GANTZ 17
GANTZの既刊
名前 | 発売年月 |
---|---|
GANTZ 1 | 2000-12 |
GANTZ 2 | 2001-03 |
GANTZ 3 | 2001-06 |
GANTZ 4 | 2001-10 |
GANTZ 5 | 2002-02 |
GANTZ 6 | 2002-05 |
GANTZ 7 | 2002-09 |
GANTZ 8 | 2003-01 |
GANTZ 9 | 2003-05 |
GANTZ 10 | 2003-08 |
GANTZ 11 | 2003-12 |
GANTZ 12 | 2004-03 |
GANTZ 13 | 2004-05 |
GANTZ 14 | 2004-07 |
GANTZ 15 | 2004-12 |
GANTZ 16 | 2005-04 |
GANTZ 17 | 2005-07 |
GANTZ 18 | 2005-11 |
GANTZ 19 | 2006-06 |
GANTZ 20 | 2006-12 |
GANTZ 21 | 2007-05 |
GANTZ 22 | 2007-11 |
GANTZ 23 | 2008-05 |
GANTZ 24 | 2008-10 |
GANTZ 25 | 2009-02 |
GANTZ 26 | 2009-06 |
GANTZ 27 | 2009-10 |
GANTZ 28 | 2010-05 |
GANTZ 29 | 2010-09 |
GANTZ 30 | 2011-01 |
GANTZ 31 | 2011-04 |
GANTZ 32 | 2011-08 |
GANTZ 33 | 2012-01 |
GANTZ 34 | 2012-05 |
『GANTZ』(ガンツ)は奥浩哉による漫画作品。また、それを原作としたアニメ、ゲーム、小説、実写映画作品、それら作中に登場する黒い球体の呼称。
漫画雑誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)において2000年7月13日発売の31号から連載を開始し、2006年から隔週で連載中。単行本は2010年9月で29巻まで刊行。累計発行部数は1200万部以上週刊ヤングジャンプ2010年9月30日号No.42扉ページ。
概要
作者が高校時代から暖めていた、「必殺仕事人」にSFテイストを加えた「夜にみんなで集まって殺しに行く」物語『季刊コミッカーズ』2003年春号を描いた青年漫画。「日本人に馴染むSF」を目指した、現実と非現実が交錯する世界観、不条理とも言える死と隣り合わせの緊張感、個性溢れる登場人物などが人気を集めている。前作、『01 ZERO ONE』に引き続き原稿はCGによって制作されており、作者は「3D漫画」と称している。ShadeやPhotoshop等のグラフィックソフトを駆使して背景や効果が精密に描画されている。
キャラクターの一部は、実在の有名人や映画の主人公などをモデルにしている。
2004年にテレビアニメ化され、2011年には実写映画が公開予定。
あらすじ
主人公玄野計は地下鉄のホームで小学生時代の親友加藤勝を見かける。正義感の強い加藤は線路上に落ちたホームレスを助けようとするが、助けに入った玄野と共に、進入してきた電車に轢かれ死んでしまう。
次の瞬間、彼らはマンションの一室にいた。そこには、同じ様に死んだはずの人々が集められていた。部屋の中央にある謎の大きな黒い球。彼らは、その「ガンツ」と呼ばれる球に、星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと転送されていく。
謎の物体「ガンツ」に集められた死んだはずの人々は理由もわからないまま、その素質の有無に関わらず、謎の星人と戦わなくてはいけない。玄野はその中で、戦いに生き延びながら成長し、「ガンツ」の世界に触れていく。
登場人物
GANTZ
世界各地に存在し、その正体、目的が一切不明の直径約1mの謎の黒い球体。正式名称も不明で、東京では「ガンツ」、大阪では「黒アメちゃん」などと呼ばれている。
球体内には人工呼吸器に似た器具を取り付けられた全裸の男性が座っており、この人物をガンツと呼称する場合もある。通常の音声会話などのコミュニケーションを取ることは不可能だが、一定の要望に対しては応答が得られることがあり、男に音声で要請し耳孔に指で刺激を加えると今までの戦死者のリストや100点獲得時の特典を見ることができる。なお、この男に対するXガンによる射撃その他の物理的な攻撃は一切の効果を持たない。
死んだ動物(主に人間)を蘇らせ、「星人」と呼ばれる正体不明の怪物と戦う任務(ミッション)に強制的に参加させる。また、劇中の表現によればガンツに招集された人間は、言わばファックスから出てきたコピーであり、オリジナルは死んでいるとされる。ただし、ごく稀にオリジナルが生きていて、同一人物が2人存在するという現象が起こる場合もある。
ミッション参加者は「あだ名」で表記される。あだ名は主に身体的特徴や行動、職業、名前や雰囲気で付けられる。
ミッション中、一般人がガンツミッションの存在を感知した場合、その人間を標的とするミッションが新たに追加されることがある。そのミッションで抹殺された人間はメモリーに加えられ、後に再生することもできる。再生した場合、ミッションメンバーだった場合は以降のミッションにメンバーとして加えることができ、ガンツにターゲットとして指定された一般人の場合は記憶を消された上で再生させられる。
ルール
- ミッション開始直前に死んだ人間(稀に動物も含まれる)が複数人選ばれ(既存メンバーがいる場合、0人の時もある)、マンションの一室に転送される。この時点でミッション参加者の頭蓋内には小型爆弾が埋設され、今までに負っていた怪我や傷、病巣などは全て消失する。前ミッションの残存メンバー達もまた、同様に転送されてくる。壁やドアに接触することはできず部屋の外へは出られない状況に置かれる。尚、ミッション参加者の身体に接触して一緒にガンツの部屋に転送されることにより、非死亡者でもガンツメンバーとして認識されミッションに参加することが可能である。
- 全員の転送が済むと、数分後に球体から各都市の特徴に応じた音楽が流れる(東京ではラジオ体操の歌、大阪では吉本新喜劇のオープニング曲が流れる)。
- ガンツの表面に、いい加減な日本語のメッセージが浮かび上がった後、標的である星人の容貌と特徴、好きなもの、口癖などが表示される。ただしどの情報も当てにならず、表示された標的以外の個体が多数出現することが多い。
