もーれつア太郎/赤塚不二夫
著者: 赤塚不二夫
巻数: 1巻
最新刊『もーれつア太郎』
twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)
『もーれつア太郎』(もーれつアたろう)は、週刊少年サンデーに1967年48号から1970年27号にかけて連載された、赤塚不二夫の漫画作品。『おそ松くん』、『天才バカボン』と並ぶ、赤塚不二夫の3大ヒット作品の一つである。2度にわたりテレビアニメ化もされた。
概要
江戸っ子気質が色濃く残る東京下町を舞台にした、人情ものの雰囲気を持つギャグ漫画。ア太郎、デコッ八、×五郎(ばつごろう)、両目つながりのおまわりさん、ニャロメ、ココロのボスとその子分たち、ブタ松、天国の神様とその弟子などの個性あふれる登場人物が物語を盛り上げる。
主人公ア太郎の母親は亡くなり、父×五郎と二人暮らし。×五郎は、八百屋を営むが易に凝った困り者。店の切り盛りはア太郎がしている。もっとも、たまたまア太郎が店を留守にしたときから父が、人が変わったように仕事に精を出すようになって大助かり。しかし×五郎は、ある日子供が木に引っかけた風船を取ってやろうとして木から落ちて死んでしまう。そのためア太郎は、家業の八百屋「八百×」を継ぐ事になる。当初嫌がらせに来たチンピラのデコッ八は、ア太郎の健気に生きる姿を見て改心し、ア太郎の子分(=八百屋の従業員)となる。一方、天国に行った父の×五郎は、死ぬ時でないのに間違って死んだことが神様たち(天国の戸籍係)の調べでわかり、再び地上に帰って来る事になったが、既に体は火葬されて無くなっており、幽霊のままア太郎と暮らすことになる。その姿はア太郎にしか見えなかった。
物語は、必ずしも主人公のア太郎ばかりではなく、デコッ八、×五郎、ニャロメ、ココロのボスなどが前面に出て活躍したり騒ぎを起こしたり、時には人情話ふうの展開を見せることもある。
登場人物
- ア太郎
- 声 - 第1作:山本圭子、第2作:丸尾知子
- 八百屋『八百×』(店の名前はアニメ第1作からの逆輸入)を営む少年。江戸っ子気質で気風が良く、人情深い親分肌。その人柄を慕う常連客は多い。ア太郎の名前の由来は、×五郎が妻(ア太郎の母)と結婚した際、男の子をたくさん産んで最後に一人女の子を作ろう、と誓った長男であるためで、次男以降は「イ太郎」「ウ太郎」……と命名されるはずだったが、ア太郎の誕生後すぐに母親は他界してしまった。服装はバカボンのパパに似ている。
- ×五郎
- 声 - 第1作:永井一郎、第2作:はせさん治
- ア太郎の父親。生前は占いに凝っているがほとんど当たらなく、それを利用されてチンピラにそそのかされた事が有った。不慮の事故で死んでしまうが、天国役場の不手際により魂(幽霊?)のまま下界に戻って来る。その姿はア太郎にしか見えず、声もア太郎以外には聞こえないが、デコっ八も、×五郎が地獄の鬼に狙われた事件から、姿は見えないものの存在を知るようになる(ものには触れる模様)。気絶したり眠っている人間(動物)に乗り移って意のままに動かすことができ、デコっ八ともスルメに乗り移るなどして話をしている。少々頼りないが、ことあるごとにア太郎のピンチを救ってやる息子想いの父親である。(特にア太郎がデコっ八と不和になりココロのボスにも見放され自棄になっていたところを、引っ叩いて説教をした。(ア太郎曰く「初めて父ちゃんが父親らしいところを見た。」))名前の由来は、×五郎の父親が酔っぱらって出生届を出しに行き、「八五郎」と書くつもりで誤って「×五郎」と書いてしまったためである。原作、アニメ版ともに後半になるにつれて出番がなくなっていった。「かける五郎」や、「エックス五郎」と誤記されることもある。
- デコっ八
- 声 - 第1作:加藤みどり、第2作:頓宮恭子
- 岩のように立派な額といがぐり頭を持つ少年。鉄砲玉のような性格だが、その反面大変情に厚く、困っている人を見ると放っておけない正義漢である。右の頬にホクロがある。一本気で男らしく、かつ強いが故に、女の子にもよくモテる。また、周囲がいきり立っている時に、一人冷静な判断をすることがあり、迷子の赤ん坊を保護したニャロメが、赤ん坊のために周囲に嘘をつき、八百×から物を盗もうとした時に、ア太郎とその場にいた大工の熊五郎は怒った(ニャロメは『大工の熊さんが殺された』と嘘をついた)が、デコっ八一人は怒らず、ニャロメから嘘をつく理由を聞き出そうとした。