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MFゴースト/しげの秀一

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著者: しげの秀一
巻数: 2巻

しげの秀一の新刊
MFゴーストの新刊

最新刊『MFゴースト 2


シリーズ: ヤングマガジンKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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MFゴーストの既刊

名前発売年月
MFゴースト 1 2018-01
MFゴースト 2 2018-05

MFゴースト』(エムエフゴースト / 英語表記: MF GHOST) は、しげの秀一による日本の漫画作品。しげのの過去作『頭文字D』と同じく、公道でのレースを題材とした自動車漫画。

概要

しげのが描いた自動車漫画としては、『バリバリ伝説』『トンネルぬけたらスカイ☆ブルー』『頭文字D』に続く4作目。『頭文字D』のキャッチコピーである「公道最速伝説」にちなんだ『新公道最速伝説』と銘打たれている。「主人公が馬力が劣る車でライバル車たちと渡り合う」という『頭文字D』のコンセプトを引き継いでおり、主人公の愛車も、『頭文字D』の主人公の愛車トヨタ・AE86のコンセプトを引き継いだトヨタ・86となっている。

ガソリンエンジンなどの内燃機関自動車が廃れ、電気自動車や燃料電池自動車が主流となったという想定の近未来が舞台で、『頭文字D』と同じ一般公道でのレースを題材としているが、こちらは道路を完全なクローズドコースとした合法のレースイベントという設定となっている。また、日本国産車に限定されていた『頭文字D』と違って、作中にはフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェといった日本国外の高性能スポーツカーが多く登場する。

あらすじ

202X年、化石燃料を動力源とする自動車は世界中で生産中止となり、それに代わって自動運転システムを搭載した電気自動車や燃料電池自動車が普及していた。そんななか、今や絶滅危惧種ともいえる内燃機関を搭載したスポーツカーを用いて、公道をクローズドコースとして行われるカーレース「MFG」が開催され、世界の多くの人々を熱狂させていた。そのMFGに参戦するため、英国のレーシングスクールをトップの成績で卒業した天才ドライバー・カナタ・リヴィントンが来日し、トヨタ・86で出走するhttp://yanmaga.jp/contents/mfg;。

作品設定・用語

MFG(エムエフジー)
リョウ・タカハシが提唱した、クローズドコース化した公道を内燃機関を搭載した車で走るカーレースイベント。レースの模様は自立型ドローンに搭載されたカメラを通して全世界に有料配信され、契約視聴者数も3千万人を突破するほどの人気イベントとなっている。予選のタイムアタックで上位15位に入った選手のみが決勝に進出でき、決勝戦はコースを2周するレース形式で行われる。優勝賞金は10億円。
基本的に使用車種やセッティングなどに制約はないが、車重に応じてタイヤのトレッド幅を決定する「グリップウェイトレシオの均一化」を唯一絶対のルールとしている。このため、車体を軽量化してもグリップ力の劣る細いタイヤを履かざるをえず、単にエンジン出力を上げてもタイヤの負担が増大し、不利が大きくなる。また、駆動力で有利な4WD車やMR車にもハンディが課される。これらの制約から、無改造でも馬力が高くバランスもいいヨーロッパ製の高級車が有利となっており、その車を所有できる財力をもったチームが上位を占めていることから「リッチマンズレギュレーション」と揶揄されている。当初はブリジストン製の競技用タイヤのみが供給されるワンメイク体制だったが、前回大会からはヨコハマタイヤも参入している。
車に貼られるカーナンバーは、40位までは前大会のランキングに準じた番号を、それ以降は先着順で好きな番号を選べるようになっている。
各車の走行データは、テレメータリングシステムを介してMFGのセントラルコンピュータに送られ、コンピュータが優れた技量をもつと判断したドライバーの車には「注目フラグ」が立てられる。フラグを立てられた車は、メインの配信画像に優先的に映される仕組みになっているが、その判断基準は厳しい。特に初出場者にフラグが立つことは非常に珍しく、作中でこれを達成するのは主人公のカナタと、前回大会でデビューしたミハイル・ベッケンバウアーの2名のみ。予選に出走するドライバーは物語開始時点で約300人おり、その実力は玉石混交で、下手なドライバーが希少な車を派手にクラッシュさせる場面を目当てにしている視聴者もいる。
神15(かみフィフティーン)
MFGのランキング15位以内の選手を指すニックネーム。このランクに入ると消耗パーツの値引き率拡大やタイヤの無償提供、セコンドブースの優先使用権など多くの特典を受けられるため、全選手がランク入りを目指している。
神奈川県小田原市・小田原パイクスピーク
MFGのコース。1周の全長は40.8キロメートルで、全コース中最長。箱根ターンパイクを通過後、芦ノ湖、旧国道1号線を通りゴールとなる。本作の世界では数年前に富士山北面で大爆発が発生し、それ以降の地下水脈の変動により温泉が枯れ、さらに火山性のガスと靄が麓を覆うようになったため、セクター3以降にある箱根の温泉街は人が住まないゴーストタウンと化している。この区間は靄の影響で視界がきわめて悪く、事故が多発していることから「死神(デスエリア)」とも呼ばれている。

