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電波の城/細野不二彦

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著者: 細野不二彦
巻数: 16巻

細野不二彦の新刊
電波の城の新刊

最新刊『電波の城 16



電波の城の既刊

名前発売年月
電波の城 1 2006-06
電波の城 2 2006-11
電波の城 3 2007-04
電波の城 4 2007-08
電波の城 5 2007-12
電波の城 6 2008-06
電波の城 7 2008-12
電波の城 8 2009-06
電波の城 9 2009-11
電波の城 10 2010-04
電波の城 11 2010-08
電波の城 12 2011-02
電波の城 13 2011-08
電波の城 14 2011-12
電波の城 15 2012-03
電波の城 16 2012-06

電波の城』(でんぱのしろ)は、細野不二彦による日本の漫画作品。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2006年1号より連載中。2010年9月現在、小学館より単行本11巻まで発売されている。

概要

ある日、東京で小さな芸能プロダクションを営む男、鯨岡の下に、一人の若い女性が自分を雇えとやってくる。彼女の名前は天宮詩織。天宮はその卓越した才能と美貌で、テレビ局の出世の階段を登り詰めていくが、彼女にはとんでもない秘密があった。テレビ局の表と裏を余すところなく描いていく野心作。

登場人物

天宮 詩織(あまみや しお)
この物語の主人公。東京都生まれ。幼少の一時期、北陸や中国地方にもいたようだ。類まれなる美貌と、アナウンサーとしての才能、そして明晰な頭脳から出る策謀を武器に、鯨岡の経営するプロダクションに所属しながら、テレビ局の出世の階段を上がっていく。性格は頭脳明晰だが、気まぐれで掴み所がなく、不愉快なことがあると「ぷるるるるる」と唇を尖らせて鳴らす癖がある。かつては北海道のFMラジオ局に所属していた。また、何故か背後に大きなバックが存在し、裏社会との付き合いも濃密である。過去に触れられたくない秘密がある。「谷口ハジメの回想」によると、何かの形でバッドエンドを迎えるようだ。
谷口 ハジメ(たにぐち ハジメ)
テレビのキー局「丸の内テレビ」社員。報道部に所属している。普段はボンヤリしているが、事件の深層に着実な取材で迫るなど、かなりの切れ者。あまりにボンヤリしているので、天宮も彼の本質を見抜けなかった。自分の信念を曲げない性格ゆえ、一時は閑職に飛ばされたこともあった。要所に出てくる彼が書いた「谷口ハジメの回想」は、物語の未来を示している。
鯨岡(くじらおか)
芸能プロダクション社長。天宮を「毒クラゲ」と称するなど、彼女の恐ろしさにある程度気が付いている様子。前述の通り、人を見抜く才能がある切れ者だが、今は社員が天宮一人しかいない有様。
仁科 誠一(にしな せいいち)
天宮のバックの一人。東日本最大の暴力団「誠龍会」をバックとする総会屋「紫誠堂グループ」社長。株の世界ではかなりの実力者。裏社会でもかなり名が通っている。ある出来事をきっかけに、左目にオパールの義眼を嵌める。年下の天宮を「お嬢」と呼び、彼女の美貌に惚れ、頭脳と悪の才能を畏れ敬っている。
栗田 朋子(くりた ともこ)
キー局「丸の内テレビ」所属の人気アナウンサー。アナウンス技術は拙いが、天然キャラのバラエティアナとして大人気。同局人気バラエティ番組「電撃オッペケペー」では天宮と共にキャプテンを務める。 備後放送の元アナウンサーからのストーキングに悩んでいたが、彼が起こした爆弾騒ぎを天宮に救われ彼女を慕うように。 
天宮 理一(あまみや りいち)
元国営放送の敏腕記者。しかしながら、最高裁判事に対する取材が原因で地方に干されることに。書生時代、詩織の母と恋仲にあったが詩織の両親の反対で引き裂かれる。その後、訳あって母の実家に逃げてきた詩織を引き取り「父」として深い愛情を詩織にそそぐ。詩織はどことなく「父」と谷口に似た匂いを感じているが・・・