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鈴木先生/武富健治

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著者: 武富健治
巻数: 12巻

武富健治の新刊
鈴木先生の新刊

最新刊『鈴木先生 11


出版社: 双葉社
シリーズ: アクションコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

han_on リアル『鈴木先生』(漫画)、が霞むアドバイス!RT @oranguuutan: 生徒を好きになってしまったという、妻子ある高校教師に対しての、車谷長吉さんのアドバイス。衝撃を受けた。朝日もよく載せたなと思う。 http://bit.ly/ctZ8oG

鈴木先生の既刊

名前発売年月
鈴木先生 1 2006-09
鈴木先生 2 2007-03
鈴木先生 3 2007-08
鈴木先生 4 0000-00
鈴木先生 5 0000-00
鈴木先生 6 0000-00
鈴木先生 7 2009-04
鈴木先生 8 2009-09
鈴木先生 9 2010-02
鈴木先生 10 2010-08
鈴木先生 11 2011-04

鈴木先生』は、武富健治の青年漫画作品。漫画アクション2005年6月7日号より不定期で連載中。単行本は2010年8月現在10巻まで刊行されている。2007年、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。

概要

中学校の教師である鈴木先生が生徒たちに起こる些細で重大な事件の数々を、誠実的に且つ情熱的に対応していく姿を描いた作品。

ストーリー

登場人物

主人公とヒロイン

鈴木 先生(すずき)
本作の主人公。2-Aの担任で担当教科は国語。図書委員会の顧問。メガネとループタイがトレードマーク。
物語開始当初は独身だったが、後に恋人の麻美と結婚する。大学卒業後は3年間プータローをしていた。その間、教師になって出会いそうな問題の解決法を、自分なりに考えていたらしい。そのおかげか、問題処理能力は高く、校長先生からの信頼も厚い。
生徒からの人気が高く、『@人気投票』中のアンケートでは、ベスト部門で堂々1位に選ばれた。しかし、人気の裏返しか、ワースト部門3位でもある。
2年次のクラス替えで、優等生として名高い、小川蘇美を獲得した。(この中学校のクラス替えは、担任間のジャンケンで行われ、慣例で、1人目の生徒は、同性の生徒から選ぶはずなのだが、真っ先に彼女を選んでいる。)
私生活では、春休みの合コンで知り合った、麻美とつき合い、彼女の妊娠を機に入籍・同居している。落ち込んだときには、彼女に相談し、考えの整理や精神状態の立て直しを図っていた。しかし、ある時を境に、麻美が情緒不安定に陥ってしまったため、鈴木先生自身も精神的支柱のひとつを失うことになる。その代替かのように、小川の存在が大きくなり「現実の麻美」・「妄想の小川」という、二重構造に日々悩むようになってしまった。麻美の復活後は、順調に交際を続けていたが、彼女の妊娠が発覚し結婚することになった。
【鈴木先生30の技リスト】
  • 聞いてしまったことを、聞いていないかのように、一旦、記憶から外しておく能力『@家庭訪問』
  • 10数える間に、完全に気合いを復活させる術 『@鈴木裁判』
小川 蘇美(おがわ そみ)
2-Aの生徒で本作のヒロイン。古典的な美少女でクールビューティー。他者に惑わされず、しっかりと自分の意見を言える優等生であり、先生たちからの評判も良い。その反面、感情を表に出すことを嫌い「暗いわけじゃないけど子供らしくなくてやりにくい」と関先生にいわれる。
本編開始の一年前に、関先生が担任していた1-Aに転入してきた。クラスメートの5人をはじめ、多くの男子生徒に好意を抱かれている。鈴木先生いわく『カミサマ』。
小1の頃、当時中学生だった続木先生と、同じ空手道場に通っていた。続木先生によると、小1の女の子にしては鋭い突きを繰り出し、当時は、もう少しボワッとした髪型をしていたらしい。酢豚が好物。
麻美(あさみ)
おしとやかな女性で、鈴木先生の恋人、後に妻となる。結婚前はOLをしていた。年齢は鈴木先生の1つ下で、兄弟に妹・麻乃と弟・義人がおり、どちらも既婚。名字は今のところ明らかになっていない。
彼女の友人が山崎先生と高校の同級生で、春休みに行われた合コンに参加して以降、鈴木先生とつき合うようになる。3年前にちょっといい関係だった、関先生と顔の系統が似ているらしい。
本作『鈴木先生』は、彼女との3度目のデートシーンから始まっており、当初は、あまり進んでいなかった関係も、話数を追うごとに親密になっていった。
デートの時には、よく鈴木先生から生徒についての相談を持ちかけられており、彼女からの言葉が、悩める鈴木先生にとっての癒しになっている。
時々情緒不安定になることがあるようで、単行本第2巻『@人気投票』以降デートをすることも電話で話すこともできなくなってしまったが、第3巻『@恋の嵐』のラストで生霊(?)とともに復活する。生霊を飛ばすほか、鈴木先生の夢の内容を見たり、電球の玉を切ったりするなどの特殊な能力を持っている。