原作では、ア太郎が泊まったスキー場の旅館「雪田屋」の主人のデゴイチ(声:佐藤正治)の息子で、最初はア太郎のことをバカにしていたが、ア太郎のスキーの腕(というより×五郎がうまく動かした)を見て心酔するようになり、そのままア太郎に東京まで付いて来て、子分として八百×で働くようになる。アニメ版(第1作)では八百×の近所に住むチンピラであり、しばしば八百×に嫌がらせをするが、×五郎の死後、けなげに八百×を支えようとするア太郎の姿に感動し、原作と同様に子分となり八百×で働くようになる。また、このアニメ版(第1作)では、とある山奥が田舎であるが、その田舎は悪徳市長(イヤミ)と悪徳工場長(デカパン)のために工場からの排煙や排水で汚染され、更に工場の用地拡大のために、幼馴染(トト子)の家が工場長の息子(チビ太)やその子分(ハタ坊)に嫌がらせを受けていた時が有った。この時は、デコっ八の窮状を聞いて、急遽駆けつけてきたア太郎、ブタ松、ココロのボス、ニャロメらの支援を受け、イヤミ、デカパンらを懲らしめている。デコちゃん(声:野沢雅子)というそっくりな顔の妹がいる。
- ブタ松
- 声 - 第1作:富田耕生、第2作:吉村よう
- もとはやくざの親分であり、ア太郎とケンカ別れをしたデコっ八の威勢のよさを見込み子分にするが、デコっ八に助けられ親分と慕うようになる。ア太郎も親分と慕うが、アニメ第2作では逆に子分にしている。自身は子分のブタ軍団と共に暮らしている。元々はデコっ八が多角経営ということで養豚場として始めたのだが、子分に愛着がついたため失敗。現在に至っている原作、アニメ(第1作)とも初登場時には、背中にブタの入墨(原作とアニメとで図案は若干異なる)をしており「シュコロのブタ松」と名乗っているが、後に入墨は消滅している。パンダのような模様と縫い目とバカボンのパパのようなヒゲを持っている。ケンカはさすがに強く、若い女性に絡んだヤクザ数人を一瞬で叩きのめしたこともある。また、ア太郎たちがピンチの際に、よく助けてくれる。48歳。酒癖が悪く、禁酒中。ココロのボスとは犬猿の仲だが、彼の妹の松代(声:かないみか(第2作))がココロのボスに惚れたエピソードがある。ブタ松は「タヌキの親戚になる位なら死んだ方がマシだ」と泣いていたが、彼の妹がボスにしっぽが生えているのを知って破局。ブタ松はこのことに大いに喜んだ。
- ココロのボス
- 声 - 八奈見乗児
- 三人組ギャングのボス。45歳。タヌキにそっくりで尻尾まで生えているがあくまでも人間と自称している。しかし東京フレンドパークIIで赤塚不二夫の動物キャラを答えよという問題(その時の回答者は久本雅美)でココロのボスが正解であったように一般には動物と認識されていることが多い。本人曰く、イタリア在住経験がありカビの生えた餅をイタリアのお菓子だとア太郎達に騙されたり、ブタ松の子分である「ブスタング」という馬の馬糞を栗饅頭と勘違いして食べたことがあった。(これにはブタ松も「そんなの食べて大丈夫か?」と聞いている。)なお第1作では幼少時にフランスのパリで靴磨きをしていたという事が有った。、アル・カポネに会った事があるのを自慢にしている。「ピヨコ」というメスのヒヨコを養女に持ち溺愛している。その溺愛ぶりは相当なもので、ピヨコに手をかけようとしたもの(犬や猫、中にはチビ太まで)を磔にするほど。しかしそのピヨコがロードローラーに轢かれそうになった際命がけで助け出し、自らが犠牲になったことも。(これには×五郎も「さすがは親というだけのことはある」と感心している。)洒落たスーツに身を包んでいるが、非常に間抜けな性格で、子供のような言動はとても悪の親分とは思えない。しかし登場初期はピストルを使い床屋の店主を脅したり、ア太郎達に発砲したこともあり。人情に厚く思慮深い面もあり、デコっ八が帰省のため留守にした時、代わりに八百×で店員として働き意外な商売上手振りを発揮して、売り上げを伸ばした事があり、その後はア太郎とデコっ八が連れ立って出かける時に、八百×の商売を任された事もある。だが、そのためにア太郎とデコっ八の間に軋轢が生じたのを知ると、仮病で八百×に行かず、二人の仲が修復されるように仕向けた。語尾に「〜のココロ」が付く。「ハァーポックン」「クーダラナーイ」も口癖。また大変舌っ足らずで「バ行」を「パ行」で発音するのが特徴。一人称は「ポク」(時々、「ボクちゃん」になる)。時折、柔道着姿を見せることもあるが、(柔道着の時もネクタイをしている)黒帯をしているところをみると、有段者のようである。ただし、犬猿の仲であるブタ松にはいつも敵わず、尻尾をつかまれては振り回され、投げ飛ばされている。二人の子分がおり、一人は痩せた体系で、もう一人は太った体系である。声は2作とも八奈見乗児が担当していたが、第1作78話以降のOPアニメの「ハァーポックン」の台詞はニャロメ役だった大竹宏によるもの。第2作では、ポチッとなといった発言もでていた。
