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邪馬台幻想記/矢吹健太朗

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著者: 矢吹健太朗
巻数: 1巻

矢吹健太朗の新刊
邪馬台幻想記の新刊

最新刊『邪馬台幻想記


出版社: 集英社
シリーズ: 集英社文庫コミック版


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

asariyositotter RT @yoshi3746 「まんがサイエンス」 「ふたつのスピカ」 「殺し屋さん」 「4ジゲン」 「BASARA」 「邪馬台幻想記」 #好きなんだけどなかなか同士がいない漫画
asariyositotter RT @yoshi3746: 「まんがサイエンス」 「ふたつのスピカ」 「殺し屋さん」 「4ジゲン」 「BASARA」 「邪馬台幻想記」 「アステロイド・マイナーズ」  #好きなんだけどなかなか同士がいない漫画
tm_Mason 人気なかったんですかねぇ・・・面白かったのに・・・。RT @fujita: そうそう…悲しくも短命でした(涙 RT @tm_Mason: コミック全2巻wwRT @fujita: 好きでした!コミックス1巻買ったw RT @tm_Mason: 邪馬台幻想記を知ってる人はどのくらい

邪馬台幻想記』(やまとげんそうき)は、矢吹健太朗の漫画作品。1998年の『赤マルジャンプSpring』と『週刊少年ジャンプ』同年37・38号に掲載された同名の2本の読切を元に、『週刊少年ジャンプ』において1999年12号から29号まで連載された。単行本はジャンプ・コミックスより全2巻。矢吹の初となる連載作品であり、弥生時代の日本を舞台としたファンタジー漫画である。

あらすじ

舞台は紀元3世紀の倭国。戦乱の時代を迎え、倭国がいくつもの国に分かれる中、邪馬台国の女王・壱与は、前女王・ヒミコの遺志を継ぎ、倭国統一を目指していた。一方、祖国を戦乱で失った少年・紫苑は、陰陽連の命令で国王を暗殺して国を滅ぼす「国崩し」を行っていた。

世界観

地理

邪馬台国(やまたいこく)
代々巫女の力をもった女王によって統治される巨大な連合国家。近隣諸国30か国を束ねており、「邪馬台国連合」とも呼ばれる。
高天の都(たかまのみやこ)
倭国のどこかにあると伝えられる伝説の聖地であり、倭国の中心地でもある。どこにあるのかは不明だが、ここを制することはすなわち倭国の王という証のため、邪馬台国を始め、諸国が競って追い求めている。古の方術士により封印されているため、「封じられた神都」とも言われる。制した者の願いを実現させるという「神威力」が眠っている。
常世の森(とこよのもり)
別名「帰らずの森」と呼ばれている。巨大な樹々に覆われた広大な森であり、森の奥深くに高天の民の末裔が暮していると言い伝えられている。
月代国(つくよこく)
紫苑の祖国。月代王家は由緒正しき方術士の一族である。紫苑が8歳の時に陰陽連によって滅ぼされた。

用語

方術(ほうじゅつ)
古来より伝わる幻の戦術であり、「氣」を操ることで小石を飛ばす・幻をつくる・式神を使役するなど、様々な技がある。重力さえ意のままに操ることが出来るが、方術を使いこなすためには精神力の強さが要求される。起源は高天の都にあると言われている。
心具(しんぐ)
氣を物質化した精神の武器である。形状は個人の精神の形によって違う。氣で作られた精神体であるため、心具が破壊されると精神も破壊され、死に至る。
陰陽連(おんみょうれん)
倭国内を暗躍する巨大組織。高天の都に眠る「神威力」を手に入れるため、多数の方術士を派遣して国崩しを行っている。
心武衆(しんぶしゅう)
心具の力を操る陰陽連の上級方術士部隊。部隊長はシュラ。高天の都に関する情報を入手した国を滅ぼすことを目的としている。
神威力(かむいのちから)
高天の都に眠っており、願いを実現させると言われている力。

登場人物

邪馬台国

紫苑(しおん)
主人公。陰陽連で「国崩し」に加わり、国王の暗殺を行っていた13歳の少年。邪馬台国の女王・壱与の暗殺を命じられたが、壱与の「倭国統一」という強い志に触れ、組織を裏切り壱与の護衛役となる。月代国の王子であるが、祖国を滅ぼされると共に父親を陰陽連によって殺されている。方術の使い手であり、月代王家に代々伝わる「月読の剣(つくよみのけん)」と呼ばれる心具を使う。大人びている反面、かなづちである・馬に乗れないなどの一面もある。
壱与(いよ)
先代の女王ヒミコの後を継ぎ、邪馬台国を治めることになった15歳の少女。戦乱の世を終わらせるため、倭国を統一することを願い、高天の都に行くことを目指している。邪馬台国の女王だが、元々は邪馬台国の生まれではなく、幼少の頃に先代の女王・ヒミコに連れられ邪馬台国にやってきた。それ以前の素性は明らかになっていない。過去に何かあったらしく、ハルによると「高天の都を目指す資格」があるらしい。武術に秀でており、槍の使い手でもある。
レンザ
壱与の護衛のために伊都国から派遣されてきた。体術を得意とする。快活な性格で、壱与に好意を寄せている。植物に触れることで植物の声を聞いたり、植物が持つ予知の力を使うことが出来る。
ヒミコ
邪馬台国の先代の女王で、神の声を聞き、国を治めた巫女である。壱与とは違い、ほとんど人々の前に姿を表さず、常に宮殿の奥にいた。
ナシメ
壱与の世話役。女王らしくない壱与の言動に手を焼いている。
ヤマジ
邪馬台国の兵士を統率している総隊長。元は山賊の頭であり、邪馬台国の人間ではない。昔、壱与に助けられたことがあり、その恩を返すために兵士として働いている。

陰陽連

シュラ
心部衆の部隊長で、紫苑と紅真を拾い、方術と暗殺術を教えた。性格は冷酷無慈悲で、紫苑の祖国・月代国を襲撃し紫苑の父親・蒼志を殺害した。「震蛇刀(しんじゃとう)」という、先端に刃物が備えられた鞭のような形状の心具を操る。
紅真(こうま)
陰陽連の心部衆の一人で、紫苑を激しくライバル視している。紫苑と共にシュラから方術を教えられ、共に育った紫苑にとって兄弟のような存在と言われている。「紅真」という名はシュラによって名付けられた名であり、「紫苑」と対をなしている。「紅星の剣(こうせいのけん)」という心具を操る。

常世の森

ハル
常世の森に住む高天の都の末裔と言われる老婆。人嫌いだがミルには心を開いている。不気味な笑い方をする。
ミル
ハルが飼っている山犬の仔。人間に親を殺されたため、ハル以外には懐いていなかったが、壱与には好意的な態度を寄せる。

月代国

蒼志(そうし)
月代国の国王で、紫苑の父親でもある。左目の下から鼻にかけて十字傷がある。陰陽連の襲撃で死亡した。
緋蓮(ひれん)
紫苑の母親。名前のみで姿の登場はないが、外見は紫苑に似ているとのこと。生死についての描写は無い。

書誌情報

単行本

  1. ISBN 4-0887-2737-1 / ISBN 978-4-0887-2737-0
  2. ISBN 4-0887-2763-0 / ISBN 978-4-0887-2763-9

文庫版

  1. ISBN 4-0861-8749-3 / ISBN 978-4-0861-8749-7