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銀牙伝説リキ/高橋よしひろ

共有

著者: 高橋よしひろ
巻数: 1巻

高橋よしひろの新刊
銀牙伝説リキの新刊

最新刊『銀牙伝説リキ


銀牙伝説WEED』(ぎんがでんせつウィード)は、高橋よしひろによる漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ。『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)において、1999年より2009年7月まで連載された。全60巻。『銀牙 -流れ星 銀-』の続編である。続編に『銀牙伝説WEEDオリオン』がある。

ストーリー

前作同様、犬同士の会話を人間の言葉に置き換ることで彼らの友情、結束、葛藤、成長を描いている冒険熱血青春ドラマ。

主な登場キャラクター

※表記はキャラクター名 / 犬の品種。キャラクター名下の声はアニメ版のもの。

ウィードとその仲間

ウィード / 秋田犬と紀州犬の雑種(和系犬)『銀牙伝説WEED名勝負列伝』には秋田犬と表記されている。
声 - 國立幸
本作の主人公。かつて伝説の巨熊赤カブトを倒した父・銀と母・桜の息子。三人兄弟の末っ子で幸村と誠を兄にもつ。外見は銀とうりふたつで熊狩りに最適な虎毛の秋田犬。名前の『ウィード』とは英語で雑草という意味で、GBが名付けた。仲間の軍、敵軍問わず他人の命を思いやる優しさを持っており、いかなる状況でもたったひとつの命を軽視する者を憎しむ心を持つ。持ち前の勇気と俊敏な動きで仲間とともに怪物(P4)、悪の権化・法玄を撃破し、戦いの途中で銀との再会を果たす。法玄との決戦直前に哲心から銀の必殺技である絶・天狼抜刀牙を修得する。戦いのセンスは天性のものであり、足の速さは平地でなければロケットさえもしのぐほどである。法玄討伐後に銀から奥羽軍三代目総大将になる座を譲り受けた。その後、将軍との戦いを経て小雪と結ばれる。北海道でのロシア軍との戦いでは総大将としての器を開花させ、各地から一千をも超える仲間を率いてロシア軍を帰順させた。これらの過程でより総大将としての器を磨いた。ハイブリッドと交戦し、ハイブリッドとの戦いでジェロムと崖から転落し、消息を絶ってしまうが、無事に生存しており、仲間達と無事に再会を果たす。
GB / イングリッシュセッター
声 - 川本成
小心者でお人好しのイングリッシュセッター。母国イギリスのグレートブリテンが名の元と思われる。もともとは裕福な家の飼い犬だったが、飼い主が破産し、山奥に捨てられた。飼い主はその後首吊り自殺を図り、救急車に搬送される。その救急車を追いかける途中、トラックに轢かれそうになるところをスミスに救われ、以降スミスを尊敬している。作業犬であるため、戦うことよりも俊足を活かした狩猟、偵察、運搬、探索などの役回りが多い。小心者ながら敵軍から仲間を体を張って助ける勇気も持ち備えていた。ウィードという名前は前述のようにGBが名付けた。明るい性格とは裏腹に辛い過去が多く、前作のポスト「スミス」的存在だった。ハイブリットと交戦中に重傷を負い、瀕死の状態に陥る。その後、仲間の制止を振り切り、危機に陥ったウィードを捨て身の一撃をもって救い壮絶な戦死を遂げる。
佐助(サスケ) / 柴犬
声 - 植木誠
かつてはGBと共にネロに使い走りにされていた柴犬。ウィード達と共に行動していたが、かつての飼い主と再会する。その後、法玄の招集を受けて法玄軍に加わるが、法玄の人質となっていた銀達を助けた後、奥羽軍に加わる。アニメでは飼い主と再会できぬまま法玄軍に加わるが、クライマックスあたりでGBと出会って奥羽軍に加わる。戦闘能力はあまり高くはなく、GBと共にムードメーカー的な存在である。飼い犬であるチャコと一時恋仲の関係になるが、自らを奥羽軍の幹部と名乗っていた嘘がばれ、あっさりフラれてしまう。お調子者で小心者だが、とても仲間思いであり、親友GBの死をもっとも悲しんだ。他の犬達が諦め引き上げた後もウィードとジェロムの行方を懸命に捜し続け、ついに再会を果たし共に奥羽へ帰還した。蛇を捕獲するのが得意だが仲間からは有難がれていない。
メル / ゴールデンレトリバー
声 - 小林晃子
ウィードと同年代のゴールデンレトリバー。飼い主に捨てられ、悪巧みをしていたブルーの使い走りにされていたところをウィードに助けてもらった。使い走りで足腰は鍛えられており、能力は成犬に劣らない。レトリバー種なので泳ぎが得意。原作では母親のレニーと再会を果たしたが、母の死後ウィードの元に向かう。アニメでレニーの登場がない。なお本名は『メルセデス』であるが、これは車好きの作者の飼い犬の名前と同じであり、メルセデス・ベンツが元である。後半では出番が少ない。
フック / ラブラドールの雑種
声 - 田中完
もとは兄と共にブルーの手下だったが、兄はブルーに逆らって殺された。ラブラドールの雑種。ブルーの支配から脱走するが、保健所で捕獲され、その後は飼い犬となる。ブルーを憎みながらも怯えるだけの日々を送っていたが、ウィードに触発され、戦うことを決意する。法玄編以降は出番が少なくなっている。
剣(ケン) / グレートデーンとサルーキの雑種
声 - 小川輝晃
