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WORKING!!/高津カリノ

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著者: 高津カリノ
巻数: 10巻

高津カリノの新刊
WORKING!!の新刊

最新刊『WORKING!! 10



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

jack_XB RT @hota_kz: 阿澄佳奈さんが結婚したことについては「よかったね」と思っても、WORKING!!のぽぷらに彼氏ができたら血反吐を吐いてのたうち回る自信がある。
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WORKING!!の既刊

名前発売年月
WORKING!! 1 2005-12
WORKING!! 2 2006-07
WORKING!! 3 2007-02
WORKING!! 4 2007-11
WORKING!! 5 2008-05
WORKING!! 6 2009-04
WORKING!! 7 2010-03
WORKING!! 8 2010-07
WORKING!! 9 2011-03
WORKING!! 10 2011-09

WORKING!!』(ワーキング!!)は、高津カリノによる日本の漫画作品。また、それを原作としたメディアミックス作品群。

概要

スクウェア・エニックスの漫画雑誌である『ヤングガンガン』にて、2005年1号(創刊2号にあたる)から連載されている4コマ漫画。北海道某所にある架空のファミレス「ワグナリア」を舞台に、そこに勤務する登場人物たちの日常を描く。登場キャラクター同士のボケとツッコミの掛け引きは軽快ながら巧みに交わされる。

通常6ページの連載で、時々2話掲載となる。4コマ漫画ではないショートストーリーの場合もある。4コマ形式の時はきちんとオチをつけながらその後のストーリーへつながってく形で構成されている。毎回1ページ目の半分に扉絵に相当する部分があり、掲載時にはそこでキャラクターの独白、あるいは会話が挿入されるがコミックス収録時には取り払われている。話数は「〜品め」で表される。

元々は作者が自身のウェブページで不定期で連載しているWeb4コマ漫画『WORKING!!』を雑誌連載の為に舞台設定と登場人物を新たに書き起こしたものが本作である。ファミリーレストランチェーン「ワグナリア」のWeb版とは別店舗の店という設定で、同じ世界観を共有している。店長の旧友や佐藤のバンド仲間などが勤めるなど、設定上のつながりのあるキャラクターも存在する。Web上で連載している方が「猫組」、ヤングガンガンに掲載される方は「犬組」と呼称されている。下記登場人物達も「販促」と称して一部サイトコンテンツに登場しており、登場人物の中には本編よりもサイトでの登場が多いキャラも存在する。

2006年6月30日より携帯コンテンツからの番外編配信も行われている。2007年1月25日からドラマCDが発売されている。また、2010年4月から6月までテレビアニメが放送された。

