聞かれた際には「今年から(免許取得は)届出制になったからすぐ取れた」と誤魔化していた。など未成年者としては問題のある行為が多いためと思われ、それに合わせてアニメ版では普通自動車免許を持っている。
ずぼらな性格で生活習慣もだらしないが、面倒見が良く同年代の友人からもボスと認識される姉御肌で、実妹の千佳以外の3人(美羽・茉莉・アナ)からも姉のように慕われている。女性少女愛の傾向がありばらスィーによる同人誌『pitching machine』では、伸恵が同級生の男子にフラれた際に相手が同性愛者だったことが判明し、それ以来女性少女愛者になってしまったという経緯が描かれている。、特にアナと茉莉を可愛がっている。アニメ版においては、猫耳帽子と猫の尻尾のようなアクセサリーや、子供サイズの白衣と看護婦の衣装を複数所有原作では持ち主が美羽である物も一緒くたにされているしているなど嗜好がかなりエスカレートしているように描かれている。但し、美羽がいたずらで捏造したラブレターに対して胡散臭いと思いつつも最終的には対応しようとしたエピソードにもあるように、純然たる同性愛者ではない。
酒と煙草が好きで、酒は麒麟淡麗〈生〉(アニメ版ではハイネケンに似た緑色の缶ビール)を愛飲し、昼間や入浴中であっても飲んでいる。煙草も禁煙を試みたが失敗している。吸っている銘柄はマイルドセブンライトしかし連載初期ではマールボロらしき銘柄を吸っていた他、セブンスターも吸っていたことがあるらしい。。原作では原付のかごに煙草がカートンごと入れてあるのが見受けられる。いつも金欠に陥っており、タバコ代の工面に困ると妹から強引に借金しようとする場面が多い。
授業中の喫煙・早弁は当たり前、さらに中一レベルの数学の参考書を開いて「難しい」と評する等、勉強は好きでも得意でもない。
ウェイトレスのアルバイトをすれば美羽による執拗な嫌がらせにブチ切れて店内で大暴れしクビになる、コンビニエンスストアのアルバイトに応募しようとしたら履歴書にいたずら書きされたのを気づかないまま面接を受けてしまい不採用になるなど、美羽にアルバイトを邪魔されることがある。
彼氏は出来たことが無い。苦手な食べ物はナス。
ヘアスタイルの変化もさることながら、原作では巻によって胸囲が著しく異なっており、作者の絵柄の変化による影響を大きく受けているキャラクターである。
伊藤 千佳(いとう ちか)
声 - 千葉紗子
12歳の小学6年生。5月11日生。A型。身長145cm。伸恵の妹。
連載初期は単なるショートカットだったが、現在は髪留めの玉で右側の髪を結んでいる。アニメ版を見る限り、髪留めの玉は多数所持している模様。また、初期は眼鏡を掛けている事もあった。伸恵からは「ちぃ」、美羽からは「ちぃちゃん」、茉莉からは「ちかちゃん」、アナからは「千佳さん」と呼ばれている。
5人のメインキャラの中では、一番の常識人でしっかり者。姉の少女愛趣味もある程度理解しており、是認するわけでもないが特に批判も干渉もしない。だが良識派の性格ゆえに美羽や伸恵に振り回される事が多く、怒ると言葉遣いと行動が乱暴になる。そのため作中では専らツッコミ役ではあるが、たまに美羽の放つネタに屈服してしまい、腹を抱えて必死に笑いをこらえている事も。菓子作りが得意で、よくレシピを研究している。宿題などやるべき事は先にきちんと済ませるタイプで、よく美羽に宿題の写しをせがまれている。あまりオシャレに気配りをする様子はなく、朝起きてから鏡をチェックする事もほとんどない伸恵や美羽の悪戯として顔に落書きをされ、それに長時間気付かないでいることが作中での定番ギャグのひとつである。。その上服装も年齢相応のものが多いことから、伸恵には「くそまじめ」「特徴がないのが特徴」と言われている。
ペットとして「さたけ」という名前の犬を飼っている。アニメ版では、屋台の金魚すくいで掬った金魚を2匹飼うようになる。名前は伸恵命名の「リチャード」と「ジェームス」。基本的に好き嫌いはないが、パセリは苦手。
松岡 美羽(まつおか みう)
声 - 折笠富美子
千佳の同級生で、同じく12歳の小学6年生。9月8日生。身長144cm。B型。
伸恵からは「美羽」、千佳からは「みっちゃん」(ごく初期のみ「みっちん」)、茉莉からは「みうちゃん」、アナからは「みうさん」と呼ばれている。自宅は伊藤家の隣で、いつも屋根を渡って千佳の部屋に直接やって来る。
基本的に、突然トンチンカンな言動やボケを繰り返すトラブルメーカーであるため、悪ふざけが度を超すと伸恵や千佳の怒りを買い、たびたび鉄拳制裁を受けたり次のコマでうつ伏せに倒れている、または頭にタンコブができているオチが特徴。、仲間外れにされたりする。周囲からの評価も「うるさい」「邪魔」「じっとしていてほしい」「いじわる」と散々なものだが、本人は全く意に介していない。しかし一人っ子のためか根は寂しがり屋で、幼い頃から伸恵のことをとても慕っている。そのため、頻繁に茉莉とアナを可愛がる伸恵に対してやきもちを妬き、感情を爆発させて号泣してしまったこともある。千佳とは幼馴染かつ腐れ縁で遠慮無く本音を言い合える間柄で、「ゆいいつむにの相方」と呼び、自分へのツッコミ役と捉えている。パンツを他人に見られても全然平気で、作中では彼女のパンチラが定番ギャグのひとつであり、銭湯にやって来た時は自分のパンツを頭に被ってふざけた事もある。一方で胸に関するコンプレックスが強い。