旧奥羽軍の戦士である父・ベンと母・クロスの息子で外見はベンに酷似している。グレートデーンとサルーキーの雑種。弟の譲二と妹のミニー(死亡)がいる。初期のころは楽園の盗賊討伐隊長を務めていたが、幹部領域には入れなかった為、楽園を脅かす怪物の正体を知らず、人間を襲った犬として影虎を疑い、一時対立していた。ウィードやGBと出会い、真実を知るや、彼らと共に怪物に立ち向かう。基本的に奥羽戦士の長男は1歳時に親元から離され本陣(二子峠近郊)に配置される。彼もその一人で影虎と共に二世犬である。 北海道編では先発隊(銀の隊)で出陣。ハイブリッド討伐のために影虎、譲二、ヒロと共に本体と合流に向かう。父・ベンの他界は奥羽帰還後に聞かされ、弟・譲二と共に墓前で号泣した。
影虎(カゲトラ) / 甲斐犬
声 - 竹本英史
旧奥羽軍の戦士・黒虎の息子。三兄弟の長男で弟に信虎と晴虎がいる。愛称は「影(カゲ)」。奥羽山脈の宮城県付近を所領している。楽園が崩壊したのは中央の腐敗にあるとみて反乱を起こしたが、真実を知ったのちの怪物との戦いでは甲斐犬としての男気を見せる。怪物出現前は剣とは親友であったが、互いに元凶を知らず一時は決裂していた。北海道編では黒虎と共に先発隊(銀の隊)で出陣。性格は短気だが、ハイブリットに襲われている小熊を助けるなど優しい一面も待っている。本体合流途中でハイブリッドと一戦交え、父同様に忍犬にも負けない体術を披露した。
ジェロム / シェパード
声 - 高塚正也
元は研究施設の警備犬だったシェパード。人間に殺し屋としての訓練を受けていたため、戦闘能力は奥羽軍の中でもトップクラスで、適応能力も高く、人間の使う武器や道具についても熟知している。怪物討伐のためウィード達と共闘し、以後奥羽軍の参謀格としてウィードをサポートし続ける。ウィード世代のサブリーダーであり、準主人公格の男。怪物討伐後、捨て身の特攻作戦で部下を死に追いやっておきながら、自分だけが生き残ってしまったことに罪悪感を持つようになり、死に場所を求めて行動するようになり、ウィードや奥羽軍・友軍を救うために幾度となく命を賭した行動を重ね、瀕死の重傷を負うことも頻りであった。法玄編の紀州での騒動の際、ロン(アニメではカマキリ)との戦いで右耳を失った。アニメでは、往復で再び南アルプスに至った時、ウィードの首を狙っていたレクターとサンダーに遭遇するが、命を重視するウィードの命令に背き二者を殺害してしまったことから奥羽軍を追放されるが、その後故郷である四国に行き援軍集めに貢献を果たす。アニメの最終回にウィードが激流に飲まれたところを助けるが、ウィードの仲間が駆けつけてくれたところで力尽きてしまった(ただし明確に「死んだ」と言う描写はされていない)。原作ではその後大輔と秀俊の手によって一命を取り留め、再び旅に出る。猿編で最初に巻き込まれるのも彼であり、北海道編では彼が死に場所を求めて北海道まで来たことで、白狼達の危機が奥羽にまで伝わるきっかけとなる。ロシア軍との戦いの後、リディアと共に結婚かと思われる新婚旅行に出発する。その後、ハイブリッド討伐のため、再びウィード達と合流する。ハイブリッドの戦いでウィードとともに行方不明となり、昏睡状態になっていた所をサスケによって発見され、目が覚めても意識が混乱していたが、正気に戻りウィードとも無事再会する。
ロケット / ボルゾイ
声 - 前田剛
元は法玄軍の部下。弟にミサイルとジェットがいる。当初は法玄軍に属していたため、奥羽軍とは敵対関係であったが、ウィード達との出会いを通じて絶対的不利を承知で奥羽に寝返る。後に豪雪の中での行軍中に崖から落ちそうになったウィードとGBを命がけで助けたことで奥羽軍から真の信頼を得た。しかし、彼が奥羽軍に寝返ったことが原因で弟は2匹とも法玄に殺害されてしまい、法玄に対する強い復讐の念を抱くことになる。兄弟揃って大変な俊足な持ち主で、GBや法玄に「あれが同じ犬か。」と驚嘆させるほどである。その健脚と堅実で冷静沈着な性格を買われ、偵察や囮などでの活躍場面が多い。またロシア軍の偽装敗走工作を見抜くなど洞察力も優れている。細見であるが、人間の成人男性を引きずって救助するほどのパワーも持ち合わせている。戦争中に奥羽軍に寝返ったわりには非常に有能かつ忠実な男で、任務や作戦の遂行を何よりも重視する真面目な性格。そのため、ウィードからの信望も厚く、狂四郎やヒロを差し置いて総大将代理や部隊長に任命されることも多い。北海道編では後発隊(ウィードの隊)で出陣。前作における赤目のような位置づけのキャラと言える。
ヒロ / グレートピレニーズ
声 - 乃村健次
広島出身、敵の睾丸をむしりとるというえげつない必殺技を持つため、「玉取りのヒロ」の異名をもつ。またかなりの怪力で長老・ウィード・ジェロム・剣を自分だけで引っ張り上げたり、木を頭突きでへし折るなどしている。広島のボスだったユキマサの息子であるが、当時ユキマサの部下であったカマキリの反逆に遭い、ユキマサと片目を失う。その後は徒党を組むことも無く、流れ者となっていたが、アルプスで法玄軍と戦う銀とジョンの助太刀に入ったことがきっかけで奥羽軍に加わる。カマキリとは壮絶な戦いの末、カマキリの睾丸をむしりとり、見事父親の仇を討った。法玄編終了後に麗華と結婚し、4匹の子をもうける。現在では奥羽軍部隊長をつとめている。すぐ熱くなる性格で口より先に手が出るが、一方で部下に良心を説くようにもなっている。戦闘能力も上位クラスで活躍度も高いが、機動力がないため、奇襲作戦には向かない。北海道編では後発隊(ウィードの隊)で出陣。人間からハイブリッドと見間違えられる程の巨体である。闘争心に溢れた豪傑で、つねに最前線に赴き、最後まで負傷の絶えない捨て身の戦いを続けたが、見事生き残った。
麗華(レイカ) / 秋田犬の雑種
声 - 中川里江