登場人物

※声優はドラマCD版 / テレビアニメ版の順。

ワグナリアスタッフ

  • 概要にある通り、「ワグナリア」は北海道某所にあるファミリーレストランで、チェーンストア体制を採っている。
  • 小鳥遊の働いている店では、店長の白藤杏子(以下杏子)の方針で大小問わず色恋沙汰を禁じている。これは互いの関係がぎくしゃくした時に店内が機能不全に陥る可能性を憂慮してのことである。実際に、山田の発言がきっかけでこの事態が生じている「53品め」にて。第7話にて。
  • アルバイト歴は、長い順から、轟→佐藤→相馬→種島→伊波→松本→小鳥遊→山田。
  • アルバイト開始時は制服に研修バッジを着用し、時給が約30円引きとなる。なお、仕事を覚え、杏子の許可を得ない限り外すことはできない。
  • アルバイトを含めた職員には社員割引が適用され、店の商品を注文すると3割引となる。
  • 下記のメンバー以外にキッチンに2名のスタッフが確認されているほか、平日の昼間にはパートのスタッフが入っている。
小鳥遊 宗太(たかなし そうた)
声 - 鈴村健一 / 福山潤
「ワグナリア」フロア担当。16歳の高校1年生。初登場は「1品め」(第1巻)。
作中では所謂「ツッコミ役」の立ち位置に立つ。学業・アルバイト・家事全般をこなすいたって真面目な少年だが、小さいものや可愛らしいものを病的に好む『ミニコン』という性癖を持っていて、小学生以下の幼児やぬいぐるみはおろか、微生物までも好む。反面大きなものや年上の人間を毛嫌いするので、杏子とは仲があまりよくない(曰く「12歳以上の女性は年増」)。ただし身長が低い種島は例外である。
アルバイトを始めた理由はバイトの勧誘をしていた種島の可愛さに釣られたからであり、彼女には甘い態度をとる。子供や小動物の扱いにも手馴れており、嫌われることも無い。特に頭を撫でることが得意で、種島いわく「あまりの心地よさに病みつきになる」ほど。また上記の理由で杏子との仲は悪く、嫌がらせで週7日のシフトを組まれているアニメでは、後に週6日に緩和されている(第1話より)。
女装するとかなりの美人になる(通称「ことりちゃん」)が、本人は幼少期のトラウマのために女装することを極端に嫌がっている。伊波の男嫌いを治すための世話係を押し付けられた結果、伊波に恋心を寄せられることになるが、本人は気付いていない。だが次第に伊波を意識し始め、自分の感情の変化に戸惑っている。伊波に積極的な桐生が嫌いで、感情的になることが多い。
彼がミニコンになったのは、自分勝手で大柄な姉達に囲まれて育った反動であり、また本人はそんな家庭環境を隠そうとしている(が、伊波と相馬には程なくバレてしまった。また、音尾には家族の件を吐露している「15品め」にて。)。アルバイトを続けるのは、貯金して一刻も早く家を出るためである。しかし、彼を頼っている姉妹達のことを完全に嫌っているわけでもなく、姉たちの祝い事の際には何かしらの企画を考えたりもしている。
奇人揃いの家族やバイト仲間のせいで酷い目に合う役回りが多く、伊波に殴られたり、仕事のできない山田に手を焼くなど苦労が絶えない。
身体は耐久・持久ともにかなり丈夫。また梢から教わった護身術も体得しており実は桐生よりも強く、すなわち伊波よりも強いのだが、女性に対しては(姉に痛めつけられた経験から)本能的に抵抗できない。
ことりちゃん
極まれに現れる「ワグナリア」フロア担当の幻のスタッフ。小鳥遊の仮の姿。命名者は佐藤で、名字の一部から採られている。伊波の父親が来店する際、伊波が小鳥遊を女と言ってしまったため、女装するハメになった。その後伊波の父に対して、とあることを理由に一喝したものの、女装していたことはバレていない。
かつら・メイクおよび変装道具は山田から提供してもらったもので、制服はワグナリアにあったものを借用している。ことりちゃんになる際、制服は相馬が用意し、メイクは山田が行っている。また佐藤からは胃薬を貰っている。メガネは外しているが、アニメによると松本のコンタクトを着用しているとのこと。
種島の憧れの女性像。男性客からも「可愛い」と好評な様子。また桐生は彼女(?)を「山田」と思い込んでいる小鳥遊の女装には気付いていない。
種島 ぽぷら(たねしま ぽぷら)
声 - 門脇舞以 / 阿澄佳奈
「ワグナリア」フロア担当。17歳の高校2年生で、小鳥遊と同じ高校の先輩ただし、面識は無かった。。初登場は「1品め」(第1巻)。
音尾からの「いやし系」という採用条件に合致しただけの理由で採用されている「116品め」にて。。『ぽぷら』という名前はポプラの木のように大きくなってほしいという願いから命名されたただし、作者がこのように名付けたのは「嫌がらせ」とのこと。。大きなポニーテールがトレードマークアニメではアホ毛が加えられている。
「ワグナリア」のマスコットキャラクター的存在。基本的には面倒見が良く誰に対しても気兼ねなく接する常識人で、スタッフの人間関係に気を回すなど仲間意識はかなり強く、世話焼きな面を見せる。ただし、時折非常に失礼な言葉を言うことがあり(本人は悪気は無い)、特に音尾が傷つけられている。
よく小中学生と間違えられるほどに小柄で、本人はコンプレックスを感じているが、小鳥遊からは非常に気に入られている。また同じ理由で制服は特注品。腕力も弱く、食器の片付けや力仕事ができない。内面・性格も子供に近く、根が純粋で騙されやすいので佐藤を筆頭によく他のスタッフにからかわれている。反面佐藤に対しては、相談事をもちかけるなど店内では最も頼りにしている節があり、相性も極めて良いが、恋愛感情は無いらしい。
なぜか小鳥遊を「たかなし」と発音できず、常に「かたなし君」と呼んでしまう。憧れの女性は女装した小鳥遊で、一時期強引に女装を迫ったこともあった。胸は体の割りに大きすぎるらしい。
本人曰く両親も小柄らしい。
作者のホームページの「うろんにらくがき」というコーナーで作者が最も頻繁に描くキャラクターで、単なる一枚絵や小ネタとして描かれる以外にも、『ヤングガンガン』の発売日やサイトの更新などについての告知の役割を果たすことが多い。作者曰く姿が見えていない回も、小さくて見切れているだけで毎回出演しているという。設定段階では、ライオンの鬣のような髪型だった。また作者は彼女を『たねじま』と読む。
白藤 杏子(しらふじ きょうこ)
声 - 皆川純子 / 渡辺久美子
「ワグナリア」の雇われ店長。28歳。初登場は「1品め」(第1巻)。
長身で男言葉で喋るクールな女性。山田と松本以外の女性スタッフからは「杏子さん」、その二名と男性スタッフからは「店長」と呼ばれている。
ほとんど仕事をせず、またかなりの大喰らいで店の食料品を勝手に食べてばかりいる傍若無人な人物。だがある程度店長としての意識は持っていて、まれに上司として助言をすることもあるが、仕事はレジしかできない。アルバイトの採用は彼女が行っていたが、採用基準がどこかずれていて音尾に度々注意されたため、面倒になって種島をスカウトに行かせた。結果小鳥遊がチョイスされるきっかけになっている。
基本的に好き嫌いなく何でも食べるが、好物は八千代の作るパフェ。たまにお菓子のお土産を持って帰ってくる音尾を、お菓子そのものとしか見ていない。
学生時代は所謂スケバンで、態度の悪い客に手荒な対応をしたり、学生時代の舎弟を使って制裁を加えるなど物騒な行動もみられる。学生時代から当時小学生だった八千代と付き合いがあり、異性との恋愛を許さないほど大事にしている。また舎弟は大勢いて、いざという時は呼び出して手伝ってもらったり、「ワグナリア」の売り上げに貢献してもらっている(真柴兄妹もその一部)。
年齢を気にしており、「年増」、「子持ち」等と呼ばれると極端に不機嫌になる。
作者によると名前は犬っぽいイメージ(『シロ』が付く名前)から付けられている。Webページ掲載の『WORKING!!』(猫組)に登場する店長の榊研一郎とは同級生という設定。アニメでの愛車はフィアット・500第8話にて。である現実の同車の定員は4人だが、劇中では5人で乗車する場面が見られる。
