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蟲師/漆原友紀

共有

著者: 漆原友紀
巻数: 10巻

漆原友紀の新刊
蟲師の新刊

最新刊『蟲師 10


出版社: 講談社
シリーズ: アフタヌーンKC


蟲師の既刊

名前発売年月
蟲師 1 2000-11
蟲師 2 2002-02
蟲師 3 2002-12
蟲師 4 2003-10
蟲師 5 2004-10
蟲師 6 2005-06
蟲師 7 2006-02
蟲師 8 2007-02
蟲師 9 2008-02
蟲師 10 2008-11

蟲師』(むしし)は、漆原友紀による日本の漫画作品、および作中に登場する架空の職業。また、それを原作としたアニメ、ゲーム、実写映画作品である。

1999年、講談社発行の『月刊アフタヌーン』の増刊号『アフタヌーンシーズン増刊』にて連載開始。その後同誌の休刊に伴い、『月刊アフタヌーン』本誌に移り、2003年から2008年まで隔月連載された。単行本は全10巻(アフタヌーンKC)。

平成15年度文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞、2006(平成18)年度(第30回)講談社漫画賞一般部門受賞、文化庁日本のメディア芸術100選マンガ部門選出。

2005年10月よりフジテレビ系列で、テレビアニメ化された(全26話放映)。文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」アニメーション部門において『新世紀エヴァンゲリオン』、『風の谷のナウシカ』、『機動戦士ガンダム』などに続き第6位となった文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」アニメーション部門

2007年3月に監督大友克洋・主演オダギリジョーによる実写映画が公開された(蟲師 (映画)を参照)。

2008年1月31日にニンテンドーDS用ソフト『蟲師 〜天降る里〜』が発売された。アニメのスタッフが再結集し制作。

概要

本作のタイトルにも入っている「蟲」(むし)は作者の創作であり、我々が一般的に知っているいわゆる「昆虫」などの小動物の総称としての「虫」とは異なる。「蟲」とは、現実世界の概念では精霊や幽霊や妖怪などにあたる生物で、作者はいろいろな怪異を、普通の人には見えないさまざまな「蟲」の生命の営みから起こる現象と捉え、霊能力者を「蟲師」(むしし)という「蟲」専門の医者かつ研究者、退治者とすることで、これまでに存在した怪談や霊現象を取り扱った物語とは異なる新たなストーリーを創り出している(但し作中世界においても幽霊等の概念は存在する)。

時代設定については、作者自身特に設定はされていないそうだが、イメージは「鎖国を続けた日本」、もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」といった所との事。ゆえに作中においては、登場人物は主人公を除いてほとんどと言っても良いほど多くが和装をしており、登場する風景も日本の原風景を思い起こさせるようなノスタルジックなものとなっている。

物語の語り方として、必ず人物の回想を用いる点が特徴的である。しばしば、回想の中の人物がさらに回想を始めるといった二重の回想まで行われている。その為、ギンコが行動する時間や行動範囲に収まらず、伝聞による時間・世界も描かれている。

本作は、「蟲師」である主人公ギンコが「蟲」により引き起こされる様々な謎を解き明かしていく物語であり、基本的に1話完結で物語が構成されている。巻頭カラーページが非常に多く、コミックス収録の話全てがカラーページが載っている巻もある。

登場人物

本作は、基本的に一話完結で物語が構成されている為、少数の人間とギンコを除いて各話ごとに登場人物が異なる。そのため、以下は作中におけるギンコと彼の関係者という意味合いで記している。