奥羽軍に在籍する数少ない女犬。元は飼い犬で父親が奥羽の戦士だったこともあり、銀達に協力していたが、法玄に人質として捕らえられる。その後ヒロ達によって助けられ、奥羽軍に加わる。法玄編終了後にヒロの妻となり、猿編での将軍との戦いの後に4匹の子を産む。毅然とした性格で、暴れん坊のヒロも麗華には頭が上がらない。 産後は非戦闘員扱いとされ、奥羽での留守番が多い。
白銀 狂四郎(シロガネ キョウシロウ) / 紀州犬
声 - 増田裕生
わずか1歳にして10年分を生きたという幼犬。赤目と同じ紀州犬であるが、体中に傷痕がある。3人の兄がいたが、父親からの暴力で長兄と母を失い、次兄と三兄は母の仇討ちに父と共に崖から転落死する。自分と同様に親の愛を知らずに育ち、親に見捨てられて育った一歳未満の若い不良犬軍団50頭を束ねて滋賀のボスとなり、法玄にも屈することはなかった。狂四郎を仲間に引き込もうとやってきたウィードと一時敵対するが、乱入してきたレクターとサンダーとの熾烈な戦いの中でウィードに惹かれ、奥羽軍に加わる。奥羽軍に加わった当初は、ウィードとは正反対に猪突猛進で殺しを惜しまない性格だったため、一時は馬が合わずに奥羽軍を脱退しようと試みるが、ジェロムにウィードの正しさを諭され、精神面の向上と共に再び奥羽軍に戻った。活躍場面は多いが、性格上あまり考えずに突っ込むことが多々あり、敵の策略に嵌ることも多く、その都度危機に陥る。ジャンプしての必殺技(自称【人間飛び蹴り】)のほか、石つぶてを用いるなどトリッキーな動きをする。北海道編では先発隊(銀の隊)の援軍のために、かつての配下を従え後発隊(ウィードの隊)に先駆けて出陣。
テル
声 - 伊藤実華
父親に虐待されていた子犬。リーダーの狂四郎に従い、奥羽軍に加わる。法玄軍との決戦前、一歳未満の幼犬は戦いには参加させないというウィードの考えにより、他の数匹の犬と共に甲賀忍犬の長老に預けられる。その後は、長老の下で忍犬としての修行を積み、北海道編で再び奥羽軍に加わり、忍犬として活躍した。ロシア軍との戦いでヴィクトールの攻撃から銀を庇い、頚椎を砕かれる重傷を負ったが、大輔らの治療によって復活を果たし、無事奥羽に戻された。一時狂四郎から幸太という名前をもらっていた。
譲二(ジョウジ) / グレートデーンとサルーキの雑種
ベンの息子で剣の弟。外見は母のクロス似であるが、両まぶたに傷があるのが特徴。関西で“はぐれの譲二”として名を馳せていたが、甲府で援軍要請のために帰郷していた剣、影虎と合流し、以後奥羽軍に加わる。気が短く、血気盛んな部分があるが、力量は確かなもので兄・剣を凌ぐどころか父・ベンにも迫る勢いである。過去に川の中に取り残されている妹・ミニーを救うことが出来なかったことから、水が苦手となっている。旧奥羽軍に編成されることが多い。北海道編では先発隊(銀の隊)で出陣。ハイブリッド編でジョー達と合流するが、深手を負い、新宮社長に預けられるが無事回復し奥羽に帰還した。
信虎(ノブトラ)、晴虎(ハルトラ) / 甲斐犬
影虎の弟で信虎が次男で晴虎が三男。信虎は赤褐色の虎毛で晴虎にはブチ模様がある。剣、影虎が甲府を訪れた際に同行し、奥羽軍に加わる。セリフ、出番は時雨より少ない。北海道編では先発隊(銀の隊)で出陣。名前は戦国武将甲斐武田氏から。
昭治(ショウジ)、武流(ブル)、時雨(シグレ)、土怒(ドド)
声 - 乃村健次(ショウジ)、内藤玲(ブル)、竹本英史(シグレ)、下崎紘史(ドド)
既に他界した中虎の子(黒虎の甥)である甲斐の四兄弟。長男が昭治、次男が武流、三男が時雨、四男が土怒。従兄の影虎が帰郷した際に奥羽の危機を知り、黒虎と共に二子峠に向かうが、玄婆軍と遭遇し、牙城で籠城する羽目になる。黒虎の命により、「陸奥の四天王」の元へ援軍の要請に向かうが、玄婆軍に捕まってしまう。兄弟の中で一番俊足であった時雨が陸奥に辿り着くことができたが、他の3匹は玄婆軍によって殺されてしまった。4人共容姿が全く異なるので甲斐犬と別種との雑種と思われる。時雨は北海道編では先発隊(銀の隊)で出陣。
以蔵(イゾウ)、周作(シュウサク)、晋作(シンサク)、慎太郎(シンタロウ)、小五郎(コゴロウ)、吉之助(キチノスケ)
声 - 赤城進(イゾウ)、河本邦弘(シュウサク)、武藤正史(シンサク)、下崎紘史(シンタロウ)
陸奥の四天王の一角である如月の息子達。犬種はマラミュート。時雨の要請を受けて起ち上がり、奥羽軍に加わる。奥羽到着後は赤目と共に、人に害を及ぼす玄婆軍の駆除を行った。法玄討伐後は父・如月の元に戻る予定だったが、その後も奥羽軍に所属している。以蔵が長男であることは明らかにされているが、その他の関係は不明。また如月の息子たちは他にもいるようだが、北海道遠征で一部が死亡している。北海道編では陸奥で合流し先発隊(銀の隊)で出陣。
モール / ダックスフント
前作でクロスを助けたオリバーの息子。父親同様、穴掘りが得意。法玄に人質として捕らえられていた銀を助けようとしたが、銀からウィードへの伝言を携えて合流に向かう。途中、行き倒れるが、哲心の甲賀忍軍に救われる。法玄編終了後は出番がない。
哲心(テッシン) / 甲賀忍犬の雑種
声 - 竹内幸輔
