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Dear/藤原ここあ

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著者: 藤原ここあ
巻数: 1巻

藤原ここあの新刊
Dearの新刊

最新刊『Dear 1


dear』(ディア)は藤原ここあによる日本の漫画作品。または、それを原作としたドラマCDの総称。

概要

『月刊ガンガンWING』(スクウェア・エニックス)にて2002年8月号 - 2008年1月号まで連載。『わたしの狼さん。』シリーズの続作に当たる。単行本はガンガンウイングコミックス(スクウェア・エニックス)より全12巻発売。

主人公「散葉」(ちるは)は、魔狼(ライカンスロープ)という人間でも魔者でもない存在。ある日、散葉が人里に降りると昔の友達「妃杈」(きさら)と出逢う。後に下記作品のキャラが登場する。 

わたしの狼さん。(わたしのおおかみさん。)
貧乏でレベル0の勇者(小桃)と勇者にラブラブな「魔狼の右手(ライカンスロープ)」を持つ魔王(昴)の旅する話。
全1巻 GWC(ガンガンWINGコミックス)
わたしの狼さん。THE OTHER SIDE OF LYCANTHROPE』(わたしのおおかみさん。ジ アザー サイド オブ ライカンスロープ)
『わたしの狼さん。』の続編。上記作品のキャラも登場する。
魔狼(ライカンスロープ)の呪いを受けたドジな将軍(プリノ=ハーウェル)が真面目で怒りん坊な部下(紅)と不真面目でマイペースな部下(キャロル)と呪いを解きに行く話。
全1巻 GWC(ガンガンWINGコミックス)

ストーリー

主人公・散葉(ちるは)は魔狼(ライカンスロープ)という人間でも魔者でもない存在。ある日、散葉が人里に降りると昔の唯一の友達である討伐隊の副長・妃杈(きさら)と出逢う。しかし妃杈は記憶喪失になっており、散葉のことを忘れてしまっていた。

