DCD/田口ケンジ

『DCD』（ディー・シー・ディー）は、田口ケンジ‎による日本の漫画作品である。『クラブサンデー』（小学館）にて連載中。

概要

読み切り作品『つりらば』で第1回クラブサンデー新人王に輝いた田口の初連載作品。「DCD」は「Diamond Cut Diamond」の略で、しのぎを削る好勝負を意味する。

2008年に『週刊少年サンデー超』に読み切りとして掲載された「DCD ～DIAMOND CUT DIAMOND～」が元になっている。

あらすじ

9人の少年少女が、その超能力を披露する人気番組「エスパー少年」。収録中の死亡事故によって番組は打ち切りとなるがその7年後、能力者の一人が殺される事件が発生した! 主人公の黒須繋介は能力者の中にいるであろう、殺人犯を追うが……（作品説明より引用）

登場人物

黒須 繁介（くろす けいすけ）

元エスパー9の1人。音羽の殺害現場を見た直後、アンチに襲われるが夕闇に助けられる。その後、夕闇と行動を共にすることになり、現在は夕闇の家に居候している。アンチと真っ向から対立するなど、非常に勇気のある人物。

能力は認識した相手の五感を共有することができる「五感リンク」。この能力を使ってアンチの攻撃を読み取ることができる。また5メートル以内であれば、目的の人物の情報を読み取ることができる。

執行 夕闇（しぎょう ゆうやみ）

元エスパー9の1人。巨乳。繁介のことを本当の弟のように思っており、また溺愛しているため、すぐに過度なスキンシップを取ろうとする。アンチのことを非常に恨んでいる。

能力は電気を操る「ブリッツ」。この能力を使って電気の熱で金属を曲げることができる。しかし、完全に制御できるわけではなく、医療器具などには「異常を起こす可能性がある」という理由から近づけない。

キャラクターデザインは『つりらば』に登場した執行満月が元になっている。

立神 なびき（たてがみ なびき）

元エスパー9の1人。可憐な少女だが、人間嫌いのため口は悪い。キスシーンや「お股」という言葉などに過敏で、非常にウブ。

能力は動物を自在に操る「獣王」。この能力を使って不良を追い払っていた。また、動物たちの言葉を聴くことができ、意思疎通をすることができる。

淀君 凛子（よどぎみ りんこ）

元エスパー9の1人。7年前の収録中の死亡事故を引き起こした張本人。しかし、意図的に引き起こしたものではなく、当初は夕闇に怪我をさせる程度のつもりだった。

番組の付け合わせとして主演させられていたことに不満を持ち、そのことから夕闇を恨み、殺害しようとしていた。非常に腹黒い人物。

能力は人心を自在に操る「テンプテーション」。強烈なフェロモンを発することにより、異性を魅了し操ることができる。この能力を使って巌を配下に従えていた。

ハイザキ

元エスパー9の1人。常にサングラスをかけている。7年前の淀君の計画に関係した人物。淀君とともに行動することが多く、彼女のことを「姫」と呼んでいる。本名は不明。

能力は発火能力により火を出すことができる「ファイアワークス」。しかし、実際は幻覚を見せる能力であるため炎に触れても何も感じない。エスパー9の頃は「炎の魔術師」と呼ばれていた。

石丸 巌（いしまる いわお）

元エスパー9の1人。7年前の淀君の計画に関係した人物。アンチによって殺害された。

能力は筋力を増強し、一時的に身体能力を飛躍させる「一騎当千」。この能力を使って、淀君のつれていた隷下たちを一網打尽にした。能力の名付け親は淀君。

一色 陽（いっしき はる）

元エスパー9の1人。警察の監視リストには最重要・最要注意人物になっている人物。

能力は支配領域を展開することができる「ZOC(ゾック)」。人間や飛んでくる弾丸を自在に操ることができる、念動能力となっている。

アンチ

元エスパー9を殺害しようとしている謎の人物。正体は不明だが、元エスパー9の1人とされている。能力を打ち消す力を持っている。

音羽 響市（おとわ きょういち）

元エスパー9の1人。アンチによって殺害されてしまった。殺害された日に夕闇と会っていた。7年前の淀君の計画に参加していた。

能力は音波を自在に操る「スクリーム」。

暮井 士郎（くらい しろう）

人気番組だった「エスパー少年」を立ち上げたメインプロデューサー。性は違うが夕闇の父親であり、娘の能力を世の中に認めさせるために番組を立ち上げた。

外部リンク

• DCD（クラブサンデー）