佐藤 潤(さとう じゅん)
声 - 野島裕史 / 小野大輔
「ワグナリア」キッチン担当。20歳の大学生。初登場は「3品め」(第1巻)。
バイト歴は八千代に次いで長く(16歳で入店している)、音尾からの「帯刀していない人」という採用条件に合致しただけの理由で採用されている
八千代より明るめの金髪で常に前髪で左目が隠れている。無表情でぶっきらぼうな男性。ヘビースモーカー。店内一の長身で、現在も伸び続けている(幼少期は小柄だったとのこと)。一人暮らしをしているが実家、大学共に近いらしく、ワグナリアへの行き来は親の車(B6型アウディ・A4)を使用している。一人暮らしをしている理由は「でかいのがうろうろしていると邪魔」と家族に言われたかららしい。
働き始めた当初から八千代に恋愛感情を抱いているが、当の彼女は杏子に夢中のため全く気付いてもらえず、加えて数少ない同年代の友人として信頼されているため生殺し状態となっており、気苦労が絶えない。そのため胃薬と頭痛薬を常備している他、種島をからかうことでストレスを発散している。種島以外(松本など)をはけ口とすることもあるが、種島が一番しっくり来るらしい(松本は「ごめんな」と言われた)。
なお、当初は八千代を「轟」と名字で呼んでいたが、ある時を境に下の名前で呼んでいる。また彼女への想いを確かにするため、達成できなかったらアルバイトを辞める決意を本人に話すほど親密度は高い。しかし褒められただけで咽たりする他、二人きりになってもまともに口が利けなかったり、飲みに誘っても日取りが決められないなど押しが弱く、相馬、山田には「ヘタレ」扱いされている。
種島の扱いに関しては非常に上手く種島いぢめ」として研究している節もある。、杏子や伊波の扱いにも長けており、八千代以外には要領が良いといえる。
一見怖そうな外見伊波などから「ヤンキーっぽい」と言われている。をしているが、小鳥遊や相馬曰く「店で一番良い人」と言われるほど「ワグナリア」において最も人がよく、種島の代わりに力仕事を引き受けたりしている。接客が嫌いだったり歌を歌うのを拒否したりと、見た目に反してシャイ。
「背が高く、優しく、外見はそこそこ良い」ため相馬や友人の吉田曰くもてるらしい(本人は否定)。また、アニメでは接客に出た際女性客にうっとりされる場面も見られ、かなりの二枚目である。
Webページに掲載の『WORKING!!』(猫組)に登場する足立正広とはバンド仲間(ギターリスト)。種島のいじり役や足立との絡みでらくがきまんがにもよく登場し、本編にもまして様々な手段で種島をからかっている。
人気投票では常に2位を獲得している(本人曰く境遇への同情票が多い)。
轟 八千代(とどろき やちよ)
声 - 河原木志穂 / 喜多村英梨
「ワグナリア」フロアチーフ。20歳のフリーター。初登場は「4品め」(第1巻)。
名前の由来は「忠犬ハチ公」。杏子と同じく最も長くワグナリアで働いている。なお、バイトを始めたのは、杏子のそばで働きたかったため(当時16歳だった)。また同じ理由で社員登用も受けていない。
金髪のセミロングで、伸ばした方の髪先がカールしている。小学校時代はこめかみのあたりにツインテールを、中学時代は三つ編みを、高校時代は後頭部にツインテールを組んでいた。
人格者で常に笑顔を絶やさない働き者。独特のほわほわした雰囲気を持っているため、小鳥遊は調子が狂うらしく、やや苦手としている。また佐藤はこの雰囲気にうっかりときめいてしまい、以来4年間片思いを続けている。
「実家が刃物店だから」という理由で幼少期から常に真剣の日本刀を携帯していると、「13品め」(第1巻)において彼女自身が発言している。それ以前にも真剣を帯刀していると思わせるような描写はあった。。和風で渋い茶碗などを好み、刃物に対しては同業者としてライバル心を抱く。
小学生時代にいじめっ子から救ってもらったことがきっかけで杏子を慕っており、以来ずっと身の回り(主に食事)の世話をしている。今では恋愛感情まで抱いており、杏子に近づく者に対しては刀を抜いて脅したり、闇討ちしたことまであるらしい。特に音尾は帰ってくるたびにお土産(=食料)を持ってくるため、杏子を取られてしまうのではないかと警戒している。杏子に対する依存度は、彼女の格好をした巨大ぬいぐるみを持っていたり、彼女が出張で長期間(2日ほど)いなくなるとおかしくなるほどである。
スタッフの仕事を上手くさばいて店内の雰囲気とスタッフの人間関係の両方を良好に保つなど、チーフに見合う仕事スキルはある。ただし「杏子が居ないから」という理由で高校にはほとんど通わず、大学にも進学していないため、見た目の印象とは裏腹に学がない。また、ワグナリアスタッフ・真柴兄妹以外に人脈がない。杏子曰く「八千代が自分以外と親しくしているのを見たことが無い」とのこと。また機械オンチでもある(研修の際、特にレジで苦労したことを打ち明けている)。
人脈がないためか携帯電話を持っておらず、更に機械オンチのためにその扱い方もよくわかっていなかったが、後に佐藤の付き添いで購入する。しかし購入後も相変わらず苦手らしく、何の変哲もない短文のメールを打つのに一時間もかかるほどである。
人見知りが極めて激しく、初めて会う人間に対しては必ず杏子の後ろに隠れながら話す。また、買い物に行く際も店員に話しかけられるとすぐに遠慮して店をあとにしてしまう。そのため服などを買う時はいつも通販を利用して買っていた(ネットが使えないためハガキを送っていた)。
杏子についてのノロケ話を始めると、仕事そっちのけで数時間は喋り続ける(主に相手は佐藤)。話の内容は毎回ほぼ同じらしい。なお、この弊害は相馬・佐藤・種島・小鳥遊らへと影響する(小鳥遊曰く「負の連鎖」・「見事な悪循環」)。
佐藤に関しては、当初は話しやすい相手レベルだったが、徐々に関係が変化しており、「男性の中では一番好き」とまで言わしめるほど。さらに、彼に「好きな相手がいる」と知ったことで複雑な感情に困惑するシーンも見受けられるこの感情の変化は、小鳥遊の伊波に対する見方とほぼ同じ。
伊波 まひる(いなみ まひる)
声 - 中原麻衣 / 藤田咲
「ワグナリア」フロア担当。17歳の高校2年生。初登場は「5品め」(第1巻)。やや癖のあるショートヘアと、左のこめかみに付いた2個のヘアピンが特徴。なお、ヘアピンは毎日変えている。
本来はおとなしく優しい性格の少女だが極度の男性恐怖症で、男性に近づかれたり触られたりすると老若人畜を問わず本能的に殴り倒してしまう癖がある。しかも壁や電信柱などを軽々と破壊できるほどの腕力を持つ。生身はおろか絵や写真にすら拒否反応を起こす為、趣味は読書(挿絵の無い小説など)になっている。
小鳥遊は当初「命の危険があるから」という理由で伊波と同じシフトにされていなかった。初めて2人が対面したのは杏子のシフトミスによるもの。現在は恐怖症克服と被害拡散防止のための「世話役」である小鳥遊を主に殴っている。当初は自身の癖や小鳥遊の趣味が原因で仲が良くなかったが、何度殴られても根気よく接してくれる彼に少しずつ心を開いていき、あることをきっかけに恋愛感情を抱く。とはいえ男嫌いを克服したわけではなく、相変わらず小鳥遊のことは殴ってしまう。
男嫌いであるために日常生活にも大きな支障買い物が満足にできない、公共の乗り物を利用できない、男性教師の授業をまともに受けられないなど。が出ており、アルバイトの志望動機は「男嫌いを治すため」である。現時点で男性に対する接客が満足にできた様子はないが、逆に女性に対する接客はほぼ完璧である。
男嫌いになったのは、幼少時代に自分を溺愛しすぎた父親に、徹底的に「男は危険なもの」と刷り込まれたことが原因。恐怖症をのぞけば真面目で常識的だが、パニックに陥りやすく(特に男性と接する際)焦るとピントのずれた言動をするほか、照れるとチョコを溶かしたり機械を壊すほど体温が上がる。
