絶対彼氏。/渡瀬悠宇
著者: 渡瀬悠宇
巻数: 3巻
最新刊『絶対彼氏。 第3巻』
twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)
『絶対彼氏。』(ぜったいかれし。)は、渡瀬悠宇による日本のSF漫画作品。小学館の漫画雑誌『少女コミック』にて2003年12号から2004年21号にかけて連載された。2004年に『絶対彼氏。フィギュアなDARLING』の題名でドラマCD化、2008・2009年には『絶対彼氏〜完全無欠の恋人ロボット〜』の題名でフジテレビ系列でテレビドラマ化。
あらすじ
いつも失恋を繰り返して、落ち込んでいた井沢リイコ。偶然出会った怪しいセールスマンガク・ナミキリに欲しいものを聞かれ思わず「彼氏!」と答えてしまう。
教えられたホームページにアクセスすると、販売されていたのは何と「理想の恋人」フィギュアだった。リイコは軽い気持ちで注文してしまうが、届いた箱からは裸の美少年が出てきた。とてもフィギュアとは思えない彼・天城ナイトだが、リイコはとりあえずお試し期間としてナイトと過ごしてみることにする。
やがてナイトに恋をしてしまうリイコだが、幼馴染の浅元ソウシとの関係も進展する。人間とフィギュアの恋愛は成立するのか。
登場人物
- 井沢 リイコ(いざわ -)
- 本作の主人公。高校1年生。告白しては振られる失恋女王。貧乳が悩み。人一倍元気でさっぱりした性格。不器用でややおっちょこちょい、意地っ張りで寂しがり屋。両親は単身赴任中で、今は実家のマンションで一人暮らし。
- 天城 ナイト(てんじょう -)
- リイコの元へ「3日間お試しキャンペーン」で届けられたクロノスヘヴン社・ナイトリーラヴァー(Nightly Lover)シリーズの初号機01型フィギュア。リイコが冗談半分で様々な性格設定オプションを付けた所、完璧な男性になり値段も1億円へと膨れ上がった。
- 浅元 ソウシ(あさもと -)
- リイコの隣人で幼馴染。リイコに対し憎まれ口を言う反面、真面目でよく気の付く性格。母親は他界し、父親はカメラマンと不在がちの為、現在は弟と2人暮らし。ハウスキーピングはお手の物で、一人暮らしのリイコの身の回りの世話を色々と焼いている。
- ガク・ナミキリ
- クロノスヘヴン社に勤める謎の関西弁コスプレ
営業マン。リイコに携帯電話を拾ってもらったことでお礼にナイトリーラヴァーシリーズを紹介する。調子のよい軽快なトークで親しみやすい外見とは裏腹に、実は結構やり手らしい。
- ユキ・シラサキ
- 子供な外見とは裏腹に、クロノスヘヴン社の営業部長でガクの上司。
- 白崎 トシキ(しらさき -)
- ナイトリーラヴァーシリーズ02型フィギュア。
- 宮部 サトリ(みやべ -)
- 地味めな少女でありながら、実はかなりのやり手。株で1000万を稼ぎあげていて、金儲けに悩むリイコに師匠と崇められる。ミカの性格の悪さを知っていて、大分嫌っている。小学3年生の時に火事で両親を亡くし、背中にその時に出来た大きな火傷の痕がある。
- 伊藤 ミカ(いとう -)
- リイコの高校の友達。大人っぽい美人で男子からもモテるが、他人の恋人にしか興味が無い。
- ムヤイ店長
- 2巻でリイコとソウシが働くベトナム料理店「ムナトベ」の店長。顔がモヤイ像に似ている。
- ナース
- 故障したナイトを回収する為に、クロノスヘブン社が開発したLY
シリーズ看護師 型フィギュア。巨乳美女。ナイトにキスして自分の患者 にするつもりが間違ってソウシにキスしてしまった為、ソウシがナースのハニーになった。
- 浅元 マサキ(あさもと -)
- ソウシの弟。
コミックス
単行本
渡瀬悠宇 『絶対彼氏。-フィギュアなDARLING』 小学館〈フラワーコミックス〉、全6巻
- ISBN 978-4091384614(2003年10月25日発売)
- ISBN 978-4091384621(2004年1月26日発売)
- ISBN 978-4091384638(2004年4月26日発売)
- ISBN 978-4091384645(2004年7月26日発売)
- ISBN 978-4091384652(2004年10月26日発売)
- ISBN 978-4091384669(2005年2月25日発売)
漫画文庫
渡瀬悠宇 『絶対彼氏。』 小学館〈フラワーコミックス〉、全3巻
- ISBN 978-4091917485(2008年3月15日発売)
- ISBN 978-4091917492(2008年3月15日発売)
- ISBN 978-4091917508(2008年4月15日発売)
ドラマCD
『絶対彼氏。フィギュアなDARLING』(ぜったいかれし。ふぃぎゅあなだーりん)のタイトルでマリン・エンタテインメントより発売されている。
- 2004年8月25日発売
- 2008年11月27日発売
キャスト
- 井沢リイコ:小林沙苗
- 天城ナイト:鈴村健一
- 浅元ソウシ:櫻井孝宏
- ガク・ナミキリ:置鮎龍太郎
- ムヤイ:中田和宏
- 英美:浅川悠
- 村上トシキ:野島裕史
- 村上ユキ:渡辺明乃
テレビドラマ
『絶対彼氏 〜完全無欠の恋人ロボット〜』(ぜったいかれし かんぜんむけつのこいびとロボット)の題名で、フジテレビ系列で2008年4月15日から6月24日まで、毎週火曜日の21:00-21:54(JST)に放映された。ハイビジョン制作。主演は速水もこみち。通称「ゼッカレ」。