- ガンツの両サイド・裏側が引き出しの様に開き、メンバー全員分のスーツの入ったアタッシェケースと銃器類が出てくる。この時点で銃器以外の武器やガンツバイクが格納されている奥の部屋の扉が開閉可能になる。
- 全員が星人の生息するフィールドに順次転送される。その際ガンツに口頭で要請すれば転送の順序を指定することができる。
- 出現する星人を制限時間内に全て倒す。ミッション中、一般人と遭遇する事があるが、一般人はミッション参加者と星人の姿を光学的に認識できず、音声も聞こえない。ミッション参加者がおよそ1km四方とされるミッションフィールドの境界線に接近すると頭蓋内爆弾が起動。警告音が発報し、外側に出るとミッション放棄とみなされ爆発する。また、何らかの要因でガンツウェポンやミッションの存在を一般人に知られてしまった場合も、起因する人物が死亡する。
- 星人を殲滅、もしくは制限時間が経過すると、ガンツの部屋に再転送される。フィールドでの負傷者は負傷する直前の状態で転送されるが、死者は転送されず、頭蓋内爆弾が爆発する。負傷者は怪我の度合いによって傷だけ修復される場合と、負傷直前の状態まで遡って転送される場合がある(主に致命傷を負った者が後者)。そのため、後者の場合は負傷後の記憶が無い状態で転送されることになる。
- 生存者が全員転送されると“採点”が始まり、倒した星人の強さに応じた点数が各メンバー毎にガンツの表面に順次表示される。ただし、星人を全滅させずにミッションを終えた場合は倒した数に関わらず得点は0であり、以前のミッションでの得点も抹消される。さらに次回のミッションにおいて獲得点数に下限が設定され、達成できなければ死ぬとされる。採点時にはガンツからコメントを貰うことがあるが、貰えるのは点数を取得できなかった者、つまり星人を一体も倒せず0点だった者だけである。しかしごく稀に、0点以外の者もコメントを貰うことがある。
- 採点が終わると、ドアに触れられるようになりガンツの部屋から出て日常生活に戻ることができる。その際、銃やスーツを持ち帰ることも可能だが、これらの武器を衆人環視下において武器の全体像が視認可能な状況で使用すると、頭蓋内爆弾が起動し抹殺される。なお、ミッション外においても星人と遭遇する事があるが、この場合は何体倒しても得点にはならない。
- 一定期間が経過すると、ガンツの部屋に呼び戻されミッションが始まる。ミッションは不定期に行われるが、招集されるのは概ね夜間である。転送される直前には寒気がして身体が硬直する。前回のミッションで持ち帰った装備を転送時に所持していない場合は補充されない。
なお、オニ星人のミッションの途中から、時間制限と対一般人不可視効果が解除され、ミッションをクリアするには星人を全滅させることが絶対条件となっている。ぬらりひょんのミッション後半では、ミッションフィールドが縮小された。それにより、星人との戦闘が不可避となった。
点数
星人を一体倒す、もしくは転送させるごとに点数が加算される。一体あたりの点数は一定ではなく、種族や個体によって広範な格差がある。累積点が100点に到達すると以下の3つの特典が提示され、100点分の得点と引き換えにいずれかを選ぶことができる。
- 記憶を消されて解放される
- その場で自宅などに死亡直前の姿で転送され、それまでのミッションに関わる記憶は消去された状態になるが、それ以外の無関係な情報は残っており、記憶が曖昧になる。
- より強力な武器を与えられる
- より強力な武器が用意され、以降のミッションで使用可能となる。残余得点は繰り越しとなる。
- MEMORYの中から人間を再生する
- メモリー内のメンバーから1人を再生する。ミッションメンバーだった場合は以降のミッションにメンバーとして加えることができ、ガンツにターゲットとして指定された一般人の場合は記憶を消された上で再生させられる。残余得点は繰り越しとなる。
星人
ミッションの標的となる、人間以上の身体能力を持つ正体不明の生物。どこから来たのかも不明だが、ガンツのミッションでは「〜星人」というように、まるで宇宙人かのような名称が付けられている。言語を解する星人は、人間を指して「現地の生物」と呼ぶなど、実際に宇宙人であるかのようなことを仄めかしている。中には吸血鬼達のように元は人間だったものも含まれている。異種星人同士が互いの存在を感知している場合があり、種に関係なく星人間でのコミュニケーションが可能な、「共通言語」と呼ばれる音声に依らない特殊な意思疎通法が存在する。
マイエルバッハ
ドイツにある大企業。会長はハインツ・ベルンシュタイン。黒い玉の製造工場を所有し、この事からガンツが人間の手によって作られたものである事が判明した(フリーライターの菊池が語っていた、黒い玉を象徴とするドイツの宗教団体との関連は不明)。 通訳のセバスチャンとフリーライターの菊池の取材により語られたガンツの真相とは「今まで行われたガンツのミッションは、世界各地の会員に映像としてリアルタイムで配信され、賭けの対象になっていた」というものであった。会員には、有名な政治家、俳優、王族などがいる。 ハインツには脳に障害を持つ娘がいるが、三歳まで音を発しなかった。ある日突然謎の数字を発し、学者や暗号解読のプロフェッショナルに解読させたところ一つの言語であることが分かり、傾きかけていた会社を立て直す方法を示している事が判明した。この数式を元に傾いていた会社は危機を脱し、会社の規模を十倍以上へと拡大させていった。 娘が示した数式を元に学者達に作らせたのがガンツであり、世界各地に設置された。 なぜハインツの娘が突如数字言語を言い出したのかは不明だが、作中ではセバスチャンが真相をほのめかす描写がある。今までCNNとBBCも取材に来たが、CNNは取材をやめ、BBCはエイプリールフールに流す事となった。
※ミッションの真相が本当に上記の「会員達による賭け」なのかは定かではない(セバスチャンとGANTZの関係も不明)。ハインツの娘や会員達の賭け、GANTZ製造工場などは全てGANTZについて探っている者を真実から遠ざけるためのものなのか、現段階ではっきりとしたことはわかっていない。
ミッション
ねぎ星人編
場所は多摩市一ノ宮。メンバーは10人、内、新メンバーは8人。
- ねぎ星人(2体)
- 特徴:つよい くさい
- 好きなもの:ねぎ、友情
- 口癖:ねぎだけでじゅうぶんですよ!!
