貧乏神が!/助野嘉昭

『貧乏神が!』（びんぼうがみが!）は、助野嘉昭による日本の少年漫画作品。『ジャンプスクエア』（集英社）にて2008年7月号より連載中。

概要

手塚賞入選作で、ジャンプスクエアの前身である『月刊少年ジャンプ』2006年8月特大号に掲載された『帰って下さい。』が原案の、人間の運を争奪するコメディー漫画。話数カウントは「Round-」で、各話のサブタイトルにはその話に出てきた台詞（決まり文句）が使われている。

『ジャンプスクエア』2008年5月号に読切『ハイド博士の実験ノート』を掲載してから、わずか2か月後に連載が決定した。連載開始から6ヶ月連続でカラーページ付きで掲載されたこともあり、通常のページ数を半分に分けたハーフサイズの2本立てを掲載することもある。

単行本第1巻が2008年11月4日に発売することに伴い、『週刊少年ジャンプ』2008年49号に特別編が掲載されたほか、『ジャンプスクエア』創刊1周年記念として創刊された『ジャンプスクエアセカンド』Vol.002、Vol.003にも番外編が掲載された。

作中に『週間少年ジャンプ』や『ジャンプスクエア』で活躍する漫画家、漫画作品を中心としたパロディが多々見られる。

あらすじ

異常な幸運で世間のエナジーバランスを乱す桜市子のいる人間界へ、彼女を普通の人間にするために貧乏神界から貧乏神・紅葉が遣わされたことによって騒動が巻き起こされる。

登場人物

主要な登場人物には花（植物）にちなんだ名前が付けられており、性格はその花の花言葉に由来している。また、地名や学校名は六曜に由来している。

主要人物

桜 市子（さくら いちこ）

本作の主人公。

仏女津（ぶつめつ）市立泰庵（たいあん）高校1年A組の16歳。容姿端麗・頭脳明晰・無病息災と、努力とは無縁の薔薇色の人生を歩んできた人物。人を幸せにする幸福エナジーが異常な量で、しかも周囲から幸福エナジーを吸い取るという特異体質の持ち主。そのせいで貧乏神から狙われる羽目になる。「乳子（ちちこ）」という蔑称を持ち、妬まれるほどの巨乳の持ち主。

両親が金持ちであることから、生まれたときから不自由のない生活を送ってきていたが、両親からはあまり愛情を注がれて育っておらず、そのため性格はかなりひねくれている。しかし、生まれたときから傍にいてくれた執事・諏訪野を慕っていた。ちなみに、あまり努力家ではないものの、幼少時から身を守るために武術を嗜んでいた様子。

その他にも、幼少時からその薔薇色人生を歩んでいたが、自身は普通ではないことを自覚してか勉学においては人並み以上の努力をしていた。当時のクラスメイトの裏切り（いじめ）を受けたことが深いトラウマとなり、友人を作ることを恐れ、現在も高飛車な態度で周囲の人間に対し一定の距離を置いているが、石蕗恵汰や龍胆嵐丸に対しては多少近い距離を保つようになる。彼の家を訪れて以降、自分でも理由のわからない苛立ちを覚えていたが、後にそれは自分にない「家族」を持っていることへの羨望であると気が付いた。また、嵐丸とも「本当の友達」として和解している。

4月16日生まれ。身長157cm、体重48kg。血液型B型。スリーサイズはB96/W60/H85、バストサイズはFカップ。

道子（みちこ）

水江浦島子の玉手箱によって幼児化した市子が咄嗟に名乗った偽名。紅葉から逃亡するため、石蕗家に身を寄せていた。この頃から恵汰に対して好意を抱くようになっている。しかし本人は今もなお無自覚である。

紅葉（もみじ）

もう1人の主人公。本作の原案である『帰って下さい。』内にも登場するが、容姿に大きな変わりはない。性格は原案と比べて好戦的かつハイテンション。非常に長い栗色の髪と死んだような目つきの持ち主。常に前髪で右目が隠れており、額には「貧」という文字の入った天冠(三角布)をつけている。

桜市子の『他人の幸福エナジーを吸収する力を無くすこと』と『アホ程多い幸福エナジーを頂戴しもとあるべき所へ返（還）すこと』の2つの使命を帯びて人間界へ訪れた貧乏神。基本的に僻みっぽくネガティブで行動力にあふれている上、時折テンションが上がったり、無駄に明るくなることがあり、躁鬱傾向を持つ。下っ端の貧乏神としてはかなり優秀な素質の持ち主であるらしく、災いをもたらす力である｢不幸エナジー｣を数値的に市子に匹敵するほど持っている。貧乳であることを気にしており、「貧乳神」と呼ばれると激昂する。数々の貧乏神道具を所持しており、全て個人負担で購入している。右腕をいつもギプスで覆っており、その下には禍々しく夥しい漢字が刻まれている。作者の談によると、貧乏神は自らの不幸エナジーによって被害を受けないように、みな体の何処かに包帯を巻いて封印をしているとのこと。