ギンコ
本作の主人公。蟲師。年齢は20代後半あたり(作者談)。本名:ヨキ。幼少時、母親に連れられ行商の旅をしていたが、崖崩れに遭い母親を失い、行き倒れた所をぬいに救われた。池に棲む蟲が原因で白髪緑眼となり、左目(現在は義眼を入れているが、前髪で隠れている)と本名を含めた過去の記憶を失った。
しばらくは、ワタリや蟲師に拾われて暮らしていたが、ある山のヌシの卵を割ってしまった事から、蟲師になる事を決意する。蟲を呼び寄せる体質のため、ひとつ所に留まることは出来ず、蟲の研究をしながら常に旅をしているが、歩いていても蟲がぞろぞろと寄ってくるので常に蟲煙草をくわえている。人々が和装をしている作中においては珍しく、1人洋装をしている。常に冷静で感情的になることは少ないが、正義感は強い。また、知らない子供や若者に「よう」と気軽に声をかけるのも特徴的である。蟲を屠る事を前提とする蟲師の多い中、蟲と共存したいという考えを持つ。イサザと仲が良い。漫画では、少しずつデザインが変わっていったのだが、アニメではほとんどそれが無い。
化野(あだしの)
とある海辺の里の医者。ギンコの知人。人徳は結構あり、里の住民からの信頼も厚い。とにかく珍しい物が好きで収集しているが(収集物は部屋や蔵に置いてある)、その趣味が仇となって時たまトラブルも起きる。ギンコもよく蟲に関する曰くつきの物(但し、時々偽物あり)を売りつけては路銀を稼いでいるが、本人は最近彼の売る物に疑り深くなっている。
狩房淡幽(かりぶさ たんゆう)
狩房家の4代目筆記者の若い女性。筆記者とは、全ての生命に死をもたらす強力な「禁種の蟲」を体内に封じている者のことであり、狩房家に数世代に1人生まれる。蟲を屠った話を書物に書き記すことで代々少しずつ「禁種の蟲」を封じる力を持ち、その役目に一生を費やす。筆記者は、その証として身体の一部に墨色の痣を生まれ持つ(淡幽は右足)。痣のある部位は自由に動かすことが出来ない上、筆記の際に痣から生じる痛みに耐えなければならないが、蟲を封じるたびにほんの少しずつではあるが痣は消えている。ちなみに初代の筆記者の痣は全身にあり、代を重ねてここまで小さくしていったらしい。蟲師が、驕りで蟲を只々屠る事に疑問を感じていた中、ギンコに出会い「蟲が人や動植物と共存する理想の世界」を抱き始める。
薬袋たま(みない たま)
狩房家付きの蟲師。遥か昔、狩房家の先祖の身体に禁種の蟲を封じた最古の蟲師一族の者。狩房文庫を管理している。淡幽の乳母の様な存在。
イサザ
光脈筋を追って流れ歩くワタリの者。光脈筋の変動や蟲に関する情報を蟲師に売ることで生計を立てている。ギンコを子供の頃から知る人物で、今でも彼とは親しい。
兎澤綺(とざわ あや)
ウロ守。代々ウロ繭を作り、管理してきた兎澤一族の当代。5年前、自身の不注意が元でウロに連れ去られ、行方不明となった双子の姉・緒(いと)を探し続けている。そして、ギンコと共にウロの巣である「虚穴」に入るが、その虚穴の奥深さ故に、運に任せざるを得なくなった。
ぬい
母親を失って行き倒れていたギンコ(ヨキ)を拾い、蟲師としての基本を教えた女蟲師。ギンコ同様、蟲を呼び寄せる体質で白髪緑眼。郷里の近くの山中に消えた家族や友人を探して入り、そこで常闇(とこやみ)と銀蠱(ぎんこ)という蟲に遭遇。彼らが常闇となって消えてしまった事を悟った後も、その山中に暮らしていた。そして、自身も常闇となって消えた。
薬袋クマド(みない くまど)
最古の蟲師一族・薬袋家の現当主。薬袋家に時折現われるという「何かが欠落した者」であり、感情表現に乏しい。

用語

蟲(むし)
「みどりもの」とも呼ばれ、この世のあらゆる生命よりも命の源流に近いもの。そのため、死んでも骸は残さない。「生」と「死」の間、「者」と「物」の間にいるもの。陰より生まれ、陽と陰の境をたむろするモノ共の事など、様々な例え方がある。人の中には見える者と見えない者がいるが、稀に全ての人間に見える種類も存在する。その生態は未だ謎が多く、専門の蟲師であってもまず怪異の原因である蟲を探し出し、研究しながら解決策を模索することのほうが多い。その姿形等は多種多様で、動植物型のものやどちらともつかないもの、虹や火など自然現象に近いものまで様々(これらは、作中言うながれもの)で、姿形は違えど実際の生物と全く同じ性質を持ったものすらいる。
蟲師(むしし)
蟲に関するあらゆる事件を取り扱う、蟲専門の医者、研究者。ギンコのように旅をしながら仕事をするものと、一箇所に定住し仕事をする者がいる。基本的に個人営業だが、蟲師間での情報交換など横の繋がりはある。世間的にはあまり知られていない職業。
ワタリ
蟲が見えるがために、住んでいた場所を追い出された者達が最後に行き着く集団。光脈を追って常に移動しており、行く先々で集めた光脈筋に関する情報や蟲に関する噂を売る事を生業としている。ゆえに蟲師とは繋がりが深い。モデルとなったものはサンカ第4巻あとがき。
妖質(ようしつ)
五感以外のものを感じる感覚を補うもの。量の多寡はあっても誰もが持つ。これの多い者は蟲が見えるが、人によっては眠っていたり、突然覚醒することもあれば突然失うこともある感覚。
ヌシ
光脈筋にある山の精気を抑え、統制している存在。眠っている時ですら、山の全てを把握する。ヌシになるものは産まれつき体に草が生えている。人間は産まれつきのヌシのほかに、「ヌシの術」を使うことで後天的にヌシになれるが、人がヌシを務めるのは相当つらいという。
蟲の宴
蟲が人に擬態し客(人間)を招くといわれる宴。この中では蟲達から光酒(こうき)の入った杯が渡されるが、これを飲み干すと生物としての法則を失い、蟲になってしまう。
光酒(こうき)
光り輝く命の水。酒。その正体は蟲であるとも、蟲になる前の姿であるとも言われ、遥かな地の底、真の闇の中を水脈のように流れ移動しており(光脈)、これが近づいた土地(光脈筋)は緑豊かに栄え、遠ざかると枯れる。蟲師の仕事にも多く使われ、蟲師間でも高価で取引されている。蟲にとっても人にとっても何よりも美味とされる。
蟲煙草(むしたばこ)
一見して普通の両切りの紙巻き煙草だが、蟲が嫌う成分が含まれ、これを吸って吐いた煙は、弱い蟲なら吹き付けて散らす事ができる。蟲を払う際に使うほか、ぬい・ギンコなど蟲を寄せ付ける体質の人間が、蟲を集めないために使う。特にギンコは蟲を寄せ付ける体質のため、頻繁に吸っている。
蟲煙草の中身の材料は不明だが、普通の煙草同様、水に濡れると使えなくなる。また第1話ではギンコが吐き出した煙が、蟲になりかけの人間に纏わり付いて捉えているが、この時に吸っていたものが同じ蟲煙草かどうかは不明。光酒と取引されるような、いい蟲煙草もあるらしい。
ウロ繭
ウロという蟲と、2匹の蚕が作った1つの繭(玉繭)の性質を利用し手紙を届ける通信方法。代々、兎澤一族によって管理されてきた。全国を流れ歩く蟲師同士の連絡手段。ウロが穴を広げてしまうため、数年おきに新しいものと取り替える必要がある。
狩房文庫(かりぶさぶんこ)
狩房家代々の筆記者が蟲師から蟲を屠った話を聞き取り収めた書物。そこに記された一文字一文字全てに禁種の蟲を少しずつ封じている。莫大な量があり、その全てが狩房家別邸、地下洞窟内に建てられた多数の蔵へ収められている。蟲師にとって指南書と言えるこれらの閲覧許可を得るためには、狩房家へ協力し蟲を屠った話をしなければならない。

