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GA芸術科アートデザインクラス/きゆづきさとこ

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著者: きゆづきさとこ
巻数: 4巻

きゆづきさとこの新刊
GA芸術科アートデザインクラスの新刊

最新刊『GA芸術科アートデザインクラス 4



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

warao_mochian GA芸術科アートデザインクラスとスケッチブックの2期はまだですか
rs2_14 【定期】 *あずまんが大王 *よつばと *苺ましまろ *僕らはみんな河合荘 *GA芸術科アートデザインクラス *みそララ 好きな漫画や読んだことのある 漫画があればRTお願いします。 #RTした人全員フォローする
1_wo RT @rs2_14: 【定期】 *あずまんが大王 *よつばと *苺ましまろ *僕らはみんな河合荘 *GA芸術科アートデザインクラス *みそララ 好きな漫画や読んだことのある 漫画があればRTお願いします。 #RTした人全員フォローする
HRH4423 GA芸術科アートデザインクラス4巻を購入。面白いですよ。 #manga #4koma http://t.co/sYmhpZL6
masyu_rie_bot 私のお勧め4コママンガ「GA芸術科アートデザインクラス」 美術を専攻してる高校生を主人公とした学園物ですね この人がかいてる「棺担ぎのクロ」っていう4コマ漫画も面白いです これはGAと違ってちょっとシリアスな感じですけどね

GA芸術科アートデザインクラスの既刊

名前発売年月
GA芸術科アートデザインクラス 3 2009-08
GA芸術科アートデザインクラス 4 2011-10

|- | colspan="2" style="padding: 0;"| {| class="infobox bordered collapsible innercollapse autocollapse" style="width: 100%; margin: 0;" ! colspan="2" style="text-align: center; background-color: #ccf;"| アニメ |} |- | colspan="2" style="padding: 0;"| {| class="infobox bordered collapsible innercollapse autocollapse" style="width: 100%; margin: 0;" ! colspan="2" style="text-align: center; background-color: #ccf;"| インターネットラジオ |} |- | colspan="2" style="padding: 0;"| {| class="infobox bordered collapsible innercollapse autocollapse" style="width: 100%; margin: 0;" ! colspan="2" style="text-align: center; background-color: #ccf;"| ゲーム |} 『GA 芸術科アートデザインクラス』(ジーエー げいじゅつかアートデザインクラス、他言語版のタイトルは下記項目参照)は、きゆづきさとこによる日本の4コマ漫画作品。同作品を原作としたテレビアニメが2009年7月から9月にかけて放送された

概要

とある高校の美術専攻クラス「芸術科Aクラス(GA)」の1年生である個性豊かな女の子5人を中心に、美術に関するマニアックな雑学的知識を交えつつの授業風景など、彼女たちが巻き起こす賑やかな学園生活を4コマ漫画の形式で描いている。表題のGAとは、前述のように作中においては物語の主要な舞台である芸術科Aクラスを意味するが(「#主な舞台」も参照)、作者によればこの表題には「グループアクション(Group Action)」の意味も込められているという。これは作者のきゆづきさとこが以前に仕事をしていたプレイバイメールゲーム会社で用いられていた「複数プレイヤーによる協力行動」を意味するゲーム用語に由来し、個人では限られた行動しか行えないゲームプレイヤーが複数集まることによって大きな行動を起こすことができるように、ひとりではなく5人揃って成り立つ物語にしたいという意向が込められているという

当初は平和出版の『COMICぎゅっと!』にて「きゆづき」名義で2004年7月発売の創刊号から連載、掲載誌の方針により「ぷに萌え(?)なかわいい女の子が出る4コマ」というコンセプトで開始された単行本1巻、25頁。。同誌が2004年12月に第3号の発行をもって実質廃刊となったことにより連載は一時中断されるが、その後に芳文社の月刊雑誌『まんがタイムきららCarat』に移籍し、作者の名義を「きゆづきさとこ」に改め、2005年8月号に単発で掲載され同年11月号より正式に連載開始。2010年1月時点で連載中である。

また、株式会社虎の穴が自社店舗(とらのあな)にて毎月配布しているフリーペーパー「とらだよ。」でも「GA材置き場」(がざいおきば)のタイトルでフルカラーの1P漫画が2005年11月発行のVol.59から2009年3月発行のVol.98まで休載を挟まずなお本編は『まんがタイムきららCarat』で時折休載しているが、「GA材置き場」は休載したことは無かった。連載された。一部を特典として配布したことはあったが、現在のところ全てを収録した単行本等は発売されていない。

