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とでんか/大塚英志 樹生ナト

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著者: 大塚英志 樹生ナト
巻数: 4巻

大塚英志の新刊
樹生ナトの新刊
とでんかの新刊

最新刊『とでんか 4


出版社: 角川書店
シリーズ: 単行本コミックス


とでんかの既刊

名前発売年月
とでんか 1 0000-00
とでんか 2 2009-11
とでんか 3 2010-10
とでんか 4 2011-07

とでんか』は、大塚英志原作、樹生ナト画による日本の漫画作品。2007年から角川書店の雑誌『コミック怪』で連載している。単行本は2010年10月現在、3巻まで刊行。

概要

東京都交通局第二総務課都市伝説専門苦情受付窓口、通称「とでんか(都伝課)」の活躍を描いたコメディホラー漫画。

作中には民俗学や都市伝説を元にしたネタが使われている。

登場人物

とでんかメンバー

月極駐(つきぎわ とめる)
主人公。大学では民俗学研究室で都市伝説の研究をしていた。都市伝説の登場人物たちが普通に存在する職場に戸惑っている。
南戸博美(なんど ひろみ)
とでんか係長の女性。警視庁からの出向。真っ白な髪が特徴。他人の心を読むことができる。過去に自分の子供が行方不明になったことがあるらしい。離婚歴あり。
木村太郎(きむら たろう)
人面犬の男性。正式な職員ではないのだが、「とでんか」に入り浸っており、月極、南戸と共に捜査にあたることが多い。学園都市大学の研究者が自分を造った時に捨て犬の身体を使ったためゴミ捨て場を漁る癖がある。顔は常にゴルフ焼けしている。普通の人間で美人の奥さんがいる。顔はどちらかといえば木村太郎より筑紫哲也似。
木島(きじま)
とでんか課長代理。とでんかの建物の天井裏に住んでおり誰も顔を見たことが無い。「とでんか」では最古参。1階との会話は糸電話を介して行われる。天井裏には昭和に入ってからの全ての新聞がストックされており、事件に関係する記事がその都度落ちてくる。「木島日記」の主人公である。
笹山徹(ささやま とおる)
とでんか課長兼東京都知事。都庁は有能な副知事(元妻)が仕切っており、人望もないためいつも「とでんか」に入り浸っている。存在感がなく滅多に都庁に顔を出さないため、都庁警備員にすら都知事だと認識されていない。元新宿区役所福祉課の職員で、圧倒的人気を誇った前都知事への対抗馬が見つからなかった中、突如、無所属で立候補し、「オリンピック招致の中止」と「ネットカフェ難民・ホームレス・不法入国者など都内に居住する全ての人々に住民票を取得させ都民と平等の住民サービスを受けさせること」を公約に掲げて当選した。後者において「人でないもの」についてもサービスを保証したのがすべての騒動の発端である。他の大塚の作品「黒鷺死体宅配便」「多重人格探偵サイコ」「探偵儀式」などに登場する「笹山徹」と同一人物。

協力者達

鈴木一郎(すずき いちろう)
私立探偵の男性。R大学出身で、パックパッカーとして海外旅行中に謎の組織に拉致され、両手両足を切断されて某国の山間部で「達磨」という看板を掲げた妖しい見世物小屋で見世物にされていた過去を持つ。復讐のために自分をそのような目に遭わせた組織を追っている。
盛田敦(もりた あつし)
公安調査庁の地球外生命課の刑事。自他共に認める『Xファイル』オタクで、事件の度に宇宙人の陰謀を主張するので「公安のフォックス・モルダー」と呼ばれている。
宮田昇太(みやた のぼった)
学園都市大学比較文化学類民俗学研究室教授。月極駐の恩師。1980年代のニューアカブームの時代には笹山徹らと新人類トリオ(残る一人は不明)と呼ばれたこともあるらしい。
モデルは原作者大塚英志の民俗学上の師の一人の宮田登と思われる。
笹山綺羅子(ささやま きらこ)
東京都副知事で笹山の元妻。人望のない笹山に代わり都庁を仕切っている。笹山とは離婚しているが、その後も笹山姓を名乗っている。また、週に一度笹山の家へ掃除と洗濯をしに嬉々として通っていたり、笹山のために色々手を回したりと、いまだ愛情は相当なものである様子。南戸の元夫の姉。

その他

田中和子(たなか かずこ)
口裂け女の女性。スーパーマーケット「三軒茶屋」のパート店員。その速い足を見込まれて、万引き犯が店の外に出る前に捕まえる万引き防止係をしている。ポマードの匂いが生理的に苦手。

関連項目

  • 中国奥地の達者
  • 赤マント
  • 偽汽車
  • カプグラ症候群
  • 楳図かずお