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DAYS外伝/音羽さおり

共有

著者: 音羽さおり
巻数: 3巻

音羽さおりの新刊
DAYS外伝の新刊

最新刊『DAYS外伝 4


シリーズ: 少年マガジンKC


DAYS外伝の既刊

名前発売年月
DAYS外伝 1 2017-03
DAYS外伝 2 2017-08
DAYS外伝 4 2018-05

DAYS』(デイズ)は、安田剛士による日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)で2013年第21・22合併号より連載中。

概要

自転車ロードレースや陸上競技を題材とした連載経験のある安田剛士によるサッカー漫画。サッカー名門校に入部した初心者が、そこで得たチームメイトに仲間と認められ、共に成長していく姿が描かれている

単行本の帯には1巻では野球漫画『ダイヤのA』の作者である寺嶋裕二、2巻ではバスケットボール漫画『あひるの空』の作者である日向武史から推薦文が寄せられた。

2015年、第39回講談社漫画賞・少年部門にノミネート、第40回講談社漫画賞・少年部門受賞

2016年1月にテレビアニメ化が発表され、同年7月から12月まで放送された。 また、青い鳥文庫から、2017年3月10日、ノベライズ『DAYS 1出会い』(石崎洋司 著)が出版された。

ストーリー

中学校ではいじめられっ子だった柄本つくしは、高校入学前に同い年のサッカーの天才・風間陣と偶然知り合い、フットサルの誘いを受ける。フットサルの試合に出場した柄本は、下手なりに必死に走ってゴールを奪う。その後風間も柄本と同じ聖蹟高校の生徒だったことが分かり、サッカー初心者の柄本がサッカー名門高校でチームメイトと共に成長していく。

登場人物

主要人物

柄本 つくし(つかもと つくし)
声 - 吉永拓斗
身長156センチメートル。体重49キログラム。血液型A型。誕生日は12月28日。出身地は東京都。
特技はプリンをきれいにプッチンできること。
本作の主人公。聖蹟高校1年生。ポジションはフォワード。背番号17。得意プレーは、ディフェンスを外す動きとセカンドボールを拾うこと。また、ディフェンスを外す動きは、臼井からヒントを得て体得する。サッカーはまったくの初心者で運動神経も良くないが名門高校のチームメイトを驚かせるほどの忍耐力、向上心を持つ。不器用ながらも何事にも一生懸命に取り組み、その姿勢はチームメイトにも影響を及ぼす。
父親を幼いころに亡くし、車椅子生活だが気丈に児童センターで働く母親との母子家庭で育つ。そのため人一倍母親思いで、母親の近くを離れたくないという思いからサッカー部入部を諦めかけたが母親に背中を押され入部を決める。 
現時点で主将を務める水樹から2年後のキャプテンと言われている。また臼井も試合中、背中に未来のキャプテンのイメージを重ねている。
風間 陣(かざま じん)
声 - 松岡禎丞
身長172センチメートル。体重61キログラム。血液型B型。誕生日は9月20日。出身地は神奈川県。特技はけん玉。
本作のもう一人の主人公。聖蹟高校1年生。ポジションはフォワード。背番号9。サッカーの天才。ファストフード店で柄本が不良に絡まれていたのを助けたことから柄本をサッカーに誘う。
飄々とした性格で、皆の前では努力する姿を見せないが、早朝に自主練をしているのを柄本に見られたことがある。
中学のころ監督に反抗したことにより中学校での最後の大会は出場できなかった。
「ブルース・リー仕込みのヌンチャク術」という名の顔面パンチを繰り出したことがある。様々な方面に知り合いが多い。
頭は良く、夏休み前の期末試験では全教科満点を取っている。
家庭環境が複雑であり、母親とは別居している。
後述の青函の火村とは鹿児島合宿中にサウナ対決結果は風間がタッチの差で勝ったが直後に風間もノックアウトしている。をするなど、互いにライバル視している。

