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遮那王義経/沢田ひろふみ

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著者: 沢田ひろふみ
巻数: 22巻

沢田ひろふみの新刊
遮那王義経の新刊

最新刊『遮那王義経 22(奥州編)


出版社: 講談社
シリーズ: 講談社コミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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遮那王義経』(しゃなおうよしつね)は、沢田ひろふみによる日本の漫画作品。『月刊少年マガジン』(講談社)にて連載中。2004年、第28回講談社漫画賞少年部門の受賞作品である。単行本は全22巻。

源平合戦以降の話は『遮那王義経 源平の合戦』にリニューアルし、現在も連載中。こちらは2009年11月現在、9巻まで刊行中。

粗筋

とある神社の床下から古文書が発見された。その内容は、牛若丸について書かれた物であったが、驚くべき事に牛若丸が十六歳で死去したと記されていた。それは、現代まで知られることの無かった「もう一つの義経伝説」であった。

時は平安時代の末期、平氏が全盛の時代であった。旅芸人の漂太は、外見が瓜二つの少年「牛若丸」の身代わりを引き受けた。この時より、漂太には数奇な運命が降りかかってゆく。

主要登場人物

※この作品に出てくる人物の年齢は数え年で表示されている。

源義経(漂太、遮那王)
主人公。実は源義朝の九男が成長した姿ではなく、正体は捨て子で、その日暮らしの芸者の一員だった。非常に身軽であり、子供ながら素晴らしい軽業を披露していた。本当の名前は漂太
牛若丸と瓜二つの外見であったことから、常磐御前が影武者として藤原長成の家に招き入れた。漂太自身は、快く引き受けた。そこで、様々な騒動を起こしつつも、牛若丸と友情を育み、常盤御前とは本当の親子のような関係を手に入れた。
後に、牛若丸の身代わりのまま清盛によって鞍馬寺に追放される形で稚児となる。寺では、毘盧遮那仏から取った「遮那王」の名を手に入れる。そして、後に第一の仲間となる武蔵坊弁慶と出会う。
寺で平氏からの執拗な追及をかわしながら成長するが、牛若丸が病のために倒れると、平氏打倒の意志を継いで鞍馬寺を脱走、藤原長成と親戚関係にある奥州藤原氏の棟梁藤原秀衡を頼るため、弁慶と共に平泉へと赴くこととなる。
その途上、牛若を示す源義朝の「義」の字と、自らの鞍馬寺での日々を示すお経の「経」の字を組み合わせて「義経」と自らを命名して元服。以来、義経の名前を名乗る。
背が低く、それを指摘されると激怒する。
子供の頃は、破天荒で自由気ままな性格であり、牛若丸の身代わりとなってからも様々な騒動を引き起こす。清盛から刺客を送られるなど、時に命の危険にさらされながらも、機転を利かして困難を切り抜けてきた。
成長してからは牛若丸と同様、難しい書物も読めるようになり、礼儀も覚えたものの、明るく快活な性格は変わっておらず、多くの者から慕われている。
牛若丸
「本物」の源義朝の九男。体こそ病弱であったが、頭は優秀で難しい兵法書を読み漁っていた。
七歳の時まで、平氏から身を守るために屋敷から一歩も出られなかった(常に、屋敷の前には六波羅探題の手の者が逃げないように見張っていた)。その状況を打破するために、牛若は藤原光仁の屋敷で匿って貰う予定であった。その間の身代わりとして漂太が連れてこられた。
本来であれば、彼こそが源氏の一員として平氏打倒の為に立ち上がるはずだったが、病のためにその夢を果たせず16歳で死去した。命を賭けて、平氏打倒の夢を漂太に預ける。
源頼朝
源義朝の三男。長兄の源義平、次兄の源朝長は既に平治の乱の混乱で死亡しているため、彼が現在の源氏の棟梁である。通称は官職名の右兵衛権佐から佐殿(すけどの)
本来であれば、頼朝も平治の乱に参加していたため、首を打たれるはずであった。しかし、頼朝の顔が若き日に亡くなった自らの息子家盛でそっくりであったため、清盛の義母池禅尼が必死の助命嘆願を行い、結果として死は免れ伊豆国の蛭ヶ小島に流罪となった。