『まんがタイムきららCarat』2009年2月号でアニメ化決定の発表とともに初めて同誌の表紙に登場し同誌の表紙を飾ったのは本作で6作目となる。、以降はそれまで連続で表紙を担当していた同誌連載作品である『ひだまりスケッチ』との入れ替わりで高い頻度で表紙を飾っているただし、2009年4月号は本作が休載したためによる。

作者のきゆづきはゲームのキャラクターデザインやライトノベルの挿絵も手がける人気のイラストレーターとして知られており、本作についてもイラストレーターならではの画力や、カラーページの色遣いを評価されることもある。連載時のカラーページも単行本にカラーのまま収録されることが多い。またアニメ版の監督を手がけた桜井弘明は原作について、絵の上手さだけではなく5人の主要登場人物たちの組み合わせのバランス、話運びや台詞選びのセンスに奥の深さを感じたと評している

他言語版のタイトルについて

この作品のタイトル英語表記にはすべての単語を英訳したGA Art Department Art Design Classと、基本的にローマ字表記のままと言えるGA Geijutsuka Art Design Classの2つがある。前者は日本語版のコミックス、後者は英語版のコミックスで使用されていることが確認できる。そのため、この作品に関する英文を書くときなどには注意が必要である。 尚、ハングル版においては(-エスrグァ アトゥ ディジャイン クレス)と、各単語を直訳しているのみで基本的にタイトルはそのままである。 香港でアニメ放送の時は全名を略して、「GA芸術科」だけで表記する。

あらすじ

彩井高校の芸術科Aクラス(GA)は、授業科目の半分が美術・デザイン関係となっている「美術好きじゃなきゃやってられねぇ」単行本1巻、12頁。アートデザイン専攻クラス。いつも賑やかな友人たちに振り回されている如月、マイペースな優等生の雅、トラブルメーカーの友兼とミキ、皆のまとめ役である奈三子ら5人の女生徒は、GA1年のクラスメイト同士。物語は5人が既に仲の良い友人同士であるところから始まり単行本1巻、4頁。、美術クラスという環境を舞台に、授業やその合間に繰り広げられる画材や色彩をお題にした談義などといった、彼女らの学園生活が描かれていく。時には思いつきで始まった鬼ごっこ(色オニ)に熱中したり単行本1巻、57-64頁。、登校中に拾った雛鳥の死に涙したり単行本1巻、112-119頁。、皆で宿題を仕上げるためのお泊り会で闇鍋を催したりといった小事件を挟みながらも単行本2巻、62-77頁。、とりとめのない日常の日々が流れていく。

物語の途中からは、GA3年の芦原を部長とする、水渕、魚住、保村ら彩井高校美術部の男女グループが、もう一組の主要登場人物として登場するようになる単行本2巻、21-28頁。。学園生活の先輩であり、GA1年の5人組がいま体験しているような日々を一足先に終えている彼らは「アーティスト開花」2コマ目、単行本3巻、28頁。、当初はGA1年の5人とは独立したグルーブとして登場し、美術部部室を舞台とした彼らの日常エピソードが独自に描かれていく。その一方で、実はGA1年の如月が美術を志す一つのきっかけに、美術部の芦原が描いた絵が関わっていることが後から明かされたり「転換期」単行本2巻、113頁。
「邂逅」単行本2巻、120頁。
、新たに友兼の兄が美術部に入部してくるなど「どうぞよろしく」単行本3巻、63頁。、同じ学園内の生徒同士である彼らの緩やかな繋がりが次第に明かされたり新たに生じたりしていく。

また職員室を舞台にして、各グループの生徒たちを見守る美術教師同士の関係性が描かれたり、他のクラスメイトや主要登場人物の家族との交流といった出来事も、少しずつ物語に関わるようになっていく。

登場人物

『声』は、テレビアニメ・PSP用ゲーム版の声優。

GA1年

物語の主要登場人物である、GA1年の女の子グループ5人組。他のクラスメイトについては「#その他の登場人物」を参照。

山口 如月(やまぐち きさらぎ)
声 - 戸松遥
単行本の人物紹介によると『平凡地味時々天然。何事にも一生懸命』「GA *Characters」単行本1巻、3頁。
友人からは「如月」と呼ばれている。
少しずれた大きな眼鏡と、後ろで若干低めに「逆赤飯」単行本2巻、81頁。まとめた髪がトレードマーク。ですます調で話す。ほんわかとした性格で、美術の課題では淡色系の色使いや「続・心理色」単行本1巻、56頁。「ルノワールとドラクロワ」単行本2巻、39頁。柔らかな表現を好み「帯にもたすきにも」単行本1巻、30頁。、人柄についてもそのように喩えられることがある単行本1巻、16頁。。また可愛いものに目がなくく、その好みが課題の提出内容に反映されたこともある「うかんだうかんだ」単行本2巻、5頁。