スタッフで唯一小鳥遊家の四姉妹全員と面識があり、小鳥遊家に2度宿泊している。また、泉の書いた小説の愛読者でもある。ただし、泉が小鳥遊の姉であることも、自分の好きな作家であることも気付いていない。
胸が小さいことがコンプレックスで、遥かに小柄な種島や小学生のなずなよりも小さく、友人(および作者)からは「ないちち」とまで言われている。
作者のWebページでの人気投票ではダントツの第1位。「ボコデレ」という新たな萌え属性として認識されている。
音尾 兵吾(おとお ひょうご)
声 - 中村大樹 / 中田譲治
「ワグナリア」マネージャー。37歳。初登場は「8品め」(第1巻)。
行方不明の妻を捜して日本中を転々としており、時々お土産を持って店に帰ってくる。主に妻に似ている者や、縁があるものを買ってくることが多い。
立場上、「ワグナリア」では最も偉い存在であるが、物柔らかで腰が低いためそのように見えない。妻探しや山田からの強引な養子縁談などもあって不在がちで存在感が薄く、スタッフからは雑に扱われている。ただし店にいる僅かな時間で経営の仕事を全てこなすなど、優秀である。
かなりのお人好しで、また他人を怒ることも苦手。山田に対して一度怒ったことがあるが、言葉遣いや雰囲気が全く変わっていない為、小鳥遊に驚かれた(というか呆れられた)。山田からは現在こそ父親のように慕われているが、初めは「なんでも言うことを聞いてくれそう」と思われていた。その反面、相馬から握られる弱みらしい弱みが一切ないというある意味すごい人でもある。
壮年のおじさんらしく若者と接するのが苦手で、特にワグナリア内の女性スタッフとの接し方に悩んでいる。なお、伊波とは「9品め」(第1巻)の時点で面識はなかったが、「15品め」(第1巻)第3話にて。で初めて対面した。
伊波からは(杏子の吹き込みで)女性と思われていた。また、暴力から回避させる為、小鳥遊の助言により伊波からは「空気」扱いされている。
ドラマCDではキャストにはあるものの全くと言っていいほど出番が無い。
相馬 博臣(そうま ひろおみ)
声 - 藤田圭宣 / 神谷浩史
「ワグナリア」キッチン担当。20歳。秘密主義者のため経歴不明仲の良い同年代の佐藤・轟も私生活を知らない。山田からは様々な経歴をねつ造されている。。初登場は「27品め」(第2巻)。
音尾からの「真面目な人」という採用条件に合致しただけ正確には、ワグナリアの間取り・人間関係・取引先などを調べ尽くしていた事を杏子が勝手に真面目と判断しただけ。の理由で採用している(採用当時18歳)。なお、音尾とその妻春菜とは、採用される前から面識がある(春菜とは『話友達』)。
一見笑顔を絶やさない好青年だが、実は噂話やゴシップが大好きで店員の大半の弱みや個人情報を握っており、それをダシに「説得」と称する脅しをしばしば行う怪しげな人物。その結果、自分の仕事は他の誰かが「やってくれている」ため、忙しい時でも暇そうにしている。基本的に話しかけるのは、相手のことを知ってから(=弱みを握ってから)。入店して2年程だが、何故かそれ以前の轟や佐藤に関する情報を知っており、当時の写真まで持っている。「人の心を読む」「うにのとげを一瞬で数える」等の人智を超えた特技を多数持つ。
登場当初こそ(小鳥遊から)「最強」と称されたが、伊波だけは傍に寄っただけで殴られるため苦手にしており、小鳥遊が来るまでは最も殴られる確率が高かったと述べているほど。しかし、小鳥遊の出現と携帯電話(電話番号の入手経路は不明)を介するというコミュニケーション方法の確立で、直接殴られることは少なくなった。その他、弱みといえる弱みの無い人(音尾)や、自分の想定よりもかけ離れた人(相馬の情報網でも捕まらない音尾春菜)も苦手としている。そして秘密主義者であることが仇となり、山田からは妙な同情をされ、それが種島に飛び火し、生まれて初めて弱みを握られてしまっている。以上の経緯から山田にもやや弱い。山田からは「かわいそうまさん」と呼ばれる。
同じ担当のためか佐藤と一緒にいることが多く、よく彼の恋愛事情をからかっては殴られている。どんな時でも「物事が面白くなるであろう展開」に事を進めるため、しばしば佐藤や小鳥遊に怒鳴られている。
佐藤曰く「ドS」で、Sっ気の強い女性をいじるのが好きらしい。またそれ以外にも、金髪・巨乳・頭が悪くない(=山田以外の)人が好みであることも明かしている。後、たい焼きが好きらしい。
山田 葵(やまだ あおい)
声 - 植田佳奈 / 広橋涼
「ワグナリア」フロア担当。自称16歳。一人称は「山田」。ただし少なくとも苗字は偽名。初登場は「47品め」(第3巻)。音尾が旅先から連れ帰った少女で、和人形のような長い黒髪が特徴。名前、年齢、経歴全てが自己申告であり、実際は家出中らしい。
一見ミステリアスな雰囲気を醸し出しているが、実は単純でどこか間が抜けている。自信家で態度が大きい上に無駄な発言が多いトラブルメーカーだが、それでいて仕事では全く役に立たないためいつまでも研修扱いで、店内での立場は低い。「割りまくりクイーン」を自称するほど多数の皿を割り、パフェを作る以外は基本的に何もできない。
相馬など自分に優しく接してくれる人にはよく甘えたがり、逆に厳しい小鳥遊・佐藤を苦手としている。相馬と同じくゴシップ好きで女性スタッフの中では人間関係に目ざとい方だが、思ったこと、気付いた事はすぐに表情や口に出すため、嘘や気遣いはあまり得意でない。
普段はワグナリアの屋根裏に住み着いている。生活に必要なものはフロアから調達しているが、食料だけは勝手に持ち出すと杏子に怒られるので、客として食べている。
好物は納豆。一度キッチンの冷蔵庫を納豆で埋め尽くし、佐藤に怒られたことがある。納豆にマヨネーズやケチャップ等様々な調味料を混ぜる独特なトッピングを行う。
家出中のためか家族というものに憧れており、気に入った人を自分の家族「山田ファミリー」にしたがる。特に父親に強く憧れ、ファザコンの気がある。音尾が理想の父親像らしく異様に懐いており、彼が帰ってくるたびに養子縁組を申し込んでいる。
なぜか変装用具、盗聴器など一式を所持しており、小鳥遊がことりちゃんに変装する際に活用されている。
当初は私服を持っていないと思われていたが原作では「88品め」で小鳥遊(ただし、ことりちゃんの姿で)と伊波がデートした際、アニメでは第8話でワグナリアスタッフと温泉旅行に行った際、学生服で行動していたことから。、現在は相馬に買ってもらった私服を着用している。また、同様に彼に買ってもらった熊のぬいぐるみに「デイジー」と名付け、大事にしている。
松本 麻耶(まつもと まや)
声 - なし / 川瀬晶子
「ワグナリア」フロア担当。18歳の高校生。初登場は「4品め」(第1巻)。音尾からの「もっと普通の人」という採用条件に合致しただけの理由で採用されている
本編4品めに後姿のみ登場。当初はただのモブキャラだったが、作者サイトでの企画や人気投票の度にこのキャラに注目するファンの声が多く挙がったため、『月刊少年ガンガン』2007年10月号の出張版に主役として再登場するに至った。基本的に出番は番外編のみ。赤縁の眼鏡をかけていて前髪の左サイドの一部だけが激しくカールしているのが特徴で、伸ばすとバネのように元に戻る。初登場時、研修バッジらしきものを身につけていた。
小学校時代のトラウマにより「平凡に生きること」を信条としており、その反面、普通でない変わっていることを極端に嫌う。だがその「普通」に固執する姿が、結局は自身の嫌う「変」な特徴になってしまっていることに気付いていない。
変わり者の他スタッフとはあまり関ろうとしていないが、ドラマチックな人生をよしとする山田とは言い争う事もある(傍から見れば仲は良い)。ちなみに山田から「胸はあんまり普通じゃない (= 大きい)」と言われている。
単純な性格なのか、からかわれたり騙されたりすることが多い。また小市民的な性格で強く出られない。
アニメでは毎回僅かに登場し、OPにも僅かに登場するが、台詞は最終回のみだった。