しかし、僅か14歳で父や兄を一度に失った上に流罪となってしまった頼朝は、生きる希望を失って父達を供養するための経を読むだけの日々を送っていた。それでも、監視役の伊東祐親の娘八重と通じて千鶴丸という子供を為すなど、徐々に生きる喜びを知るようになる。しかし、娘が謀反人との間に子供を作った事は、伊東祐親の逆鱗に触れる。平氏の逆鱗を恐れた伊東祐親は、一族を守るために涙を飲んで、自らの孫を千鶴丸を殺してしまう。頼朝は、自分の子供を救えなかった己の不甲斐なさ、そして平氏が支配する世の恨みから、平氏打倒を心に誓うようになる。以後は難しい兵法書を読みあさる毎日を送る。
物語の中では、義経が鞍馬寺を出て奥州に行く途中で2人は出会う。
義経と出会った当初は、非常にだらしない姿を見せていて義経達から眉を顰められたが、それは演技であり、義経の平氏打倒の誓いがどこまで本気かを試すためのものだった。義経は、僅かなヒントから頼朝の演技を見破り、頼朝も義経の優秀さを認めた。
平氏打倒のため、あらゆる兵法書に通じ、有事の際に備えて先祖伝来の鎧と太刀を常に手入れしている。しかし、常に平氏の監視下に置かれていたことから、怪しまれないようにするために武芸の稽古は全く行っていない。刀も重いからと持ち歩かないほど。
史実では頼朝は義経と敵対するが、現在のところ義経に対する不振は微塵も見られず、絶対の信頼が置ける弟と見ている。
武蔵坊弁慶
義経の最初の家臣。忠の者。出会いは、鞍馬寺での修行の時である。その頃の名前は鬼若丸。幼い頃から、常識外れの巨躯と怪力を持っていたため鬼と恐れられ、「封印」として拳を縄で雁字搦めにされていた。義経(当時は遮那王)も当初はその巨体に驚いたが、勇気を出して近づくと全く恐ろしくなかった事からすぐに友人となった。
それまで恐れられ虐げられていた鬼若丸にとって、義経との出会いはまさに運命であった。
鬼若丸の性格は心優しく、また臆病で、鬼という評判とは懸け離れたものだった。
持ち前の怪力で、巨大な薙刀を操り戦う。
本名は伊勢三郎能盛。勇の者。伊勢の目代家に生まれた。実は源義朝と会ったことがあり、義朝のおじちゃんと慕っていた。様々な苦難に遭い、現在は人間を信じられなくなって山賊にまで身をやつすが、義経と出会ってその家臣となった。山賊生活が長かったためか、かなり口や態度が悪い。動物好き。
佐藤継信
奥州屈指の名門、佐藤家の佐藤基治の嫡男。温厚な性格で、言い掛かりを付けられても怒らないほどだが、主君の藤原秀衡の悪口を言われると激昂、その場で斬り捨てるほどの忠誠心を持つ。
佐藤忠信
継信の弟。弁慶と互角の怪力を持つ一流の武士だが、何をやっても兄に後一歩及ばない事から、兄に対して強烈な劣等感を持っている。兄と同等の忠誠心の持ち主。
平清盛
本来は貴族の番犬でしかない武家でありながら強大な権力を手中に収め、この世の絶頂を極めている平氏の棟梁。「平氏にあらずんば人にあらず」と呼ばれるほどの時代を築き上げた。
牛若丸を屋敷に幽閉した張本人。当初は常磐御前に迫る助平爺として描かれていたが、後に平氏の棟梁としての威厳のある側面を見せる。
自分の父が白河天皇ではないのかという噂を気にしており、自らの出自が判らぬ事への苛立ち、空しさを感じている。他にも、倒れた牛若丸を彼と気付かず自ら看病する、子や兄弟を含む平氏一門からは慕われ信頼されているなど、人格者としての一面も見せている。
金売り吉次
長成に頼まれ、牛若丸を奥州へと送り届ける。藤原秀衡の家臣で、元六位の武士でもある。一癖も二癖もある切れ者で、義経に対しても厳しく当たるが、実際は義経を金剛と見ている。また義経=漂太という秘密を知っている数少ない人物。義経出兵後は、義経一行を情報収集など裏から手助けするため、かすみと共に富士川に現れる。
かすみ
子供時代は漂太と同じ軽業師で、暗殺を生業にしていた事もある女性。その生活から抜け出すために、吉次が義経の護衛として身柄を預かる事になる。義経が奥州へと無事に渡った後は、晴れて自由の身となり、旅籠で働いていた。義経出兵後は吉次と共に義経一行の手助けをする為に富士川に現れる。石橋山で梶原景時が頼朝を助けたという情報を教えたのも彼女である。