聖蹟高校

作中では東京都に存在する私立高校。アニメでの最寄駅は聖蹟桜ヶ丘駅となっている。アニメではミズノ製ユニホームを着用する。

水樹 寿人(みずき ひさひと)
声 - 浪川大輔
身長176センチメートル。体重66キログラム。血液型B型。誕生日は2月11日。出身地は東京都。
特技は相撲とマークシートのテスト。
3年生。聖蹟高校サッカー部キャプテンでチームの大黒柱。ポジションはフォワード。背番号7。一般で入学した初心者だったが並々ならぬ努力で怪物と呼ばれるほどの最強選手になった。
口数こそ少ないが人望や信頼度は非常に高く、グラウンドの内外でチームの核。本人はいたって生真面目だが擬音で会話するなど天然ボケ気味であり、常に笑いの神にも愛されている様子(選手権でのヒーローインタビューの際にはまともに喋り、灰原や速瀬らを驚かせた。臼井曰く「本番には強い」)。
同じく未経験者ながら部に入ったつくしの事を気に入っており、インターハイ準決勝では途中出場途中交代となったつくしをかばい、インターハイ決勝の桜木戦ではつくしに「伝えたいことがある」と話し、負傷明けにも関わらず前半から全力で飛ばした
君下とのコンビネーションはツートップ/ツーシャドウで威力を発揮する。青函の平からも評価されており、対抗試合では逆に口数の少なさから君下に誤解されて危機に陥った。
東京ビッグ3の一人。足を怪我しておりインターハイの地区予選はメンバーに入っていなかった。
東京最強との呼び声も高く、プロサッカークラブの鹿島への入団が決まっている。
十傑の一人。
君下 敦(きみした あつし)
声 - 小野大輔
身長173センチメートル。体重63キログラム。血液型AB型。誕生日は4月16日。出身地は東京都。特技は因数分解。
好きなものはモノレールで、苦手なものはマトリョーシカ。好きな言葉は「金は天下の回りもの」。
2年生。ポジションはトップ下。背番号10。
実家はスポーツショップを営んでいるが超貧乏。成績は学年トップ。
「道具を大事にしない奴は死ね」等厳しい面があり、柄本にもパスを出さないと言うが柄本のポジショニングが悪かったため、柄本のスパイクを良いスパイクだと言って修繕する等、優しい一面がある。恋愛に興味がなく、くだらないと思っている。大柴とは犬猿の仲で何かとケンカを始める。口癖は「たわけ」。
水樹とのツートップ/ツーシャドウは特筆すべきコンビネーションを持ち、それが故に青函の平に「俺ならもっと上手く扱える」まで評価されていて、対抗試合ではそれが為に、口数の少ない水樹に対して一時期不審を抱き、聖蹟を危機に陥れた事がある(その後不審は信頼へと変わりチャンスを導いた)。
犬童のようなアイディアも、平のようなフィジカルもないが、右足の精度が高く、プレースキックの技術は誰にも負けない。
大柴 喜一(おおしば きいち)
声 - 宮野真守
身長191センチメートル。体重83キログラム。血液型O型。誕生日は10月10日。出身地は東京都。サッカー歴17年。
特技は熱帯魚の名前を当てること。好きなものはトマトで、嫌いなものはプチトマト。好きな言葉は「一攫千金」。
2年生。ポジションはフォワード。背番号11。
聖蹟一の恵まれた体格とフィジカルを持つ(臼井曰く「潜在能力だけならNO.1」)が、反対に頭脳に恵まれず凄まじいバカで夏休み前の勉強会では九九の復習をしているシーンがある。実家は医者、1つ上の姉がいる。君下とは犬猿の仲で何かとケンカを始める。
必殺技はヘディングで自身の自慢の一つは額が固く強い事。ヘディングは頭突きとしても機能し、第1期OPはじめ、交替時等につくしに頭突きを食らわせる場面が多い後述の特別番組「DAYS~それだけで僕達はどこまでも走れる気がするんだ~」中でもネタにされている。。このヘディング(頭突き)は試合以外でも威力を発揮する。
チームメイトからは陰で「ふてくされ王子」と呼ばれ、走らない、守らない、頑張らない、「ゴールを決めるのがストライカーの仕事」だと言い張って態度を改めなかった。しかし、後にチームのために献身する姿を見せる。
寝返りを打つ前にボールを蹴り、1歳でドリブルを始め、3歳のときにはボールの上に立った。対一星戦で1つ上の神村に対し、サッカー歴だけで言えばこのピッチ上で一番お兄さんと言い放つ。
対梁山戦では本格的にディフェンスにポジションチェンジしており会場中を驚かす。この守備的布陣を自ら「O型」及び「作戦O柴」と呼んでいる。
臼井 雄太(うすい ゆうた)
声 - 櫻井孝宏
身長175センチメートル。体重64キログラム。血液型A型。誕生日は4月20日。出身地は石川県。彼女断り中。特技はジグソーパズル。好物はメロンパン。苦手な物は風の強い午後。
3年生。聖蹟高校サッカー部副キャプテン。ポジションはディフェンダー。背番号3。
面倒見が良く、戦術眼に優れる頭脳派。チームの危機を何度も救ってきた守備の要。
料理も出来る為に夏休み前の勉強会のときにつくしに「お母さん」と評される。勉強会ではつくしと共にカレーを作った。
副キャプテンになる前は自身がチームの主戦力になろうと周囲を顧みず形振り構わず努力して来た。
本来キャプテンになるはずだったが(中澤は臼井をキャプテンにし、灰原か猪原どちらかを副キャプテンに指名するつもりでいた)、「一番強い者がキャプテン、それを支えるのは一番賢い者」と中澤に提言し(後に水樹の代理でキャプテンになった際、重圧から逃げたかったのかもしれない、俺には重すぎると内心で考えていた)、副キャプテンになった。
出来る事が多すぎるがゆえに頼りにされすぎ、一星学園との試合では相庭を相手に調子を崩したが、猪原の決死のセーブや中澤の奇策により調子を取り戻し、試合後にはプロからのオファーを受けた。
梁山高校で即レギュラーになれるのは、聖蹟高校でも臼井だけと言わしめる実力を持つ。
灰原 二郎(はいばら じろう)
声 - 下野紘
身長159センチメートル。体重55キログラム。血液型A型。誕生日は10月13日。出身地は山梨県。
特技はロメロ・スペシャルとエメラルドフロウジョン。
3年生。ポジションはディフェンダー。背番号2。小柄だが運動量豊富な右サイドバック。
水樹らとは違い、上級生が引退して初めてレギュラーになれた選手であり、猪原からは「自分の実力を信じきれてない」と言われる。
猪原 進(いのはら すすむ)
声 - 安元洋貴
GK、3年生。背番号1。誕生日は4月12日。血液型A型。身長187センチメートル。体重87キログラム。出身地は静岡県。特技は編み物。好きなものは猫で、嫌いなものはオバケ。好きな言葉は「フットボールはシンプルだ。俺が点を取られなければ負けない」。大柄で強面。チームの守護神。
口下手なせいでコミュニケーションに問題があったが、臼井の尽力で仲間の信頼を得た。
その恩を強く感じており、臼井が相庭を相手に調子を崩した際は、臼井が調子を取り戻すまで10分近く一人でゴールを守り続け、怪我を覚悟で決定的なピンチを防いだ。
プレーは地味だが徹底して基本に忠実、チームのために体を張ってゴールを守る。亜土夢のプレースタイルを評価する一方、自分には真似できないと言う。
サッカー部入部当初、体格には恵まれていたものの練習にすらついていけない程であったが、努力を積み重ねることで聖蹟の正レギュラーまで上り詰めた。
同じポジションの今帰仁の事を気にかけており、直接的なことは言わないがアドバイスを送ることがある。2人とも口数が少ないため仲が悪いように思われたが、お互いのユニフォームを洗うなど、仲が良いと思われる。
全国大会では、優勝が表のテーマだが、残りの数試合で自身の全てを今帰仁に伝えるという裏テーマがあり、それを本人に伝えている。
普段は灰原と一緒にいることが多い。風間からは「イノッチ」と呼ばれている。年の離れた妹がいる。
来須 浩之(くるす ひろゆき)
声 - 吉野裕行
FW、1年生。背番号15。誕生日は2月23日。血液型B型。身長170センチメートル。体重61キログラム。出身地は大分県。特技は早口言葉。好きなものは納豆で、嫌いなものはパソコン。好きな言葉は「少年よ大志を抱け」。サッカー歴13年。
風間のようなスマートなプレーを目指しており(実際中学時代はクールなプレイヤーと見られていた。)、また、本人は君下のようなパサーだと思っていたが、残念ながらその才能は無く、つくしとのサッカーをきっかけに泥臭いキープ力が持ち味となった。新戸部、白鳥とは中学時代からのチームメイトかつ頭悪い組(一年生三馬鹿トリオ)の一人。
入部当初は足を引っ張るつくしに強く当たっていたが、徐々に認めており、その努力する姿や成長速度に劣等感を感じていた。
田舎の大分に祖父がいるが、来須が練習中に危篤の連絡があり、その後逝去する。その際、祖父の口癖である「後悔の無い1日を生きているか?」という言葉を思い出す。
彼の判定基準では一年マネージャーの生方や小百合のカップサイズでは「小さいおっぱい」らしい。
新戸部 哲也(にとべ てつや)
声 - 石川界人
DF、1年生。背番号4。誕生日は8月1日。血液型A型。身長172センチメートル。体重61キログラム。出身地は東京都。特技はピアノ。好きなものは熟女で、嫌いなものは幼女。好きな言葉は「地獄への道は善意で舗装されている」。外ハネした髪型に、一重に長いまつ毛が特徴。
