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おやこ刑事/林律雄 大島やすいち画

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著者: 林律雄 大島やすいち画
巻数: 10巻

林律雄の新刊
大島やすいち画の新刊
おやこ刑事の新刊

最新刊『おやこ刑事 10


出版社: 徳間書店
シリーズ: 徳間コミック文庫


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

mag_orche ちなみに僕が初めてコミックビームに掲載されたのは'97年で読切り「地球外おやこ刑事」。その後「類いまれなるリンダ〜眼球愛」が掲載されて「裏刑事ブルース」へ。類い〜は奥村編集長セレクションのいちぢく編に入ってますので興味がある方は… http://t.co/Hrl45oJW
bakutendo 宇宙家族カールビンソン 柔道部物語 スラムダンク 西洋骨董洋菓子店 おやこ刑事 逆境ナイン …即座に思い出せる範囲だとこの辺かな? 一過性のブームじゃなくて何年経っても読み返して楽しめるタイトルだと。 #好きな漫画10冊晒して全部被ったら結婚
seki_yoshi 編集界のおやこ刑事! RT @honkisuzu: 娘が「パパみたいな漫画編集者になりたい!」と言ってくれたので、俺は安心して引退出来ます。漫画家の皆様、あとは娘とよろしくお願いいたしますm(__)m
eBookjapan もうお昼ですこんにちは!本日は少年漫画更新日!というわけで本日の目玉はなんといっても「おやこ刑事」http://bit.ly/hI610n 全25巻!大島やすいち先生から現存するカラー絵を借りれるだけ借りて復刻させました! #ebookjapan

おやこ刑事の既刊

名前発売年月
おやこ刑事 1 1994-12
おやこ刑事 2 1994-12
おやこ刑事 3 1995-01
おやこ刑事 4 1995-01
おやこ刑事 5 1995-02
おやこ刑事 6 1995-02
おやこ刑事 7 1995-03
おやこ刑事 8 1995-03
おやこ刑事 9 1995-04
おやこ刑事 10 1995-04

おやこ刑事』(おやこデカ)は作:林律雄、画:大島やすいちによる漫画作品。「週刊少年サンデー」(小学館)の1977年21号~1981年12号まで連載された。単行本は全25巻。ワイド版が全12巻。

あらすじ

小柄で女好きのスケベな父・柴田勘太郎。対する息子の文吾は、大の女嫌いで女性が近寄るとアレルギーのジンマシンが出来てしまうクセに女にモテモテの美男子。文吾の母は、文吾を産み他界したため、勘太郎は男手ひとつで彼を育ててきた。柴田親子のいる下ノ町警察署捜査一課には、他にも個性豊かなキャラが揃っている。頼れる上司で勘太郎とは同期の川上課長。空手の有段者でサングラスにパーマ頭のタレ。いつもパイプをふかすシャクレ顔のポパイ。一人娘の綾にはめっぽう弱い勤勉刑事のガン。大きな大きな体のくせに水が苦手なダイブツ。いつも勘太郎におしりを触られている紅一点の婦人警官・操(みさお)。こうした個性豊かな刑事たちが奔走し、街の小さな事件から凶悪犯罪までを解決して行く。

テレビドラマ版

東京12チャンネル(現・テレビ東京)で1979年4月3日から同年9月25日まで、毎週火曜日20:00~20:54に放送された。基本的な設定は原作と同じ。

放映開始に伴い、原作漫画にて、テレビドラマ版とのコラボレーションストーリーの回があった。

キャスト

  • 柴田文吾:名高達男
  • 柴田勘太郎:金子信雄
  • 大西操:服部まこ(現・服部真湖)
  • ポパイ:二瓶正也
  • 岩さん:伊東平山
  • タレ:村野武範
  • 大仏:丹古母鬼馬二
  • 川上課長:金井大

主題歌

  • 「愛の星」(作詞:石坂まさを、作曲・編曲:原田良一、唄:塩見大治郎、発売:CBSソニー 06SH 474)