小鳥遊家

  • 作者の設定によれば、宗太となずな以外は『先生』と呼ばれる職業にしたかったとのこと(理由は特にない)。また作者は小鳥遊家は文系と分析している。なお、「小鳥遊」というネーミングは、作者によれば「名前を覚えてもらうために逆にややこしくした」とのこと。
  • 小さいもの、かわいいものに目が無いこと、苗字の読み間違えを嫌うことは小鳥遊家全体の特徴。泉の貧弱さは父親からの遺伝、他4人の頑丈さや強力さは母親からの遺伝らしい。
  • 女性陣は長身。背の高さは高い順に一枝→梢→泉≧宗太→なずな第7巻で、なずなは宗太の身長を抜く。。また梢は杏子や相馬より背が高く、佐藤よりは低い。
  • 北海道新聞を購読している。
小鳥遊 一枝(たかなし かずえ)
声 - 安藤麻吹 / 白石涼子
小鳥遊家の長女。31歳の弁護士。出戻り。初登場は「25品め」(第2巻)。
理知的な容貌の持ち主だが、高圧的かつ傍若無人な性格(外面は良い)であり、よく六法全書を使って宗太を(物理的に)痛めつけている。法に抵触するようなことには敏感で何かとうるさいが、金にならないと判断したり、興味が無いと無視する。態度にはあまりでないが、家族のことを最も気遣っている人物。
妹の中では(その性格ゆえに)泉と折り合いが悪く、彼女に小説家をやめるよう促している。逆になずなには甘い。種島に骨抜きになっており、一族の中でも宗太に匹敵するほどの小さいもの好き。
作者の設定によれば、外見があまりにも宗太に似ている(種島が初対面時に宗太の女装かと思ったほど)ため、口の下にほくろを付けて見分けられるようにしたとのこと。
小鳥遊 泉(たかなし いずみ)
声 - 折笠富美子 / 日笠陽子
小鳥遊家の次女。28歳の恋愛小説家。初登場は「25品め」(第2巻)。
常に部屋に引き籠って机仕事ばかりしており、食事の世話から部屋掃除まで普段の生活は完全に宗太に依存している。その上、ほとんど歩かないためから足腰は弱り、手を借りなければ立つことすら出来ず、家の周囲を散歩しただけで疲労するペンより重いものを持つと3日後に筋肉痛になるという。。あまりに他力本願なその性格はなずなですら苛立たせた。
性格も暗く、極端に弱気で悲観的である。コンピュータ機器(パソコン)が使えないため、いまだに原稿用紙に万年筆で書くというスタイルを貫いている。部屋を一日で丸めた原稿用紙で敷き詰めてしまい、その片付けは大概宗太が行う。
滅多に外出はしないが、流石に外見に気は遣うのか、普段よりは小奇麗な姿で出かける。だが彼女が一人で出かけると、一家が総出になって心配し捜索するという事態が起こる。
種島を小学生と間違えており、かつ宗太の彼女と勘違いしている。「介護してもらえなくなるから」(さらに種島に対しては、それに加え、「彼を『ロリコン犯罪者』にさせないため」)という理由で、一家の中で唯一彼が女性と交際することを認めていない。ただし伊波のような彼女なら交際はいいと思っている。
「作者がモデルなのではないか」という声もあるが、作者は否定している。
人気投票で4位を取っており、読者からの人気は高い。
小鳥遊 梢(たかなし こずえ)
声 - 木村亜希子 / 伊藤静
小鳥遊家の三女。25歳の護身術講師。一枝に次ぐ長身。初登場は「20品め」(第1巻)。
大酒飲みで常に酔っ払っており、よく道端や玄関で潰れている。酒への依存度は、二日酔いを迎え酒で直そうとするほど。なお、酒に一応好みはあるらしいが、酒であれば全て飲む。
弟がアルバイトを始めて以来「ワグナリア」の常連となっているが、来店する度にスタッフに絡む・侍らすなど迷惑行為を繰り返している。宗太がつまみ出そうとすると、幼いころの宗太の女装アルバムを盾にすることが多い。
寂しがり屋で男性と付き合う事は多いが、性格に問題が有り過ぎるため、すぐにふられている。道端で出会った人に突然告白する描写もある。佐藤、相馬にも初対面で結婚を申し込むなど見境が無いが、2人の本質を的確に見抜いていたことから、男を見る目は意外とある模様。現在は「自分が原因でフラれたわけじゃない」という理由で、陽平に惚れている。
その自由奔放な性格と生活態度のだらしなさから、姉の中で最も宗太に迷惑をかけている人物。そのため、宗太自身も彼女を姉と思わないようにしているが、幼い頃に彼女がプレゼントしたうさぎのぬいぐるみは今でも机に大切に飾ってある(但しこのぬいぐるみが格別に汚れているからであって、他のかわいいグッズはもっと大切に保管してある)。宗太の一生のお願い(自分の下着を自分で洗ってほしい)だけは聞いてあげているが、それを盾に普段言うことは聞かない。
普段はだらしない面が強いものの、自分の専門分野ではしっかりしており、泉の筋肉痛を防いでみせたこともある。
小鳥遊 なずな(たかなし なずな)
声 - 釘宮理恵 / 斎藤桃子
小鳥遊家の四女で小鳥遊家の末子。12歳の小学生にして兄の宗太に近い身長で、胸もまひるより大きい。初登場は「25品め」(第2巻)。
しっかり者でできた妹だが、人の扱いに長けた腹黒い一面がある姉達の扱いは「ちょろい」という。。これは姉に苦労させられる兄を助けたい気持ちから身についたものだが、当の宗太にとっては悩みの種であり、将来的には姉達を超えた存在(立派な悪女)になり得る可能性があると度々示唆されている。ただし、以上のようにハイスペックだが、苦手と認識したことや梢からの保健体育の話から逃げるなど、年相応な一面を持つ。
時々ワグナリアで働き、宗太の手伝い又は代役をしている最初杏子に許可をもらう際、差し入れで買収している。。杏子曰く「しっかり働くし給料もいらないから楽」。当初の目的は、宗太と伊波が一緒に帰宅しているのを目撃したことから、伊波が宗太の彼女であると誤解し、職業体験レポートと言う名目で宗太と伊波の関係を確かめるためだった。
伊波に殴られても何も言わない兄を「マゾ」と誤解して以来、彼のためにと梢から護身術を習っている。
小鳥遊姉弟の両親
共に名前は不明。
父親(声 - 田坂秀樹(アニメ))は宗太が小さい頃に亡くなっている。姉3人が可愛い服をあまり着てくれなかったため、幼少の宗太に女装をさせていた。
母親は存命だがほとんど家を空けている。質素倹約が趣味。未登場ただし、「147品め」に若い頃の姿で登場するカットはある。であるが、複雑な事情があるらしく、なぜか小鳥遊家の子供たちからは居ないことにされている。

