マコちゃんのリップクリーム/尾玉なみえ

『マコちゃんのリップクリーム』は尾玉なみえによるギャグ漫画作品。

2002年から2004年にかけて発表された3編の同名読切（後述）を元に、『月刊少年シリウス』（講談社）にて2007年4月号から連載中。単行本はシリウスKCより5巻まで発売されており、各話ごとに補足エピソードが描き下ろされている。

あらすじ

何にでも変身できる魔法の道具「謎のリップクリーム」を好き勝手に使った魔女ザイアーは、そのせいで体が少しずつ石になる呪いをひっかぶる。呪いを解くには「清く正しい子供に謎のリップクリームを良き事に使ってもらう」必要があり、ザイアーは偶然か必然か通りがかった少女目保マコに謎のリップクリームを託すのだった。

登場人物

目保マコ（めたもまこ）

いたって普通の小学児童。9歳。明るく活発で、目先の楽しい事にしか興味がなく、何事も深く考えない性格。謎のリップクリームを使って善行を働こうとするも、その柔軟すぎる発想のため、物事を余計に混乱させることもしばしば。変身の呪文は「リップ・バンバン・ウィンクル」。

ザイアー

魔女。謎のリップクリームを私利私欲のために使い、呪われてしまう。初めは体が石になるというものだったが、第2話からは直前にマコが変身した物にちなんだ呪いに変化してゆく。謎のリップクリーム以外は何も使えない「なんちゃって魔女」であり、魔法どころかまともに働きもせず毎日ごろごろぶらぶらしている。チ○コを見たことがない高齢処女だったが、リップクリームの呪いで一時的に体が男性化したため生まれて初めて見ることが出来た。

レンチ

ザイアーの使い魔。猫だが言葉を話す。全く頼りにならないザイアーの代わりに魔法の知識と的確な助言でマコを助ける。分身など、多少の魔法も使える。

カーマ・スートラ

ザイアーの師匠であり、ザイアーに謎のリップクリームを強奪された張本人。遠い地からマコたちを見守っており、ストレスで胃に穴を開ける。

李千髪（リー・チーパツ）

マコと同年代のチャイナ少女。カーマ・スートラの配下「おしゃれ7（セブン）」の一人。アイテムの謎のアイライナーは、「怪力乱神」と唱えてまぶたに塗ると視界に入ったものの未来が見える魔法「美女眼」が使えるようになる。

読切版

連載以前に発表された同名の読切作品が3作存在する。

• 『GAG Special』（2002年）掲載、『少年エスパーねじめ 2巻』に併録。
• 『漫革』2003年6月5日号掲載、『ロマンティック食堂』に収録。
• 『週刊ヤングジャンプ』2005年1号掲載、『ロマンティック食堂』に収録。

脚注

書誌情報

著者はいずれも尾玉なみえ。

• 『マコちゃんのリップクリーム』講談社〈シリウスKC〉
  1. 2008年3月21日初版発行、ISBN 978-4063731101
     • 『月刊少年ガンガン』2007年9月号に掲載された「すすむ武芸帳」を併録。
  2. 2008年10月23日初版発行、ISBN 978-4063731415
  3. 2009年6月23日初版発行、ISBN 978-4063731781
  4. 2010年2月23日初版発行、ISBN 978-4063762129
  5. 2010年9月9日初版発行、ISBN 978-4063762358
• 『少年エスパーねじめ 2巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉2002年8月7日初版発行、ISBN 978-4088733289
• 『ロマンティック食堂』集英社〈ヤングジャンプ・コミックス BJ〉2005年10月24日初版発行、ISBN 978-4088768731

外部リンク

• 「少年シリウス」オフィシャルサイト:作品紹介「マコちゃんのリップクリーム」