- ココロの子分A
- 声 - 第1作:野田圭一、第2作:小林俊夫
- ココロのボスの子分の一人。長身で痩せている方。ナルシストでおだやかな性格。服の色は赤色。
- ココロの子分B
- 声 - 第2作:田の中勇、第2作:里内信夫
- ココロのボスの子分の一人。小柄で太っている方。食いしん坊でワガママな性格。服の色は青色。
- 神様
- 声 - 第1作:神山卓三、第2作:田の中勇
- 天国に住む神様。見た目はあまり威厳のないお爺さん。登場時からしばらくは関西弁を話していた。幽霊の×五郎と親交が深い。たびたび弟子(声:野沢雅子、鈴木みえ)と共に地上に遊びに来る。さまざまな不思議な術を使いこなせる。ア太郎達に危害を与える悪人や強盗を術で懲らしめる一方、遊びのつもりで術を悪用した結果八百×を廃業寸前に追い込み、上司に厳罰を課せられたこともあった。
- 熊五郎
- 声 - 第1作:北川国彦、第2作:佐藤正治
- ア太郎たちと同じ町内に住む大工。妻と、少なくとも二人の男の子がいる。普段は気の良い人物だが、酒癖が悪い欠点がある。生前の×五郎と仲が良かったが、妻がア太郎の人柄に惚れきっていることは、あまり快く思っていない。
- 熊五郎の妻
- 声 - 第1作:津田まり子、第2作:上村典子
- 肝っ玉母さん。気っぷの良い、典型的江戸長屋のおカミさんである。ア太郎の人柄に完全に惚れきっており、八百×以外で野菜や果物を買うことは決して無い。そのことが原因で、夫と喧嘩になることもしばしば。しかし第1作では、野菜の値段高騰のためにイヤミが経営する悪徳農業教習所に騙されて野菜を自分の庭で作り、出来るまでは教習所が作った野菜を前借りしていた。だが実態は、前借した野菜の代金を強行返済する事だった(当時の東京では野菜が出来ないため)。、自分の庭で野菜を作った事があった。第2作では「とら」と名前が付いている。
- ニャロメ
- 声 - 第1作:大竹宏、第2作:神谷明
- ア太郎たちの近所第1作では空き地の土管、第2作では廃バスに居を構えている。に住む野良猫。設定によると、昭和16年生まれの28歳。原作では、当初、話の筋とは関係なく登場して「ニャロメ」と一言言うだけで引っ込むだけのキャラクターだった。後に初めて物語に絡んだ時は四本足で、セリフも「ニャロメ」だけだったが、次第に猫のくせに二本足で歩き、人間の言葉を操るようになる。原作連載当時、一時はア太郎やデコっ八をも上回る人気があった。いたずら好きで卑しい上、(人間の)女好きだが、すぐに騙されてしまう純粋な所も多分にある。何かにつけてケムンパスやベシをいじめるが、仲間思いの一面もあり、変わったものを食べるのが趣味の大富豪がベシを食べようとした時には、大金を呈示されても屈せず、ベシを守り抜いた。ア太郎たちを押しのけて彼が主人公となるエピソードも結構あり、人間の汚いエゴや裏切りを野良猫であるニャロメの視点から風刺的に描いた作品が数多くある。『おそ松くん』でのチビ太に似た位置づけのキャラクター。ケムンパスやベシと共に空き地で暮らす。カ行やナ行やマ行などの発音は必ず、ャ行の発音になる。口癖は「ニャロメ!」。
- ケムンパス
- 声 - 第1作:野田圭一、第2作:難波圭一
- ニャロメの仲間の毛虫。一人称は「小生」。気が弱い性格。語尾に「~ヤンス」が付く。話す際に「ケムンパスでヤンス」という口癖が出る。ケムンパスという名前は、赤塚がサロンパスのコマーシャルを見て「毛虫+サロンパス」という組み合わせを思いついたことに由来する。時々、食べられそうになったこともある。成虫になることを夢見ているが、いくら脱皮しても成虫にはならないらしい。第2作では、話の進行役として登場。
- べし
- 声 - 第1作:富田耕生、第2作:塩屋浩三
- ニャロメの仲間のカエル。ヒゲ(?)が生えている。ココロのボスの養女ピヨコに惚れている。語尾に「~べし」が付く。名前の由来は、黒澤明の「七人の侍」の村の長老の台詞、「やるべし」から。恋に落ちると、食欲が進まなくなる。ケムンパスと同様、第2作では、話の進行役で登場していた。
- 黒猫のタンゴロー
- 声 - 第1作:阪脩、第2作:平野正人
