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賭博黙示録カイジ/福本伸行

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著者: 福本伸行
巻数: 6巻

福本伸行の新刊
賭博黙示録カイジの新刊

最新刊『賭博黙示録カイジ 6st stage(弱肉強食編)


出版社: 講談社
シリーズ: KPC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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11da12shu15sai RT @YahooNewsTopics: 【中間管理録トネガワ アニメ化】福本伸行さんの人気マンガ「賭博黙示録カイジ」のスピンオフ「中間管理録トネガワ」が、アニメ化されることが明らかになった。「このマンガがすごい!2017」オトコ編第1位を獲得。 https://t.co/Xq
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manga_qma_bot 【多答】 次のうち、福本伸行の漫画を全て選びなさい ○:賭博黙示録カイジ、最強伝説 黒沢、天 天和通りの快男児、賭博覇王伝零、銀と金 (×:世紀末博狼伝サガ、アカテン教師梨本小鉄、365歩のユウキ、哲也 雀聖と呼ばれた男)

賭博黙示録カイジ』(とばくもくしろくカイジ)は、福本伸行による日本の漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)で連載された。

続編として『賭博破戒録カイジ(とばくはかいろく-)』『賭博堕天録カイジ(とばくだてんろく-)』が同誌に連載され、現在は『賭博堕天録カイジ 和也編』と題し、3勤1休のペースで連載中。

本項では直接ストーリーが繋がっている続編であり、「賭博黙示録」と合わせて『カイジ』という一つの作品を構成している計4編、そしてこれらを原典として製作された複数の別メディア作品(アニメ・ゲーム・パチスロ機・実写映画)についても解説する。

概要

自堕落な日々を過ごす青年伊藤開司が借金の保証人になったため多額の負債を抱えたことをきっかけに様々なギャンブルに挑んでいく青年漫画。作品独自のギャンブル・心理描写、「ざわ…ざわ…」の擬音やモブキャラの「黒服」などの福本作品独自の表現が特徴。

第22回(平成10年度)講談社漫画賞一般部門を受賞。発行部数は『賭博黙示録カイジ』が380万部、『賭博破戒録カイジ』が260万部RODEOカイジ、『賭博堕天録カイジ 和也編』が既刊2巻時点では累計1600万部。

2007年10月、『逆境無頼カイジ』のタイトルでテレビアニメ化され、日本テレビ系列で放送された。また、2009年10月、『カイジ 人生逆転ゲーム』のタイトルで実写映画化もされ、人気を博した。2011年にシリーズ2公開予定(日本テレビ製作、東宝配給)。

あらすじ

第1章「希望の船」

収録:『賭博黙示録カイジ』

上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知らされる。遠藤に誘われるままカイジは、負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」(フランス語で「希望」の意味)に乗り込む。そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。うまく勝てば借金は帳消しだが、負ければ命の保障はないというものだった。カイジは幾度となく煮え湯を飲まされながらも、土壇場でのひらめきと思考を駆使して、生き残りを賭けた勝負に身を投じる。

第2章「絶望の城」

収録:『賭博黙示録カイジ』

エスポワールから辛くも生還したカイジだったが、借金返済はならず、その総額は600万円以上に膨れ上がっていた。アルバイト生活に戻ったカイジの前に、再び遠藤が現れ、新たなギャンブルを持ちかける。今度こそ勝つと決意したカイジは会場である「スターサイドホテル」へと向かい、決死のギャンブル「鉄骨渡り」に挑む。

多くの人間が転落死していく中、2度の鉄骨渡りをカイジは唯一渡りきるが、主催者側に勝負中の言動を後から指摘され、賞金を得る権利を剥奪される。激昂するカイジの前に主催者側の会長・兵藤が現れ、もう一度チャンスをやろうとこれまでのギャンブルを仕切っていた大幹部・利根川と「Eカード」で対決する。

極限の死闘の末、利根川を打ち倒したカイジ。しかし、真に倒すべき存在は利根川ではなく兵藤会長であることを痛感させられる。カイジは自身と鉄骨渡りで死んでいった仲間達の無念を晴らす為、自ら兵藤に「ティッシュ箱くじ引き」を挑み宣戦布告する。

第3章「欲望の沼」

収録:『賭博破戒録カイジ』

スターサイドホテルの勝負でさらに借金を約1000万円に増やすことになり、逃亡生活を送っていたカイジは遠藤に、またギャンブルを紹介するよう依頼する。しかし規定によりギャンブルは紹介されず、ギャンブルの元締である帝愛グループの地下施設で強制労働をさせられることになった。カイジは一日外出券を得るために金を貯めようとするが、所属するE班の班長・大槻の巧みな篭絡により金を使い果たす。大槻はさらにカイジに給料を前貸しし、自身の主催する「地下チンチロリン」に誘い込む。大槻に大敗を喫してさらなる借金生活に追い込まれたカイジは、自分と同じ境遇にある通称「45組」と団結し、打倒大槻のために決起する。

大槻を倒して外出に必要な資金を得たカイジは、45組の仲間達からカイジ含めて6人全員の借金返済に必要な6000万円を得ることを託され、80万円の現金を持ち単独で地下から20日間の一時外出をする。偶然出会った男・坂崎の紹介を受けて帝愛グループの裏カジノに置かれた1玉4000円のパチンコ「沼」で一攫千金を目指す。坂崎はカイジをサポートに自身の計画と資金によって「沼」に挑むが、裏カジノの店長・一条が仕込んだ妨害により惨敗。八方塞がりの状況になるが、カイジは「沼」の攻略法を閃き計画を練り上げ、負債を抱えて大金が必要になった遠藤をも仲間に引き入れる。カイジ・坂崎・遠藤の3人は協力して再び「沼」に挑む。

第4章「渇望の血」

収録:『賭博堕天録カイジ』・『賭博堕天録カイジ 和也編』

「沼」での勝利から半年後。借金を完済し地下施設から解放されたカイジは、「沼」で共闘した坂崎の家に居候し、働かず堕落しきった日々を送っていた。そんなカイジに愛想を尽かした坂崎は手切れ金として300万円を渡し、追い出そうとする。その時カイジは地下で仲間だった三好・前田と再会し、彼らが勤める裏カジノの社長・村岡から大金を騙し取る計画を持ちかけられる。カイジは必ず返すと約束して坂崎から300万円を受け取り、村岡が考案した変則麻雀「17歩」で勝負する。