真面目で、作業的なことは得意としており「文字職人」1コマ目、単行本3巻、4頁。
「トロピカルな香り」2コマ目、単行本3巻、111頁。
、努力で解決できることなら一生懸命に取り組むが「重いコンダラ」単行本1巻、33頁。、ファッションデザインなどを理解するようなセンスには欠けている面もある「飛べないハードルは」単行本3巻、95頁。。時には努力では解決できない事に対し、頑張っても成果を出せない悔しさを周囲に打ち明けることもある「だから。」単行本1巻、102頁。
美術部関係者の水渕(後述)とは幼馴染の間柄で、彼女からは「如(きさ)ちゃん」と呼ばれている。GAに入学したのも水渕に学校を紹介してもらったことがきっかけとなっている「ウェルカム高校」単行本1巻、12頁。
「計り知れなさに決定」単行本1巻、13頁。
原作者は如月を、どこにでもいる、純粋に美術が好きだが夢をうまく表現できずにいる女の子であるという趣旨の説明をしている。人物のモデルは原作者(きゆづきさとこ)自身ではないかという指摘もあるがテレビアニメで如月の声を担当する戸松遥、監督を務める桜井弘明による。芳文社『まんがタイムきららキャラット』2009年8月号 8ページ掲載“如月(キサラギ)役・戸松遥のインタビュー”より。、原作者はこれを否定しつつも、如月の美術に関する感覚や悩みに自分の体験が反映されている面はあるとしている
また小学校の頃と中学校の頃に捨て犬を拾ったことがあり、それぞれ出会った木の下にちなんで「ツツジ」「クヌギ」と名づけて飼っている。
野田 ミキ(のだ ミキ)
声 - 徳永愛
単行本の人物紹介によると『おしゃれ姫。お祭り好き。ムードメーカー。』
グループ内では「ノダ」あるいは「」という愛称で呼ばれる。
身長141cmと「141cm」単行本3巻、12頁。小柄。子供っぽいいたずら好きなトラブルメーカー。ただし原作者によると、彼女は場の空気を上手く読んだ上で、気心の知れた友人からの突っ込みを期待しながら振舞っているのであり、相手の反応を読み違えて狼狽してしまったり、初対面の相手に気を遣ったりするような一面もあるのだという趣旨の説明をしている
ファッションに詳しく「野田 キ」4コマ目、単行本3巻、17頁。おしゃれ好きであり、お菓子作りも得意「月曜ゴッドファーザー」単行本2巻、15頁。。純色の黄色や紫を好んで使用する「続・心理色」単行本1巻、56頁。。インスピレーション派の天才肌であり、如月とは対照的に才能もあるが気分屋「だから。」2コマ目、単行本1巻、102頁。。いつも課題の提出は早いものの「爪を出す気のない鷹」単行本2巻、63頁。飽きっぽい性格で、集中力を伴う作業を苦手としている「文字.zip」単行本3巻、7頁。
普通科特別進学クラス(FA)に通う姉(後述)と、弟「ノダ 降臨」2コマ目、単行本2巻、14頁。(未登場)がいる。
大道 雅(おおみち みやび)
声 - 名塚佳織
単行本の人物紹介によると『寡黙なフシギ優等生』
愛称は「キョージュ」で、彼女の態度が落ち着いており博識であることに由来する。奈三子からは本名をもじってマサ」と呼ばれている。
腰まで伸ばしたストレートな黒髪(結んでもゴムがすぐ落ちてしまうほどサラサラである「世界が嫉妬する髪」2コマ目、単行本2巻、84頁。)のミステリアスな雰囲気の美少女で「【イラストレーション】Illustration」2コマ目、単行本3巻、80頁。、友達付き合いもよく、周囲から頼られている。しかしその体質や行動には謎が多く、動物とコミュニケーションがとれたり「聞こえない声」2コマ目、単行本1巻、114頁。、霊など他の人には見えないものが見えたりといった「かれこれ10分間」単行本1巻、43頁。
「気になるのはナミコさんの表情」単行本1巻、101頁。
「写ってるよね?」単行本3巻、20頁。
不思議な特技を持つ。
黒い色を好み「心理色」単行本1巻、52頁。、しばしば黒に対する特別なこだわりを見せる。
まだ会ったことのない婚約者がいる「親が決めた」単行本1巻、106頁。
「いっしょ いっしょ」1コマ目、単行本1巻、107頁。
アニメ版で雅役の声を担当した名塚佳織は、雅について、いわゆる不思議ちゃんではなく、見た目は気難しそうでも内面は単純な、等身大のかわいらしい女の子なのだという趣旨の解釈を語っている
友兼(ともかね)
声 - 沢城みゆき
単行本の人物紹介によると『一本足りない熱血派。何事も体力で解決』
愛称は「トモカネ」。下の名前は不明「はじめましてGA」単行本1巻、41頁。「えがいてあそぼ!」単行本2巻、2頁。、。
ツンツン頭でボーイッシュな性格のオレ女。
身体能力には自信があり「下手な超高性能鉄砲」1コマ目、単行本2巻、108頁。(しかし水泳はあまり得意でなく、中学まで水に顔をつけられなかった「忍者の如く」『まんがタイムきららCarat2010年11月号』、9頁。)、鉛筆画の濃淡を筆圧だけで表現しようとするなど「根性トリビュート」単行本1巻、29頁。、何事も力技で解決を試みようとする。ミキと一緒になってよく騒ぎを起こしている。意図せず周囲に迷惑をかけてしまうこともあるが、裏表のない性格のため恨まれることは少ない
美術部関係者の兄(後述)が唯一苦手な存在。子供の頃から兄から受けたストレスは外で遊んで発散していたと本人は語っており、奈三子やミキは、彼女の性格は兄の影響によって築かれたのではないかと推測している「外弁慶」単行本3巻、63頁。
野崎 奈三子(のざき なみこ)
声 - 堀江由衣
単行本の人物紹介によると『グループのお姉さん。姉御肌。』
愛称は「ナミコさん」。
実はそれ程しっかり者という訳でもなく達観している訳でもないのだが、子供っぽい性格が多いグループの中では比較的大人びている「ココロの年齢」単行本1巻、109頁。常識人。「普通代表」と評されてしまう面もあるが「転換テンプレート」1コマ目、単行本3巻、92頁。、周囲のボケにも律儀に付き合うツッコミ担当
GAを卒業した姉がいる