身代わり時代

常磐御前
源義朝の側室であったが、彼が討ち取られた後は平清盛の愛妾となる。その後、詳しい経緯は描かれていないが藤原長成に嫁ぐ。漂太を牛若丸と同じく、自らの子供として愛した。気弱なのか、作中では度々卒倒する場面がある。
藤原長成
大蔵卿を勤める。漂太は勿論、牛若丸とも血縁関係にはないが、2人を実の息子のように気にかけている。牛若丸の夢を叶えるため、危ない橋を渡りながらも様々な便宜を図る。
赤ハナ、カジカ、大仏
軒下一座の一員。後に、鞍馬寺に来て僧兵となる。
りん(静御前)
軒下一座の一員で、唯一の女子。そのため、鞍馬寺に一時入るも女人禁制の掟のために出され、一流の白拍子小礒の養女となった。
その後長く登場しなかったが、源平合戦編で都一の白拍子静御前として再登場。美少女に成長しているが、性格にそれほど変化はなく無邪気な面も。義母小磯の言によれば、義経(漂太)への思いは兄以上のものであるという。
ムカデ爺
軒下一座の子供を集めた爺様。馬の乗り方を教えた事もある。彼が亡くなり、漂太達一座は出雲から京に行き常盤御前達と出会う事になる。
紫蘭(しらん)
長成の家に住む陰陽師。特に占いに関して絶大な力を持ち、その力をもって漂太を探し当てた。また、牛若丸の寿命も当てた。
羽坂(はさか)
牛若丸の養育係をしていた老婆。漂太の破天荒な行動に、しばしば肝を冷やす羽目になる。祖母のように牛若丸を愛した。
峨山直平(がざん なおひら)
長成の屋敷を監視している者達の頭で、侍大将格の男。元は源氏側であったが、生き残るために平氏へと鞍替えしたことを歯痒く思っている。まだ7つの牛若丸(漂太)の資質を見抜き、命を賭けることとなる。
五作
百姓。牛若丸達は彼の家に厄介になる。お金には意地汚いが、筋は通す。

