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闇金ウシジマくん/真鍋昌平

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著者: 真鍋昌平
巻数: 25巻

真鍋昌平の新刊
闇金ウシジマくんの新刊

最新刊『闇金ウシジマくん 25



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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闇金ウシジマくんの既刊

名前発売年月
闇金ウシジマくん 1 2004-09
闇金ウシジマくん 2 2005-09
闇金ウシジマくん 3 2005-12
闇金ウシジマくん 4 2006-05
闇金ウシジマくん 5 2006-10
闇金ウシジマくん 6 2006-12
闇金ウシジマくん 7 2007-03
闇金ウシジマくん 8 2007-06
闇金ウシジマくん 9 2007-09
闇金ウシジマくん 10 2008-02
闇金ウシジマくん 11 2008-05
闇金ウシジマくん 12 2008-08
闇金ウシジマくん 13 2008-12
闇金ウシジマくん 14 2009-04
闇金ウシジマくん 15 2009-07
闇金ウシジマくん 16 2009-10
闇金ウシジマくん 17 2010-02
闇金ウシジマくん 18 2010-05
闇金ウシジマくん 19 2010-09
闇金ウシジマくん 20 2010-11
闇金ウシジマくん 21 2011-04
闇金ウシジマくん 22 2011-08
闇金ウシジマくん 23 2011-11
闇金ウシジマくん 24 2012-04
闇金ウシジマくん 25 2012-07

闇金ウシジマくん』(やみきんウシジマくん)は、真鍋昌平による日本の漫画作品。通称「ウシジマくん」。2004年から『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で不定期連載されている。

2010年10月より、山田孝之主演で毎日放送(MBS)の制作によりテレビドラマ化された。

ストーリー

丑嶋薫が経営する『カウカウファイナンス』は10日5割の超暴利闇金融。カウカウファイナンスに訪れる客およびその関係者の様々な人間模様が描かれる。

「~くん」とギャグ漫画を思わせるタイトルに反して物語は各エピソードの中心となる人物の視点で進み、丑嶋はそれらの人物に接触する狂言回し的存在(よって丑嶋が全く登場しない回も多くある)。一般的に社会の底辺で生きている者たちの閉塞感や不道徳、心の弱さと、そこから起因する各自の経済的失敗から丑嶋に金を借り、さらにどん底へ転落する生活が始まり、場合によっては廃人になる様子がリアリティ溢れたグロテスクな手法と露骨で卑猥な表現で描写されている。

登場人物

カウカウファイナンス

丑嶋馨(うしじま かおる)
本作の主人公で、『カウカウファイナンス』の社長。23歳。身長185cm。
短髪でリムレス(縁なし眼鏡)をかけ、顎鬚を生やしている。ヒップホップ系ファッション(主にパーカーやティンバーランドを愛用)、耳には6つのピアス、チタン製の金ネックレス、筋骨隆々で背が高く大柄で、まさに強面のイメージを持たせる風貌をしている。
頭脳明晰で冷静沈着、卓越した判断力と実行力で、若くして裏社会の修羅場を幾つも乗り越えてきた歴戦の猛者。その実力とカリスマ性は、部下はもちろん一部同業者や協力企業からも畏れと尊敬を集め、零細企業ながらヤクザや警察ともパイプを持つといった表現で描写されている。
審査はどこよりも厳しく、負債者の前では「田嶋」の偽名を名乗り、その陰で彼らを「奴隷くん」と呼び容赦なく取立て、集金は1円たりとも負けない。その一方、返済意志のある者やどん底から立ち直ろうとしている者に対してはある程度寛大な態度を見せ、自分が認めた者(丑嶋の出した入社試験をクリアした芳則や、立ち直りの意志を見せた宇津井など)に対しては積極的に褒める。また、乗り合わせたタクシーの運転手が取り立て相手であっても乗車料金はきっちり払うなどの筋を通す。
喧嘩の強さは中学の頃から有名で、「頭めがけて金属バットをフルスイングできる」別世界の人間として恐れられていた(転校してきたクラスでクラスメイト全員からリンチを受け、退院した後お礼参りとして自身をリンチした者一人一人に報復している)。個性的なポロシャツやジャージを着ていることが多い。亡き母が飼っていたウサギを中学生の頃から大事に飼っており、現在でも4代目のウサギ16匹をペットシッターも驚くほどこまめに世話している(ウサギの名前には全て「うー」が入っている)。愛車は後期型エルグランドだったが、ハマーH2に乗り換えた。自身は喫煙者であるが、車内禁煙、靴の汚い者は自分の車に入れない(やむを得ない場合は靴にビニール袋をかぶせる)他に、電車の吊り革をティッシュを介して掴むなど、潔癖症な一面を持つ。また、どのような場面でも汗をかいたり、同情に誘われたり、おどけてしまったりすることは一度もなく、たまに軽く微笑む程度で表情の変化はあまりみられない。しかし、親友である竹本を自らの闇金業者としてのポリシーで強制労働行きにした際は、車内で顔を覆い、号泣しているかのような描写がされている。劇中ではよく刺身や焼き鳥を食べているところがみられ、人から「うまいか?」と聞かれると素直に「うまい!」と返す一面もある。また、自宅でウサギと遊ぶ際は普段からは考えられない言動もする。
自らの職業を「人並み以下でありながら人並みの生活をしているクズの人生に終止符を打つ職業」と称し、「世の中は奪い合い、俺は奪(と)る方を選ぶ」と、独特な観点でのプライドを持っている。『スピリッツ』誌面アオリ文では「ダークヒーロー」とも表現されるが、債務履行が不可能となった債務者を樹海に裸で拘束した上、虫が集るように体に蜂蜜等をかけた状態で放置したり(その後拘束から解放された描写はなく、具体的な生死は不明)、自堕落で借金を重ねるだけの者に対しては徹底的に最後の最後まで搾取するなど、単なる悪質な犯罪者であるとも言える。誌上公募での「悪役キングコンテスト」では圧倒的な投票数で1位を獲得している。
柄崎貴明(えざき たかあき)
カウカウファイナンスのNo.2。格闘家を目指していた時期がありその強さは有名。丑嶋を深く尊敬しており、彼からの信頼も厚い。カウカウファイナンスの金銭の管理も任されている。「ゲイではなく『人間として』丑嶋のことが好きなのだ」と自分に言い聞かせている。丑嶋とは中学校からの付き合い(小学校からの付き合いという噂もあった)であり、毎年大晦日は船橋の実家で母と丑嶋の3人で過ごしている。加納とはいつも会話がないが仲が悪いというわけではない。仕事熱心で電話の対応のしすぎで耳から膿が出たほど。丑嶋が逮捕された時期は被害者に話を付けに行ったり、事務所を警察の強制捜査の前に移動したりと丑嶋に身を尽くした。カーナビ付きの車で道に迷うなど、方向音痴。現在は丑嶋の忠実な部下であるが、中学生の頃は丑嶋が転校してきたクラスのボス的存在であり、自身に反抗的な態度を取った丑嶋をクラスメイト全員を強制的に引き連れて集団でリンチした過去を持つ。
加納(かのう)
長髪で、髭を生やしている。肥満嗜好の持ち主。「キレると何をするかわからない」らしい。仲は悪くないが柄崎とはいつも会話がない。連載当初から登場しているが、あまり経歴が描かれていない。当初は柄崎とコンビを組んでいたが、現在は高田とコンビを組んでいる。「加山」という偽名を使う。中学生の頃はクラスで柄崎に次ぐ不良であり、丑嶋をクラスメイト全員でリンチした過去を持つ。しかし、退院した丑嶋から完膚なきまでに叩きのめされている。ドラマ版では登場しない。
小百合(さゆり)
カウカウファイナンスの紅一点で、受付嬢をしている。一般的感覚から外れたファッションセンスを持っている。
高田(たかだ)
第1話で入社した若者。20代で、丑嶋より年上。入社前はサパークラブで働いていたが、酒で肝臓を悪くしたため辞めている。最初は怯えていたが、次第に慣れていくも、冷徹になりきれない一面もある。再登場時は頭髪が伸び、髪色が上下で金色と黒のプリンになっていた。マサル入社後は彼の世話係を任せられる。社内で唯一の美形である為、携帯電話の電話帳には女性の債務者が多い。また、自らのルックスを生かし女性警官を情報屋として利用している。非常に面倒見が良く、丑嶋への復讐を誓うマサルでさえも高田に対しては尊敬の面を見せる。
加賀勝(かが まさる)
通称:マサル。「ヤンキーくん」編で登場。貧しい母子家庭に育つ。その家庭環境からか高校にも行かず無為に過ごしていたが、愛沢とトラブルを起こし『カウカウファイナンス』に連れて来られたことがきっかけで入社。その後、愛沢に殺されかけ丑嶋に助けを求めるが、会社の顧客名簿を盗んで"副業"をしていたため見殺しにされる。しかし、間一髪で高田に助けられ、もう一度『カウカウファイナンス』で働くことになる。自分を見殺しにした丑嶋を恨み、復讐の機を窺う。「目つきの悪いチビ」と言われるが力は強く、風貌はヤンキーそのものである。意外にも母親思い。足がよっちゃんイカより臭い。