来須、白鳥とは中学からのチームメイトかつ一年生三馬鹿トリオの一人。
やや短気で挑発に弱い部分がある。入部後の公式戦では、聖蹟での試合経験の少なさからと、つくしの成長速度に対する焦りから、緊張で早い時間帯から肉離れを起こし、それと同時にレッドカードをもらってしまう。しかし、その後はレギュラーとして成長し、臼井とともに聖蹟の守備を支える。
チームメイトからは「ニト」と呼ばれている。
白鳥 直樹(しらとり なおき)
声 - 岡部涼音
FW、1年生。背番号16。誕生日は5月28日。血液型O型。身長170センチメートル。体重60キログラム。出身地は東京都。特技はロンダート。好きなものはベストキッドで、嫌いなものはカラス。好きな言葉は「目だけに頼ると真実が見えない」。黒髪を後ろでまとめている。
シュート技術が高い。来須、新戸部とは中学からチームメイトかつ一年生三馬鹿トリオの一人。
今帰仁 翔(なきじん しょう)
声 - 豊永利行
GK、1年生。背番号21。誕生日は5月4日。血液型A型。身長177センチメートル。体重65キログラム。出身地は沖縄県。特技はテトリス。好きなものはぶどうで、嫌いなものはお姉ちゃん。好きな言葉は「墨守」。口数は少なく、癖毛と褐色の肌が特徴。
猪原や千手から天才と言われ、生まれ持った運動神経と野生の勘がある。運動神経は1年生では風間に並んでトップクラスだが、プレーはまだ不安定で、猪原に比べると弱々しく感じられる。
1年生のほとんどから「ナッキー」と呼ばれている。家族が多く、年賀状で家族が1人増えた事を知る。
佐藤 栄樹(さとう ひでき)
声 - 小松昌平
MF、2年生。背番号5。誕生日は1月19日。血液型A型。身長174センチメートル。体重63キログラム。出身地は東京都。特技は将棋。好きなものはうどんで、嫌いなものは個性的な名字。好きな言葉は「名は体を表す」。
レギュラーであり、鈴木とダブルボランチを組む。味方のフォローやケアでピッチを走り回り、攻守のバランスを巧みに取るプレイヤー。チームのために、目立つことなく黒子に徹することができる。
基本は鈴木と一緒にいることが多いが、大柴の面倒見役になることも多い。1年のときには、当時孤立していた大柴と昼食をともにしつつ、部活での態度などの説教をしていた。最初は名前すら覚えられておらず、「たぶん小林」や「鈴木」と思われていたが、後に大柴にとって数少ない「友達」となる。
誰とでも分け隔てなく仲良くでき、かつ言うべきことは言ってくる人類皆兄弟タイプ。地味で特徴もなく、梁山戦で仲本と対峙した際は、大柴に「モブ対モブ」と言われた。
臼井の後継者として指名された鈴木に対し、速瀬と国母からは卒業後の女子高生との唯一のパイプであり、たまに合コンを開いて欲しいと一方的に言われる。その際に自分の役割について少々疑問を持つ。
鈴木 栄太(すずき えいた)
声 - 寺島惇太
MF、2年生。背番号6。誕生日は11月9日。血液型A型。身長174センチメートル。体重63キログラム。出身地は東京都。特技は囲碁。好きなものはそばで、嫌いなものは個性的な名字。好きな言葉は「名は体を表す」。
レギュラーであり、佐藤とダブルボランチを組む。聖蹟の戦術の幅を広げてくる、GK以外は全ポジションをこなす稀有な存在。フォーメーションによってはセンターバックやトップ下も務める器用な選手。チームを一番フラットに見渡す冷静さを持ち、臼井の後継者に指名される。その際、臼井のトレードマークでもあるビニールテープを直接手渡される。
基本は佐藤と一緒にいることが多いが、君下の面倒見役になることも多い。1年の冬に、聖蹟には柔軟性が足りず、オプションの少なさが弱点であることを悟り、自身がユーティリティープレイヤーとなり聖蹟を変えることを誓い、それを実現させている。
梁山の加藤曰く、「柳のような男」。
先輩の呼び出しに5分で来ないと外周というルールを律義に守っている。
国母 みつる(こくぼ みつる)
声 - 村上裕哉
DF、3年生。背番号4。誕生日は12月10日。血液型O型。出身地は神奈川県。特技はお菓子作り。好きなものは泥パックで、嫌いなものはヘディング練習。好きな言葉は「自信と過信は紙一重」。
三股するなど、女好きな性格(白鳥曰く「相変わらず軽い」)。また、後に四股になっている。
速瀬と一緒にいることが多い。
速瀬 隆伸(はやせ たかのぶ)
声 - 濱野大輝
DF、3年生。背番号8。誕生日は11月7日。血液型B型。身長177センチメートル。体重64キログラム。出身地は東京都。特技はマリンスポーツ。好きなものは落ち着いたカフェで、嫌いなものはカラオケ。好きな言葉は「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」。長めの髪を後ろでまとめている。
聖蹟で1番の左利きの高速ドリブラー。主に左サイドバック。水樹欠場時、代わりにポジションに入った。
普段は軽い性格で女好きだが、サッカーになると真剣になる。意外とプライドが高く、一星戦では知念にヒールリフトで抜かれた際、「恥ずかしい」との理由で阻止する。また、オシャレさなら臼井に負けないと自負している。
梁山戦でマルコにぶつかった際、田舎で祖父のトラクターに轢かれたことを思い出す。
他の部員と同じく、水樹を信頼しており、チームや水樹の勝利のためにオトリとして走り回ることが多い。
国母と一緒にいることが多い。風間からは「ハヤちゃん」と呼ばれている。
笠原 淳平(かさはら じゅんぺい)
声 - 室元気
3年生。シュートが丁寧で正確、試合終盤に入っても慌てないメンタルが頼もしいが、その分思い切りの良さに欠ける。
限界を感じサッカー部を辞めると言うが、本当は祖母の体調が悪化したため、IHを最後に引退を決めている。IH予選レギュラーメンバーから外れた際は、つくしを全面的にバックアップしている。IH予選後は転校し、祖母の面倒を見ている。実際は進級前に田舎に戻るつもりだったが、IHまで待ってもらっていた。
IH予選決勝のつくしの最後のシュートについて、自分だったら100%決めた自信はあったが、土壇場で走りこめたのはつくしだったからと言う。また、水樹に対し、つくしと風間は聖蹟の宝だと言う。
入部当初は水樹同様落ちこぼれ組だったが、一緒に雨の日も風の日も練習を続けた。自分と違い、東京と代表する選手となった水樹を尊敬している。
引退後も聖蹟の試合を観戦に訪れ、よく大柴の姉と一緒に観戦している。つくしや大柴の成長に驚いている。風間からは「カッサーノ先輩」と呼ばれている。
生方 千加子(うぶかた ちかこ)
声 - 伊瀬茉莉也
身長162センチメートル。血液型A型。誕生日は3月9日。
1年生。サッカー部のマネージャー。ぱっつんのロングヘア。性格は男勝りでぶっきらぼう。切れ長のきつい目付きが圧倒的な目力を生む。
小説を書くことに夢中になっていたがコンテストでほとんど落選し挫折した経験を持つ。そのためか、毎日努力を重ねるつくしに苛立っている。
当初はつくしにきつく当たっていたが、毎日愚直に努力を重ねるつくしの姿に影響される。
最近は当たりもたいぶ柔らかくなっている模様。何となく入ったサッカー部だったが、選手の情熱に更に影響を受け自分もチームの一員として他校に偵察に行ったりと積極的に行動するようになる。
来須から「小さいおっぱい」(アニメでは、「洗濯板」)と評されるくらいの貧乳娘の一人。それ故に浴衣や和服が似合う。
橘 小百合(たちばな さゆり)
声 - 佐倉綾音
血液型O型。誕生日は9月18日。出身地は東京。特技はダウジング。好きなものはバードウォッチング、ハンバーガー、嫌いなものはなし。好きな言葉は「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」。部活動は超常現象研究会に所属しており、得意科目は数学。
2年生。柄本の家の隣に住んでいる幼馴染。柄本のことを「つくちゃん」と呼ぶ。幼い時から何かとつくしの面倒を見ており、サッカーに出会って成長するつくしに寂しさを感じている。本人曰く、「断じて恋心ではないけど初めての失恋」。風間からは「さゆりん」と呼ばれている。ファーストフード店でバイト中。
中澤 勝利(なかざわ かつとし)
声 - 小西克幸
誕生日は8月10日。好きなものは順子の手料理。
聖蹟高校サッカー部監督。バツ1。聖蹟高校サッカー部のOB。現役時代は平凡な選手でベンチ入りは3年間で1回にとどまる。前任の監督に声をかけられサッカー部の手伝いをしていたが、前任の監督の指名で後任の監督に就任する。監督として自らの未熟を理解しており、女子マネージャーである生方を信頼し彼女の立てた戦術を採用したり、選手たちの進言を取り入れるなど度量の広さがある。数多くのスカウトが注目していた臼井を口説き落としたのは彼である。
吉田 弘樹(よしだ ひろき)
声 - 早志勇紀
聖蹟高校1年でつくしと同じクラスの男子。柔道部。生方と話をしているつくしを羨ましく思っている。つくしに目を付けているため、たびたび悪態をつく。体育のサッカーでつくしと対戦するが、合宿後のつくしに負ける。
上田 もも(うえだ もも)
聖蹟高校1年4組の女子。文化祭で来須に手作りチョコを手渡す。中にメモが入っており、来須をフォークダンスに誘ったが、サッカー部は練習があり踊ることはできなかった。

