ぷりぷり県/吉田戦車
著者: 吉田戦車
巻数: 5巻
最新刊『ぷりぷり県 5』
twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)
『ぷりぷり県』(ぷりぷりけん)は吉田戦車によるギャグ漫画作品、および作中に出てくる架空の県。 1995年~1998年頃、『週刊ビッグコミックスピリッツで連載』でされていた。単行本は全5巻。
概要
就職のために「ぷりぷり県」から上京してきた青年つとむが他県出身者とのお国自慢で競い合うギャグ漫画。特にぷりぷり県の風土・文化・風習は奇抜である。
なお、ぷりぷり県は作中の架空の地名であり、作品自体も架空の雑誌『地方ふぁん』より転載した「県まんが」という形をとっている。
原則として登場人物は全て苗字ではなく下の名前でしか呼ばれず、会社名なども下の名前から取られている。
登場人物
一部の人物(よし子など)を除く大半が出身地にちなんだ突飛な行動を取る。もちろん実際の地方ならびに地方民とは無関係。
- つとむ
- 当作品の主人公。ぷりぷり県から上京し、東京の五郎商事に入社。いつも県ずきんを頭にかぶっている。入社当時は出身県を他人に言うのを嫌がっていたが、次第に郷土愛が表に出るようになり、他の都道府県にライバル心を燃やすようになる。かんしゃく持ちですぐ人の頭を叩き、すぐ泣く。他県の名産品への嫉妬心が強い。後に同僚のよし子と結婚し、ぷりぷり県支社に転勤する。最終話(十数年後)では東京に単身赴任していた。あまりに他県への攻撃性が強いため、落第して「入社一年目」をもう一年やるハメになりそうになったことも。
五郎商事では企画営業資材管理部に所属。この部署は他の社員もふくめて、書類をホッチキスで留める仕事以外の描写はない。つとむの初の外回りも、針の買い足しであった。
- よし子
- つとむの同僚の先輩OL。埼玉県出身。後につとむと結婚し、ぷりぷり県民になる。
- とむよし
- つとむとよし子の子供。最終話に登場。
- 麦次郎
- よし子の祖父。名前に「む」が付くため、イサム本部長に一方的に気に入られる。同作者の作品『殴るぞ』にも登場。
- 千代
- よし子の友人のOL。山口県出身。バレンタインデーにはフグの刺身やヒレなどを配る。
- イサム本部長
- つとむの上司。千葉県出身。「む」にこだわりがあり、名前に「む」の付くつとむ、麦次郎を可愛がる。季節の変わり目は少女のように気まぐれになる。「ズサム」と「ゲサム」という息子がいる。息子たちはその珍奇な名前のためグレていたが、つとむの説得により改心。
- アキラ係長
- つとむの上司。東京都出身。頭が薄いがわりと常識人。つとむやその家族から、ぷりぷり県の風習に翻弄される事が多い。ぷりぷり県に出張して衝撃を受ける。
- 静夫部長
- 静岡県出身。普段は真面目だが、うなぎパイを食べるとセクハラをしたくなり、女子社員の代わりに金魚にセクハラする。
- 良太郎副係長
- 兵庫県出身。定年間際で、宝塚ファン。不良窓際族になったり「哀愁」を表に出したりと、たびたび性格が変わる。
- 賢治人事部長
- 岩手県出身。つとむに「入社一年目」をもう一度やることになると警告し、その免除のための試練を与える。なぜか「銀河鉄道の夜」を読んで大爆笑する。
- ミチル
- ぷりぷり県で少年時代を過ごしたが東京都出身。びっくり耳をつけている。親が激しくぷりぷり県の事を嫌っている。
- ジョー
- つとむの同期。秋田県出身。実家は豪農らしい。ハウスキーパーのなまはげ(性別不詳)と同居している。
- 徹
- つとむの同期。青森県出身。隣県のジョーとは犬猿の仲で、同居するねぶた(ロボット)となまはげをいつかは戦わせようと目論む。
- 影丸
- つとむの後輩。三重県出身。伊賀忍者の末裔で、会社でも忍者の覆面をしている。いつでも伊勢海老をさばけるようにおりたたみ式のまな板と包丁を常備している。