各編の登場人物

「奴隷くん」編

加山重子(かやま しげこ)
カウカウファイナンスに毎朝訪れる、パチンコ依存症の主婦の一人。子持ちで夫とは別居中で、慰謝料について民事裁判で争っている。借金返済のために丑嶋に売春をさせられ、一度はパチンコをやめることを決意するも、結局やめられず、恐喝事件を起こす。以降の話にも度々登場する。

「若い女くん」編

村田久美子(むらた くみこ)
長野県出身のOL。26歳。OL同士の見栄の張り合いで、ブランド品などを買いあさり多額の借金を抱える。実家には結婚している妹がいる。丑嶋から借金をした後も散財は治まらず、遂に「ちはる」という源氏名で風俗で働くことになるが、度重なるストレスに耐えかね、風俗店同僚の由美子からもらったリタリンを服用して薬物中毒になる。更に夜の仕事の過程でHIV、淋病等の性行為感染症のキャリアとなる。交際していた恋人にも状況を打ち明けられないまま性交渉を繰り返し、同様の患者にさせる。その後、薬の影響もあって自我も崩壊し廃人と化した上、不良たちにリンチに遭ったり怪しげな集会に参加したりと転落した人生を送り、死亡騒動を起こす。
ドラマ版では恋人の設定が読者モデルの健介という設定であり、彼がロシア漁での強制労働に従事することで最終的に借金が帳消しになる。原作のような覚醒剤の乱用、自我崩壊を起こしていない。
上原由美子(うえはら ゆみこ)
久美子が勤めた風俗店の同僚で、源氏名「リサ」。ストレスを抱える久美子にリタリンを勧める。実は彼女もカウカウファイナンスの「客」だった。元の職業はコンパニオン。
タカシ
久美子の恋人。何度も久美子の家に通っており、彼女には常に優しく接している。久美子に性病を移されたと発覚した頃には風貌も態度も一変し、最後は久美子に暴力を奮って別れる。

「バイトくん」編

池田信彦(いけだ のぶひこ)
理想だけを追い続け、30歳を迎えたフリーター。根拠無く自分を「天才」と評価し、周囲の人間を心中で見下していた。だがバイトの同僚からは「30歳超えている癖に全然仕事出来ない」と陰で嘲笑されていた。専門学校を中退後パチスロで借金を抱える。最終的にタコ部屋送りになるが、そこでは笑顔を見せていた。物語のラストで破滅を迎える事が多い負債者としては、比較的救いのある終わり方をしたとも言える人物である。

「闇金狩りくん」編

森下タク(もりした タク)
旅行代理店で働く青年。闇金狩りグループのリーダー。
友人などと共謀し、闇金狩りを「副業」としていたが、丑島に捜索網を張られ、結果的に多額の借金を背負う。

「ヤンキーくん」編

愛沢浩司(あいざわ こうじ)
暴走族"愛沢連合"の頭。丑嶋と同世代と思われる。妻子持ち。昔は「滑皮や鰐戸三兄弟と共に逆らってはいけない一人」と言われていた。マサルをリンチしたり、一般人のカップルを襲い、強盗を企てるなど凶悪な性格。単車を壊したマサルを半殺しにした上、借金させて慰謝料を支払わせるためにカウカウファイナンスに連れて行った。マサルの仲間や助っ人の三兄弟といった不良少年を引き連れ、カウカウファイナンスの人間を次々と襲撃する。高田とマサルを拉致するが、マサルの機転によって敗北。最後は丑嶋と滑皮の2人から搾取され、大型トラックに当り屋をさせられる結末を迎える。
滑皮秀信(なめりかわ ひでのぶ)
カウカウファイナンスのバックについているヤクザである若琥会若琥一家二代目猪背組の幹部候補生。丑嶋と同世代で、過去には悶主陀亞(モンスタア)連合総長をしており、丑嶋と並んで「別世界の人間」と恐れられていた。丑嶋と過去に因縁があるような素振りを見せる。愛沢の台詞によれば「頭をめがけて金属バットをフルスイングできるのは丑嶋と滑皮だけ」。若琥会の幹部鳩山大成に高級乗用車をプレゼントして出世を狙うが、結局は丑嶋の策略に引っ掛かった愛沢が原因で徒労に終わる。
吉田 (よしだ)
パチンコ依存症の老婆。名前はドラマ版でつけられた。水道代も支払えないほどパチンコにハマっていて、『カウカウファイナンス』で借金をしている。刺身が好物らしく、いつも食べたがっている。高田にパチンコを辞めることを勧められるが「パチンコ辞めたら退屈で死んじゃうよォ!!」と返しており、辞める気はないらしい。ドラマ版では一人息子がいて、その息子に以前金を貸していて、その金を返してもらうからと利息の支払いを延長してもらうが、結局はパチスロを打ちに行ってしまい千秋に激怒される。