一見勢いだけで生きているように見えるが、笑いを取るためにシュールな絵や漫画を描いたり、ほとんど即興で台本を書いたり、体育の授業でファウルボールを(おそらく意図的に)茉莉やアナのいる5年2組の教室に叩き込んだりと、多芸多才な実力を持つ。小学生とは思えないほどボキャブラリーは豊富で、伸恵の影響か時々千佳に過剰なスキンシップを取ることもあるが、いずれもほとんどの場合において意味を正確に理解していない。
連載当初は髪についての設定が一貫しておらず、セミロング、ダブルシニヨンなどを経て、現在のツインテールに定着した。また当初は物語開始以降に黒髪を茶髪に染めたとされていたが、後に掲載された過去の回想シーンでは6歳(アニメ版では3歳)の時点ですでに髪の色が茶色だった。
桜木 茉莉(さくらぎ まつり)
声 - 川澄綾子
伊藤家の近所に住む11歳の小学5年生。1月25日生。O型。
髪型は普通のセミロングだが、灰色もしくは銀色がかった白髪に、毛先だけ黒という不思議な毛色が特徴で、本人はコンプレックスにしているただし、一部のカラーイラストやゲーム版においては全体がアナと同様の金髪で、先端が焦茶色。。裸眼では数十センチ先に落としたものを拾えない、相手の体を触らなければ目の前の人がだれかを判別できないなどの極度の近眼であり、常時眼鏡を着用。
純真無垢な性格で、実年齢より幼い言動がしばしば見られる。サンタクロースの存在を信じていたり、絵本を愛読しているなど、メルヘンチックな少女。ナイーブなところがあり、気弱かつ泣き虫。人の言うことをすぐ信じてしまうため、美羽にからかわれたり、振り回されることが他のメンバーと比べて特に多い。また、体力があまり無い上に、運動神経も鈍いドジっ娘で、自転車は未だに補助輪付き。アナ曰く「あたしがいなくなっただけでも学校で生活できなさそう」とのこと。
転入してきたアナが日本語を話せる(英語を話せない)事実を最初に知ってしまい、それをきっかけに彼女と親しくなる。運動が苦手な反面、勉強は得意なようで、アナに頼まれて一緒に英語の勉強をしている内に、今ではアナより英語が上手になり、外国人に道を訪ねられた時もすらすら答えて、全く対応できなかったアナを凹ませた。ペットとして「ジョン」という名前のフェレットを飼っている。
美羽とは対照的に連載初期から容姿がほとんど変わっていないが、初登場話(単行本未収録)のみ苗字が「桜井」であり、強気な性格で美羽に辛辣な言葉をかける毒舌キャラになっているなど性格が大きく異なっていた。また、アニメ版では天然ボケの側面がより強調されている。
アナ・コッポラ(Ana Coppola)
声 - 能登麻美子
日本に移住して5年になる英国人。11歳の小学5年生。6月18日生。AB型。
作品途中(原作では第11話、アニメでは第2話)より転校してきた茉莉のクラスメイト。桜木家の近くにある豪邸で、父(声:三宅健太)と母(声:皆川純子)との三人暮らし。
イギリス人ではあるが、日本での生活が長く、日本食が好きで、日本文化に精通しており、日本語が達者な生粋の日本通。しかし本人は英国人でいたがっている。英語をほとんど忘れてしまっていることと、「コッポラ」というファミリーネームにコンプレックスを抱いている。転校してきた頃は英語が話せないこと、日本語が話せること、苗字が「コッポラ」であることを隠していたが、すぐに千佳達にばれてしまい、アニメでは美羽に「穴骨洞」などと当て字をされたりもした。学校生活では何事につけても、ドジでか弱い茉莉のフォロー役で、ほぼ全面的に世話をしているが、前述のとおり日本語を話せることを隠しているため、アナもまた茉莉を介さなければクラスメイトとコミュニケーションできない。英語を話せるという設定を真実にするため、茉莉に英語の勉強に付き合ってもらったりしているが、茉莉の方が飲み込みが早い。
学校ではかなりモテており、しょっちゅう男子からラブレターをもらっているが、先述の理由によりほとんどの生徒とコミュニケーションできないので浮いた話はゼロ。家は裕福で一部屋まるごとのドレスルームを持っており、オシャレを自認する美羽を凹ませた。それだけではなく、アニメでは家族や親戚と一緒に軽井沢のセカンドハウスに行っていたことまである。ペットとして「フルシアンテ」という名の大型犬を飼っている。トマトとブロッコリーが苦手。日本人より成長が早いのか若干胸が膨らみ始めており、美羽から一方的にひがまれている。
初登場時は「良家のお嬢様」のステレオタイプに近い設定で、口調・性格ともに高飛車に描写されていたが、物語が進むにつれて徐々にいじられ役に移行していった。