甲賀忍犬軍団の総帥だった黒邪鬼の息子。現在は哲心が忍犬軍団を束ねている。黒邪鬼死後、楽園の継承者として旧奥羽軍の手によって育てられた。銀の統率力・ジョンの牙・赤目のスピードを持つと言われる、奥羽軍の中でも屈指の実力者。剣や影虎からは「チビ兄ちゃん」と呼ばれる(2匹より出生が早いため)。原作ではスナイパーに嘘を吹き込まれ一時敵対するが、真実を知り、後に奥羽軍に復帰する。「絶・天狼抜刀牙」を、ウィードに伝授した(ただし、伝授した哲心自身は使えないがウィードの兄・幸村、誠が使う「ネック・ザ・キリング」に類似した技を披露した)。忍犬特有の暗殺能力も高く、玄婆を戦闘不能に追いやった。ジェロムと並んでウィードの側近的存在だが、銀への義理もかなりあるので、新旧世代の中間的存在。 北海道編では先発隊(銀の隊)で出陣。父親は黒邪鬼であることは確かであるものの、母親は不明であるのだが、母親は前作で黒邪鬼に浚われ最後は食われたウィルソンの妻である可能性がある。
甲賀忍犬(コウガニンケン)
哲心の部下として7頭が奥羽に帰参した。容姿が酷似してるため、殆ど見分けがつかない。機動力で右に出る者はおらず、そのほかさまざまな能力を使いこなす。ロシア軍に包囲されたとき奥羽軍本隊への伝令役として脱出した。犬笛が使え、2、3キロ程度の距離ならば別隊と連絡がとれる。 北海道編では先発隊(銀の隊)で出陣。
敏光(トシミツ)
甲賀忍犬の一犬。法玄に一騎討ちを挑んで敗れ、崖から転落したものの無事だった。
月影(ツキカゲ)
甲賀忍犬の一犬。ロシア軍との戦いの際、伝令役として敏光と共に脱出をしたが、樹上に追い詰められ、殺されかけたところを狂四郎が助ける。
左武(サム)
甲賀忍犬の一犬。ロシア軍との戦いの際、二度目の包囲網をぬけ、ウィード達への伝令役として脱出した。途中から「左武」から「佐武」になってしまっている。後発隊(ウィードの隊)にも参加し北海道編では長期戦で活躍した。
甲兵衛(シンベエ)
甲賀忍犬の一犬。ロシア軍との戦いの際、ウィード達への伝令役として左武と一緒に脱出を試みたが、殺されてしまった。
ロン / シェパード
和歌山の警察犬。カマキリの策略により、人間達の犬狩りの道具として利用され、ジェロムと対決するも敗れ去り、ジェロムの男気に惹かれ、奥羽軍に加わる。人間に仕えていた為、人間の武器も熟知している。北海道編では先発隊(銀の隊)で出陣。
闘兵衛(トウベエ) / 土佐闘犬
声 - 松本大
通称「鬼の闘兵衛」。闘犬の横綱で法玄軍の元幹部犬。闘犬で武蔵に唯一黒星を付けた男である。闘犬界敵なしだったが、最強になるべく奥羽の大将を倒そうと旅に出て、法玄軍に加わっていた。玄婆と共にウィード達と戦った際に玄婆を守れなかった事から法玄に処刑されかけるも、片目を失いつつ生き延びる。敵である自分を助けた奥羽軍の情に触れて改心し、仲間を守る為の盾となって一人でカマキリ軍26匹を倒したが、カマキリに倒され、立ったまま成仏する。
ブルゲ
声 - 遊佐浩二
通称「夜叉森のブルゲ」。法玄軍の元幹部犬。原作では狂四郎とウィードの説得により、法玄軍を離反する。アニメでは「夜叉森」の異名を持つ理由が明確に描かれており、幹部候補の金太郎を倒すが、狂四郎との戦いに敗れて奥羽軍に降る。北海道でロシア軍との戦闘中に力尽き、狂四郎に自分を食ってくれと言い遺して死亡した(狂四郎の中に入り共にロシア軍を倒す意であったが、狂四郎は彼の「毛」のみを食した)。
抜人(バット)
声 - 岩崎征実
通称「心眼の抜人」。法玄軍の元幹部犬。両目を失明しているが心眼でものを見るため、他の犬に後れを取ることはなく、スパイを見抜くこともできる。原作ではこれまでの遺恨を捨てた銀の心の広さに感服し、銀に降る。アニメでは剣・影虎との戦いに敗れて奥羽軍に降る。
カイト
声 - 小野大輔
通称「風神のカイト」。法玄軍の元幹部犬。越中で名を挙げていたようだ。原作ではブルゲと抜人の説得により、銀に降った。アニメでは人間によって暗殺犬に作られたため、人間を深く憎んでおり、同じく人間を敵とする法玄についたが、哲心との戦いに敗れて奥羽軍に降る。原作のスナイパーの代わりなのか、両前脚が鉄で出来ている。北海道編の後発部隊(ウィードの隊)の出陣前まで登場が確認されている。
ムック / 秋田犬の雑種
亡き父ビンゴは奥羽の戦士。牙城爆破計画の存在を知り、奥羽軍に伝える。その後銀が集めた飼い犬の義勇軍に加わる。飼い犬のため、人語も解せ、元銀の飼い主、大輔の語りかけにより「二子峠」爆破の危機をウィードに知らせた。
リディア / シェパード
元はロシア軍用犬の中尉。マクシームの妹。女ではあるが実力は高い。ロシア軍ではあったが、女子どもまで容赦ない殺戮を嫌い、朱雀に脱出ルートを教え、その命を救った。ヴィクトール謀反後はマクシームとともに奥羽軍に身を寄せ、命がけでロシア軍と戦った。北海道編終了後、ジェロムと共に新婚旅行かと思われる旅に出発するということを銀に報告している。ハイブリット戦を前に他の女、幼犬と共に民家に避難している。後にジェロムとの間に子をもうける。
奥羽軍
銀やウィードの呼びかけに応じて集まり、総軍集まれば1000にもなる。野犬やもちろん飼い犬もおり、奥羽軍の一員であることを誇りに思う者ばかりである。結束力や仲間を思う心は皆が持っている。ただし、飼い犬で戦闘向けではない者も多い。
四国犬りょう
声 - 中村恵子
アニメオリジナルキャラクター。法玄との戦いで兄のりゅうら兄弟達と共に援軍として奥羽軍に加入。雌だが戦闘能力は高くジェロムの側近を務める。法玄との最終決戦では原作のメルの代わりに法玄の人質にされるが、りゅうと違い生還する。モデルはリディアである。
四国犬りゅう
声 - 下崎紘史
アニメオリジナルキャラクターでりょうの兄。りょうら姉弟と共に奥羽軍に参戦。りょうと同様に戦闘能力は高い。最終決戦で法玄に首に一撃を受け殺されてしまった。
はんじ、へいた / 四国犬兄弟
アニメオリジナルキャラクターでりゅうとりょうの弟2匹。りょうらと同じく戦闘能力は高いが作中ではあまり活躍しなかった。最終決戦では2匹とも生存する。