- ジュニアねぎ星人
- 声 • 藤田圭宣
- 最初に出会う事になる子供のねぎ星人で、いつもネギだけを食べているせいか、かなり臭い。追い詰められると臭い液体を口から撒き散らす。体は脆いが人間の大人と同じくらい足が速く、指先に刃物のような鋭い爪を隠している。アパ―トの一室に隠れていたところをメンバーに捕捉され、追いつめられたあげくXガンの乱射を受けて爆死した。口癖は映画『ブレードランナー』に登場する日本人のそば屋の有名な台詞「2つで充分ですよ」から。
- 1点
- 大きなねぎ星人
- 声 •斉藤次郎
- ねぎ星人が大人になった姿。手の爪が伸長し、体もコンクリート並に硬くなっているなど、人間よりも数倍強いパワーを持つ。大人になってもネギを食べている。
- ジュニアねぎ星人を殺されたことに激怒し、メンバーの多くを惨殺するが、玄野のスーツの力に圧倒され敗北。その後西にYガンで捕獲され、そのまま「上」へ転送された。
- 3点
田中星人編
場所は板橋区住宅街。メンバーは13人、内、新メンバーは8人。
- 田中星人(13体): 声 - 井手らっきょ
- 特徴:つよい ちわやか とり
- 好きなもの:とり チョコボール カラス
- 口癖:ハァー ハァー ハァー
- 田中星児に似た人型の外装を着ている鳥型の星人。板橋区のボロアパートを借り切って生活していた。主食はチョコレート。外装は生命維持のためのものであり、これがないと呼吸ができない。外装はメンバーのコントローラーによるステルス機能を看破する特性を有している。口から強力な超音波を発声することでガンツメンバーのコントローラー等の精密機器を破壊することも可能。物理的にもかなりの破壊力を持っており、数回直撃するとスーツも壊れてしまうほど。「裕三くん?」「スイカの名産地?」などと意味不明な言葉を話すが、これは田中星人のモデルである田中星児のいとこが、グッチ裕三であることに因んだネタである。また、キョロちゃんに似た自身の幼鳥を連れている。オニ星人ミッション以前に登場した星人であるため一般人には見えていないはずだが、チョコを購入したコンビニ店員には見えていた様子。
- 5点
- ボス田中星人
- ボスは、田中星人の外装の中身の鳥が成長し、更に大きくなった姿。翼が生え飛行が可能となっている。外装は着ていないが、代わりに外付けの呼吸器を付けている。人体を簡単に引き千切ってしまえる程の鋭利な爪や嘴を持つ。
- スーツを着ていない玄野を捕獲し殺そうとするが、呼吸器を外されてしまい、怯んだところをXガンの銃撃を受け死亡した。ちなみに、田中星人はアニメ版では「鈴木星人」とされており、これは田中星児への配慮である。
- 8点
あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編
場所は文京区羅鼎院。メンバーは15人、内、新メンバーは9人。
- あばれんぼう星人(1体)
- 特徴:つよい おおきい
- 好きなもの:せまいとこ おこりんぼう
- 口癖:ぬん
- 3点
- おこりんぼう星人(1体)
- 特徴:つよい おおきい
- 好きなもの:せまいとこ あばれんぼう
- 口癖:はっ
- 3点
- 金剛力士の姿をしており、羅鼎院の入り口の両脇に立っている。身長5mの巨体。建物や石畳を軽く破壊する怪力を持ち、拳の風圧は人間を吹き飛ばしてしまう程。玄野の特攻と東郷の狙撃によって倒される。アニメ版では赤色と緑色だが、ゲーム版では茶色に統一されている。
- 仏像星人(9体)
- 大きさは普通の人間とほぼ同じで2m程度。各個体はそれぞれ異なった姿をしており、動作の俊敏な者や、肉弾戦で戦う者など、特徴も様々である。力や体力は基本的に人間のそれとあまり変わりがなく、スーツや武器を所持していないガンツメンバーに倒される者もおり、あまり強くはない。古代の日本語の様な話し方をし、毘沙門天や韋駄天、風神や天燈鬼、龍燈鬼などをモデルにしたものが数体登場。
- 大仏星人(1体)
- 羅鼎院の蔵の中から出てきた、大仏の姿をした星人。身長が15mもある巨体で、Xガンの火力ではあまりダメージが与えられない。その巨体で踏まれるだけでも脅威となる。通常は温和な顔つきだが、額にある白亳を攻撃されると凶暴化する。また、人間を食い殺すこともできる。
- 玄野の特攻によって体内に侵入され、内部から頭を銃撃されて倒される。
- 千手観音を守る仏像星人(4体)
- 他の仏像星人よりもはるかに力が強く、知能も高い(持国天・多聞天・増長天・広目天など所謂「四天王」がモデルか)。日本語の平仮名を組み替えた独特の言語で互いにコミュニケーションを取り合っている。
- 千手観音
- 声 - 伊藤健太郎
- 本ミッションのボス。生体反応を逆行させる特殊装置を保有し、身体を粉砕されても瞬時に再生、復活する。灯篭型の長距離レーザー、水瓶に入った強力な酸、鋭利な剣など様々な武器を駆使し、これらの武器はスーツの耐久力を無視して効果を発揮する。さらに人間の脳髄を摂食することで対象者の知識や経験を取り込む能力を持つほか、Yガンで捕獲されても、転送されている部分を分離して逃れることができる。モデルは滋賀県高月町渡岸寺にある国宝の十一面観音。東京チームのメンバーの大半を殺害したが、加藤のYガンに捕獲され転送されかける。転送される直前に千手観音像の中から本体と思われる異形の生物が現れ、加藤との最終局面を迎える。最終的に加藤と相討ちの形になり倒される。
チビ星人編
場所は中野区ビル街の屋上。メンバーは1人。
- チビ星人(10体)
- 特徴:つよい 根にもつ
- 気にしてること:背の低さ
- 特技:人マネ 心を通わす
- 人型で両方に羽が生え、顔に渦巻状の模様が描かれている。小柄な星人で見た目とは裏腹に身体能力が高い。驚異的な瞬発力による目で追えないほどのスピードと、スーツ着用の玄野を数メートル吹っ飛ばすパワーを併せ持つ。テレパシー能力があり、仲間と意思疎通をしながら連携した攻撃を繰り出す。1体を残して玄野に倒されるも、非常に執念深い性格をしており、殺された仲間の仇を討つため人間に擬態してミッション外にも出現した。玄野のクラスメートや駆け付けた機動隊を虐殺してまわったあげく、小島をも手にかけようとするが、最後は玄野にXガンで撃たれ死亡する。ゲーム版でも出演したが声優は不明。
- 3点
かっぺ星人編
場所は千葉市美浜区幕張。メンバーは25人、内、新メンバーは24人。
- かっぺ星人(1体)
- 特徴:なまる 汗かき
- 好きなもの:トカゲ 鳥
- 口癖:おーらの どーごが なまっでんだ いっでみろっつの
- 麦藁帽に袖なしTシャツという服装の星人。通常の姿だと弱いが、攻撃を受ける度に巨大化して強くなる。大勢の恐竜とともに登場し、恐竜のラプトルサンは、かっぺ星人の手下で命令を聞く。
- 巨大化して風を圧倒するが、背後から和泉にガンツソードで一刀両断され倒される。
- 10点
- ラプトルサン(43体)
- 小型の恐竜(ヴェロキラプトル)だが、獰猛であり人間を喰い殺す。右胸に弱点(心臓)がある。
- 1点
- トリケラサン(3体)
- 関西弁を話すトリケラトプス。怒ると体がマッチョに変形し巨大化、さらに2足歩行になる。チラノサンとは犬猿の仲。