登場人物

キャストはドラマCDのもの。

散葉(ちるは)
声 - 松岡由貴
魔狼(ライカンスロープ)の生き残りである少女。
通称チルハ、チルハさん(君)。昴のみ、チルチル。一人称は私。年齢不詳だが17 - 18歳くらいだと思われる。身長155cm。のんびり屋なためO型だと思い込んでいるが、実際はマイペースなB型。
神社の中ではテレビ以外で情報を得る手段が無かったため知識が偏っており、無知で天然。言い替えれば無垢な心の持ち主で、小さなことで喜んだりと表情豊か。趣味はテレビ観賞と人間観察。九州北部の方言を分かりやすくした言葉を話す。魔狼のため何らかの特殊能力はあると思われるが、本人もよく分かっていない。牙(八重歯のようなもの)は生えている。見た目は普通の人間だが、ひどく驚いたり同族の力を感じ取ると、眼と耳が魔狼のものに変化する。人とお友達になるとニックネームを付ける癖がある(そのほとんどが○○ちゃん)。日記をつけるのが日課だがあまり字を知らないため内容は暗号に見える。
妃杈に出会う以前の過去は詳しくは不明だが、幼い頃は生き神として、とある神社で半ば監禁状態で暮らしていた。当時は不死の力を持っていたために、大人のストレス発散の対象として頻繁に暴力を受ける。妃杈と出会い、2人で神社を抜け出して生きようとするが、妃杈の養父母が差し向けた追手に捕まり離れ離れになってしまう。この時、追手により大怪我をした妃杈に散葉の不死の力が転移した。故に今の散葉には不死の力が無く、怪我をしてもすぐには治らない。
7年後、魔者討伐隊の副長となった妃杈と再会。討伐隊の雑用係として入隊する。妃杈を好きで、妃杈の幸せ=不死でなくなる事だと願い、これ以上妃杈を不幸にさせないために、彼の不死を治す方法を探す。
物語終盤で同じ魔狼であるシグマと出会い、不死の呪いを解くには術者(つまり散葉のこと)が死ぬしかないことを知らされる。
妃杈・スメラギ(きさら・スメラギ)
声 - 緒方恵美
討伐隊の副長を務める少年。
通称・妃杈、妃杈さん。散葉のみ、きーちゃん。一人称は私。9月29日生まれの17歳。身長173cm。A型。
人間であるが幼い頃、大怪我をした際に散葉から移った不死の力を持っている。そのため、どんなにひどい怪我を負ってもたちまち治ってしまう。ただし痛みは伴う様子。大富豪の跡取りの養子だったが、不死の力を持ってしまったがために捨てられる。女の子のような顔と養子という立場のため、同年代の子供達に虐められていたところを散葉に助けられたのが彼女との出会い。
暗器の使い手で、服の裏には様々な暗器を所持する。女性と見紛うほどの艶麗な顔立ちをしているため、ケインに女装をさせられることも。幼い頃、散葉に女の子みたいと言われたからか、腕相撲では誰にも負けないほどの怪力を身に付けている。細かい作業が苦手だが不器用ではなく、面倒臭い・どうでもいいと思ってしまったことはその態度がはっきり出てしまう。そのためか、散葉に出会う前はインスタント食品や簡易食ばかり食べていた。味音痴。
記憶を失くしていた頃は散葉を「自分に不死の呪いをかけた張本人」として恨み、殺そうとしていた。だが記憶を取り戻したことで再びと友達となる。この頃散葉以外には興味を持たなかった。一度散葉を殺そうとした自分には彼女を好きになる資格が無いと葛藤するが、散葉に対する思いは次第に強くなる。
名前の『杈』は、きへん(『木』)に『叉』と書く。
ケイン・クレバート
声 - 置鮎龍太郎
討伐隊隊長で、超大金持ちの男性。
隊の者からは隊長、隊長さんと呼ばれる。一人称は私。未婚。3月10日生まれの29歳。身長183cm。O型。
美しいものが大好きで、醜いものは大嫌い(直視できないらしい)。皿などの食器類を始めとする美術品を集めるのが好き。庭にバラ園もあり、大切に育てている。隊長だがあまり強くはなく、魔者討伐時は作戦指揮を行う。だが、持久戦にならなければ腕相撲ではキャロルを負かすほどの腕力がある(レディを守れる程度には鍛えている、と本人談)。出会った時に電撃が走ってからプリノが好き。一人っ子。
