さよなら絶望先生 第16集
さよなら絶望先生の既刊
名前 | 発売年月 |
---|---|
さよなら絶望先生 第1集 | 2005-09 |
さよなら絶望先生 第2集 | 2005-12 |
さよなら絶望先生 第3集 | 2006-03 |
さよなら絶望先生 第4集 | 2006-06 |
さよなら絶望先生 第5集 | 2006-09 |
さよなら絶望先生 第6集 | 2006-12 |
さよなら絶望先生 第7集 | 2007-02 |
さよなら絶望先生 第8集 | 2007-04 |
さよなら絶望先生 第9集 | 2007-07 |
さよなら絶望先生 第10集 | 2007-09 |
さよなら絶望先生 第11集 | 2007-12 |
さよなら絶望先生 第12集 | 2008-02 |
さよなら絶望先生 第13集 | 2008-05 |
さよなら絶望先生 第14集 | 2008-07 |
さよなら絶望先生 第15集 | 2008-10 |
さよなら絶望先生 第16集 | 2009-02 |
さよなら絶望先生 第17集 | 2009-05 |
さよなら絶望先生 第18集 | 2009-08 |
さよなら絶望先生 第18集 | 2009-08 |
さよなら絶望先生 第19集 | 2009-11 |
さよなら絶望先生 第20集 | 2010-02 |
さよなら絶望先生 第21集 | 2010-05 |
さよなら絶望先生 第22集 | 2010-08 |
さよなら絶望先生 23 | 2010-11 |
さよなら絶望先生 24 | 2011-02 |
さよなら絶望先生 25 | 2011-04 |
さよなら絶望先生 26 | 2011-07 |
さよなら絶望先生 27 | 2011-10 |
さよなら絶望先生 28 | 2012-02 |
さよなら絶望先生 29 | 2012-05 |
『さよなら絶望先生』(さよならぜつぼうせんせい)は、久米田康治による日本のギャグ漫画。『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2005年22・23合併号から連載中。通称「絶望先生」。単行本は年現在、第二二集(22巻)まで発刊中。
2007年(平成19年)度(第31回)講談社漫画賞少年部門受賞。2007年にアニメ化され、平成20年度(第12回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品となっている。
あらすじ
始まりの季節、春。希望に胸を膨らませた「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香は、桜の木で首をくくる「何事もネガティブにしかとれない男」糸色望と出会う。出会ってはいけない2人だったが、望は可符香の高校の新しい担任の先生だった。
望が受け持つ2のへ組は、望や可符香に負けず劣らず癖の強い問題な生徒ばかり。レトロ調の世界の中、些細なことで「絶望した!」と嘆く望と、へ組の生徒達が、日々騒動を巻き起こす。
作品解説
ほぼ一話完結式。特定のキーワードや事柄に焦点を当て、時事ネタ日本教職員組合やプロ市民を皮肉の対象とするなど、保守寄りと受け取れるネタが多いが、久米田はインタビューで「その時々の報道内容をネタにしているため、思想が一定しない」旨のコメントをしている。・あるあるネタ・自虐ネタ・メタギャグなどを展開する。伏字や羅列も多用し、分かる人には分かる小ネタやパロディを盛り込む。純粋なギャグ漫画というよりは、ストーリーギャグ・ブラックコメディ・学園コメディの形式を取ったツッコミ系コラムといえよう。
風刺や自虐を中心とする作風は前作『かってに改蔵』から続くもので、主人公の口癖「絶望した!」も元は前作のメイン・ヒロイン名取羽美の台詞である『かってに改蔵』22巻第5話。小泉純一郎の「感動した!」のパロディという(『かってに改蔵 公式ファンブック かってに研究しやがれBOOK』より)。。「ズガンボン」「どよんど」「にょんたか」「ぶんばぶんば」「めるめる」など独特の音喩の多用、ページ4段ブチ抜き画法(大胆にコマをぶち抜いてキャラを描く手法)、キャラクター特性なども前作から続くものである(久米田康治#作風も参照)。しかし、前作に比べると強烈な毒気のあるネタ(特に漫画家いじりや下ネタ)は抑え気味であるほか、個性の強い女子生徒キャラが増えて萌え漫画の要素が強まっている。