初回は、15分拡大の22:09までの放送。
2009年3月24日の21:00-23:18に、連続ドラマの3年後を描いた最終章スペシャルが放送された。
ストーリー
製菓会社『ASAMOTO』の派遣社員・井沢梨衣子は、憧れの先輩に告白する前にあっさりと振られて、落ち込んでい帰る途中、スーツ姿の男性・並切岳に「“理想の彼氏”を無料で紹介する」と誘われ、クロノスヘヴン社を訪れ、理想の恋人像を入力後、契約書にサインする。その後のある朝、梨衣子の元に大きな荷物が届き、箱を開くと中には裸の美青年が入っていた。実は、この美青年こそが、“理想の彼氏型ロボット”・天城ナイトだったのだ。
キャスト
- 01・天城ナイト:速水もこみち
- 浅元創志:水嶋ヒロ
- 井沢梨衣子:相武紗季
- 白鷺優貴:篠井英介
- 伊藤美加:上野なつひ
- 平田一:佐戸井けん太
- 安達香子:猫背椿
- 田中陽一郎:加治将樹
- 佐藤のぞみ:河本麻希
- 大野千穂:英玲奈
- 出井武:綿貫正市
- 吉岡鉄子:峯村リエ
- 石関隼人:姜暢雄
- 浅元和志:山本圭
- 平井夏美:酒井彩名
- 林孝太:入江甚儀
- 森川靖:桜木涼介
- 井沢牧子:高橋ひとみ
- 02・黒須トシキ(TOSHIKI):阿部力
- 浅元将志:中村俊介
- 並切岳:佐々木蔵之介
- 若林ふじ子:真矢みき
- 浅元志朗:山田明郷
- 神谷亜弓:国仲涼子(特別出演・スペシャル版のみ出演)
- 七瀬純:内田朝陽(スペシャル版のみ出演)
- 岩永周五郎:寺田農(スペシャル版のみ出演)
原作との相違点
- 原作では近未来をイメージし登場人物の名前はカタカナになっているが、ドラマでは漢字が当てられた。
- 原作ではリイコ・ナイト・ソウシの3人は高校生だが、ドラマでは梨衣子は老舗洋菓子メーカー「ASAMOTO」の派遣OL、創志は「ASAMOTO」の御曹司で梨衣子の上司として設定が変更されている。特に創志については、原作とは全く異なる人物として描かれる。この他、原作では創志の弟だったマサキがドラマでは創志の兄・将志に設定が変更されている。また岳は原作では関西弁で明るくコスプレのような格好をした営業マンだが、ドラマでは標準語で感情をあまり出さない(機械のような)人物となっている。
- ドラマでは、ナイトを「フィギュア」ではなく「ロボット」と呼んでいる。原作では「クロノスヘブン社の初号機」という形容がされているが、ドラマでは「初号機」ではなく「1号機」となっている。
- ナイトやトシキをはじめとする、ドラマに登場するロボットの視点はグラスコックピットになっている。
- ナイトの名前の由来が、原作では「夜(Nightly Lover)」でドラマは「騎士」。
主題歌
- 絢香『おかえり』(ワーナーミュージック・ジャパン)
- 作詞:絢香 / 作曲:西尾芳彦 絢香
スタッフ
- 原作:渡瀬悠宇
- 原案協力:山岡秀雄、山縣裕児、新川早織(小学館『Sho-Comi』編集部)
- 企画:金井卓也
- 脚本:根津理香
- 音楽:福島祐子、Audio highs
- 音楽プロデュース:志田博英
- プロデューサー:橋本芙美
- 演出:土方政人、佐藤源太、北川学
- 制作:フジテレビ、共同テレビ
サブタイトル
各話 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
---|---|---|---|
001 | 2008年4月15日 | 愛を捧げるロボット | 13.1% |
002 | 2008年4月22日 | 超貧乏愛 | 14.3% |
003 | 2008年4月29日 | 超略奪愛 | 15.1% |
004 | 2008年5月6日 | 超キス愛 | 13.1% |
005 | 2008年5月13日 | 超嫉妬愛 | 13.1% |
006 | 2008年5月20日 | 廃棄処分 | 12.4% |
007 | 2008年5月27日 | 届いた愛 | 13.0% |
008 | 2008年6月3日 | 新型の愛 | 12.1% |
009 | 2008年6月10日 | 恋しくて | 13.0% |
010 | 2008年6月17日 | 渡さない | 11.9% |
011 | 2008年6月24日 | キセキ | 13.6% |
colspan="6"|連続ドラマ平均視聴率13.2%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) | |||
最終章 スペシャル | 2009年3月24日 | 愛してるよリイコ… 理想の恋人ロボが奇跡の復活!! 封じ込めた想いが今再び… 僕はどうしてロボットなのでしょうか?… さよなら、ナイト… | 9.0% |
備考
- 航空券のチケットは相武紗季がCMキャラクターになっている関係上、JALになっている。
- 劇中に登場した洋菓子は東京・銀座にある洋菓子会社「ブールミッシュ」の協力のもと、ドラマとのコラボレーション企画による洋菓子が銀座本店にて期間限定で販売も行われた。
- エンディングの「このドラマはフィクションです」の部分のあと、裏送り部分ではエンディングテーマと似た映像のあとに「絶対彼氏、END」と表示されるシーンがある。このシーンは、青森放送などフジ系以外での放送やフジ系であっても再放送の場合でも使用されたりする。
関連項目
- 人造人間
- ロボット
- 完全無欠
外部リンク
ca:Zettai Kareshi
ko:절대그이 (드라마)