討伐の対象として送られてきた不死の妃杈を、隊員の死亡率を減らすために「減らない捨て駒」として拾った。だが瀕死の重傷を負ったにも関わらず、不死だからという理由で見向きもされずに泣いている妃杈を見て彼が人間であることに気付き、以後は彼を溺愛する。「子供にしては大きすぎるし、弟にしては年が離れすぎている」と言う事から家族愛に近く、一度は妃杈を養子にしようと考えていた。妃杈の幸せを一番に願っている。
小桃・サクライ(こもも・サクライ)
声 - 折笠富美子
貧乏なレベル0(ゼロ)の勇者である少女。
通称小桃、小桃さん(くん)。散葉のみ、コモちゃん。一人称は私。4月30日生まれの18歳。身長156cm。O型。
人間だが魔力持ちのため、髪と肌が白い。頭も運動神経も悪くはないが、要領が悪く試験を受けるお金が無いためにレベル0のまま。しかし腕相撲はかなり弱い。夢はマイホームを建てること。非常に倹約家で、食べ物やまだ使える物を粗末に扱う者には怒りをあらわにする。また、値段の高すぎる物の本当の価値は分かっていないようだ。何でもよく食べ、材料は安く済まそうとするが料理上手。使う武器は細身の剣。本を読むのは遅め。あまり女の子らしくはない言葉づかいをする。
勇者の仕事(ただしレベル0のためあまり依頼は来ず)と数々のバイトで生計を立てている。散葉の出した光の柱に昴の右手が共鳴を起こしたのがきっかけで魔狼の存在を知り、拒絶反応を治す手掛かりを求め昴と共に島へ向かう。そこで、魔者が襲った建物から落ちてくる散葉を助けた際に左足に全治2カ月の骨折を負った。その怪我が治るまで勇者の仕事は出来なくなったので、ケインの屋敷に世話になり討伐隊の手伝いをしている。
幼い頃は魔力持ちのために蔑まれ、唯一の理解者であった母を亡くし天涯孤独となった。誰からも顧みられないと不安でたまらなかった時、昴と出会う。それからは猛烈なアタックを繰り返してくる昴に最初は照れて逃げていたが、今ではかけがえのない存在になった。昴に心配されるもこれは昴を想う自分のためだと、昴の魔狼である右手の拒絶を治す方法を探している。
4巻17話までは小桃サクライ。
昴・ハーネスト(すばる・ハーネスト)
声 - 水島大宙
元魔王陛下で、人型の魔者である青年。
通称昴、昴さん(君)、陛下。散葉のみ、すーちゃん。一人称は俺。6月12日生まれの21歳。身長179cm。AB型。
魔王の証である魔狼の右手を持つ(普段は結界布を縫合した手袋をして封じている)。レベルは2000。夢は小桃が建てた家に一緒に住むこと。趣味は読書と小桃全般。兄が一人いた。右耳に2つ、左耳に3つのピアスをしている。
小桃が好きで、彼女と一緒にいたいという理由だけで魔王の地位を捨てる。小桃に近付く男には容赦しない。なお、昴の怒りは世界崩壊の危機を意味するらしい。魔狼の右手は人間と一緒にいることで魔狼が拒否反応を起こしてしまうため度々発作が起こる。小桃が自分のためを思って右手を治す方法を探してくれるのは嬉しいが、拒絶の痛みよりも小桃が怪我をすることの方が辛いと思っており、自分の手は二の次にしか考えていない。小桃が骨折した時は死んだかもしれないと思うほど心配した。しかし小桃に訊かれても魔狼や右手のことをあまり話さないところがある。
4巻19話までは昴ハーネスト。
プリノ・ハーウェル
声 - 桑谷夏子
人型の魔者で、魔王軍(国家公務員)将軍の少女。
通称プリノ、プリノさん、将軍。散葉のみ、プリちゃん。一人称は私。5月5日生まれの18歳。身長160cm。A型。
才色兼備で非常に頭が良いことから将軍を勤めているが、『キングオブドジ』とまで評される程のドジっ娘。美人なため魔王軍でも討伐隊でも男性職員から絶大な人気を得ている。金持ちの令嬢で、バイオリンが得意。あらゆる乗り物のライセンスを取得しており、自家用ヘリを運転出来る(壊す事もあるが直せる)。戦闘にはあまり参加しないが、護身用として拳銃を所持している。兄にトリス=ハーウェルがいる。学校に通った事はない。敬語で話す。散葉と小桃よりも少し太っているのが悩み(本人が気にしすぎなだけで特に太ってはいない)。
魔狼の腕の木乃伊を直接見てしまったことから魔狼の呪いを受けてしまう。昴により一度その呪いは解けるが、散葉の出した光の柱を目にして再発し、時々何かの拍子に魔狼化する。魔狼時(というより犬化)は普段と違って笑顔全開で主に紅に懐いており、普段は苦手で食べられない野菜も食べられる。プリノの中にいる魔狼の同胞に会いたいという気持ちを汲み取り、魔狼の木乃伊を持ち出して紅、キャロルと共に魔狼に会うため島へ行く。小桃同様ケインの屋敷に居候し討伐隊の雑用を手伝うが、不器用なためしょっちゅう食器を割っている。