桜木高校

作中では東京都に存在しており、インターハイ都大会予選決勝で聖蹟と対戦する。作者の前々作『振り向くな君は』は本作2年前の桜木高校が舞台である。

犬童 かおる(いんどう かおる)
声 - 関智一
身長185センチメートル。体重73キログラム。血液型A型。誕生日は1月11日。出身地は北海道。特技は虫取り。
3年生。桜木高校サッカー部キャプテン。ポジションはミッドフィールダーでファンタジスタで献身的なプレイスタイル。背番号7。
成神と共に天才と呼ばれる選手。試合帰りの柄本をフットサルに誘った。
水樹同様プロ入りが内定している。
同作者の『振り向くな君は』の主人公の1人。
十傑の一人。
成神 蹴冶(なるかみ しゅうじ)
声 - 花江夏樹
身長155センチメートル。体重54キログラム。血液型B型。誕生日は1月10日。出身地は東京都。特技は動物に好かれること。夏という姉がいる。
3年生。ポジションはフォワード。 背番号10。
犬童と共に天才と呼ばれる選手。低身長で見た目は弱々しいがサッカーのことになると強気になる。本作中では試合中の言動が更に傲岸不遜化する。
気管支喘息を患っており、高校入学時までは満足にサッカーが出来なかった。オーバーワーク気味になると喘息発作が起きるため、試合中はペース配分するよう監督に指示されており、途中交代の場面もあった。また日によって調子が落ちる時がある。
同作者の『振り向くな君は』の主人公の1人。
十傑と同程度の力はあるが、本人が海外を希望しているため、十傑には含まれていない。
如月 太狼(きさらぎ たろう)
声 - 木島隆一
身長173センチメートル。体重66キログラム。血液型O型。誕生日は2月24日。出身地は東京都。特技は神社・仏閣巡り。
3年生。ポジションはディフェンダー。背番号2。
普段は穏和な性格だが、サッカーになると人が変わり抜群の統率力と怒鳴りつけることをいとわない熱血漢になる。 都内屈指の守備能力を誇り闘将如月の異名を持つ。
近藤 留夏(こんどう るか)
声 - 竹内栄治
身長185センチメートル。体重70キログラム。血液型AB型。誕生日は1月16日。出身地は東京都。特技はストリートファイト。
3年生。ポジションはゴールキーパー。怪物キーパーの異名を持つ。背番号1。
けんかっ早い性格で、高校からサッカーを始める。
鳥飼 翔(とりかい しょう)
声 - 高橋渉
3年生。ボランチ。背番号11。
猫谷 陽助(ねこたに ようすけ)
声 - 林勇
3年生。小柄で童顔、スピード抜群のアタッカー。背番号9。
大塩(おおしお)
声 - 保村真
大学2年生。桜木高校サッカー部のOBで監督。

東院学園

東京4強のうちの1つ。絶対王者。

学校は中学から大学まで一貫となっている。IHでは全国ベスト4まで勝ち進んだ。

中学から6年間同じチームでプレイしているため、互いの癖、特性、食べ物の好き嫌いまで把握している。"絶対王者"としての自信ではなく、信頼が強く、チームの完成度が高い。