鞍馬寺時代

なずな、だんぶり、やまめ
鞍馬寺に入れて貰うため、何日も門の前で粘っていた子供達。漂太と協力して僧侶が出した「問ひ」を解き、寺に入れて貰い小坊主になる。
小円(しょうえん)
鞍馬寺を守る僧兵。薙刀の達人。短気ではあるが、了験に継ぐ実力の持ち主。目が離れており、その事を指摘されると激怒する。後に修行の旅に出て、精神的に成長して帰ってきた。
了験(りょうけん)
鞍馬寺を守る僧兵の頭領。やんちゃな遮那王に頭を悩ませながらも、見守っている。
蓮忍(れんにん)
東光坊阿闍梨を勤める僧侶。かつては、源義朝の祈祷師をしていた。漂太に遮那王の名前を与える。
覚日(かくじつ)
蓮忍の弟子。目が不自由ながら、阿闍梨にまでなった僧侶。心の目で全てを見通しており、紙を手でなぞるだけで文字が読めるほどで、その眼力に漂太は何度も度肝を抜かれる。漂太の師となる。
吉兆丸(きっちょうまる)
漂太と同じ坊で修行する小坊主。漂太より少し年上になる。裏表が非常に激しい複雑な性格をしている。一時期は寺にいる貴族の子息達に苛められていた。
護法魔王(ごほうまおう)
鞍馬山の天狗。正体は峨山直平。何年にも渡って、漂太に剣技や戦の心得、身の守り方を教える。正体がばれた後は、義経が挙兵すれば馳せ参じると約束する。
周建(しゅうけん)
漂太の隣の坊で修行する稚児。実は、清盛によって牛若丸を殺すように命令されていた。暗殺に失敗したため、清盛の手により殺される。本当の名前は慎左。
最上正房(もがみ まさふさ)
周建の父。清盛の命により、また自らの一族を守るために漂太を殺そうとするが、逆に漂太に諭され最上一族は東国に落ち延びることとなる。正房自身は、真の仇である清盛を殺そうとしたが、警護に阻まれ頬に傷を付けることしか出来ずに絶命した。彼ら親子の死によって、漂太の清盛への敵対心は決定的となった。
徳子
鞍馬寺に参拝に訪れた少女。父は清盛であり、徳子と漂太は本来敵対する間柄であるが、2人は親交を交わす。彼女にとって清盛は良い父のようであり、彼女が寺に来たのも、清盛の病が良くなるように祈るためだった。後に、平氏の権勢をより一層高めるため、高倉天皇の元に嫁ぐ。漂太は初めて出会った時に匂い袋を贈られ、そのお返しとして入内するために車で送られる徳子の元へ命がけで、自ら彫った木の人形を贈り届けた。
小礒
一流の舞の技術を持つ白拍子。りんに櫛をあげるが、その櫛が原因でりんが女であることがばれてしまう。その事に責任を感じ、りんを貰う。成長したりんと共に源平合戦編で再登場。
源頼政
平氏全盛の世、源氏でありながら平治の乱の時、牛若丸の父である源義朝を見限り、平氏に属した武士。清盛に仕え、並の武士では到底不可能な出世を果たした老人である。平氏に仕えてはいるが、平氏に心服しているわけではない。そのことを清盛も薄々感づいているようである。
抜刀が禁じられている鞍馬寺の浄域で、桜の枝を刀で切り落としたため、漂太に注意されるが「寺でも包丁を用いているではないか」「槍を持った毘沙門天はどうなる」と反論した。しかし、漂太はその問に見事な答えを返したため、頼政は源氏を源氏の逸材と見るようになる。
漂太に高価な筆を何本も送り届ける。
若い頃、天皇の命で鵺という化物を弓で見事撃ち落としたという伝説を持つ。