生徒達

2-Aの生徒

【2-Aの男子生徒】

出水 正(いづみ ただし)
2-Aの男子生徒。意思の強そうな目と太い眉が特徴的。優等生で、川野先生いわく「あれだけきちんとした男子は珍しい」。席替えして、中村の隣の席になった後、給食中に問題行動を起こす。両親にはマナーを厳しくしつけられていた。小川蘇美に恋している5人の一人。
横関(よこぜき)
2-Aの男子生徒。あだ名は「ブタ横関」。酢豚だけはダメなオカワリ王。いつも、給食時間に樺山とオカワリを競い合っている。小川蘇美へ恋している5人の一人で、告白するがフラれる。小川蘇美に好きな人が居る事を、鈴木先生に話す。
竹地 公彦(たけち きみひこ)
2-Aの男子生徒。眼鏡着用。小川蘇美へ恋している5人の一人。自尊心が高く、あまり他人の気持ちを思いやることができない。前回の席替えの際に、小川の隣の席をゲットした。『@恋の嵐』では中村加奈と口論になり、結果中村に怪我をさせてしまう。以降は、鈴木先生の勧めもあり、学校を休んだが復帰。今は、河辺と付合っているらしいが。真相は不明。
藤山(とうやま)
2-Aの男子生徒。小川蘇美へ恋している5人の一人。スネ夫と花形満を足して割ったような髪型をしている。小川蘇美を護るため、同志4人と協定を結ぶが、逆上した竹地によって、反古にされてしまった。
紺野(こんの)
2-Aの男子生徒。小川蘇美へ恋している5人の一人だったが、のちに中村に恋し、その場で告白するがフラれる。竹地公彦とは、ご近所で小学校以来の親友。学校を休んだ、竹地を見舞いに行った際、竹地のアパートから出てきた、河辺の姿(乱れた髪にヘアピンを留める)を見て、妖しい雰囲気を感じ取った。
岬 勇気(みさき ゆうき)
2-Aの男子生徒。二枚目。女性との経験豊富で大人びた言動をする。(カラー絵がないため、確認できないが、2ーA男子の中で、唯一髪色が黒色ではない。)両親が放任主義で、祖母に育てられたおばあちゃん子。親友である、遠野涼介の小4の妹・ 真名(まな)と1年近く付合い、合意の上で肉体関係を結ぶ。小6の時に初めて、年上の女性に誘われてから、何人もの非処女と付合い経験済み。処女性にこだわりを持つようになり、中学に入ってすぐに、同じ歳の処女の子(河辺)と付合ったが、長続きしなかった。
本木(もとき)
2-Aの男子生徒。野球部所属で、野球部の先輩である山際を尊敬している。河辺彩香に恋していたが、山際に、中村の良さを指摘されたことなどがあり、中村に恋するようになる。
森(もり)
2-Aの男子生徒。『@夏祭り』で阿波踊りを披露している。
浜口(はまぐち)
2-Aの男子生徒。スネ夫のような髪形をしている。『@夏祭り』で阿波踊りを披露している。
駒井(こまい)
2-Aの男子生徒。短髪で、中央部が盛り上がった髪形をしている。
長谷部(はせべ)
2-Aの男子生徒。
野呂(のろ)
2-Aの男子生徒。おとなしく気が弱いが、『@恋の嵐』でキレた竹地に対し、文句を言う。
吉井(よしい)
2-Aの男子生徒。おとなしく気が弱いが、『@恋の嵐』でキレた竹地に対し、文句を言う。
戸塚(とつか)
2-Aの男子生徒。『@鈴木裁判』の日に欠席していた。
山口(やまぐち)
2-Aの男子生徒。