本作独自の特徴は、現代社会と近代文学風のレトロ調とが混在する作品世界である。「昭和」の年号が続く現代日本という設定で時事ネタなどで「平成○○」「平成の○○」といったフレーズが出ることはある。、背景描写や文化描写はもちろん、主人公の設定に太宰治の影響が見られたり、サブタイトルが概ね近現代文学作品の題名や一節のパロディだったり、タイトルなどで昭和モダン体フォントの販売元と本作品とでコラボ販促も行われている。(MPCのびっくりベンマーク通信)が多用されたりするほか、主な舞台も「東京府小石川区」ただし「新宿区」「練馬区」など東京都移行後の地名も登場する。となっている(講談社所在地が旧小石川区に当たる)。
『朝日新聞』2006年4月16日号「コミックガイド」コーナーや『週刊文春』2006年8月31日号「漫画専科」コーナー、『SPA!』、『読売新聞』などで作風が紹介されたことがある。また菊池聡の著書『「自分だまし」の心理学』で本作が取り上げられている。
『マガジンドラゴン』創刊号に本作の番外編『夜間きよ飛行』(後日記では『きよ彦の夜』とされる)が掲載された。また第2号では表紙を飾り、番外編『楽天大賞』が掲載された。
日本国外への展開としては、現在台湾・韓国・アメリカ・フランスで講談社の許諾のもと翻訳出版されている。台湾では東立出版社が繁体字中国語版を『』のタイトルで14巻まで刊行(2008年9月現在)。また『新少年快報』誌上で2008年1号(2007年12月7日発刊)から連載中である(百一話からスタート)。韓国では鶴山文化社が韓国語版を『』のタイトルで13巻まで刊行(2008年5月現在)。アメリカではデル・レイ・ブックスが英語版を『Sayonara, Zetsubou-Sensei』のタイトルで1巻まで刊行(2009年4月現在)。フランスではピカ・エディションがフランス語版を『Sayonara Monsieur Désespoir』のタイトルで1巻まで刊行。日本版とは、カバーが和紙風でなかったり、本のサイズが変わっていたりするほか、日本独特の事物やネタについての注釈がつく。非公式ではあるが、タイでもVibulkij社によってタイ語版が出版されている模様であるhttp://siambookcenter.com/shop.php?crn=70&rn=22986&action=show_detail;。
主人公の糸色望は『マガジン』での『さよなら絶望先生』の連載前に、久米田の代弁者として安彦良和の『王道の狗』の白泉社版(2005年2月28日刊行)の帯に「絶望した」というフレーズとともに登場している。
単行本
カバー表面には和紙風の加工が施され、集ごとに地の色と模様が異なる。表表紙は第十六集までは糸色望、第十七集以降はヘ組女子生徒のそれぞれ全身絵で、裏表紙は和装の登場キャラクターの絵。装丁担当者はハイヴの久持正士と土橋聖子(土橋は第四集以降)。
なお、雑誌掲載時と単行本掲載時に差異があり、コマ・背景・時事ネタ・誤植などの修正や加筆のほか、以下の違いがある。
- 各話の始めに、影絵カルタ風の扉絵がつく。
- 各話の終わりに、新キャラの紹介や追加エピソードなどがつく。
- 百五話以降背景のどこかに毎回描かれる神シールが、単行本では削除される。
- 雑誌掲載時の百三十話が単行本では第十三集で百二十九話として収録され、本来の百二十九話は第十四集で百三十一話として収録されている。
- 百五十九話のオチが差し替えられている。
=== コンテンツ === 単行本において、本編以外のコンテンツが充実しているのは本作の特徴の一つである。アニメでもこれらのコンテンツを元に製作された企画は多い。
- 開けないでよ
- カバー下の片面。「開けないでよ」の台詞とともに小森霧のサービスショットを掲載。第十八集からは、小森霧に代わって加賀愛が登場。もう片面も本編に関係するイラストや4コマ漫画などを掲載。カバー下でのおまけ掲載は『かってに改蔵』4巻から続く特徴。
- 前巻までのあらすじ
- 前のそで。あらすじと称して本編とは全く関係のない突飛な話を紹介。第一集にもある。第十八集からは、表紙に登場した女子生徒の話になっている
- 絶望文学集
- 後ろのそで。著名文学作品の一節のパロディ。第十七集以降は「絶望名画座」として、著名映画作品の一節のパロディを掲載。
- 今回の告訴
- 巻末。木村カエレの告訴状を載せる。第十四集では集の一話目(百三十一話)の後に掲載。第十五集以降は掲載せず。
- 絶望学級通信