変わりつつある仲間達を見て「自分には小桃や散葉のように守りたい人や貫きたい意志がない」と淋しい気持ちになっていた。仲間のために何の力にもなれない自分を悔しく思い、何と声をかけていいか分からないが、話を聞く事だけでもしてあげたいと思っていた。話してくれたら嬉しいから絶対に忘れない、憶えていて大事にすれば繋がりは強くなると信じている。
最終回で再び小桃と旅に出た昴の代わりに魔王に就任した。
5巻22話まではプリノハーウェル。
紅・アカツキ(くれない・アカツキ)
声 - 伊藤健太郎
魔王(昴)側近の青年で、人型の魔者。小桃とは逆に魔者だが魔力を持っていない。
通称・紅、紅さん、師匠。散葉のみ、くーちゃん。一人称は俺。7月1日生まれの20歳。身長181cm。A型。右も使える左利き。
キャロルと並んで魔王軍の問題児で生真面目な常に怒っている苦労人。大の動物好きで特に猫が好き(ただし害虫は嫌い)。押入れの布団の間には動物図鑑が隠してあり、動物の危機には必ず駆けつける。趣味は骨董品集め。自己流だが剣術の達人で常に刀を持つ。
魔王(昴)の側近といっても将軍であるプリノと同僚のキャロルと3人で行動することが多い。やや時代遅れでキャロルいわく「死語乱用」、「堅物」。根は優しいのだが、外見と普段のややぶっきらぼうな態度からあまり分かってもらえない。魔狼化したプリノに懐かれ、抱きつかれたり押し倒されたりと、周囲にプリノと恋愛関係にあると誤解される。
いつも身につけている十字架型のピアスとチョーカーは母親のもの(だと思われる)。その母は今はどこにいるのか、生きているのかも分からず、紅にとってよく知らない人間。
過去のことを話さないでいたので、プリノとキャロルには自分達を頼りないかと淋しい思いをさせていた。自分の周りは希薄だと思っていたため、2人が自分を思ってくれていたことに繋がりを感じた。
キャロル・ブルーハース
声 - 松本さち
魔王(昴)側近の少年で、人型の魔者。
通称・キャロル。散葉のみ、キャロちゃん。一人称は僕。12月24日生まれの16歳。身長159cm。O型。
紅同様に魔王軍の問題児と評される自称"いい子"。敬語で話し、不真面目でマイペース。笑顔で平然と毒舌を吐くことも珍しくない。可愛い外見と身長の低さから女の子に間違われるが、軟弱者(特に「ショタ系」)扱いされると烈火の如く怒り狂い暴れる。そんな扱いが嫌で、マッスルボディになるべく毎日体を鍛えているので、見た目に反して力は強い。蹴り一発で獣型の魔者を倒したことも。魔力が強く、呪符を使って戦う。家事好きで、夢は家庭を守れる主夫になること。成長途中までは皆と同じくらいの身長だった。
学校に通い不自由なく普通に過ごしてきた幼少時代だったが、11歳の時、両親の離婚により教会に預けられる。そこでユイマ(後述)と出会って、彼に感化され、何に対しても楽しむことの気持ちを知った。父に引き取られることになったが、一緒には暮らさず軍に入ることを決める。そこでルームメイトとして紅と出会う。
紅をからかって楽しみ、その度に刀で斬られそうになっている。紅、プリノと行動することが多いが、自分の事を喋らない紅に対しては淋しい気持ちになっていた。自分とプリノは役立って必要である事、繋がっている事を気付いてほしいと思っていた。
3巻14話まではキャロルブルーハース。
梅(うめ)
魔王(昴)の使い魔の犬。気付いた時には居たという理由で年齢が定かではない。体は白く、垂れ耳。首に鈴を付けている。
一度飲み込んだ服を口の中で再形成し、再び梅好みの服として出すことが出来る(ただし女性もの限定)。鳴く事はないが、一度発した声が人語だった事がある。ある意味、作品中で最大の謎を持つ生き物。犬であるかどうかも怪しい。
アベル・ウィンスレット
声 - 中田譲治