【2-Aの女子生徒】

中村 加奈(なかむら かな)
2-Aの女子生徒。あだ名は「ナカ」。ブラスバンド部所属で、髪型は二つ結び。入江沙季と仲が良い。お転婆で、口は悪いが、正義感の強い一面を持つ、女子のリーダー的存在。鈴木先生には、尊敬以上の感情を抱いていたようであり、白井が、彼を批判した際には、強い憤りを見せ、麻美との関係を知ったときには、激しく動揺していた。『@恋の嵐』にて、小川蘇美を庇う行動を取り、彼女との間に友情が芽生えたが、逆に入江沙季には、距離を置かれるようになってしまう。
樺山 あきら(かばやま あきら)
2-Aの女子生徒。あだ名は「カバ」で、女子バレー部に所属している。ぽっちゃりした体型。2ーA屈指の食いしん坊であり、いつも、横関と給食のオカワリを競い合っている。また、給食室前の見本を、もらいに来る常連らしい(特に、キナコ揚げパンの時は絶対)。酢豚が大好物で、同じく酢豚好きの小川蘇美と仲が良い。酢豚がなくなると聞いたときには、ひどくショックを受けた。給食アンケートを期に、横関を意識するようになり、告白するがフラれる。
河辺 彩香(かわべ あやか)
2-Aの女子生徒。あだ名は「カーベェ」。女子バレー部所属。声が小川蘇美にそっくりで、少しタレ目。入学した時は、ちんちくりんだったが、メキメキ女らしくなってきた。1年の時に、岬勇気と付き合い、処女を捧げるものの長続きしなかった。その後は、3ーBの山際センパイと付合っていた。学校を休む様になった、竹地公彦とはご近所だったので、自ら志願してプリント類を届ける様になり、クラスメートの女子の前で「今は竹地と付合っている!」と宣言した。風俗店に勤めている、声がそっくりな姉が居る。
堀の内(ほりのうち)
2-Aの女子生徒。あだ名は「ホリ」。保健委員で女子バレー部所属。去年は、小川蘇美と同じ1-Aの生徒で、ナイフ事件の際の小川の態度に、同級生ながら尊敬の念を抱いていた。一時、小川と気まずくなるが、無事仲直りする。
徳永(とくなが)
2-Aの女子生徒。あだ名は「トク」または「ピーポ」。ピーポくんに似ている。女子バレー部所属。
土田(つちだ)
2-Aの女子生徒。あだ名は「ツッチー」。中村加奈の背中に突き刺さったコンパスの持ち主。
入江 沙季(いりえ さき)
2-Aの女子生徒。中村加奈の腹心の友。文化祭実行委員。昨年、教育実習に来た、続木先生にマジ惚れしていた。親友の中村加奈を、小川蘇美に取られたと思い込み、嫉妬に燃えている。
松野 ユキ(まつの ゆき)
2-Aの女子生徒。父親は弁護士で、両親は高齢。姉が一人いる(名前はヨウ子)。
丹沢(たんざわ)
2-Aの女子生徒。あだ名は「タンタン」。髪型は二つ結びで、前髪を眉の辺りで切り揃えている。『@夏祭り』で、鈴木先生と吐き気を催す麻美を目撃し、『@鈴木裁判』を提案する。
太田 ルミ(おおた るみ)
2-Aの女子生徒。髪型は、短めの髪を後ろで一つに結んでいる。処女。
梨本(なしもと)
2-Aの女子生徒。あだ名は「ナシ」または「ナッシー」。
椿(つばき)
2-Aの女子生徒。髪型は、耳の後ろで二つ結びをしている。樺山あきらいわく「天然キャラ」だが、『@鈴木裁判』では、議論の流れに沿わない発言を連発し、クラスメイトから諭されている。
新見(にいみ)
2-Aの女子生徒。あだ名は「ニモ」。
福田(ふくだ)
2-Aの女子生徒。あだ名は「フク」。ぽっちゃりした体型で、髪型は二つ結び。白井や野球部の3年生らから、恐れられている兄がいる。
桂 チカ(かつら ちか)
2-Aの女子生徒。母子家庭。小菅小夜子と仲が良い。
小菅 小夜子(こすげ さよこ)
2-Aの女子生徒。桂チカと仲が良く、母親同士も仲が良い。いじめにより、ひきこもりとなった弟がいる。