思いかけず再び孤立無援の死闘となった「17歩」で、カイジは4時間に及ぶ乱戦の末に村岡を下し4億8千万円の大金を得る。そして勝負の立会人となっていた兵藤会長の息子・和也に勝負を申し込まれ承諾する。カイジは帝愛グループ傘下のレストランへ案内され、小説家という和也の目標と、その「取材」のために度々危険なギャンブルを企画し、多くの人命を奪ったその所業を知る。土壇場で裏切るのが人間の真実と言う和也を、カイジは全否定。その言い合いを契機に、友情確認ゲーム「救出」による人間性の実験、カイジと和也の勝負が始まった。

登場人物

登場ギャンブル

限定ジャンケン

大型客船エスポワール内で開催された「第3回クリエイティブクルーズ」で行われたギャンブル。参加者それぞれに、星3つと、グー、チョキ、パーの3種4枚ずつ、計12枚のカードが配られる。カードを1回につき1枚使用して、他の参加者とジャンケン勝負をし、勝つと相手の星を1つ貰える(あいこは星の移動は無し)。勝負のやり方は、まず自力で対戦相手を探し、承諾を得たら船内にあるボックスを挟んで向かい合う。次に「チェック」で自分が出すカードを確かめ、「セット」で伏せて提出(この時点でもう変更は出来ない)。そして「オープン」で同時にカードを公開。使ったカードは結果に関係なくボックスに開いている穴に投入、即座に集計される。船内の電光掲示板には「残り時間」と、「それぞれあと何枚ずつ残っているか」がリアルタイムで表示される。すべてのカードを使い切った時点で、初参加者は星を3つ、リピーターは4つ維持できれば勝ちとなる。

「負け」となった場合、残るカードおよび星は没収され、別室送りとされる。負けとなる条件は次の通り。

  1. 星がなくなった時
  2. 制限時間である4時間(映画では30分)終了時にカードを使いきれていなかった時
  3. 制限時間終了後の星の売買タイム(10分間)が終わっても星が規定未満の時
  4. その他禁止行為を行った時

勝てばその参加者の借金を主催者が全額肩代わりする(ただし、後述する「船内での借金」は別)。さらに、勝ち抜けた時点で星が余っていれば、主催者が1つにつき400万円で買い取る。

別室送りになった者はその後、エスポワールに乗ったままどこかへ連行される。船井が聞いた噂によれば、「新薬の実験台にされ、廃人にされる」「売春を強要される」といった過酷な運命が待ち受けているという。

カードを使い切った時点で星が規定に届いていなくても即座に「負け」とはならず、他の参加者からカードを手に入れて勝負を続行する事が可能。また、最後に行う星の売買で別室にいる者に規定数の星を与えて救出する事も認められている。

勝負での使用、失格による没収以外でカードを破棄することは認められていないが、参加者間での合意に基づく譲渡、売買は黙認されている。星も同様に譲渡、売買が黙認されている。さらに、通常は1回の勝負につき星1つがやりとりされるが、双方の合意があれば、それ以上の星をやりとりすることも黙認されている。

また、勝負前に全参加者へ最低100万円、最高1,000万円(30歳以上は最高500万円)が貸し付けられる。利率は1.5%だが10分複利なので、勝負が4時間いっぱいまでかかった場合、最大約4割増し(勝負途中で勝ち上がれば、勝負開始からその時点までの時間で計算される)という足元を見た暴利である(日本の法律では支払う義務は無いが、公海上の他国船籍船内であれば日本の法律が適用されるとは限らない)。しかし、この船に乗っているのは、いずれも多額の債務を背負っている者ばかりであるため、借金一括返済というチャンスを考えれば「良心的金利」であると主催者は語っている。なお、この金の使い方は一切自由とされている。また、あまりに借金が多い場合は参加を断られる場合がある。実際、岡林は他の人物にもいくらか背負ってもらい、一人あたまの借金額を減らしてようやく参加できた。

実写映画版では、以下の変更がある。劇場限定商品として、このゲームに使われるカードと星のセットが販売された。

  • 制限時間が30分
  • 星を1個100万円(計300万円)で買ってエントリーする。現金そのものの貸付は無し。星の購入資金は借金として扱われ、利率1%の1分複利が付く。ゲーム終了後に星は1個100万円で買い戻すことを明言している
  • 原作での掛け声「チェック・セット・オープン」が「ジャン・ケン・ポン」に変更
  • 別室送りにされた者はそのまま地下帝国(後述)へ送られる

鉄骨渡り

人間競馬

スターサイドホテルで行われたギャンブル。通称「勇者達の道(ブレイブ・メン・ロード)」。挑戦者同士のギャンブル対決ではなく、パーティーに参加した富豪がレース結果に賭け、その寺銭とパーティー参加費から賞金が支払われる「人間競馬」である。

ホテル内に設置された数本の鉄の一本橋(作中では4本。四角い棒状で全長25メートル。渡り始めは足の幅より少し広い程度の太さだが、先へ進むほど少しずつ細くなる)を参加者に渡らせ、参加者は渡り終えると順位に応じ大金を手にすることが出来る「引換券」を貰える。ただし、参加者が地面や橋に手をつくか、橋から落ちた場合、失格となる。さらに引換券をもらうためには、他の橋の参加者を含めて決められた順位以内に入り渡り終えてしまわねばならない。作中では1回の参加者12人(3人に対し1本の計算で鉄骨が割り当てられていた)の内、1位に2,000万、2位に1,000万の券が渡された(エントリーしていたのは全部で60人、したがって5レース行われた)。ちなみに落下した場合、橋の下には薄いマットが敷いてあるだけの上、8mないし10mの高さがあるため、打ち所によっては負傷や死の可能性もある。