パス回しが上手く、パス回しと走り込みは吐くほど練習するが、そのおかげで東院の基礎技術の高さを確立している。サッカーの基本である「止める」、「蹴る」、「走る」の3要素の中で徹底的にこだわるのは「止める(トラップ)」ことである。それは、足元に正確にボールを止めればドリブル、パス、シュートなどの次の動作を支配できるためである。東院サッカー部は中学で入部するとまずパスとトラップを一から叩き直すため、東院のパスワークは機械的とすら言え、それが東院の強さと言える。

保科 拓己(ほしな たくみ)
声 - 中村悠一
MF、3年生。背番号10。血液型A型。誕生日は5月19日。身長177センチメートル。体重66キログラム。出身地は東京都。特技はサッカー。好きなものはコスモスで、嫌いなものは特にない。好きな言葉は「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ」。
東京ビッグ3 最後の男。チームの攻守に亘る大黒柱。徹底的なリスク回避を念頭に置いた的確な状況判断と統率力でチームを牽引する。
長兄はJリーガー、次兄は大学リーグの得点王であり、後に長兄の口利きでプロ入りが決まり、十傑の一人になる。また、その2人の兄にさえも「1対1では抜けない」と評されるほどの技術を持っている。
東院では守備の要と言われているが、試合ではドリブルで攻めている方が楽しそうと浦には言われ、実際にプレイ中に笑みをこぼしていた。
同チームの浦と海藤とは中学から同じチームでプレイしており、全国中学校サッカー選手権大会決勝では、現桜木高校の如月の所属していた横浜第一との試合で延長の末敗北。その際、海藤が腰を痛めたことを危惧し、最後のプレーで海藤にパスを出せず、自身のシュートを外してしまったことを3年間忘れられないでいた。
海藤とプレイしていた中学の頃はたびたびガッツポーズをしていたが、高校ではやらなくなった。しかし、対聖蹟戦では得点した際、海藤に促されガッツポーズをし、応援していた部員を盛り上げた。
PKの際は十中八九右に蹴るというデータがあり、読まれても決めるだけの自信があると思われる。
梁山戦前の聖蹟を気にかけ、宿泊先の生方の部屋を訪れた。その際、保科が与えるのは自分の持つ梁山の情報、生方が差し出すのは明日の試合の展望という交換条件を提示した。議論の末、生方が聖蹟の重要なファクターになっていることを忘れてはならない、正しいことをすべきだと助言した。その後、水樹と犬童が相撲を取った際、平、相庭と普通に相撲の話をしていた。
非常に整った顔立ちでまつ毛が長く、風間からは「ツケマツゲマン」、生方からは「長澤まさみより長い」と言われた。また、石動の分の全国大会の観戦チケット代1600円を立て替えており、「先輩のおごりが普通だ」と反論する石動に対し、「関係ない。こういうことはきちんとする」と言っていた。着メロはザ・バーズの「ふり向くな君は美しい」。
浦 静(うら しずか)
声 - 武内駿輔
DF、3年生。背番号4。誕生日5月18日。身長176センチメートル。体重65キログラム。血液型A型。出身地は東京都。特技はバイオリン。好きなものは格闘技で、嫌いなものは雷。好きな言葉は「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」。坊主頭で左頬に傷がある。
中学時代は身体が出来ておらず、保科聖也からはすぐ辞めると思われていた。また、メガネをかけており、ボールを怖がっていた。保科を天才と思っている反面、自分は誰よりも下手であると認識しており、人並以上の努力をしてきた。ディフェンスは忍耐と考えている。対峙した灰原が「隙が無い」と感じるほどの守備力を誇る。あわや失点というところでオフサイドトラップを仕掛ける判断力も持っている。東院サッカーの体現者と評されている。
大学ではサッカーをせず、大学デビューをし彼女を500人作る予定だったが、聖也に誘われ同じ大学でサッカーを続けることになった。電話でお辞儀するタイプ。
石動 亜土夢(いするぎ あとむ)
声 - 逢坂良太
GK、1年生。背番号1。誕生日8月8日。身長179センチメートル。体重66キログラム。血液型B型。出身地は三重県。特技はテコンドー。好きなものは漫画とアニメで、嫌いなものは昆虫。好きな言葉は「仮病はこの世でもっとも重い病気である」。
入部の際、ポジションはどこでも出来ると言い切り、思い切りの良さと判断力は群を抜いており、監督がGKとしての適性を見抜いた。ゴールから離れて攻撃に参加してくる。ゴールキーパーとしての天賦の才を持っているが、元々は関西圏でも有名なレジスタであり、パスやシュート、ドリブルの技術も高い。更に努力も怠らない。石動の加入は東院に不安定さと可能性をもたらしたとも言われている。石動の攻撃の参加により、保科の守備からの解放の役割も担う。また、GKが上がっているときは、カウンターに弱いため必ずシュートで終わらせるという約束がある。
PASMOの残高が足りなかったため、全国大会の聖蹟対一星戦の会場に保科と共に遅れ、残高は常に千円以上にするようにと注意される。また、名前的に相庭に親近感を持っている。
海藤 隼(かいどう はやと)
FW、3年生。背番号11。誕生日9月7日。血液型B型。出身地は東京都。特技は部員のモノマネ。好きなものは消毒液のニオイで、嫌いなものは3列シートの真ん中の席。好きな言葉は「沈黙は服従なり」。
誰もが認める東院の大エース。シュートスキルが極めて高く、どこからでもゴールを狙える。攻撃の選手は保科以上の評価を得ている。また、人当たりも非常に良く、チームのムードメーカーでもある。
中学からヘルニア系の腰痛を患っていて、延長かロスタイムしか出ていない。その腰痛のため、中学の全国大会決勝の際は保科にパスを出してもらえず、延長の末敗北した。
生まれつきの両利きで、実際に対峙すると相手は困惑してしまうほど、完璧に両方を使いこなす。
対聖蹟戦では後半から出場するが、なかなか自分のところにボールが来ないため、無理矢理パスをもらいに行ったところ、タイミングが悪く股間に直撃するが、痛いのを我慢してプレイを続行。
シュートコースが無いため、ボールを地面に叩きつけて大きくバウンドさせ、そのままゴールを狙うなどトリッキーなプレイを瞬時に思い付き実行する技術の高さもある。
両利きにおけるプレイも相手にとって脅威だが、膝下の振りが異常に速いので、DFの反応が遅れてしまう。ヘディングが嫌い。
海藤は大学はスポーツ医学の専攻を希望しており、自分と同じような子たちをケアしたいと思っている。
聖蹟対梁山戦前に保科が女性(生方)と会っていたことを見抜いた。
生まれつきの両利き。
要 友蔵(かなめ ともぞう)
2年生。ポジションはDF。身長は大柴と同じ191センチメートル。
鎌田(かまた)
3年生。右SB、背番号17番。小柄で勝気で一度乗せると怖いタイプ。IHの全国2回戦と選手権の初戦に先発しており、その際東院として珍しく立ち上がりに先制をしている。
光国 幸昌(みつくに ゆきまさ)
FW、1年生。ベンチ入りしている。高校入学前の亜土夢の評判を知っている。