「ゲイくん」編

森下タカシ(もりした タカシ・通称「ジャニヲタ」)
36歳のゲイ。他のエピソードでも度々登場する。働かず実家に寄生しており、ジャニーズ系の追っかけやパチスロなどで借金を重ねる。光GENJI世代。小学校の頃から「最下級人間コンテスト1位」といじめられ、中学校や高校にも行っていない事が丑島の審査及び調査で判明している。
ゆーちゃん
28歳のゲイ。カメラマン志望のフリーターで、森下とは友達。
さまんさ
25歳。俳優志望だったがゲイバーのバーテンが本職になった。ゆーちゃんと暮らしていたことがある。「さまんさ」というあだ名の由来はセックス・アンド・ザ・シティの登場人物から。

「ギャル汚くん」編

小川純(おがわ じゅん・通称「ジュン」)
22歳のフリーター。イベント系サークル(イベサー)・バンプスの代表で「ギャル男」。サークルでは「お父さん」と呼ばれている。よく鼻水が出る。バンプスのイベント資金を集める為に借金を重ね、丑嶋を恐喝で訴えて示談金を取ろうとする。一見人気者だが実のところ人望は皆無であり、最後にそれが仇になった結末を迎える。口癖は「にーっ」。ファンと話すときや、丑嶋たちに脅えて叫んだときに出ている。
橋爪正男(はしづめ まさお)
逮捕された丑嶋が指名した弁護士で、裏稼業の依頼も受ける。妻子持ち。暴利だが、やるべき事はやるため、丑嶋に信頼されている。
肉蝮(にくまむし)
強盗殺人を犯したと噂される男。夏でもファーコートを顔を隠す様に着用している異様な風貌と凶相に、大山倍達でも不可能と言われた「片手小指一本逆立ち」を軽々とこなす強靭な肉体を持つ。自分の女(恐喝のための理由付けであり関係があったかは不明)を強姦したバンプスの一人ナオヤを半殺しにし、イベントの売上金を狙って代表であるジュンを恐喝する。ジュンが丑嶋たちに追い詰められた所に鉢合わせ、丑嶋からも金を取ろうとしたが、ワゴン車で突き飛ばされた挙句、腕の骨を折られてしまった。
イケメンゴレンジャイ
春樹、隼人、ヒロ、勇人、尚也(ナオヤ)で構成される、イベサー・バンプスの人気者達。ジュンの言動から、全員が18歳前後であると思われる。代表であるジュンに対しては、多少丁寧語を使う程度で、一貫して見下している。ナオヤ以外全員金持ちの息子。このうちナオヤは、肉蝮の報復を受けて重傷を負う。
根岸裕太(ねぎし ゆうた)
ジュンの幼馴染。通称:ネッシー。石塚に上半身にブラジャー型の根性焼きをされている。まいたんやジュンと組んで美人局をしている。ジュンに闇金業者から金を取る方法を教えた。

ジュンやまいたんに度々もっともらしい説教と夢を語るが、結局はまいたんに援助交際させた金で遊んでいるだけである。肉蝮に脅されたジュンに裏切られ、肉蝮に襲われ意識不明になる。

まいたん
広島から家出してきた16歳の少女。援助交際や美人局で金を稼ぎ、漫画喫茶やラブホテルで暮らす。ネッシーに懐いている。18歳になったら風俗嬢になることが夢。不特定多数の男性と無防備に性交渉を行っているため、多種類の性病に感染していると思われる。薬物の影響で乳房を始めとする筋肉が硬化しつつあり、それを好む援助交際者からは評判がいい。街の同世代の少女たちに「エンコーまいたん」と呼ばれいじめられており、客の男性が怒って、同世代の少女に催涙ガスをかける事案が発生し、騒動になりかけた。
石塚ミノル(いしづか ミノル)
八王子の暴走族「駄威我蛙(タイガア)」の頭で、ヤクザとも(非常に回りくどい形ではあるが)関わりがある男。通称:豚塚。低い身長と太った体を持ち、通称の由来にもなっている。若者の間に噂が広まるほどの嗜虐主義者であり、弱者には容赦がない反面、強者との衝突は避ける。バンプスのバックについているためジュンに助けを求められ、丑嶋に喧嘩を売ろうとしたがまったく相手にされず、ヤクザとの繋がりをアピールして虚勢を張るので精一杯だった。後の「ヤミ金くん」編にも登場。顎戸三蔵から上半身にブラジャー型の根性焼きをされ、同様の事を根岸裕太にしている。中学時代はペットのハムスターを大事にしており、ハムスターの子供を顎戸三蔵に殺されそうになり焦っていた。