2-Bの生徒

平良(たいら)
2-Bの女子生徒。あだ名は「ヒラ」。女子バレー部所属。1年生の時は鈴木先生の担任のクラスだった。現担任の山崎先生のことを嫌っており、バレー部女子によるアンケート阻止の相談を山崎先生ではなく鈴木先生に持ちかけた。
神田 マリ(かんだ まり)
2-Bの女子生徒。女子バレー部、演劇部所属で生徒会の役員。河辺彩香と仲良しだが河辺と付き合っている山際センパイのことをよく思っていない。また河辺にベタベタする山崎先生も毛嫌いし一泡吹かせようと『@人気投票』事件を仕組んだ。事件後、河辺との仲は一気に険悪化する。続木先生が教育実習に来た時は1年の学級委員をしていた。

2-Cの生徒

遠野 涼介(とおの りょうすけ)
2-Cの男子生徒。岬勇気と仲が良い。付合って半年の1歳下の1年生怜ちゃん(すでに処女でなかった)としている。
大谷(おおたに)
2ーCの男子生徒。去年小川蘇美と同じ組(1-A)だった。「バタフライナイフ事件」の犯人。初登場は「@嵐の前夜」での関先生の過去の回想シーンだったが、「@恋の終わり」で小川に好意を抱くC組男子の一人として再登場した。
保坂 淳(ほさか)
2ーCの男子生徒。生徒会所属。
南條 優一(なんじょう ゆういち)
2ーCの男子生徒。生徒会所属。
西 和哉(にし かずや)
2ーCの男子生徒。生徒会長に当選する。
祭 久子(まつり ひさこ)
演劇劇部所属。チャコと呼ばれている。ショートカットで、もみあげの上辺りをピンで留めている。性格はサバサバしていて少々男っぽいところはあるが、思いやりのある一面んも見られる。
立花 リナ
演劇部所属。前髪を横に二つピンで留めている。公園で屯する見知らぬ男性に嫌悪感をあらわにしている。
野方 貴枝(のかた きえ)
文化祭の脚本決めの際に大谷の脚本をつぶす、釣り目気味で見るからに底意地の悪そうな顔をしている。
木崎 ヒロミ
バレー部所属。ポニーテールだが、眉間にしわをよせていることが多く男みたいな顔をしている。演劇部、バレー部、生徒会を兼任しているンマリに対して嫌味を言ったり、大谷やクラスの男子から意地悪な役が似合いそうと言われる。
坂本 ジュリ
バレー部所属。木崎と一緒にいることが多い。同じくポニーテールで、木崎よりは女の子らしい風貌だが、マリに対して嫌味を言う等性格はきつそうで、悪女の役をふられそうになるも、台詞量が多いから無理だと言われる。

3年生

山際(やまぎわ)
3-Bの男子生徒。野球部所属。河辺彩香と付き合っていたが、河辺が竹地に乗り換えたことでフラれる。
望月(もちづき)
女子生徒。生徒会会長を務める。
水木 ユリア
3-Bの女子生徒。演劇部員。常に花を持ち、男言葉を使う。
白城
演劇部部長。

その他生徒

白井 義男(しらい よしお)
昨年度の卒業生で、2年前に鈴木先生が担任したクラスの不良男子生徒。当時から生活指導だった岡田先生によく世話になっており、卒業後も岡田先生に会いに中学校を訪れる。嫌っていたわけではないのだが、鈴木先生に対して「優等生をエコひいきしてオレたち落ちこぼれを差別している」と非難した。ブラスバンド部出身で、トランペットがとても上手いが中3になってからは遊ぶばかりで全然吹かなくなったらしい。
カメ子
『@教育的指導』に登場した1年の女子。後ろ姿が小川蘇美に似ている。本名は不明。
中村精太
通称マッシュ。1年の時、小川に猫殺しを見破られ、3学期に転校していった。