- なりかず
- 五郎商事総務部。岐阜県出身。実家は鵜匠。鵜を操り業務を行う。鵜がシンガポール支社に転勤になった際は、代わりにスズメを操っていた。
- 五郎社長
- 五郎商事社長。北海道出身。入り婿して数十年経っても北海道気分が抜けず「ラベンダー」「キタキツネ」など、北海道の名物で会話する。京都の文化、特に舞妓さんに憧れている。
- 五郎ジュニア副社長
- 五郎社長の息子。若いが父親より威厳がある。最終回では社長に就任。
- 先代五郎会長
- 五郎社長の舅(社長は婿養子)。かつてイサム本部長にワンマンぶりを諌められたことを根に持ち、イサム本部長をぷりぷり支社に左遷した。
- フク子
- 社長秘書。福岡県出身。普段はスリムな美女だが帰省すると雑煮や福岡ラーメンを食べて20kg太る。
- サヌ夫
- フク子の婚約者。香川県出身。普段はガリガリに痩せているが正月は餡餅入り雑煮を食べて30kg太る。
- ミキ
- 五郎商事の掃除のおばさん。父親がエジプト政府に顔がきいていたり、謎の多い人物。ヒットしなかったぷりぷり県が舞台の怪獣映画「ツルラ」のファン。
- ヒバゴン
- 広島県出身のUMA(未確認生物)。五郎商事の新事業の一環として秘密裏に捕獲された。毛はエステで脱毛。つとむが面倒を見る事になる。広島東洋カープの事を褒めると機嫌が良くなる。
- 仏造
- つとむと同じアパートに住む大学生。奈良県出身。東大寺の大仏そっくりの顔をしている若者。つとむと、実家から送ってくる変なもの勝負で『茶がゆ』などで勝ち、つとむに「僕をシカとして扱え」という命令を出した。尊い顔をしているが下品なジョークを言う一面もある。
- 幼次郎
- つとむの父。ぷりぷり県伝統の職業「腹出し師」。つとむに潜在的な腹出し師の才能がある事を見抜き、後を継がせようとする。
- マリ
- つとむの母。弟のマリ男は20数年間成人式を拒み続け、未成年のままだった。
- 勘三
- つとむの祖父。元・川漁師で、ウツボカズラの一種である「ぬ」を使って鮎を捕る「ぬ飼い」だった。スケベ老人。
- 劣也
- つとむの弟。女性にふられたり、ひどい目に会う事が多い。後にぷりぷり県伝統の漁師「川男」になる。
- 加代
- つとむの妹。東京に憧れている。美少女だが態度がコロコロ変わるなど性格には癖がある。個性なのかぷりぷり県民性によるものなのか定かでない。
- 力男
- つとむの兄。ぷりぷり気球運送に勤める。
- 功子
- つとむの姉。元レディース。夫・でっち(大阪府出身)は甲斐性無し。
※つとむの家系は他家から嫁いだ母を除き「勘三」「幼次郎」「力男」「功子」「劣也」「加代」とすべて一部に「力」が入った漢字が名前に用いられている。つとむ自身はつねに仮名書きされるが、初めて正月に家族で集まったシーンにのみ漢字で紹介されており「努」である。やはり「力」が入った字が用いられている。
ぷりぷり県のデータ
地理
ぷりぷり県のデータ | |
面積 | 不明 |
総人口 | 不明 |
市町村 | 不明 |
県の花 | 不明 |
県木 | 不明 |
県の鳥 | トリモドキ |
県獣 | 不明 |
日本のどこに位置しているかは不明だが、四方を暗黒邪星湾、カマキリ海岸、若い海女湾、暴れ兄弟湾に囲まれている。雨男村(あめおとこむら)の気候から察するに、地形的に複雑な山々もあると考えた方がいいだろう(ぷりぷり県は雨男村にのみ梅雨が来る。梅雨の時期はなく、一年中梅雨)。
- 地下富士
- 地下富士(ちかふじ)は大地下洞にある山で、標高は1,200m。
- キス湖
- キスを迫る男性の顔に似た形をしているため、この名が付いた湖。
- ひみつやまランド
- ちんけな遊園地だが、地元の人には大人気。
- 丸岩谷(アベックバレー)
- 交通の便が悪く、風景もつまらない。休日になると数十組のアベックが訪れる名所?
