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トクボウ朝倉草平/高橋秀武

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著者: 高橋秀武
巻数: 全8巻

高橋秀武の新刊
トクボウ朝倉草平の新刊

最新刊『トクボウ朝倉草平 8


出版社: 集英社
シリーズ: ジャンプコミックスDX


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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トクボウ 朝倉草平』(トクボウ あさくらそうへい)は、高橋秀武による漫画作品。『スーパージャンプ』(集英社発行)にて連載された。

あらすじ

警察庁生活安全局特殊防犯課指導係(特防)の朝倉草平警視が、毎回世を乱す様々な悪人の元に出向き、「行政指導」の名の下、サディスティックなお仕置きを繰り広げていく。実際に起きた事件や風潮をモチーフにしている話もあり、風刺漫画としての面が強い。

登場人物

朝倉 草平(あさくら そうへい)
警察庁生活安全局特殊防犯課指導係に所属する警視。33歳。普段は物ぐさで性格も暗く、「あー、死にたい」が口癖。「行政指導」の名の下、盗聴などの違法捜査を平然と行い、悪人(朝倉いわく「害虫」)に対してあらゆる方法でお仕置きをする。
普段は無口で低姿勢だが、悪人が考えを改めないと見るや、冷徹で血も涙もない本性を表す。
普段から身体を鍛えており、かなりの肉体美を兼ね備えている。肉は食べないが卵は好き。好物はオムライス。嫌いな色は緑。
ボサボサの髪に黒縁眼鏡、黒のスーツが基本的な服装。メガネは伊達メガネで、幼少の頃は恥ずかしがりやでメガネをかけないと人前に出られないような子どもだった。
case21の回想にて、父親が常に不在な家庭の子と思われる描写がある。後に母は政界に隠然たる力を持つ大藪公平の愛人と判明。
辻 恵一(つじ けいいち)
豊島署のヒラ巡査。この漫画のツッコミ役であり、朝倉や伊達の足役でもある。
老夫婦の心中事件の現場で朝倉と知り合う。最初は朝倉を警視庁の警視と勘違いしていた。その後、苗字が短く覚えるのが楽だからという理由で、朝倉直々にパートナーに指名される。
犯人側に捕まると大体いつも裸にされ、女体盛りや亀甲縛り、園児に体にラクガキされたりと、羞恥プレイに晒されロクな目にあわない。
叶 美由紀(かのう みゆき)
特防課所属の警視正で朝倉の上司。アメリカのH大卒で、その自己主張の強い性格は保身に走る幹部たちにとって邪魔でしかなかった。鶴井派幹部の身内企業の不正を暴こうとし、閑職の特防課に左遷された(部下であった朝倉はそれに自らついてきた)。
朝倉に対する人使いが荒く我が侭だが、本当は信頼しきっている。いわゆるツンデレ。
コーヒーはアメリカン派。趣味はクレー射撃。
伊達 鉄人(だて てつと)
FBI研修から帰ってきた警視庁きってのトップエリート刑事。
朝倉の幼馴染であり、叶と同じアメリカのH大卒。叶に惚れている。
好物は牛タン。実家は金持ち。朝倉はしばしばこの家に呼ばれ、一緒に食事をすることも多かった模様。母親は朝倉を唸らせるほどの絶品オムライスを作ることができる。
鶴井 浩二(つるい こうじ)
元警視総監で、国内最大手の警備会社「ツルイ警備」の創業者。
警視庁の「鶴井派」の総元締めで、天下り先の斡旋など、退職してもなお警察組織に対し暗然たる影響力をもっている。そのため、ツルイ警備が関わることに警察が手出しできない状況にいる。
森田 勝利(もりた かつとし)
鶴井浩二の秘書長。鶴井に惚れている。ツルイ警備の警備船ルキフェルの副艦長もつとめる。
物心ついた頃には両親が離婚しており、母親の元で育ったが、自分の不幸を人のせいにして嘆き、自分を愛してくれなかった母を嫌い(このため女性を毛嫌いしている)、記憶にない実父の存在に焦がれている。
朝倉の扇動に乗ったあげくルキフェルを沈めてしまい、朝倉への復讐を誓う。
福田 努(ふくだ つとむ)
ツルイ警備の警備船ルキフェルの艦長。元海上自衛官で、鶴井の事になると周りが見えなくなる森田に比べて冷静沈着。朝倉の扇動にも動じず、朝倉にして「手強い」と言わしめた人物。
ラン・ミキ・スー
某国のオバケ船(不法入国船)に乗っていた3人組の女性工作員。ツルイ警備と交戦の末捕らえられたが、ルキフェルの船員たちとは仲よくやっている様子。
名前の元ネタはキャンディーズ。
マオ
某国から不法入国した幼女。オバケ船に乗せられていた荷物の中に、手足を縛った状態で入れられていた。
現在は朝倉が秘密裏に保護し面倒をみている。食いしん坊で常にお腹を空かせている。
北柴田 由美子(きたしばた ゆみこ)
前警察庁長官で現法務大臣の北柴田健の娘。速度超過と飲酒運転でキップを切られるところを、その立場を利用して無罪放免にするよう警察官を脅迫するが、出世に興味が無い朝倉には効かず「行政指導」として尻叩きされた。この一件がもとで朝倉に惚れるが、当の朝倉には全く相手にされていない。
海自編の後しばらく登場していなかったが、朝倉への復讐に燃える森田に利用され拉致監禁された。
元木 かずひろ(もとき かずひろ)
自宅警備隊編に登場した引きこもり青年。元々はアニメーターを目指していたが、あまりに過酷なアニメの制作現場に失望する。このため、ツルイ警備を雇い母を人質に自宅に立てこもり、政府に巨額のアニメ制作費を要求する。
自宅警備隊編以降も本編に登場したり、単行本のオマケ「かずひろちゃんのお絵かき講座」に登場したりと何かと活躍している。現在は売れっ子漫画家を目指して活動中。
外見は機動戦士ガンダムのアムロ・レイがモデル。3巻オマケ漫画で逆襲のシャア時のアムロの軍服に酷似した服装をしている。(胸元に「ν速」と書かれている)
なお、彼の友人や仕事仲間の名は実在のアニメ監督が由来となっている。
大藪 公平(おおやぶ こうへい)
朝倉の父で政界の影の大物。鶴井浩二が取り入ろうとしている人物。
正妻の子ではないが一人息子である草平に自分の跡を継がせたいと思っている。正妻との間には一人娘がいるが疎遠である。

用語

警察庁生活安全局特殊防犯課指導係
正規の手段で裁けない悪人に対して、「行政指導」を名目として制裁を加える特殊部署。意思決定から実力行使までを丸投げで独任しており、証拠無しでの尋問や拷問、果てはピッキングや盗聴などの法に触れる行為すら実行する。なおこれらは、行政手続法の拡大解釈によって正当化されている。
警察庁内では閑職とされている。

単行本

高橋秀武『トクボウ 朝倉草平』全8巻 集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉

  • 第1巻 ISBN 978-4-08-859710-2 2008年6月発刊
  • 第2巻 ISBN 978-4-08-859733-1 2008年10月発刊
  • 第3巻 ISBN 978-4-08-859755-3 2009年2月発刊
  • 第4巻 ISBN 978-4-08-859779-9 2009年6月発刊
  • 第5巻 ISBN 978-4-08-859807-9 2009年11月発刊
  • 第6巻 ISBN 978-4-08-859826-0 2010年3月発刊
  • 第7巻 ISBN 978-4-08-859843-7 2010年7月発刊
  • 第8巻 ISBN 978-4-08-859861-1 2010年11月発刊