先生達

【2年クラス担任・副担任】

続木 先生(つづき)
新任の男性教諭で2ーAの副担任。23歳。2年体育の山崎先生の穴埋めとしてやってくる(『@恋の終わり その2』)。
この作品の舞台である中学の出身者で、大学時代は野球部の指導に来ていた。一年前の教育実習にも、この中学に訪れていた。小川蘇美が1ーAに転入してきたのは、続木先生の教育実習期間よりも後のため、この時はまだ顔を合わせていない。ハンサムで爽やかな風貌をしており、女子生徒には大変モテモテ。それでいて同性からも評判が良く、鈴木先生いわく「サワヤカなのにギリギリでイヤミにならない絶妙のバランス」。
父親が小川蘇美の父と同じ会社に勤めており、以前同じ社宅に住んでいた幼なじみで小川蘇美のことを『蘇美ちゃん』と呼ぶ。当時は同じ空手道場に通っており、中学生で段を取っていた続木先生は小1の頃の小川蘇美を含む幼年部の指導を手伝っていた。
山崎 先生(やまざき)
2-Bの元担任。あだ名は「山セン」で担当教科は2年体育。マッチョな体型をしている。独身。女子バレー部顧問をしておりジャージ姿でいることが多い。鈴木先生とは職員室の席が隣同士で仲が良く、本編開始前の春休み中に5対5の合コンを開き、鈴木先生と麻美とを引き合わせた。
明るい性格で職員たちのムードメーカーであるが生徒受けは悪く、同じ体育教師の岡田先生とは、対照的な評価をされている。教育者としての自覚に足りない部分があり、『@人気投票』ではワースト部門1位に選ばれたことにショックを受け、生徒の前で激しく取り乱してしまう。これ以降、自宅療養になるのだが、以前から、河辺彩香の姉が勤める風俗店に入り浸りで、ある事が発覚し依願退職する。小川蘇美に好意を抱いていた。
桃井 先生(ももい)
2ーB副担任の女性教師。本編開始の一年前は生徒への対応を巡って、鈴木先生とよく衝突していたらしい。(回想シーンではヒステリーを起こしていた。)しかし、彼氏が出来た余裕からか、給食アンケートのワープロ打ちを全部引受ける等、協力的になる。鈴木先生が職員室で悩んでいるとき、気分転換にシークァーサードリンクを差し入れるのが、恒例になってきている。山崎先生の退職後2ーBの担任に昇格した。
川野 先生(かわの)
2-Cの担任。いつもメガネをオデコに掛けてる、白髪のベテラン教師。喫煙者であるため、職員用喫煙室で、鈴木先生と一緒になることが多く、相談に乗ったり、女生徒の生霊(?)についてのアドバイスをしたりしている。出水正の1年の時の担任。
岡田 先生(おかだ)
2-Dの担任。担当教科は体育。男性。角刈りで精悍な顔つきをしている。女子生徒に人気があり鈴木先生とその人気を二分する。
『@人気投票』では、女子バレー部員の間で、鈴木先生と岡田先生のどちらがいいかで、もめごとが起こり、アンケート実施の原因となってしまった。アンケートの結果はベスト部門の第2位。いつも左胸に『P』の文字入りの黒半袖シャツ着用している。
少なくとも二年前から生活指導を担当しており、白井をはじめとする不良たちからの人望が厚い。

【3年クラス担任・副担任】

足子 先生(たるこ)
3-Cの担任の女性教師。担当教科は家庭科。演劇部の顧問。授業で避妊の方法(スライド入りでコンドームの付け方迄)を教えていた。最近は岡田先生に対して、一方的にラブ中のようで、印刷室に二入でいた、鈴木先生と桃井先生の仲を勝手に勘違いしたり、岡田先生への冗談を、いじめと取るなど思い込みが激しくなってきている。また、人気が岡田先生を上回ったためか、鈴木先生に何かと冷たい態度を取るようになった。3年生とのスト中に、鈴木先生と対立し孤立したために、ヒステリーを起こし、自宅療養している。

【担任・副担任不明】

江本 先生(えもと)
竹村健一の様な風貌。職員用喫煙所での鈴木先生の喫煙仲間。ことあるごとに、説教じみた話を始める悪癖があり、生徒のみならず、同僚からも辟易とされている。『@人気投票』のアンケートでは、ワースト部門2位だったが「オレは大丈夫だよ、確信犯だから!」と気にしてない様子。しかしアンケートのコメントに「授業中グチるのやめろ」と書かれていたことには、ひどくショックを受けた。鈴木先生と続木先生を「スズツヅコンビ」と名付ける。
関 先生(せき)
元同僚の女性教諭。小川蘇美が1-Aの時の担任。生徒に迎合するタイプの先生で、1-Aの担任当初は、生徒にとても人気があった。しかし『バタフライナイフ事件』を期に、その人気は下落する。本編開始前の4月に、他校に転属した。現在の学校は地域柄、荒れているらしい。
3年前は、鈴木先生とちょっといい関係だったが、教育方針の違いやそりが合わなかったことから、何となく終わってしまった。麻美と顔のタイプが似ているらしい。
校長 先生
教師たちを監督し、的確な指示出しをする。様々な事件の当事者になった、生徒たちの精神状態を心配する等、模範的な教育者。今のところ名前は不明。
松沢 先生(まつざわ)
中年の女性教師。担当教科は体育で、よくジャージを着ている。山崎先生の穴埋めで、2年女子の体育を受け持つ。
佐野 先生(さの)
保健室の養護教諭。ぽっちゃりした中年女性で、ちょっと派手目の化粧をしている。ヘアバンドを愛用。子持ち。
宇治 先生(うじ)
担当教科は数学の男性教諭。白髪・眼鏡着用。中村が、数学で使うコンパスで、怪我をしたことに責任を感じている。
竹田 先生(たけだ)
中年の女性教諭。授業中に小川を説得しにいった、鈴木先生のフォローに入る。
槙谷 先生(まきや)
女性教師。生徒には「マッキー」の愛称で親しまれ、『@人気投票』ではベスト部門で第3位に選ばれている。ほんわかとした顔立ち。
石垣 先生(いしがき)
男性教師。色付きの眼鏡をしている。