書籍一覧

単行本(アフタヌーンKC)
  • 蟲師 1 - 2000年11月22日発売 ISBN 4-06-314255-8
  • 蟲師 2 - 2002年2月22日発売 ISBN 4-06-314284-1
  • 蟲師 3 - 2002年12月20日発売 ISBN 4-06-314312-0
  • 蟲師 4 - 2003年10月23日発売 ISBN 4-06-314332-5
  • 蟲師 5 - 2004年10月22日発売 ISBN 4-06-314361-9
  • 蟲師 6 - 2005年6月23日発売 ISBN 4-06-314381-3
  • 蟲師 7 - 2006年2月23日発売 ISBN 4-06-314404-6
  • 蟲師 8 - 2007年2月23日発売 ISBN 4-06-314442-9 / ISBN 978-4-06-314442-0
  • 蟲師 9 - 2008年2月22日発売 ISBN 4-06-314488-7 / ISBN 978-4-06-314488-8
  • 蟲師 10 - 2008年11月21日発売 ISBN 4-06-314537-9 / ISBN 978-4-06-314537-3
画集
  • 蟲師二十景 漆原友紀画集 蟲襖 漆原 友紀(著)2007年6月30日発売 ISBN 978-4-06-368018-8

単行本収録目録

第1巻

緑の座(みどりのざ)
緑豊かな山の中、1人暮らす少年は描いたモノに命を宿す『神の筆(かみのひだりて)』を持つという。噂を聞いた蟲師ギンコは調査のため、少年のもとを訪れるが……。
柔らかい角(やわらかいつの)
雪深い山里へ、耳に巣食う蟲の治療に出向いたギンコ。治療後、村長から村人とは異なる症状を訴える『角の生えた孫』の治療を依頼されるが……。
枕小路(まくらのこうじ)
百発百中の予知夢を見る男』のもとを訪れたギンコは、その夢の正体を蟲であると指摘、夢から覚めなくなる危険性を話し、予知夢を抑える薬を渡す。約1年後、男の住む町へ出向いたギンコは、住む者もいなくなり荒れ果てた村に、ただ1人暮らす男の姿を見て立ち尽くす。男に何があったのか……。
瞼の光(まぶたのひかり)
光に当たると目が激しく痛む病にかかった少女』。どの眼科医にも見放され、光遮る蔵の中で暮らす少女が瞼の内に見るものは、真の闇の中、光る河とその対岸に座る片目の男……。
旅をする沼(たびをするぬま)
奥深い山を越える途中、ギンコは『移動を続ける謎の沼と、それと行動を共にする緑(あお)い髪の少女』に出会い、興味を持つが……。

