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風子のいる店/岩明均

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著者: 岩明均
巻数: 4巻

岩明均の新刊
風子のいる店の新刊

最新刊『風子のいる店 4


出版社: 講談社
シリーズ: 講談社漫画文庫


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

minorif_jp 風子のいる店 3,4巻/岩明 均 http://t.co/L2R4QyiE #library #cartoon #manga #japanese #TOKYO #岩明均 #図書館
minorif_jp 風子のいる店 1,2巻/岩明 均 http://t.co/IPlRtBVy #cartoon #manga #library #TOKYO #japan #岩明均
asariyositotter RT @scarecrow_1911: 攻殻機動隊、アップルシード、宇宙家族カールビンソン、ワッハマン、バガボンド、風子のいる店、マスターキートン 、おやすみプンプン、ブラックジャック、寄生獣 #好きな漫画10冊晒して全部被ったら結婚
poo1007 ヒストリエ読み返していたんだけど当然面白いな。岩明先生は『風子のいる店』で人情ものやって『寄生獣』で見たことないようなアクションやって『ヒストリエ』でこれまた斬新な時代劇やって作品ごとに新境地切り開いて描ける幅増やして漫画家かくありたいって思うな。中々それができないんだけどね。
kannka 風子のいる店 に★をつけました! http://t.co/1AltPHnw #comicab #comic #manga

風子のいる店の既刊

名前発売年月
風子のいる店 1 1995-05
風子のいる店 2 1995-05
風子のいる店 3 1995-06
風子のいる店 4 1995-06

風子のいる店』(ふうこのいるみせ)は、岩明均による漫画作品。『コミックモーニング』(講談社)1985年23号に初出、やがて隔週連載となり、1988年27号で完結した。モーニングKC(講談社)より全4巻が刊行され、1995年に講談社漫画文庫から再版された。

著者初の連載・単行本化作品。喫茶店を主な舞台とする人情ドラマ的な作品である『寄生獣』のあとがきで岩明は、人物を中心に据えた作り方が自分のタイプに合わず苦痛だった事を述懐している。。当初は随時掲載だったため1話完結のストーリーが多いが、中盤以降は高校生活を通して風子の成長を描く連続したストーリーが多くなった。日本社会の常識的な物の見方に疑問を呈して読者に考えさせるエピソードが多い。

あらすじ

郊外の街に住む高校生風子は、吃音のために学校で教師やクラスメイトから迷惑がられ自殺も考えるが、逃げ場所を求めて喫茶店ロドスのウェイトレスになった。それは内気な性格を直す為でもあった。風変わりな出来事の多いロドスで、様々な他人と関わり合いながら、風子はしだいに明るく成長していく。

やがて受験が近づき、風子は自らの進路や生き方について考え始める。自分が子供である事をもどかしく思うが、大人になる事への不安も感じる。同級生たちには、夢に向けて歩き始める者もいれば、深く苦悩する者もいた。自分の道を見い出せない風子は、周囲の人々のそんな姿に圧倒される事も多い。しかしロドスでの2年余りの、様々な人生との触れ合いを通して、いつしか風子は自分らしい生き方を掴みつつあった。

登場人物

有沢風子(ありさわ ふうこ)
主人公。ロドスのウエートレスで吃音者の女子高校生。内気で純真な性格だが芯は強く、事件に遭遇した時などには意外な行動力を見せる一面もある。
西崎信夫(にしざき のぶお)
通称マスター。風子を優しく見守るロドスのマスター。かつてはラガーメンだったらしく意外と頑丈。
田村友美(たむら ともみ)
マスターの友人。旧姓大森。離婚してスナックのママになる。
みさ子(みさこ)
ロドスに新しくきたウエートレス。文武両道の巨体の女子大生。風子の良き相談相手。
仁科(にしな)
ロドスの常連。行動力旺盛でユニークな大学生。ひとり悩む風子に、様々な生きる上でのヒントを与える。大学の校舎の壁を空色に塗って校舎を「消す」いたずらを実行した。
北見(きたみ)
風子に思いを寄せるクラスメイト。今ひとつ押しが足りない。
理恵(りえ)
クラスメイト。風子の数少ない親友。
田島光二(たじま こうじ)
同級の不良学生。抜群の運動能力を持ち、桁違いの逸材と呼ばれる陸上部員。過去に理恵を妊娠させた。
風子に関心を持ち度々ちょっかいを出すが、やがてその真面目さに感化されてゆく。
ロドスの常連客
風子を目当てに来店する人々。客の注文がうまく復唱できない風子を嘲笑するサラリーマン風の男、音を立ててコーヒーをすする無口なお爺さん、など若干名がいる。
浜野(はまの)
第2話に登場したプロボクサー。2年後の第41話に再登場した際には日本4位のボクサーとなっている。ジムに入門してきた田島光二にかなりの期待をよせている。

初期の掲載状況

  • 第1話 1985年12月5日号
  • 第2話 1986年1月16日号
  • 第3話 1986年4月3日号
  • 第4話 1986年6月12日号
  • 第5話 1986年7月17日号
  • 第6話 1986年8月21日号
  • 第7話 1986年10月9日号(以後はほぼ隔週ペースで掲載)

書誌情報

  • モーニングKC(講談社、全4巻)
    • 第1巻 1986年12月刊行 ISBN 978-4061025943
    • 第2巻 1987年8月刊行 ISBN 978-4061026179
    • 第3巻 1988年2月刊行 ISBN 978-4061026339
    • 第4巻 1988年8月刊行 ISBN 978-4061026513
  • 講談社漫画文庫(講談社、全4巻):各巻頭に4頁のカラーイラストと各巻末にあとがきが追加された。
    • 第1巻 1995年5月刊行 ISBN 978-4062600682
    • 第2巻 1995年5月刊行 ISBN 978-4062600699
    • 第3巻 1995年6月刊行 ISBN 978-4062600798
    • 第4巻 1995年6月刊行 ISBN 978-4062600804

関連書籍

  • 永井哲『マンガの中の障害者たち-表現と人権』(解放出版社、1998年) ISBN 978-4759251234
    本書の障害者に対する視点を高く評価し、障害者が主役としてきちんと描かれた最初の漫画だとした。永井は聴覚障害者。

脚注

関連項目

  • 障害者