京王河原高校

丸岡と甲斐によってサッカー部が創部された東京都にある私立の男子校。

創部2年目にも関わらず、浦から「3本の矢のいない聖蹟では相手にならない」と言われるほどの実力がある。また、この年に桜木高校から練習試合で勝ちきれなかったのは京王河原高校だけである。

丸岡 勇二(まるおか ゆうじ)
声 - 近藤孝行
FW、2年生。京王河原高校サッカー部のキャプテンでエース。背番号9。身長174センチメートル。体重63キログラム。誕生日は10月31日。血液型B型。出身地は千葉県。特技は麻雀。好きなものはニーハイで、嫌いなものは偏差値。好きな言葉は「俺の進む方が前だ」。甲斐や部員からは「マル」と呼ばれている。
身体を揺らした独特な動きから相手の逆をつくプレイを得意とし、犬童からは「丸岡のサッカーセンスは常軌を逸している」と言われる。
ハーフタイムではコールドスプレーを自身の股間に直接吹きかけ、悶絶している場面がある。試合後、柄本をことを「雑草」と例え、エールを送った。
甲斐 貴文(かい たかふみ)
声 - 比留間俊哉
FW、2年生。背番号10。身長173センチメートル。体重63キログラム。誕生日は6月4日。血液型A型。出身地は東京都。特技は絵を描くこと。好きなものはレモンティーで、嫌いなものは高いところ。好きな言葉は「千里の道も一歩から」。
中学時代は、君下、大柴と都選抜で同じチームだったが、途中で監督から「選抜に来なくて良い。君と彼らには生涯埋まらない差がある」と言われた過去がある。
左足による大砲みたいなシュートが武器。君下は甲斐のことを覚えていた。
吉田 凌(よしだ りょう)
声 - 柴崎哲志
DF、2年生。丸岡と甲斐に最初にサッカー部に誘われた1人。丸岡からは「ヨシ」と呼ばれている。
山田(やまだ)
声 - 安部亮馬
DF、2年生。丸岡と甲斐に最初にサッカー部に誘われた1人。丸岡からは「ヤマ」と呼ばれている。
細見(ほそみ)
サッカー部員。レギュラー。

青函高校

夏休みに行われた合宿に参加していた青森県の強豪高校。

4-5ー1が基本フォーメーション。平曰く「守備が課題」。

平 源一郎(たいら げんいちろう)
声 - 小林裕介
3年生。青函高校サッカー部のキャプテンでゲームメイカー。背番号10。
君下からは「人格を除けばスキのないプレイヤー」と称される。逆に君下を「水樹を俺ならもっと上手く扱える」とまで評価している。
強靭な筋肉と力をもつ。高校卒業後は、水樹と同じ鹿島アントラーズへの入団が決まっている。
十傑の一人。
火村 まゆみ(ひむら まゆみ)
声 - KENN
1年生。ポジションはフォワード。エース。背番号11。
風間とは合宿中にサウナ対決をするなど、互いにライバル視している。
樋口 元典(ひぐち もとのり)
声 - 高口公介
3年生。守りの要。背番号4。合宿中の対抗試合で風間の足の負傷の元を作ってしまった。

