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MとNの肖像/樋口橘

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著者: 樋口橘
巻数: 6巻

樋口橘の新刊
MとNの肖像の新刊

最新刊『MとNの肖像 6


出版社: 白泉社
シリーズ: 花とゆめコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

arcambooks_rogi 12月28日 今日のわんこインは、樋口橘サンの『MとNの肖像 全6巻』!!  500円です!  http://www.arcam-b.com/book/set.htm

MとNの肖像の既刊

名前発売年月
MとNの肖像 2000-10
MとNの肖像 2 2001-02
MとNの肖像 3 2001-09
MとNの肖像 4 2002-02
MとNの肖像 5 2002-05
MとNの肖像 6 2002-08

MとNの肖像』(エムとエヌのしょうぞう)は、樋口橘によって漫画雑誌「花とゆめ」(白泉社)において、2000年8号~2002年13号まで連載していた漫画。コミックスは全6巻。

物語

まともで穏やかな学園生活を送るために、本性を隠して過ごそうとするマゾヒスト(M)の安部みつると、ナルシスト(N)の甘草夏彦。ひょんなことからお互いの秘密を知り合った二人は、奇妙な連帯感から友達づきあいを始めるようになる。聖や理々花といった友人たちや家族に励まされ支えられながら、自分たちの性癖や様々な事件と奮闘する、ちょっと変わった学園ストーリー。