=== 奥羽の軍団 ===

銀(ギン) / 秋田犬
声 - 東地宏樹
前作の主人公。ウィードの父親。14,5歳の老犬だが、かつての戦闘能力は健在で、目付きも父「リキ」の様に鋭くなっている。赤カブトを倒して奥羽に平和な犬の楽園を築き総大将となった。その後は赤目、ジョンと共に日本各地を巡行して回っていた。現在はウィードに総大将の座を譲って、しばらくは隠居の身であったが、北海道の戦乱に先発隊の大将として赴く。ロシア軍との戦いでは、敵の兵糧攻めによる持久戦となり、疲労困憊の身体で抜刀牙を使って意識を失い、生死の淵をさまよったが、大輔の声に息を吹き返した。本人の意識では部下を「家来」とは見ておらず「仲間」と見ている。そのため、滅多に「命令」発言はしない。その志はウィードも受け継いでいる。
物語終盤において、(老化による)視力の低下、軽度の脳梗塞を患う。
ジョン / シェパード
声 - 大川透
銀の側近。奥羽軍最強と謳われたシェパード。銀と共に行動するが、南アルプスでレフティ達と共に法玄軍と戦い、壮絶な最期を遂げた。後にベンの元飼主により埋葬される。
赤目(アカメ) / 紀州犬
声 - 松山鷹志
銀の側近の紀州犬。身体・精神共に厚く鍛錬された忍犬で、元伊賀忍犬の総帥。南アルプスで、敵の法玄一派に包囲された銀に、奥羽にいるウィードに遺言を伝えるよう使命を受けた。銀より年上にもかかわらず、容姿が顎髭以外前作と全く変わっておらず、忍犬としての能力も健在。(ただし前作で振るわれた様々な忍術は、作中全般で控えめな表現となった。)ベンの病状が悪化してからは、銀の部下で唯一の賢者と言える。銀、ウィードに次いでサブリーダー的存在で新旧世代の参謀も兼ねている。 
ベン / グレートデーン
声 - 宝亀克寿
元奥羽軍団一班小隊長。前作では闘将ベンとして、銀、赤目がかなわぬ相手も一人でたおし、奥羽軍最強と謳われたが、現在は目をすっかり悪くしており、一線を退いている。連載初期は隠居しただけで、普通の会話もしていたが、ジョンの亡骸に出会った辺りから呆けの描写が更に強調されるようになった(但しアニメでは痴呆の描写はない)。ただ勘の鋭さだけは健在で、飼い犬軍を引き連れて帰還した銀の声を瞬時に理解した。老いたとはいえグレートデーン特有のパワーは相変わらず健在で、法玄と一戦交えた際に、「老いぼれとはいえさすが同種だ。」と言わしめたほど。痴呆の進行と共に口数が少なくなっていったが、時折思い出したように普通に喋ることがあり、その時は決まって、年寄りが若い者の妨げになってはいけないと語っていたという。ウィード達がハイブリッドと戦っている最中、奥羽の地で、残っている銀や黒虎・赤目・クロス達、その他奥羽の戦士達に看取られながら、安らかに息を引き取った。上記の口癖に従い、剣と譲二にその死を知らせるのは見送られた。
クロス / サルーキー
声 - 水谷ケイコ
ベンの妻。奥羽軍に唯一男と認められた女犬。ババア呼ばわりされるのが大嫌い。目つきが前作より女らしくなっている。前作で初登場時が8歳であり、大輔のオドが「(銀が生まれて)あれから15年はたつ。15年は犬の寿命。」と発言していることから、初期においても人間でいえば150歳を下らない高齢である。
黒虎(クロトラ) / 甲斐犬
声 - 宮澤正
甲斐の三兄弟の末弟。長兄「赤虎」は前作の「赤カブト」との戦闘により死亡し、次兄「中虎」も既に他界している(死因は不明)。長距離を走る際には甥に背負われねばならないほど年老いたが、かつての強さと気性の荒さは健在。甲府に隠居していたが、奥羽の危機を知り駆けつける。以後、銀に同行し前線に赴く。自分のことより兄「赤虎の死に様」を誇りとしており、その志は息子「影虎」にも受け継がれている。 また、兄・中虎の息子達を実の息子同然として扱い、彼らの亡骸の前で号泣した。
スミス / フレンチスパニエルの雑種
声 - 中尾隆聖
銀の盟友で奥羽決死隊のメンバー。現在は15歳の老犬。行方不明になった桜を探していた際、野良犬になったばかりのGBがトラックに轢かれそうになるところを助け、自らは右前足を失った。だがなぜかコミック13巻のGBの回想シーンでの動物病院を脱走しようと頭突きをしていたシーンでは失った足が右足ではなく左足になっている。前作では本作におけるGBのような役どころで時にはコミカルな場面もあったが、数々の戦いの経験や年齢的な落ち着きの成せる業か、土佐闘犬を脅えさせるほどの貫禄も身に付けた。ウィードたちを助けるためにP4と刺し違えて死亡。その最期は参戦していたウィード、ジェロム、剣、影虎など全ての者から敬愛された。
桜(サクラ) / 紀州犬の雑種
声 - 佐久間レイ
銀の妻でウィードの母親。病を負いながらもウィードを養育してきたが、GBに(アニメではスミスに)後を託して事切れる。先に乳離れしていたウィードの兄、幸村と誠(ジョー)はすでに佐平治に預けていた。
時宗(トキムネ) / 秋田犬
声 - 郷田ほづみ
銀の影武者。原作ではウィードと出会ってすぐ人間に射殺される。スミスによれば銀本人も彼の存在そのものを知らなかったらしい。アニメではウィードをかばった際にP4によって殺された。銀を含めた幹部によって選抜、鍛えられた影武者として、その存在は幹部のみ知る。銀不在の奥羽で総大将の代わりを立派に勤めあげ、その死は悼まれたと原作に比べ扱いが良くなっている。
トニー / シェパード
ジョンの影武者。ルーシーの様子のおかしさに気付くなど洞察力は鋭い様である。
レフティ
声 - 五味隆典
元奥羽の戦士。楽園崩壊後、法玄軍に下っていたが、ジョンと共に法玄軍と戦い、戦死する。実際は二世犬らしい。
如月(キサラギ)
陸奥の四天王最後の一人。現在は隠居している。他のメンバーの卯月・葉月・水無月は既に他界。19匹の息子(内5匹は軍用犬編で戦死, 三匹が重傷で)と平和に暮らしていたが、奥羽の使者としてやって来た黒虎の甥、時雨に援軍を要請される。息子達を死地に赴かせることを躊躇していたが、息子達の希望で参戦を決心し、七匹を奥羽に向かわせる。 実質上、引退の身で狩猟(食糧調達)や戦闘も息子達に任せている。
武蔵(ムサシ)/ 土佐闘犬
声 - 宗矢樹頼
元土佐闘犬横綱。前作で、銀が四国まで仲間にしに行った男。闘兵衛の力を認め、自分の後継者に選んだ。依然として高い戦闘能力を誇りロシア軍戦においては前線で戦っている。北海道編でロシア軍と戦い骨折、片目を失うが、大輔らに保護され、現在は奥羽軍に戻された。
モス / マスチフ
声 - 斎藤志郎
元奥羽の戦士で、銀の戦友。「霞岳の閻魔大王」と呼ばれていた男。大の子供好き。人に飼われていたが偶然、赤目の指示でウィード達に合流途中のメルと出会い、奥羽の危機を知って武蔵などの仲間を連れ駆けつける。「北海道編」で敵の猛攻から仲間を救うために、自らの命を犠牲にすることも厭わない勇猛果敢な奮闘を見せつけた。前作で既に老犬となっていて、苛烈な敵の猛攻から仲間を救って力尽き、「おまえの最期は俺達の誇りだ」という黒虎の追悼の言葉に象徴された仲間たちの思いに看守られながら、戦いに明け暮れた生涯を閉じた。
ジャガー / マスチフ
モスの息子。父には似ず、わりとスマート。北海道編では、父の敵、ボズレフとロシア兵数頭を倒し、その代償に瀕死の重傷を負うも、ウィードを追って北海道に駆けつけた大輔らの手により治療を受け一命を取り留め、現在は奥羽軍に戻されている。前作よりは活躍度が目立つ。
リキ / 秋田犬
奥羽軍の初代総大将。全国から約1000もの兵を集め、巨熊赤カブトを倒したが、死んだと思われた赤カブトの一撃で致命傷を負い、銀にその後を託し、この世を去る。牙城のとある場所で生前そのままの姿でミイラと化して安置されていたが、牙城がダイナマイトで爆破されたことでスミスの遺体と共に吹き飛んだと思われる(前作の八犬士編で出てきたミイラは本作では登場しないが、本作開始後に外伝として刊行された「銀牙伝説RIKI(リキ)」の冒頭でその姿が出てくる(「銀牙伝説RIKI」では、リキの幼い頃の姿が描かれている)。なお、飼い主は大輔ではなく五兵衛である。

『怪物』編

怪物 (P4) / 和犬の雑種
声 - コング桑田
遺伝子操作により、異形の化け物と化した犬(正体が明らかになる前に登場したシルエットはライオンにしか見えない)。名前は彼の実験に使われた研究所の棟に由来。研究所の警備犬だったジェロムとは立場の違いを越えた友情があったが、植え付けられた遺伝子により、精神が崩壊、正気を失っていった。研究所の人間を殺して逃走し、奥羽へ逃れ、かつて赤カブトの住処だった牙城を占領する。奥羽の麓で人間を襲ったことから、銀の仲間達の仕業と見た人間による犬狩りが始まり、その結果楽園が崩壊する。生き残った奥羽の戦士達と研究所から追跡してきたジェロム達と死闘を繰り広げ、ウィ―ドと共に崖から落下した直後に丸木の枝の串刺しとなって、壮絶な最期を遂げた。ウィード達、新世代奥羽軍の最初の強敵。元になった犬種は和犬の雑種である。
ホイラー、ノース、ロバート、ロッカ
声 - 赤城進(ホイラー)、植木誠(ノース)、下崎紘史(ロバート)
ジェロムの部下。副官はホイラー。P4討伐の際に全員が討死。名前の由来は格闘技・プロレス関係から。コミック4巻の78ページでは、ホイラーがホイスになっている。