「フーゾクくん」編

葉山陽子(はやま ようこ)
無知と押しの弱さで大量の高級商品を買わされ、消費者金融と闇金の違いを知らず、カウカウファイナンスで借金をし、ホテヘル"エロリン派遣ガール"で働き返済をしている大学生。源氏名「モコ」。当初は仕事に慣れなかったが、サービスの良さと元気な性格で人気を持つようになる。丑嶋には「上客」と認められ、大学の先輩から恐喝された際に助けられている。『カウカウファイナンス』に返済を完了したと同時に店を辞め、ツチノコのタトゥーを彫り、恋人と共に生活を送る。
杏奈(あんな)
23歳のホテヘル嬢で、「エロリン派遣ガール」のNo.2。美人だがサービスは悪く、最近は落ち目。2年前まで月収200万のフードルだった。「〜なのだ」が口癖。意外にも友人などには優しく、瑞樹が沼田から逃げるため店に寝泊りしていた時も自分の家で一緒に過ごすよう促していた。負債を負った芳則の為に沖縄へ行き裏風俗で働く事になる。最終話は彼女がモコに「また一緒に遊ぼう」とメールして終了となっている。
瑞樹(みずき)
「エロリン派遣ガール」のNo.1ホテヘル嬢。体型は太目だがサービスは上手く、毎日どうやったら売れるか熱心に研究している。「キモ客」と呼ばれる客に色恋営業をかけて経済的にパンクさせることも厭わず、特に彼女なりの上客については「エース」と名前をつけている。このことが原因で、彼女に執着する沼田からストーキングされる。モコの相談には杏奈とは対照的に真剣に答えていた。恋人も友達もおらず、家族も頼りにならないため、預金残高だけが心の支えだったのだが、3000万円を越えたところでコインロッカーに隠していた通帳を盗まれてしまった。その後、半ば自暴自棄に本来は禁止されている「本番行為」に及び店を解雇され、何処とも無く街に消えていく。
鷺崎(さぎざき)
消費者金融「さぎざきローン」の社長。回収に手間取る社員に罰としてハンバーガー20個とチョコバーを10本食べさせたり、負債者である芳則に臓器を売る事を強要するなどかなり鬼畜で残虐な性格。芳則に『カウカウファイナンス』の顧客名簿を盗む事を命じた張本人でもある。
芳則(よしのり)
杏奈の元恋人。働かず、杏奈の収入を目当てにしている。カウカウファイナンスの顧客名簿を盗むためにさきざきローンからスパイとして送り込まれるが、結局露見する。「少し変わっているがいい人達が揃う」と評するカウカウファイナンスで本気で働きたいと思っていた。杏奈に暴行を加えるなどしていたが、最終的にこれ以上杏奈を不幸にしたくないと感じ、さきざきローンの負債を返すため自らの臓器を売りに中国に行くことになる。カウカウファイナンスにスパイとして入社する際、丑嶋に「手持ちの現金を2時間以内に倍にしてくる」というテストをさせられる。過程を重視するテストで、機転を利かせ合格。その際丑嶋に「よくやりとげた」「素質がある」などと認められた。
丸山(まるやま)
瑞樹のエース(常連客)。通称:雨男。介護が必要な父親と暮らしている。瑞樹に切られた後はヘルパーの娘に思いを寄せるようになる。「ゲイくん」編に登場するジャニヲタの同級生であり「最下位人間コンテスト」の2位で同級生にいじめられていたが、彼の実母が校内で騒動を起こして、同級生が巻き添えを喰らっている。
沼田(ぬまた)
瑞樹にパンクさせられ、未だに瑞樹を探し回っているストーカーで、34歳。瑞樹の仕事中の態度を彼女の本心だと妄信し執着する。SNSで瑞樹捜索日記を付けている。連続風俗嬢殺人犯であり、瑞樹自身のトラウマにもなっている。自傷癖がある。
佐野(さの)
瑞樹の常連客の一人。31歳で、親と同居するアルバイター。アルバイトでの鬱憤を瑞樹に晴らしていた。根拠もなく自分に自信を持っている。
アサミ
「エロリン派遣ガール」で瑞樹の隣の部屋にいる同僚。髪を全く洗っていないためフケのかたまりが出来ている。ホストにハマっており、本来禁止されている本番行為を行って金を稼いでいる。瑞樹のことを内心では「豚」「デブ」などとバカにしている。偶然、瑞樹のコインロッカーの鍵を見つけ、その中にあった3000万円が入った通帳を盗み出し行方不明になる。
輝稀 (てるき)
杏奈に営業をかけてきたホスト。当初は杏奈に警戒されていたが、次第に信用され杏奈にホストクラブで金を使わせるようになるが、後に杏奈に売り掛け金を踏み倒されて逃げられる。「サラリーマンくん編」にも登場し、它貫から「人間打ちっ放しゴルフ」の刑を受ける。

「フリーターくん」編

宇津井優一(うつい ゆういち)
宇津井家の長男。35歳。両親と同居し、日雇い派遣とパチスロで金を稼いでは使い、借金を重ねる。「鬱ブログ」というブログを付けている。生活費の件で母と喧嘩の上実家を勘当され、ホームレス生活を送るが周囲に馴染めず孤立。実家に謝りの電話を入れようとした際に母が倒れたことを知り改心。その後町の不良少年集団に殺されかけるなどして命辛々実家に戻り、両親と和解する。自己破産した後は介護の仕事やパン工場で働き始め、丑嶋に親の借金を返済し続ける。高田は、丑嶋は彼には優しいと評する。皮肉にも、自己破産後の方が家族仲が良くなっている。
宇津井美津子(うつい みつこ)
優一の母。夫が早期退職に無断で応じ、さらに息子が無職の為、株の信用取引に手を出す。しかし、追証が原因で借金をしてしまう。そして丑嶋と樺谷の策略に乗せられ借金が莫大な金額まで膨れ上がった上、丑嶋のペーパーカンパニーによる少額訴訟請求を受けたものの、息子が裁判所からの特別送達をずっと隠し持っていたために異議の申し立てが出来ず、財産を全て取り上げられた。好物は団子と落花生。
宇津井優作(うつい ゆうさく)
優一の父。サラリーマンだったが早期退職を妻に無断で行った事から仲が険悪になる。しかしその後、スーパーマーケットでパートを始めるようになる。
優一の祖母
本名は不明。優一からは「大好きなおばあちゃん」と慕われている。美津子の借金のために家を失い、優一たちと同居することになる。痴呆症気味であり、ご飯を食べた後でも食べてないと言い張ったり、自ら団子に醤油をかけておきながら「しょっぱいわ」と言うなどの奇行が見られる。
樺谷(かばや)
丑嶋の知人。発売前の週刊誌のスクープを入手していたりする情報通。偽名を使う時は「樺野」と名乗る。人形町が好きらしい。

「サラリーマンくん」編

小堀豊(こぼり ゆたか)
医療機器メーカーの営業職。33歳。妻子持ち。元々は営業1位だったが、志村の下についてからはパワーハラスメントを繰り返されている。性格は真面目で優しいが、ストレスが溜まり過ぎると大声を出すこともある。家族には重要視されてないようだが、本人は家族を守ろうと必死に仕事をしている。知らぬ間に板橋の闇金融詐欺に巻き込まれた事でストレスが限界に達し自律神経失調症を患ってしまった。そのため会社を休まざるを得なくなったが、この間に家族との絆を取り戻し、営業先でも非常に好かれていた事が判明し、療養期間終了後は無事に職場復帰した。
板橋清(いたばし きよし)
小堀の同期。33歳、独身。入社当初は美形で将来を嘱望されたエリートだったが、今では当時の面影が無く、職場でも虐められている。私生活も非常に不潔で、自宅に上げた際に小堀にも嫌がられた。顧客である医師に勧められた株投資で失敗し、闇スロットや出会い系カフェに嵌り借金を抱え、小堀にも度々金をせびっている。仕事上の遅刻やミスが重なったため、ほとんどの病院から出入りを禁止され、職場でも居場所を無くす(のち自主退職)。ボソボソと聞こえないように他人を罵倒し、また老人や駅員などを鬱憤の捌け口にしていた。丑嶋から持ちかけられた金融詐欺の保証人欄に、小堀の自宅から印鑑を盗み出して勝手に彼の名前を書くなどして借金地獄に引きずり込んだ。その後、它貫が関わる金融ルートを潰してしまった事で丑嶋に「漁船に乗せられお前は死ぬ」と脅され、助かるには小堀に取り込み詐欺をさせるよう持ちかけられる。しかし小堀との会話を通し自分で責任を取る事を決意、丑嶋の車に乗せられオホーツク方面へと消息を絶つ。
しおり
「出会いカフェ」の女性。板橋のお気に入りで小堀から指名を受けることもある。板橋に頼まれて小堀の免許証を盗んだこともあるが、小堀にやや好意的で「元気になるツボ」と言って指圧をしたこともあった。療養復帰後の小堀が医師・看護士の労連集会に参加したとき彼女にそっくりな看護士を発見したが、その女性は「駒込ユカリ」と名乗っていた。
小堀結子(こぼり ゆうこ)
小堀の妻。31歳。専業主婦で創(そう、5歳)と由花(ゆか、0歳)の母。思ったことを遠慮なく口にするが、家事はほぼ完璧にこなす。夫は仕事ばかりで家庭を顧みないと思い込み離婚を考えるが、自宅療養をきっかけに関係が修復する。
志村(しむら)
小堀の上司。パワーハラスメントの常習犯。部下からの評価も低い。
戸越銀二(とごし ぎんじ)
小堀の後輩。やり手で成績はトップ。先輩の小堀を軽視していたが、営業先では小堀が評価されていた事を知り、考えを改める。
它貫(たぬき)
暴力団組長。売り掛けの回収に手間取るホストを「人間打ちっ放しゴルフ」の刑にしたり、重要な金融ルートを潰した板橋を本気でビルから落とそうとしたりするなど、性格は凶悪で残忍な武闘派ヤクザ。ロシアン・マフィアと関わりがあり、丑嶋からも容赦なくケジメを取らそうとするなどのインパクトで、登場間もなくして『週刊スピリッツ』公募の「悪役キングコンテスト」で3位を獲得する。返済不可になった板橋が勤務する医療機器会社から医療器具を大量に購入し、アフリカに売り飛ばすなど強引な行動が多い。