第2巻

やまねむる
旅の途中、通りかかった「光脈筋の山の異変」に気付き調査を始めたギンコは、人でありながら山のヌシを務める老人に出会う。調査の中、山の異変と老人(ヌシ)との関係に気付いたギンコは行動を起こすが……。
筆の海(ふでのうみ)
代々その身の内に禁種の蟲を封じてきた狩房家」。その4代目筆記者として過酷な運命と向き合う娘、狩房淡幽(かりぶさ たんゆう)。禁種の蟲に蝕まれ動かぬ脚を引きずりながら、別邸にこもり日々禁種の蟲を封じる呪を書き続ける淡幽と、蟲を寄せ付ける体質から常に流れ歩き続けるギンコ。全く正反対の性質を持つ2人の静かな心の交流……。
露を吸う群(つゆをすうむれ)
周囲を海に囲まれた断崖の岩島。痩せた土地を細々と耕し、かつかつの暮らしをする島民の心の支えは、代々島の頭首一族に現れる「毎日生き死にを繰り返す生き神」の存在だった。島の少年に生き神の謎の解明を依頼されたギンコは、生き神に巣食う蟲に着目する……。
雨が来る虹がたつ(あめがくるにじがたつ)
奇妙な虹」に憑かれた父親を持つ男は、病に臥せった父のため虹を採る旅に出た。雨宿りに立ち寄った木の下で男に出会ったギンコは、奇妙な虹の正体を蟲だと教え、虹探しに同行する。長く辛い旅を続けた末、虹を見つけた時、男の心の内に宿るものは……。
綿胞子(わたぼうし)
婚礼の最中、輿入れで通った森の中、「綿帽子にポツリ付いた緑のシミ」。それが全ての始まりか…。1年後、男の妻が生んだ赤子は人の姿を持たない緑の塊。驚く両親の目の前から、それはヌルリと床下へ消えた…。更に1年、一度は諦めた己の赤子は床下より産まれる…。人の姿をもって…。更に半年、また産まれる。更に半年、また…。増え続ける子供たちと、その子供の身体を突然蝕み始めた見覚えある緑のシミ。助けを求める両親にギンコが示す残酷な現実……。

第3巻

正しくは「金」と「靑」でなる「金靑」の字。の鳴く聲(さびのなくこえ)
鉄に留まらず木、石、土、人まで「なんにでも付く錆」に蝕まれた村。その原因解明と治療の為、村へと呼ばれたギンコは病の起こり始めた年に生まれた、何も話さない少女に注目するが……。
海境より(うなさかより)
2年半前、奉公先の娘と駆け落ちの途中に起こしたつまらぬ諍い。仲違いをしたまま乗った船、もやの中に「海を泳ぐ蛇の群れ」を見た男は怪異に出会う。流れ着いた浜辺で、後悔の中男は今も帰らぬ娘を待ち続ける。男の話に心当たりを感じ調査を始めたギンコは、男にある提案を持ち掛ける……。
重い実(おもいみ)
天災に見舞われるたび、村人1人の命と引き換えに必ず豊作になる」という奇妙な村。その話に蟲師最大の禁じ手である「ナラズの実」の存在を感じとったギンコは村の祭主のもとへと向かう……。
硯に棲む白(すずりにすむしろ)
悪戯で、里医者化野の収集品を納めた蔵へと入り込んだ子供達が見つけたものは、「蟲の化石で作られたといわれる妖しの硯」。その晩、子供達は突然「体温を奪われる病」に襲われる。治療に出向いた先で、子供の悪戯を知り事態を悟った化野はギンコに助けを求める。調査を開始したギンコは硯の出所を突き止めるが……。
眇の魚(すがめのうお)
母親と行商の旅をしていた少年ヨキは、崖崩れに遭い母親を失う。一人さ迷い歩いた末に深い深い森の中で行き倒れたヨキを助けたのは、「白髪、隻眼の女蟲師ぬい」だった。元より行き場の無いヨキはぬいの元にとどまり蟲師としての知識や思考を教えられるが、森とぬいにはヨキの知らない秘密があった……。蟲師ギンコの原点を辿る物語。

第4巻

虚繭取り(うろまゆとり)
放浪の旅を続けるギンコの「ウロ繭に届いた自分宛ではない千切れた一通の文」。「まだ続けてたのか‥。」行方不明の双子の姉を探すその文を手に、ギンコはウロ守兎澤綺のもとへと向かう……。
一夜橋(ひとよばし)
山間に架かるつり橋から落ちた少女。到底助からぬ高さだったにも関わらず、少女は谷底から自力で歩いて戻る。しかし少女は心を無くしていた。「谷戻り…」里の者は噂する。治療に呼ばれたギンコは、少女の身体に蟲を見る。少女に何があったのか…。また里に伝わる「一夜橋(ひとよばし)」の伝説とは……。
春と嘯く(はるとうそぶく)
毎年冬になるとどこからか採ってきた春の山菜を抱え春まで目覚めぬ眠りに付く弟。」冬の凍て山に難儀したギンコが一夜の宿を頼んだ民家。肩を寄せ合うように生きる姉弟が抱える誰にも言えない秘密、「春まがい」の謎にギンコが挑む……。
籠のなか(かごのなか)
旅の途中、脚を休めた竹林でギンコが出会ったのは、「竹林に囚われた男と、人と白い竹の間に産まれた男の妻。」。どうやっても竹林から出る事のかなわない男の夢は、家族3人でふもとの村に戻る事……。男の願いを受けてギンコは白い竹を調査するが……。
草を踏む音(くさをふむおと)
毎年、五月雨(さみだれ)降る頃山へとやって来る奇妙な集団」。蟲が見える地主の息子は、集団に属する少年イサザと知り合う。光脈を追い放浪し続ける事の定められた「ワタリ」の少年と、決められた場所に定住し続ける事の定められた少年……。互いに違う地点に立ち、違う価値観を持ちながらも、互いが互いを羨みながら、少年時代のひと時を共に過ごした彼らが歩んだ道は……。