『法玄編』

法玄軍

法玄(ホウゲン) / グレートデーン
声 - 石井康嗣
本作最大にして最悪の敵。かつては、日本アルプスを制していたが、全国統一のため手段を選ばず残虐なことを平気でする性格をもつ野心家。元々人間に飼われていたが、山奥の小屋でろくにエサも与えられず、ほぼ監禁状態であったため、玄婆ともども極限状態に追い詰められて他の仲間を殺して食べ、飼い主さえも殺した過去を持つ。桜を追ってアルプスを訪れた銀一行を襲い、卑劣な手段で銀を人質に取り、奪還を試みるウィード率いる奥羽軍との全面戦争に発展する。モスを軽々と持ち上げる程の怪力を誇り、老いたとはいえ、黒虎やジョンを全く寄せ付けない無類の強さを持つ。弟の玄婆を唯一信頼していたが、玄婆が哲心との戦いで脳に損傷を受け再起不能となったため、自らの手で葬った。
用が無くなれば手下さえも簡単に殺し、己のことしか考えない自己中心的な性格が災いし、仲間たちからの信頼を完全に失う。その後、奥羽軍に単独で挑み、ウィードとの一対一の勝負で死神として覚醒し、凶悪的なまでの力(黒虎をして赤カブトと言わしめるほど)を携えるが、限界を超えて覚醒したウィードの絶・天狼抜刀牙に敗れる。勝敗が決した後に見苦しく命乞いをし、ウィードの温情により、見逃してもらうが、彼への感謝や犯してきた罪への後悔の念はなく、心の中で彼らへの復讐を誓う。その矢先、現れた須藤に射殺される。アニメでは落雷に打たれて死亡する。その後、奥羽の戦士達によって奥羽に埋葬される。
玄婆(ゲンバ) / グレートデーン
声 - 岩崎征実
法玄の弟。法玄がこの世で唯一信頼する男。法玄曰く「自分と比べてオツムは弱いが、キレると自分でさえ手におえない。」法玄軍の先陣として二子峠を襲撃し、黒虎の甥達を倒す。その後、闘兵衛達を引き連れて奥羽軍と戦った際に、哲心との戦いで脳に大きなダメージを受け、自我も崩壊。自分の尿を水と間違えて飲むなど、無様な姿を見かねた法玄の涙の牙でとどめを刺され、息絶えた。
マーダーS(スナイパー) / ドーベルマン
奥羽軍の元司令官。かつて部下であったハイエナに裏切られ、右耳、右目、両後ろ足を失う。その後、人間の老婆に助けられて一命を取りとめるが、すぐ後にその老婆を殺している。宿敵・銀への怨みは消えず、銀を殺して二子峠を手中に収めようとするため、法玄に加担する。登場時には車輪をつけていたが、その下には金属製の義足が隠されており、その義足を武器に大木さえへし折ってしまう。アニメでは登場しなかったが、義足を持つ犬というのは別のキャラに受け継がれた。銀との戦闘中に激流に落ち死亡する(前作同様その死の瞬間の描写はない)。
レクター、サンダー / ドーベルマン(未断耳)
声 - 小川輝晃(レクター)、赤城進(サンダー)
スナイパーの一番弟子。「キラーファング」の異名を持つ、兄弟の殺し屋。ウィードと狂四郎に敗れた末、ウィードに助命されるが、その後の消息は不明。アニメでは再度ウィードと戦い、またも助命されるも、彼らを危険視するジェロムによって容赦なく殺されてしまう。
ネロ
声 - 内藤玲
GBと佐助が仕えていた山賊犬。手下を使い威張って暮らしていたが、法玄には頭が上がらないほどの小心者。通りすがりの銀一行に蹴散らされたことで法玄の怒りを買い、処刑された。
ゴン
法玄の部下。銀一行と遭遇して捕らわれるが、銀の温情で助命される。その恩を仇で返し、銀や麗華の居所を法玄に密告する。その後、アルプスに残ったスナイパーの直属の部下になっていたが、奥羽軍との乱戦で倒されたと思われる。
マツ
法玄の部下。初期の法玄軍における幹部クラスだったが、ジョンとヒロと麗華に逃げられたことで法玄の怒りを買い、家族を殺すと脅されて決死の追撃を行う。
金太郎
法玄軍の幹部候補。安房出身。一度に五匹の敵を倒せると豪語するも、幹部には選抜されずに消える。アニメではブルゲによって倒された。
ジョー
法玄軍の幹部候補。大月出身。150匹の大群のリーダーだったが、闘兵衛との力比べに敗れて殺される。
ミルコ
法玄軍の幹部候補。イタリア産。原作・アニメ共に全く出番のないまま消える。
ミサイル、ジェット / ボルゾイ
声 - 武藤正史(ミサイル)、下崎紘史(ジェット)
ロケット三兄弟の次男と三男。兄と分かれて法玄軍に残るも、裏切ったロケットへの見せしめのため、法玄に処刑される。ロケット同様、俊足の持ち主。兄のロケットとは違い「強い者に従う」理念である。
カマキリ / アイリッシュ・ウルフハウンド
声 - 海津義孝
備後出身で、元はヒロの父・ユキマサの部下であった。牙の威力は法玄を上回ると自称する。人間の手により狼以上に強く凶暴に育てられており、行き倒れていた自分を救ってくれたユキマサに謀反を起こし、ユキマサの命とヒロの片目を奪う。作中では法玄以上でも以下でもない、生きる価値がないと評される程の悪党。法玄軍のマーダーSと自軍のストーンの代理決闘でストーンが敗死したことでやむなく法玄の下に付くが、いずれは法玄を倒し、天下を取るつもりでいた。
最後は父の敵討ちに燃えるヒロに自慢の牙を折られた挙句にタマを取られる。無くなった牙で必死にヒロに噛み付くも、既にヒロにとって仇を討った後の彼はどうでもいい存在となっており、牙がなくてもねずみ位取れるだろうの一言であっさり振り切られ、号泣しながらヒロに向かって吼え続けるという、(最後は須藤にあっさり射殺された法玄よりも)ある意味最も悲惨な状況で物語から消える。牙もなく、下腹部に大怪我をしている状況で冬の雪山に一匹取り残された。その最期を示唆するように、頭上をカラスの群れが旋回している描写で彼の登場シーンは終わっている。
ストーン
声 - 河本邦弘
カマキリの部下。元はユキマサの部下だったと思われる。スナイパーとの力比べで首をはねられ、即死する。アニメではカマキリの失態を法玄に報告した際に処刑される。
ユウスケ、ヒロシ、ユウジ
法玄軍・カマキリ部隊の残党。奥羽近辺で悪事を働いていた。卑劣な作戦でウィードを追い詰めるが奥羽軍本隊に囲まれ、ほうほうの体で逃走した。
法玄軍
野犬や飼い犬らもいる。一時700ほどにも膨れ上がっていたが、多くは法玄が恐ろしいあまりに付き従っていただけで、法玄死亡のデマが流れて戦意を失い、雲散霧消した。ブルゲ隊、カイト隊、抜人隊の一部は彼ら共々、銀の説得により奥羽軍に吸収された。
カマキリ部隊
カマキリに備後からついてきた部隊。法玄の下についた後も法玄よりカマキリを支持している者が多い。法玄軍きっての精鋭(悪党)部隊であるが、奥羽本隊との全面衝突に敗れ、カマキリの負傷に彼を見捨てて逃走した。