市子の学校に転入してくる際の名前は「貧保田 紅葉（びんぼだ もみじ）」。しかし「貧困川」や「貧血川」などに変わることもある。制服は指定のブレザーではなく古めかしいセーラー服を着用しており、市子と同じクラスに所属。下ネタ好きで、自己紹介の時に好きな体位を松葉崩しと答えようとしたところ、先生に遮られた。また、人間の女性と同じく生理があり、本人曰く「軽い方」らしいが、実際はそうでもない様子。人間界に来た当初は川原で寝泊りしていたようだが、現在は市子の家に居候している。

人間界で体を洗われると貧乏神の力を失ってしまい、性格も変わってしまう。そのため風呂に入ることを嫌っており、かれこれ3年は入浴していない。しかし銭湯を訪れた市子と嵐丸に体を洗われてしまい、石蕗も気付かなかったほど綺麗になった上、クラスメイトらからも好感を得るほどの美しい女性となった。また、力を失ってから168時間以上が経過すると人間になってしまう上、“ヒトガタ”と呼ばれる憑依している人形から出られなくなってしまう。

人型時は身長157cm、体重39kg。スリーサイズはB78/W58/H79、バストサイズはAAカップ。余談だが、幼児化した市子と比べても引き分けるほどの貧乳。人魂フォーム時は「大」「小」の2パターンあり、壁などをすり抜けられる「小」に対し、「大」では建物を破壊するほどの威力を持つ。

裏紅葉

市子と嵐丸に体を洗われ、貧乏神の力を失った紅葉。性格は表紅葉（通常時）と正反対で、市子から幸福エナジーを奪ったりなどは一切しない。むしろ市子に交友を求めているほどである。表紅葉の姿をしているときの記憶もしっかりと残っているが、表紅葉とは全くの別人格である。また、裏紅葉の姿をしている際の記憶は表紅葉にもしっかり残る。ちなみに学校内では市子の制服を着用しており、天冠(三角布)はしていない。また、成績優秀な優等生である。表裏共通して、料理上手でもある。

熊谷（くまがい）

紅葉の使い魔。一見すると、趣味の悪いテディベア。顔に某闇医者のような縫い目が入っている。本作の原案である『帰って下さい。』内にも登場するが、容姿や性格（そもそも不明）ともに大きな変わりはない。

自立行動をし、しゃべらないが筆談によって意思疎通を可能とする。腹部の糸がほつれており綿がはみ出しているが、その腹中に紅葉の貧乏神道具を仕込んでいる(道具を使う際、紅葉は熊谷の腹に手を突っ込んで道具を引っ張り出す)。また、紅葉同様、体を洗われると愛嬌ある姿に変わり、喋りはしないものの「きゅ」などといった鳴き声を上げ、筆談をしなくなる。紅葉が市子らに体を洗われた際に、熊谷もついでに洗われてしまい、見違えるほどの姿となったが、ひょんなことからゴミ収集車の中に巻き込まれてしまう。しかし全身が汚れたことにより、通常の姿を取り戻した。

使い魔としてはかなり強い力を持っているようで、上司である山吹の使い魔をタイマンで撃破したことがある。

身長60cm、体重は増えたり減ったりするために規定がない。

学校関係者

石蕗 恵汰（つわぶき けいた）

市子のクラスメイト。徳川埋蔵金を探しに行った両親の代わりに借金返済と4人の弟妹たち（後述）を育てるため、年齢を偽ってコンビニや工事現場などでアルバイトをしている。夜勤をすることも珍しくなく、学校では寝てばかりいる。貧しさを苦にしない、前向きで家族思いな性格をしている。割と美形。「テスト中は寝れね～」という発言から、テスト中は起きているらしい。アルバイトのためか部活には所属していないが、幼少時にはサッカークラブに所属していた。貧乏を揶揄する発言をした市子と大喧嘩をするが、彼女の複雑な（難儀な）性格を次第に理解したのか、友人として接するようになっている。

11月9日生まれ。身長180cm、体重72kg。血液型O型。

龍胆 嵐丸（りんどう らんまる）

市子のクラスに転校してきた、正義感に溢れた女子生徒。特技は空手で、将来の夢は経営破綻した実家の空手道場の再建。一本気で男勝りな性格と体格の良さ、晒に長ラン（学ラン）姿のために男性同様の扱いを受けることも多いが、女性らしい容姿や格好をすることに密かながら憧れている。また、クラスの女子生徒から絶大な人気を得ている。

幼少の頃から師範である父親から空手を叩き込まれているせいか、マンション13階から転落しても生きているほどの頑丈な体をしている。しかし彼女も市子ら同様ごく普通の人間である。異常ともいえる運動神経を持っているが泳ぎは苦手。また、一人称は「俺」だが性同一性障害というわけではない。登場する際には、必ず一昔前の決め台詞を叫んでいる。