美術部関係者

旧資料室を部室として利用している生徒たち。本作におけるもう一組の主役である、不定期に掲載される「美術部エピソード」の主要登場人物。美術部のエピソードとGA1年のエピソードは細部でリンクしつつも独立したグループの話として描かれており、GA1年の5人組と美術部が直接絡むことは少ない。

原作では、無名ながら連載第1話から登場している水渕、後に合流する友兼の兄を除き主要なメンバーは第2巻から登場する。アニメ版では第2話から登場しているただしアニメ版第2話は友兼の夢の中での登場であり、本人としての登場は第3話からの登場となる。

芦原 ちかこ(あわら ちかこ)
声 - 神田朱未
GA3年の女子生徒。美術部部長。水渕や三井からは「あーさん」と呼ばれている。
中部弁(中京付近北陸寄り)を話す「中京付近 北陸寄り」単行本2巻、23頁。。騒がしい性格で、しばしば口よりも先に手が出る。先代部長の野崎先輩(後述)を尊敬しており「ごめんなさい先パイ」単行本2巻、26頁。、美術部とその部室には強い愛着を抱いている「そして逃げて」単行本2巻、27頁。
「居る場所」単行本2巻、101頁。

原作者によれば、いざ絵を描かせれば後輩から憧れられたり伝説を残したりするような先輩というイメージで描かれているといい、作中でも献血PR用マスコットキャラクターのコンテストに応募した落書きが入賞したり「未来予想図II」単行本2巻、51頁。、彼女が過去に作った実物と見紛うリアルな作品が学園七不思議として噂になるなどの描写がある。また、かつて彼女が描いた青空の写生画は本人の与り知らないところで如月の心を捉え、如月が芸術を志すきっかけを与えている。なお、モンシロチョウのオスメスや鉱石の種類を一目で判別することができるという特技を持っており「一緒にしないでほしい」『まんがタイムきららCarat2010年4月号』、76頁。「天然ブラックライト」『まんがタイムきららCarat2010年4月号』、83頁。、紫外線を見分けることができる4色型色覚の持ち主であると言われている。将来やりたいことは色々あるが「振り向くな 君は美しい」4コマ目、単行本2巻、46頁。その1つは芸術大学に進学して経験を積み、憧れの現代画家に弟子入りすることであるという「師承」単行本2巻、98頁。
水渕(みずぶち)
声 - 小清水亜美
GA3年の女子生徒。かつては学園生活環境部部長兼唯一の部員で、美術部と合併してからは美術部の部員となった。芦原に合併後の部長の座を譲るも、その立ち位置は「部長より上の役職」とも評される「取締役 水渕」単行本2巻、95頁。。芦原からは「ぶちさん」と呼ばれている。幼なじみの如月からは「みっちゃん」と呼ばれている。
芦原の友人で、「あーさんの保護者役」を自称している「「早苗ちゃん」、入部8年目」単行本2巻、23頁。。芦原とは正反対で、冷静かつおっとりした性格。温和で笑顔を絶やさないが、抜け目はない。
芦原との仲の良さは周りから夫婦とも呼ばれるほどだが、芦原曰く水渕自身は近所に住む「デートの相手」がいるという。また、如月の幼馴染であり、如月がまだ中学生だった時に校内を案内するなどして、如月がこの高校を選ぶきっかけを作った。如月が受験に合格した時には、有名メーカーのカラーインクを入学祝いにプレゼントしている「ロッカーの肥やし」2コマ目、単行本2巻、56頁。