惨猪(サンチョ)
通称「犬喰いの惨猪」。犬を襲って食うイノシシ。好きな部位は脳みそ。湯治をしていた奥羽軍を襲うが、ウィードの抜刀牙を受けて倒された。
抹猪(マッチョ)
惨猪の弟。惨猪が倒されて逃走した。
武猪(ブッチョ)
惨猪の弟。惨猪が倒されて逃走した。

人間

大輔(ダイスケ)
竹田のじっ様こと竹田五兵衛と一緒に銀を育てた。銀に命を救われたこともあり、今なお銀を気にかけている。ハンティングボウを用いることができる。東京の大学を卒業後、親の稼業を継ぐために帰郷した。銀は既に老犬だが、彼は人間なので当然ながら現在が大人。年数が経っていたにも拘らず、銀の側近であった赤目、ベン、黒虎などの容姿は記憶しておりウィード達が二世犬であることを一目で認識し、以後 彼らに助勢する。北海道編では、ウィードを追って秀俊と共に北海道を訪れ、ロシア軍との戦いにより負傷した銀達や、ヴィクトールに見捨てられたロシア軍の負傷兵らの手当てをし、久しぶりに銀達と再会した。なお、両親が経営していると思われる民宿の名から名字は「藤原」と思われる(21巻を参照)。東京での生活を経て、言葉使いは前作での秋田弁から標準語に変わっている。秀俊を完全に獣医扱いしている。
秀俊
ジョンの元飼い主。医師だが獣医もでき(前述の大輔の項にて指摘があるが、獣医師は獣医学系大学を卒業し獣医師国家試験に合格する必要があり、医大を出て医師免許を取得した後、獣医学系大学に通い獣医師免許を取得したというのは無理があるので、厳密にいえば医療を犬に応用したと見るべきである)、奥羽軍の犬を何度か治療している。散弾銃で狩りをする。大輔と共に北海道で犬たちの手当てを行い、奥羽に連れ帰る。なお、診療所の看板から名字は「関口」であることが判明している。
須藤章治
元刑事。法玄に部下を殺され、自らも片目を失った。仇討ちのために二子峠に現れた。原作では法玄を射殺し、無念を晴らした。
竹田 五兵衛
熊撃ちに生涯をかけた、伝説のマタギ。通称「竹田のじっ様」。銀、リキの飼い主で共に、赤カブトを倒した。69歳で、最愛の銀のぬくもりを感じ、この世を去る。
アニメ1話のプロローグのみ登場で「一人のマタギ」とされ、名前の呼称は劇中ない。

『猿編』

幸村達

佐平治
幸村と誠の育ての親。幼い幸村を庇い、猿達に背骨を砕かれ半身不随になる。幸村の亡骸をこの地で埋葬するよう、銀達に懇願した。
幸村
猿と敵対する群のリーダー。かつては素直な性格であったが、弟の誠を猿達に連れ去られてから性格が変わってしまった。ジェロムを子ども扱いするほどの実力者で、法玄にも従うことはなかった。「絶・天狼抜刀牙」とよく似た「ネック・ザ・キリング」を必殺技としている。実は生き別れたウィードの兄(長男)。将軍に致命の一撃を食らわせるもその代償に命を落とす。容姿は身体が赤褐色で、どちらかと言うと祖父リキ似である。名前について、弟の誠もそうだが、漫画家幸村誠との関連性は不明。
幸村軍
身内を猿に殺された者ばかりで、猿に激しい憎悪を燃やしている。幸村に対する支持は厚い。

(彼らは犬達とも言葉が通じる)

ペペ
先代のボスの息子。幸村の部下に襲われているところをウィード達に助けられた。また、飛猿にさらわれるがウィードに助けられる。
御猿(ゴザル)
反将軍の群れの中心的な存在の老猿。
石猿
反将軍の群れの若い猿。ペペの父から次代ボスとされていた。飛猿を説得しようとする。

将軍達

将軍
エチオピアに生息する大型のゲラダヒヒ。数時間太陽の光を浴び続けると、全身に火傷を起こすという特異体質(アルビノ)である。エチオピアにいる頃から、現地の生物学者達の間で評判となっていたが、ある日を境に忽然と姿を消し、なぜか日本に現れた。斧を始めとして、様々な武器を扱うことが出来る。犬達に襲われていた飛猿を助けた後、猿達のボスとなる。猿達に力を貸してはいるが、そのためには仔犬(もしくは子猿)の肉を差し出さなければならなく、幸村達との争いの引き金となった。ほぼ終始1匹でウィード達を苦戦させたが、幸村の「ネック・ザ・キリング」を受けてその場に崩れ落ち、復讐に燃える猿達によってとどめを刺され絶命した。
飛猿
将軍の力に魅せられ配下となる。鎌やさすまたを用いる。自分のことを兄のように慕っていたペペさえも将軍の餌に差し出すなど、絶対的な力を持つ将軍を崇拝していたが、その後自らの過ちに気付き、償いのために将軍に従うふりをして殺そうとするも、将軍に見抜かれ計画は失敗し、壮絶な最期を遂げた。
赤猿
将軍の部下だったが、子供を将軍に食われている。将軍に必死で立ち向かう御猿らに心を動かされ、将軍に戦いを挑み、善戦するも致命傷を受け、死亡したと見られる。

=== 『北海道編』 ===

白狼軍

白狼(ハクロウ)
ヒグマ殺しの白狼と恐れられた道北の荒くれ者。前作の八犬士編冒頭で右の足を失っている。前作では、総勢700もの部下を引き連れ、北海道から海を渡ってきたほど。息子や孫と平和に過ごしていたが、ロシア軍によって惨殺される。その最期は、それまで死に場所を求めていたジェロムの心に、生きる決意を与えた。
青竜(セイリュウ) 
白狼の長男。ロシア軍に殺される。
白虎(ビャッコ)
白狼の次男。ロシア軍に殺される。
朱雀(スザク)
白狼の三男。奥羽への伝令役となり、妻・ヒロミと子を連れ、奥羽へ渡る。白狼の息子4頭の中で唯一生き残った。ロシア軍に激しい憎悪を燃やし、奥羽についたマクシームも白狼や兄弟の仇として我を忘れる程憎んでいたが、戦いの中で彼を仲間と認めた。ロシア軍の兵たちも憎んではいるが、復讐などはせず北海道に居続けることを認めた。如月の長男、以蔵と容姿が似ている。
玄武(ゲンブ)
白狼の四男。ロシア軍に殺される。
ラム 
白狼軍と親しい飼い犬の牧羊犬。ロシア軍の殺戮を知り奥羽に伝令に走った。北海道に不案内な奥羽軍の道案内をつとめる。
白狼軍 
北海道全域に300以上いた野犬の軍団。心が広くよそ者にも寛大だが、道北はロシア軍に各個撃破された。白狼が残った仲間を集めてロシア軍との決戦に挑むが敗れ、皆討死してしまった。