- 外見もニャロメにそっくりな真っ黒い猫。幼児時代の頃、お袋が人間によって殺されたため、人間を憎んでいる。ア太郎たちに捕まったとき、ニャロメに助けられる。名前は黒猫のタンゴとアッと驚く為五郎が由来になっている。
- 本官さん
- 声 - 北川国彦、永井一郎、野田圭一、田の中勇、富田耕生、大竹宏
- 第1作に登場。目のつながったおまわりさんで、天才バカボンにも登場していた。「タイホするー!!」が口癖。なお原作および第1作では妻子持ちで、交番は警視庁に無許可で個人経営しており、拾得物を横領して財産にしていたという恐るべき設定があった。
- レレレのおじさん
- 声 - 野田圭一
- 第1作に登場。天才バカボンにも登場していた。ホウキを持った謎のおじさんで「レレレのレー、おでかけですか?」が口癖。
- ウナギイヌ
- 声 - 北川国彦
- 第1作に登場。天才バカボンにも登場した。ウナギとイヌが合わさった姿の新種動物。いつもア太郎たちに食べられる。
- イヤミ
- 声 - 北川国彦、野田圭一
- 第1作に登場。おそ松くんにも登場していた。一人称は「ミー」で語尾に「~ザンス」が付く。悪役を演じることが多い。
- デカパン
- 声 - 富田耕生
- 第1作に登場。おそ松くんにも登場していた。一人称は「ワス」で語尾に「~ダス」が付く。科学者を演じることが多く、ノーベル賞を持っている。
- ダヨーン
- 声 - 大竹宏
- 第1作に登場。おそ松くんにも登場していた。口がでかいおじさん。「~ヨーン」が口癖。イヤミとタッグを組むことが多い。
- モモコ
- 声 - 久川綾
- 第2作に登場。ア太郎の幼馴染であり、ガールフレンドでもある。天然ボケで単純な性格。お話に登場しては、ニャロメとデートさせられそうになったり、人質にされたりと損な人生を送っている。おそ松くんのトト子のような外見である。
- 福笑い医院
- 声 - 第1作:永井一郎、第2作:小林通孝
- ア太郎たちの近所にある病院の院長。しかしヤブ医者な為に患者に殴られたり、また無思慮で空気の読めないヘタな冗談が原因で女性にふられることもしばしば。「天才バカボン」にも医者役で登場した事がある。
他作品からのキャラ
原作やアニメ第1作には「天才バカボン」や「おそ松くん」など赤塚不二夫作品のキャラが多数登場。
原作では、初期作品「アホな強盗の会計係」に六つ子とハタ坊が夜回り役、イヤミが案を練っている小説家役で登場し、ギャングに捕まったア太郎と×五郎(この時点ではまだ生きていた)を救出している。その後、初の長編作「時のかなたの森の石松」では、ダヨーンが清水次郎長、チビ太が森の石松、トト子が次郎長の娘、イヤミ・六つ子・バカボンのパパが都鳥一家でそれぞれ登場し、神様の作った門松型タイムマシンに乗って来たア太郎とデコっ八と出会っている。その後も様々な形で双方のキャラが登場、特に「風雲もーれつ城」「まっくろシッポを東京でなおせ!」といった長編作には必ず双方キャラが登場する。
アニメ第1作では、当初は「ひみつのアッコちゃん」(当時同局で放送中)からカン吉、ガンモ、モコちゃんが登場していたが、中期からはイヤミ(声:北川国彦)、チビ太(田上和枝、野沢雅子)、トト子(杉山佳寿子)、本官さん各話ごとに設定が異なり正式な呼称は不詳。「民尾守」、「うちます巡査」、「ダーン巡査」などが存在する。(田の中勇、野田圭一ほか)、バカボンのパパ(初アニメ化。2度目のみ八奈見乗児)などが登場。おおむねイヤミは悪党を演じ、トト子はニャロメに一目惚れされる役で登場する。なお第2作では、「おそ松くん」「平成天才バカボン」がフジテレビ系列・スタジオぴえろ(現:ぴえろ)制作で放送されていたため、登場する事は無かった。
イメージソング
漫画のイメージソングとして製作されたレコード。(アニメの主題歌ではない)
- 『ニャロメのうた』(1969年、日本グラモフォン)
- 作詞:赤塚不二夫/作曲:熊野千賀夫/編曲:竹田由彦/歌:大野進(ニャロメ)
- 『ケムンパスでやんす』(歌:たなだひろし)との両A面。12〜13万枚を売り上げたという『赤塚不二夫ソングブック』付属ブックレット。
- 『おれと結婚しろニャロメ』(1970年、ポリドール)
- 作詞:赤塚不二夫/作曲:熊野千賀夫/編曲:竹田由彦/歌:大野進(ニャロメ)、露木美穂(ミーコ)。
- 『ニャロメのマーチ』(歌:ニャロメ児童合唱団、大野進)との両A面。
スタッフ
1969年版
1969年4月4日 - 1970年12月25日にNETテレビ系にて放送。全90話