市子のひねくれた性格を叩きなおそうと彼女に決闘を挑むも、大量の幸福エナジーを纏った彼女に勝てるはずもなく、見事惨敗してしまう。また、父・巌十郎とのいざこざに市子が介入してきた件を境に、市子に対して妙な友情を抱くようになる。その後、市子の過去を知り、自分は裏切らないと約束を交わす。紅葉ともそれなりの付き合いがあり、貧乏神であることも名乗られたが、嵐丸自身は宗教か何かだと思っている。石蕗恵汰には恋心を抱いている模様。

8月23日生まれ。身長171cm、体重54kg。血液型B型。スリーサイズはB89/W61/H87。

艶光路 撫子（あでのこうじ なでしこ）

市子のクラスメイト。B組に在籍している紫苑は彼女の従兄。大財閥の一人娘であり、お嬢様らしくわがまま且つ泣き虫な性格。背は低く、縦ロールの髪にうさぎのぬいぐるみに似た髪飾りをつけているのが特徴。

6歳の頃に恵汰と出会い、怪我をしそうになった所を助けられる。その際は名乗れないまま別れを告げてしまったが、それ以後ずっと彼に思いを寄せており、彼に近付く女性に嫌がらせを仕掛けたり、近付けないように工作していた。忍術のような隠形・戦闘の術を得意としているが、それはこれら長年に渡るストーカー行為の賜物である。恵汰と親しくなった市子、紅葉、嵐丸の3人に襲いかかるものの、見事に蹴散らかされた。その後、自身の誕生日会で恵汰に告白（プロポーズ）するも、断られた上、幼少時に出会ったことすらも忘れられていた。

16歳になると両親が決めた相手と結婚し、花嫁修業をするという艶光路家のしきたりに背き、恵汰に告白したことを母親に咎められている。恵汰に振られたことで、一度は許婚である蜂光スネ梶郎のもとへ向かうものの、追い掛けて来た市子や嵐丸のハッパを受けて吹っ切れ、本心を見せる。以降は市子と嵐丸とは友人のような関係である。

6月18日生まれ。身長145cm、体重36kg。血液型A型。スリーサイズはB71/W52/H72。

艶光路 紫苑（あでのこうじ しおん）

仏女津市立泰庵高校1年B組の生徒。演技がかった口調とウェーブのかかった長髪が特徴。ソフトテニス部に所属しており、同じクラスの剛狸原とは中学生時代からのライバル同士。パワーでは彼に劣るものの、サーブなどの技術は非常に優れている。自称「テニス部の王子様」（しかしソフトテニス部）。見事なカットサーブを披露するも、紅葉の人外的なプレーに翻弄された。テニス勝負の後、紅葉限定の女性恐怖症となった。テニスコートが壊れ、試合続行不可能となったため、市子が言った『坊主になってやるわよ、王子が!!』という罰ゲームは免れた。

12月24日生まれ。身長179cm、体重69kg。血液型AB型。

剛狸原 柳次（ごりはら りゅうじ）

仏女津市立泰庵高校1年B組の生徒。ソフトテニス部所属。市子曰く「UMA」。艶小路と対照的に、非常にゴツい外見の持ち主。その見てくれのとおり、強い筋力に任せたパワフルなプレースタイル。モノローグでは普通に喋るものの、実際には口からは「ウホ」の言葉しか出てこない。全力のスマッシュを市子に当てたことで報復に遭い、テニス勝負の後は桜市子限定の女性恐怖症となった。

12月24日生まれ。身長207cm、体重115kg。

丹下 茜（たんげ あかね）

市子のクラスメイト。ギャル3人組の一人で、リーダー的存在。市子を痛い目に遭わせようと廃墟に拉致した際、倒壊に巻き込まれるが嵐丸に救われる。以後、嵐丸に好感を抱いており、気にかけている。

4月18日生まれ。

愛（あい）

市子のクラスメイト。ギャル3人組の一人。金髪と黒髪のプリン髪。

魅沙（みさ）

市子のクラスメイト。ギャル3人組の一人。小太りで、ガングロ。いつもおにぎりを食べている。

市子の近親者

諏訪野 菊之進（すわの きくのしん）

市子の執事。4年前に妻を亡くし現在は独り身。市子が産まれた頃から面倒を見ており、彼女のよき理解者。かなり天然な行動をするところがある。ずっと市子の傍にいたせいで幸福エナジーを吸われてしまい、不幸エナジーによって心筋梗塞を起こして倒れてしまうが、市子の幸福エナジーにより回復。市子の計らいで職を辞し、その後すぐに再婚した。現在は地方で妻とともに2人暮らしをしており、市子とも手紙のやり取りをしている。