- 3点
- チラノサン(3体)
- T-レックスのような姿。口から強力な火球を放つことができるが精度は悪い。トリケラサンとは犬猿の仲。
- 3点
- ブラキオサン(2体)
- 親子のブラキオサウルス。体が大きいため、動くだけで脅威となる。知能が高く、人語も解す。親はこのミッションのボスで、体長は20mもある。首を鞭のように驚異的な速度で振ることによって、頭にある三日月型の刃であらゆる物体を両断する。身体各部に眼球を生成できるため死角が存在しない。親子ともに尾や首は何度破壊・切断しても死に至ることはなく、胴体内部の心臓に当たる部分に弱点がある。この心臓を破壊されると死ぬ。
- 親:30点、子:10点
ゆびわ星人編
場所は港区六本木ヒルズ。メンバーは15人、内、新メンバーは6人。
- ゆびわ星人(8体)
- 特徴:でかい つよい
- 好きなもの:うま
- 自分より小さいものを憎んでる
- 口癖:無言
- 10点
- 騎士のような姿。巨大な馬に乗り、手にした大斧を振り回し攻撃する。「自分より小さい者」を憎み、無関係な一般人も襲う。映画『ロード・オブ・ザ・リング』のナズグルがモデル。
小島多恵編
場所は玄野宅近辺。メンバーは14人。標的は星人ではなく、ゆびわ星人ミッション完了直後に急遽追加された特殊ミッション。
- 小島多恵
- 特徴:小さい よわい
- 好きなこと:マンガを描く
- 口ぐせ:ケイちゃん
- 星人ではないが、ミッション中のガンツメンバーを偶然に撮影してしまったことで標的とされる。彼女を守るために玄野と和泉が対立した。玄野の奮闘空しく、最後は和泉の刃の餌食となり、ミッション完了となった。小島多恵自身の戦闘力は皆無だが、点数は単独で30点であり、一般的な星人よりも高めの配当となっている。
オニ星人編
場所は豊島区池袋駅周辺。メンバーは17人、内、新メンバーは5人。本ミッション中盤以降、制限時間や一般人に対する不可視効果がキャンセルされる。
- オニ星人
- 特徴:つよい
- 好きなもの:女 うまいもの ラーメン
- きらいなもの:強いヤツ
- 口癖:ハンパねー
- 通常は人間(アウトロー風の男性)に擬態し、吸血鬼同様社会的な集団を形成しており、知能や言語も人間レベル。ガンツメンバーを“ハンター”と呼び、ハンターの位置を探知できる携帯電話を持つなどの対策もできており、吸血鬼とは共同戦線といった形を取っている。
- 一般的なオニ星人(多数)
- 普段は人間の姿をしているが、本性は手と足に触手のようなものを生やした背丈2mほどの化け物。触手で攻撃したり、ハンターの体をスーツもろとも溶かす強力な酸を吐いたりするが、動きが鈍く体も脆い。
- 幹部(3人)
- 火炎属性型の幹部
- 擬態を解除すると頭から角のようなものが生える。炎を自由自在に操り、巨大な火の玉を放ったり、自分の体そのものを炎に変えたりすることができる。
- 桜井を焼死させるも視力と下半身の神経を破壊され、直後に坂田の超能力によって心臓を握り潰され死亡。
- 不定形属性型の幹部
- 別の人間に変身したり、ハエ、象など、自分の体の形や大きさを自在に変えることができる。その体質ゆえにXガンの射撃に対する耐久力が極めて高い。
- 変身能力を駆使してレイカや稲葉を翻弄するが、上空から襲いかかった玄野にガンツソードで首を切断され即死。
- 岩石属性型の幹部
- 格闘技を得意とする。擬態を解除すると皮膚が岩のように硬質化した3~4m程の巨大な怪物となり、主にプロレス技を駆使した戦い方をする。
- 風との壮絶な格闘戦の末に倒される。
- ボス
- 第1部の登場星人中、最強の星人。擬態を解除すると背丈は3m程になり、背中や頭には角、口からは大きな牙を生やした、まさに鬼のような姿へと変貌する。圧倒的なパワー、スピード、体力に加え、地面をえぐり吹き飛ばす程の強力な落雷を発することもでき、その存在は吸血鬼からも一目置かれている。終始東京チームを圧倒するが、最後は玄野と和泉の共闘によって倒される。
ぬらりひょん編
場所は大阪市中央区道頓堀。東京メンバーは15人。内、新メンバーは5人。オニ星人編に続き、一般人に対する不可視状態が無効となっている。制限時間は無いが時間経過でエリアが狭まって行き、必然的に星人との交戦を迫られる。第2部最初のミッションであり、また、東京ガンツチーム初の東京近郊以外でのミッションである。伝承などに伝えられる妖怪によく似た姿をしている。
- ぬらりひょん
- 特徴:つおい 頭がいい わるい
- 好きなもの:タバコ お茶
- 口癖:ぬらーりひょーん ぬらーりひょーん
- 得点は100点
- 自身の体型を自在に変形、増殖、分裂させる上に多様な生物に変身する能力を持ち、さまざまな形態となりガンツメンバーを苦しめた。また、高い再生能力を持ち、「意識の外からの攻撃」でなければ瞬時に再生してしまう。強力な武器を持つ岡八郎に興味を示したり、加藤の質問に答えるなど知能の高い一面も見られる。東京チームの遠方からの狙撃、氷川の奇襲を受けながらなおも応戦するも、加藤のZガンの連発を受け死亡。なおガンツの説明では「ぬらーりひょーん」が口癖であるとされたが、ミッション中は一言も発しなかった。
- 天狗
- ぬらりひょんと共に行動している。筋骨隆々で大木のように巨大な四肢から繰り出される驚異的な握力は対象の目玉・内臓を体外へと噴出させて即死させ、脚力と重量は自衛隊員を踏み殺し、その筋力はYガンの拘束さえも引き千切り、Zガンによる連射を喰らっても何度も立ち上がるタフネスさも持ち合わせる。背中に生えた白い鳥類の羽はその重い体躯だけでなく、しがみ付く犬神をも難無く持ち上げて移動出来るほどの飛行能力を持っている。わずかなダメージである自衛隊の攻撃にも息を荒げて激怒するほどの短気で癇癪持ちな性格。頭部を半分破壊されながらも室谷を死亡寸前まで追い込んだが、頭をXガンで撃たれ死亡。得点は71点。
- 犬神
- 天狗と同じくぬらりひょんと共に行動する。天狗と違い細い体格で、物静かな顔つきをしている。その細い体から繰り出される手刀は対象の返り血も浴びないほど素早く、さらに直接触れずとも風圧で周囲の物も破壊可能。また、Zガンによる連射に耐えるタフネスさを持ち合わせている。Zガンによる連射を食らうと物静かな顔つきが一変し、本性をむき出しにした激昂の表情を見せ、凶暴化した。島木を追い詰めるもガンツソードで頭部を切断され死亡。 得点は68点。
- お歯黒べったり
- 人間の脳や目玉を欲し、猛スピードで追いかけて来る。子供の頭を丸呑み出来る程の大きな口を持つ。転送されて早々のタケシに襲いかかるが、逆にタケシの鉄山靠をくらって即死。
- 泥田坊
- 「田を返せー」が口癖。その巨体に似合わず、素早い攻撃を繰り出す。また、口から強力な酸を吐く。風に頭部をもぎ取られ、倒された。
- 網切
- 長い尾を持つ。スーツの耐久力を無視する両手の鎌は強力。桑原に鎌で斬りつけようとするも、二口女を盾にされ、かわされる。桑原にXショットガンで攻撃されてしっぽを破壊され逃亡。その後、遭遇した島木のZガンで即死した。
- 一本だたら