「タクシードライバーくん」編

足立(あだち)
タクシードライバー。カウカウファイナンスでの借金自体はそれほど無い様子。大晦日に池上和子を轢いてしまい、トランクに入れて遺棄しようとする。この事故で人生が狂いそうになり、大金を奪った挙句遺体を遺棄しようとしたことでさらに道を踏み外しかけたが、彼女が生きていたことが判明し、ある意味では救われた結末を迎えた。1巻以来久々の1話完結。
池上和子
水商売風の女。借金をしている。まだ読み書きができない息子がいるらしく、毎日その日の気分を絵文字のメールで携帯電話に送ってもらうというやり取りをしていた。大晦日に足立の運転するタクシーに轢かれ、所持していた大金を奪われ遺棄されそうになる。しかし、幸い軽い怪我で済んだのか、トランクを開けた時点で目を覚まし足立を殴った。

「出会いカフェくん」編

鈴木美來(すずき みこ)
高校卒業後、母親が働くスナックでバイトしながら自堕落に生活する日々を送る。かなりの美人。義母弟と義父、パチンコ依存症の母と4人暮らし。思慮は足りないが情に篤く、思い切りも良い。母親がカウカウファイナンスで借金をした影響から丑嶋と出会う。金に困り、本当の友達の一人である冬美からお茶をするだけでお金が貰えるという紹介を受け「出会いカフェ」で僅かの期間だが「Me」と名乗り通うようになる。しかし性交目当てが多い指名客からは本当にお茶をするだけの美來のやり方を批判される。アキトとは幼馴染だが、恋人のようにも見える仲。JPとは中学時代の恋人だが、JPの女にだらしない性格を嫌い別れた。メールの文体はいわゆる「ギャル文字」であり、丑嶋へも友人たちと同様の文体でメールを送り「読みづらい」と言われながらも金を借りた。ニューリッチとの勝負後はファミレスのバイトを始め、その金で丑嶋に返済していた。
冬美(ふゆみ)
美來の親友の一人。美來いわく「損得でしか物事を考えない」タイプの人間。「出会いカフェ」では売春目的で通い金を得ている。身体は売るがキスはしない等の自分なりのポリシーを持っている。中学時代から援助交際を行ったりしていた為、友人たちから陰では蔑まれていた。しかし彼女自身、様々な悩みや不安を抱えているが、親と環境に責任転嫁し堕ちていった。ニューリッチとの勝負をしていた美來に20万を貸す約束をし、結果的に美來とJPを救う。
JP(ジェイピー)
本名は「純平」。少年院帰り。美來の元恋人。粗暴な男であり、美來と仲良くしていたアキトの背中に「焼肉定食」などと彫ることでアキトと美來が関係を持たない様にしていた。友達を苛めたホストに全治3ヶ月の怪我を負わせ、暴力団に入るか3000万払うかをヤクザの先輩に迫られていた。ニューリッチとの勝負に体を張って自分を助けてくれた美來に感謝の言葉を残し、ニューリッチをナイフで刺し少年院に戻る。
アキト
美來の幼馴染。留年している為、高校3年生。誠実で優しい性格。美來と仲良くしていた事に嫉妬したJPに背中に文字を彫られる。
彼等(かれら)
金融資産50億以上を保有しているニューリッチ(富裕層)の4人組。全員ガイコツのマスクで顔を隠している。大金とその人が大切にしている物やそれに関する事を賭けるゲームを楽しんでいる。美來の友達5人に「20万貸して欲しい」というメールを送り、もしその約束が一人でも来たら2000万円、来なかったら美來に代理出産させ、さらにJPの両目を潰すというゲームをした。
K
出会いカフェでバイトをしていた美來についた客の一人。非常に趣味の悪い服装で、JPからは「黒豚」と呼ばれている。美來をニューリッチに紹介した人物。専用の名刺もあるのでどうやら紹介料をもらう等で生活をしているようである。「彼等」との勝負に一度は負けて上の全ての歯を失い入れ歯になるも、下の歯を掛けて1, 000万円を獲得した。

