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め〜てるの気持ち 3

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め〜てるの気持ち』(め〜てるのきもち)は、『週刊ヤングジャンプ』で2006年40号から2007年27号まで連載されていた奥浩哉による漫画作品。コミックは全3巻。引きこもりをテーマにした作品である。

あらすじ

15年間引きこもっている30歳の息子の世話をする57歳の父。父はなんとか息子に部屋から出て来て欲しいと懇願する。息子は引きこもりの原因が母親の死であることを打ち明ける。話の成り行きで、父に彼女が出来たら部屋から出て来るという約束をする。実は父には物凄く美人な彼女がいた。その女性は父のことを心の底から愛している。 ドア越しに二人で愛し合っていることを息子に打ち明けるが、息子は「どうせ会社の同僚に手伝ってもらっているだけだ」と信じない。色々あり美女が父にプロポーズをする。二人は新婚旅行へ。旅行中、父が不在のため雑誌が読めないと怒る息子。そして、父は帰らぬ人へとなってしまった。

その美女・吉永はるかは一人残された義理の息子になるかもしれなかった慎太郎にであい、母性的に彼の心をあけ自分を好きになって今までの生活から変わろうとする慎太郎と両思いになるが、はるかの真意が少しずつ明かされていく。

登場人物

小泉 慎太郎(こいずみ しんたろう)
主人公。精悍な顔立ちが特徴。15歳の頃に母親を失ったショックから不登校となり、それ以来、15年間もの間家に引きこもっている。中学3年まではIQの高い美少年だった。趣味は少年漫画とネット。30歳だが年齢の割に言動が子どもっぽく、人を思いやる器量がない。しかしはるかを愛することで少しずつ変わっていく。その後、はるかが自分のもとを離れてからも、しばらく引きこもり生活を続けていたが、後に働く決心をし、ラーメン屋に就職。就職時には髪も切り顔も剃ったためさっぱりしていた。そして道ではるかの後ろ姿を目撃、「ありがとう、母さん」と叫び物語は終了する。
吉永 はるか(よしなが はるか)
安二郎の彼女。献身的な性格をしており、安二郎を心の底から愛している。23歳。純朴ながら大胆な面もある。引きこもりの男性を救ったことが他にもある模様。後に置き手紙と50万円の生活費の入った封筒を残して慎太郎のもとを去り、遠くから彼を見守るようになる。
小泉 安二郎(こいずみ やすじろう)
慎太郎の父。他界した妻に代わり慎太郎の面倒を見るが、吉永はるかとの結婚の後他界。享年57。
小泉 千寿子(こいずみ ちずこ)
慎太郎の母。慎太郎が15歳の時に他界。

他の奥浩哉作品キャラの登場

一部の描写でGANTZより、GANTZスーツを着ている者や劇中に登場する和泉と涼子、変1の鈴木と佐藤らしき人物が描かれている。同一の世界を表しているのか、単なるパロディなのかは謎である。

その他

連載中はGANTZと同時並行で連載をしていたため編集等で混乱があったのか、掲載順を間違えてしまうことがあった。その後、当該話を再掲載し本来載せるはずだった話とともに同じ誌上に載せていた。

関連項目

  • NHKにようこそ! - 本作と同様にひきこもりをテーマにした作品。

外部リンク