10月5日生まれ。身長179cm、体重69kg。血液型A型。

懋琵威（ボビー）

日本全国を巡り、悪霊退治の旅をする黒人の僧侶。市子同様、ごく普通の人間。アメリカ国籍を持つ38歳。それなりの力と知識は持ち合わせているが、性格はドが付くほどの好色家かつ変態。金銭には常に困っている様子。話が進むにつれ、桃央とつるむ事が増えている。最近は酒屋の配達のアルバイトを始めた模様。初登場時、市子に貧乏神と戦えるアイテム「蘇民将来」を与えた。

本来は神をも凌駕するほどの霊力を有しているが、本人の性格が禍し、力が抑えられている。

3月19日生まれ。身長193cm、体重90kg。血液型B型。本名はスターチス・ボビー。

タマ

市子が自宅マンション前で拾った子猫。元々は紅葉の作戦のために利用されただけなのだが、福の神アイテム「福助ハ吹ク 福ノ吹キ矢」（後述）により招き猫化し、市子を護衛するようになる。伊吹が誤って幸福エナジーを与えすぎたためなのか、このアイテムを使わずとも自由に招き猫化することが可能。

通常時は身長20cmほど、体重600gほど。招き猫時は身長92cm、体重13kg。

貧乏神

山吹（やまぶき）

紅葉の上司の貧乏神。紅葉に人間界へ行くよう指令を出した人物。市子の予想以上の強大さに、一度は紅葉に撤退を命令した。その際は意地になった彼女につきかえされたが、紅葉の高揚振りには驚いていた様子。貧乏神界の長老曰く｢キャリア組｣のエリートであり、現場の苦労を知らぬまま高い地位についた口らしい。疫病神と死神の友人がおり、仕事の相談や愚痴を聞いてもらっている。普段は真面目で大人しく、ナイーブな常識人だが、一度怒らせると手がつけられない。また、人間界のビジュアル系バンドの大ファンである。外出を拒んでいるため、紅葉に頼み、グッズなどを購入している。

身長は自由自在に変えられるために規定がない。しかし長い年月を経るとエナジーも膨大になるため、体が大きくなり、通常時は4〜5mほどの巨体。紅葉の代わりに学校に現れた際は巨体のままで現れていた。ちなみに、見た目は美人だが紅葉同様、貧乳である。

洎夫藍（サフラン）

山吹の使い魔。見た目はパンダのぬいぐるみ。熊谷などの一般使い魔よりも巨体で、自立行動可能。尾の部分に穴が空いており、そこから貧乏神道具を取り出せる。身長225cm。

黒百合（くろゆり）

片眼鏡にメイド服を着た貧乏神。関西弁で話し、一人称は「ウチ」。左足をギプスで覆っており、「貧」という文字の入ったエプロンを着用している。紅葉のことを好いておらず、ライバル心を燃やしている。山吹の指令により市子のもとへ訪れるが、市子と紅葉の料理対決に巻き込まれてしまう。なりゆきで市子の料理を口にしてしまい、あまりの不味さにヒトガタがこなごなになり昇天してしまった。

身長159cm、体重40kg。スリーサイズはB79/W59/H81。

合田（ごうだ）

蛙のぬいぐるみのような見た目の黒百合の使い魔。熊谷同様、自立行動をする。また、口から貧乏神道具を出す。 身長61cm、体重は熊谷同様に規定なし。

綾目（あやめ）

死に装束を着た貧乏神。紅葉同様、「貧」と書かれた三角巾を着用しており、右足をギプスで覆っている。楓と杏子を引きつれ、紅葉の現状と市子の可能性を調査するために人間界へやって来た。

身長160cm、体重40kg。

浜菊（はまぎく）

綾目の使い魔。見た目はウサギのぬいぐるみ。腹のチャックから貧乏神道具を出す。自立行動可能。身長68cm。

楓（かえで）

死神のような鎌を持ち、「貧」と書かれたフード付きポンチョを着た貧乏神。左腕をギプスで覆っている。

身長161cm、体重42kg。スリーサイズは、B79/W59/H82。

鬼灯（ほおずき）

楓の使い魔。見た目はコアラのぬいぐるみ。体には縫い目があり、そこから貧乏神道具を出す。自立行動可能。身長61cm。

杏子（あんず）

「貧」の字が入ったチャイナドレスを着た、日本生まれの日本育ちの貧乏神。右目を包帯で覆っている。二字熟語を用いて会話するが、それはキャラ作りのためであり、本当は普通に会話出来る。