より大金を手にするためには、後ろの者は前の人間を落とさなければならない(他の参加者を押して落下させる行為は、ルール上許されている)。一方先頭に立つものは先に進むにつれ橋が細くなるため、たやすく渡りきる事は不可能であり、よほど差がない限りいつか追い付かれるという危険性を秘めている。

電流鉄骨渡り

無事「引換券」を手にしたとしても、その後には券を換金する部屋へと行くための「最後の橋」が待っている。この橋は幅や長さは人間競馬とほぼ同じだが、地上74メートルに位置するため落下したら即死であり、また落ちることを恐れて橋にしがみつく行為を防ぐため、橋には電流が流され、手を触れると感電のショックで橋には留まることができず転落するという、「失格=即死」の戦いである。なお人間競馬で失格になった者も、失格者多数で余った券や権利放棄者の券を受け取るチャンスが存在する。

「最後の橋」はさらに上のランクのパーティー参加者に向けた見世物であるが、ギャンブルの対象とはならない。またこれはあくまで「引き替えに付随する作業」であるため、引換券に切られた制限時間を過ぎない限り、渡り切るのに有した時間や挑戦者間の順位は賞金に何ら関係しない。

実写映画版では、「地下帝国」でペリカ(後述)単位での借金を重ねた者が最後のチャンスとして挑戦させられるギャンブルであり、またルールそのものも予め参加者全員に1,000万円の券が配られる形式となり、第1回戦の「人間競馬」の部分は省略されている。

Eカード

2人対戦用カードゲーム。「皇帝」(1枚)「市民」(8枚)「奴隷」(1枚)の3種類(計10枚)のカードを使用する。これらのカードにはジャンケン同様三すくみの関係があり、「皇帝側」と「奴隷側」に分かれ、時間差で1枚ずつ出し合って勝敗を決める。強さは「皇帝」>「市民」>「奴隷」の順で、「皇帝」は「市民」に勝ち、「市民」は「奴隷」に勝つのはこの強さの順の通りだが、奴隷はどうしようもないクズであるがゆえに王である皇帝を討つということで、「奴隷」は「皇帝」に勝つとされている(「市民」同士であった場合はあいこであるが、4回連続で「市民」同士なら残りは「皇帝」と「奴隷」だけになるので「奴隷側」の勝ち)。EカードのEは皇帝(Emperor)から来ている。このカードはニンテンドーDS用ソフト『逆境無頼カイジ Death or Survival』の予約特典として存在し、実際にプレイすることが出来る。過去に一般販売され、ペリカも付属していた。

通常のジャンケンと異なる最大の特徴は、両者が所持するカードの構成が平等ではない事である。「皇帝側」は「皇帝」カードを1枚と「市民」カードを4枚、「奴隷側」は「奴隷」カードを1枚、「市民」カードを4枚持つ。最も多い「市民」同士であればあいこになるだけなので、事実上「皇帝」もしくは「奴隷」による1勝で決まる。3戦ごとに「皇帝側」と「奴隷側」を入れ替えて再スタートし、計12戦を行う。(映画では3本勝負)

「奴隷側」は、「皇帝側」のたった1枚の「皇帝」に合わせてたった1枚の「奴隷」を出さなければならないが、「皇帝側」は4/5を占める「市民」のどれかに合わせて「皇帝」を1枚だけ出せれば勝てる上、「市民」を出しているうちに「奴隷側」が読みを誤り、「奴隷」を出して自滅するという勝ちパターンもあるため、「皇帝側」がルール上有利になっている。この格差を埋め合わせるため、「奴隷側」で勝利した場合の報酬は通常の5倍(映画では10倍)とされている。ただし、カイジの場合は「皇帝側」で負けても針が5倍の距離進むことはないと設定された。

カードを提出する順番は、1、3回目の提出は「皇帝側」が先出し、2、4回目は「奴隷側」が先出しとなる。カードは伏せた状態で出すが、後出し側は自分がカードを出す前に先出し側の顔色をうかがう事が可能である。また、両者ともカードを出す際は、無作為なカードの選出を行ってはならない。最低一度はカードの表を見てからカードを出さなければ反則となる。これはあくまでEカードは心理戦を主とするゲームであり、運で勝敗を決めるものではないからという理由で説明される。

本来は大金を賭けて勝負するが、無一文の場合は目もしくは耳を賭ける。リモコン操作で針が進むという装置を取り付け、負けた場合、どちらの陣営であっても賭けたミリ数分だけ針が伸びてきて、30ミリ進むと眼球や鼓膜に到達するようになっている(このゲームは「聴力を賭けた勝負」とされるが、鼓膜は破れても自然と再生するので、聴力を失うのは一時的なものであって、致命的な影響はない )。この装置は一旦装着すると専用の工具を使わない限り外せず、無理に外そうとするとリモコンのアラームが鳴る。

賭けることが出来る距離の最小単位は1ミリであり、勝った時にもらえる金額のレートは1ミリにつき「皇帝側」なら10万円で「奴隷側」なら50万円。30ミリ分負けて針が器官に到達すれば12回戦行っていなくてもその時点でゲームオーバーということで終了するが、実はこの装置は別の箇所にも使用できるようになっており、針は最大45ミリまで伸びる。

実写映画版では、以下の変更がある。劇場限定商品として、このゲームに使われるカードのセットが販売された。

  • 勝負は12勝負ではなく、3回勝負。よってカードの交換はない。
  • 原作では聴力をかけていたが、映画では普通に現金をかけている。
  • 奴隷側で勝った場合もらえる額は賭けた金の10倍。
  • カードの提出は常に奴隷の先出しとなっている。

ティッシュ箱くじ引き

Eカードで勝利したカイジが兵藤との勝負をするために急場で考え出したギャンブル。空にしたティッシュの箱にペーパータオルで作ったくじ(○を書いた1枚とはずれ数十枚)を入れ、交互にくじを引いて先に○を引いた方が勝ちという単純なもの。カイジは当たりくじをあらかじめティッシュ箱の側面に仕込んでおくという不正を考えていた。