その他のキャラクター

笹塚(ささづか)
声 - 皆川純子
茉莉とアナの同級生。名前は不明。
何も悪くないにも拘わらず、担任から毎日廊下に立たされる気の毒な男子。それだけにとどまらず、アナの夢の中でパシリにされる、美羽のいたずらの濡れ衣を着せられて自宅謹慎させられる、単行本の書き下ろしイラストで一人だけ顔を映してもらえないなど、登場すると毎回のように悲惨な目に遭っている。
ゲームでは、プレイヤーである主人公と5人の主要メンバー以外に登場する唯一の人物。
5-2担任
声 - 近藤孝行
茉莉、アナ、笹塚の担任教師。
茉莉やアナには日頃からとても甘い反面、なぜか笹塚を目の敵にしており、事あるごとに何かあるとすぐ「笹塚、立ってろ」と言って、彼を廊下に立たせる。普段から眼鏡を掛けているが、時々サングラスを着用する(たまになにもしていないこともある)。テレビアニメの最終回では、笹塚が廊下に立たされることを拒んだ際に、なぜか彼の方が大人しく廊下に立っていた。
なお、声を担当した近藤孝行は、アニメやドラマCDでこの他にも男性の端役を多数演じている。
6-2担任
声 - 生天目仁美
千佳、美羽の担任教師。
眼鏡を掛けている、クールな性格であるなど5-2担任と似た部分が多い。美羽が授業で意味不明な行動を取るときつい口調でツッコミを入れたり、廊下に立たせたりしている。
おじいさん
声 - 長島雄一
千佳達の通学路の辺にある文房具屋(あるいは駄菓子屋)「明文堂」の主人。俳句を詠んだ際に明文(あきふみ)という名が判明したが、これが本名なのか俳号なのかは不明。
伸恵が一時アルバイトしていたファミリーレストランの常連客として姿を見せたのが初登場。美羽から執拗な嫌がらせを受けて激怒した伸恵と、それに反撃した美羽の暴走の巻き添えに遭ってしまう。原作ではこの話にしか登場しないが、アニメではその後もたびたび姿を見せる。しかし、銭湯でゆったり浸かっていると美羽の騒ぎ声に邪魔される、見ようとしていたテレビ番組が突然無期限延期になってしまうなど、総じて酷い扱いを受ける事が多い。
紺野 愛子(こんの あいこ)
声 - 福圓美里
伸恵の親友で、クラスメート。席も隣同士で、昼食を一緒に食べたりするなど、伸恵の学校生活ではほぼ毎回登場する。アニメでは伸恵の設定が短大生に変更されたため大幅に出番がカットされてしまい、アルバイトの同僚としてしか登場しない。
なお、「紺野」の姓はアニメ版オリジナルの設定であり、原作コミック中では姓が不明である。
伊藤 高文(いとう たかふみ)
不定期掲載だった頃の、ごく初期の2話(単行本未収録)のみに登場した伸恵と千佳の兄で、18歳の学生。受験生なのか登校しておらず、常に自宅にいる。単行本収録以降の話では存在そのものがなかったことにされているが、周りから酷い扱いを受ける役割は、笹塚に引き継がれた。また、単行本に収録されてからの話でも、細身・眼鏡・無精ヒゲという彼と同じ外見の人物は、何度か姿を見せている。