※1970年9月25日放映の第77回まではモノクロ、10月2日放映の第78回以降はカラー。
- 企画:江藤昌治、飯島敬、大沼克之、原徹
- 原作:赤塚不二夫
- 脚本:辻真先、雪室俊一、小沢洋、安藤豊弘、鈴木三千夫、山崎忠昭、三芳加也、小川敬一、西川清是
- 音楽:いずみたく
- NETプロデューサー:宮崎慎一
- 美術:横井三郎、下川忠海、穂積勝義、浦田又治、牧野光成、沼井一、福本智雄
- 撮影:菅谷正昭、高橋宏固、服部正行、熊谷幌史、高梨洋一、山崎茂、島敏之、森山一、阪東昭雄、河合汪、林昭夫、町田賢樹、井出昭一郎、白根万基、山根恵、吉村次郎
- 編集:鈴木寛、花井正明、千蔵豊、古村均
- 録音:神原宏巳、波多野勲、荒川文雄、石井幸夫、小西進、二宮健治
- 効果:大平紀義→伊藤道広
- 記録:的場節代、田野多文恵、佐伯節子、木俣時子、池田紀代子、二宮橲代、田中千鶴、波多野紘子、馬道子、佐々木礼子、藤原繁子、早見佐代子、小林ふみ子、関根絹代、鈴木素子、熊沢直美、高野ヒサ子
- 選曲:宮下滋、賀川晴雄
- 演出助手:金子充洋、大網郁夫、西谷克和、中村進治、青鉢芳信、竹内啓雄、山口秀憲、福島一三、山形良治、山吉康夫、佐々木勝利、石井裕文、奥西武、横田和善、伴亨、萩原巧司、寒竹清隆
- 製作進行:竹村環三、佐伯雅久、大辻平八郎、磯本憲昭、富岡義和、福島一三、秋山冴子、隅要次郎、渡部一雄、堂山喜史、向坪利次、館浩二、江野沢通之、江藤浩市、堤四四三、富岡義和、平賀みちる、武田嘉昭、豊島勝義、奥村千賀野
- 現像:東映化学
- 作画監督:田島実、永樹凡人、国保誠、木村圭市郎、混進、落合正宗、江藤文男、小暮輝夫、細田輝雄、生瀬昭憲、古沢日出夫、菊池城二、石山卓也、森下圭介、玉沢武
- 演出:山口康男、田宮武、芹川有吾、西沢信孝、白根徳重、古沢日出夫、岡崎稔、高畑勲、明比正行、茂野一清、永樹凡人、宮崎一哉、勝田稔男、佐々木勝利
- 製作:NET、東映動画(現 東映アニメーション)
- オープニング主題歌:「もーれつア太郎」(作詞:河内洋、作編曲:いずみたく、歌:桂京子)
78話以降は大竹宏によるニャロメ、ココロのボスの合いの手が追加される。
- エンディング主題歌:「江戸っ子のスキャット」(作詞:河内洋、作編曲:いずみたく、歌:ハニーナイツ)(1話 - 26話、)
- 「モーレツ音頭」(作詞:河内洋、作編曲:いずみたく、歌:加藤みどり)(27話 - 77話)
曲名は「ア太郎音頭」となっている場合もある。
- 「ニャロメのうた」(作詞:河内洋、作編曲:いずみたく、歌:大竹宏(78話 - 90話)
※東映ビデオの「東映TVヒーロー主題歌全集」では、「Go!Go!ニャロメ!!」となっている。どちらが正式タイトルかは不明。
1990年版
1990年4月21日 - 同年12月22日にテレビ朝日系にて放送。全34話。主題歌を島田紳助が歌ったことも大きな話題となった。
- プロデューサー:川田方寿、太田賢司(テレビ朝日)、籏野義文、東伊里弥(東映動画)
- 原作:赤塚不二夫
- 音楽:吉田明彦
- キャラクターデザイン:直井正博
- 美術デザイン:椋尾篁
- シリーズディレクター:佐藤順一
- 製作担当:目黒宏、藤本芳弘
- 原画:アドコスモ、きのプロダクション、スタジオダブ
- 動画:アドコスモ仙台、きのプロダクション、ムッシュオニオン
- 背景:ムクオスタジオ
- 仕上:アドコスモ仙台、V・A・P、NSAスタジオ
- 特殊効果:中島正之→山本公
- 撮影:沖田英一、沖野雅英
- 編集:吉川泰弘
- 録音:立花康夫
- 効果:今野康之(スワラプロダクション)
- 選曲:佐藤恭野
- 記録:柴八千穂、原芳子、岡本洋、小川真美子
- 演出助手:幾原邦彦、五十嵐卓哉、松元忠雄、宇田鋼之介、南浪家成沙
- 製作進行:松元忠雄、田中雅史、南波家成
- 美術進行:田村晴夫
- 仕上進行:今井政代、山本安佐子、奥山淳、植木知子、清村忠
- 広報:園尾佳則→森田兆墓(テレビ朝日)
- 現像:東映化学
- 制作:テレビ朝日、東映動画(現 東映アニメーション)
- OP主題歌:「がってん承知ノ介」
- 作詞:山口のばら、作曲・編曲:つのごうじ 、歌:島田紳助&バスガス爆発楽団
- ED主題歌:「ニャロメのROCK」
- 作詞:園部和典 、作曲:古田喜昭、編曲:つのごうじ 、歌:島田紳助&バスガス爆発楽団
視聴率
1969年版
- 初回視聴率:22.0%
- 最高視聴率:25.9%(1970年2月20日、1970年3月6日放映)