「スーパータクシーくん」編

諸星信也(もろぼし しんや)
KYタクシー乗務員。41歳。日焼けした肌を持つ元ホスト。極度のナルシストかつ女好きで、借金してまでたびたび買春を行っている。離婚した妻から1億円の慰謝料を請求されており、実の娘は元妻と暮らしている。今井から、闇金融の金は踏み倒せば「世の中の悪人退治」になるとそそのかされ、相保証としてカウカウファイナンスから借金をする。最終的には相保証となっていた今井と新庄が逃げた為、合計30万円を返済する羽目になる。そして元妻の同棲相手の根杜から、報酬金と引き換えに娘を渡すよう命令される。さらに今井に児童買春という弱みを握られた為、借金を踏み倒すことも警察に逃げる事もできず、娘を乗せたタクシーの中で苦悩し、決断を下す所でシリーズ終了となる。ちなみに「楽園くん」編に一コマだけ登場している。
今井(いまい)
KYタクシー乗務員。自堕落な性格で営業成績が悪く、常に所長に説教されている。競馬や水商売の女性へのプレゼントに散財し、カウカウファイナンスに多額の借金をしている。借金返済の為に偽装結婚まで行い、戸籍上はマレーシア人の妻がいるが、ほとんど接触はない。老けて見えるが実は諸星と同い年。衝突事故を起こし、入院先で丑嶋に諸星の弱みを握るよう脅される。
木村(きむら)
KYタクシー乗務員。通称「キムさん」。リーダーシップに富んだ人物で、同僚から慕われている。妻子持ち。義理堅い性格で、行き詰った新庄を積極的にアドバイスするなど、面倒見もいい。若者向けのファッションを着こなす。子供を生きがいとしている。新庄の借金をチャラにしてくれるよう丑嶋に直接頼んだが、聞き入れてもらえなかった。
新庄(しんじょう)
KYタクシー乗務員。他業種から転職してきたばかりの新人。諸星たちを見下していたが、後に飲み仲間になる。当初は仕事は順調だったが、徐々に行き詰っていき、諸星に騙されカウカウファイナンスで借金をする。木村にアドバイスされるも、客とトラブルを起こし、スパナで殴り会社をクビになる。妻子持ち。
美沙(みさ)
信也の元妻。極めて自己中心的な性格で、信也との娘・沙耶を盾に、彼から金をせびっている。元々は蒲田でキャバクラ勤めをしていたが、18歳で信也とできちゃった結婚をする。
沙耶(さや)
信也の娘。現在は母親の美沙とその愛人と暮らしているが折り合いが悪く、家を出てタクシーを拾っては710円で行ける距離の適当な場所で降りることを繰り返していた。そのため、タクシー乗務員の間では「710円童子(しちてんどうじ)」と呼ばれていた。信也とは最終的に和解する。
根杜実(ねづ みのる)
美沙と同棲しているチンピラ。美沙をそそのかし、沙耶に「モデルデビュー」と称して売春を強要する(性的虐待も行っていた節がある)。過去のとある事情から諸星に強い恨みを抱いている。

「テレクラくん」編

吉永美代子(よしなが みよこ)
都営団地で暮らすパート従業員。42歳。自己破産者。行きつけのパチンコ屋では「ギャル代」というニックネームで呼ばれている。一応定職はあるが、無断欠勤を頻繁に行うなど勤務態度は極めていい加減であり当然まともな収入はなく、テレクラで売春してはパチンコで散財する悲壮な毎日を送る。のちには1回10,000円ホテル代込み、さらにはホテル代を節約するために自宅に相手を呼び入れたため、近所の噂になる。家出中の娘・美奈がいるが、母親としての自覚は皆無。野村に貢ぐ金欲しさに娘に親子売春・3Pを強要するようになる。最後は娘にも見捨てられ、1回1,000円で売春するホームレスにまで転落する。最後は「肉まんま」と同じくカポジ肉腫らしき吹き出物が描かれている。少なくとも2回の離婚歴がある。
美奈(みな)
美代子の娘、18歳、うつ病の薬を服用している。自分に無関心な美代子に嫌気が差し家出、のちに彼氏宅も追い出されネットカフェに寝泊りしている。母同様、テレクラ売春で糊口を凌いでいる。母親に似ずスタイルの良い美人。部屋を借りるための7万円欲しさに杉村相手の親子売春をしたことから、母から寄生されるようになる。ウシジマに美代子の借金を肩代わりさせられそうになるが、拒絶し、母親を捨てる。後に支援団体の援助を受けて福祉住宅に入居し、定職を持つなど生活を自力で再建する。
杉村(すぎむら)
変装しテレクラで女漁りをする小学校教師。美奈に親子売春を持ちかける。モンスターペアレントや問題児への対応に苦しめられながらも耐えていたが、美代子の脅迫や問題児達の悪質な嫌がらせに追い詰められ、問題児を殴りクビになる。美奈に自分はHIVキャリアだと告げたが、真偽は不明。美奈に本気で惚れていた模様。
野村(のむら)
美代子の売春相手、後に情夫となる。ホステスに貢ぐ為に妻子持ちだが美代子には離婚してると言い金づるにする。結局は美奈によって正体を暴かれ、美代子に貢がせていた195,000円全額返済することになった。家庭では妻や息子を思いやる良い夫・良い父である様子。
肉まんま(にくまんま)
美代子のパチンコ仲間。本名は不明。自称32歳。元風俗嬢。肥満体で不潔っぽく、外見年齢は40代。美代子同様、売春で生計を立てている。昔は羽振りが良かったらしく、ホストクラブで一晩200万使ったこともあったと語る。