産業
- 気球便
- ゆっくりと荷物を気球で運ぶ運輸サービス。生ものを輸送する場合、もちろん腐る。
- ムード缶
- 開封するとその場のムードが缶に書かれたムードになる、不思議な缶。
- ゴムシルク
- 全国シェアが98%。
歴史
- ぷ州領主ケン一公
- ぷりぷり十万石の領主。シマウマを愛馬とする。正義の味方「シマシマ仮面」として活躍したという伝説が残る。武田信玄とは友人どうし。ケン一が立てた「ぷ州城」は天守閣に名古屋城のシャチホコのかわりにクマの像が置かれ、「かわいさで 尾張に勝てり ぷ州かな」と歌われた。
- 腹出し師
- ぷりぷりの伝統的な職業で、腹部から放出される「腹力」と呼ばれる光線によって、人を幻惑させたり、物を加熱したりすることができる。つとむの祖母はカリスマ的な美人腹出し師であったという。戦国時代当時の腹出し師は武芸者としての色彩が強く、関ヶ原の戦いでは、徳川方についたケン一公の配下の腹出し師が、真田氏の忍者部隊と死闘を繰り広げたという。
- 県ずきん
- ぷりぷり県民を最も特徴付けている物。昭和初期にぷりぷり県の少年が「アメリカ人はみんな頭巾をかぶっている」という勘違いを広めたことから、県全域に頭巾を付ける風習が広がった。
- 裏切り犬コロ助
- 昔、ぷ州のある城が攻め込まれ落城した際、城主の愛犬だったコロ助は敵の大将になつき、後世「裏切り犬コロ助」と言い伝えられた。現代ではファンシーな土産物のコロ助グッズが売られている。
- 秘密偉人ひろし
- 謎に包まれている大正時代の偉人。その偉業は時の政府によって隠蔽され、今となっては何をしたのかは全く不明。だが「秘密偉人ひろし記念館」が建てられており、資料が展示されている。
- うらぎり十郎
- ぷりぷりに伝わる「桃太郎」のような昔話。熊と狸と雀にキビダンゴをもらい共に鬼退治に向かった十郎だが、鬼からもキビダンゴをもらい、板ばさみで思い悩むという話。
交通
- 半地下鉄
- 通称ハンチカ。車両が半分だけ地表に出ている地下鉄。一般の車が走る路面に、電車が半分むき出しの状態であるため、通行の妨げになっている。
- ぷりぷり空港、ぷりぷり駅、ぷりぷり高校前、ひみつやま、流蛸温泉、ぷりぷり城公園の6駅に停車する。
- ぷりぷり空港
- ぷりぷり本線
- JRかどうかは不明。24世紀までに地下で首都圏・京阪神を結ぶ予定の、ぷりぷり新幹線「めまい」がゴーゴー市とちりちり市の区間を走行試験中である。「めまい」は空気抵抗を減らすため車体断面を小さくした結果、座席配列は片側1名ずつである。
- 紫信号
- ぷりぷり県の信号機には紫の色があり、これは「笑え」のサインである。信号が赤から青に変わる前のなんとも言えない喜びを表現できる瞬間である。尚、赤の時に笑うと注意力が散漫になり、たいへん危険。
- 中級外車「ケペタ」
- ぷりぷり県に唯一のディーラーがある、ヨーロッパ某国のケペタ社。とにかく先っちょにこだわっている。その異様にとんがった先っちょについて口に出すとその車は必ず事故を起こすジンクスがある。
- 流蛸温泉 人力タクシー
- 全国で唯一の人が押すタクシー。押すのは運転助手の役目だが、ハンドル操作のみの運転手に比べ助手の取り分は僅かでしかない。
- キス湖 せっぷん丸
地域
- パルテノン銀座
- 「痛めつけ棒」で有名な老舗「棒幸堂」の本店がある。
- ぷりぷり市
- ホノルル町
- さっぱり郡
- 山吉田町
- ゴーゴー市
- ちりちり市
- 空手町
- 人口の93%が空手をやっている。「人を正拳突きすると幸せになる」という言い伝えがある。
- 穴熊町
- 並助係長(島根県出身)の義父が住んでいる。
- 七色町
- 町おこしのために食用カメレオンを輸入して飼育している。
- 上キス町
- 並助係長(島根県出身)の義父の出身地。キス湖七珍とよばれる珍接吻七種、すなわち「1.ひねり飛び月面ギス」「2.高速回転発熱ギス」等がキス湖漁師に伝わるらしい。
- 雨男村
