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銀色の髪の亜里沙/和田慎二

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著者: 和田慎二
巻数: 1巻

和田慎二の新刊
銀色の髪の亜里沙の新刊

最新刊『銀色の髪の亜里沙


出版社: 大都社
シリーズ: STコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

kumitabi 心に残る漫画家さんの一人、和田慎二先生。「銀色の髪の亜里沙」「呪われた孤島」「快盗アマリリス」の3作品は永久名作。大好きでした。。。→「「スケバン刑事」漫画家死去」 http://t.co/Av9AhXZ #comic #shinjiwada
ishida_atsuko 和田慎二先生。漫画ってこんなにおもしろいんだ!って教えてもらった初めての人です。「呪われた孤島」も「緑色の砂時計」も「愛と死の砂時計」も「銀色の髪の亜里沙」も「大逃亡」も「超少女明日香」も「パパシリーズ」もわくわくドキドキして何度も読み返して。模写もたくさんした。

銀色の髪の亜里沙』(ぎんいろのかみのありさ)は、和田慎二による日本の漫画作品。集英社『別冊マーガレット』に掲載された。1973年にコミックス刊行。

概要

  • 「銀色の髪の亜里沙」(昭和48年『別冊マーガレット』4・5月号)
  • 「お嬢さん社長奮戦中!」(昭和47年『デラックスマーガレット』春の号)
  • 「冬の祭」(昭和46年『デラックスマーガレット』冬の号)

あらすじ

主人公・本条亜里沙は大企業の社長令嬢。13歳の誕生日を父の部下の娘である4人の同級生と祝いながら、幸福でいっぱいの亜里沙だったが、直後父の訃報が届く。その悲しみを癒すという名目で誘われたピクニック。そこで亜里沙は、父の死が重役の陰謀による偽装自殺であることを知らされ、口封じのために吐竜窟に投げ込まれた。同じ頃、亜里沙の母も重役たちに脅されて企業の権利書を奪われ、精神病院に放り込まれた。

奇跡的に一命を取り留めた亜里沙は、吐竜窟の中で12年前から閉じ込められている考古学者の老夫婦と出会う。裏切られた衝撃と悲しみから心が荒んでいた亜里沙だったが、2人にいろいろな知識と知恵を授けられ、また生活のために自ら身体を動かしていく中で次第に変わっていく。そして4年後、老夫婦を看取った後に吐竜窟を脱出することに成功した彼女は、地底にあった翡翠を資金源とし、名を変えて復讐を始めるのであった。長い間陽に当たらなかったあまりに銀色となった髪をきらめかせながら……。

数日後、ある高校に飛鷹アリサという転校生がやってきた。それは、銀髪を隠すためにかつらを被り、母の旧姓を名乗った亜里沙だった。そこではかつて亜里沙を陥れた3人の友人が、それぞれ学業・陸上競技・演劇の世界で名声をほしいままにしていた。母が精神病院で亡くなったことをアル中の院長から聞き出した彼女は、ますます復讐への思いを募らせる。そして、彼女たちがそれぞれ最も得意な分野で真っ向勝負を挑む。その一方で、ずっと自分を心配してくれていた真の友・美尾に対しては、恋のアシストをするなど優しくする。そして本条家の悲劇の真相を知らない彼女を、自分の復讐劇に巻き込むまいと決意するのだった。

成績トップの恵子には「次のテストで勝ってみせる」と宣言し、その通りに勝ってみせた。恵子は「成績トップだからガールフレンドのひとりに加えただけで、もう魅力はない。次はアリサを狙おうか」と笑う恋人にも捨てられ、悲嘆のうちに首吊り自殺。また、陸上で高校生の日本記録を持つマサコに対しては、目の前でそれ以上のスピードで走って見せた。マサコは柄の悪い友達を使ってアリサをやり込めようとするが、逆に正体を現したアリサに追い詰められ、さらに恵子の首吊りを目撃したことで発狂する。そして、会社の権利書を奪った信楽の娘・紅子に対しては、芸能界デビューの舞台で使う仮面に特殊な細菌を塗りつけた。その仮面は奇しくも亜里沙13歳の誕生日に友達全員で揃えた思い出の仮面。紅子は、細菌毒によっていつ顔の皮膚が腐食するか分からない恐怖に苛まれるより、自ら死を選び、その状景に紅子の父親は放心して崩れ落ちる。そして亜里沙の復讐は終わった。

その後亜里沙は日本を離れることにした。飛鷹アリサの正体に気付いた美尾との別れを惜しみながらも、日本を離れる決意は変わらない。亜里沙は今度は銀髪を隠すことなく、胸をはって出航するのであった。

関連項目

  • 怪盗アマリリス(アマリリスへの依頼人として登場)