「楽園くん」編

中田広道(なかた ひろみち)
原宿でファッション誌「デザート」の読者モデルを目指す青年。19歳。「センターT」と名乗る。服飾系の専門学校を中退し、ラブホテルでバイトしている。自身の空虚感から、ファッションで名を上げ街の主人公となり、そして読者モデルのカリスマ的存在「オサレ皇帝(エンペラー)」になることを夢見ている。ひょんなことから「オサレ皇帝」のG10に目を付けられ、ファッションに磨きをかける為にG10や飯匙倩に唆され徐々に悪事に手を染めるようになる(死体を運搬したと思われる描写がある)。しかし、高級ブランド頼りの服選びも読者に飽きられかけ、ネットで悪事の噂が徐々に流れるようになり、頼りにしていたセレクトショップの経営もG10にショップ開業費を持ち逃げされ、貸与主である飯匙倩に殺されかけるも、キミノリに救われる。最終話は彼とキミノリが将来の展望を語り合う場面で終わっており、一見するとハッピーエンドとなっている。が、覚醒剤売買が表に出ないよう飯匙倩によってその身柄を押さえられており、キミノリも後述のような顛末を辿っている事が丑嶋と戌亥の会話にて判明している。
森田キミノリ(もりた キミノリ)
中田とルームシェアで同居している青年。服のショップ店員。ファッションにのめり込む中田を冷ややかな目で見ているが、本心では友達として気にかけている。中田が高校生の田川ジュンヤに服を高値でうりつけようとした時には「スタイルだけ真似しても仕方がない」と止めた。G10を「嘘くさい」との理由で嫌う。弁当を職場に持って行くなどの節約をしている。タレント養成の私立高校に通っていた際、多くの友人を裏切ってきた事を後悔しており、中田を親友として大切にしている。中田を救う為、勤めるショップの裏帳簿を担保に丑嶋から金を借りる。が、裏帳簿を持ち出した事によりショップオーナーが雇ったヤクザにさらわれる事となる。モデルは坪井泰一郎。シアワセ|TAICHIRO TSUBOI OFFICIAL BLOG Powered by Ameba
G10(ゴト)
ファッション誌「デザート」の読者モデルのカリスマ、「オサレ皇帝」の一人。本名は「後藤」。ハットにサングラス、長髪に頭の中央部分を刈り上げた「逆モヒカン」が特徴。他人を「U」と呼ぶなど独特の喋り方をする。中田を「サクセスへの近道」と唆し運び屋をさせるなどして利用する。様々なコネや人脈を持つ。「他人に嘘はつくが自分に嘘はつかない」がポリシー。「オサレ皇帝」と称されるもその実態は犯罪の斡旋などで生計を立てる犯罪者であり、中田を始め数人の若者にショップ経営の話を持ちかけ、金を騙し取るという詐欺を行っていた。そして中田らから騙した金でカナダへ逃亡しようとするも、空港で飯匙倩に取り押さえられ、拷問を受けた後に山中に埋められた。
田川ジュンヤ(たがわ ジュンヤ)
千葉から自転車で原宿に通う高校生。中田からは「田舎者」と呼ばれている。いじめに遭っており、クラスの連中を見返す為に読者モデルを目指す。中学生に恐喝されたり中田に10万円する自転車を盗まれたりと散々な目に遭うが、父親の保険金を元に整形手術をし美少年となり、最初はブランド頼りだった服選びも安い服と高い服を使い分けられるほどにセンスを向上させて、次期「オサレ皇帝」となる。整形してからは自信の表れか、中田の前でも余裕ある態度を取る。一時期は中田をも凌ぐ勢いを見せるものの、総合順位では3位となり(中田は1位)、また、自分の自転車を盗んだのが中田であることを知り、自分をいじめていた不良達を金で引き連れ復讐をしようとするも、逆に中田のバックにつく飯匙倩に叩きのめされる(この時、中田にパピコが妊娠しているという嘘を告げる)。その後不良達に顔を傷つけられ、母親に進学のための金をせびるも断られ、インターネットの動画サイトに覆面を被った状態で自ら母を殺害したであろう動画をアップしている。
パピコ
読者モデルで、中田の憧れの女性。カフェの店員。『DRAGON BALL』のキャラのモノマネが上手い。子供の頃から親にあまり褒められずに育ち、自尊心の低さから男に誘われるとすぐに性交渉を持ち、それを知り裏切られたと思う中田により小野社長に売られ、薬物中毒に陥る。後に警察に駆け込んで中田の名前を出し、中田の破滅の原因となる。
イッセイ
「オサレ皇帝」の一人。本業は美容師。28歳。中田と初めて会った際は「ウザい」と嫌悪感を露にするが、中田がオサレ皇帝となってから再会した際には、若くしてオサレ皇帝になった彼に興味を持ったためか、「それは『ウザキャラ』として居場所を作ってやろうとしていた」などと語る。大学生の「オサレ皇帝」である高橋とジュンには「おっさん」「説教くさい」などと陰口を叩かれている。
キクチ
「オサレ皇帝」の一人で、六本木にある高級クラブ「パラダイスギャラクシアン」の店長を務める。自らの店を「需要と供給のバランスをスムーズに取る潤滑油」と称する。中田曰くキミノリに似ているらしい。
高橋(たかはし)
ジュン
どちらも「オサレ皇帝」で、大学生。「一生ニートでいたい」などと言い合うなど、軽薄な言動が目立つ。どちらもパピコと性的関係を持っており、「妊娠したら腹パンチすればいい」といった発言までする。
小野(おの)
大手通販サイト「グータラ」の社長。キクチの店の常連。G10や中田を介して覚醒剤を手に入れたり、アイドルや読者モデルをはべらせていたが、キクチからは「学生時代虐められ、金を手にしてから遊びを覚えた人間」の典型例として扱いやすい人種と認識されている。
飯匙倩(はぶ)
薮蛇組の組員で覚醒剤の売人(プッシャー)。覚醒剤ビジネスの他に、中田の様な若者にショップ経営への融資もしている。腕に刺青がある。自分の覚醒剤に混ぜ物を入れて販売した人物を監禁し、トンカチで指の爪を叩き割るなど、性格は極めて残忍で冷酷非道。腕っ節も強いが、丑嶋にはまるで敵わなかった。
戌亥(いぬい)
丑嶋や柄崎、加納と旧知の情報屋。丑嶋を「丑嶋くん」と呼び、カウカウとは友好的な関係にある模様。丑嶋に飯匙倩の情報を与え、キミノリからショップの裏帳簿を手に入れる。かなりの駄菓子好き。丑嶋とは昔から仲がいいようで、何度か自身も丑嶋に窮地を助けてもらったことがあるようだ。実家はお好み焼き屋であり、度々丑嶋たちを誘っている。
ノブ
中田と同じラブホテルの従業員。就職氷河期世代で、これまでの人生でかなり苦労しており、強い安定志向を持つ。ホテル業務を捜査に例えるような一面もあるが、それも退屈なルーティン・ワークを乗り切るための方便、また先の見えない不安の裏返しであった。中田も最初はまじめな仕事ぶりから敬意を持っていたが、徐々に現れる貪欲さから彼のことを軽蔑するようになる。ホテル解雇後、中田に裏稼業の片棒を担がされる。が、中田が飯匙倩に拘束された為に最後はおにぎりを買うお金にも困窮し、彼もまた破滅への道を辿っていく。