日本国外版における差異

本作は欧米でも翻訳版が流通しており、人物設定や舞台設定の改変は無い英語翻訳版においては、登場人物全員が英語を話す時点でアナの人物設定に矛盾を生じさせてしまうので、アナの一部セリフをヘボン式ローマ字表記にして片言であるように表現している。。しかし、発音の便宜上から一部のキャラクターにオリジナルのあだ名がつけられている(Nobue→Nobyなど)。また、子供同士の会話が中心なので原作に比べて卑俗な口語体や幼児語が多く登場する。

日本語の文字や日本独自の文化がネタになっている場合は欄外に注が加えられている。なお、理由は不明であるが一部の効果音や擬音が消去されていたり日本語表記のままで残されていたりしている。

単行本

日付は発売年月日。

  • 第1巻(2003年1月27日)ISBN 978-4-8402-2292-1
  • 第2巻(2003年7月26日)ISBN 978-4-8402-2445-1
  • 第3巻(2004年3月27日)ISBN 978-4-8402-2623-3
  • 第4巻(2005年5月27日)ISBN 978-4-8402-2981-4
  • 第5巻(2007年4月27日)ISBN 978-4-8402-3872-4
  • 第6巻(2009年2月27日)ISBN 978-4-0486-7634-2

テレビアニメ

2005年7月14日から10月13日までTBSで、同年8月4日から10月27日までBS-iで放送された。全12話。作品自体は16:9のハイビジョンサイズで製作されているが、TBSでは画面の左右を切って4:3のスタンダードサイズにして放送された。

スタッフ

  • 監督・構成 - 佐藤卓哉
  • 企画 - 川村明廣、久木敏行、小林洋輔、安田正樹、余田光隆
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 坂井久太
  • メカニックデザイン・小物デザイン - 渡辺義弘
  • 美術監督・美術設定・美術 - 大野広司
  • 色彩設計 - 馬庭由佳
  • 編集・総撮影監督 - 田中恒嗣
  • 撮影監督 - 佐々木正典、樋口哲治
  • 音響監督 - 明田川仁
  • 音楽 - 渡辺剛
  • プロデューサー - 関戸雄一、梅澤淳、後藤秀樹、金庭こず恵、源生哲雄
  • アニメーションプロデューサー - 安西武、西岡大輔
  • タイトルデザイン - 里見英樹
  • アニメーション制作 - 童夢
  • 製作協力 - ジェネオンエンタテインメント・メディアワークス・ジェネオンエンタテインメント(U.S.A)・ムービック
  • 製作 - 苺ましまろパートナーズ・TBS

主題歌

オープニングテーマ「いちごコンプリート」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 渡辺剛
歌 - 千佳(千葉紗子)・美羽(折笠富美子)・茉莉(川澄綾子)・アナ(能登麻美子)
エンディングテーマ「クラス・メイト」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 上野洋子 / 歌 - 折笠富美子