- ぷりぷり県特有のヤングトルネード現象のせいで、ぷりぷり県の梅雨を一手に引き受けているため一年中梅雨のまっただなか。
- タンコブ村
- 人口の90%がボクサー。「減量中のボクサーは福をさずけるみんなの宝」という言い伝えがある。
- 流蛸温泉
- 舞踏会村
- 「シンデレラの墓」がある。伝承によればシンデレラは王子と結婚したものの姑である女王との折り合いが悪く出奔、日本のぷ洲に渡り、盆踊り大会で庄屋の息子に見初められて結婚し、名を「クツ」と改めてこの地で生涯を終えたとされる。当地にはシンデレラの子孫を名乗る家もある。土産物としてガラスの靴に入った塩辛が売られている。
行事
- らんげんさま
- ティラノサウルスを祀る古代の邪教だが、ぷりぷりでは人々の生活に密着しており、正月には大神殿への初詣客が多い。東京に就職した人は県外脱走者とみなされ、初詣は許されない。正月にはその年らんげんさまに捧げられる生贄巫女のセクシーなポスターが販売される。
- ざらざら
- ぷりぷりサハラ砂漠で穴を掘り、穴の中でモチを焼いたりする。「砂漠のかまくら」と呼ばれる。
- イナズマ笑い
- 旧正月の行事で、1時間の無言の後にイナズマのように一瞬笑う。豊作を願う神事といわれる。
- カタカナ祭り
- 5月中旬に行われる「カタカナ様」を祀る奇祭。祭りの最中はカタカナでしか喋ってはいけないが、そのテクニックは県外者には不可能に近い。
- 盆動き
- お盆の最中に踊るのは先祖に失礼とされているので、ただひたすら動くだけの行事。音頭のリズムに乗ってはいけない。
- 男花火
- ふんどし姿の屈強な男たちを花火で上空に打ち上げ、それぞれが手に持った線香花火に火をつける。女性が参加する場合、統一感をとるために全員がブラを着用する。
- 大神社クリスマス
- ちゅうちゅう神社で12月に行われる、県内最大の祭り。神主がサンタクロースの扮装をし、12月24日には様々なプレゼントを入れた「靴下撒き」を行う。
- 大人形祭り
- その存在や、時期は不明で、ぷりぷり県の銘酒「大人形」のラベルから、そのような祭りがあると推測される。内容は、巨大な人形を男達が引き、長い竹馬を履いた男達が、おにぎりをぶつけるという物で、その内容から、収穫祭、すなわち秋祭りではないか思われる。
- 糸握手
- 結婚式で新郎・新婦の父同士が、海草・貝・豆などを発酵させたねばねばする汁を手に塗って握手をする、両家の絆を強める儀式。
特産・料理
- ガガーリン弁当
- ぷりぷり駅名物だがあまり人気がない。一日5個限定生産だが、デパートの駅弁大会には出展されており、また販路を県内の急行停車駅に広げる計画もあるらしい。調製元の主人が ガガーリンのファンであったためこの名がある。ご飯の上にゴーゴー川特産の青のりで「地球は青かった」と書かれている。
- 丸バナナ
- 丸くてハンドボール位の大きさ。味は普通のバナナと同じだが、皮はよく滑る。土産物として味噌漬けも売られているが、美味しくない。なお、同じく吉田戦車の作品「伝染るんです。」に「丸バナナを探し求める男」が登場(「求む、情報」という一文が添えられており、当時の吉田自身が探しているとも取れる)する。ちなみに品種改良されていない、原種のバナナはこの丸バナナに似た球形に近い形状をしている。
- 部員煮
- 巨大な麩に、うどんやひき肉などの具をはさんで煮た料理。ボリュームたっぷりで運動部員に人気。
- タコカツ
- 文字通りタコのカツ(というより姿揚げ)。風体がタコの姿そのもなので、県外の人でも比較的抵抗なく味わえると評判。
- 男花火落雁
- しぼり汁
- 芋、ニンニク、大根、リンゴ、ハンバーグなどを擦って絞ったスタミナ汁。
- ジャガイモの芽料理
- ちりちり市の名物。ジャガイモの芽の毒の部分を、様々な調理技術で取り除く。調理師免許を持つ人は県内でも5人ほど。味はあまりおいしくないらしい。
- 海女の磯サイダー
- 海女さんが副業で作る清涼飲料。甘じょっぱい。