生徒の家族

出水正の父親
大学の講師をしており専攻は電子工学。鈴木先生に呼ばれて夫婦で来校する(『@げりみそ』)。
川野先生いわく「非常にできたご両親」で夫婦ともに礼儀正しい。食事の席でのマナーを息子の正に「ここは家畜の餌場じゃない」としつけていた。
鈴木先生の「この問題をクラスで取り上げ話し合うべきか迷っている」という相談に「自由な討論というのは常に最良の道なのでしょうか?」と問題提起をする。
遠野 真名(とおの まな)
遠野涼介の妹。小学四年生。兄の友人である岬勇気と一年間の交際の後、合意の上で肉体関係を持つ。母親にコンドームを発見されてしまい「無理矢理された」と嘘をつく。回想でのみ登場。
遠野涼介・真名の母親
岬勇気と遠野真名の件の話し合いのため来校する(『@教育的指導』)。はじめはけんもほろろだったが鈴木先生に諭され、当事者を含めた話し合いの席では大人の対応をとる。
河辺彩香の姉
風俗店で働いている。河辺彩香と顔はあまり似ていないが声はそっくりらしい。店では山崎先生に何度も指名され、妹の代用にイメージプレイを強要されていた。
竹地の母(たけちのはは)
早退した竹地の様子を電話で知らせてくる(『@恋の嵐』)。鈴木先生いわく「(電話で話した限りでは)比較的ちゃんとした親御さん」。しかし家庭訪問の日程決めの件で行き違いがあり、激しやすい部分もみせる。

学校関係者

正井さん(まさい)
給食室のおばちゃん。給食の酢豚の残し率の高さから「給食だより」にて酢豚の廃止を発表する。仕事には誇りを持っており本当は酢豚の廃止を残念に思うが時流だと諦めている。
安藤(あんどう)
教育委員会の教職員課の男性連絡員。
酒田(さかた)
校内警備員の男性。

その他の人物

若神 亮司(わかがみ りょうじ)
鈴木先生の大学時代の旧友でループタイ仲間の一人。(今も愛用しているかどうかは不明。)
現在は青楼大学教育学部で講師をしており、研究者の立場から現場の教師たちにエールを送るため『見張りの塔から ずっと』(胡蝶社刊)という本を出版した。その本の第8章の表題は学生時代の鈴木先生が若神に語ったフレーズ。
茂木助教授(もぎじょきょうじゅ)
鈴木先生が大学4年次に受講した講義、「教育演習Ⅱ」の担当講師(『@鈴木裁判』)。講義中に鈴木先生が模擬授業を行った際、鈴木先生に「心の汗」という概念を教える。鈴木先生曰く「十二神将の一人」。

単行本情報

定価:各860円(税込み) 判型:A5判

  • 第1巻 2006年8月11日発売 ISBN 4-575-94023-2
  • 第2巻 2007年2月28日発売 ISBN 978-4-575-94068-8
  • 第3巻 2007年7月3日発売 ISBN 978-4-575-94106-7
  • 第4巻 2008年1月12日発売 ISBN 978-4-575-94147-0
  • 第5巻 2008年7月11日発売 ISBN 978-4-575-94181-4
  • 第6巻 2008年11月28日発売 ISBN 978-4-575-94198-2
  • 第7巻 2009年4月28日発売 ISBN 978-4-575-94224-8
  • 第8巻 2009年9月28日発売 ISBN 978-4-575-94244-6
  • 第9巻 2010年2月27日発売 ISBN 978-4-575-94267-5
  • 第10巻 2010年8月28日発売 ISBN 978-4-575-94292-7

備考

  • 若神亮司の本を出版した『胡蝶社』の名前は作者の同人活動時の個人サークル名からきている。

外部リンク