サブタイトル

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督
1バースディ佐藤卓哉佐藤卓哉おざわかずひろ越智信次
2アナ神戸守阿部達也
3家庭訪問花田十輝あべたつや米田光宏大河原晴男
4アルバイト池端隆史三芳宏之立田眞一
5そいね平見瞠佐藤竜雄太田雅彦清丸悟
6真夏日横手美智子神戸守阿部達也
7海水浴花田十輝米田光宏大河原晴男
8お祭り平見瞠おざわかずひろ阿部達也
9育ちざかり花田十輝おざわかずひろ楠本巨樹柳瀬譲二
10横手美智子池端隆史太田雅彦清丸悟
11初雪花田十輝神戸守越智信次
坂井久太
12プレゼント平見瞠佐藤卓哉
神戸守
おざわかずひろ坂井久太

放送局

放送地域放送局放送期間放送日時
関東広域圏TBS2005年7月14日 - 10月13日木曜 25時55分 - 26時25分
BS放送BS-i2005年8月4日 - 10月27日木曜 25時00分 - 25時30分

DVD

ジェネオンエンタテインメントより、全6巻。

  • 第1巻(2005年9月22日発売)初回版GNBA-1100
  • 第2巻(2005年10月21日発売)GNBA-1102
  • 第3巻(2005年11月25日発売)GNBA-1103
  • 第4巻(2005年12月22日発売)初回版GNBA-1107
  • 第5巻(2006年1月25日発売)GNBA-1105
  • 第6巻(2006年2月24日発売)GNBA-1106

OVA

プロローグ

  • 苺ましまろ プロローグ
    • 2005年6月8日発売。テレビシリーズ放映に先立って先行リリースされたDVDビデオ。本DVD用に制作された数分のアニメと声優5人の対談、及びテレビシリーズ主題歌のPVが収録された。

OVA第1期

テレビシリーズの後に、ジェネオンエンタテインメントより全3巻が制作/販売された。主音声の他、声をあてた声優によるオーディオコメンタリー(以下=AC)が収録されている。

  • 第1巻「けしき。」(2007年2月23日発売・GNBA-1214・AC=千葉紗子/折笠富美子)
  • 第2巻「いつも。」(2007年3月28日発売・GNBA-1212・AC=川澄綾子/能登麻美子)
  • 第3巻「まいにち。」(2007年4月25日発売・GNBA-1213・AC=生天目仁美/千葉紗子)
主題歌
オープニングテーマ「あっかん berry berry」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 渡辺剛
歌 - 伸恵(生天目仁美)・千佳(千葉紗子)・美羽(折笠富美子)・茉莉(川澄綾子)・アナ(能登麻美子)
エンディングテーマ「夕待ちの風」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 上野洋子 / 歌 - 折笠富美子

OVA第2期

  • 苺ましまろ encore(いちごましまろ アンコール)』(全2巻)
    • VOL.01 2009年1月23日発売
    • VOL.02 2009年3月25日発売
主題歌
オープニングテーマ「苺すぷらっしゅ」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 渡辺剛
歌 - 伸恵(生天目仁美)・千佳(千葉紗子)・美羽(折笠富美子)・茉莉(川澄綾子)・アナ(能登麻美子)
エンディングテーマ「ずっと、ずっと」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 渡辺剛 / 歌 - 折笠富美子