- 紫みそ
- 鮮やかな紫色の甘いなめ味噌。ご飯に乗せたりして食べる。
- 甘そば
- 蕎麦に菓子や果物などあらゆる甘味を加えたもの。とにかく甘い。
- カメレオンラーメン
- 七色町の町おこしで作られた、食用カメレオンでダシを取ったラーメン。スープの表面が七色に変化する。
- ぷりぷり風お好み焼き
- 店主の「お好み」を勝手に焼かれるお好み焼き。その時の店主の体調や気分、客の顔によって具を変える。ゲテモノ料理になる可能性が極めて高いが、店主の機嫌がよいと高級食材が惜しみなく使われ非常に美味になる。
- ゴーゴー牛
- ゴーゴー市生産の牛。肉は固くてまずいが、角は丼やカレー、うどんなどに入れられ人気がある。
- ぷりぷり本餃子
- ぷりぷり県では餃子に似た形のプランクトンの一種を指す。4月?10月は産卵期で禁漁となる。
- ライオンうどん
- ライオンが生地を踏む事で麺のコシを出すうどん。元々はサーカス団の芸の一つだった。汁は真っ赤で、ライオンの獲物の鮮血をイメージしている。
- ビアガーデン
- ぷりぷりの人はみんなお腹が弱く、生ビールを飲むと必ず腹を下すがビールが大好き。そのため、スプーンですすって少しずつ飲むのが定番であり、ぬるま湯をいっしょに飲む。店員は客の腹をさすりながら「生に負けるな、お客様の腸。」と唱えるサービスを行う。また、店内には従業員の習字が展示される。
- 痛めつける棒
- ぷりぷり県独特の、小さな子供の躾に用いる器具。親が子供を叱り付ける際に、この棒を子供に対して打ち据える。ただしあくまでも躾目的のため、どんなに子供を激しく打ち据えても、素手で小突く程度の軽いダメージしか与えないように作られている。
生息動物
- トリモドキ
- ぷりぷり県の県鳥だが、鳥類でなくイカの仲間。巣離れ時には市街地にも飛び回り、墨を吐く。
- ぷりぷり犬
- 長い首が特徴の中型犬で、風のように強い息を吐く。春になると、一斉にさかりがつき夜通し風を吐いて吠え「春の犬風」と呼ばれる生暖かい突風が吹くことが風物詩とされている。
- 毒リス
- 毒袋を持ったリス。人間が噛まれると一週間ほど体がリス色になる。生まれた時には毒は無いが、親リスが代々秘伝の毒を食べさせる事で体液が毒となる。昔は「ぷ州」の殿様に仕える、特殊訓練を受けた「忍リス」だった。木の実好き。
- 暗黒星人
- ぷりぷり沿岸によく発見されるが、詳しい生態は不明。生態を調べようとした人の記憶を消すと言われている。食用になり、珍味として人気がある。
- バネエビ
- バネ状の尻尾を持つ珍しいエビ。食用には適さないが、明治時代には船の部品に使われ、重宝した。
- ヒカリ地下イカ
- 地下富士に生息するイカ。岩肌にくっつき、体を光らせる。美味しいので穫ろうとする人が多いが、凶暴で人の首を絞めて突き落とす。
- シマウマ
- ぷりぷり県は、日本で唯一シマウマが生息している。競走馬としても用いられている。
スポーツ
- ヤングクリームぷりぷり
- Jリーグ昇格を目指すサッカークラブ。しかし、メンバーの大半はサッカーのルールすら覚えていない。
- 結婚山
- 結婚部屋所属の幕下力士。つとむが応援している。
- ぷりぷりシティマラソン
- 途中の給食ポイント・給水所には、丸バナナ、男花火落雁、しぼり汁、タコカツなどが出る。
- ストック・ホー
- スノーボードの隆盛を苦々しく思う人々が作った新しいウィンタースポーツ。邪魔なものがいっさいない、ストックと人間とが織りなす「人棒一体」の境地。
教育
- ぷりぷり大学
- トム学の創始者であるトム先生が創設した大学。キャンパス内の洞窟に「スズメに土下座するトム先生」の巨大な銅像がある。
CD
1997年7月、たまが当作品のイメージアルバム『パルテノン銀座通り』をリリース。曲は「満月の丸バナナ」「かわいい流れ蛸」など、作品内でおなじみのフレーズが使われている。作者の吉田戦車も作詞、コーラスで参加している。