- 一つ目の巨大な頭部から腕と一本足が生えた妖怪。加藤を丸呑みにしようとしたが逆に顎を破壊され、Yガンで“転送”された。
- 般若
- 吸血鬼の前に現れた妖怪。時代劇風の口調でしゃべる。戦闘では腰に下げた刀を使う。吸血鬼達の事情を知り、彼らと行動を共にした。スーツの耐久力を無力化する攻撃力を持ち、攻撃を仕掛けてきた大阪メンバーの通称「ドSの3人」のうちのひとりを一太刀で真っ二つにする。直後に突如吸血鬼を裏切り襲い掛かる。氷川の人差指1本のみを斬り落とす事を予告し実行するなど、互角以上の斬り合いを展開したが、最後は氷川に両腕を切断され死亡(死亡描写は無し)。作中では女ではなく男として描かれている。
- 小面
- 般若と共に行動する妖怪。吸血鬼達の事情を知り、彼らと行動を共にした。口ぐせは「うふふ」、「バカバカバカ」など特徴的である。スーツ無効化能力の攻撃で「ドSの3人」のうちのひとりを翻弄し、一蹴する。その直後、突如吸血鬼を裏切り女吸血鬼に傷を負わせるが、般若と同じく氷川に返り討ちに遭い足首を切断され死亡。(死亡描写は無し)
- 牛鬼
- 蜘蛛の体に牛の頭をしている巨大な妖怪。叫びながら、カサカサという音をたてて移動し、無数のクモを弾丸のように放ち攻撃する。戦車砲を初めとした自衛隊の一斉攻撃でも傷一つ負うことなく返り討ちにし、岡の巨大ロボットを壮絶な一騎打ちの末に破壊したが、脱出した岡のZガンで左腕を根元から半ばもぎ取られ、最後は特殊仕様スーツによる殴打の連発で頭部を破壊されて倒される。
- その他の多数の妖怪
- 蛇骨婆、二口女、ろくろ首、餓鬼など様々な妖怪の姿をしている。道頓堀川から集団で出現し、街の人間を無差別に虐殺したが、大阪チームの攻撃によって全滅する。体から魚の死んだような悪臭を漂わせる。今回のミッションエリアに因んだのか間寛平やチャーリー浜を始めとした吉本新喜劇のギャグを発する妖怪も存在した。
ラストミッション編
最後のミッション。場所はイタリア。東京メンバーは12人。前回同様他のガンツチームが多数参加しており多国籍入り乱れる乱戦状態となった。 ガンツはバグを起こした様に文字化けし、ミッション開始前の音楽もぶつ切り、部屋の電気は消えている等今までのミッションとは違う様相を見せる。また、このミッションは最後まで行われず強制終了となった。採点も最後まで行われる事は無く、100点クリア者への報酬も途中でガンツがダウンした為全員には行き渡らなかった。
- ダヴィデ星人
- イタリア各地に存在する様々な美術品の姿をとった星人。ほぼ全ての星人が、通常のガンツスーツはおろか特殊仕様の強化型スーツの耐久力すら無視するという今までの星人とは一線を画す殺傷能力を持つ。なお、過去に行われた星人募集企画ではこのダヴィデ星人が1位を取っており、作者自身も「いつか登場させたい」と言っていた。
- 主な星人
- ダヴィデ
- 強制終了直前に現れた、ダヴィデ像の姿をした星人。腕の一振りで辺りの地面を吹き飛ばす程の攻撃力を持つ。
- 鈴木・稲葉を殺され激情した玄野・加藤と戦闘になる。途中、加藤が転送され残された玄野の左半身を吹き飛ばし追い詰めるも、玄野のZガンによって倒される。
- その他石像達
- スペインの画家サルバドール・ダリの作品『内乱の予感』に描かれている異形の生物、トレビの泉の石像、男女の天使像、子供の天使像などその形態は様々。より強力な武器を持った各国のガンツチームを圧倒した。
玄野星人編(アニメ版オリジナル)
メンバーは7人、内、新メンバーは6人。
- 玄野星人
- 特徴:ちょっとつよい エッチ
- 特技:ちんこおったち
- 好きなもの:巨乳 銃撃戦
- 口癖:殺す! ぶっ潰す!
- 玄野を標的としたミッションだが、メンバーである殺人犯二人の暴走によって「スーツを着た人間同士の殺し合い」という展開となり、また彼らの前に幻覚が次々と現れ、彼らの殺し合いを促進させる原因となった。
『GANTZ/MINUS』(ノベライズ)に登場した星人
- しょうとく星人
- 聖徳太子の顔をした星人。何故かTシャツにデニムのジーンズの服装をしていて複数存在する。杓で爆発させる能力を持つ。口癖は「うまどやっていうなー!」
- 童子
- 聖徳太子の肖像画に見られるような童子の顔をした星人。こちらも複数存在する。素手でスーツなしの人間を肉塊にできる。
- 巨大聖徳太子
- しょうとく星人のボスであり、口から無数にしょうとく星人や童子を吐き出す。
- 花子さん星人
- 大きい少女の姿をした星人。巨大なトイレの個室に隠れていた。他の星人やGANTZメンバーを食べる。
- 口裂け女
- 都市伝説と同じ行動で襲ってくる。複数存在。
- 人面犬
- 都市伝説と同じように人間の顔に犬の体をした星人。複数存在。
- トラ星人
- 人語を理解しており、<鍵>の存在を知っていた。巨大な虎から人間に近い体に変形し、最終的には周囲の星人達を吸収し、無数に腕や触手が生えた奇妙な姿となった。知能が高く、和泉等をギリギリまで追い詰めたが、大樹が作成したトラップにかかり、転送されてしまった。
- その他の星人
- 鼻がゴムのように伸びる象、口から蛸の足のような触手を出す猿の体に昆虫の顔の星人、灰色熊、金色の体毛を持つ天狗鼻の猿、無数の猿、突進してくるカバなど。
- ひょうほん星人
- 細い腕が複数ある人体標本の姿をした星人。知能が非常に高く、人語を理解しており、人間の皮を使って本人に成りすますことができ、<鍵>と呼ばれる人物を殺すためにGANTZメンバーに成りすましてたった1体でメンバーの殆どを殲滅した。光に弱い。
- 未来を見せる能力があり、和泉に「全世界を襲う巨人に立ち向かうGANTZメンバー」と「和泉の最期」の二つの未来を見せる。
- 懐里の事を何故か知っていて、消える直前にはカタストロフィという言葉を残した。
- ジーンズ星人
- ジーンズを履いたゴブリンのような外見。漫画本編でも和泉の回想シーンに登場している。
カタストロフィ
ラストミッション終了後、空は一面血のように赤く染まり、世界各地で謎の飛行物体が出現。上空から次々と降下する巨大兵器群と空を覆う飛行物体によって、アメリカ合衆国が壊滅する。その正体は高度な文明を持った宇宙人の地球侵略であった。その脅威は日本にも到来し、東京、大阪、福岡、広島など日本各地で宇宙人の攻撃が始まる。圧倒的な戦力を持つ宇宙人の前に自衛隊も一方的な敗北を喫する。
- 宇宙人
- 身の丈がビル程もある巨人で、人間に似ているが、目が四つあったり、指が6本あったりと違う。
- 飛行兵器
- およそ1800ノット(約マッハ2.7)で空を飛行し、アメリカ海軍の空母を撃沈し、空を覆い尽くす程出現した宇宙人の戦闘機。アメリカ軍や自衛隊の戦闘機を容易に撃墜する。後尾にあるレーザー状の網で対象を捕縛しながらの移動が可能。自衛隊戦闘機を多数捕獲し移動している飛行兵器が確認されている。
- シューティングスター
- 空から流星の如く飛来した巨大な人型兵器。飛来してくる際には2体が背中合わせで接続されており、地上で活動を開始すると同時に2体に分かれる。右腕が巨大な砲身となっており、一撃でビルを崩落させる威力を持つ。世界各地で建物を破壊しながら進撃を続ける。二足歩行の人型、上半身が人型で下半身が四足歩行のケンタウロス型がある。