兵藤は1億円を賭け、カイジはEカードで得た2,000万円と自らの片手の指4本(指1本につき2000万)を賭け、負ければ切断されるという条件で勝負に挑む。

地下チンチロリン

詳細はチンチロリンを参照。1人が親でそれ以外が子となり、出目の強弱を子1人1人が個別に親と比べ合い、勝った方が賭け金を役に決められた倍数で受け取ることが出来る(賭け金は子が決める)。なお役目は456(シゴロ)が2倍づけ、2~6ゾロが3倍づけ、1(ピン)ゾロが5倍づけ、123(ヒフミ)が2倍払いである。また、地下オリジナルルールとして、

  • 親の目に関係なく子も振ることが出来る(親の総取り・総払い無し)。
  • 親をスルーすることも可能。
  • 親の連続はどんなに勝っても2回まで。ただし、1回目に親が1の目・目無し・123・ションベンを出したらそこで親は終了。それ以外は必ず2回目の親をする。
  • 賭け金の上限は2万ペリカである。ただし、親と子の間で合意があれば上限を撤廃、青天井とすることも可能。

これらの特殊ルールについては、大槻により「大きな勝ちも負けも無くして、金のない地下でゆるゆるだらだら勝負を楽しむため」という説明が成された。

パチンコ「沼」

一条が店長を務めるカジノに存在する等価交換の一発台パチンコ。一玉4,000円に設定されているため通常の1,000倍のギャンブル性を持つパチンコである。(ちなみにこのカジノには1玉400円や1玉40円のパチンコも存在し、これらはデジパチ)挑戦するためには300万円(750発)・500万円(1,250発)・1,000万円(2,500発)のいずれかのパッキーカードを買って使うことになる。

役物上部に電動チューリップが配置されており、チューリップに拾われた玉のみが内部の3段クルーンの1段目に落ちる。1段目のクルーンには3つの穴、2段目には4つ、3段目には5つの穴が空いている。1段目・2段目の手前穴1つずつは下段に落ちる穴であり、回転しながら順に通過して3段目で奥の当り穴に玉が入ると、ジャックポットとなる。ジャックポットは、その時点でストックされている玉すべてを獲得できる。ジャックポット以外に当り穴はなくすべてアウト玉となる。この台のストックはアウト玉の蓄積であり、ストックが無い時には最低3億円(75,000発)分を店が保証する。

理論上は1/30・1/60・1/100(それぞれ後述の設定A・B・Cの場合の釘ゾーン)×1/3(チューリップ上役物)×1/60(三段クルーン)=1/5,400(2160万円分の玉に一発)・1/10,800(同4320万円分)・1/18,000(同7200万円分)でジャックポットが出ることになるが、様々な場所に鉄壁の防御が施されており、通常のプレイでは攻略することはできない。

まず、釘の設定は基本的に100発中1発がチューリップの手前に届くように設定してあり(この通常時は設定Cといって、他にも月1回30発中1発が届く設定Aの日や、月5日ほど60発中1発が届く設定Bの日もあるが、いずれにせよこの時点で大半の玉は無駄打ちに終わる)、チューリップの手前の開閉するバーは、通常はランダムで動くだけであるが、店側から遠隔操作でタイミングを計って閉じてしまう事が可能。(通称「ブロック」)ここを乗り越えたとしても、「クルーン自体」・「パチンコ台本体」・「台周辺のプレイスペース」と3段階に分散した手前への傾斜(リモコン操作で奥に傾けることも可能)に加え、3段目の奥にある当たりの穴の外側に透明なコブが存在し、通常考え得る形での入賞の可能性を潰している。さらに、通常は「あからさま過ぎる」として没になっているが、3段目の当たり穴の周囲から、店側の操作によって空気が噴出できる装置も存在する。これにより、極めて確実に、強引にパチンコ玉を当たり穴に入る事を妨害できる。さらに念のためゴト対策として、磁石に反応しない真鍮製の玉を不定期に使用している。

このように様々な妨害機能が搭載されているので、カイジたちの前にも多くの者が挑戦したが、実際にジャックポットを出した人物(達成者と呼ばれる)は、カジノ側の接待によって出した利根川と兵藤だけであった。なお、前述の通りこの台は等価交換であるため、原則としてジャックポットを出せなかった者がつぎ込んだ金は丸々次の挑戦者への賞金として積み立てられていくため、理論上はいつまでも店には儲けが出ないばかりか、こちらも前述の通りどんなにジャックポットが貯まってなくても3億円分は店が保障するので3億円分ジャックポットが貯まらないうちにジャックポットを出されようものなら3億円に満たない分店の損失になってしまう。しかしこの接待を行う事で「帝愛の人間」である兵藤や利根川が積み立てられた賞金を「回収」する意味合いを持つと同時に、表向きには「確率は限りなく低いが当たりはある」とアピールする事によって、挑戦者が後を絶たない状況、ひいては「沼」が店の象徴として君臨する状況を生み出している。

地雷ゲーム「17歩」

手作りの過程を省略した変則二人麻雀。全自動麻雀卓で山を作り、先手、後手を決める(決め方は自由)。そして先手が左右の2山から好きな牌を1牌めくってドラを決めてスタート。互いに自分の目の前のツモ山1列分(34牌)を使って自分の手牌を作る。この手牌選択の制限時間は3分。手牌が出来たらゲームをスタートし、先手の者から牌を切っていく。この時切る牌は手牌からではなく、手牌に使われなかった残りの21牌(捨て牌)が対象となる。

性質上ツモがないので、和了る時は必然的に相手からのロンのみとなる。捨て牌が21なのに対し攻防は17巡のため、相手のロン牌を5つ以上捨て牌の中に抱えてしまうと、(先に相手が振り込むか、フリテン扱いにならない限り)必ず負けてしまう事になる。振り込んで決着した場合は賭け金(両者の合意に基づく)を相手に渡さなければならないが、渡す金額は完成された役によって満貫を1単位とした倍率(ハネ満なら1.5倍、倍満なら2倍…)に基づくものとなる。両者とも振り込まないまま17巡を消化すると流局となり、賭け金を倍にして次戦に持ち越す。