- 平均視聴率:18.3%
- いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区
1990年版
放映リスト
1969年版
- もーれつ息子とグータラ親父/もーれつワンワン大暴れ
- もーれつ父ちゃん長生きしろよ/とうちゃんのもーれつ幽霊
- デコッ八のもーれつ子分/男のなかのもーれつ男
- もーれつ天国へやって来な
- もーれつネコきち一家/あ>もーれつしごき
- もーれつにすてきなあの子
- もーれつ地獄のもーれつショー/ア太郎のもーれつマチガイ
- 男どうしのもーれつけんか/もーれつ親分大売出し
- ブタ松のもーれついそうろう/なぐりこみもーれつブタ松一家
- もーれつかあちゃんやってきた/ブタ松のもーれつお嫁さん
- とうちゃんのもーれつロボット/もーれつ剣豪とうちゃん
- もーれつ社長のもーれつルンバ/泣くなもーれつカン太郎
- もーれつ強盗さようなら/もーれつもてもてデコッ八
- もーれつ小僧大暴れ/神さまもーれつ大売出し
- もーれつ借金取り/もーれつコンビのカンニンブクロ
- もーれつコンビのもーれつビンボー/もーれつ山賊退治
- もーれつブタのもーれつ騒動/ブタ松一家のもーれつピンチ
- ビックリシャックリもーれつ遺産
- あついよあついもーれつ、もーれつあつい/もーれつスナック、大売出し
- もーれつ江戸っ子まつり
- あ>もーれつイソウロウ/もーれつお見合いゴーゴーゴー
- 大当たりもーれつ一座
- もーれつ親分その名はココロ/もーれつカワイイピヨコちゃん
- もーれつニャロメのこねこちゃん/いんちき男のもーれつ天罰
- 男と男のもーれつ友情/もーれつ殺しのメロディ
- もーれつまごごろプレゼント/大当たりもーれつ大景品
- もーれつハンサムつらいのココロ/泣け泣けココロのもーれつブルース
- やってきたもーれつお馬ちゃん/もーれつノラ馬ブスタング
- デコッ八のもーれつショック
- 白昼のもーれつ決斗/もーれつ雨降りもーれつ騒動
- デコッ八のもーれつペンフレンド
- もーれつやさしいココロのココロ/神様のもーれつおルス番
- もーれつ涙はあついのココロ
- もーれつインチキ坊ちゃん/もーれつ魚つり合戦
- もーれつ赤い靴物語
- もーれつチビシイ柔道修行/もーれつ残酷ギロチン一家
- ニャロメのもーれつシャーワセ/押しかけ恩人もーれつ稼業
- もーれつブタのもーれつ悲劇/あ>もーれつヨッパライ
- ココロの親分もーれつ思い出/ココロのもーれつ雪だるま
- ニャイてたまるか/悪魔のどキャット
- めちゃくちゃマラソン大会
- ひねくれねじくれ意地くらべ
- 日本一のモノグサ野郎/ケムンパス危機連発
- 男一匹デコッ八
- 禁じられた恋ニャロメ/かけた情けが仇ニャロメ
- あなたごのみのニャロメになりたい/ライバルをぶっとばせ
- 誇り高きニャロメ/ニャロメのマイホーム
- 男でござる東海道
- 食われてたまるかニャロメ/逆襲ねむりねこ
- 八百×最大のピンチニャロメ
- ココロの怒りは胸にきけ/家庭教師狂騒曲
- ひみつのシッポちゃん/ニャロメ狂乱すべし
- ケムンパスの恋/デコッ八はぐれ鳥
- ニャロメ雲にとる/スモウ病の発生のココロ
- トン才教育するべしニャロメ
- 黒猫のダンゴロー/初恋ははかないものだべし
- 江戸っ子対ギャング最大の決戦
- ガンと一発男のパンチ/ニャロメ対ココロカチカチ山の対決
- やるべしニャロメは男でやんす
- どしゃぶりの涙雨ニャロメ/花と少女と江戸っ子と
- 射ちつ射たれつ射つニャロメ/ゲバダゴをさがせ
- 欠陥神様をしごけニャロメ
- ニャロメの子守唄
- 男一匹対女一匹
- タバコのココロは命がけ/ニャロメの恋の物語
- ザ・ギャードマンニャロメ/サインはブィーだべし
- 女はしごくべしニャロメ
- 二人のデコッ八
- ニャロメの恋狂い
- 怪談八百×ユーレイ
- 走れニャロメメロス
- 命短し恋せよココロ
- 男ココロの泣きどころ/とんでもハプニング
- ヒコーキ泥棒ニャロメ!
- 泣きドロボーニャロメ/ニャロメを消せ!
- おれと結婚しろニャロメ/あこがれのニャロメべし
- 喰れちゃたまらんべし/金にうらみがあるニャロメ
- 札束でぶんニャぐれ
- 瞳の父ココロ/人類の進歩と調和ニャロメ
- 天国よいとこザンス/死んでもらいましょうのココロ
- ニャロメ恋に泣く
- ニャロメだ!結婚だ!
- 花のおデコの女の子
- おれはシャビしいニャロメ!!