身長149cm、体重38kg。スリーサイズは、B75/W54/H74。

弟切（おとぎり）

杏子の使い魔。見た目はカバのぬいぐるみ。口から貧乏神道具を出す。自立行動可能。身長63cm。

その他の神

犬神 桃央（いぬがみ ももお）

紅葉が神界から助っ人として呼んだ犬神。紅葉を慕っており、性格はドM。鼻が非常に良い。普段は人間の姿をしているが、快感が一定の域に達すると犬神の真の姿に変身することができ、その姿はチワワのような小型犬である。また、再び快感が一定の域に達すれば人間の姿に戻ることができる。首に巻いているマフラー状の布を縄に変化させ、自らを亀甲縛り状態にする事が出来る。

当初は紅葉の指令で人間界に赴き、彼女に協力して市子を落としいれようとしたが、彼女の武術を受けてからは、市子をも慕うようになる。また、嵐丸と一戦してからは嵐丸をも慕うようになり、嵐丸からは気味悪がれている。

人間の姿をしている際は身長177cm、体重72kg。

水江 浦島子（みずのえ うらしまこ）

「浦島太郎神」という長寿と縁結びの神様。紅葉の友人でもある。顔は人間と変わらないが、それ以外の身体は海亀そのもの。妻の乙姫（おとひめ）には頭が上がらない様子。たびたび紅葉に協力している。

伊吹（いぶき）

便所に宿る八百万の神・便所神（出産や育児の守り神）であり分類は福の神。見た目は人間とさほど変わらないが、頭部はとぐろを巻いたもの。ネガティブ思考で自虐的になりやすい性格で、理由は恐らく、本人の外見によって今まで周囲から受けた仕打ちに起因していると思われる。一度、稲荷神の神使に「みんなが自分をウ○コと呼ばないようにしてほしい」と頼んだのだが「そんなの無理」と断念された。ネガティブゆえに口癖は「死のう」。紅葉とは顔見知りのようだが詳細不明。ちなみに市子には紅葉との関係はないと嘘をつき、秘密にしている。

とぐろ部分を含め身長203cm、体重61kg。

花梨（かりん）

山吹の友人である疫病神。白衣に「疫」と書かれた三角巾を着用している。山吹のよき相談相手。恋多き女性らしく、失恋すると人間界で病が流行する模様。

苺（いちご）

山吹の友人である死神。大きな鎌を持ち、「死」と書かれた修道女のような服を着ており、顔の半分は骸骨の仮面。口癖は「切る切る」。

たんぽぽ

魔女のような服を着た福の神。両手にはめた人形を用いた腹話術で会話する。｢人間の不幸を屁とも思わない｣という福の神の中では異端存在であり、その為に｢普通の福の神には出来ない厄介仕事｣を上層部から命じられる役割を担っている。異常ともいえる狂暴且つ残忍な性格をしており、福の神仲間からも危険視され、嫌われている様子。

幼少時は人間に幸福をもたらす福の神として活躍していたが、救った人間が私欲に溺れ、破綻していく姿を目の当たりにしてしまう。これが原因で人間を救うことを止め、現在の性格となり、腹話術で会話するようになる。以降、私利私欲に走る人間を生み出すのではないかと、人間を救うことを恐れ拒んでいる。

身長164cm、体重52kg。スリーサイズはB98/W61/H87。

金色姫（こんじきひめ）

マフラー、ニット帽を被った蚕神（生糸・繊維産業の守り神）で、分類としては福の神に含まれる。生真面目な性格で、東北弁のような訛りがある。一人称は「オイラ」。全身に糸を纏い、普段はつなぎ服を着ているように見えるがこの糸を用いて変身することが可能。たんぽぽのストッパー役として人間界を訪れた。

幼少時にたんぽぽと出会い、彼女の酷な過去を見てきた、最大の理解者。人間を救えないたんぽぽを受け入れ、一人で全てを抱え込ませないと約束した。

身長164cm、体重54kg。スリーサイズはB100/W61/H88。実は作中一の巨乳なのだが、その話題はあまり好きではない。

金山彦（かなやまひこ） / 金山姫（かなやまひめ）

金色姫同様、人間界を訪れた金山神で、分類としては福の神に含まれる。たんぽぽのストッパー役として同行するも、彼女と関わりを持ちたくないゆえに口出しをしないようにしている。また、普段は肥満体系をした女性の姿をしているが、口から武器を取り出すことで華奢な少女へと変化する。ショートヘアの金山彦に対して、金山姫はロングヘアーで金山彦に比べ人情がある。

鉄砲狐（てっぽうぎつね）

神の力を失った狐の神の総称。狐の仮面を被っており、神の力がないためか非常に小柄。

懋琵威が助けた鉄砲狐の正体は、稲荷神の神使。人間の願いを叶えることが仕事だが、ミサキ神に力を奪われ、長い間、鉄砲狐となっていた。身長140cm、体重31kg。

ミサキ神

妖怪や憑き物と化した狐の神の総称。

稲荷神の神使から力を奪い、人間を脅かすなどの悪事を働いていたが、懋琵威に破れ鉄砲狐化。ミサキ神時は身長183cm、体重67kg。

石蕗一家

石蕗 梨香（つわぶき りか）

石蕗家長女。14歳、中学2年生。石蕗家の家計や家事を担っており、兄弟の母親的存在。作中唯一と言ってよいほどの常識人。市子が初めて石蕗家を訪れた際、金で全てを解決しようとする彼女を見て、それ以降快く思っていない。しかし再び市子が訪れた際はあまりの変わり様に驚きを隠せずにいた。

