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蛇蝎/秋里和国

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著者: 秋里和国
巻数: 3巻

秋里和国の新刊
蛇蝎の新刊

最新刊『蛇蝎 3



蛇蝎の既刊

名前発売年月
蛇蝎 2 2011-05
蛇蝎 3 2012-03

蛇蝎 -DAKATSU-』(だかつ)は、秋里和国による日本の漫画作品。

『月刊flowers』(小学館)にて2010年1月号より不定期に連載されている。単行本は2010年9月現在既刊1巻。

あらすじ

気学を用いて人を殺める裏家業・蛇蝎を受け継いできた仙寿家。その62代目・仙寿亜人は、自然界の「気」に、“気学を人殺しの道具にせず、人を幸福にするための正道に戻す”よう言われる。「気」によって人の正確な生年月日を把握する力を得た亜人だったが、その命を狙う何者かが蠢き始めていた。

登場人物

仙寿 亜人(せんじゅ あびと)
第62代目蛇蝎。1976年(昭和51年)9月生まれ、六白金星。表向きは京都の老舗の帯問屋・仙寿苑の社長。小学生の頃から父親の指導の下で蛇蝎の修行を続けてきた。蛇蝎は歌舞伎のような伝統芸だと考えている。
秋元 流香(あきもと るか)
1990年(平成2年)9月27日生まれ、一白水星で亜人とは相性が良い。父親の元を蛇蝎の仕事で訪れていた亜人のことがずっと好きだった。両親を相次いで亡くした時、亜人に「西が大吉の方位」と言われ、単純に東京から西の方角にある京都まで来てしまい、亜人の側に置いて欲しいと押しかける。Mっ気があり、亜人に冷たくされると喜ぶ。勘が鋭く、「気」の存在や五行の匂いを感じ取る。
父親は会社社長で蛇蝎の顧客だった。本人が申告していた生年月日と、実際の生年月日が異なっていたため、剋気が蓄積し亡くなった。生前に、浮気を察知した妻を気学を利用して殺そうと画策していたため、母親もまた夫の死後から間もなく亡くなった。
自然界の「気」。気学は本来、除災招福のために用いるものであるため、人を殺めたりせずに正道に戻せと亜人に忠告する。亜人以外には姿は見えないが、肩に乗るサイズから一般的な人間のサイズ、ガンダムのような巨大サイズまで自由自在に大きさを変えられる。
亜人の前に姿が見えたのは、江戸時代に活躍していた第57代蛇蝎で、彼が大阪の人だったため、その影響で大阪弁を話す。亜人にはその大阪弁が却って胡散臭く思われている。

用語

蛇蝎(だかつ)
気学を用いて人を殺める職業。「蛇蝎」はヘビとサソリ、人に忌み嫌われるものという意味。
2200年前、大陸から渡って来た斉

の国の方士・徐市(じょふつ)によって伝えられた。現在は36年ごとに代替わりしており、亜人も先代(父親)も六白金星の辰年生まれ。

直接手を下すわけではなく、依頼者から殺したい・苦しめたい・陥れたい相手の生年月日を聞き、その人にとって最も災いが降りかかりやすい方角「凶方位」を教えるのみ。あとは依頼者が相手をその方角へ連れて行くなり何なりして誘導すれば、剋す気(剋気)が仕留めてくれる。
剋気(こっき)
災いをもたらす気。五黄殺・暗剣殺・本命殺・的殺・歳破・月破・定位対中の七凶殺の方角へ旅行や転居などをすると、剋気を取ることになり災いが降りかかる。剋気の対義語を「祐気」と言う。
五黄殺と暗剣殺を特に“二大凶殺”と言い、五黄殺はゆっくりと内側から蝕まれるような災難に、暗剣殺は突然暗闇で斬りつけられる様な災難に遭う。剋気の強さは距離に比例し、凶方位の遠方へ行けば行くほど強い剋気を取り込んでしまう。

書誌情報

秋里和国 『蛇蝎 -DAKATSU-』 小学館〈flowersフラワーコミックスα〉 既刊1巻(2010年9月現在)

  1. 2010年9月10日発売、ISBN 978-4-09-133319-3