その他通常の麻雀と異なる点は次の通り。

  • 満貫縛りである事。符を考慮する描写は無く、事実上の4翻縛りであるあるいは30符4翻の切り上げ満貫とも解釈できる。

。ゲームスタート時で聴牌している事が前提でありリーチで1飜は確定なので、あと3飜以上を持つ役を作らなければならない。

  • ドラも4翻縛りに数えて良い。ただし裏ドラは和了後の余禄扱いのため、表ドラと役で4飜以上にならない場合は和了れない。
  • 先付けである必要はなく、片アガリで満貫到達を狙ったり、一部の偶然役も計上したりする描写がある

  • 常にリーチの状態である上にツモアガリも無いためヤマ越しによる高目狙いができない。複数の和了形を持つ手役において、満貫に足りない和了形となるロン牌を先に切られて和了れなかった場合、その後満貫以上になる待ちのロン牌を切られてもフリテン扱いとなるため和了ることはできない。
  • 自分で自分のロン牌を切ってしまった場合もフリテン扱いとなる。
  • 最初に牌を切る時にリーチをするが、ダブルリーチではなく通常のリーチとして扱う(即ちダブルリーチは無い)。
    • このとき聴牌していなくてもアガリ放棄として続行し、ノーテン立直は問われないモバイル版ゲームではノーテン罰符1000点がある。
  • 一発はあるが人和はない。
  • カン・流し満貫は無い。カンが無いので嶺上開花、槍槓、三槓子、四槓子も無い。
  • 場風牌は東、面風牌は東(先手番)と西(後手番)で固定。
  • 親と子の制度も無い。和了得点の格差により、レートアップをしていきにくいのが理由。
  • 河底撈魚

は必然的に先手番のときしかできない。

愛よりも剣

兵藤和也が執筆した小説「愛よりも剣」内に登場するギャンブル。実はこの小説は、和也が実際に執行した制裁を基にしたものである(設定や役名は変更してあり、表向きにはフィクションということになっている)。

金を持ってヤクザの組長から逃げようとした男女2人に組長が課した刑。足部分に2箇所、胴部分に5箇所剣を刺す穴のある箱2つ、鉄板9枚、剣9本を使ったギャンブル。まず、2人がそれぞれの箱の中に入り、剣を刺す穴を2人交互に指定し、その穴に剣を刺していく。このとき、自分の方の穴を指定する必要はなく、相手の方の穴を指定してもよい。なお、計14箇所の穴のうち、9箇所は鉄板が入っており、そこに剣を刺しても鉄板で止まり体には刺さらないようになっているため、9本の剣全てを鉄板入りの穴を指定することができれば2人とも無傷で終わる。しかし、残りの5箇所には鉄板は入っておらず、そこに剣を刺すと体に刺さり、足の場合は大ケガ、胴の場合は即死するとは限らないが死亡が確定する。2人とも胴に剣が刺さるか、9本の剣を刺したら終了。但し1人だけ胴に剣が刺さってももう1人がまだ胴に刺さっておらずなおかつ剣が残っていたら続行。この場合残りの剣を刺す穴は胴に剣が刺さった方の意識があるうちはそれまで通り2人交互に指定し、意識がなくなる、即ち死亡してからは残りは生き残った方が全て指定する。この場合でも死亡した相手の箱にまだ剣を刺していない穴が残っていればそこを指定することもできる。9本全て刺し終わった時点で生き残っていれば、その後はヤクザ達からの干渉から解放される。

「救出」

B型肝炎持ちの負債者とその仲間2人に兵藤和也が課した「友情確認ゲーム」

挑戦者は特殊な構造のヘルメットを装着して、くじ引きで決めた順に座り(前から順に「3・2・1」となっていて、後ろほど高い位置になる。席の構造上、1番席は2番・3番の様子が分かり、2番席は3番の様子のみ分かり、3番席は誰の様子も分からない)、ベルトで体を固定する。そしてルーレット(ヘルメットのランプが点滅)により、1人の「救出者」と2人の「人質」を決める。ヘルメットには大音量の音楽が流れているため、周りの声は一切聞こえない。もちろん自分のランプが点灯しているかどうかもわからない。無論、振り向いて他のランプを見ることも禁止。1ゲーム終了ごと、前方に設置された時計に「人質解放ボタン」を押した時点でのタイムが表示される(ゲーム中は表示されない)。

「救出者」に選ばれた者は、自力でそのことに気付き、スタートして30秒以上1分1秒未満の間(ゲーム中挑戦者にはタイマーが見えない)に席にある「ベルト解除ボタン」で自分のベルトを外し、前にある「人質解放ボタン」を押せばクリア。クリアするごとに賭け金が倍々ゲームで増えていき、1億円を突破すれば挑戦者の勝利、1億円をもらえる(今回の挑戦者は所持金が2,150円だったため、1億を突破するには16回連続でクリアしなければならない。なお、16ラウンドをクリアした場合、本来の賞金額は140,902,400円になるが、最終的な金額は1億円でストップされる)。クリアした後は、そのときボタンを押したのがスタートしてから何秒後(但し秒未満は切り捨て)だったかが全員に知らされた上で、もう一度くじ引きで席をシャッフルして続行する。

ただし、スタートしてから30秒未満のうちに救出者が人質解放ボタンを押した場合は失格。全員命は助かるが、賭け金は没収されてこの後の挑戦権も失う。1分1秒内に人質解放ボタンを押さなかったり、人質が人質解放ボタンを押した場合は救出失敗。「人質」2人のヘルメットの中敷がリモコン操作により膨張して、頭蓋骨や脳を1分と時間をかけて圧迫・粉砕し、人質2人は死亡する。また、ベルト解除ボタンは最初に押されたものだけが有効であるため、誤って「人質」がベルト解除ボタンを押してベルトを解除した場合、その後に救出者がいくらボタンを押しても救出者のベルトは解除されないため、その時点で救出失敗・人質の死亡が確定する。なお、救出失敗の場合生き残った救出者を勝者とみなし、クリアの場合と同様に賭け金を倍にした状態でゲームそのものは終了。その賭け金は救出者が独り占めとする(言い換えれば「人質2人を見殺しにすれば、賞金を独り占めできる」ともいえ、さらには「早く人質を見殺しにして賞金を独り占めしないと逆に見殺しにされる可能性がある」ともいえる)。このルールはラウンド9をクリアした後のインターバルで、ルール確認のために告げられる(「最初のルール説明の時に、詳しく聞かれなかったのでスルーした」と和也は語っている)。