登場人物

安部 みつる(あべ みつる)
声 - 皆口裕子)
お嬢様育ちで母親譲りの美貌の持ち主だが、やや妄想癖がある。趣味はテレビ鑑賞(お笑い番組)と読書(耽美ファンタジー少女小説)、ケーキ作り。(お笑い番組好きは作者がそれほど詳しくないのでどうでもよくなったとのこと)兄や姉と違って才能に恵まれず、母の麗華から「愛のムチ」をうけて育ってきた。そのプレッシャーとストレスが蓄積されてきた結果、M(マゾヒスト)になってしまう。普通の怪我ではなんともないが、他人から痛みを与えられると痛みを快楽に感じる別の人格が出てきて、さらなる痛みを求め相手に迫ってしまう(だんだん普通の怪我でもM化するようになっていくのだが)。元に戻るには、気絶してから目を覚ます必要がある。この性癖のせいで名門の付属中学に居られなくなり、実家の神戸から大阪の高校へ越境進学した。今度こそ本性を隠していこうとするのだが、入学早々同級生の甘草にバレてしまう。真面目で引っ込み思案でシャイな性格とは裏腹に、悪女系の色っぽい顔つきと抜群のスタイルからドロンジョ様と呼ばれ、クラスメートからよく誤解される。この性癖は家族も知らない。5月20日生まれ、B型。
甘草 夏彦(あまくさ なつひこ)
声 - 高山みなみ
みつると同じく名門のお坊ちゃまで過保護に育てられてきたが、彼女に比べるとだいぶ常識人。幼い頃は病弱で家に閉じこもって遊んでいたのだが、ふと鏡を見て自分の姿に一目惚れし、以来N(ナルシスト)になってしまった。みつると同様、この性癖がばれたのをきっかけに実家の京都から越境進学してきた。普段は度の強い眼鏡をかけて防いでいるが、うっかり裸眼で自分の姿を見てしまうと、我を忘れて自らの美しさに心酔してしまう。自室の中に鏡張りの個室をこしらえており、そこでいくつもの自分の姿に囲まれて疲れを癒すほど。みつるの好きな耽美ファンタジー少女小説の主人公、ルシフェル様に外見がそっくりらしい。最初は同情心からみつると接しており、その後徐々に異性として意識するようになった。恋人同士になってからも、しばらくの間はみつるよりも鏡に映った自分の姿に夢中になっていたが、最終回付近でやや改善される。ちなみにこの性癖、家族も全員知っている。3月14日生まれ、AB型。
聖 英一(ひじり えいいち)
声 - 石田彰
みつる達の一年上の先輩で、実は寺の息子。ルックスも良く、スポーツ万能で男女・学年を問わず人気のある好青年。みつるの性癖や、甘草との関係を鋭く見抜く洞察力を持っている。その一方で本性はかなり腹黒い。秘密にしているが、過去のトラウマから犬は大の苦手。しかしなぜか犬は彼を慕ってとびかかってくる。当初は秘密を持つ者同士、理解者を求めて(そして犬を追っ払ってくれる人を求めて)みつるに近づいたのだが、やがて本当に魅かれていくようになる。女たらしのようだが、まだ童貞。霊感は強いが幽霊が苦手。あだ名はひじりんご。8月6日生まれ、O型。
辻 理々花(つじ りりか)
声 - 坂本千夏
みつる達と同学年で、みつるにとって初めて出来た女友達。明るく元気な女の子で、何かと誤解されがちなみつるをフォローする。だが、いろいろと鈍感でみつる達の秘密にはまったく気がつかず、その複雑な関係を不可解に思っていた。最初は聖と喧嘩友達のような関係だったが、だんだんと気にかけるようになったようだ。10月13日生まれ、O型。
聖 陽一(ひじり よういち)
英一の弟で、わずか4歳にして霊能力を持つ。兄に似てか胸の大きな女性が好きらしく、みつるになついていた。作者は欄外にて別の作品にも登場させたいと書いており、次回作学園アリスにも出演している。12月4日生まれ、O型。
安部 麗華(あべ れいか)
みつるの母。会社重役の夫と優秀な子ども(みつるを除く)を持ち、自身もフラワーコーディネーターとして活躍している。他の子に比べて出来の悪いみつるを厳しく育てようとしてマゾにしてしまった張本人。ただし麗華も含め、安部家の家族はみつるの性癖については知らない。美少年好き。6月20日生まれ、B型。
安部 一臣(あべ かずおみ)
みつるの兄で歯科医。極度のマザコンで、母の若い頃にそっくりなみつるに対してもやや常軌を逸した愛情を抱く。美形の男女以外は認識できない。1月1日生まれ、AB型。
ノーマン
一臣がホームステイ先で押し付けられて飼うことになった大型犬。プライドが高くなかなか安部家の人間になつかなかったが、しばらくして幼かったみつると仲良くなる。
甘草 千秋(あまくさ ちあき)
夏彦の母。病気療養のため引退した元宝塚女優。おっとりした優しい性格だが、世間知らずで非常識な部分もあり、作品の後半では夏彦たちを振り回す。甘草家の人間は、ばあやも含め夏彦の性癖について知っており、自分にしか興味がなく友達を作らない夏彦を心配していた。みつるに負けず劣らずの妄想癖の持ち主で、二人は出会ったその日のうちに意気投合している。2月14日生まれ、A型。
聖 倫子(ひじり のりこ)
英一と陽一の母。メイクや着ている服に合わせて、性格や口調がガラリと変わる。英一の裏表のある性格もここからきたと思われる。前の夫と死別した時には、葬式で激しく取り乱すが、わずか一年にその葬式で出会った現在の夫と再婚した。
鞠小路 成顕(までのこうじ なりあき)
申し分の無い家柄出身のみつるの婚約者だが、17歳のみつるに対して32歳。みつるが3歳の頃から目をつけていた。背が低く登場する男性キャラの中で最も冴えない風貌で、あまり前に出ていかない内向的な性格。悪い人間ではないらしい。閉所恐怖症。4月11日生まれ、A型。
幹 要(みき かなめ)
成顕の秘書。一臣とは高校の同級生で、ミッキー・オーミンと呼び合う仲。身寄りがない彼を引き取ってもらった縁で今の仕事をしている。とてもそうは見えないが、昔はヤンキーだったらしい。成顕のことをないがしろにすることもあるが、基本的には彼のために奔走する。3月29日生まれ、O型。