第5巻

沖つ宮(おきつみや)
生きているうちに沈んだ者を、望月の晩、命の種へ変えて吐き出すという“竜宮の海淵”」。吐き出された種を飲めば沈んだ命を「生みなおす」ことが出来るという…。噂を聞いて島へと赴いたギンコは村で、父に懇願され死病に犯された母を「生みなおした」という女に出会う。成長するにつれ、生前の母をなぞるように行動しはじめた娘に戸惑う女は、ギンコに真相の解明を依頼する。果たして「生みなおし」の真実は……。
眼福眼禍(がんぷくがんか)
娘の盲目を治すため、蟲師の父が持ち帰った「幻の蟲」。それは、娘に初めての光と、見えることの喜びを与えたが…。
放浪の途中、街道筋の宿場町でギンコは、見える眼(まなこ)を閉じ、路上で蟲の話を弾き語る奇妙な女に出会う。ギンコが来ることが視えていたという女の頼み、「私の目玉を山に埋めてくれ。」とは一体……。視える幸せ、視えない幸せ……。
山抱く衣(やまだくころも)
骨董商がギンコに差し出した1枚の羽織は、「羽裏(羽織の内側)に描かれた山画から時折煙を立ち上らせる」という。一昔前に名を馳せた天才絵師の筆だというその羽織から蟲の気配を感じ取ったギンコは、絵の題材になっている絵師の故郷へと向かう。1枚の羽織が織り成す、絵師と山の物語……。
篝野行(かがりのこう)
開墾の途中掘り出された「溶岩石から生えた1本の草」。村中の誰もが気にしなかったその草は、周囲の草木を枯らしながら瞬く間に山を覆いつくし村へと迫る。新種の蟲の噂を聞き調査にやってきたギンコは、村の蟲師が解決策として下した決定「山を焼き払う事」に疑念を抱き反対するが……。
暁の蛇(あかつきのへび)
一昨年前の春を境に、「眠ることを忘れた女」はそれに伴なって、あらゆる物事を忘れ始めた。団子、蟹、くしゃみ、自分の妹…。女の息子から助けを求められたギンコは、その謎を解明し対処法を教えるが…。忘れたい記憶……忘れられない記憶……。

第6巻

天辺の糸(てんぺんのいと)
蒼天より垂れる白い糸、掴んだ娘は虚空に消えた…」。山越えの途中ギンコは、樹の頂上に座り込む、記憶を失った娘を拾う。娘はギンコの協力で村へと帰るが、怪異に出会った事で蟲の領域へと引きずられていた。戸惑う娘の恋人に対し、娘を人に戻すためギンコが示す方法とは……。
囀る貝(さえずるかい)
海辺に生きる少女が貝を拾い耳にあてがう。そこから聞こえる調べは波の音……のはずだった。ヒトは弱い生き物だ。生きるためには助け合わねばならない。恐れや怒りを相手にぶつけたところでそこからは何も生まれはしない。生きるために本当に必要なこと、それを教えてくれる話……。
夜を撫でる手(よるをなでるて)
夜の山中に漂う「腐臭の混じった光酒の匂い」を辿ったギンコはその先で、異様な殺気を放つ人影に行き当たる。翌朝、山を抜けた先の村で人影の正体である男と出会ったギンコは、その殺気の正体が光酒の腐敗したモノ、「腐酒(ふき)」であることを見抜き治療することを提案するが……。酔ってはならない酒に酔う男の見るものは……。
雪の下(ゆきのした)
冬の湖、ほんの一時目を離した隙の事故により妹を失った少年は、未だその死を受け入れきれずにいた……。
「雪蟲」類の研究に雪降る山里へとやって来たギンコは、旅籠の娘から「希少種の雪蟲に憑かれた少年」の話を聞き、少年の元を訪れる。蟲に憑かれた事から寒さを感じず、暖の一切を受け付けることの出来なくなった少年の身体に痛みを診てとったギンコは治療を進めるが……。凍えた身体…凍えた心…凍えた記憶……。
野末の宴(のずえのうたげ)
父の造る酒は美味かった……。名杜氏であった父を目指し精進を続ける男は、ついに「黄金色に輝く見事な酒」を造ることに成功する。深い喜びと共に酒を片手に父のもとに帰る夜の山中、酒のもたらす酩酊の中で男は異形の生物を見る。誘われるままに生物を追った男の行き着く先は、奇妙な集団の不思議な宴……。

第7巻

花惑い(はなまどい)
春。変わらぬ旅の道すがら、桜の名木見物にやって来たギンコは「蟲に憑かれ80年もの間、若さを保っているという女」に出会う。蟲に憑かれた影響から視覚、聴覚の大部分を失った女と桜の関係に興味を持ったギンコは、代々女の世話をしているという庭師の男に話を聞くが……。
鏡が淵(かがみがふち)
旅の途中、脚を休めた山中で「蟲に憑かれ影を抜かれた娘」を見かけたギンコは、娘と蟲の存在が入れ替わる危険性を教え治療を始めるが……。生きる意志を失った娘と生きた力を欲する蟲……生きた存在を賭けた静かな心の闘争……。
雷の袂(いかずちのたもと)
5年の間に4度も雷に打たれた少年」。その原因が蟲にある事を教え治療を申し出たギンコだが、子の大事に反応の薄い家族をいぶかしむ。我が子を愛せぬことに悩む母親、愛されぬことに悩む子……。悩みのすれ違いが生み出す更なるすれ違い……。
棘の道(おどろのみち)《前編・後編》
狩房家に代々仕える蟲師「薬袋(みない)家」。最古の蟲師一派であるこの一族からは、時折「何かが欠落した者」が出るという。知己・狩房淡幽より、山の異変調査に出向いた薬袋家当主・クマドの手助けを頼まれたギンコは、共同捜査を開始するが……。蟲師となる事の宿命付けられた一族ゆえに背負う過酷な運命…深い業……。