前もってゲーム参加者3人が打ち合わせなど出来ないように、ルールや攻略法の説明は1人ずつ個別に行われる。何より時計も持たずプレイヤーの体内時計による感覚と言う曖昧なものと、プレイヤー間での意志の疎通が出来ない状況のため、「救出者」がより下の段の者であるほど、その難易度は格段に上がる。1ゲーム終わるごとに救出者がボタンを押した秒数を全員が確認することが出来る時計が設置されている。また合図等は原則として禁止ではあるが負債者3人が攻略法として名付けた「以心伝心システム」の手首の小さな上げ下げなどは黙認されている。しかし「人質を見殺しにすれば、賭け金は倍になった上で独り占めできるが、それをやらないでいると逆に見殺しにされる可能性が高い」という、裏切りを扇動するシステムのため、実際には3人での完全制覇は困難を極める。実は操作で救出者を意図的に決定したり、ベルトの開閉を可能にしたり不能にしたりすることも可能な作りになっている。

和也は「愛よりも剣」同様、(裏切りの発生を前提に)このゲームの一部始終を小説の題材にしようともくろんでいる。そのため、途中経過のプレイヤーの心境を彼の任意のタイミングでルールの説明時同様に個別にインタビューを受ける。

その他の用語

帝愛グループ
消費者金融を主体とする日本最大規模のコンツェルン。『賭博破戒録』第一話の時点で創立40周年を迎えた。会長である兵藤和尊が絶対的な権力・財力を握っている。裏で負債者の人権・命を奪う拷問じみた凶悪なギャンブルを行なわせている。
焼き土下座
「金を貸し、期日までに返せない人間は、例え土下座で懇願してもそれは表面的なだけで根底から謝罪している訳ではなく、心からの誠意と謝罪があれば例え焼けた鉄板の上でも土下座が出来るはず」という兵藤の考えから考案された「謝罪」方法。
高温に焼けた鉄板の上で膝を付き、額と手を鉄板に付けた状態から10秒土下座をするものだが、たとえ0.1秒でも10秒間土下座できなければ10秒やり遂げるまでたとえ死のうが何回もやり直しさせられ、膝と額と手に受ける火傷は皮が溶け肉が焼け、高熱は骨まで届く程に想像を絶し、ためらう者は「土下座強制器具」なるもので拘束して強制的に土下座させるが、それでもためらう場合は耐熱手袋を着けた黒服たちが人力で強引に手と額を押しつける。大人しく土下座をして耐えれば額と手の火傷だけで済むが、暴れるものだから顔全体を焼かれながら悶絶、失禁という地獄の苦痛を味わう事となり、過去に土下座強制器具なしでこれを成し遂げた者は利根川のみ。
地下王国
「地下」または「王国」と呼ばれている、王を自称する兵藤を始めとする帝愛幹部のための超豪勢な地下核シェルター。場所は極秘にされている。グループの中でも、大きな貢献をした人物にのみその場所が知らされ、居住権が与えられる。正式名称は不明で原作では1度「地下王国」と記述されていたが、映画では「地下帝国」とされている。
強制労働施設(いわゆるタコ部屋)が併設されており、多額の債務を背負った者たちを拉致して拡張工事が行われている。懲役年数の目安は1000万円の負債で15年。強制労働における日当は3500円だが、借金返済分及び食費・施設利用料の名目で9割天引きされ、手取りは3500ペリカ=350円(後述)で、1か月(週休1日で26日)で9万1千ペリカ=9100円。地下に送られた「囚人」達は利子の支払いを免除され、計算上は働くたびに確実に元本を減らせることになっているが、重労働と劣悪な環境(工事の関係で大量の粉塵と、高温の密閉空間で換気が悪い)から体を壊してしまい、治療を受けたり薬を手に入れるにも高額のペリカを支払う必要があるため、再起不能となる者も多い。カイジは地下テニス場となる場所の工事を受け持つE班に配置された。ちなみに黒崎の秘書らしい男が言うには、ここよりもさらに苛酷な地下労働施設も存在するらしい。
囚人達には厳しい規律があり、本来はペリカによる博打も禁じられている。しかし、班長が「金の貸し借りや人間関係のいざこざを含め全責任を負う」という条件で許可を得ることもできるが、それができる人材は多くはない。
B型肝炎を患う光山は地下送りで身体を壊すまで働かされそうになっていたが、和也によって身柄を買われ、地下送りを免れている。
ペリカ
地下王国の通貨でスペルは「Perica」。兵藤和尊の肖像が描かれた紙幣が使われ、100・1000・1万の3種類の額面がある。1円が10ペリカに相当するが、地下では高額販売が横行している(缶ビール一本が5000ペリカ=500円など)ため、事実上それよりも低い価値しかない。この通貨で嗜好品(酒・つまみ・タバコ・菓子など)や薬など、物資を購入できる。さらに勤労奨励オプションとして、多額のペリカを払えば「一日外出券(後述)」「一日個室券(15万)」「フルコースディナー(10万)」(洋・和・中の3種類がある)「サービスランチ(1・2・3万)」が得られる。
一日外出券
地下における勤労奨励オプションとしては最高レベルのもの。「一日」とあるが、24時間単位でカウントされる。購入者自身が指定した地域のどこかに(眠った状態で)移動され、目を覚ました時点でカウントダウンスタート。専用の腕時計に表示される滞在可能時間がゼロになった時点で帝愛の者に身柄を拘束されるというシステム。移動範囲は日本国内に限られ、その居場所は腕時計を通じて常に帝愛に監視される。価格は50万ペリカで、必要な日数分を購入することで連泊が可能。必要な場合は手持ちのペリカを日本円に換金できる。なお、このオプションについては帝愛の審査を経た上で承認が出ない限り購入は出来ず、また、収容されて1年未満の者は「時期尚早」とみなされ、通常の状況においては承認は出ない方針となっている。
45組(ヨンゴー - )
地下王国の強制労働では上記の通り1か月あたり9万1千ペリカの報酬がある。地下チンチロの借金などで月給を前借した場合、その際手引きをした班長は、「手数料」として一定額を天引き(ピンハネ)できるようになっている。
2か月分以上前借を重ねて当面の間は半額を差し引いた4万5千ペリカしか報酬を貰えなくなった者たちを「45組」と称した。ちなみに1か月分なら給料は3万を差し引いて6万ペリカとなる。