「ヤミ金くん」編

竹本優希(たけもと ゆうき)
丑嶋の中学校の時のクラスメイトで、当時は学校内でトップの成績だったが、現在は日雇いの仕事で生計を立てている。不思議な印象の飄々とした態度で他人と接する「イイ奴」。丑嶋の事を「カオルちゃん」と呼ぶ。ホームレス生活をしていた所、鰐戸二郎に連れられ、悪徳貧困ビジネス"誠愛の家"に入居することになるが、そこでも善行をとり続け、周囲に呆れられている。柄崎が中学時代行った、丑嶋へのクラスメイト全員を引き連れての集団リンチに唯一参加しなかった。丑嶋の母が大切にしていたウサギを預かっていた。最後まで自分の考えを貫き通し、誠愛の家関係者全員の負債を抱えて、強制労働施設に飛ばされる。
甲本直人(こうもと なおと)
誠愛の家3号室の新入り。ホームレス生活をしていたところを鰐戸兄弟に囲われる。高校は名前が書ければ合格できる工業高校しか行けず、友人は一人もできなかったと自ら回想。自分の頭の中は、7割が卑屈、残り2割が食欲、1割が性欲と語る。我が身の不安に悩む一方、"誠愛の家"の「仕事」にて身勝手な論理で高齢者を非難した挙句、自らを正当化しリンゴ農家を襲撃。そのリンゴは、鰐戸兄弟により押し売りに使われる。最終的には自分を何度も助けてくれた竹本に報いようとするが…。
鰐戸一(がくと はじめ)
柄崎の地元で決して逆らってはいけないと言われていた鰐戸三兄弟の長兄。闇金業を営む。三兄弟の中で最も冷静で計算高い頭脳派。末弟三蔵のストッパー役でもある。過去の因縁から丑嶋を恨み復讐を企てている。カウカウファイナンスを襲撃し、加納、柄崎を拉致し、丑島から金を身代金をせしめるも、悶主陀亞連合が乱入してきたことで展開がもつれ、最終的には悶主陀亞連合に拉致され二郎、三蔵と同様に凄惨な報復を受ける(動画の描写から、過去の三蔵同様唇を切断されたことがうかがえる)。
鰐戸二郎(がくと じろう)
鰐戸三兄弟の次兄。"誠愛の家"では人入れ担当。巧みな話術で竹本や甲本を"誠愛の家"に引き込んだ。
鰐戸三蔵(がくと さんぞう)
鰐戸三兄弟の末弟。三兄弟の中でも特に凶暴性、残虐性が高く、柄崎の地元では絶対に逆らってはいけない3人の中の一人に入っていた。柄崎や加納に無茶な要求をし、大金を奪ったり車上荒らしをさせたりしていた。丑嶋に頭をバットで殴られ、現在でもその時の傷跡が残っている。その一件の後東大に入ったと噂されるが真相は不明。"誠愛の家"所長をつとめ、監禁に近い形でホームレスを囲った上で違法行為の「仕事」をさせ、脱室者には足を切り落とすなどの拷問を加える。性格は残忍で他人に指図される事を嫌い、たとえ兄であっても容赦なく怒鳴る。しかし単純な為、簡単に諭される。滑皮に唇を切断された過去があり、そのため常に口元をバンダナで隠している。最期は自作の拷問キットで拷問されてしまう。
蜥蜴
鰐戸三兄弟御用達の弁護士。弁護士としての評判は良いとは言えず、鰐戸三兄弟と裏で通じて、様々な違法行為を行っている。

テレビドラマ

2010年10月より、毎日放送(MBS)・TBSで放送予定。全9話予定。山田孝之は2006年4月期の『タイヨウのうた』以来4年ぶりの連続ドラマ主演となる。キャッチコピーは「で、いくら欲しいの? ウチは10日5割(トゴ)だけど。」。片瀬那奈を除く、女性のレギュラーキャストはAV女優で構成され、このうち希崎ジェシカと横山美雪は平成元年の生まれである。

ドラマ本編では、闇金・風俗業界の隠語などの解説のほか、「闇金は犯罪です。」「闇金の不当な利息は、返す必要がありません。」などの注意喚起のテロップが随時表示される。

キャスト(ドラマ)

カウカウファイナンス

  • 丑嶋馨(寅年24歳) - 山田孝之
  • 大久保千秋(26歳) - 片瀬那奈
新入社員で元AV女優。代表作は『悶絶Eカップ 美脚ストッキング秘書3』。津軽弁を話す。ドラマオリジナルのキャラクター。
  • 柄崎(寅年24歳) - やべきょうすけ
  • 高田 - 崎本大海
  • 小百合 - 西條るり

エロリアーノ

  • 瑞樹 - かすみりさ
  • 杏奈 - 横山美雪
  • モコ - 希崎ジェシカ
  • 店員 - 竹下笳人
  • 店長 - もてぎ弘二

瑞樹の客たち

  • 沼田 - 山本浩司
池袋の店で働いていた時の元エース(上客)だったが、パンクさせられ(金が尽きて)来店できなくなり、ストーカーと化して瑞樹に付きまとう。それが原因で、瑞樹は店を辞めてエロリアーノに移った。
  • 丸山満男 - 平田実
エースで通称・雨男。瑞樹的にはキモオタ客の一人。カウカウファイナンスで金を借りながら店に通っていたが、パンクさせられて、瑞樹にNG客として切り捨てられる。
  • 佐野 -
常連客の一人。31歳になっても、親元で暮らしながらコンビニでバイトしている。客や親に対し、常に不満を抱いている。

債務者

今後メインで登場するキャストについては、第1話の冒頭で一部登場している。

  • 池田信彦 - 尾上寛之(第1話)
  • 森山健介 - 青柳塁斗(第1~3話)
ドラマオリジナルキャラクター。久美子の恋人であり、原作における「フーゾクくん」編の芳則と「楽園くん」編の中田広道、「サラリーマンくん」編の板橋の設定を併せたような人物。ファッション目的でカウカウファイナンスで借金を重ねていたが、取り立ての厳しさに逃げ出し久美子の下へ転がり込む。久美子と共に借金に苦しみ、久美子の稼ぎが足りないと度々暴力を奮っている。最期には「久美子を沖縄に風俗に売るか自分がロシアンマフィアに売られて漁船で働くか」という選択を迫られ、久美子と相談しようとするが彼女が自分のために前々から欲しがっていた靴をプレゼントのために用意していたことを知り、自ら漁船に乗ることを選び久美子の借金は帳消しになった。
  • 村田久美子 - 八代みなせ(第1~3話)
  • 坂本 - 三井善忠(第1・3話)
年金だけで生活できず、丑嶋から借金を繰り返していたが、返済ができず自殺する。
  • 坂本七秋(第1話)
  • 加山重子 - 神谷美羽(第1・2話)
  • 森下タク - 加藤和樹(第3~5話)
  • 江口 - 橋本淳(第3~5話)
  • 宮川 - 安藤裕樹(第4・5話)
  • 稲葉 - 杉原勇武(第4・5話)
森下の闇金狩りの仲間。
  • 吉田テル子 - 小野敦子(第4・5話)
千秋が初めて担当した客。泣き落としで借金を返済せず、パチスロに興じていた。
  • 小堀 - 中村靖日(第4・5話)
  • 板橋 - 山中崇(第4・5話)

その他

  • 橋爪弁護士 - 阪田マサノブ
丑嶋の顧問弁護士。
  • 大原ガールズ - 辰巳ゆい(中央)、いすず(左)、柚本紗希(右)
いつも下着姿で大原のそばにいる女性たち。
  • 大原正一 - 徳井優
丑嶋の金主で月15%で貸している。いつも大原ガールズを侍らせている。
  • OLリーダー - 赤澤ムック(第2・3話)
久美子たちOLのリーダー。しかし久美子が風俗で働いていることを知り、それを社内メールで暴露し、久美子を退職に追い込む。
  • No.2 OL - 緒川凛(第2・3話)
  • OL - 天海つばさ(第2・3話)
久美子と同じ会社のOL。リーダーといつも一緒に行動する。
  • 星宮社長 - 石井匡人(第4・5話)
  • 猫谷社長 - 友光小太郎(第4・5話)
カウカウファイナンス同様に、森下たちによる闇金狩りにあった闇金会社社長。
  • 芳則 - 荒木宏文(第5話 -)
「さきざきローン」社員。ノルマが上がらず退職を考えていたが、鷺咲社長の指示でカウカウファイナンスに潜り込む。
  • 蟹江 - [[白