第8巻

潮わく谷(うしおわくたに)
冬の最中にも関わらず、季節外れの実りを付ける見事な棚田を造る男は、「幼少時より眠ることなく働き続けている」という……。雪積もる山中で、怪我にうずくまっていた所を男に助けられたギンコは、男が蟲に寄生されている事に気付き、その危険を説こうとするが…。己の守る者のため、身を削り働く男の人生は、蟲の仕業か…男の意志か……。
冬の底(ふゆのそこ)
晩冬。光脈筋の山を越える途中、山々が春に目覚める声を聞いたギンコは、その中にあってただ一座「冬眠を続ける山」に閉じ込められる。事情を探るため山のヌシを探す中、「冬眠」の理由に気付いたギンコは「山の死期」を診立てるが……。諦めを促すギンコに対し、ヌシが示す答えとは……。
隠り江(こもりえ)
水路に囲まれた街。少女が、抜け殻のように意識を失う時。
離れた互いを思う気持ちが、時に意識を通わせる……。
日照る雨(ひてるあめ)
今日も雨を告げて回る女。数奇な過去と運命を背負い、流れ行くさまは雲のごとく。
踏み入れれば雨が降り行く。女の流れぬ涙が、雲無き空から雨を呼ぶ……。
泥の草(どろのくさ)
死者は沼地に置いて葬る慣わしのある村で、奇妙な病が蔓延する。
言い伝えを信じなかった一人の男は、弟が山へ帰るのを見た。

第9巻

残り紅(のこりべに)
黄昏時の山中、1人呆ける老婆・みかげ。みかげの夫・陽吉によるとみかげは、幼馴染のアカネと入れ替わりに突如里に現れ過去の記憶を失っているという。
夕暮れ時1人残されるアカネ。寂しげな彼女にちかづく小さな影、しかしそこに姿はなく……。
風巻立つ(しまきたつ)
水夫見習いのイブキの口笛に応える風を呼ぶ蟲「とりかぜ」。
ギンコはその技術に感心するが、夜には口笛を吹かないように警告する。
壺天の星(こてんのほし)
ずっと夜が続く世界にある屋敷に1人で住む少女・イズミ。見えない誰かによって隠された人形を探して遊ぶ日々。
突如屋敷に現れたギンコが語る「あの空の向こうでイズミを待っている者」とは。
水碧む(みずあおむ)
水掻きを持ち泳ぎが達者な少年・湧太。しかし、彼の体温は低く、知恵は人並み以下。
ギンコが語るには湧太は「雨蠱(うこ)」という蟲の影響を受けているという。
草の茵(くさのしとね)
第4巻の「草を踏む音」の後、ギンコは山中で1人倒れているところを蟲師・スグロに発見される。
山のヌシとスグロに出会い、蟲と己の運命を考えるギンコ。

第10巻

光の緒(ひかりのお)
母親がおらず荒れる少年・ゲン。彼は時折空を舞う天女のような人影と、家の奥に仕舞われていた光り輝く不思議な羽衣を見る。彼の前にギンコが現れ……。
常の樹(とこしえのき)
遥か昔から里を見下ろしてきた巨木。
里の財政難のために伐り倒されてしまう事となるが、その記憶が別の男へと宿る。
男は歩けなくなった脚と養われるだけの生活の中で苦悩する事となるが…。
香る闇(かおるやみ)
遥か昔から何度も強い既視感に苛まれる男。彼はある日雨宿りに訪れたギンコから、自分が永遠に繰り返す時の円環の中に置かれたのだと指摘されるが……。
鈴の雫(すずのしずく)《前編・後編》
最終話。人でありながら山のヌシとなるべく生を享けたカヤ。
人としての記憶を失いかけた彼女を発見した兄が家へと連れ戻すが、そのために山に異変が生じ……。

アニメ

全26話の放送。第20話までは2005年10月から2006年3月の間、フジテレビ・関西テレビ・東海テレビ・北海道文化放送・テレビ新広島・テレビ西日本で放送された。2008年12月よりNHK-BS2にて『巌窟王』の後番組として放送されている。

第21話以降の6話はDVDのみでの発表予定だったが、好評を受けて2006年5月から6月の間BSフジで放送された。更に地上波のみの視聴者に向けて、東京、大阪、名古屋、札幌、広島、福岡の六都市で「蟲の宴」と題したDVDの第5集収録分(21話 - 26話、地上波未放送分)の試写会が7月から8月にかけて行われた。また、2006年10月から2007年3月にかけて、BSフジにて、全26話が改めて放送された。ただし、先述の経緯から、21話 - 26話については、実質再放送である。なお、当作品の地上波本放送終了から半年後に当作品を放映した土曜深夜アニメ枠が復活している。また2008年12月からNHK BSで放送されているNHK アニメワールド