梁山高校

奈良県代表。昨年の選手権、今年のIHともに優勝の全国1位校。十傑が3人在籍している。

加藤 一彦(かとう かずひこ)
MF、三年生、主将。十傑。背番号8。誕生日は6月8日。血液型A型。出身地は奈良県。特技は雑巾がけ、髭の手入れ。好きなものは情熱大陸とディズニーランドで、嫌いなものはナス。好きな言葉は「一を以て之を貫く」。語尾を伸ばす話し方をする。男性ファンが多い。
年代別の日本代表にも選ばれ、夏のインターハイでは最優秀選手に選ばれている。一年から梁山のレギュラー。
碇屋とは幼稚園からの付き合いだが、マルコと出会うまで仲が良くなかった。
夏の台湾遠征では音羽の砂山と同室だった。遠征中にもかかわらず、梁山の試合動画を逐一送ってもらっており、日本代表としてプレーできることをサッカー部員のお陰と思っている。
代表遠征や大会で不在だったため1年生の志村たちとの初対面は5月半ばであり、その際に密かに部室の掃除をしているところを見られている。砂山からは「梁山の加藤こそ100%の加藤一彦」と評されている。
風間からは42歳のおじさんみたいな老け顔と言われている。また、無尽蔵のスタミナを持ち、ピッチのどこにでも顔を出しボールに喰らいつく姿をつくしの目指すべきプレースタイルの究極形の一つと言われる。
パウチ入りドリンクのCMを狙っているような行動を取るが、水口からは「何度やってもそんなCMのオファーは来ない」と言われる。風間からは「何を食ったらそんなに走れるのか」と聞かれ「豚肉」と答えている。
碇屋 良介(いかりや りょうすけ)
MF、三年生、十傑。背番号10。誕生日は12月9日。血液型AB型。出身地は奈良県。特技は手洗いでの洗濯。好きなものは歯磨きで、嫌いなものは歯医者。好きな言葉は「芸能人は歯が命」。
年代別の日本代表にも選ばれ、「日本の至宝」と呼ばれている。2年前のUAE遠征時、イラク戦で膝を故障している。
高校生ながら、洗濯洗剤のCMにも起用されている。CM撮影の際は笑顔が変、嘘くさいと言われ、テイク30にも及んでいた。女性ファンが多いが、女性が苦手。
加藤とは幼稚園からの付き合いだが、マルコと出会うまで仲が良くなかった。
天才肌だけに入りに多少ムラがあるのが欠点。状況判断が良く、誰も想像しないプレーを瞬時に思いつき、それを99%左足だけでやってのけ、「神の左足」と呼ばれる。また、ボールにバックスピンをかけ、GKを吊り出すプレイを得意としている。
口が悪く、水口に「仕事をすれば多少の粗相は目を瞑る」と言われ、マルコにはその都度プロレス技をかけられている。
ゴールの際には喜びを露わにし、パフォーマンスはゴールのたびに異なり会場を盛り上げる。
高木 マルコ(たかぎ マルコ)
DF、三年生、十傑。背番号2。身長188センチメートル。体重78キログラム。
高校サッカー史上最高のSBとの呼び声も高い。亜土夢からは、東院が梁山に敗れた原因はマルコだと言われ、梁山の3ピースの中で最も危険な存在と言わしめる。また、猛スピードからの急停止を可能とする体の強さもあり、水樹に負けないパワーも持ち合わせている。速瀬からは「マルコにぶつかった時、田舎でじいちゃんにトラクターで轢かれたのを思い出した」と言われる。ただし、悪意のあるラフプレーではなく、速瀬とぶつかった後には素直に謝っている。
自覚は無いが、加藤や碇屋がいない間、梁山を引っ張ってきたと部員みんなから思われている。
対聖蹟戦前にファンに囲まれる加藤や碇屋に対し「都会人は人気」と言うが、幹夫くんという子供からサインをお願いされる。碇屋から悪態をつかれるたびにプロレス技をかけている。ハーフタイムでは頭にドライヤーを当てることがある。
志村 千槽 (しむら せんそう)
DF、一年生、背番号4。北海道出身。水口には十傑クラスと評される。腕が長く、相手に対し威嚇と共に物差しにもなり、上半身の使い方が上手い。身体能力任せのマルコとは違い、非常に合理的なディフェンスをする。重心は異常に低く、バランス良く素早いステップをするための準備に直結し、次の動作への体重移動をスムーズにさせている。
自身は天才ではなく、早いうちに攻撃の選手じゃないと悟り、ディフェンスに転向する。
ポジションが近いからか、GKの中野の言動には敏感。
中野 剛 (なかの ごう)
GK、三年生、背番号1。
今年1試合に2失点以上の失点はない。「GKの醍醐味はヒリつくような緊張感あってこそ」と言い、試合ではビッグセーブを連発する。
一見クールだが、碇屋がゴールを決めた際には自陣ゴール前で両手をあげ静かに喜んでいた姿に「かわいい」と言われる。キーパーグローブを付けたままバナナが剥ける。カラオケではB'zしばりをすることがある。
瀬戸 (せと)
DF、三年生、背番号3。センターバックを務める守備の要。対人に強い。
永作 (ながさく)
FW、背番号11。試合前に新渡戸を挑発する。
熊谷 (くまがい)
MF、背番号7。
黒柳 (くろやなぎ)
MF、背番号14。
光浦 (みつうら)
DF、背番号16。
守屋 (もりや)
FW、背番号9。
仲本 慎司 (なかもと しんじ)
二年生、背番号6。碇屋の不在時はトップ下を任される逸材。IHの予選準々決勝の際、サイドバックを任されたが結果を出せずすぐに替えられたが、対聖蹟戦でも左サイドバックとして出場。佐藤と対峙した際、大柴には「モブ対モブ」と言われる。
武田 さなぎ (たけだ さなぎ)
三年生の女子。マネージャー。短い前髪が特徴。加藤、碇屋と幼馴染。
加藤とともに試合の偵察をしているときに、「変な関係だと思われたくない」と言い席を1つ空けている。
水口 秋子 (みなくち あきこ)
誕生日は9月30日。血液型O型。出身地は奈良県。特技は水泳、茶道。好きなものはドライブ、リラックマで、嫌いなものはブラックコーヒー、春。好きな言葉は「老兵は死なず。ただ消え去るのみ」。
梁山高校新監督の女性。名将と言われた前任の監督を父に持つ。周囲の不安をよそにその剛腕で生徒の信頼を勝ち取ってきた。新任の挨拶では、「一度でも敗ければ辞する」と言った。自校の選手を信頼しており、思い切った采配をする勇気と決断力がある。試合中、ジェスチャーで指示をすることが多い。
聖蹟には絶対にフリーキックを与えてはならないと脅威に感じている。
「男はいずれ滅びる」と言うが、福山雅治は惜しいらしい。

音羽学院

作中では静岡県に存在し、昨年の選手権、今年のIHともに準優勝校。IHでは桜木高校を完封で破った。

砂山 朝一(すなやま あさいち)
3年生。主将にしてポジションはGK。U-18日本代表正GKでもあり十傑の一人に数えられる。
一昨年のUAE遠征に碇屋とともに参加し、夏の台湾遠征では加藤と同室だった。

一星学園

長崎県代表。攻撃重視のチーム。もともと県内屈指の強豪だったが、5年前の監督交代をきっかけに最近では全国の常連になっている。チームの合言葉は「超攻撃的サッカー」。型が無く流動的なチーム。

奥 太一(おく たいち)
3年生、主将、FW、サッカー歴10年、誕生日は2月16日、血液型B型、特技は殺陣、出身地は長崎県。好きなものは夏祭りとリンゴ飴、嫌いなものは形抜き。好きな言葉は「恋は盲目である」。身長190cm、体重90kgの強靭な体躯を誇る大男だが、動きも速い。背番号9。
かつてプロを目指していたが、相庭と出会いその夢を諦め、彼の踏み台になっても良いと考えている。
力では未蘭より上。
神村 式部(かみむら しきぶ)
3年生、副主将、本職はDFだが、現在はMFでプレー。背番号7。サッカー歴14年。誕生日は7月9日、血液型O型、特技はまつ毛の上にマッチを3本乗せられること、出身地は佐賀県。好きなものは和三盆で、嫌いなものは時間にルーズな人。好きな言葉は「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」。
冷静で広い視野と優れた技術を持つ攻守の柱。聖蹟戦では、大柴の戦術理解度の高さにいち早く気付き、大柴のマークについた。その際、大柴には「キャラが弱い」と言われる。
知念 一馬(ちねん かずま)
テクニックがある、レフティ、背番号8、サッカー歴10年、誕生日は7月23日、血液型B型、特技はトロンボーン、出身地は長崎県。好きなものはきゅうりの漬物で、嫌いなものは湿気。好きな言葉は「待て。しかし希望せよ」。
本人曰く「テクニックなら相庭より俺の方が上」。実際に対面した速瀬をヒールリフト等のプレーで翻弄した。
相庭 未蘭(あいば みらん)
FW、背番号10、サッカー歴11年、誕生日は4月4日、血液型AB型、特技は自転車と絵画、出身地は長崎県。好きなものはファミレスとパフェ、嫌いなものはカミキリムシとハッシュドポテト。好きな言葉は「私は探し求めない。見出すのだ」。
2年生ながら十傑の一人であり、保科曰く「十傑唯一の純血なストライカー」。大会得点王候補。
選手入場の際、知念に足をかけるなど、いたずら好きの面もある。気さくな性格、色黒で「チョコボール相庭」と呼ばれることも。中学時代では九州選抜に選ばれており、当時の君下と大柴のいた東京都選抜は手も足も出なかった。その後、全国で君下と大柴に再開したが、本人は2人のことを「負けた相手しか覚えていない」と言い忘れていた(しかし、途中で思い出した)。
中学3年で一星学園の練習に参加し、当時の3年生を抜いて1人でゴールを決め、「大したことない」と言い放った。小学6年間で1000ゴール決めた、中学時代7人抜きをした、主食がパフェ、自宅の裏山に専用のグランドがあるなどの噂があり、同じ代では「九州の相庭未蘭を知らない奴はいない」とも言われている。
聖蹟戦では、5人抜きをする、臼井を突破する、個人技からの同点へのアシストをするなど、その力で聖蹟を苦しめた。また、サッカーにおける流れを読む能力が高い。
新納 啓人(にいろ けいと)
1年生、ドリブラー、背番号11、サッカー歴6年、誕生日は8月10日、血液型O型、特技は百人一首、出身地は長崎県。好きなものは隙間で、嫌いなものはロン毛。好きな言葉は「死体置き場の最も格好いい死体でありたい」。
細かいタッチが武器であり、規格外のドリブラーと称され、風間曰く「成神とタイプが似ている」。相庭から無理矢理ボールを奪いスイッチをするなど、思い付いたことをその場で実行できる技術を持つが、ヒールリフトを失敗する場面も。
草薙 順平 (くさなぎ じゅんぺい)
GK、2年生。背番号1。水樹の夢では手が取れるシーンがある。相庭のアドバイスにより君下のFKを止める。
南部 豊(なんぶ ゆたか)
一星学園サッカー部監督。独身。
中澤の1つ後輩だが、試合前に再開した際は、自分が1つ先輩だと勘違いをしていた。現在、一星学園では超攻撃型サッカーに辿り着いたが、高校時代のサッカー部でのポジションはCBで、誰より堅いサッカーをしていた。
普段はジュースすら奢らないほどケチだが、聖蹟に敗れた後は自腹で宿を延長するなど、気を遣っている面もある。