- エリミネーター
- ガンツメンバーが着用しているスーツとは違い、鎧のようなスーツを着た巨大な宇宙人。装備している巨大な銃から円盤状のカッターを射出し人間を斬殺する。前述したシューティングスターが建築物の破壊を担当し、エリミネーターは人間の駆除を担当している。機関銃や砲撃ではほとんどダメージを与えることができないが、Zガンによる攻撃を一発食らうとスーツのシステムがダウンし、中から本体である宇宙人が現れる。彼らは地球の人間と同じく二足歩行で腕も二本だが、指が六本、目が四つなど、微妙に人間とは異なっている。スーツを脱いでも体の各部分に装置が装着されており、手首の装置から指先に電撃を溜めて発射するという攻撃手段も備えている。なお、この電撃も非常に強力で、スーツを着ていても防ぐ事はできない。同じく手首にある装置から敵の情報を味方に送信する事も可能。生身の宇宙人はZガンやXショットガンで容易に倒すことができる。
- 下級兵
- 円盤状のカッターを射出する銃を装備したエリミネーター。獣と共に人間達を襲撃する。撃ち出すカッターはガンツ戦士のスーツ効果を無視し、一撃で切断する。通常時は顔を含む全身がスーツに包まれているため、彼らの表情をうかがい知ることは出来ない。
- 上級兵
- 下級兵と違い素顔を晒して戦闘に臨む。武器を持たず、素手での肉弾戦を得意とする。スーツは下級兵が着用しているものと異なっており、下級兵のスーツが黒く濁っているのに対し、上級兵のスーツは全体的に輝いている。さらにスーツの装甲も下級兵のものよりも頑強さが増しており、特に脚部の装甲が分厚くなっている。違いは外見だけでなく、その性能も下級兵のスーツとは一線を画す。XショットガンやZガンによる攻撃を容易に回避するスピードと、スーツ着用済みのガンツ戦士を一撃で即死させるパワーを併せ持っている。
- ギガ・ストラクチャー
- 東京上空に出現した巨大宇宙船。中は外見よりも遥かに広く、スペースコロニーのごとく港湾やビル街が広がっており、宇宙人たちの生活の場となっている。
- 獣
- エリミネーターが地上に降りるのとほぼ同時に出現した異形の獣たち。人間に牙を向け襲うと同時に、檻の中へと誘導する。一定数の人間が檻の中に入ると、その檻は宇宙船に向かって飛び立つ。獣の中には二足歩行で移動し、武器を扱うタイプも存在する。扱う武器はエリミネーターが所持している銃を小型化したもの。
- 一般市民
- ギガ・ストラクチャー内に居住している宇宙人の一般市民。地球人より高い身長と高度な文明レベルを除けば地球人にきわめて近い文化・社会を築いており、服装や習慣も地球人とほぼ同じである。
武器とアイテム
標準装備
メンバー全員に無条件で提供される装備。ミッション内容の提示がなされた後に、ガンツ本体が引き出しのように開き、アイテムの取得が可能となる。左右の引出しには武器、裏側の引き出しにはスーツが用意されている。スーツは全員分が用意されているが、武器は全員でフル装備できる数は無い。なお、これらのアイテムは、ミッション終了後にガンツの部屋から持ち出す事ができるが、ミッションへの呼び出しの転送時に所持していないと、例えば自分用のスーツなどは別途転送されてくる事は無い。また、日常生活においての使用も、ガンツの機密保持に関わらない限り、可能である。
- Xガン
- メンバーが一般的に使うハンディサイズの銃。太い円筒形の本体にグリップをつけたような形状。射程は短いが軽量でコンパクトなので初心者でも取り扱いが容易。なおスーツのホルスターに収める事も出来る。
- 撃った対象を内部から爆発させることができる。生体に使うと、命中部分が破裂する。着弾してから効果が発現するまで数秒のタイムラグがある。上部にあるダイヤルでエネルギーの放射量を調節可能。また本体後部のモニター画面には対象を透視するレントゲン機能を備え、相手の弱点を探ることも出来る。発射時には。本体部分の前後2個所が展開し、X型に変形する。
- トリガーが二つあり、上のトリガーがロックオン用、下のトリガーは発射用となっている。基本的には「上のトリガーでロックオンして、ロックオン状態で上下のトリガーを引く」というプロセスで使用され、発射されたエネルギーは、発射時の銃口の向きに関係なく命中する。ロックオンしてから上下トリガー併用による発射までは、任意で時間差を設ける事が可能であるが、戦闘時においては「上のトリガーを引いてロックオンしたまま下のトリガーを引く」という簡略化されたプロセスでも使用される事も多い。発射に関する仕様はYガン・Xショットガンに共通である。応用としては、複数の対象をロックオンしてから発射するチャージショットも可能。
- 「Xガン」の名称は、透視機能にちなんでレントゲンの「Xレイ」と、発射時の「X型」の形状から加藤が命名した。
- Yガン
- 中距離用の銃だが、標的を捕獲・転送するための武器であり、殺傷機能を持たない。三つの砲身がYの字状に配置された特徴的な外観を持つ。他の銃と同様、本体後部にレントゲン機能のモニター画面を備えている。
- 上下のトリガーを同時に引くと、三つの砲身がブローバックして、それぞれの銃口から実弾式の「アンカー(アンカーボルト)」が三発同時に射出される。アンカーはそれぞれレーザー通信により同期しており、スラスターの内蔵により自己推進が可能。目標付近でワイヤーを実体化させ対象を緊縛し、アンカー自体は地面に固定する事により拘束する。更にその状態でトリガーを引くと、相手を「上」に転送する事が可能。発射前に上トリガーでロックオンしておけば、アンカーが目標を自動的に追尾して拘束することもできる(ロックオンせずに上下トリガーにより同時発射した場合、アンカーは一直線上に飛行して「外れる」事もある)。
- ほとんどの星人をこの銃によって拘束する事できるが、転送中に拘束部位を離断して回避する星人や、実力でワイヤーを切断する星人などもまれに存在する。
- 作中では命名されず、「捕獲用の銃」と呼ばれている。
- Xショットガン
- 強化型のXガン。通常タイプのXガンをベースに、フォアグリップ(本体の前部にあるスライド部)付きの長い砲身とオフセットされた可動式スコープ、ストックを追加した構造になっており、外観は戦闘用ショットガンのような形をしている
- 通常のXガンより威力と精度が高く、射程距離は1km以上に及ぶ。本体後部のモニター画面の他に、アームで保持されたスコープが付いている(左右どちら側にもセットが可能。スコープの画面は本体後部と共通のモニター)。長射程を利用した遠距離攻撃が可能なため、スナイパーライフルとして使用する事も可能。基本的にはスコープを使用しなくても撃てる。銃身が長い分、接近戦ではXガンより取り扱いが難しいが、重量は意外と軽く片手でも保持できる。
- 他の銃と同じく、複数の対象をロックオンするチャージショットが可能。ダイヤル調整のエネルギー放出量とは別系統で、フォアグリップによりエネルギーの収束率を変化させる事が出来る。スライドを手前に引くほどエネルギーが収束するが、着弾した際の破壊範囲は収束させない場合に比べると狭くなる。
