HOME > コミック > 銀の三角

銀の三角/萩尾望都

共有

著者: 萩尾望都
巻数: 1巻

萩尾望都の新刊
銀の三角の新刊

最新刊『銀の三角


出版社: 白泉社
シリーズ: 白泉社文庫


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

mainoti 七夕に読みたいSF漫画☆ 萩尾望都『銀の三角』 金銀の 四角 三角 無限角 恒久沙角…★ 宇宙、生命、滅亡、再生をテーマに…銀の三角と呼ばれる美しい星・種族の運命。

銀の三角』(ぎんのさんかく) は、萩尾望都による日本の漫画作品。雑誌『SFマガジン』1980年12月号から1982年6月号に連載された。

__TOC__

概要

究極に科学が発達した未来世界を舞台に、時間移動能力を持つマーリーとそのクローンが、謎の吟遊詩人ラグトーリンとともに絶滅したはずの銀の三角人を救うため、時空間を往来するハードSF長編。

作者は従来、「少女漫画読者のためのSF」を意識してSFの素人にもわかりやすい作品づくりを心がけていたが『別冊新評』(新評社)1977年SUM・SF-新鋭7人特集号での手塚治虫との対談「SFマンガについて語ろう」で、萩尾は「私が一番最初SFを描くのに、一番苦労したのがそれで、これまでSFを知らない人に読んでもらうにはどうしたらいいのか……」「少女マンガの中で私が描きたいSFマンガをコンスタントに描けるようになるには、長期にわたる地盤作りが必要だと思っているんです」と語っている。、本作品についてはSF専門誌『SFマガジン』に連載ということで少女漫画読者向けという制約を外したため、従来作品には見られないほど複雑にして難解な作品となった『文藝別冊〔総特集〕萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母』(河出書房新社 2010年)の「萩尾望都 主要作品解説」より。

1983年、第14回星雲賞コミック部門を受賞。

登場人物

マーリー
時空移動と予知能力を持ち、「青耳」中央一区の保安機構の一員として、社会の変動指数の抹殺を行っている。本体は「赤砂地」にラグトーリンの暗殺に向かうが逆に殺され、以後はそのクローンであるマーリー・2とマーリー・3に引き継がれる。
ラグトーリン
謎の吟遊詩人、時空の超越者。銀の三角人・パントーの死の運命を変えるために様々な方法を施し、マーリー・2とマーリー・3に協力を求める。
リザリゾ
「赤砂地」の国王。
パントー
リザリゾ王とその第3王妃の息子。金色の目を持つ銀の三角人。何度殺されても生き返るが、王の手で殺される。なお、「パントー」は名前ではなく、銀の三角人の意。
エロキュス(エロキュス・ルルゴー・モア)
元オペラの女王。トメイの革命に巻き込まれ死亡するが、その意識がマーリーのクローン(マーリー・2)に注入される。
チェッカー
マーリーの上司。
ジェイク
マーリーの友人。チェッカーからマーリーの行動調査を依頼され、エロキュスの死の真相を究明する。
ディディン
最後の銀の三角人(ミューパントー)。

余談

  • 作者は、「描き終わってしばらくしたら、すごくミューパントーのことが気になって、どうも、この子のことで、書き残したものがあるらしいので、この話の続きでも同じキャラクターでもないけど、残りをいつか描いてみたいです」と語っている『MOE』1994年10月号 SPECIAL INTERVIEWⅡ「今、『銀の三角』と『メッシュ』について」より。

脚注