魚住(うおずみ)
声 - 小西克幸
普通科特別進学クラス(FA)3年の男子生徒。美術部副部長。保村からは「ずみん」と呼ばれているが本人は嫌がっている「はいって入って」3コマ目、単行本3巻、48頁。
切れ者の雰囲気が漂う、知的で冷静な性格のメガネ男子。美術部のツッコミ役にして、水渕とともに芦原のストッパーを務める。皮肉屋で、美術部やGAの生徒を「奇人」「獅子を起こしたのは保村」4コマ目、単行本3巻、54頁。と捉えている。芦原とは恋愛未満の微妙な関係で、しばしば喧嘩しつつも仲は良く、彼女の中部弁を正しく理解することもできる「【えらい】=つらい・苦しい」単行本2巻、99頁。
実は芸術科に入りたがっていたが、色弱なために赤と緑が見分けにくいことを進学当時は「ハンデ」として捉えていたこともあって「黒板に赤チョークだと苦手」『まんがタイムきららCarat2010年4月号』、78頁。「俺にも」『まんがタイムきららCarat2010年4月号』、80頁。、進路のことを考えて普通科を選んだという過去があり、原作者によれば夢を選ばなかったという点では芦原とは対極的な人物なのだという。美術部に入部後は芦原と共に受けた儀式やイベント(と称した先輩たちによる悪戯)で散々な目にあった模様「される側でしかなかったあの頃」4コマ目、単行本3巻、50頁。。しかし先輩達が美術部を去ると、部員が自身を含め2人になってしまったため、保村が入部するまで美術部から離れていた時期がある 「仕事しづらいから」単行本2巻、102頁。
保村(ほむら)
声 - 内藤玲
自動車整備科(J)(または工業科自動車整備クラス(KJ)とも)2年の男子生徒。
美術には疎いものの、芦原の勧誘で美術部に入部した。大雑把だがエネルギッシュ、やや熱血気味。美術部存廃問題では1・2年にも勧誘を試みるが、積極的な返事を得られず結果は出なかった。
宇佐美先生に一目惚れし「赤紙」1コマ目、単行本2巻、100頁。、度々アピールを試みるが大抵は裏目に出ている「恋愛表現が小学生並み」単行本3巻、55頁。。また、年上趣味で非常に惚れっぽく、彼の好意はノダ姉や三井など宇佐美先生以外の女性にも向けられた。
友兼の兄
声 - 沢城みゆき
GA2年の男子生徒。GA1年の友兼は妹である。妹同様、友兼は名字であり下の名前はわかっていない。
病弱で保健室へよく行く。1年からの出席日数が少なく進路で多少有利になる部活動へ入部することとなり「改善かトドメか」単行本3巻、51頁。、美術部の活動に興味を持ち入部を決めた。
性格は一見おとなしめだが、意外に大胆なところもあり物事にあまり動じない。また目的のためなら容赦をしない気も見られる。
友兼兄妹においてはゲームや知恵戦では兄の方が上「外弁慶」単行本3巻、63頁。
病弱故に物理的な手出しを両親から禁じられており、妹の友兼にとっては文字通り唯一手を出すことが出来ない「天敵」のような存在である
アニメでは「トモカネ兄」と表記。