2006年3月25日、東京国際アニメフェア第5回東京アニメアワード・テレビ部門優秀作品賞を受賞。また、美術監督の脇威志が美術賞を受賞した。

文化庁メディア芸術祭10周年企画展「日本の表現力」(国立新美術館 2007年1月21日 - 2月4日)では現代のアニメ作品の一つとして、第1話が紹介上映された。

マンガ作品がアニメ化される際には、多くの場合、原作にはあったエピソードが削られたり、逆に原作にはないエピソードが追加されたりといった修正がされるが、アニメ『蟲師』では全くといっていいほど変化がない。「原作と同じ」ということは当然のことのようではあるが、漫画『蟲師』のような独特の雰囲気・空気感を味とした作品において、

提供ジングルが流れる際に使われた楽器は、インドネシアの楽器でアンクルン。また、これもインドネシアの楽器、ガムランが使われた際にも、単に効果音ではなくインドネシアの伝統を参照してリズムトラックが考えられていたり、今世紀に入ったアニメ作品ではまれなほど極めてアジア色が強い。また、エンディング曲は、その回の内容に合わせ、毎回異なる曲が流されている。

メインの担当声優

  • ギンコ:中野裕斗
  • 化野:うえだゆうじ
  • 語り:土井美加

スタッフ

  • 監督・シリーズ構成 - 長濱博史
  • チーフディレクター - そ〜とめこういちろう
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 馬越嘉彦
  • 美術監督 - 脇威志
  • 撮影監督 - 濱雄紀
  • 音楽 - 増田俊郎
  • 音響監督 - たなかかずや
  • プロデューサー - 田村孔亮、大泉浩之、稗田晋
  • アニメーション制作 - ART LAND
  • 製作 - 『蟲師』製作委員会(マーベラスエンターテイメント、エイベックス・エンタテインメント、スカパー・ウェルシンク)

オープニング曲

  • 「The Sore Feet Song」 Ally Kerr

各話リスト

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督ゲストの担当声優
1 |緑の座||桑畑絹子||colspan="2" style="text-align:center"|長濱博史||馬越嘉彦||五百蔵しんら:三瓶由布子
廉子:伊瀬茉莉也
2 |瞼の光||伊丹あき||colspan="2" style="text-align:center"|宮下新平||杉光登||スイ:岡明子
ビキ:國分優香里
3 |柔らかい角||rowspan="2"|山田由香||林宏樹||長井龍雪||田中将賀||真火:本城雄太郎
白沢:翠準子
4 |枕小路||colspan="2" style="text-align:center"|そ〜とめこういちろう||加々美高浩||ジン:小山剛志
きぬ:安達まり
5 |旅をする沼||桑畑絹子||山川吉樹||colspan="2" style="text-align:center"|今泉賢一||化野:うえだゆうじ
いお:佐藤利奈
6 |露を吸う群||rowspan="2"|伊丹あき||林宏樹||小田原男||馬場充子||あこや:千葉千恵巳
ナギ:今井由香
7 |雨がくる虹がたつ||峰達也||そ〜とめこういちろう||西位輝実||虹郎:前田剛
虹郎の父:松山鷹志
8 |海境より||山田由香||平松禎史||成田歳法||田中将賀
加々美高浩
馬越嘉彦||シロウ:藤田大助
みちひ:清水香里
ナミ:明坂聡美
9 |重い実||桑畑絹子||島村秀一||そ〜とめこういちろう||杉光登||祭主:陰山泰
サネ:花村怜美
10 |硯に棲む白||山田由香||colspan="2" style="text-align:center"|長井龍雪||田中将賀||たがね:日高奈留美
11 |やまねむる||伊丹あき||五十嵐卓哉||五十嵐卓哉
そ〜とめこういちろう
峰達也||西位輝実||ムジカ:坂口芳貞
コダマ:安達直人
朔:氷青
12 |眇の魚||桑畑絹子||桜井弘明||そ〜とめこういちろう||加々美高浩
中村章子||ぬい:土井美加
ヨキ:沢城みゆき
13 |一夜橋||伊丹あき||宮下新平||そ〜とめこういちろう
宮田亮||馬場充子||ゼン:加古臨王
14 |籠のなか||山田由香||成田歳法||よこた和||杉光登||キスケ:保村真
セツ:岩男潤子
15 |春と嘯く||桑畑絹子||山川吉樹||小田原男||田中将賀||すず:鬼頭典子
ミハル:熊谷健吾
16 |暁の蛇||伊丹あき||峰達也||そ〜とめこういちろう
宮田亮||中村章子
西位輝実
馬場充子
田中将賀
日向正樹||カジ:岡村明美
さよ:天野由梨
17 |虚繭取り||山田由香||colspan="3" style="text-align:center"|今泉賢一||兎澤綺(成人期):名塚佳織
兎澤綺(幼少期):黒葛原未有
兎澤緒:宮本侑芽
ウロ守:青野武
18 |山抱く衣||rowspan="2"|伊丹あき||colspan="2" style="text-align:center"|山崎理||明珍宇作
結城信輝||塊:川田紳司
塊の姉:豊後敦子
トヨ:牧莉々香
骨董店の店主:野添義弘
19 |天辺の糸||大地丙太郎||井之川慎太郎||加々美高浩||吹:福井裕佳梨
清志朗:井上優
20 |筆の海||桑畑絹子||長濱博史||そ〜とめこういちろう
長濱博史||田中将賀
中村章子
西位輝実
馬場充子||狩房淡幽:小林愛
狩房淡幽(幼少時代):黒葛原未有
淡幽の父:山口祥行
薬袋たま:京田尚子
21地上波未放送のエピソード。 |綿胞子||山田由香||colspan="2" style="text-align:center"|成田歳法||馬場充子||ワタヒコ:齋藤彩夏
あき:川上とも子
ヤスケ:下崎紘史
22 |沖つ宮||rowspan="2"|桑畑絹子||colspan="2" style="text-align:center"|よこた和||杉光登||澪:宮島依里
イサナ:鈴木真仁
23 |錆の鳴く聲||colspan="2" style="text-align:center"|山崎理||中村章子
西位輝実||しげ:五十嵐浩子
しげ(子供時代):工藤あかり
テツ:竹本英史
24 |篝野行||山田由香||五十嵐卓哉||成田歳法||田中将賀||野萩:安原麗子
ナオ:山内翔平
みく:戒怜菜
25 |眼福眼禍||伊丹あき||colspan="3" style="text-align:center"|今泉賢一||周:坂本真綾
周の父:山路和弘
さき:伊藤実華
フサ:菊池こころ
26 |草を踏む音||桑畑絹子||長濱博史||そ〜とめこういちろう
長濱博史||加々美高浩
馬越嘉彦||沢(少年):伊藤実華
イサザ:小清水亜美
ギンコ(少年):沢城みゆき
沢(現在):浜田賢二

