蛍火の杜へ/緑川ゆき
著者: 緑川ゆき
巻数: 1巻
最新刊『蛍火の杜へ』
twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)
『蛍火の杜へ』(ほたるびのもりへ)は、緑川ゆきによる日本の漫画作品、及び同作品を表題とした漫画短編集。
概要
- 漫画作品は、2002年に『LaLa DX』(白泉社)7月号に掲載された読み切り作品。
- 漫画短編集は、表題作を含む読み切り作品4作品を収録。
- 花唄流るる - 『LaLa』2003年4月号に掲載
- 蛍火の杜へ
- くるくる落ち葉 - 『LaLa DX』2002年11月号に掲載
- ひび、深く- 『LaLa』2003年1月号に掲載
あらすじ
祖父の家へ遊びに来ていた6歳の少女・竹川蛍は、妖怪が住むという山神の森に迷い込み、人の姿をしたこの森に住む者・ギンと出会う。人に触れられると消えてしまうというギンに助けられ、森を出ることができた蛍は、それから毎年夏ごとにギンの元を訪れるようになる。高校生になった蛍は、ギンともっと長く一緒にいて彼に触れたいという思いを抱く。ギンは、自分はかつてこの森に捨てられた赤ん坊で、山神の力で生かされていると自分の正体を語り、蛍を妖怪たちの夏祭りに誘う。夏祭りで蛍と過ごしたギンは、蛍ともっと居たいと自分の思いを初めて口にするが、誤って人に触れてしまう。ギンが消えてしまう最後の瞬間、蛍とギンは最初で最後の抱擁を交わし、互いの望みを叶える
短編集収録作品
花唄流るる
誰もいないはずの旧校舎からギターの音色が聞こえることに気づいた島。旧校舎の一室を覗くと、素行が悪いと恐れられている同級生の男子生徒・藤村が先輩の野口美可子にギターを教えていた。2人は幼馴染みで、藤村は野口に片思いしていることを知った島は、自分も藤村にギターを教わり、やがて好意を抱くようになっていく。島は、上級生といさかいを繰り返して傷つく藤村に心を痛め、彼に自分の存在に気づいてほしいと告げる。
くるくる落ち葉
高校2年生の煙巻椿は、資産家の御曹司・霧里楓と家が隣同士で幼馴染み。幼い頃、楓が誘拐されそうになった現場に居合わせた椿は、それ以来、忍者のように彼を守り続けてきた。だが2人は成長し、楓がもう自分に守られる存在ではないと気づいた椿は、自分が楓の傍にいるための理由を探して悩む。
ひび、深く
仲の良い兄妹だった蒼と律。幼い頃、両親の離婚で別々に暮らしていたが、両親が復縁し、8年ぶりに再び一緒に暮らし始める。高校生になった2人は昔と同じではなく、互いに恋心を抱いていた。2人は互いの想いを心の内に押し込めながら、再び別々に暮らしていく。
書誌情報
脚注