美術教師

外間 巧真(そとま たくま)
声 - 津久井教生
GA1年の担任。男性。コーヒーを好むヘビードリンカー「がぶ飲みしたいトキ」単行本2巻、6頁。
GA1年5人組(特にミキ)の行動に手を焼いているが、熱心な教師であり生徒とも真剣に向き合う。原作者によると、生徒に振り回されることはあっても先生としての威厳のある人物として描いているという。
机の上が雑然としていることが多いせいか、特に如月によって頻繁にコーヒーカップを落として割られる「できるかなできるかな」3コマ目、単行本2巻、3頁。
「多分右の2コマ目あたり」4コマ目、単行本2巻、7頁。
宇佐美 真由実(うさみ まゆみ)
声 - 南央美
GA1年の副担任。女性。かつて自己紹介の際、緊張のあまり「うさめまゆみ」と噛んでしまったことからGA3年の生徒からは「さめちゃん先生」と呼ばれている「かんだまま2年」単行本2巻、99頁。
美人で、優しく真面目な性格「爪を出す気のない鷹」1コマ目、単行本2巻、63頁。。身体が弱く貧血気味「内科と婦人科勧められたらしい」単行本2巻、50頁。。教師になってまだ経験が浅いことから生徒の扱い(課題の提出率など)に悩むこともあるが、教え子たちには慕われる教職生活を送っている。工大(彩井学園工業大学)出身「女の連帯感」2コマ目、単行本2巻、45頁。
外間教諭に好意を持っているようで、野田が提出したツーショット写真風に制作されていたと思われる課題題は「スナオになってね」とのこと。をこっそりとコピーしていたり「ほのかに」単行本3巻、23頁。、紛らわしい言動に動揺したりしている「ほのかに」単行本2巻、45頁。「時間よ戻って」単行本3巻、113頁。
笹本(ささもと)
声 - 高山みなみ
GA3年の担任。女性「ここは誰の部屋」単行本2巻、24頁。。美術部及び学園生活環境部顧問。美術部員からは「殿」と呼ばれている(そのため魚住と保村には名前を忘れられている「伝言ゲーム」単行本2巻、116頁。)。GA1年の素描の授業も担当している。
部の顧問を「部室を半私物化するため」という私的な理由で引き受けており、管理担当の美術室は喫煙と仕事をする以外は放置状態。過去に「うざい」という理由で芦原を段ボールの小屋に隔離したことすらあるが、生徒からの信望はあり、部員たちからもそれなりに慕われている。
ヘビースモーカーで、昔恋人に「俺とニコチンとどっちが大事なんだ」と言われたことがある模様。タバコの銘柄はKENTの1ミリ、。
年齢は不詳だが、30代の可能性が高い「カムバック 美子ちゃん」単行本3巻、5頁
また、メガネを外すと結構美人らしい(本人は誰かから言われたというようなことを口走っている)。
越廼 淑乃(こしの よしの)
声 - 西村ちなみ(OVA・PSP)
GAのテキスタイル・ファッションを担当する教師。女性。生徒の作品に対する歯に衣着せぬ評価で全学年の生徒から恐れられており「ずばっと判決」単行本3巻、90頁。、特にオリジナリティに欠ける作品だった場合は「本日の横着者」として黒板に貼り出されて晒されるという悲惨な結末を迎えることとなる「見せしめ処刑」単行本3巻、94頁。。如月や友兼にとっては特に苦手な教師「懇願」89頁、「体感震度6強」/「ずばっと判決」90頁、「飴to教鞭」91頁、すべて単行本3巻。。一方で創作に関わることでは授業中でも生徒にかなりの自由を認めており「飴to教鞭」単行本3巻、91頁。、ミキからは好ましい教師と思われている。
同校の制服をデザインしたとされる「コシノヒロミ」との関係は不明。
森田(もりた)
声 - 丹沢晃之(TVアニメ)
GA2年の担任。初老の男性。アニメ版第10話に登場した時点では原作未登場の人物だった