10月31日生まれ。身長152cm、体重40kg。血液型A型。

石蕗 龍汰（つわぶき りゅうた）

石蕗家二男。小学生のわんぱく少年。市子に助けられてからは市子を「乳子」と呼ぶ一人で、彼女を慕っている。

9月10日生まれ。身長141cm、体重31kg。血液型O型。

石蕗 美香（つわぶき みか）

石蕗家次女。小学生。

12月12日生まれ。身長122cm、体重24kg。血液型O型。

石蕗 宙汰（つわぶき そらた）

石蕗家三男。まだ言語を話すことができない乳児。美香におもちゃ扱い（女装）されている。

1月3日生まれ。身長65cm、体重8kg。血液型O型。

その他の人物

海棠 要（かいどう かなめ）

赤具地（せきぐち）高校1年のアキバ系の生徒。市子に「冴えない」と評されるなど、小柄で貧弱な印象があり、事実喧嘩の類は非常に苦手だが、市子のために不良に立ち向かう勇敢な一面を持つ。惚れやすい性格。

通学時に電車内で見かけた市子に一目惚れをする。諏訪野に似た雰囲気を持っていたこともあり、猛アタックの末、市子の心を一時は射止めたものの、告白の直前になって自分を応援してくれていた紅葉が好きなのだと気づき、彼女に告白した。紅葉はあくまで市子にダメージを与えるために彼を利用していただけだったが、さらにダメージを与えるためにその告白を受けた。しかし後日、新たな女性に恋をする。

9月23日生まれ。身長155cm、体重43kg。血液型A型。

龍胆 巌十郎（りんどう げんじゅうろう）

嵐丸の父親。空手道場の跡継ぎとなるよう、嵐丸が幼い頃から空手のワザを叩き込んでいた。正義感に溢れ、軟弱で着飾ったものが嫌い。また、娘が女性らしさに憧れを抱いていることに気が付いていない。妻は既に他界しており、現在は嵐丸と2人暮らし。

8月22日生まれ。身長189cm、体重105kg。血液型B型。

諏訪野 菫（すわの すみれ）

市子の執事であった諏訪野の再婚相手。格闘技が得意で、その実力は諏訪野と互角である。

箕輪 胡桃（みのわ くるみ）

市子が小学生の頃に出会った少女。現在の市子のひねくれた性格を形成したとも言える人物。

男性にちやほやされるも本当の友達がいない市子に近付き、後に手堅く裏切った。中学校受験に失敗し市子とも離れ、現在は消息不明。

5月14日生まれ。当時の身長141cm、体重33kg。血液型A型。

二ノ宮 かすみ（にのみや - ）

石蕗梨香の同級生。めがねを掛けているお下げの少女。市子ほどではないが嵐丸以上の巨乳の持ち主。家族関係が上手くいっていないことに悩んでいる。

チンピラに絡まれているところを熊谷に助けられ、一目惚れをする。帰宅せずに熊谷の後を付いていくものの、熊谷に帰るように促される。しかしその帰り道、再びチンピラに絡まれてしまうが、両親と熊谷に助けられる。

12月11日生まれ。身長155cm、体重47kg。血液型A型。

艶光路 侘助（あでのこうじ わびすけ）

撫子の父。小太りで、妻の薊とは異なり温厚。妻と娘をこよなく愛し、彼女らに危害が及ぶと判断した際には、筋肉隆々の艶光路パパアルティメットフォームへと変化する。

4月30日生まれ。身長155cm（艶光路パパアルティメットフォーム時は181cm）、体重84kg。血液型A型。

艶光路 薊（あでのこうじ あざみ）

撫子の母。関西弁を話す。家の繁栄を第一と考え、家中のしきたりには厳格。しきたりに背いた撫子を責めるが、市子や夫の意見を聞き、彼女を許した。

12月15日生まれ。身長170cm、体重57kg。血液型A型。

大門 忍（だいもん しのぶ）

撫子の執事。彼女が幼い頃から仕えている。秀麗な容姿のイケメンだが、極度のロリコン。

2月13日生まれ。身長179cm、体重68kg。血液型A型。

蜂光 スネ梶郎（はちひかり すねかじろう）

大手株式会社・蜂光グループの次男坊で、撫子の許婚。一人称は「僕殿（ぼくどの）」。浮気癖があり、撫子のことも好いておらず、艶光路家の資産目当てで付き合いを続けている。しかし後に会社が倒産、撫子との縁談も白紙となった。