奥州時代

北条政子
現在、頼朝の監視を勤めている北条家の北条時政の娘。当初は誤った噂話を信じていたため、頼朝を極悪人と思っていた。しかし、いざ実物を見てみると容姿端麗な頼朝に一目惚れし、さらに噂は誤りであったどころか優しい性根の持ち主と知って完全に惚れることとなる。
藤原秀衡
平氏に表向きは従いつつも、その実平氏でさえも手出しが出来ないほどの財力・武力を兼ね備え、海外と独自の外交をも行う奥州藤原氏を束ねる実力者。義経を金剛と見込み、保護する。人を従える威厳と、子供のような茶目っ気を併せ持つ。
藤原基成に仕えていた雑仕女。吉次の、半ば嫌がらせの提案によって義経付きとなる。非常に要領が悪い上に、気の遣いどころが間違っており、しばしば義経達から失笑を買うが、本人は一生懸命である。
水樹
継信、忠信の妹。当初は誤解から義経に嫌悪感を抱いていたが、後に誤解が解けると好意を持ち、さらに惚れるようになる。杏との間に、奇妙な友情が芽生える。
佐藤基治
継信、忠信、水樹の父。剛毅な人柄で、不祥事を起こした実の息子に対しても、眉一つ動かさずに「死ね」と言い放つほどだが、実際は非常に子供思いで陰ながらに息子達を見守っている。
藤原基成
長成の母方の従兄弟にあたる藤原忠隆の子、つまり長成の親戚に当たる。彼を通じて、義経は秀衡の庇護を受けることに成功する。優しい心の持ち主で、義経を温かく迎える。
源範頼
陸奥守藤原範季の甥範光と名乗り平泉に来訪。義経の似顔絵を描き平泉で義経を探し、当初は清盛からの刺客と疑われたが、正体は源義朝の六男で頼朝と義経の異母兄弟。8歳の時に父義朝を失い、その後範季の元で育てられる。公家育ちだが源氏の血を大切にし、過去に養母と揉めたものの武芸の鍛錬を忘れていない。父の形見である懐剣を大切にしている。義経と打倒平家を誓い合う。源平合戦編では義経に先んじて頼朝の元に駆けつける。

源平の合戦編

渡辺善
源頼政の郎党、嵯峨源氏渡辺党。義経に頼政からの平氏討伐の密書を届けた。しかし平泉到着後に吉次から頼政の戦死を聞き自害しようとするが義経に説得され、彼と共に頼政の平氏討伐の遺志を継ぐ事を決意する。
平教経
平教盛の次男で清盛の甥。元々は国盛と名乗っていたが、後に教経に改名している。奥州に義経の偵察に入る。男なのに女のように前髪を垂らしたり、女物の服を着たりといった悪癖があるものの、彼自身は己の女性的な顔立ちに劣等感がある素振りも見せる。そのせいか顔のせいで弱そうと馬鹿にされたら喧嘩っ早くなる直情的な所やプライドが高く一度言い出したら聞かない傲慢な面がある反面、子供好きな一面もあり笑顔を見せる。
武芸の実力は、同じ平家一門の中で武芸に優れていると言われる従兄の知盛も自分より上と認めるほどであらゆる武器を使いこなす達人だが、それは過去のある失敗がきっかけで以来武芸一筋に打ち込んできた努力の賜物でもある。
平維盛
平重盛の嫡男で清盛の孫。時子曰く「光源氏のよう」と形容される美男。性格は大人しく温厚で、その点を清盛から厳しく叱責された。
梶原景時
石橋山の合戦では平家方の武将だったが、敵の頼朝を見逃し命を救った恩人でもある。景季から義経を紹介されたが源氏の名を利用した偽者ではないかと疑っている為、頼朝と引き合わせる気はなく、また平氏を追い払った義経の手柄をも横取りする。
梶原景季
景時の息子。斥候として出ていた時に平家方に襲われたが、義経達に助けられる。父景時と義経一行を引き合わせる。疑っている父とは違い、彼自身は純朴で義経達の技量を素直に尊敬している。義経の事を頼朝に伝えるべきではと景時に進言するも、断られてしまう。
後白河法皇
清盛死後に初登場。清盛存命中も形式上の最高権力者であり続けた。清盛からの見舞いの催促ものらりくらりと断り続ける。清盛の死を報告に来た宗盛の器量を即座に見抜き、平家を見限ることを決断するなど、政治力に長けた老獪な政治家でもある。
丹後局
後白河法皇の寵姫。

関連項目

  • 源義経
  • 平清盛
  • 平治の乱
  • 治承・寿永の乱(源平合戦の現在の学術上の呼称)

id:Shanaou Yoshitsune