- バスは出てゆく煙はのこる
- ニャロえり巻きとニャル/空とぶケムンパス
- ニッポン一変な交番
- もてもてニャロメべし
- ニャロメ偉人伝
- すごいかわいい子ちゃん/おむこさんになりたいのココロ
1990年版
話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 美術 |
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1 | 桜吹雪に舞う赤い風船だ、ニャロメ! | 雪室俊一 | 佐藤順一 | 小山知洋 | 鹿野良行 |
2 | 少年よ恋をすべし! | 梅澤淳稔 | 松本勝次 | 田尻健一 | |
3 | 神様の八百屋でやんす | 岸間信明 | 菊池一仁 | 入好さとる | |
4 | ボスのシッポはニャーガイぞ! | 菅良幸 | 新田義方 | 野口大蔵 | |
5 | 義理と人情のデコッ八でやんす | 雪室俊一 | 佐藤順一 | 八幡正 | 鹿野良行 |
6 | お見合をぶっつぶせ、ニャロメ! | 菅良幸 | 梅澤淳稔 | 小山知洋 | |
7 | ココロの花はウーツクシイのココロ | 岸間信明 | 菊池一仁 | 松本勝次 | 田尻健一 窪田忠雄 |
8 | それはヒミツ!ニャロメの誕生日だべし | 雪室俊一 | 新田義方 | 入好さとる | 窪田忠雄 大河内稔 |
9 | 泣く子も笑う!ブタ松一家でやんす | 菅良幸 | 佐藤順一 | 野口大蔵 | 鹿野良行 |
10 | 恋の花咲くジャズダンスだべし | 岸間信明 | 梅澤淳稔 | 八幡正 | 田尻健一 窪田忠雄 |
11 | ねてる間にポッカンのココロ | 雪室俊一 | 菊池一仁 | 小山知洋 | 窪田忠雄 大河内稔 |
12 | 犯人はあいつだニャロメ! | 影山由美 | 新田義方 | 松本勝次 | 鹿野良行 |
13 | ココロのボスにラブレターでやんす | 岸間信明 | 佐藤順一 | 入好さとる | 田尻健一 窪田忠雄 |
14 | マイホームだ ニャロメ! | 辻真先 | 梅澤淳稔 | 野口大蔵 | 窪田忠雄 大河内稔 |
15 | 禁じられたゲンコツだべし! | 影山由美 | 菊池一仁 | 八幡正 | 鹿野良行 |
16 | ブタ松!男涙の里帰りでやんす | 岸間信明 | 新田義方 | 小山知洋 | 田尻健一 窪田忠雄 |
17 | 暑くて暑くてやつあたりニャロメ! | 佐藤順一 | 松本勝次 | 窪田忠雄 大河内稔 | |
18 | 王子と玉子どっちがえらいのココロ!? | 雪室俊一 | 幾原邦彦 | 八幡正 | 鹿野良行 |
19 | べしはうまいかしょっぱいキャ? | 影山由美 | 梅澤淳稔 | 小山知洋 | 田尻健一 窪田忠雄 |
20 | 天高くニャロメ恋する秋だべし | 雪室俊一 | 菊池一仁 | 野口大蔵 | 窪田忠雄 大河内稔 |
21 | ネズミをかったデコッ八のココロ | 岸間信明 | 新田義方 | 入好さとる | 鹿野良行 |
22 | ふた子のデコッ八 ア太郎はおぼっちゃま | 影山由美 | 佐藤順一 | 八幡正 | 田尻健一 窪田忠雄 |
23 | おしかけ母ちゃん ひきょうな親分は許せない! | 雪室俊一 | 梅澤淳稔 | 小山知洋 | 窪田忠雄 大河内稔 |
24 | 借金とりを追いかえせ ニャロメ涙の子守り歌 | 岸間信明 | 菊池一仁 | 松本勝次 | 鹿野良行 |
25 | 黒いニャロメ現る! 決戦!金持ちVSア太郎一家 | 雪室俊一 | 新田義方 | 野口大蔵 | 田尻健一 窪田忠雄 |
26 | 走れ友よ!ちかいのマラソン 恐怖の宝さがし | 影山由美 | 佐藤順一 | 八幡正 | 窪田忠雄 大河内稔 |
27 | ア太郎一家最悪の日 ブタだって恋をしたい | 岸間信明 | 幾原邦彦 | 小山知洋 | 鹿野良行 |
28 | カレー屋助っ人大作戦 ア太郎を遊ばせろ! | 辻真先 | 梅澤淳稔 | 入好さとる | 田尻健一 窪田忠雄 |
29 | 人間は信じニャイ! ロボット・ミーナの純愛 | 雪室俊一 | 菊池一仁 | 松本勝次 | 窪田忠雄 大河内稔 |
30 | 10万円でおぼっちゃま追跡! ニャロメとダイヤ | 岸間信明 | 新田義方 | 野口大蔵 | 鹿野良行 |
31 | いたずらピヨコちゃん登場 べしの初恋物語 | 影山由美 | 梅澤淳稔 | 八幡正 | 田尻健一 窪田忠雄 |
32 | モモコのカレは誰だ!? 父ちゃんロボットになる | 雪室俊一 | 佐藤順一 | 小山知洋 | 窪田忠雄 大河内稔 |
33 | ナマケモノは食うべからず 思い出のゲンコツ | 岸間信明 | 菊池一仁 | 入好さとる | 鹿野良行 |