4月1日生まれ。身長172cm、体重58kg。血液型A型。

道具

貧乏神道具

素価疑〜（スカウター）

幸福・不幸エナジー両方の数値を計ることができるアイテム。鼻眼鏡にしか見えない。ついでに身長とスリーサイズもわかる。主に熊谷が利用する。

田中さ〜ん ♡ そろそろ…お注射の時間…DEATH…よ

幸福エナジーを吸い取ることができる巨大で極太な注射。痛みはしっかり感じられるようになっているという。奇妙なネーミングは、紅葉が台詞もろくに考えないままキメようとしたことが原因。

エナジーバリア発生装置

貧乏神の不幸エナジーをバリアに変換する事によって、吸い寄せた幸福エナジーを元の持ち主に跳ね返す事ができるアイテム。象の形をしたじょうろにしか見えない。

エナジーバリア発生装置ストラップフォルム

幸福エナジーの高い人が使えば不幸を跳ね返す事が出来るアイテム。エナジーバリア発生装置をストラップにした形をしている。

生き地獄耳

遠く離れた人の声を聴く事ができるアイテム。うさ耳カチューシャにしか見えない。

打ち出の棟梁

時空拡張アイテム。打ち出の小づちに胴体が生え、顔がついた様な容姿。紅葉はこのアイテムを使って市子の部屋のクローゼットを広げまくっていた。

貧困さん いらっしゃ〜い

神界から助っ人を召喚するアイテム。一見すると、ただの釣り竿にしか見えない。針を食わせるのではなく、針が獲物を加えて引っ張ってくる。

呪いの藁人形マンさん

藁人形の中心に刺さっている五寸釘を抜けば、半径5m以内にいる者を不幸にするアイテム。『帰って下さい。』に登場。

呪いの藁人形マンさん type -MINI-

藁人形の中心に刺さっている五寸釘を抜けば、半径1m以内にいる者を不幸にするアイテム。

がぶりエル2003

幸福エナジーを吸収できると同時に痛みまでも与えられるというトラップ型吸収器。

がぶりエル2005

幸福エナジーを吸収できると同時に痛みまでも与えられるという入れ歯型吸収器。

絡まレッテル

初心者マークに「かかって来やがれ」と書かれたアイテム。これを貼り付けられた人間は30分間、他人から絡まれ続ける。

瞬間移動アイテム首吊ルーラー

首に紐を引っ掛けることで瞬間移動が可能になるアイテム。どう見ても首吊りそのもので、市子にも仕掛けられたのだが幸福エナジーのお陰か生きて移動している。

しゅしゅっとひと吹き 恨みつらみ反射スプレー

所持者のエナジーを霧状に変えることが出来るアイテム。所持者自身の体に吹きつけると、所持者に対して敵意や殺意を向けた人間を不幸にすることが可能。

トラウマ聴診器

他人に触れられたくない過去の秘密を聞き出すことが可能になるアイテム。トラの耳がついたヘッドフォンにウマの蹄がついている。一度は龍胆に壊されてしまったものの、セロハンテープ等で補強すれば使用可能。

性格逆転キャンディ あまのじゃくし

食べると人格が普段と逆になってしまうアイテム。

大・損（だいそん）

幸福エナジーを吸い取ることができる掃除機型吸収器。キャッチコピーは「吸引力が変わらない」。

あなたがタワシにくれたもの

激痛を与えると同時に傷口から幸福エナジーを吸収するアイテム。見た目はただのタワシ。

変わる輪ヨ ♡

一度着用した服装に限り、瞬時にコスプレができるアイテム。

はなさんかジジイ

「ポチ」と呼ぶと半径1kmのものを全て灰にしてしまうアイテム。ミサイルの先端に犬の顔が付いている。

交替包帯（こうたい ほうたい）

入れ替わりたい人と自身とをこの包帯で巻くと、互いの精神を入れ替えることが出来るアイテム。

合体包帯

合体したいものと自身とをこの包帯で巻くと、合体させることが出来るアイテム。

市子と紅葉が合体した際には幸福/不幸エナジー量が均等となるため、「並」になる。前髪を左分けにすると市子の人格に、右分けにすると紅葉の人格になる。ちなみにバストサイズも2人を足して2で割ったサイズ（B〜Cカップ）である。