監査機関所属の男性。ケインによると、伝説の監査と呼ばれているらしい。元は上層部の工作員らしく、その頃培った変装・擬態能力を活かしている(要するに普通から逸脱した監査)。一人称は私。妻と娘(ローズ・ウィンスレット)が一人いる。多趣味な人。島には討伐隊の査察のため、滞在している。
奏・ハーネスト(かなで・ハーネスト)
声 - 黒田崇矢
昴の遠縁の親戚である男性。魔王(昴)の血縁ではあるが軍人ではない。昴と同じ魔王候補だったが、選ばれないながらも死、異形化を免れた稀な存在。一人称は私。真顔でジョークを言う空気を読まない人。さらに笑い方がとても怖い。鎌を使って戦う。
昴を迎えに来て暑さにやられていたところを(夏でも暑苦しい黒い服を着ていたため)散葉に助けられる。
ミモザ
声 - ゆかな
奏と共に昴を迎えに来た、同じく魔王候補だった女性。奏と同じく魔王(昴)の血縁ではあるが軍人ではない。一人称は私。杖を使って戦う。シグマには恋情を抱いていて、シグマ以外の人間には笑顔で毒舌を吐く。シグマが必要としているのに傍にいない昴を好んでいない。
杏(あんず)
梅によく似た黒色の犬。白色のリボンを左耳につけている。ミモザが飼っていて、「杏ちゃん」と呼ばれる。梅とは違い、吸い込むのではなく口からカメハメハを吐くことが出来る(威力抜群)。
シグマ
魔狼で昴の右手の元持ち主の男性。今の右手は義手。一人称はボク。常に被り物をして顔を隠し、食事時でも外さないで器用に食べる。物(美術品や絵、被り物)作りをしているが、好きなわけではなく暇だからというのが理由。
非常に体力がないため、倒れてしまう事がたびたびある。昴の右手の拒絶反応はシグマがおこしている。ずっと捜し続けてきた同朋(魔狼)である散葉と会えたため家族として一緒に住もうと思っている。
ロリア
プリノ達と同じ魔王軍の少女。ヤムカには「先輩」、出雲には「ロリアタン」と呼ばれる。最初散葉に姿を現した時は兎のお面を被っていた。一人称はロリア、ロリアちゃんで自称愛♡ドル(アイドル)。何人にも媚びない。散葉を捕獲する任務のため、ヤムカと出雲と共に島に来る。
ヤムカ
同じく魔王軍の青年。頭に髪の毛はなく、ロリアには「ハゲ」と呼ばれる。一人称は俺。最初散葉に姿を現した時は狐のお面を被っていた。紅と同じく、刀を使って戦う。ピアスをしていて口が悪いので一見不良に見えるが、実はロリアを本気で愛していて、ロリア以外は女じゃないとも思っている。
出雲(いずも)
同じく魔王軍の青年。言葉の終わりに句点をつけて話し、萌えが口癖でヤムカ以外には「〜タン」を付けて呼ぶ。一人称は俺。メガネをかけ、最初散葉に姿を現した時は猿のお面を被っていた。キャロルのように式神は宿っていないが、同じ符術を使って戦う。口数は少なく熱くはならない冷静派で常にカメラを持ち歩き写真を撮る。二次元キャラを愛でていて、ロリアに対しても同じ感覚で愛している。女には暴力を振るわない。
トリス=ハーウェル
プリノの兄で(プリノは兄さんと呼ぶ)、バイオリニスト。眼鏡をかけている。一人称は僕。戦闘能力はない。かなりのシスコン。紅を「ツレナイ君」と呼びプリノと恋愛関係にあるのではないかと勝手に思い込み、何かとつっかかってくる(つまりプリノに近づく男に容赦はない)。プリノとは違いドジではない。プリノいわく、自分のドジでさんざん迷惑をかけたが、それでも優しくてしっかりしている、とのこと。
ユイマ
キャロルが預けられていた教会で出会った少年。キャロルには「ユイマ君」と呼ばれる(ユイマはキャロルを呼び捨て)。16歳。キャロルとは違い背丈はそれなりにある。母を病気で亡くし父も帰って来ず孤児になった。一番古くから教会にいて、他の子よりも少し年上のためお兄さんのような存在で他の子を見守る。普段は無口無表情だが、泣く時、嬉しい時は無防備に表情を出す。当たり前にある空にでもキレイだと思える豊かな感受性を持っている。
アンネ
声 - 力丸乃りこ
クレバート家の御付きのメイド長。25歳。一人称は私。一家代々クレバート家に仕えているため、若くはあるがメイド長を勤める。ケインを「ケイン様」と呼び(妃杈には「妃杈君」)身の回りの世話をしている。
マリアーヌ・クレバート
声 - 木内レイコ
ケインの母。一人称は私。息子同様美しいものを好む、エレガントな貴婦人。ケインにお見合い話を持ってくる(ドラマCD)。ケインとは違う家に住んでいる。