登場人物

主要人物

カナタ・リヴィントン / 片桐 夏向(かたぎり かなた)

thumb|250px|カナタ搭乗車と同型の86

本作の主人公。19歳。日本人の父とイギリス人の母をもつハーフで、イギリスの名門レーシングスクールを首席で卒業した天才ドライバー。搭乗車は赤いトヨタ・86 GT改(6速MT仕様、86号車)。
冷静沈着で礼儀正しい眉目秀麗の好青年。母親の教育で日本語は堪能だが、漢字が読めず箸も使えない。行方不明の父を探すためにMFGへ出走し、父方の「片桐」姓を名乗って声にならない呼びかけを行う。かつて「伝説のダウンヒラー・藤原拓海」に師事したことがあり、非力な86を駆りながらも、初出走で注目フラグを立てられるほどの高い運転技術を見せつける。
西園寺 恋(さいおんじ れん)
本作のヒロイン。カナタの下宿先である西園寺家のひとり娘。17歳の女子高生。
周囲には内緒で、MFGのレースクイーン「MFGエンジェルス」のナンバー7としてアルバイトをしている。仕事中はいつも無表情にふるまっており、MFGの公式プロフィールも非公開としていることから、クールな謎のエンジェルスとしてファンの人気を集めている。外見だけでは人を好きにはならないと豪語していたが、初対面のカナタに一目惚れし、何かと気にかけるようになる。カナタがMFGに出走することは当初は知らされず、初出走時に驚きの表情を見せる。
相葉 瞬(あいば しゅん)

thumb|250px|相葉瞬搭乗車と同型のGT-R NISMO

小田原出身のMFGドライバー。24歳。搭乗車は白い日産・GT-R NISMO改(9号車)。昨年度のランキングは9位で、唯一日本国産車でトップ10入りを果たしたことで「GT-Rのアイバ」「カミカゼヤンキー」などと呼ばれ、人気を集めている。MFGエンジェルスの恋に片思いしており、ランキング5位以内に入りプロポーズするという夢をもっている。選手登録にやってきたカナタと出会い、自分を尊敬していることを知って気に入り、兄貴分として目をかけるようになる。
緒方(おがた)
西園寺家の知人で、瞬の友人。カナタに自分の愛車である86を提供し、セコンド兼整備士としてカナタを補佐する。元走り屋でMFGへの出走経験もあるが、予選で惨敗したことをきっかけに整備士に専念するようになる。ガソリンエンジン車が大好きで、現在の主流である電気自動車を「クソ」と言い放つほどに嫌っている。

MFG出場選手および関係者

ミハイル・ベッケンバウアー
ポルシェ社の育成プログラムを卒業した天才ドイツ人ドライバー。20歳。搭乗車はポルシェ・718ケイマンS改(12号車)。
前回大会では途中からの初参戦にもかかわらず「神15」入りを果たし、「シュツットガルトの刺客」の異名で呼ばれる。しかし、内心ではMFGのレベルを「素人とロートルしかいない」と評して失望しており、今大会を終えたらドイツに帰国したいと考えている。
石神 風神(いしがみ ふうじん)
2年連続でMFGを制しているディフェンディングチャンピオン。37歳。搭乗車はポルシェ・911カレラGT3改(1号車)。車の性能を活かした安定感のある走りが特長で、今大会でもミハイルの追撃をかわせる唯一のドライバーと目されている。
赤羽 海人(あかばね かいと)
MFGドライバー。26歳。搭乗車はフェラーリ・488GTB改(2号車)。
大石 代吾(おおいし だいご)
MFGドライバー。25歳。搭乗車はランボルギーニ・ウラカン LP610-4 改(3号車)。
坂本 雄大(さかもと ゆうだい)
デビュー4年目のドライバー。27歳。搭乗車はアウディ・R8 クーペ V10 Plus改(5号車)。MFGで勝つには大排気量エンジンと4WD駆動、電子制御で完全武装した車が必要という考えをもつ。
大谷 洋介(おおたに ようすけ)
デビュー3年目のドライバー。23歳。搭乗車はメルセデスAMG GT S改 (7号車)。

MFG運営関係者

上有 史浩(じょうゆう ふみひろ)
MFGの統括本部長。涼介の指示を受けてカナタの動向に注目する。
リョウ・タカハシ
MFGのエグゼクティブ・オーガナイザー。年齢、経歴などすべてのプロフィールが公開されていない謎の人物。
涼介(りょうすけ)
上有の知人で、群馬県前橋市で医師を務めている。カナタを「MFGの新世代(ニュージェネレーション)」と呼び、期待を寄せている。

その他

藤原 拓海(ふじわら たくみ)
かつてのカナタの師で、伝説と称されるダウンヒラー。

書誌情報

  • しげの秀一 『MF GHOST』 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉、既刊1巻(2018年1月5日現在)
    1. 2018年1月5日発売 ISBN 978-4-06-510707-2

出典

外部リンク