- 巻末。「絶望絵画館」や「絶望写真館」などのサブコーナーを設け、読者からの投稿イラストや写真を久米田の手書きコメントと共に掲載。
- 紙ブログ
- 巻末。作者のブログ風雑記。その集の収録話にちなむ内容で、ネガティブなネタが多い。
その他、巻末には各集ごとに独自の企画やおまけが用意されている。
既刊一覧
巻 | 初版発刊日付 | ISBN | |
---|---|---|---|
1 |第一集||2005年9月16日||ISBN 4-06-363582-1 | |||
2 |第二集||2005年12月16日||ISBN 4-06-363619-4 | |||
3 |第三集||2006年3月17日||ISBN 4-06-363646-1 | |||
4 |第四集||2006年6月16日||ISBN 4-06-363703-4 | |||
5 |第五集||2006年9月15日||ISBN 4-06-363723-9 | |||
6 |第六集||2006年12月15日||ISBN 4-06-363762-X | |||
7 |第七集||2007年2月16日||ISBN 978-4-06-363793-9 | |||
8 |第八集||2007年4月17日||ISBN 978-4-06-363818-9 | |||
9 |第九集||2007年7月17日||ISBN 978-4-06-363854-7 | |||
10 |第十集||2007年9月14日||ISBN 978-4-06-363887-5 | |||
11 |第十一集||2007年12月17日||ISBN 978-4-06-363929-2 | |||
12 |第十二集||2008年2月15日||ISBN 978-4-06-363949-0 | |||
13 |第十三集||2008年5月16日||ISBN 978-4-06-363985-8 | |||
14 ||第十四集||2008年7月17日||ISBN 978-4-06-384011-7 | |||
15
|第十五集||2008年10月17日||ISBN 978-4-06-384049-0(通常版) ISBN 978-4-06-937273-5(OAD付き初回限定版) | |||
16
|第十六集||2009年2月17日||ISBN 978-4-06-384096-4(通常版) ISBN 978-4-06-937274-2(OAD付き初回限定版) | |||
17 |第十七集||2009年5月15日||ISBN 978-4-06-384120-6 | |||
18
|第十八集||2009年8月17日||ISBN 978-4-06-384170-1(通常版) ISBN 978-4-06-358302-1(DVD付き初回限定版) | |||
19
|第十九集||2009年11月17日||ISBN 978-4-06-384208-1(通常版) ISBN 978-4-06-358306-9(OAD付き初回限定版) | |||
20
|第二十集||2010年2月17日||ISBN 978-4-06-384246-3(通常版) ISBN 978-4-06-358313-7(OAD付き初回限定版) | |||
21 |第二一集||2010年5月17日||ISBN 978-4-06-384307-1 | |||
22 |第二二集||2010年8月17日||ISBN 978-4-06-384344-6 |
メディア展開
- アニメ
- テレビアニメは3作まで製作され、OVAは受注限定生産のOAD(オリジナルアニメーションDVD)としてリリースされている。
- テレビアニメ
- さよなら絶望先生(放映期間:2007年7月 - 9月)
- 【俗・】さよなら絶望先生(放映期間:2008年1月 - 3月)
- 【懺・】さよなら絶望先生(放映期間:2009年7月 - 9月)
- OVA
- 【獄・】さよなら絶望先生(全3巻、テレビアニメ第2作の続編)
- 【懺・】さよなら絶望先生 番外地(全2巻、テレビアニメ第3作の続編)
- テレビアニメ
- Webラジオ
- 上記アニメと連動したラジオ放送として、2007年8月28日より『さよなら絶望放送』が配信されている。
脚注
外部リンク
ar:سايونارا زِتسبو سينسيه
hu:Sayonara Zetsubō Sensei
ko:안녕, 절망선생
sk:Sajonara Zecubó Sensei
vi:Sayonara Zetsubō Sensei