ワグナリアスタッフの親類・関係者

伊波まひるの父
声 - なし / 大塚芳忠
本名不明。初登場は「59品め」(第3巻)。
娘を溺愛しすぎた結果、伊波を男性恐怖症に仕立て上げた張本人。伊波が小鳥遊に決定的に惚れるきっかけにもなった。なお、このことは後に小鳥遊(ことりちゃん)の説教で反省し、伊波に手紙を送って謝罪した。
家にいると伊波に殴られるため、単身赴任で家を常に空けており、10年以上帰っていない。それゆえ、伊波からは顔すら忘れられていた。
見た目は穏やかであるが、猟銃(本人曰く偽物)を携帯してワグナリアに来るなど物騒な人物。
伊波まひるの母
声 - なし / 鈴木真仁
本名不明。初登場は番外編「伊波まひるの今日この頃」(第4巻)。
天然で夫の教育方針は特に気にしていなかったらしい。家事は一応できるようだが、かなりのうっかり者。
まひるを1人で買い物に行かせたり、まひるがホワイトデーにお返しを貰っていたことを夫に話したりと、危険を予測する能力は低い。その反面、ことりちゃんを「小鳥遊」と呼んでしまう(本人も何故か判っていない)など、妙なところに敏感である。
伊波の貧乳は彼女譲りのようである。
音尾 春菜(おとお はるな)
音尾の妻。37歳。いつも穏やかな笑顔の優しい女性。極度の方向音痴で牛乳を買い行ったきり行方不明になっている。初登場は「92品め」(第5巻)。
その方向音痴っぷりは凄まじく、“北”は地図で“上”だからという理由でひたすら“上”を目指して彷徨っている(その時本人は空を指さしている)。
相馬の情報網でも見つけられず、第6巻では目張りされた完全な密室からも一瞬で消えていた。遭遇する確率は夫の音尾曰く「ツチノコレベル」「85品め」より。。杏子と八千代、山田と遭遇しているが、いつも忽然と姿を消している。
ちなみに音尾がワグナリアに持ち込むお土産品(仮面・包装紙の絵など)は、彼女に似ているという。
真柴 陽平(ましば ようへい)
杏子の「便利な後輩」その1。美月の双子の兄。26歳。通称「真柴1号」。名前は犬っぽいイメージ(『柴(犬)』が付く名前)から付けられている。初登場は「101品め」(第6巻)正式な登場は「102品め」。。なお、2品めで食い逃げした客から杏子の指令でカツアゲした人物でもある。
佐藤と種島が風邪で戦力にならなくなったときに杏子に呼び出された際に初登場。かつて杏子に挑みぼろ負けをして以来舎弟となった。杏子のことを「姐さん」、八千代のことを「お嬢」と呼ぶ。
ヤンキー時代は喧嘩もしていたため、杏子も認める程相当に打たれ強いらしく、一時は小鳥遊の代わりに伊波の男性恐怖症克服係の代役を杏子に任命された(これが原因で小鳥遊と伊波の間に一時亀裂が走る)。
杏子にいつ呼び出されてもいいように自由な職業(=無職)をしている。杏子からは「自立して働け」と言われているが、本人にその気はさらさらない。普段着はツナギであるが工業系の仕事をしているわけではない。
店に来ていた梢の容姿を褒めたことで梢に惚れられ、一度は振っているものの、一方的に「ダーリン」と呼ばれている。
作者曰く「絡む人が絡む人なのでまともに見えがちだが、多分気のせい」(第7巻)。
真柴 美月(ましば みつき)
杏子の「便利な後輩」その2。陽平の双子の妹。26歳。通称「真柴2号」。陽平と同じく、名前は犬っぽいイメージ(『柴(犬)』が付く名前)から付けられている。初登場は「102品め」(第6巻)正式な登場は「103品め」。
陽平と同じく佐藤と種島の穴を埋めるために杏子に呼び出された際に初登場。陽平をボコボコにする杏子に惚れて舎弟となった。
陽平とは違い保険外交員というまともな職業に就いているが、普段からメリケンサックを身につけて脅しつつ営業していたり、ノルマをほとんど知り合いでまかなうなど、どこかズレている。基本的に「営業に出ればサボり放題」らしい。
陽平と同じく杏子を「姐さん」、八千代を「お嬢」と呼ぶ。八千代に対しては恋愛感情に近いほどのかなり過保護な面があり、佐藤に敵対心を抱いている。この2人(特に美月)が付きまとっていたことも、轟が人脈を持たない原因のひとつ。
ヤンキー時代の過去を隠したがり、当時の写真を持っている陽平としばしば衝突することもある。しかしやっていることはヤンキー時代の頃とほとんど変わっていない。陽平・美月とも、自分のことを「舎弟その1」と呼んでおり、互いに「バカ」呼ばわりするなど仲はかなり悪いが、息は合っている。
梢からは勝手に「みっきー」と呼ばれている。八千代をネタに梢からからかわれることもある。
山田 桐生(やまだ きりお)
白い学生服を着た高校生。17歳。初登場は「111品め」(第6巻)。
人の話を聞かず常に自分のペースで話を進めていくため、ワグナリアスタッフからの評判は悪い(種島、相馬ですら「すごく疲れる」と評した)。基本的に「可愛いと思った女の子」以外の人間は、名前も覚えないらしい。また思い込みが激しく、種島が高校生であることを信じていない。
伊波の通う女子高校付近で家出中の妹を捜すため、女子高生を手当たり次第に捕まえて調べる(妹が変装している可能性が高いため)という、痴漢まがいの行為を行っていた。空手部の主将であるらしく、伊波のパンチを片手で簡単に受け止めることができたため、その時のことがきっかけで伊波に惚れてしまう(伊波は悔しがっている)。
母親が小鳥遊家の母親と知り合いらしく、まだ女装していた頃の宗太と会ったことがある。その時の(宗太に対する)初恋の経験から、「可愛い女子」が好みのタイプになった。
葵とは容姿・性格共によく似ているが、彼女が彼の探している「妹」なのかは不明(なお作中で相馬以外にその可能性に思い至っている者はいない)。葵同様「山田」という苗字が偽名であるようなそぶりも見せている。葵に会う機会はあったものの、相馬の策略本当の妹ではないかと思っているため。で全てニアミスで終わっている。
現在は相馬に写真で見せてもらったことりちゃんに会うためにワグナリアに通っている。しかし同時に伊波に対してもアプローチをかけており、宗太からは桐生の性格も含めて快く思われていない。
りっちゃん、ももか
本名不明。伊波の同級生で友人。初登場は「111品め」(第6巻)。髪が(印刷的に)黒い方がりっちゃん、(印刷的に)白い方がももか
りっちゃんはポニーテールにしており、ももかはゆるいパーマ。
伊波にチカン(山田桐生)退治を依頼する。一応は男嫌いで男運の悪い伊波を心配しているが、基本的に面白がっている。
峰岸(みねぎし)
小鳥遊姉弟の母親の部下にして、一枝の元夫。初登場は「152品め」(第8巻)。強烈なまでのドMで、罵声を聞きたいがために一枝をからかいすぎたのが離婚の原因。一枝はもちろん、泉、宗太から嫌われているが、それでも「母親に会うよりはマシ」らしい。