既刊一覧

賭博黙示録カイジ
  1. ISBN 978-4-06-336608-2
  2. ISBN 978-4-06-336623-5
  3. ISBN 978-4-06-336640-2
  4. ISBN 978-4-06-336659-4
  5. ISBN 978-4-06-336674-7
  6. ISBN 978-4-06-336709-6
  7. ISBN 978-4-06-336726-3
  8. ISBN 978-4-06-336745-4
  9. ISBN 978-4-06-336762-1
  10. ISBN 978-4-06-336776-8
  11. ISBN 978-4-06-336804-8
  12. ISBN 978-4-06-336825-3
  13. ISBN 978-4-06-336832-1
  • 講談社プラチナコミックス 全6巻
  1. 弱肉強食編 ISBN 978-4-06-374049-3
  2. 権謀術数編 ISBN 978-4-06-374051-6
  3. 人間競馬編 ISBN 978-4-06-374053-0
  4. 高層綱渡り編 ISBN 978-4-06-374062-2
  5. 常勝皇帝編 ISBN 978-4-06-374076-9
  6. 逆襲奴隷編 ISBN 978-4-06-374084-4
賭博破戒録カイジ
  1. ISBN 4-06-336910-2
  2. ISBN 4-06-336936-6
  3. ISBN 4-06-336960-9
  4. ISBN 4-06-336994-3
  5. ISBN 4-06-361025-X
  6. ISBN 4-06-361047-0
  7. ISBN 4-06-361076-4
  8. ISBN 4-06-361097-7
  9. ISBN 4-06-361122-1
  10. ISBN 4-06-361160-4
  11. ISBN 4-06-361191-4
  12. ISBN 4-06-361213-9
  13. ISBN 4-06-361222-8
  • 講談社プラチナコミックス 全6巻
  1. 『地獄チンチロ』 (1) 地下強制労働編 ISBN 978-4-06-374096-7
  2. 『地獄チンチロ』 (2) 地下施設脱出編 ISBN 978-4-06-374104-9
  3. 『人食いパチンコ』 (1) 1000倍台“沼”編 ISBN 978-4-06-374126-1
  4. 『人食いパチンコ』 (2) 銀玉無間地獄編 ISBN 978-4-06-371644-3
  5. 『人食いパチンコ』 (3) 必勝“沼”攻略編 ISBN 978-4-06-371647-4
  6. 『人食いパチンコ』 (4) 逆襲大解放編 ISBN 978-4-06-371654-2
賭博堕天録カイジ
  1. ISBN 978-4-06-361280-6
  2. ISBN 978-4-06-361317-9
  3. ISBN 978-4-06-361346-9
  4. ISBN 978-4-06-361376-6
  5. ISBN 978-4-06-361415-2
  6. ISBN 978-4-06-361437-4
  7. ISBN 978-4-06-361457-2
  8. ISBN 978-4-06-361494-7
  9. ISBN 978-4-06-361524-1
  10. ISBN 978-4-06-361553-1
  11. ISBN 978-4-06-361587-6
  12. ISBN 978-4-06-361631-6
  13. ISBN 978-4-06-361648-4
  • 講談社プラチナコミックス
  1. 地雷ゲーム『17歩』 (1) 覚醒討伐編 ISBN 978-4-06-374593-1
  2. 地雷ゲーム『17歩』 (2) 猛攻鉄槌編 ISBN 978-4-06-374601-3
  3. 地雷ゲーム『17歩』 (3) 迷走四暗刻編 ISBN 978-4-06-374610-5
  4. 地雷ゲーム『17歩』 (4) 臥薪嘗胆編 ISBN 978-4-06-374618-1
  5. 地雷ゲーム『17歩』 (5) 弾劾闘牌編 ISBN 978-4-06-374627-3
  6. 地雷ゲーム『17歩』 (6) 逆転大和了編 ISBN 978-4-06-374636-5
賭博堕天録カイジ 和也編
  1. ISBN 978-4-06-361845-7
  2. ISBN 978-4-06-361870-9
  3. ISBN 978-4-06-361903-4
  4. ISBN 978-4-06-361947-8

テレビアニメ

逆境無頼カイジ Ultimate Survivor(ぎゃっきょうぶらい-)』のタイトルで、2007年10月2日から2008年4月1日まで日本テレビ系列にて放送。内容は原作第1シリーズ『賭博黙示録カイジ』に相当する。2005年から2006年に同局にて放送して好評を博したアニメ『闘牌伝説アカギ』の主要キャスト・スタッフが多数参加している。

原作における過激な言動・行為はテレビ局の自主規制などにより若干抑えられた描写になっているが、概ね原作を忠実になぞっている。また、福本作品の特徴的な演出である「ざわ…」は効果音やBGM・背景に多用されている。

番組の最後には作中から主なセリフを紹介する「カイジ箴言」というコーナーが設けられた。最終回のカイジ箴言では萩原と原作者が出演し、1年後ぐらいに続編をすると明言したが、2010年現在進展はない。

キャスト

  • 伊藤開司(カイジ):萩原聖人
  • 利根川幸雄:白竜
  • 遠藤勇次:内田直哉
  • 古畑:松本保典
  • 兵藤和尊:津嘉山正種
  • 安藤:桜井敏治
  • 石田:家中宏
  • 船井:石川英郎
  • 北見:矢尾一樹矢尾はアニメに先立って製作されたパチスロ機『回胴黙示録カイジ』においてカイジの声を担当していた。
  • 佐原:甲本雅裕
  • 中山:小山力也
  • ナレーション:立木文彦
  • エスポワールエンジェル:阪本麻美(カイジ箴言のイメージキャラクター。コンビニエンスストア店員の西尾役で本編にも声優出演)