ロシア軍

ヴィクトール 
ロシア軍用犬の少佐。北海道を制圧せんとロシアより海を渡って来る。白狼はじめ多くの殺戮を行い、本国の元帥をも裏切り、自ら元帥を名乗る。元帥の息子マクシームを放逐し、彼の部隊を殲滅する。殺戮を全くためらわず、数々の計略を用いる。最北に追い詰められた挙句ウィードとの一騎討ちに敗れ、部下を見捨てて逃げようとしたところをアラムにつかまり溺死。
アラム 
ロシア軍用犬の少佐。第2部隊隊長。性格は冷徹、作戦であれば女子どもも容赦しないが小細工は嫌う。中尉のときに人間に耳と鼻を切られ、温厚で優しい性格から一変したが、部下たちからの信頼は厚い。ヴィクトールの命令で朋友マクシームに手をかけたことを悔い、部下をウィードに委ねてヴィクトールを道連れに北の海に沈む。ヴィクトールと沈む前、意地でもついてこようとした部下に対し「ついて来てみろ――俺が噛み殺す」と言うなど、慕われているだけあり部下思いな一面が見て取れる。
マクシーム 
ロシア軍用犬の少佐。第3部隊隊長。本国にいる元帥の息子。かつて朋友アラムを助けようとして隻眼となったが、その実力は赤目にもひけを取らない。女子どもまで対象にした殺戮には反対していたが、階級の同じヴィクトールやアラムを止める事はできなかった。ヴィクトールに裏切られ、妹リディアを連れて奥羽軍に付いた。アラムに殺されたかに見えたが、奥羽先発隊とロシア軍の戦いの際に蘇った。戦いの後樺太に戻り、元帥には豊穣な土地に渡ったことを伏せてヴィクトール・アラム・リディアは餓死したと報告。厳しい環境の中でも楽園を築く決意を固めた。
ボズレフ 
ロシア軍用犬の中尉。ヴィクトールの弟。本国から援軍120を連れてきた。ヴィクトールにより中佐に昇進。モスの仇討ちに燃えるジャガーに敗れ、討死。
元帥   
ロシア軍用犬を統率する樺太にいる指揮官。マクシーム、リディアの父親に当たる。捨てられた軍用犬を軍隊のあり方で纏め上げ、豊穣な土地を捜すよう指令を下したが、マクシームの報告を受けて諦めた。部下に先に食事をさせるなど部下思いな描写がある。
ロシア軍用犬 
革命後のロシアで極寒の大地に捨てられた軍用犬の若者が豊穣な北海道にやってきた。それぞれに伍長・軍曹などと階級がつけられ、軍隊同様に上官の命令に絶対服従している。かつての法玄軍に比べ数は少ないが、一匹一匹が訓練された精鋭で、戦闘能力は「(飼い犬、野犬中心だった法玄軍とは)わけが違う」と評される。3頭でヒグマを殺し、60頭余で150頭いた白狼軍を大した損害も受けず壊滅させてしまった。
元々そういう教育を受けてきたため侵略を悪事と思う者などいない集団だったが、心根はまっすぐな者ばかりで、ヴィクトールの死後涙を流して朱雀に謝罪し、和解。現在は奥羽軍の一員として戦いで負傷した奥羽軍を助けている。犬種は殆どがシェパードである。
なお、老犬や幼犬は今なお樺太にいる。
アラム隊
アラム直属の部下。ロシア軍最強の部隊を自称する。アラムへの忠誠は強く、アラムから自由を認められたが自らの意思でアラムに付き従った。
マクシーム隊
マクシーム直属の部下。マクシームが奥羽についた際、マクシームの救出に向かおうとするがヴィクトールに粛清される。

『ハイブリッド編』

誠(ジョー)
生き別れたウィードの兄弟。外見はウィードに似ている。幼少時は佐平治に兄・幸村と共に育てられていたが猿達に連れ去られ、死んだと思われていたが、北海道編終了後にウィードと再会。人に飼われて猟犬をしていて、人間たちには「チャンプ」と名付けられている。彼自身も「ネック・ザ・キリング」を用いる。幸四郎という名の息子がいる。妻ヒトミと幸四郎を除く3匹の子供をハイブリッドに殺された挙句自身も背中に重傷を負い、仇討ちに燃えている。ウィードとは再会を喜び合い、惜しみない協力をするが、自分を捨てたと思っている父、銀に対しては複雑な感情を抱いている。ウィード同様、大将としての器もあるが、余所者としての節を守る心が強く、奥羽軍に対しては遠慮気味である。最終回近くで銀と対面し、銀の涙を視て全てを許した。
幸四郎
誠の息子でただ一匹の生き残り。他の子の分も幸せになってほしいというのが名の由来。ウィードを慕っている。
ヒトミ
誠の妻。元々は飼い犬であったが、人間から虐待を受けたことがトラウマとなり、人間を信用しなくなった。誠との間にできた4匹の子を出産したところをハイブリッドに襲われ、幸四郎を除く3匹の子供とともに命を落とす。
新宮社長
誠の飼い主で、射撃の腕が抜群。誠を拾い育てた無類の犬好きで、誠のほかにも猟犬を3頭飼っているほか、負傷して訪れた野犬も分け隔てなく助けるなど、犬に対して非常に優しい人間。ハイブリッドの存在と危険性にいち早く気付き、ウィードらの協力を得て、複数いるハイブリッドのうちの1頭を銃殺した。さらに怪我をしたリディアや譲二が現れたことから、ハイブリッドが複数いることを知り、再び山に入る。犬達の心情もある程度理解しており、屋敷への出入りについても融通を利かせてくれる。ウィードを飼いたがったが、強制することはなく、自分の下を離れようとする誠を惜しみつつ、引き止めもしなかった。
野犬軍団
ハイブリッドに飼い主を殺された犬たちの集まりで、ハイブリッドを強く憎んでいる。奥羽軍にハイブリッド討伐を求めようとハイブリッドに特攻を仕掛け、多数が負傷・討死する。
ハイブリッド
ホッキョクグマと他種との雑種のクマ。岩を落とすなどして人間を襲い、犬やキツネを食べ、沼に潜んだ巨大なワニをも喰らう。かなりの巨体で、体の半分近くが白いらしい。どのようにして日本にやってきたかは不明。また、その存在を知るのは一部でしかない。シベリアの同種の実力はロシア軍でさえ滅多に手を出さないほどで、作中には3頭が登場し、そのうちの1頭が誠の妻子を牙にかけたと思われる。1頭はジェロム・リディアに片目を、ウィードに指2本を奪われた後、誠のネック・ザ・キリングにより倒された。また、別の1頭はウィードらの協力を得た新宮の手により仕留められた。さらにもう1頭、誠らに倒された個体の親が現れ、かつて銀たちとの死闘の末に倒された巨熊・赤カブトをも上回る体格だと作中でのナレーションで説明された(なお、前作における赤カブトは、最終的に体長10m以上にまで成長している)。その後、この1頭もウィードらの作戦によりダムに転落し、倒された。

その他

レニー
メルの母親。病気(ジステンパー)でありながら横須賀からメルを探していたが、無事に再会する。原作では後に更生したメルと再会後、病死している。
ブルー
声 - 咲野俊介
三河(アニメでは上州)の山賊犬。かつて奥羽を訪れた事があり、奥羽の戦士を自称している。フックの兄を殺し、メルを使いっ走りにしていたが、ウィードの正義感とレニーとメルの親子愛に敗れる。復讐に