ハーレー・ダビッドさん

水陸両用高速移動が可能のバイク型のアイテム。運転手の幸福エナジーを動力源として動き、本気を出せば空をも飛べる。

いい旅 海気分

水中で使うと世界中の海や川へ行き来が出来るアイテム。

召しませ ♡ マーメイ丼

見た目はただの海鮮丼だが、これを食べることにより魚の姿に変身出来るアイテム。丼の半分の量を食べれば人魚に、一杯を食べきると完全な魚の姿になれる。

透けるんです♡

撮られると体が透け、周囲から見えなくなるアイテム。見た目はレンズ付きフィルム。

エナジーリーダー コピっとな♡

他人のエナジーをコピー出来るアイテム。自分のエナジーを他人にコピーすることも可能。

猫イラーズ

子ネズミ（敵）を捕える猫型ロケット。

肉々しい奴め

身体にくっつけることで肉体と一体化することができ、胸に装着すれば貧乳から巨乳に変身可能。

Let's逃現郷（レッツとうげんきょう）

1滴、飲料に混ぜるだけで大人の気分（酒気帯び状態）を味わえるアイテム。

そんなバナナ

突如足下に現れ、相手を転倒させられる嫌がらせアイテム。見た目は、ごく普通のバナナの皮。

エナジースプリンクラー 散布っぷ

不幸エナジーを周囲に撒き散らすことの出来るアイテム。散布量はランダム。

オマエノモノハ オレノモノ スティック

見た目は星型と月型のステッキで、これを所有する者同士の幸福エナジーを使うことが出来るアイテム。ステッキが呪文を唱えるとプリ●ュアのようなコスチュームに変身。しかしこれは紅葉の市子らに対する単なる嫌がらせである。

その他

蘇民将来（そみんしょうらい）

懋琵威が作った悪神、悪霊退治道具。懋琵威お手製の体操着（巫女衣装）を着ることで更に霊力が高まるらしいが、根拠はない。幸福エナジーを具体化（十二支を召喚）することが出来る。市子が懋琵威から貰い、対紅葉用として度々使用している。余談だが、御札と柳の木があれば量産可能。

以前から存在していた技術なのか、懋琵威の道具が有名なのかは不明だが、市子が始めて使用したときには紅葉は既にその存在を知っていた。

福助ハ吹ク 福ノ吹キ矢（ふくすけはふく ふくのふきや）

伊吹が持ち出した、福の神アイテム。吹き矢を持っている福助人形で、ひと吹きするだけでその吹いた人物の幸福エナジーを与えることが出来る。加減が難しいらしい。

要石（かなめいし）

伊吹が市子に手渡した、巨大な力を制御するために使われてきた神聖な石。肌身離さず身につけていることで、周囲の人間・動物から幸福エナジーを吸収することがなくなるらしい。

数珠・ザ・Hyper

懋琵威の神通力を練りこんだアイテム。見た目はただの数珠だが、身につけるとその部位の能力を飛躍的に高められる。目の近くにもってくれば視力も倍増する。

叫べ!! 幸フクロウ

福の神アイテム。幸福エナジーを前倒しすることが可能。見た目はごく普通のフクロウの置物。

強欲戒メンタル（ゴウヨクイマシメンタル）

福の神アイテム。一見すると首輪にベルが付いたもの。幸福エナジーの発動を感知すると、これを装着している者に電撃を流すという懲罰アイテム。

単行本

• 第1巻（2008年11月4日発売） ISBN 978-4088745770
• 第2巻（2009年4月3日発売） ISBN 978-4088746470
• 第3巻（2009年5月1日発売） ISBN 978-4088746869
• 第4巻（2009年9月4日発売） ISBN 978-4088747330
• 第5巻（2009年12月4日発売） ISBN 978-4088747804
• 第6巻（2010年3月4日発売） ISBN 978-4088700311
• 第7巻（2010年7月2日発売） ISBN 978-4088700786
• 第8巻（2010年11月4日発売） ISBN 978-4088701356

ラジオドラマ（VOMIC）

ジャンプ専門情報番組「サキよみ ジャンBANG!」にて、2010年5月にビジュアルドラマが放送。各3分、全4話。2010年6月から集英社ヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」で配信。

キャスト

• 桜市子 - 名塚佳織
• 紅葉 - 三瓶由布子
• 諏訪野菊之進 - 中博史
• 山吹 - 友永朱音

『帰って下さい。』

あらすじ

彼女が出来、幸せの絶頂にいた主人公・椿屋吾郎の前に、貧乏神育成学校卒業検定のために人間界へ訪れた貧乏神見習い・紅葉が現れる。特定の人間に取り憑き、不幸エナジーを収集しなければ帰れないのだと言うが……。

登場人物

椿屋 吾郎（つばきや ごろう）

本作の主人公の男子高校生。思いを寄せていた同級生の佐倉に告白し見事成功する。

紅葉（もみじ）

貧乏神育成学校、私立運無威（うんない）学園4回生の貧乏神見習い。卒業実技検定のため、人間界へ訪れた。

佐倉（さくら）

吾郎の彼女。好きな男性のタイプは「朝青龍みたいな人」。

関連項目

• シュルレアリスム
• ロー・ファンタジー

外部リンク

• ジャンプスクエア内公式サイト
• 『貧乏神が!』 集英社VOMIC内紹介ページ