スタッフ

  • 監督 - 佐藤雄三
  • シリーズ構成 - 高屋敷英夫
  • キャラクターデザイン - 高田晴仁
  • 美術監督 - 横松紀彦
  • 色彩設計 - 大野春恵
  • 撮影監督 - Oh Seong ha、Lee Suk bum
  • 編集 - 寺内聡
  • 音楽 - タニウチヒデキ
  • 音響監督 - 本田保則
  • プロデューサー - 中谷敏夫、田村学
  • アニメーションプロデューサー - 高橋亮平
  • アニメーション制作 - マッドハウス
  • 製作著作 - 逆境無頼カイジ製作委員会(日本テレビ、D.N.ドリームパートナーズ、バップ、マッドハウス)

主題歌

オープニングテーマ「未来は僕等の手の中」
歌 - カイジwithレッどぼんチリーず
  • カイジの声を担当している萩原聖人がボーカルを担当する本作限定ユニット。ユニット名の由来は曲のカバー元であるTHE BLUE HEARTS(ブルーハーツ)になぞらえ、“レッドボンチリ(焼き鳥に使う鶏の尻肉)”としたもの原作者及びカイジ役の萩原聖人はブルーハーツの大ファンであり、原作やアニメ第1話の冒頭でもカイジの自室に「未来は僕らの手の中」と曲のタイトルが書かれた紙が貼られているのが確認できる。また本作品で佐原を演じた甲本雅裕は、ボーカリスト甲本ヒロトの実弟である。

    エンディングテーマ「負け犬たちのレクイエム」
    作詞・作曲・歌 - 白竜

    各話リスト

    金東湜>
    話数副題脚本絵コンテ演出作画監督総作画監督
    bet.01出航高屋敷英夫大久保富彦佐々木奈々子張喜圭高田晴仁
    bet.02火蓋佐藤雄三中村亮介濱田邦彦
    bet.03勝負広田光毅池田重隆金東俊高田晴仁
    張喜圭
    bet.04破綻ふでやすかずゆき池田重隆朴湊景李炫姃
    權赫正
    濱田邦彦
    bet.05決死岩城忠雄細田雅広菅野智之
    bet.06興亡高屋敷英夫大久保富彦金敏宣李延吉金東湜
    bet.07喝破広田光毅佐々木奈々子日向正樹高田晴仁
    bet.08鉄槌ふでやすかずゆき黒津安明末田宜史張吉容濱田邦彦
    bet.09回生高屋敷英夫青山弘川村賢一李炫姃
    權赫正
    金東湜
    bet.10使者広田光毅新留俊哉田中洋之張吉容濱田邦彦
    bet.11狂宴ふでやすかずゆき池田重隆金東俊金東湜
    bet.12転落高屋敷英夫大久保富彦細田雅広青井清年濱田邦彦
    bet.13怪物広田光毅中村亮介細居美恵子
    bet.14亡霊ふでやすかずゆき荒木哲郎末田宜史張喜圭高田晴仁
    bet.15天空高屋敷英夫佐々木奈々子張吉容金東湜
    bet.16怒髪岩城忠雄金敏宣金敏宣李炫姃
    權赫正
    濱田邦彦
    bet.17会話広田光毅新留俊哉川村賢一
    岩城忠雄
    金東俊高田晴仁
    金東湜
    bet.18翻弄ふでやすかずゆき坂田純一おゆなむ 
    bet.19限界吉野智美細田雅広菅野智之高田晴仁
    金東湜
    bet.20鬼神高屋敷英夫末田宣史細居美恵子濱田邦彦
    bet.21心血広田光毅林秀夫張吉容金東湜
    bet.22執行ふでやすかずゆき田中洋之張喜圭高田晴仁
    bet.23邪道吉野智美佐々木奈々子禹勝旭
    金東俊
    張吉容
    濱田邦彦
    bet.24条件広田光毅後藤圭二金敏宣李炫姃金東湜
    bet.25蒼白ふでやすかずゆき中村亮介末田宜史張吉容濱田邦彦
    bet.26残光高屋敷英夫佐藤雄三佐藤雄三
    岩城忠雄
    金東湜> 

    放送局

    放送地域放送局放送期間放送日時備考
    関東広域圏日本テレビ2007年10月2日 - 2008年4月1日火曜 24時59分 - 25時29分制作局
    中京広域圏中京テレビ2007年10月17日 - 2008年4月16日水曜 26時09分 - 26時39分
    近畿広域圏読売テレビ2007年10月29日 - 2008年5月12日月曜 26時29分 - 26時59分( - 2月11日)
    月曜 25時59分 - 26時29分(2月18日 - )
    MONDAY PARK 枠
    福岡県福岡放送2007年11月5日 - 2008年5月12日月曜 25時29分 - 25時59分
    日本全域日テレプラス放送開始に先駆け『日テレプラス限定版!「逆境無頼カイジ」放送直前まるわかりSP』を2007年12月27日22時00分 - 23時00分ほかに放送。2008年1月10日 - 7月3日木曜 22時30分 - 23時00分 他CS放送
    鹿児島県鹿児島読売テレビ2008年1月11日 - 7月4日金曜 25時50分 - 26時20分
    広島県広島テレビ2008年10月14日 - 2009年4月14日 火曜 24時59分 - 25時29分
    日本全域アニマックス2009年8月4日 - 火曜 22時00分 - 22時30分CS放送
    LEVEL22枠
    リピートあり

    映画

    カイジ 人生逆転ゲーム』(カイジ じんせいぎゃくてんゲーム)のタイトルで、日本テレビ製作(講談社や東宝をふくむ十数社の共同による製作委員会方式だが、プロダクション業務をはじめ日本テレビグループや系列局が中心になっている)、東宝配給により2009年10月10日に公開された。佐原役の松山ケンイチは、友情出演(ただしゲスト的扱いではなく、出番は多い)という形で出演(藤原と松山はデスノートで共