書誌情報

いずれも著者は藤原ここあ、スクウェア・エニックスのガンガンウイングコミックスより発行。

  • 『私の狼さん。』2001年8月27日発売、ISBN 4-7575-0530-2、第1 - 4話収録、併録:本編と少し設定が異なる読切版
  • 『私の狼さん。THE OTHER SIDE OF LYCANTHROPE』ISBN 4-7575-0648-1 (2002年2月27日)、第1 - 3話収録、併録:CALLING、STRAY DOLL
  • 『dear』
    1. 2002年12月27日、ISBN 4-7575-0850-6、1 - 4話収録
    2. 2003年9月27日、ISBN 4-7575-1037-3、5 - 10話収録
      • 初回限定特装版 ISBN 4-7575-1038-1 - 散葉のフィギュア付き
    3. 2003年10月27日、ISBN 4-7575-1054-3、11 - 14話収録、おまけ漫画付き
    4. 2004年4月27日、ISBN 4-7575-1188-4、15 - 19話収録。
    5. 2004年10月27日、ISBN 4-7575-1302-X、20 - 24話収録、併録:番外編1話
    6. 2005年4月27日、ISBN 4-7575-1416-6、25 - 30話収録
    7. 2005年11月26日、ISBN 4-7575-1578-2、31 - 36話収録
    8. 2006年6月27日、ISBN 4-7575-1690-8、37 - 41話収録、併録:番外編1話
    9. 2006年12月27日、ISBN 978-4-7575-1842-1、42 - 46話収録、併録:番外編2話
    10. 2007年4月27日、ISBN 978-4-7575-2001-1、47 - 51話収録。
    11. 2008年2月27日、ISBN 978-4-7575-2143-8、52 - 56話収録、併録:番外編2話、12巻と同時発売
    12. 2008年2月27日、ISBN 978-4-7575-2227-5、57 - 最終話(60話)収録、11巻と同時発売

ドラマCD

  • dear【ディア】 - 2004年4月24日発売
  • dear 〜ディア〜 A story of the next day - 2006年8月4日発売

スタッフ

dear

  • 原作、脚本、イラスト - 藤原ここあ(スクウェア・エニックス刊『月刊ガンガンWING』連載)
  • 演出 - 飯田里樹
  • 音楽 - 大坪正
  • 調整 - 成清量
  • オペレーター - 武藤雅人、加藤恵美
  • 音響効果 - 伊藤道廣(サウンドリング)
  • 録音スタジオ - 整音スタジオ
  • 音響制作 - ダックスプロダクション、平田哲

A story of the next day

  • 原作、脚本、イラスト - 藤原ここあ(スクウェア・エニックス刊『月刊ガンガンWING』連載)
  • エグゼクティブプロデューサー - 及川武(フロンティアワークス)
  • プロデューサー - 松沢博(フロンティアワークス)
  • 演出 - 関根奈美
  • 音楽 - 剱持満
  • エンジニア - 成田一明
  • アシスタントエンジニア - 加藤紀子(スタジオT&T)、田中亮(i@Studio)
  • 音響効果 - 佐藤一俊
  • スタジオ - スタジオT&T、i@Studio、ドリーム・フォース
  • マスタリング - 小林良雄(ハイブライト)
  • 制作担当 - 伊藤映里
  • 音響制作 - ドリーム・フォース
  • 製作 - フロンティアワークス
  • デザイン - 石阪嘉康(Qalatta)

外部リンク

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