その他

cuのお姉さん
本名不明。携帯電話販売店のcuショップに勤める販売員で、カップルを見ると(舌打ちした後)ラブい定額プランを執拗なまでに勧めてくる。携帯版に登場。登場回数は少ないが、うろんなページのらくがきで、妙な広がりの話があるキャラクターとなった
食い逃げ犯
声 - 加藤亮夫
ドラマCD1巻にて登場。自称「プロの食い逃げ犯」。割と常識人。
ワグナリアで大量の注文をした後、食い逃げしようとしたが店員達の非常識っぷりに恐怖し、自ら食い逃げすることを認め、厨房で皿洗いをする。最後は伊波と遭遇してしまい案の定、殴られてしまう。

書誌情報

単行本

{| class=wikitable style=font-size:small; ! タイトル / 巻数 !! 初版刊行日付 !! ISBN |- | WORKING!! 1 || 2005年12月25日 || ISBN 4-7575-1577-4 |- | WORKING!! 2 || 2006年6月24日 || ISBN 4-7575-1705-X |- | WORKING!! 3 || 2007年1月25日 || ISBN 978-4-7575-1935-0 |- | WORKING!! 4 || 2007年10月22日 || ISBN 978-4-7575-2144-5 |- | WORKING!! 5 || 2008年4月25日 || ISBN 978-4-7575-2253-4(通常版)
ISBN 978-4-7575-2236-7(特装版) |- | WORKING!! 6 || 2009年3月26日 || ISBN 978-4-7575-2516-0 |- | WORKING!! 7 || 2010年3月25日 || ISBN 978-4-7575-2829-1 |- | WORKING!! 8 || 2010年7月24日 || ISBN 978-4-7575-2944-1 |- |colspan=3| その他 |- | WORKING!! | 2010年7月24日 || ISBN 978-4-7575-2945-8 |}

ドラマCD

ヤングガンガン ブック・イン・CD WORKING!! VOL.1
  • 原作:高津カリノ
  • 脚本:霧海正悟
  • 連載中の内容に合わせたおまけマンガ、シナリオ等が載った96ページのブックレット付き
  • 2007年1月25日発売
ヤングガンガン ブック・イン・CD WORKING!! VOL.2
  • 原作:高津カリノ
  • 脚本:霧海正悟
  • おまけマンガ、シナリオ等が載った96ページのブックレット付き
  • 2008年4月25日発売
ヤングガンガン ブック・イン・CD WORKING!! VOL.3
  • 原作:高津カリノ
  • 脚本:霧海正悟
  • 2009年3月25日発売

グッズ情報

キャラクターグッズ

コミックスペシャルカレンダー2008 WORKING!!
  • オールかきおろしカラー4コマカレンダ
  • 予約生産品、誌上通販のみの限定販売
  • 364×200ミリ縦長サイズ
  • 2007年11月16日発売

アニメショップで販売されているものを中心に、タペストリー・iPhoneカバーケース・ポスター・テレフォンカード・皿・マグカップ・トートバッグ・フォトアルバム・マウスパッド・クッションなどがある。

