HOME > コミック > 闇狩人

闇狩人/坂口いく

共有

著者: 坂口いく
巻数: 5巻

坂口いくの新刊
闇狩人の新刊

最新刊『闇狩人 5



闇狩人の既刊

名前発売年月
闇狩人 1 1998-03
闇狩人 2 1998-04
闇狩人 3 1998-05
闇狩人 4 1998-06
闇狩人 5 1998-07

闇狩人』(やみかりうど)は、坂口いくによるストーリー漫画。

内容

表の顔は高校生、裏の顔は法で裁けぬ悪を殺す秘密の稼業・闇狩人である間 武士の活躍を描く。作者自身、単行本1巻で「現代の必殺シリーズ」と書いている。

連載

「月刊少年ジャンプ」において、1987年12月号に読みきりとして『闇狩人(ダークハンター)』と言うタイトルで初登場の後、1988年2月号〜1990年3月号の間連載。それに合わせ、タイトルの読み方が「やみかりうど」に変わる。基本的には1話完結形式だが、数話にまたがるエピソードもある。

闇狩人とは

法で裁けぬ人の恨みを、被害者・遺族に代わって裁く「殺人代行者」。報酬金額は決まっておらず、額で見る者もいれば、恨みの正当性や無念さを重視し、金額にはこだわらない者もいるなど様々。組織だって動く者と単独で依頼を受ける者がいるが、本作で登場する闇狩人はほとんど後者。

主な登場人物

間 武士(はざま たけし)
普段は漫画家志望の冴えない高校生だが、実は凄腕の闇狩人。ステンレス製の定規と丸ペンを武器とする。
ステンレス製の定規については、日本刀の剣術を応用して扱っているらしい(幼い武士が血まみれの日本刀を持っている回想シーンがある)。丸ペンでは相手のつぼを突き神経を麻痺させたり、投げつけて額への一撃で絶命させるなどの技術を持つ。
闇の仕事で結構な収入があるようだが、何故か貧乏している。
仕事の際には非情に徹する。相手が女子、少年、命乞いをする相手でも殺している。
関わった人物が不条理に殺された場合、その遺品を頼み料として懐に入れ、仇を討つことがある。
なお、キャラクター名の由来はブラック・ジャックの本名「間 黒男」からである。
我竜 京介(がりゅう きょうすけ)
けん玉(紐の部分がワイヤーになっていて、剣先も鋭く尖らせてある)を武器にする闇狩人。表稼業はトレジャーハンターと自称するが、謎の多い唯我独尊の男。
トレジャーハンターとしての活躍は、ACT.19(5巻収録)と、彼が主役を務める『我竜京介PUBLICファイル(フロム出版)』で語られている。
金銭に関してはがめつく、殺した相手の財布を漁るなど面もある。
陣内 力(じんない ちから)
故郷で家族を虐殺されたことから、京都の鬼姫事件に関わり、そこで間らと出会う。その後上京してホームレスとして生活し、探偵まがいのことなどをして日銭を稼いでいたようだが、漫画家志望の青年が殺された事件で頼み料を受け取り闇狩人となる。
鬼神流空手の達人で徒手(素手)での格闘が基本だが、水に濡らした手拭いを用い、相手の顔を叩いて目を眩ましたり、相手の顔や手に巻きつけて動きを封じ手元に手繰り寄せるなど、補助的な武器とする。
作者曰く「一番素直だが、出てくると話が暗い」との事。
三枝 将(さえぐさ しょう)
超人気歌手だが、鋼鉄カッターのギターピックを武器とする闇狩人としての顔も持つ。主に芸能界における依頼を受ける。
ピックは一部を折り曲げて軌道に変化がつくようにして投げつけたり、手指の間に挟んで接近戦に使ったりする。立ち向かってくる相手に対しては動きのリズムを読み、その隙を突く。
闇狩人稼業は「歌で食えるようになって一時引退」していたが、芸能界の恨みつらみを目の当たりにして復帰する。
軽薄なようにみえて意外と義理堅い。いわく「守らない約束はしない主義」。
アイドル歌手の恋人がいる。
美崎 ユキエ(みさき ゆきえ)
間の下宿先である美崎下宿館の娘であり、間の同級生でもある。所謂スケ番である。
無論、間の正体は知らず、ほのかに想いを寄せている。大学進学後は、意外にモテているらしい。

外伝の主要登場人物

工藤 大介(くどう だいすけ)
外伝『蛍』主人公。自由気ままな出張専門の闇狩人。30歳(作品発表当時)。趣味の釣り(疑似餌を自作するほどのオタクぶりを披露)を応用した技(仕事専用の糸とハリを使っての絞首と、蛍を模した疑似餌を使った頚動脈切断)を披露している。
全主要キャラ中唯一、年齢が明記されている。
飛高 大悟(ひだか だいご)
異伝『Dの軌跡』主人公。高校生。「理論上最強のバイク」D4型を駆り、戦場でも使える専用スーツで正体を隠す「一夜限りの闇狩人」。
幼い頃の落石事故で両親を一度に亡くして以来、自分の死にさえ恐怖を感じないほど感情が麻痺している。
桂木 詩乃(かつらぎ しの)
異伝『Dの軌跡』ヒロイン。飛高の同級生。恋人が殺され、悲嘆して後追い自殺しようとしていたのを飛高に止められたことがきっかけで、飛高に以前の明るさを取り戻させようと接近していく。

単行本

本編

  1. 闇の世界より…(ISBN 4088713214)
  2. 無言劇(ISBN 4088713222)
  3. 京に哭く鬼(ISBN 4088713230)
  4. 夢の途中(ISBN 4088713249)
  5. 闇の記憶(ISBN 4088713257)
  6. Let it be(ISBN 4088713265)

外伝

  1. 闇狩人〜家族の肖像〜(ISBN 4088715500)
  2. 闇狩人異伝 Dの軌跡(ISBN 4088713222)