主要人物の紹介

柴田文吾
この漫画の主人公。(父である勘太郎は準主役、と文吾を呼ぶことがある。)柴田勘太郎の妻、清美が命と引き換えに産んだ、勘太郎のただ一人の子供である。勘太郎と親子とは思えないほどの美青年であり、女アレルギーでもある。大西操以外の女性が近付くだけで全身に蕁麻疹が出る(当の操相手にも当初この症状はあったが、間もなく発症しなくなった。)。刑事としての経験は下ノ町署で一番短く、血の気が多い、短気など、刑事としては未熟な面があるが、その若さからくる行動力、粘り強さから事件を解決に導くことが多い。当然短所が響き、始末書や謹慎を食らうことも。
よくコンビを組むのは勘太郎であるが、本庁との合同捜査では黒岩刑事という、ヤクザにしか見えない刑事と名コンビぶりを発揮する。また、刑事になりたての頃にはポパイこと、瀬良満刑事が教育役となり、主に文吾と行動を共にしていた。下ノ町署にて勤務に就くと共に、SAP隊員としての勤務や、僻地の駐在所勤務などを経験し、刑事としての成長を遂げていく。
射撃の腕前は抜群だが、銃撃戦の際には急所を外して撃つ事が多い(原作者である林は、とあるエピソードで一度だけ文吾に犯人を射殺させてしまった事を悔いる旨のコメントを、『週刊少年サンデー30周年記念増刊号』誌上で発している)。
先述の通り女性アレルギーではあるが、大西操が相手の場合には蕁麻疹が出ず、数々のトラブルや、交通課所属の麻実、駐在所勤務時のベル先生こと、小野寺鈴子などのアプローチも乗り越え、最終話で操と無事結婚する。
柴田勘太郎
主人公、文吾の父親。若いころの経歴は不明だが、戦争時には出征し、ソ連軍の捕虜となっていた。終戦後帰国するも、飢えが原因で「吉松蕎麦」前にて倒れてしまう。この店の娘に助けられ、命拾いをすることになるのだが、この娘こそ、妻となる清美である。結婚当初、清美の両親が言うには「非常に純情」な青年であったらしく、夫婦仲は円満であった。勘太郎が警官になると間もなく、清美が妊娠する。時を同じくして、「犯罪史に残る凶悪な強盗殺人事件」が発生、この事件を自身の手で解決し、清美のいる病院に駆けつけるも、清美は文吾を出産後、産褥で死亡した後であった。
以来、「女好き」が目立つようになり、若くて美人な女性とみると何かと手を出す様になる。特に操は一日一度はお尻を触られる、という被害にあっている。ただ、家庭を崩壊させることはなく、文吾を男手一つで育て上げている。加えて、「純情さ」は失われていないようで、命日には清美によく似た女将がいる居酒屋で飲み明かす、自宅で清美の遺影を前にして酒を飲むなどのシーンが見られる。
長年の刑事生活から得た経験から、足で稼ぐ、現場百遍ともいうべき粘り強い捜査、様々な人脈、鋭い勘を武器に文吾をはじめ、若手の刑事の事件解決の大きな原動力となっている。また、柔道の腕は相当のようで、立ち回りでも後れを取ることはなく、小兵ながら巨漢をとりおさえるシーンが散見される。
川上課長とは長年のコンビらしく、肩書きの違いを乗り越えて対等に話すシーンが多い。
大西操
下ノ町署捜査課所属の紅一点。この作品におけるヒロイン。デスクの位置は文吾の隣。実際に現場に出るよりも電話番を務めることが多いが、女性が絡む犯罪や、自身が巻き込まれる犯罪の際には、剣道や柔道の腕をいかんなく発揮し、男性刑事顔負けの活躍を見せる。自宅は大金持ちであり、両親はいわゆる「箱入り娘」として操を育てた節があるが、当の本人はお転婆を地で行く性格であり、祖母が更にそれに拍車をかけている格好である。大富豪であるが故に誘拐された事も有る。
文吾が下ノ町署に赴任してそう間もない間から文吾に対し好意を持っていた。そのため、麻実や小野寺鈴子とのさや当てや、文吾との痴話ゲンカをするシーンも多いが、コミック14巻、強盗犯を逮捕するためのおとり捜査の際、洋上のボートで二人きりですごした後距離は急接近。文吾の駐在所勤務の際、凶悪な犯人を逮捕に向かう前に文吾からプロポーズを受け、最終話では日本版「切り裂きジャック」の逮捕を無事成功させ、文吾と結婚した。
ポパイ