由比ヶ浜高校

神奈川県の高校。全国大会初出場で聖蹟の初戦の相手。堅守を誇る統率の取れたチーム。空中戦に限れば東院以上と言われる。自らの高校を「蟻」と例え、「我々のチームにスターはいない。チーム一丸となって働き蟻の如く粘り強い守備で目指す1勝」と明言している。県予選では優勝候補を2つ破っており、カウンターを武器にしている。

「規律」、「約束事」を意味するディシプリン(discipline)のチームと言われ、決められた約束の実行を最優先に考える。青函の樋口からは、その規律の量と完成度が違うと評され、平からはその団結から「鎖」と比喩される。

谷口 雅士(たにぐち まさし)
3年生で主将。血液型AB型。誕生日は9月21日。出身地は神奈川県。特技は食器洗い。
好きなものはポマードの匂いで、嫌いなものは血。好きな言葉は「神は細部に宿る」。
ポジションはフォワード。背番号10。
全国大会で選手宣誓を務めるも、大事な場面で噛んでしまう。
人格者で人望が厚く、チームのバランサーとしての機能を持つ。
中学時代は風間と同じサッカー部の主将をしており、部員にのびのびと気兼ねなくプレーして欲しいと思っている。風間からも信頼を寄せられていた。中学卒業時、風間にチームを任せるも、その一言が結果的に風間を苦しめることになり、罪悪感を感じていた。
松本 大河(まつもと たいが)
1年生。血液型O型。誕生日は5月23日。出身地は神奈川県。特技は利きコンビニコーヒー。
好きなものはジェットスキーで、嫌いなものはレアのステーキ。好きな言葉は「義を見てせざるは勇なきなり」。
ポジションはディフェンシブミッドフィルダー。背番号4。
中学の頃、風間と同じクラスでサッカー部だった。授業中に空気椅子で鍛えていたところ、風間に「トイレを我慢している」と公言され、周りに勘違いされる苦い過去がある。
中学の試合で途中で自ら退場した風間のことを目の敵にしており、聖蹟との試合中、チームを無視し風間との対戦にのぞむが、それが原因で失点につながる。前半は頭に血が上っていたが、ハーフタイム中の木戸の言葉で平静を取り戻す。
試合後、サッカー部を辞める木戸に頭を下げ、一緒にサッカーを続けて欲しいと伝える。
木戸 悠斗(きど ゆうと)
血液型O型。誕生日は7月31日。出身地は神奈川県。特技は一輪車。
好きなものは女性教師で、嫌いなものは男性教師。好きな言葉は「人を恨んで自分をダメにするな」。
ポジションはオフェンシブミッドフィルダー。背番号8。
2年からサッカー部に入部する。対聖蹟戦で頭に血が上った松本に「ユースの落第組」と言われるが、「個人で届かなかった俺だからこそ分かる。サッカーはやっぱりチーム競技なんだよ」と言い松本に平静を取り戻させる。
試合後は、元々1年間の約束だったサッカー部を辞めようとしたが、松本に頭を下げられ部を続けることを誓う。その際、松本の秘蔵のビデオ3本に加え、1年で30本を交換条件をした。
国本 凌輔(くにもと りょうすけ)
ポジションはミッドフィルダー。背番号9。
木村 淳平(きむら じゅんぺい)
ポジションはミッドフィルダー。背番号7。
清水 蓮(しみず れん)
ポジションはディフェンダー。背番号6。
対聖蹟戦前半、頭に血が上り滅茶苦茶に動く松本をフォローし走り回り、ハーフタイムで大きく息を切らしていた。
舘 憲祐(たち けんすけ)
ポジションはディフェンダー。背番号3。
椿 智也(つばき ともなり)
ポジションはディフェンダー。背番号2。
重山 遊太(しげやま ゆうた)
ポジションはディフェンダー。背番号5。
朝岡 高洋(あさおか たかひろ)
ポジションはゴールキーパー。背番号1。
小川 航平(おがわ こうへい)
ポジションはミッドフィルダー。背番号11。

ひよ高

GWの合宿に参加。高校の正式名は不明。

大宮実業高校

GWの合宿に参加。水樹によく走るいいチームと言われるが、1年生中心の聖蹟に4-0で敗北。大宮実業高校のマネージャー曰く、「完全に走り負け」。

赤田西

大阪府の高校。夏の合宿に参加。

新堂(しんどう)
「浪速の狼」と呼ばれている。赤田西の中心選手。

紫原高校

鹿児島県の高校。夏の合宿に参加。

阿久根(あくね)
2トップの一角。

竜真学院

栃木県の高校。無名だったが、1年にスーパーゴールキーパーが入った。夏の合宿に参加。

鬼怒川(きぬがわ