小説

映画版『原の一生』を基にノベル化したもの。著作は辻井南青紀。「常の闇」「禁種の蟲」「阿と吽」「虹の蛇」「書庫の闇」「銀蠱」の一話完結の六部構成。映画版を基にしているので原作とは違う設定や追加設定があり、矛盾点も入っている。時代は今から100年前に確定され、場所によっては電気が通っている描写がある。

関連商品情報

小説
  • 小説蟲師 - 辻井南青紀(著)、漆原 友紀(著)2007年2月発売 ISBN 4-06-373300-9
関連本
  • 蟲師Official Book - 2006年1月23日発売 ISBN 4-06-372117-5
  • 蟲師〜連綴〜二〇〇四〇七〇九−二〇〇六〇八〇八 長濱博史(著)2007年7月23日発売 ISBN 978-4-06-364692-4
CD
  • 「蟲師」The Sore Feet Song /CW:蟲宴 - 2005年10月21日発売 MJCD-23010
  • 「蟲師」オリジナル・サウンドトラック 蟲音 前 - 2006年3月24日発売 MJCD-20053
  • 「蟲師」オリジナルサウンドトラック 蟲音 後 - 2006年6月23日発売 MJCD-20061
DVD
  • 蟲師 其ノ壱 - 2006年1月25日発売 AVBA-22501
  • 蟲師 其ノ弐 - 2006年3月29日発売 AVBA-22502
  • 蟲師 其ノ参 - 2006年3月29日発売 AVBA-22503
  • 蟲師 其ノ肆 - 2006年5月31日発売 AVBA-22504
  • 蟲師 其ノ伍 - 2006年5月31日発売 AVBA-22505
  • 蟲師 其ノ陸 - 2006年7月26日発売 AVBA-22506
  • 蟲師 其ノ漆 - 2006年7月26日発売 AVBA-22507
  • 蟲師 其ノ捌 - 2006年9月27日発売 AVBA-22508
  • 蟲師 其ノ玖 - 2006年9月27日発売 AVBA-22509
  • 蟲師 初回限定特装版 第一集 - 2006年1月25日発売 AVBA- 22485〜6
  • 蟲師 初回限定特装版 第二集 - 2006年3月29日発売 AVBA-22487〜8
  • 蟲師 初回限定特装版 第三集 - 2006年5月31日発売 AVBA-22489〜90
  • 蟲師 初回限定特装版 第四集 - 2006年7月26日発売 AVBA-22491〜2
  • 蟲師 初回限定特装版 第五集 - 2006年9月27日発売 AVBA-22493〜4
  • 蟲師 特別編集 -蟲往来- 初回限定特装版 - 2006年11月29日発売 AVBA-22953〜4
ゲーム
  • 蟲師 〜天降る里〜
  • ハード:ニンテンドーDS
  • ジャンル:シミュレーション(ライフシミュレーション)
  • 発売日:2008年1月31日
  • マーベラスエンターテイメントより発売

脚注

外部リンク

) - ドメイン失効

gl:Mushishi

ko:충사 nl:Mushishi