その他の登場人物

三井、丸岡、若海といったサブキャラクターは登場当初、名前が明かされていなかったが、アニメ版で先に名前が判明した

吉川(よしかわ)
声 - 伊瀬茉莉也(TVアニメ)
GA1年の女子生徒。ミキからは「吉川っち」と呼ばれている。おっとりとした雰囲気で、ショートヘアと温和そうな垂れ目が特徴だが、創作意欲を刺激されると筆を取りたくなる性分があり、茶道の最中に懐紙でデッサンを取ろうとして咎められる場面がある「芸術ダマシイ」単行本3巻、76頁。
雅と共に美展に入賞した「怖話のあとは肝試」単行本1巻、97頁。。その他にもしばしば端役やモブキャラクターとして登場している。
三井 祐子(みつい -)
声 - 葉山いくみ(TVアニメ)
GA3年の女子生徒。群青色をしたショートカットの髪「ピンクの季節」5コマ目、単行本3巻、24頁。が特徴。芦原や水渕のクラスメイトで、大抵何かお菓子を食べている。関連書籍ではファッションデザイナー志願という設定が明かされている
丸岡 ナオ(まるおか なお)
声 - 佐藤聡美(TVアニメ)
GA3年の女子生徒。鶯色の髪で編んだロングヘアーが特徴。芦原や水渕らのクラスメイトで、恋愛話などの噂話が好き
野崎先輩
既に卒業した美術部の先輩。芦原に美術のノウハウや学園生活の豆知識等を教える等、色々面倒を見て可愛がった。卒業時に部の未来と新入部員の勧誘を芦原に託した。野崎姓であること等、GAに通っていた奈三子の姉を連想させる要素が見受けられるが、作中では現時点において特に関連エピソードは発表されていない。
奈三子の母
如月たちが奈三子の家に来訪した際に、如月たちを迎えた。気さくな人柄がうかがわれる。ちなみに雅を「マサちゃん」と呼んだ事から「何様」3コマ目、単行本2巻、66頁。、家庭内の会話でも雅を「マサ」と呼んでいる事(本名は「みやび」であるが)が判明した。
野田の姉
声 - 名塚雅絵(TVアニメ)
魚住と同じ普通科特別進学クラス(FA)3年 の女子生徒。野田ミキの姉。下の名前は不明。
女性ファッション誌『nan-na』の誌面に度々登場しては校内で話題を集め、他の生徒から人気があるが、顔は見えないことになっている。
クラスでは保健委員を担当。妹との仲は良い
アニメでは「ノダ姉」と表記。
若海(わかみ)
声 - 岡本信彦(TVアニメ)
普通科特別進学クラス(FA)3年の男子生徒で、魚住のクラスメイト。
関連書籍では、魚住とは中学校時代からの友人であり、FA2年に交際相手がいるという設定が明かされている
魚住とともに学園の中庭の清掃担当だが、 おにわとり様の存在により清掃できずにいた「提案」単行本2巻、60頁。
春江
GB(芸術科音楽クラス)の担任「女の子はこれで出来てる」1コマ目、単行本3巻、75頁。。ボブカットの落ち着いた雰囲気のある女性で茶道の心得がある。

人物以外

素猫(すねこ)
友兼が「素描(そびょう)」を「素猫(すねこ)」と読み間違えたことをきっかけに単行本1巻、26-27頁。、如月が発想した猫のキャラクター。本作のマスコットキャラクター的存在でありアニメ版の公式HPや番宣、OPなどにも登場する。種類は毛の色だけでも白、茶色、薄茶色と様々。巻いているしっぽ、和み系の顔が特徴

。またバリエーションとして、劇中劇「えがいてあそぼ!」に登場する茶色の素猫(ミキが動かすパペット)も存在する「えがいてあそぼ!」単行本1巻、2頁。アニメ版では第1話と第8話のアバンタイトルにそれぞれ登場している。

おにわとり様
声 - (リーダー格)最上嗣生(PSP)
学園の中庭で飼われている1匹数千万といわれる鶏たち。気性が荒く、中庭の掃除に入ってきた生徒を攻撃しては困らせているが、雅には懐いている。
PSPゲームでは、とある場面で巨大化し、その内の1羽がしゃべり出す(もしくはその1羽のみの登場)。雅のことを「姐さん」と呼び慕ったり、雅に助けてもらったことのひとつににおにわとり様同士の派閥抗争の取り持ちもあることや、話し方などからその筋の人を思わせる。「自分、不器用ですから」を口癖のように多様している。
早苗ちゃん(さなえちゃん)
美術部部室に置かれている、ブレザーの代わりにジャージを羽織る形で学園高等部女子制服を着たミキが冬服時に同様の着こなしをしている姿がみられる。マネキン人形。過去の美術部員によって「奥部屋」(後述)から発掘されたもので「出自発覚」単行本2巻、101頁。、美術部の部員から素描用人形として使われている。在住8年目
カルロス
声 - 遠藤大智
PSP版のオリジナルキャラクター。とある場面で登場し、動いてしゃべるキノコ。その行動は傭兵のようである。また、GAメンバーに対し、味方とも敵とも思えない謎の行動を繰り返すが、その行動の意味・正体は明かされないままとなった。

主な舞台

彩井高校(あやのいこうこう)

正式名称は「彩井学園工業大学附属彩井高等学校」。私立校。本作の中心である芸術科のほか普通科、工業科、衛生看護科と4つの学科がある。また普通科、工業科、芸術科はそれぞれ複数のクラスがありクラス毎に専攻が異なる。作中に描かれている時期では、1学年あたり12クラス存在する。彩井学園自体は大学・高校の他に中学校も併設されている。そのためか敷地が非常に広く、不慣れな生徒はほぼ確実に迷子になるという。また、天文台、ゴルフコース、懐石料理屋などといったものまである。また、制服は設定上高島屋製となっており、如月曰く「私が持ってる中で一番高級な服」とのことである。「出す親も大変」4コマ目、単行本3巻、117頁。