- コントローラー
- 光学的な周波数を変えて、使用者の姿を不可視状態にできる。敵の位置を表示する「レーダー機能」や「制限時間表示機能」「戦闘エリア表示機能」なども備わっており、リストバンドにて手首に装着できる。一部の機能はガンツバイクにも実装されている。接触していれば第三者も不可視効果を共有することが出来る。
- ガンツスーツ
- 球体の中のアタッシェケースに入っているスーツ。上下ツーピースから成り、頭部を除く全身を覆う。手の部分は手袋のように着脱できる。着用すると身体能力と防御能力が飛躍的に上昇する。ガンツに召喚された人数分だけ用意されている。大腿部に、XガンおよびXショットガンを収められるホルスターを装備。
- 内部は特殊なゲル状の物質で満たされており、筋力や精神力の高揚によって機能が発動、その際スーツが盛り上がり、表面に無数の筋が浮かぶ。岩塊を発泡スチロールのように圧潰させたり、巡航速度で走行中の自動車をも上回るスピードで走ることができる。高所から着地する際には脚部から高圧の気体を噴射し衝撃を吸収する。また、衝撃や圧力に対しても自動的に防御効果を発揮、むき出しである頭部も防護される。超音波や高温の炎などからも人体を保護し、Xガンによる射撃も無効化する。スーツの耐久性能にも限界はあり、一定以上のダメージを受けると過負担が掛かり、スーツ各部のレンズ状のポイントからゲル状物質が漏出し、機能を失う。ポイントのレンズ自体を破壊されると、負荷値と関係なく即座に機能が失われる。スーツの損傷及び蓄積したダメージはガンツの部屋へ転送された際には回復している。一部を損傷しても、ポイントが無傷であれば他の部位の機能は損なわれない(腕部を破損しても、脚力は保持されるなど)。
- 尚、老若男女・動物に関係なくオーダーメイドとなっているため、他人のスーツを着用してもスーツの効果は得られない。一見、コスプレのような外見なので、初めてミッションに参加する人間は大抵このスーツを着たがらない。
- アニメ版ではただ着用するだけでは力を発揮できない設定になっており、特別な力(昂揚や性的興奮)が働かなければただの服である。
- ガンツソード
- 近~中距離戦闘用の刀。銃器類と違って使いこなす事が難しい上級者向けの武器。
- 片刃の曲刀で、全体として日本刀に近い形状をしている。刀身は伸縮自在であり、通常はグリップ部分(柄と鍔)のみの状態で、スイッチを押すと刀身が出現する。巨大な星人に匹敵する長さまで伸長できるが伸ばす事が可能だが、その状態ではかなりの重量があり、スーツのパワーアシスト機能なしでは振り回す事は難しい。鉄やコンクリートなども一太刀で両断できるほど鋭利である。ガンツバイクが格納されている部屋に数振存在する。
- ガンツバイク
- ガンツの部屋の奥にある扉の中に格納されている特異な形状のモノホイール(一輪バイク)。巨大なホイールの内側に搭乗する格好で操縦する。また車体の後部には後ろ向きのタンデムシートがあり、同乗者を乗せることで走行しながら後方の敵を攻撃する事も可能。
追加装備
100点メニューの2を選ぶことで提供される殺傷力の高い武器。劇中では「より強力な武器」と呼ばれる。
- Zガン
- グリップを間に挟んだ形状の双銃身の巨大な銃。不可視の高圧エネルギーを標的直上より円形に降下させて圧潰する武器である。強力であるがゆえに扱いの難しい武器であり、圧撃範囲を理解して使用しなければ敵味方の区別無く巻き込んでしまう。トリガーは二つで、他の銃と同じく片方はロックオン用。巨大な星人すら一撃で圧殺する威力を誇る。名称はヤングジャンプの携帯サイトでのシミュレーションゲーム内での記述による。
- 巨大ロボット
- 後述の強化型ガンツスーツから接続されたケーブルによって操作できる巨大なロボット。不可視状態になることができる。耐久力はさほど高くない。なお、不可視状態が解除された際に、衆人から「ガンダム」や「トランスなんとか」などと形容されている。
- 飛行ユニット
- 空中を自在に飛行できる機械。外観はガンツバイクを元にいくつかのユニットを追加した形状になっている。
- 強化スーツ
- 多様な武器が搭載された強化型ガンツスーツ。腕部は大木のように太く、身の丈ほどの大きさがあり、使用者の手の動きにリンクするジェット噴射装置が装備されている。これを使用することでパンチ力が加速・強化される。さらに肘部には鋭利で長大な刃、掌にはエネルギー発射口がある。このエネルギー発射口からは標的の部位を削り取る様な光線が射出される。顔部には顔全面を覆い尽くすマスクが装着されており、このマスクの眼部はXガンと同じく、レントゲンのように対象を透かして見る事が出来るため、相手の急所などの弱点探索を行う事が出来る。レントゲン機能を使用する際には甲高い音を発する。後頭部には巨大ロボットを操作する多量のドッキングコードが接続されている。さらに耐久力も通常のスーツに比べ格段に上がっており、通常のスーツの耐久力では一瞬しか防げない攻撃にも余力を持って耐えられる。この強化スーツを脱ぎ捨てる際には背面から多量の煙が排出される。
単行本一覧
コミックスは10巻ごとにカラー分けされており、10巻までは赤、11巻から20巻までは青、21巻以降は無色となっている。
- ヤングジャンプ・コミックス
- (2000年12月発行)ISBN 4-08-876105-7
- (2001年3月発行)ISBN 4-08-876139-1
- (2001年6月発行)ISBN 4-08-876163-4
- (2001年10月発行)ISBN 4-08-876217-7
- (2002年2月発行)ISBN 4-08-876267-3
- (2002年5月発行)ISBN 4-08-876293-2
- (2002年9月発行)ISBN 4-08-876342-4
- (2003年1月発行)ISBN 4-08-876388-2
- (2003年5月発行)ISBN 4-08-876442-0
- (2003年8月発行)ISBN 4-08-876486-2
- (2003年12月発行)ISBN 4-08-876538-9
- (2004年3月発行)ISBN 4-08-876578-8
- (2004年5月発行)ISBN 4-08-876608-3
- (2004年7月発行)ISBN 4-08-876637-7
- (2004年12月発行)ISBN 4-08-876717-9
- (2005年4月発行)ISBN 4-08-876780-2
- (2005年7月発行)ISBN 4-08-876826-4
- (2005年11月発行)ISBN 4-08-876881-7
- (2006年6月発行)ISBN 4-08-877069-2
- (2006年12月発行)ISBN 4-08-877187-7
- (2007年5月発行)ISBN 4-08-877276-8
- (2007年11月発行)ISBN 4-08-877349-7
- (2008年5月発行)ISBN 4-08-877445-0
- (2008年10月発行)ISBN 4-08-877511-2