34 | とびっきりXマス 男を咲かせ!ア太郎一座 | 影山由美 | 新田義方 | 松本勝次 | 田尻健一 窪田忠雄 |
劇場版
本作の内、第1作が2本「東映まんがまつり」で上映されている。
- もーれつア太郎(1969年7月20日公開)
- 第3回と、第7回Bパート「ア太郎のもーれつマチガイ」をブローアップし「ア太郎もーれつ大誤解」として再編集。
- 同時上映は、『空飛ぶゆうれい船』『飛び出す冒険映画 赤影』『ひみつのアッコちゃん』の3本。
- もーれつア太郎 ニャロメの子守歌(1970年7月19日公開)
- 第63回「ニャロメの子守歌」のブローアップ版。
- 同時上映は、『海底3万マイル』『タイガーマスク ふく面リーグ戦』『柔道一直線』『ひみつのアッコちゃん 涙の回転レシーブ』の4本。
映像ソフト化
2007年に、1969年版と1990年版が全話あわせてDVDボックス(全4巻)として発売された。
その他
- 1969年版アニメは、1970年9月放映分(第77回)までモノクロであった。モノクロのテレビアニメは1971年の『珍豪ムチャ兵衛』が最後だが、実際には1968年に製作されていたものである。このため、本作が事実上最後にモノクロで製作されたテレビアニメということになる。
- そのため、1970年代後半からの再放送は、カラーとなった第78回「札束でぶんニャぐれ」から行うようになった1976年10月 - 12月の水曜夜7時の再放送では第78回 - 第90回が放送されている。。
- 1969年版第72回「命短し恋せよココロ」で、「TVに出たい」と言ったココロのボスが、「もーれつモーニングショー」なるワイドショーに出演するが、この番組の司会者は、元ネタ『モーニングショー』の当時の司会者だった奈良和ではなく、『アフタヌーンショー』の当時の司会者だった桂小金治風だった。
- 1969年版アニメの最終回「オムコさんになりたいのココロ」に、銭ゲバこと蒲郡風太郎がココロのボスの前に現れ「この世は銭ズラ」と発言している。
- 1990年版ではアバンタイトルで「ミニミニシアタースーパーニャン」と言う、映画「スーパーマン」をパロディ化したショートコントが放送された。主役はニャロメで、腹部に「ニャ」のマーク、マントをなびかせ颯爽と登場。しかし、必ず自身が惨めな結末になる内容だった。共演(タイトルコールも兼任)はケムンパスまたはベシ。時々ココロのボスや子分たちも登場することがあった。
- 1990年版アニメでは近くの交番の警官(声:田中和実)が両目繋がりの警官とは全く異なるオリジナルデザインになっていたり(ただし性格は同じ)、二話目以後からデコっ八が幽霊になった×五郎の姿が見えるようになったり、ア太郎の固定ガールフレンドのオリジナルキャラ(= モモコ 久川綾)が設定されていたりと原作には無いオリジナル要素が数多い。
- 1990年版は本放送時、直前にフジテレビ系にて同じ赤塚作品の「平成天才バカボン」が放送されていた。そのため当時連載されていたコミックボンボンでは『「バカボン」の後に「ア太郎」を見よう!』というような案内があった。しかし地方によってはどちらか片方しか見られなかったり両方とも見られなかったりした。
- ニャロメは2001年、富士フイルム「instax mini 20 チェキ」のイメージキャラクターとしてCMやカタログに使用された。声はケムンパスやベシと共に狂言回し役で登場した1998年放送の『アニメ週刊DX!みいファぷー』(1998年放送)で担当した西村朋紘。
- 2009年には日産・キューブ(3代目)のCMキャラクターとして起用された。ニャロメ・ケムンパス・ココロのボス・×五郎が出演。
- 関西圏では、1969年版は腸捻転ネット解消前だったため毎日放送にて、1990年版は朝日放送にて放映された。
- 中京圏では、1969年版は変則クロスネット時代だったため中京テレビにて、1990年版は名古屋テレビ(メ〜テレ)にて放映された。
- 東映チャンネルで1969年版を放送した時には、「フィルムの紛失」を理由に第54回、第67回、第73回の3回が未放送だったが、その後ソニー・ミュージックダイレクトから発売されたDVD版では、全話が収録されている。
- だが、第54回Bパート「スモウ病発生のココロ」の「スモウ病」は「スモン病」を連想、第67回「女はシゴクべしニャロメ」は女性差別をイメージさせ、更に第73回Bパート「とんでもハプニング」では、やたらと「気違い」「精神病院」という言葉が多いため(この話は精神病院からの脱走者との絡みだった)、あえて放送しなかったと思われる。
- 2010年6月には、コミック作品から名シーンや名ギャグを厳選した「もーれつア太郎ココロに花が咲く言葉」が主婦の友社より刊行されている。
脚注
id:Mouretsu Ataro