原作では校内の各所に学校の象徴である鳥をモチーフとしたレリーフや像が配置されており、中庭では1匹数千万といわれる鶏が飼われ「おにわとり様」と呼ばれている。ただし学校長(未登場)の干支が戌年であることにちなんで校舎屋上の風見鶏は風見犬になっている。アニメ版では設定が異なり象徴となるモチーフは鳥から埴輪へ変更され、校舎屋上の風見犬も風見埴輪となっている。また、中庭で鶏が飼われているのも頭に「は」をつければ「はにわとり」になるためであると説明される

GA
正式名称は「芸術科アートデザインクラス」で、県内でも唯一というべき美術全般を扱うクラス。ただし「GA」の略称は「芸術科アートデザインクラス(Geijutsuka Art design class)」ではなく「芸術科Aクラス」の略称であり、GB(芸術科Bクラス)など他のクラスと区別するために使用される「頑張れあたしら」単行本1巻、48頁。。ちなみにBクラスは「芸術科音楽クラス」である。かつてはCクラスもあった。
授業科目の半分以上がビジュアルやテキスタイル等、様々なデザインに関する専門科目となっている。
授業料のほか、画材の費用や(美術館への)出品料がかかる
美術部
美術全般の活動を行う部活。彩井学園では美術が好きな生徒はGAに入って美術漬けの生活を過ごせるため、あえて美術部に入ろうとする生徒は少なく「いっそ」単行本2巻、26頁。、物語開始時点では部員は3名しかいなかった。そのため一時は廃部を通告されたが、学園生活環境部と合併しそこの活動も兼ねることを条件に廃部は免れた。現在の部員は5名。設立24年で「美術部24年の歴史がここに」単行本3巻、61頁。、現在の年間予算は5000円程度らしい「野球部のおよそ1/100」4コマ目、単行本3巻、82頁。
学園生活環境部
笹本曰く「学園内雑用部」。略称は「学環部」。その活動内容のため、部員が少なくても廃部にはならない。美術部存廃問題の際に美術部と合併した。なお学園生活環境部もまた「学園メディア部」と「環境研究部」の併合によって誕生した部活であるなど、幾度かの統廃合を繰り返してきた歴史を持つ「よせあつめ」単行本2巻、115頁。
美術部部室
第二美術室資料室、旧資料室とも呼ばれる。学園生活環境部と共同使用。部の活動日は週末のみだが「そして逃げて」1コマ目、単行本2巻、27頁。、それ以外でも部員の溜まり場になる事もままある。画材が多数あるため、教室に戻るのが面倒なGA生徒の部員が臨時に借りていく事もある
今は物置となっている旧GC(芸術科Cクラス)の教室(通称「奥部屋」)と繋がる扉があるが、その先は「未開の魔境」と評される程に「禁域」4コマ目、単行本2巻、100頁。荒れていて危険なため、普段は入れないようになっている。秘密の部屋に繋がっているらしいという噂には尾ひれがついて学園七不思議の1つとなっている

その他の舞台

古見堂
如月が高校入試直前にデッサン用の鉛筆を購入した文具店。その時の店主だった老婆それぞれ氏名不明。アニメでは老婆は古見堂 店主、孫は古見堂 孫とそれぞれ表記された。(声 - 谷育子)は如月が来店した後まもなく他界し、現在はその孫(声 - 間島淳司)が店を引き継いでいる。如月の再来店は入学後(孫が引き継いだ後)となる。
沢井画房
如月がよく利用する店。定期的に安売りセールや福引き抽選などのフェア等を実施していて、彼女にもフェア告知のダイレクトメールの葉書が届いた。

劇中劇など

えがいてあそぼ!
如月扮する「如月おねえさん」と、ミキが操るパペット「スネコさん」の掛け合いで進行する劇中劇。原作では1巻および2巻の冒頭カラーページに登場し、作品世界や登場人物の紹介を行った。アニメ版では扱いが大きくなっており、各話のアバンタイトルなどに登場することがある。
色彩戦隊イロドルンジャー
ミキが授業中に発想した「永遠に! 色彩戦隊」単行本1巻、10頁。、スーパー戦隊シリーズのパロディ。GA1年の5人がメンバーのモデルとなっている。
  • デッサンのレッド/イロドルンレッドアニメ9話での名称。(隊長) - 友兼
  • 技術のイエロー/イロドルンイエロー - 野崎奈三子
  • 彩色のマゼンタ/イロドルンマゼンタ - 野田ミキ
  • 効果のシアン/イロドルンシアン - 山口如月
  • 補整の白黒(モノクロ)/イロドルンブラック- 大道雅
原作では一度きりの登