- (2009年2月発行)ISBN 4-08-877597-X
- (2009年6月発行)ISBN 4-08-877668-2
- (2009年10月発行)ISBN 4-08-877721-2
- (2010年5月発行) ISBN 4-08-877854-9
- (2010年9月発行) ISBN 4-08-879025-1
- GANTZ/OSAKA(愛蔵版コミックス)
- (2010年10月20日発行)ISBN 4-08-782343-1
- 公式ファンブック
- GANTZ/MANUAL (2004年12月発行)ISBN 4-08-876735-7
- GANTZ初の公式ファンブック。原作のキャラクターや星人等の設定、各ミッションや武器のギミック紹介。またアニメの詳細設定も掲載されている。
- GANTZ/MANUAL (2004年12月発行)ISBN 4-08-876735-7
アニメ
2004年に放送され、第1期はねぎ星人篇・鈴木星人篇をフジテレビで、第2期はあばれんぼう星人おこりんぼう星人篇とアニメオリジナルストーリーの玄野星人篇をAT-Xで放送した。 尚、第2期は、放送局を変えて再開されている。ストーリーは原作と違い、監督の意向により、ガンツの方針が変遷してゆくチビ星人編とそれ以降は省かれており、オリジナルシナリオを追加して締めくくった形となっている。
スタッフ
- 監督 - 板野一郎
- シリーズ構成 - 十川誠志
- キャラクターデザイン - 恩田尚之
- メカニカルデザイン - 中島利洋
- 撮影監督 - 林コージロー(第22話/駅員)
- 美術監督 - 池田繁美
- 色彩設計 - 飯島孝枝
- 3DCGディレクター - 加藤泰裕
- 編集 - 廣瀬清志(第22話/ストーカー)
- 音響監督 - 早瀬博雪
- 音楽 - 十川夏樹(1話 - 5話)、 高梨康治(6話 - )
- アニメーション制作 - GONZO
- 設定製作 - 内田信吾(第22話/客)
- 製作 - GANTZ Partners
主題歌
- オープニングテーマ「Super Shooter」
- 作詞・作曲・歌 - RIP SLYME
- エンディングテーマ「Last Kiss」
- 作詞・作曲・歌 - BONNIE PINK
第1期 「GANTZ 〜the first stage〜」
2004年4月10日から2004年6月22日の間、フジテレビで放送された。全11話。
フジテレビの規制により一部シーンがカットされ、本来の13話分を11話に再編集されており、一部、残酷シーンなども修正が施されている。それらはDVD化の際に補完された。DVD版は、全13話ノーカットバージョン。
+第1期 !話数!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督 | |||||
colspan="6"|ねぎ星人篇 | |||||
---|---|---|---|---|---|
1 | 新しい朝が来た | 十川誠志 | 板野一郎 | 山名隆史 | 恩田尚之 |
2 | 人間じゃねぇ | 小林謙一 | 藤原潤 | 福世孝明 うのまこと 田中孝弘 | |
3 | 計ちゃん、すっげえ | 西森章 | 濁川敦 | 日向正樹 | |
4 | それぢわ、ちいてんをはじぬる | うえだひでひと | 水本葉月 | 山本佐和子 | |
5 | っていうことは、あの時 | 佐野隆史 | 小林利充 | ||
6 | やったああああっ | 山名隆史 | 崔ふみひで | ||
7 | 狙ってるぜ | 西森章 | 濁川敦 | 日向正樹 | |
colspan="6"|鈴木星人篇 | |||||
8 | やべェ! | 十川誠志 | 関野昌弘 | うのまこと 福世孝明 | |
9 | ソッコー殺す | 佐野隆史 | 犬川犬夫 | 小林利充 | |
10 | 裕三君? | 安彦英二 | 遠藤広隆 | 安彦英二 | |
11 | あいつは撃てない | 藤原潤 | 寺尾洋之 | ||
12 | 加藤くんは待っていて | 松尾慎 | 濁川敦 | 日向正樹 | |
13 | 死んで下ちい | 関野昌弘 | 福世孝明 崔ふみひで うのまこと 藤原潤 |
第2期 「GANTZ 〜the 2nd stage〜」
2004年8月26日から同年11月の間、AT-Xで放送された。全13話。同じヤングジャンプ連載作品である『エルフェンリート』とAT-Xで同時期に放送されており、残酷表現の多い作品同士としてよく比較された。残酷描写などが第1期より増えているため視聴年齢制限が掛けられた。
+第2期 !話数!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督 | |||||
colspan="6"|あばれんぼう星人・おこりんぼう星人篇 | |||||
---|---|---|---|---|---|
14 | さようなら | 十川誠志 | 西森章 | 犬川犬夫 | 小林利充 |
15 | 早くイキてぇ! | 須永司 | 小林孝志 | 田中孝弘 | |
16 | 俺がやる! | 西森章 | 濁川敦 | 鈴木信吾 日向正樹 | |
17 | こいつら撃っていいんだろ? | 大橋誉志光 | 亜蘭澄史 吉沢俊一 | プリンセスマコ | |
18 | おかえり | 須永司 | 大西圭介 | 石川健介 | |
19 | なんじゃ、ありゃあっ | 関野昌弘 | 犬川犬夫 | 福世孝明 亞蘭諏巳嗣 | |
20 | 俺を撃てっ! | 小林孝志 | 小林利充 | ||
21 | 兄ちゃん? | 西森章 | 筑紫大介 | 桧樫珠子 | |
colspan="6"|玄野星人篇 | |||||
22 | 二度と言うな! | 十川誠志 | 佐野隆史 | 濁川敦 | 日向正樹 |
23 | 玄野星人! | 田中孝弘 | 水本葉月 | 田中孝弘 | |
24 | 出られない迷宮はないんだ | 大橋誉志光 | 犬川犬夫 | うのまこと 細越裕司 鈴木信吾 | |
25 | 生きてかえろうぜ | 関野昌弘 | 福世孝明 羽田浩二 薮野浩二 | ||
26 | 生きてくれ | 板野一郎 | 小林孝志 | 小林利充 |
小説
- GANTZ/MINUS
- 漫画本編が3か月の休載の間『週刊ヤングジャンプ』にて連載。内容は玄野たちがガンツの部屋に来る以前の話で和泉と西も登場する。
- 全8話。
- 原案:奥浩哉
- 小説:日下部匡俊
- イラスト、星人デザイン:コザキユースケ
ゲーム
- GANTZ THE GAME
- CERO 18歳以上対象
- 機種 - プレイステーション2
- メーカー - コナミデジタルエンタテイメント
- ジャンル - 3Dアクションソフト
- 2005年3月17日発売
実写映画
その他
石森章太郎原作のTV番組『がんばれ!!ロボコン』のガンツ先生がGANTZの名称の元であり、ガンツの採点シーンもガンツ先生がロボコン達の行動を採点するシチュエーションのパロディである。
脚注
外部リンク
- [http://studiooku.zombie.jp/ 奥浩哉公式