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魔法使いのたまごたち/石川マサキ

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著者: 石川マサキ
巻数: 3巻

石川マサキの新刊
魔法使いのたまごたちの新刊

最新刊『魔法使いのたまごたち 3


出版社: 講談社
シリーズ: シリウスKC


魔法使いのたまごたちの既刊

名前発売年月
魔法使いのたまごたち 1 2006-02
魔法使いのたまごたち 2 2006-12
魔法使いのたまごたち 3 2007-08

魔法使いのたまごたち』(まほうつかいのたまごたち)は雑破業原作、石川マサキ作画の漫画作品。略称まほたま。魔法使いを養成する全寮制女学園の新入生となった、6人の少女達の物語。

概要

その年ダンデライオン魔法女学園に入学した新入生の中に6人の少女達がいた。彼女等が学園へ向かう途中でチェルシーの荷物が置き引きに遭い、6人全員が騒ぎに巻き込まれる。そのため入寮式に遅れたことを理由に、彼女等は本来の寮とは離れた分館を割り当てられる羽目になった。

それ以来6人は「分館組」と呼ばれ、寮監先生と一緒の共同生活が始まった。彼女等はリングメイトとして友情を育み、一人前の魔法使いを目指す。

本作品は少女達の成長物語を中心に、コメディとシリアスを交えた学園漫画である。少女達の交流と心の変化が、石川マサキの柔らかなタッチで丹念かつ丁寧に描写されていく。牧歌的な中にも、ときに思春期らしい葛藤が鋭く切り込むことがある。また女学校という舞台故に百合的要素が垣間見られる。

世界観

魔法が世界を支配する理としての立場を終えつつあり、科学がそれに取って代わろうとしている時代。町並みや服装は近代ヨーロッパを思わせる。

作品中で描写される工業的な産物としては街頭に設置されたガス灯、蛇口をひねれば水が出る水道やシャワーが存在する。通常これらを実現するためにはポンプ、上水道の整備、ボイラーなどが必要となる。

移動手段は荷馬車が見られ、自走式の乗り物などは登場してない。

登場人物

パム(パメラ・パッカード)
田舎出身のボクっ娘。歯っ欠けがトレードマーク。分館組の中で背が一番低い。前向きな慌てん坊として6人の牽引役になる。
クリス(クリスティナ・コットン)
パムのリングメイト。優しく献身的な少女。物語の端々で魔法使いとしての資質の片鱗を見せる。出自に秘密あり。
サラ(サラ・スミス)
癖っ毛にそばかすの気さくな少女。関西弁によく似た「西部訛り」で喋る。分館組きってのツッコミ。思ったままに喋ってしまい、舌禍を招くこともある。
フラン(フランチェスカ・ロウ)
サラのリングメイト。分館組の中で背が一番高いわりに声が小さく、気も小さい。女らしさが欠ける装いで、サラに兄ちゃん呼ばわりされた。引っ込み思案で、鬱屈を溜め込んでしまうところがある。
リズ(エリザベス・エプスタイン)
縦ロールの金髪少女。フランに次いで背が高く、態度も大きい。裕福な家庭の出身。チェルに対してはツンデレ気味。
チェル(チェルシー・マクファーランド)
リズのリングメイト。長い黒髪の少女。装いはやや少女趣味。ドジっ娘。リズと打ち解けてからはべったりで、リズの方が受身になるほど。
リナ・ケント
分館の寮監。6人の面倒を見る。いい加減なところあり。教員としては体育を担当する。
ポーラ
分館の寮母。料理上手。リナのリングメイト。
キャシー・バックリー
分館組を含むI年IV組の担任。古代語を担当する。規則にうるさく、6人を要注意と判断し分館組と命名する。

用語

ダンデライオン魔法女学園
主人公らが通う全寮制の学園。丘の上に建つ。新入生らの年齢は作品中で語られないが、風体からは中学生程度と推測される。各地で魔力検査により魔力有りと判定された女生徒が集められている。魔力の持ち主には奨学金が出るため、貧しい家庭の子供でも入学できる。カリキュラムは魔法関係だけでなく、語学・化学・芸術・家庭科など広範囲に渡る。
ヒルズサイド
魔法女学園の丘のふもとにある小さな町。
リングメイト
女学園の生徒は校章として指輪を与えられ、中指にはめる。寮で同室となった二人はリングメイトと呼ばれ、この指輪を互いに交換するしきたりがある。

単行本

  • 1巻 ISBN 4-06-373014-X
  • 2巻 ISBN 4-06-373050-6
  • 3巻 ISBN 978-4-06-373081-4

外部リンク