CD

  • 苺ましまろ Chara-CD ※テレビアニメ放送に先んじて発売された、ミニドラマ+キャラクターソングCD。
    • 苺ましまろ Chara-CD 1「千佳」(2005年3月9日発売・B00078RT68)
    • 苺ましまろ Chara-CD 2「茉莉」(2005年4月6日発売・B0007N37RS)
    • 苺ましまろ Chara-CD 3「アナ」(2005年5月11日発売・B0007WAFG0)
    • 苺ましまろ Chara-CD 4「美羽」(2005年6月8日発売・B0008JH7GI)
  • 苺ましまろ オリジナルサウンドトラック(2005年9月22日発売・B000ALJ2DA) ※テレビアニメ版苺ましまろのサウンドトラックCD。全21曲。
  • 苺ましまろ DRAMA CD ※ミニドラマを収録したCD。全編オリジナルストーリー。
    • 苺ましまろ DRAMA CD Volume 1(2005年7月22日発売・B0009S8FWI)
    • 苺ましまろ DRAMA CD Volume 2(2005年8月24日発売・B000A1EEO2)
    • 苺ましまろ DRAMA CD Volume 3(2005年9月22日発売・B000ALJ1VS)
    • 苺ましまろ DRAMA CD Volume 4(2006年7月21日発売・B000FUU0DC)
    • 苺ましまろ DRAMA CD Volume 5(2006年8月25日発売・B000GG4E0A)
  • 苺ましまろ Toy-CD ※ミニドラマ(原作を元にしたもの)とキャラクターソングを収録した企画CD。
    • 苺ましまろ Toy-CD 1(2005年8月24日発売・B000A1EF0K)
    • 苺ましまろ Toy-CD 2(2005年10月26日発売・B000B63GC2)
  • 苺ましまろ キャラクターソングアルバム(2006年3月29日発売・B000EBDF6Q)※Chara-CDとToy-CDに収録されたキャラクターソング集。
  • 苺ましまろ OVA Sweet-CD ※OVAのリリースに合わせ発売される、ミニドラマ+キャラクターソングCD。
    • 苺ましまろ OVA Sweet-CD 1(2007年2月23日発売・B000M7FP42)
    • 苺ましまろ OVA Sweet-CD 2(2007年4月25日発売・B000NVTGNI)

ゲーム

2005年8月11日に、プレイステーション2用ゲームソフトがメディアワークスから発売された。CEROレーティング・全年齢対象。

ゲームでは、伸恵の幼なじみで東京から浜松へ帰省してきた大学2年生の男の子を主人公として5人のヒロインたちとの交流を描くシナリオとなっている。

関連書籍

  • 苺ましまろ ざ・こんぷり~とがいど(2005年8月27日発売)ISBN 978-4-8402-3188-6

ラジオ

苺ましまろ情報局

週刊アニメプレス内で放送。全10回。

  • パーソナリティ:生天目仁美
  • ゲスト:千葉紗子(第3・4回)、能登麻美子(第5・6回)、折笠富美子(第7・8回)、川澄綾子(第9・10回)

苺ましまろと洋楽

原作者が洋楽好きであるため、洋楽に関するものが作中に多数盛り込まれている。特に1990年代以降の音楽を好む傾向が見受けられ、Aphex Twin、Squarepusher、Super Furry Animalasなどの関連単語は何度も登場する。

また、音楽雑誌FADER vol.11ではエイフェックスツインをモチーフにした1ページ漫画を描き下ろしている。この時、千佳が聴いているのはRichard D. James Album収録の4という曲である。擬音で表すと本当に1コマ目のようになる。