その他

  • 当作品が台湾で出版されている。名前表記はほとんど同じだが「伊波まひる」が「伊波真昼」、「種島ぽぷら」が「種島白楊」になっている。
  • 『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックスとしての提供)のテレビCMで『荒川アンダー ザ ブリッジ』(テレビ東京系)と隔週交代で登場していた。出演していたのは種島と佐藤で、宣伝部分以外はファミレス用語やメニューに関する豆知識を絡めながらのショートコント仕立てになっていた。なお、種島・佐藤はペープサート(割り箸に一枚絵が貼られたもの)になっていた。
  • アニメイトの2010年6月に行われたブックフェアで、ポイント交換の景品の一つとしてブックマーカー(栞)が制作されている。表は種島・裏は山田の顔がコミカルに描かれているものだった。
  • 2010年8月の1ヶ月間、ロイヤルホスト秋葉原店にてタイアップ企画が行われた。期間中はオリジナルメニュー2種(プレート・パフェ)が登場し、オリジナルメニュー1種注文するごとに計8種類のコースターが1枚プレゼントされた2010/8/1-8/31 秋葉原店限定! 人気漫画「WORKING!!」×ロイヤルホスト秋葉原店タイアップ企画のお知らせ

テレビアニメ

thumb|240px|right|次回予告背景のモデルとなった平岡公園第一駐車場の時計塔 2010年4月から6月まで読売テレビ、TOKYO MX、中京テレビ、札幌テレビで放送された。全13話。

読売テレビ、TOKYO MXでは2010年3月に第1話が先行放送された。

出演者の福山潤、阿澄佳奈、藤田咲の3人曰く、「制作は順調(過ぎ)」とのことで、4月中に制作打ち上げを終えた。

原作ではほとんど触れられていない「北海道が舞台」と言う設定が背景において視覚的に強調されており、次回予告や最終話で札幌市清田区の平岡公園が登場するほか、アニメオリジナルの第8話では定山渓温泉に出向いている。

オープニング映像は大畑清隆が手がけており、大畑がかつて手がけたあずまんが大王のオープニングで使われた表現方法が取り入れられている(吹き出し型のテロップや終盤に監督のクレジットが吹っ飛ばされるなど)。

スタッフ

  • 原作 - 高津カリノ(掲載『ヤングガンガン』スクウェア・エニックス刊)
  • 監督・シリーズ構成 - 平池芳正
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 足立慎吾
  • プロップデザイン - 明珍宇作
  • 色彩設計 - 坂本いづみ
  • 美術監督 - 田尻健一
  • 撮影監督 - 廣岡岳
  • 編集 - 坪根健太郎
  • 音響監督 - 鶴岡陽太
  • 音楽 - MONACA
  • プロデューサー - 清水博之、斎藤朋之、斎藤俊輔
  • 制作 - A-1 Pictures
  • 製作 - 「WORKING!!」製作委員会(アニプレックス、読売テレビ)

主題歌

オープニングテーマ
「SOMEONE ELSE」(第2話 - 第12話)主題歌CDの単体での発売はなく、完全生産限定版DVDの特典として完全生産限定版DVD第1巻に付いてくる。なお2010年6月現在、着うたフルで単体での入手は可能であり、また2010年7月22日にJOYSOUNDでの配信が決定している。第1話と第13話はOPは無し。
作詞 - サエキけんぞう / 作・編曲 - 神前暁(MONACA)
歌 - 種島ぽぷら(阿澄佳奈)、伊波まひる(藤田咲)、轟八千代(喜多村英梨)
エンディングテーマ
「SOMEONE ELSE」(第1話、第13話)
作詞 - サエキけんぞう / 作・編曲 - 神前暁(MONACA)
歌 - 種島ぽぷら(阿澄佳奈)、伊波まひる(藤田咲)、轟八千代(喜多村英梨)
「ハートのエッジに挑もう Go to Heart Edge」(第2話 - 第8話、第10話 - 第12話)
作詞 - サエキけんぞう / 作・編曲 - 神前暁(MONACA)
歌 - 小鳥遊宗太(福山潤)、佐藤潤(小野大輔)、相馬博臣(神谷浩史)
「ゴールデン・デイ」(第9話)主題歌CDの単体での発売はなく、完全生産限定版DVDの特典として完全生産限定版DVD第5巻に付いてくる。
作詞 - サエキけんぞう / 作・編曲 - 石濱翔(MONACA)
歌 - 伊波まひる(藤田咲)

各話リスト

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督
1品目ワグナリアへようこそ♪小鳥遊、働く。平池芳正唐戸光博北田勝彦
2品目伊波、男性恐怖症。だって怖いんだもん…高島大輔松井啓一郎、近岡直
丸尾一、高瀬智章
3品目八千代と杏子と佐藤…と、帰ってきた音尾さん十川梨香名取孝浩川島尚、野田康行
朴性厚、高瀬智章
4品目相馬、さわやか すぎる青年木村暢福田道生松田清坂崎忠
5品目ある風邪の日に…、いつもと違うワグナリア島津裕行遠藤晋河野真貴、清水祐輔
6品目宗太の憂鬱、小鳥遊家の女達兵頭一歩鎌倉由実原田大基
7品目久しぶりの音尾と、新しいバイト=山田(!?)十川梨香金崎貴臣鎌仲史陽渡辺敬介
8品目伊波、はじめて?のお・で・か・け!徳本善信川口千里
9品目ことりちゃん登場!!兵頭一歩福田道生渡辺健一郎飯塚晴子
10品目疑惑の真相…、なずな働く。島津裕行高島大輔原由美子
11品目あの頃の二人、八千代と佐藤。と、ようこそ小鳥遊家へ木村暢金崎貴臣松田清松井啓一郎
12品目なぜか!?の決戦前夜。種島の恩返し島津裕行徳本善信渡辺浩二
13品目デートと言う名の"決戦"、小鳥遊と伊波のそれから…兵頭一歩福田道生渡辺健一郎足立慎吾、高瀬智章
道下康太

放送局

東京都TOKYO MX2010年4月4日 - 6月27日
2010年7月7日 - 9月29日
日曜 23時00分 - 23時30分
水曜 24時00分 - 24時30分
独立UHF局E!TV枠
2010年7月からは再放送
北海道札幌テレビ2010年4月5日 - 6月28日月曜 25時29分 - 25時59分日本テレビ系列
近畿広域圏読売テレビ月曜 25時44分 - 26時14分製作委員会参加
『MONDAY PARK』第1部
中京広域圏中京テレビ2010年4月6日 - 6月29日火曜 26時44分 - 27時14分
日本全域AT-X2010年4月27日 - 7月20日火曜 8時00分 - 8時30分CS放送リピート放送あり

第1話先行放送

東京都TOKYO MX2010年3月6日土曜 22時30分 - 23時00分独立UHF局
近畿広域圏読売テレビ2010年3月8日月曜 26時25分 - 26時55分日本テレビ系列

DVD

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