本名は瀬良満。まさにアメコミのポパイそっくりな風貌でパイプをふかしながら仕事をしている。ストーリー始めでは何かと文吾に突っかかる先輩刑事であったが、のちに文吾の最初の教育係であったという設定が加わった。コミック8巻では、これまたオリーブそっくりな小学校教諭、織辺オリエとの恋模様が描かれる。当初、文吾を付文に使ったことからオリエに嫌われたポパイであったが、ポパイがオリエの生徒を救助したことから距離が縮まり、恋愛関係となる。しかし、オリエが担当している女子児童が変質者に暴行目的で拉致されるという事件が起こり、生徒救出に成功したが、逮捕の際に抵抗する犯人に背中を刺され、重傷を負う。病院へ搬送され、手術を受けるも、オリエ、下ノ町署一同の祈りもむなしく死亡。31歳で殉職することとなる。(実はそれ以前にも犯人に刺された事が有るのだが、この時は生存)
殉職後も捜査課のメンバーから、その存在について言及される事が多かった。
岩さん
本名は岩田実。音楽大学中退という変わった経歴を持ち、ピアノの腕はプロ級で、稀にその腕を披露することもある。大学在学中に、恋人をめぐるトラブルがあり、左手小指を痛めたことからピアニストの道を諦めざるを得ず、刑事となる(その際の恋人が、今の妻である)。
幼稚園に通う一人娘がいる。非常に子煩悩で、何かというと娘の写真を同僚に見せたがったり、まだ5歳にもかかわらず娘の結婚問題に頭を悩ませている。それ故に、女性や子供が標的となる犯罪を憎悪する心は強く、普段の温厚さからは想像できないような怒りをあらわにする。
タレ
本名は垂水二郎。詳しく語られることはないが、どうやら少年時代には暴走族をしていたようで、不良少年、不良少女とみると放ってはおけなくなり、何かとお節介を焼く。また、アメリカ軍特殊部隊にいた友人がいるなど、刑事になるまでの来歴には謎が多い。勘太郎と同じか、それ以上に女好きで、ナンパをするシーンも数々見られる。
下ノ町署全体のストーリーでは出番が少ないが、このような印象深いキャラを生かし、彼自身が主人公となるストーリーが描かれることもあり、他の刑事にはない異色の活躍を見せる。あだ名は、彼の本名である垂水からとったものと推測されるが、実は由来がもう一つあり、本当は垂れ目でそれを隠すために常にサングラスをしているところからあだ名がついたようである。一度だけ、サウナで起こった殺人事件の捜査の際、サングラスを外した際には、はじめてその素顔を見た文吾も大笑いしている。また、タレが盲腸で倒れた際、文吾がタレの身代わりとなりおとり捜査を行ったが、その際にもわざわざセロハンテープを使い、垂れ目を作っていたこともある。
大仏(だいぶつ)
本名は大仏(おさらぎ)竜之介。5分刈りの頭に巨漢と、名前から想像される二枚目とはかけ離れた風貌を持つ。1歳のころに実の母親が死亡、その後父親は再婚しているが、再婚相手は大仏を取り上げた助産師である。非常に母親思いであり、この育ての母親を今でも大事にして慕っている。
上記のような風貌にもかかわらず、水が苦手で全く泳げなかった。そのことが原因で犯人を取り逃がし、川上課長に一喝されて一念発起し、スイミングスクールへ通うようになった。それが功を奏し、10メートル程度は泳げるようになっている。
川上課長
フルネームは川上登。あだ名はアルマジロ。下ノ町署捜査課の課長。詳しいことは作中で語られなかったが、勘太郎とは長年の付き合いらしく、上司、部下を超えた関係を作っている。また、厳しい反面非常に部下思いで、時に部下の尻拭い(おもに文吾)に頭を痛めながらも勘太郎以外のメンバーとの人間関係も良好である。捜査方針についてはあまり口出しすることはなく、勘太郎以下課のメンバーに厚い信頼を抱いていることがうかがえる。
子供は娘美登利、息子昇一の二人だが、娘を溺愛しており、岩さんと並ぶ子煩悩である。物語の後半、美登利が白バイ隊の尾崎と恋人関係になり、尾崎とケンカするシーンがよくみられる。

関連作品

一撃伝
大島やすいちの単独執筆による、拳法漫画。本作『おやこ刑事』の後日譚にあたる作品でもあり、柴田文吾らしき青年刑事とその息子「柴田ツヨシ」が登場する。 ツヨシの母は当然、文吾の妻となった操だが同作では病気療養中で、シルエットとセリフのみ描かれる。しかし11巻で死亡。そのシーンのみ、小さいながらも顔が描かれた。