ジョン(茉莉のペット)
Red Hot Chili Peppersのギタリスト、John Fruscianteから。
フルシアンテ(アナのペット)
Red Hot Chili Peppersのギタリスト、John Fruscianteから。
リチャード、ジェームス(千佳のペット(アニメ版のみ))
Richard D. Jamesから。
KID A(episode.4、美羽の服)
Radioheadの4thアルバムから。
LOVERS ROCK(episode.4、伸恵の服)
Sadeのアルバムから。
HIGH DRY(episode.5、千佳の服)
Radioheadの2ndアルバム内の一曲High and Dryから。
AFX(episode.5とepisode.6間の描き下ろし)
PAPP(episode.6、千佳の帽子)
Julius Pappから。
Aussois Drukqs(episode.9、タイトルページの千佳の服)
Aphex TwinのアルバムDrukqsとその中の一曲Aussoisから。
RED, HOT, PEPPERS(episoce.10、茉莉の服)
Red Hot Chili Peppersから。
Hail To The Thief(単行本Volume2裏表紙の伸恵の傘)
Radioheadの6thアルバムから。
episode.12、アナの部屋の写真
RadioheadのボーカルThom York、Gorrilaz、Travisから。
AFX237V7(episode.13、タイトルページの車のナンバー)
Aphex TwinのアルバムDrukqsの一曲Afx237 V7から。
u-Ziq(episode.13、伸恵の服)
Come on My Selector(episode.14、伸恵の服)
SquarepusherのアルバムBig Loadaの一曲。
♪くろいーひとみーの天使たちーぼくといっしょに泳いーだら(episode.15、茉莉の歌)
RadioheadのPyramid Songの一節"black-eyed angels swam with me"から。
RINGS AROUND THE MOON(episode.16、タイトルページのアナの傘)
The Bee GeesのマキシシングルAloneの一曲。
SFA(episode.16、千佳の服)
Super Furry Animalsの略称。また、4巻カラーページの茉莉の下に敷いてあるタオルケットにはRing! Ring! Rings Around The World、Hello Sunshine、Slow Life(いずれもSFAの歌詞、または曲)、mwngのジャケットが描かれている。
oasis(episode.17、タイトルページの美羽の服)
Oasisから。
18(episode.17、タイトルページの茉莉の服)
Mobyのアルバムから。
SFA(episode.18、千佳の服)
Mobyのアルバムから。
Coldplay(episode.19、美羽の服)
Coldplayから。
REGURGITATOR(episode.21、美羽の服)
HARD NORMAL DADDY(episode.23、伸恵の服)
Squarepusherのシングルから。
Rephlex(episode.23、千佳の服)
イギリスのレコードレーベルRephlex Recordsから。
Corm(episode.24、美羽の服)
PLAY(episode.29、美羽の服)
Mobyの2ndアルバムから。
12 MEMORIES(episode.30、タイトルページの美羽のかばん)
Travisの4thアルバムから。
SFA(episode.30、千佳の服)
Travisの4thアルバムから。
Kish Kash(episode.31、伸恵の服)
ベースメント・ジャックスの3rdアルバムから。
OUT KAST(episode.41、美羽の服)
アウトキャスト - アメリカのヒップホップユニットから。
Nine Inch Nails(episode.45、伸恵の服)
ナイン・インチ・ネイルズ - トレント・レズナーによるインダストリアル・メタルバンド。
COMMON(episode.46、タイトルページの美羽の服)
コモン - 多芸な作風で知られるヒップホップアーティストから。
Jeff Mills(episode.46、伸恵の服)
ジェフ・ミルズ - 世界的に有名なテクノDJから。
Black Eyed Peas(episode.48、タイトルページの伸恵の服)
ブラック・アイド・ピーズ - ヒップホップ・ユニット。伸恵が着ているTシャツのデザインはアルバムElephunkのジャケット。
また、4巻の質問コーナーでもBlack Eyed Peasと書かれたTシャツを着ている。
Matisyahu(episode.50、千佳の聴いているCD)
マティスヤフ(レゲエ・アーティスト)のLive at Stubb'sというアルバムを手にしているのが分かる。
Fugees(5巻、P.67、千佳の服)
フージーズ - ヒップホップグループ。
Arctic Monkeys(5巻、P.68、美羽の帽子)
アークティック・モンキーズ - 英国出身の4人組ロックバンド。靴下に文字が切れているが、Whatever People Say I Am, That's What I'm Not(彼らの1stアルバム)と書かれている。
BECK(5巻、P.78、アナの靴下)
ベック - アメリカのオルタナミュージシャン。恐らく、世界三大ギタリストの方でも、漫画の方でもないと思われる。
The Police(5巻、P.129、アナの鞄)
ポリス - 1970年代後半から1980年代半ばに活躍したイギリスの3ピースバンド。
Underworld、Moby、Aphex Twin(1巻カラーページ、美羽の部屋のポスター)
アンダーワールドのA Hundred Days Off、モービーの18、エイフェックス・ツインのWindowlickerのジャケット。
Basement Jaxx(episode.31、茉莉家の玄関の額縁)
ベースメント・ジャックスの2ndアルバムRootyのジャケット。
AFX XMD 5a(episode.46、扉絵の車のナンバー)
Xの部分が隠れているが、おそらくAphex TwinのアルバムChosen Lordsの一曲XMD 5aから取ったものだと思われる。

この他にも、部屋に貼っているポスターなどにアルバムジャケットなどが使われることが多い。

脚注

外部リンク

ko:딸기 마시마로

sv:Ichigo Mashimaro th:อิจิโกะ มาชิมาโระ